◆ 肉離れ(筋断裂)

  肉離れとは、筋肉の一部が切れたり、筋肉を包んでいる筋膜が破れたりする状態を
  いいます。

  医学用語では「筋断裂(きんだんれつ)」といいます。
 
  短距離走や跳躍など、突発的に強い力を入れたときに多く起こります。

  
 ●起こりやすい場所は?

  大腿四頭筋(だいたいしとうきん):太ももの前側にある筋肉
  大腿二頭筋(だいたいにとうきん):太ももの後ろ側にある筋肉
  ふくらはぎ

 ●症状は?

  ・歩行困難:ほとんどが痛みが強いために歩くのが困難になります。
  
  *軽傷な場合は、歩行も可能であり注意が必要です。

  ・患部の圧痛や皮下出血など。

  ・患部がへこみ(筋肉が断裂しているため)、その上部が腫れてきます(筋肉が縮むため)

 
 
●治療

  ○まずは安静!

   重症なケースでは固定が必要になります。
   最初の数日はアイシングが効果的です。

  ○次に温めストレッチを!

   痛みや腫れが引いてきたら、温めたりストレッチをしましょう。

   *消炎鎮痛剤入りの軟膏や湿布などを使いましょう!

  ○ストレッチをしても痛みがなくなれば、少しずつ走り始めましょう。


 
●予防

  ○走力アップ!
   
   地道に走り込み、走力、持久力をアップしましょう!
   


  ○ストレッチ!

   ストレッチを十分に時間をかけて行い、筋肉の柔軟性を維持しましょう!


 ★安静期間が長いのは良くない!

  受傷初期の安静は必ず必要です。が、長期に安静にしているとかえって
  慢性の筋肉損傷を起こしやすくなると言われています。

  筋肉の損傷した部位は、コラーゲン線維に富んだ瘢痕組織(はんこんそしき)に
  変化して治癒していきます。

  ただし、安静のままでいるとこの瘢痕組織内のコラーゲン繊維がバラバラの方向で
  形成されてしまいます。

  ある程度のリハビリは早めに開始しましょう!


■下肢静脈瘤

内くるぶしの上に、治りにくい湿疹や潰瘍はありませんか?

 下肢静脈瘤の主な症状には、次のようのものがあげられます。

(1) 静脈が屈曲し隆起してくる:

 
 静脈が、ミミズのように浮き上がって見え、
ひどくなると蛇がとぐろを巻いているよになってきます。
下腿の内側、又は後方の静脈に多く見られます。
  
(2) 突っ張る様な重だるい感覚や疼痛: 一般にじっと立っている時や椅子に長い間
同じ姿勢で座り続けている時に起こり易く、
歩いたり横になったりすると、速やかに消失します。



(3) むくみ:

長く立っていると、足や足首に軽度のむくみが生じやすくなります。
下肢静脈瘤は、経過が長くなってくると、
主に内くるぶしを中心とした部分の皮膚が、乾燥して色素沈着を来たして硬くなって来ます。

ちょっとした傷から、長い間治らない慢性潰瘍の原因になり易く、注意が必要です。

対応策:

一番簡単な方法は、下腿(ふくらはぎ)の筋肉をマッサージなどでよく緩めること、
この時下腿(ふくらはぎ)の筋肉に痛みが出る人は、
下肢静脈瘤の予備軍と考えても良いでしょう

このような状態がある方は、早急にカイロプラクティックの受診をお勧めします。

■患者さんからの質問.2

  私は慢性的な肩こりに悩まされています。何回か整形外科を受診しましたが、
 どの先生も「肩を冷やさないように」と言われます。

 でもある友人から、痛みが強い場合は冷やした方が良いと言われました。

 いったいどうしたら良いのでしょうか?
 
 症状によって違うとは思いますが、どんな時に冷やして、どんな時に温めれば
 良いのでしょうか??

冷やすか温めるかは症状やその経過によっても異なります。
 でも、間違った治療法を行うと、かえって悪化することにも繋がりますので
 注意が必要になります。

 では、「冷やすか?それとも温めるか?」について
 わかりやすくガイドしていきましょう!


1.■寒冷療法(かんれい りょうほう)

  患部を冷やす治療です。

 冷やすことで炎症を抑えたり、痛みの感覚を鈍らせたり、
 筋肉のつっぱりを軽減させたりします。


 大切なのは「急性期の炎症がある場合に行う」治療であることです。

 患部が熱を持っていたり、赤く腫れていたりする時は、
 この寒冷療法を行う目安になります。


2.■温熱療法(おんねつ りょうほう)

 患部を温める治療です。

 慢性期の痛みを緩和したり、関節の拘縮(動きの制限)を改善したり、
 筋肉の緊張を解くために行います。


 医療機関では、以下のような温熱療法があります。

 「ホットパック」:温めたパックをタオルにくるんで患部に当てる。
 「パラフィン浴」:温めたパラフィンワックスを皮膚に付着させる。
 「マイクロウェーブ」:電磁波で体の深部まで温める。

 家庭では、入浴によって温めたり、使い捨てカイロで患部を温めたり
 するのが効果的です。

 <注意点>

 急性炎症や外傷の急性期には、症状を悪化させることになるので、
 行ってはいけません!


