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河口から三日
(しかしそれは人の足でのことだ。 馬なら、……あるいは船の足があったとしたら?)
夜の橋を渡る。月は半月。流れる雲が多いからさして明るい晩じゃないが、欄干に体を預けてぼんやりするには丁度良い。 トゥーリバーの領地を示す常夜燈がきらきらと水面に揺れているのを眺めやる。橋脚が高いせいか、それとも流れが緩やかなせいか、橋の上には水の流れる音は聞こえない。日中翼水の臭いが漂っていたのが嘘のように、雨水を孕んだリラの気配が東風とともに鼻先をかすめていく。
風は河口から流れている。水面はゆらゆらと穏やかに光るばかりでどちらが川下なのか、じっとみていると分からなくなる。
この川が流れ着く先は海じゃあない。 あの男が育ったあの湖に、この水は流れ込むのだ。
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20060406 縮小展示中
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