3.■質問の回答

 一般的に肩こりの場合、慢性的であることが多いので「温熱療法」が
 効果的でしょう。

 ただし、肩こりは慢性的であっても一時的に痛みが増悪したり、
 つっぱり感が悪化したりする場合は「寒冷療法」も良いと思います。

 ただし、この際は冷やすのは一時的に行い、冷やしている時やその直後に
 痛みが強くなる場合は中止しましょう。


 大切なのはこれ。

 「寒冷療法」 → 急性期の炎症

 「温熱療法」 → 慢性期の症状


 ぜひ、目安にして下さいね!



■患者さんからの質問.1

 


  「関節の水を抜くとクセになる」とよく聞きます。

そのことをかかりつけの整形の先生に聞きましたら
「違う」と言われました。

 でも、クセにはならないとしても、
何度も繰り返して抜くこともあるそうです。

 では、どうして水を抜く必要があるのでしょうか?
 抜かなくても自然に吸収されたりはしないのですか?

他にも同じような質問を数名の方から頂いております。

 では、関節の水についてわかりやすくガイドしていきましょう!



1.■関節の水(関節液)の役割

 質問に答える前に、
水(関節液)の役割を知っておきましょう。

 1.関節をスムーズに動かすための潤滑剤

 2.関節軟骨に栄養を与える

 主要な役割はこの2つです!

 2.■そもそもどうして水がたまるの?

 関節の軟骨が磨り減ったりすると、
 そのかけらが関節を包んでいる
 関節包や裏打ちしている滑膜を刺激します。

 すると炎症を起こし、
 その結果過剰に水が分泌されて
 「水がたまる」状態になってしまいます。

3.■水を抜いてもクセにならない!

 炎症を起こした結果、水がたまるのであって、
水を抜くからたまるのでありません!

 ですから、水を抜いても炎症が治まらない限り、
 水は何度も繰り返してたまってしまいます。

 炎症を沈静化することが大切なのです。

4.■なぜ水がたまると痛くなる?

 水がたまると、関節が重だるくなったり痛みが出たりします。

 これは、水がたまると(関節液が多くなると)関節を覆っている
 関節包が引き伸ばされ(つっぱって)痛みを生じるのです。

5.■水を抜く効果?

 多量に水がたまっている場合、水を抜きます。

 さらに抜くと同時に
 ヒアルロン酸やステロイドなどの薬を注入します。

 水を抜くのは、
 腫れや痛みを取り除くだけではなく、
 「診断と治療」を兼ねているからです。

 
 水の色や成分によって、
 診断が可能になります。

 たとえば、痛風のばあい、
 「尿酸結晶の有無」を調べたりします。


 つまり、抜くことによって
 水の状態を調べることが出来るので、
 炎症の原因となっている疾患を診断できるのです。

 当然、ヒアルロン酸や
 ステロイドを注入することによって、
 炎症は治まり水はたまりにくくなります。

 6.■水は自然に吸収される?

 多量でなければ、
 水を抜かなくてもある程度は吸収されていきます。

 飲み薬や外用剤、 
 安静やリハビリで関節の炎症が治まってくれば
 水も吸収されて腫れは少なくなります。

 日常生活上で
 それほど困るほどではない程度腫れ(水の量)
 であれば、無理に抜く必要はないでしょう。
お酢を飲むと関節は軟らかくなるか?
1.お酢で関節は軟らかくなる?

以前、「お酢を飲むと関節が軟らかくなる」と聞いた事があります。

患者さんから同じことを聞かれた事があります。

みなさんはどう思いますか?

医学部で講義を聴くこともありませんし、
学会などで議論されることもありません。

当然、科学的根拠を調べるのもできません。

ただ、
常識で考えると「関係ない」と言えるでしょう。

理由は以下のとおりです。

4.拮抗筋(きっこうきん) 屈伸のできる関節を例にとってみましょう。関節を伸ばす筋肉(伸筋)とまげるための筋肉(屈筋)とがついていて、
お互いに引っ張り合う形になっています。このような伸筋と屈筋を、
お互いに拮抗筋といいます。たとえば、関節を強く曲げようとする時には、屈筋は出来るだけの力を出して収縮します。その時、拮抗筋である伸筋は最大限にゆるんでいる必要があります。つまり、
関節を極端に強く屈曲させる訓練をしていると屈筋はどんどん発達して、
収縮力は強くなっていきます。一方、
伸筋は極度に力を抜いて
伸ばされやすくなっていくのです。

















2.お酢が関節に関係ない理由として

まず、口から飲んだお酢が、
関節だけに効いて軟らかくする事が
考えられないからです。

もし、お酢が関節を軟らかくするとすれば。

体の支柱の役割をしている関節までが
軟らかくなり、
正常な日常生活が行えなくなってしまいます。

5.筋肉・靭帯の強化が大切!日常生活で関節が
安定した動作を行えるために、補強のための沢山の靭帯が
関節包を取り囲んでいます。アクロバットの曲芸などのように、
正常に動かせる範囲を大きく超えて
関節を動かすには、
その関節包と靭帯のバランスが大切なんです。 関節がある方向に
「生理的な可動範囲」を超えて極端に動かせるということ。

これは周辺の関節の関節包や靭帯が
しっかりと強化される。そして、
脱臼や骨折が起きないような状態になる。これが必要なのです。

















3.どうやって軟らかい関節が出来たのか?

では、
軟体動物のようなあの軟らかい動きは
どうして可能なのでしょうか?

結論から言いますと、
訓練を重ねるしかないと思います。

「拮抗筋(きっこうきん)」をゆるめ、
関節靭帯や関節包のゆとりを大きくし、
徐々に適応させる訓練です。

6.結論!つまりは、
アクロバットのような
関節の可動範囲の拡大は、
関節を構成する骨や筋肉や靭帯が
軟らかくなって
「ユルユル」になって出来るのではない。と思われます。むしろ、
しっかりと訓練をすることによって、「筋肉と靭帯を強化」すること。        ↓その結果、
安定性を失わない状況を維持しながら。        ↓関節包などの構造の可動性を一定方向に拡大させることによって実現可能になる。と、想像されるのです。























■関節の痛み

■関節痛

 普段何気なく使っている関節。

 何不自由なく使えるのは
「痛み」がないのが
 大きな理由の一つ。

 関節を動かすたびに痛ければ、
不自由なく使えるわけが
 ありませんね。

 
 ところで、
この関節の痛みには特徴があります。

■関節痛の種類

 関節痛にはいくつかの種類があります。

 ○自発痛(じはつつう)
  
 捻挫や関節炎を起こしたときのように、
 黙っていても痛い
 場合を自発痛といいます。


 ○運動痛(うんどうつう)

 動かした時に痛みがでる

 
 ○荷重(時)痛 (かじゅうつう)

 からだの重みがかかったときの痛み

 ■関節痛の特徴


 よく外来で、膝のどこが痛いですか?

 などと質問しても、
「この辺」とか「ここ全体的に」とか、
 漠然とした返事が
返ってくることが少なくありません。


 注射の針を刺された時の痛みとか、
胃がキリキリ痛むとか、
 「ここが痛い!」
と一点を指すことが少ないのですね。

■関節痛の警報

 では、どのようにして
 関節の痛みが警報(発信)される
 のでしょうか?


 関節の痛みを警報しているのは、 
 大別して以下の3つの
 神経が挙げられます。


 1.関節を包む関節包に
   直接分布している本来の神経

 2.関節包に密着している靭帯や腱、 
   筋肉にきている神経の枝

 3.関節周囲から関節に入り込む血管に、
   つたのようにまつわりついて
   一緒に入ってくる自律神経の枝

 それぞれの神経が
 関節の痛みの警報機として、
 機能しているのです。





■関節の不思議


 基本的に正常な(疾患は除く)関節は、どんなに激しく動かしても、
 熱をもったり、油が切れたようにギシギシすることはありません。

 これは、機械には「マネ」のできない動きなんですね。

 では、これらはどのようなしくみで成り立っているのでしょうか?
1.骨の重要な役目

 そもそも、関節の一部である骨。
 骨の役割って知っていますか?

  ▼支柱

 筋肉や脂肪組織、血管や臓器など。
 体の中には軟らかい組織があります。

 これらの組織を支えて支柱となるのが「骨」です。
 これで人間が姿勢として
 維持することが出来るのですね。


 ▼保護

 骨は体の大事な組織を保護しています。
 たとえば、頭蓋骨は脳を保護していますし、
 胸郭は心臓や肝臓など
 五臓六腑を保護しています。

 ▼動き

 さまざまな動きの中で、筋肉は縮んだり(収縮)、
 伸びたり(弛緩)します。

 これらを「テコの動き」に変換するのが「骨」です。

 さて、これらの役割を果たすために、
 骨はたがいにつながり合って、
 多くの関節を作り上げたのです。

3.連続的と非連続的結合

 ▼連続的骨結合

 連続的に結合しているところ。

 ここは、皮膚の上から触れてみても、
 二つの骨の間には隙間がありません。

 一個のつながった骨のように感じられます。
 
 実際に、つなぎ目のところを
動かそうとしても動きませんし、
 関節のように曲げようとしても曲がりません(^^;;

 
 ▼非連続的結合

 骨が関節を介して骨とつながっているところ。

 まさに関節です。 

2.骨と骨の結合

ところで、生まれたばかりの赤ちゃんのからだは
いくつくらいの骨で成っているか知っていますか?


 実は、約350個の骨で成り立っています。
 (完全な骨に成長する前の骨も含む)

 
 ちなみに成長して、骨化(こっか)が完成すると
 約206個になります。


 これらの骨は、
 次の二つの様式でたがいにつながり合います。

 4.人形の動きと人間の動き

 話は少しそれますが、
 イタリアの民話を取り入れたコロディ作の
 「ピノキオ物語」は有名ですよね。


 これをもとに、
 ウォルト・ディズニーが作ったアニメ映画は
 だれもが知っている人気映画になりました。

 ここで、ゼペットじいさんの作った木の人形
 ピノキオは、あやつり糸で動かされていました。

 でも、星のきれいな夜、
 女神の魔法で人間の生命が与えられて
 おじいさんの願いどおり、
 本当の子供になったわけです。

 動きのぎこちなさが消えて、
 滑らかに動きだすピノキオは
 ゼペットじいさんと狂ったように踊りだします・・・

 話が長くなりましたが・・・

 人間の関節は、一つの動きをする時に
 動員される関節の数が非常に多いのです。

 そして、それらが見事に連動され、
 一つの関節を中心とした
 動きから別の関節を中心とした動きに
 「滑らかに移行」します。

 これは、操り人形では再現できない動きです。

 たとえば「字を書くという動き」を考えてみます。

 どれほどの関節がかかわって、
 筋肉がかかわっているでしょう。


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 ●「 誤診をなくすために必要とされる勇気 」
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  乳ガン検診での誤診は、今の医学界を象徴しています。

 現場の医師のなかにも、
乳ガンの検査にはマンモグラフィと
エコーを併用したほうが良い、
と感じていた人がいたはずです。

 しかも、両方使っても見落としが生じることもありますので、
検査に不備があることも当然わかっていたはずです。

 それなのに、大声でそのことを指摘する医師はいません

 仮に大声で叫んだとしても、
その声が一般の患者まで届かないうちに、
 消されてしまうシステムになっているのかも知れません。


  また、乳ガン検診だけではなく、
 ほかにも医療の不備を知っている医師はたくさんいるはずです。

 医師ではないわたしでさえ、さまざまな場面で感じていることです。

 では、なぜ、問題を問題として受け止めようとしないのか。

 なぜ、問題を提示しないか。

 これは、いまの日本の教育に問題があると見るべきでしょう。

 日本の教育システムが、
徹底的に疑問を持たせないように
訓練をしてきた結果だと考えられます。



  試験中に、1足す1がどうして2になるのか、
などと考え込んでいるようでは、
受験戦争を勝ち抜いて医者になることなどできません。

 いちいち教科書に疑問をもっているようではきりがありません。

 教科書に書かれていることが正しいと考えなければ、
試験にはなりませんし、
試験に合格しなければ落第してしまいます。

 ほんの小さな子供の時分から10年も20年も、
教科書は絶対に正しいものだと教え込まれることは、
一種の洗脳であり、
刷り込みですから、結果として、大人になる頃には、
疑問をもつことなどできなくなっているのです。


 
  そういった教育を受けて優秀だとされるには、
いかに教科書通りの答えを短時間で出すかが要求されます。

 そして、
このシステムにおいて極めて優秀な成績を修めなければ、
医者になることなどできません。

 しかし、皮肉なもので、こと医学においては
教科書が絶対に正しいとはいえない事象が数多く見られます。


 にもかかわらず、医師は医学の教科書を疑うことを知らず、
教科書に載っていないことは存在しない、
と考えることしかできなくなっているのです。

 患者がどんなに痛みを訴えても、
それが教科書に載っていない症例なら、
それは患者の思い込みだ、
気のせいだ、などといい切れるのもそのためです。



  これでは、いまの医学界は宗教の妄信の世界と同じです。

 医学の教科書がバイブルと化してしまっているのです。

 バイブルとは、文字通り聖書ですから、
聖書への疑問を口にすれば、
異端者として排除されてしまいます。

 かつて、ガリレオが地動説を口にして宗教裁判にかけられたように、
当たり前のことを当たり前だというのも、
時代によってはかなりの勇気が必要です。

 誤診をなくすには、
まず対象をしっかりと見る目が必要だと
以前から書いてきましたが、
その前提となるのは、
教科書を疑う目、疑う余地があると考える、この勇気なのです。



  医師が自分の目で見、自分の頭で疑問を追究する意思をもつこと、
つまり、
 医学界にも脱洗脳が必要な時期が来ています。

 もちろん、
自分の頭で考える必要があるのは医師だけではありません。

 テレビを代表とするメディアに洗脳されて続けている、
 われわれ自身でもあるのです。
 

                      (花山 水清)


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 ●「 社会的認識の甘さが誤診を生む!? 」
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 最近、乳ガン検診で行われるマンモグラフィー検査での
 誤診が報道されました。

 検診を受けた40代の3割近くのガンを見落としていた
 という報告があったそうですが、これはかなりの確率です。


 わざわざ検査を受けて、ガンがないと診断された人というのは、
 安心してしまって次の検査までは放っておくことが多いものです。

 その時点でガンがあれば、
次の検査までに相当進行してしまいますので、責任は重大です。

ほとんどの人は画像診断を正確なものだと思っていますが、
検査画像から疾患の存在を読み取る能力には、
医師によってかなりの開きがあります。


 もちろん、画像の読み取り技術の講習を医師は受けています。

 それでも、どんなことでも、
出来の良い生徒も悪い生徒もいるのは仕方のないことです。

 そのため、読み屋さんと呼ばれる読影の専門家もいますが、
専門家であっても疲れてくれば見落としはあります。

 また、乳ガン検査では、乳腺密度の濃い40代の場合、
 マンモグラフィーの画像では腫瘍が見つけにくいことも
 元々わかっていたそうです。

 
 わかりにくい検査であれば、誤診が多発して当然です。
 
 エコー(超音波)検査を併用すると見落としが減らせることもわかっていた 
 のに、検査を併用していなかったことも問題なのです。

 だれのための、なんのための検診なのか、疑問が残ります。


  一般の人というのは、検査を100%信頼できるものだと思いがちです。

 実際には100%などということはあり得ませんが、それにしても、見落と
 していたのはほんとうに3割だけだったのか、これは少なめに出している数
 値ではないのか、と疑いをもってしまいます。

 今回の発表までに、実際何人のガンを見落としてきたのかはわかりません
 が、その後の対応がまったくないのも気になります。

 これが車だったらリコールとなって、
社会的にももっと問題視されるはずです。

 ガンの見落としは直接命にかかわりますので、
車のリコール以上の大問題となって当然です。

 本来なら、過去3年なり5年なりの期間に、マンモグラフィーだけで検査を
 受けた人に対して、無料で超音波検査も実施すべきではないでしょうか。


  医師法という法律がある以上、
 病気の診断は医師にしかできない行為です。

 にもかかわらず、医師が病気を見落とすことの責任がどれだけ重大かという
 ことは、社会的に認識されていないように感じられます。


 日本の報道機関は、食品の賞味期限などの問題にはあれほど厳しいのに、薬
 の副作用や医療行為の過誤に対する責任追及には、とても甘いようです。

 わたしには、こういった社会的認識の甘さが、新たな誤診を生む土壌と
 なっているように思えてなりません。


                      (花山 水清)

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 ◆「アキレス腱周囲炎」(アキレスけん しゅういえん)って?
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 急に運動を始めたり、久しぶりにスポーツをしたりすると、
 アキレス腱に沿った部分に痛みが出る事があります。

 これは、「アキレス腱を包んでいる腱の膜や、その周囲の組織などが
 使いすぎて炎症を起している状態」です。

 これを「アキレス腱周囲炎」といいます。

 ■症状

 最初は、全力で走ったり、ジャンプしたり、強く踏ん張った時だけ
 痛みがでることが多いようです。

 
 しかも、初期の痛みはそれほど強くありません。

 ですから、多くの方々は、ついついスポーツを続けてしまいます。

 すると、次は走っているときに常に痛みがでるようになります。
 さらに悪化すると、普通の歩行や、階段の上り下りでも痛みだします。

 つまり、日常生活動作で痛みが出るようになってしまいます。

 
 このとき、アキレス腱を押さえてみると。
 
 アキレス腱自体が硬くなっており、押すと強い痛み(圧痛)を感じます。
 また、腫れていることも少なくありません。

 
 恥ずかしながら、私も経験がありますが結構痛いです(^^;


 ■治療

 では、アキレス腱周囲炎になってしまったら、どうすれば良いので
 しょうか?


 大切なポイントだけ、ガイドしましょう。


 ▼スポーツを休み、患部を安静に保つ!

 これが、一番大切です。
 安静にすると、ほとんどの方が良くなります。

 安静にする期間ですが、これはその人の症状によりまちまち。
 基本的な目安として、「圧痛がなくなるまで」と考えてください。


 ▼入浴後のマッサージ

 入浴後に、ふくらはぎやアキレス腱部分を軽くマッサージするのも
 効果があることがあります。

 これは、患部の血行をよくしたり、萎縮をとる効果があるからです。
 
 ただし、強い痛みがある場合は、マッサージによって悪化する
 ケースもありますので、ご注意下さい。


 ▼消炎鎮痛剤やシップ薬

 症状が進み、軽く歩くだけでも痛みを伴う場合は、痛み止めの飲み薬
 (消炎鎮痛剤)を内服したり、シップ薬を使って対処します。


 ▼シューズ選び

 仕事などで、歩く事が必要であり中々安静を保てない方はシューズを
 考えなくてはいけません。

 通勤時などは、「ウオーキングシューズ」など、かかとの部分の厚い靴
 を履くことをお薦めします。


 また、革靴などの場合には、中敷として衝撃緩和材などを敷いて
 履くの良いでしょう。

 
 *非常に稀ですが、重症で痛みが強い場合は、2〜3週間ほど
 ギプス固定をする場合もあります。

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 ■中途半端な治療に要注意!

 何でもそうですが、「中途半端な治療はダメ!」です。

 安静期間が短かったり、治療が中途半端に終わってしまうと
 再発しやすく、それを繰り返す事によって慢性化しやすくなります。


 実際に、慢性化すると治りにくくなり、患部が硬くなって
 瞬発的な動きでアキレス腱が断裂する危険性も高くなります。

 ■予防

 さて、予防ですが何とっても大切なのは

 「ウォーミングアップ」

 です(^^

  スポーツをする前に、ふくらはぎやアキレス腱をしっかりと
 伸ばすなどの入念なウォーミングアップを行いましょう!

 また、運動を終えるときも、軽めの体操をするなどの
 クーリングダウンも行ってください。

 運動終了直後にアキレス腱付近のアイシングを行うと、
 使いすぎた部分の炎症が早く治まります。

 数分(5〜10分)ほどで十分に効果がありますので
 ぜひ、お試し下さいね。

 
 いずれにしても、最初から飛ばしすぎない事。
 徐々に、マイペースでも少しづつ運動のレベルを上げていきましょう。

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 ●「 ここから逃げなさい 」と助教授は言った(40代男性のケース)
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  ある40代の男性が、腕に痛みとしびれがあるので、
 大学病院の整形外科を受診しました。

 検査の結果は、頸椎(けいつい)ヘルニアで、
 手術しかないといわれて入院したのです。


 執刀は教授が行うということでしたが、
 明日は手術という日の夜、助教授が病室を訪れ、

 「手術しても治らないから、このまま逃げなさい」

 と、小声で耳打ちしたのです。


 この方も、そこまではっきりいわれたら、さすがに手術を受ける気はなく
 なって、この助教授の助言通り、そのまま病室から夜逃げしたそうです。


  その後、たまたま縁あって当院に来られて、
 この話をうかがって驚きました。
 
 手術が怖くなって、病院から逃げ出す人がいるのは聞いたことがあります
 が、医者から逃げろといわれた、という話は聞いたことがありません。

 わたしが診てみると、問題の頸椎ヘルニアは痛みを出してはいるものの、
 この方の腕の痛みとしびれの元々の原因は、
 胸椎1番と肩関節のズレによるものでした。

 
 そのため、手技で矯正したら、腕の痛みとしびれも消えました。

 確かに、その助教授のいった通り、頸椎を手術したからといって、
 腕の痛みとしびれが治るわけではありませんでしたから、
 手術など受けなくて正解だったと思います。

 また、仮に当院に来られていなくても、症状は長引いたかも知れませんが、
 対症療法でも徐々に症状は軽減していったはずです。


  それにしても、この夜逃げをすすめてくれた助教授は、
 かなり思い切った行動をしたものです。

 万が一こんなことが教授にバレてしまったら、
 当然この大学病院にはいられませんし、
 医師の世界は狭いので、国内ではほかの病院に勤務しても、
 一生冷や飯を食わされるはめになります。

 みんな教授に逆らうのが怖くて、
薬害エイズ事件のようなことが起きるわけですが、
今回のようなケースでは、
下手をすると大学病院や教授本人から訴えられる危険性もあったはずです。


  それなのに、なぜここまで思い切った行動に出たのでしょう。

 多分、良心に従うとそうせざるを得ないほど、
 「その教授が今までに執刀した手術の結果が悲惨」
 なものだったのではないでしょうか。


 そのため、この助教授は、医師としてよりも人間として、良心の呵責に耐え
 られなかったのだろうと想像できます。

 
  ここで問題なのは、日本の大学病院のシステムでは、
 教授に対して面と向かって意見をいうことすらできないという点です。

 これは、薬害エイズ事件のときに、
 帝京大学医学部内で起きていたことの教訓が、
 なにも活かされていないことを意味しています。

 
  さらに問題なのは、
 結果の出ない手術に踏み込む医師がなぜこうも多いのかということです。

 手術をして治ったかどうかではなく、手術の件数を上げることのみが、医師
 や病院にとって重要になってしまっているという、現在の評価システムや病
 院ランキングなどが疑問視されるべきです。

 また、執刀教授への金品の授受も、
 手術をしたがる医師を後押ししていることは否めません。

 このことに関しては、教授の執刀をありがたがって、付け届けに腐心する患
 者の責任もあります。

 
  そしてさらに深刻なのは、整形外科領域の疾患は、
 その原因と症状との因果関係が、
 科学的にまだ証明されていないことがあまりに多いため、
 まちがった治療法が蔓延しすぎている点です。


 そのため、完治させるためには手術しかない、
と誤解している医師が多いのが、今回のようなエピソードを生んだのだと思われます。



                      (花山 水清)

専門外だったための見落とし 症例その2
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 ●「 ヘルニアと子宮筋腫 」40代女性のケース
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この女性は、腰痛と腰の辺りが重いような感じが気になって、
整形外科を受診しました。

 本人としては、腰痛よりも腰が重たい感じのほうが気になるようでしたが、
 整形外科でのMRI検査の結果、原因はヘルニアだと診断されました。



  そういった経緯を伺いながら、私が診てみると、ヘルニアは確かに痛みを
 出していますが、手技で腰椎を矯正したら、痛みは消失しました。

 しかし、痛みは取れても、肝心の腰が重たいような感覚は残ったままです。

 矯正が完了してしまってみると、もう腰椎にその原因は見当たりません。

 そこで、他の原因を探ってみるべく仰向けに寝てもらうと、
子宮が若干盛り上がっています。

 お腹の上から子宮の辺りに軽く触れてみると、子供の頭ほどの大きさの子宮
 筋腫があるようです。


 腰が重たい感じの原因はこれだろうと察しがつきましたので、
すぐに婦人科を受診してもらったところ、やはり特大の筋腫が発見されました。


 病院で筋腫の治療が完了したら、腰が重たい感じもなくなりましたので、原
 因が筋腫にあったことには間違いはなかったようです。


  実際、これだけ大きな筋腫があっても、本人が気付いていなかったのにも
 驚きますが、整形外科でMRIまで撮っても、なぜ発見してもらえなかった
 のでしょう。

 これは、医師であっても、その気になって見ようとしなければ、
検査画像になにが写っていようとも、
病気を見逃してしまうことがあるということだと思います。


(花山 水清)

(1)単純かつ明らかなミス:症例その3

----------------------------------------------------------------
 ●「 まぶたを切り取ってみましょう!? 」40代前半男性のケース  ----------------------------------------------------------------

この方は、片方のまぶたの裏が黒くなっているのに自分で気づいて、
大学  病院を受診したところ、
皮膚ガンの疑いありと診断されました。


担当医師からは、即入院して、まぶたを切り取り、
他の組織からまぶたを再建しますと説明されました。

しかし、あまりの性急な診断に、慌てて当院へ来訪。

最悪の場合、メラノーマ(悪性黒色腫)だとしたら、すでに転移があるはずです。

そこで、詳しく体を調べてみましたが、それらしきものは見つかりません。

どうも私にはガンには思えないので、信頼している皮膚科を紹介し、
そこから他の大きな病院を紹介してもらいました。

そこでの検査の結果は、やはりガンではありませんでした。


黒変部位も、単なるレーザー治療だけで完治しました。

その病院では、研修医に向かって、
「○○大学では、これでまぶたを取っちゃうんだってヨ〜」と笑いながら説明していたそうです。
 ------------------------------------------------------------
最初の病院で、まぶたを取られていたら、取られ損だったわけです。

再建しても、容貌は激変しますので、笑い事ではすみません。

通常、ガンですと医師から宣告されれば、かなりの人が疑うことなく、
その医師の指示に従って手術を受けてしまいます。

進歩的な医師のなかには、セカンドオピニオンを勧めるケースも見られますが、
そういった医師はごく少数だと思っていいでしょう。

ほとんどの医師は、病院の過密なスケジュールに従うように、患者を誘導します。

ガン宣告を受けて、気が動転している患者や家族に向かって、
 「〇月〇日、手術ね。ここしか空いてませんから」 と、いきなり切り出してくるわけです。


ガンを宣告された患者としては、命の危機ですので、
担当医師の気分を害するようなことはできませんし、
冷静に判断する間もなく、言われるがままに  手術に同意することになります。

しかし、一旦ガンの手術を受ければ、その後の生活の質は大きく変化します。

受けなくてもいい手術だったかも知れない、と後で悔やむことのないように
他の病院で再度検査を受けてみる(セカンドオピニオンをとる)ことが重要です。

ガンの誤診は最近少なくなりましたが、実際には、まだまだあります。

この場合、セカンドだけでなくサードオピニオンまでとるのがベストですが、
一旦、手術日が決まってからでも、
病院を変えることはできますので、覚えておいてください。


(1)単純かつ明らかなミス:症例その2 ----------------------------------------------------------
 ●「手術後に痛みが続くのは気のせい?」40代女性のケース  ----------------------------------------------------------

この方は、手の親指にできた陥入爪(いわゆる巻き爪)を、
大学病院で手術しました。


 陥入爪が手指に発生するのは珍しい症例ですが、
この方の場合、手術した後に患部の腫れと痛みが引かないので、
主治医に相談したところ、
痛みはそのうち引くとしか言われなかったそうです。

しかし、数ヶ月たっても痛みが引く気配がないので困っておられました。

見たところでは、
どうも手術でできた血栓による腫れと痛みではないかと思われます。

 実際、外科手術の後に血栓ができることは珍しいことではありません。

しかも、患部には明らかに腫れという症状があるにもかかわらず、
担当の医師は、この痛みは患者の精神的なものによる症状、
つまり、患者の気のせい  だと考えたようで、まったく取りあってくれないのです。


仕方がないので、他の病院で診察してもらっても、
○○大学で手術したと話  した途端、
○○大学での診断を覆すようなことはできないとでもいうように、
及び腰になってしまって、積極的には診断してもらえませんでした。

もし私の判断通り、痛みの原因が血栓であるなら、
私としても積極的に施術するわけにはいきません。

そのため、この方は痛みと腫れを抱えたまま2年も過ごし、
最近になって、たまたま受診した別の病院で、
やっと血栓だと診断されたのでした。


その病院で受けた手術も無事に完了し、
現在は痛みもなくなっているそうです。

------------------------------------------------------------
やはり、患部が痛むのは患者の気のせいなどではありませんでしたから、
このケースも明らかな誤診だといえます。

手術後、患部がいつまでも痛むときには、
むやみに触ったりもんだりしないように、十分に気をつけてください。


(花山形態矯正 花山 水清)

---------------------
 ●「 誤診の実態 」(1)
---------------------
前回からは、病院での誤診についてお話しています。
残念ながら、病院を受診すれば、誤診には頻繁に遭遇するものなのです。

だれでも病院のお世話にはなりますので、
誤診の実態を知っておくことは、  
自分や家族の身を守るためにも重要な知識になるはずです。  

そこで、今後しばらくはシリーズで、
私が見てきた誤診の具体的な症例を、お届けしていこうと思っています。
私は、誤診はだいたい下記の3つのパターンに分けられると考えています。
----------------------------------------------------------------
(1)単純かつ明らかなミスといえる誤診  

(2)疾患が担当医師の専門外だったための見落とし

(3)なんとなく治ったけどやっぱり誤診?  
 ----------------------------------------------------------------
このうち、今回は(1)のパターンから、
当院の患者さんの体験された症例 を検証してみたいと思います。

(1)単純かつ明らかなミス:症例その1

●「虫刺されが年々増える?」70代女性のケース  

この方は、数年前から右脚にできた虫刺されのようなものが気になって、
 地元関西の主要な病院を3箇所も受診しました。  

その結果、どの病院でも虫刺されだと診断されていました。
しかし、納得がいかないので皮膚ガンの検査まで受けてみましたが、
ガンでもありません。

最近では、虫刺され用の経口薬を処方されていたのですが、
痛みやかゆみと  いった症状はないものの、

年々虫刺され状の箇所は増えていくばかりなので気になるとのことでした。  


当院へは腰痛の矯正のために来られました。
話のついでに脚も見てみると、その箇所には芯があるようです。

虫刺されだと診断されているのに、
本人に痛みやかゆみといった虫刺されの症状がないのも変です。


しかも、年々症状がひどくなり、片脚にだけ集中しているとなると、
どう考 えても虫刺されではありません。

そこで、信頼できる皮膚科医に診てもらったところ、
静脈血栓との診断が下 り、血管外来を受診するように勧められたのでした。


これは血栓だろうな、と私にも予想できる程度なのですが、
実はこの方のように、
血栓を虫刺されだと診断されるケース(つまり明らかな誤診)は、とても多く見られます。

確かに、血栓というのは、専門の医師でなければ、
なかなかはっきりと診断できないもののようです。

しかし、血栓は、放置すると命取りになるやっかいな代物です。  
触れると芯があるしこりを脚に見つけたら、血管外来を受診するようにしてください。

(花山形態矯正 花山 水清)

---------------------
 ● 誤診について(1)
---------------------

  ニュースなどで、誤診について耳にすることがあります。

 誤診なんて稀なことだろう、私にはそんなことは起きないだろう、と他人事
 のように感じている人も多いかも知れません。

 しかし実際には、誤診は日常的に起きていることであって、病院で受診する
 機会がある人なら、だれでも高い確率で遭遇する出来事だと言えます。


 
  もちろん、人間のやることにミスは付き物です。

 医師がその診断においてミスを犯すことを誤診と言いますが、一口に誤診と
 いっても、さまざまなパターンがあります。


 (1)単純かつ明らかなミス

  もちろん、医師も人間である以上、単純なミスはあって当然です。

 このミスをなくすには、個々の医師の努力に期待するしかありませんが、誤
 診のなかには、医師本人が誤診だとまったく気づかないものもあります。



  薬害エイズ事件の安部英教授の例でもわかるように、大学病院において教
 授というのは絶対的な存在です。

 そのため、教授の下した診断の間違いを、下位の医師が指摘しようと思うな
 ら、クビや左遷を覚悟する必要があるほどだと聞きます。

 そういう環境では、教授本人が誤診だと気づく機会がなければ、今後も誤診
 が続くことが予想されます。


  一般の人は、大学病院の教授に診てもらえば安心だとか、診断のミスも少
 ないだろうと期待するものですが、決してそうとは言えませんので、要注意
 です。


 
 (2)専門以外の疾患の見落とし

  ご存知のように、現代医療は専門が非常に細分化されています。 

 細分化され、専門性が高まるほど、自分の専門の範囲でしか診断しない(で
 きない)医師が多くなるという弊害が発生しています。

 そして、自分の専門領域で問題が発見できなければ、それで「問題なし」と
 診断してしまう例が多く見られます。


 
  医師から「問題なし」と言われれば、患者の側では、全部調べてもらった
 上での診断だと思うものですが、医師といえども万能ではありません。

 専門が違えば、疾患の存在を見落とす危険性は非常に大きいのです。

 もしもあなたが、実際に症状が存在している自覚があるのに、医師からは
 「問題なし」と言われたら、それは「見落とし」なのかも知れません。


 
 (3)なんとなく誤診

  これは、はっきりと誤診だとは言い切れないものの、疾患と治療との因果
 関係がわからないまま、いつのまにか症状が消失しているパターンです。

 症状が消えたのは、治療の効果ではなく、患者本人の自然治癒力だったと考
 えられます。

 実は、これがいちばん多いパターンでしょう。


  外来患者の場合、患者が来院しなくれなれば、医師の側では治ったものと
 判断します。

 しかし、実際に診断が正しかったかどうかは、追跡調査でもしない限りわか
 りません。


 追跡調査は、医療の質向上のためには欠かせませんが、ごく一部を除けば、
 なかなか採用されないようです。


  さて、以上のことを基準に客観的に判断すると、誤診率はどの程度のもの
 なのでしょう。

 誤診率と言えば、名医との誉れの高い沖中重雄元東大教授が1963年の退
 官時におこなった講演で、自分の誤診率は14.2%だったと告白したこと
 が有名です。

 これは、入院患者に対して非常に厳密に検査した結果での診断であり、なお
 かつ40年以上も前の数字ですので参考にはなりません。

 けれども、この講演を聴いた医師たちは、その誤診の少なさに感動し、逆に
 一般の人たちは、誤診の多さに驚いたという記事は参考になります。

 その、少ないと言って驚いた医師たちの誤診率を知りたいところですが、そ
 ういう記録が公開されることはありませんから仕方ありません。

 それでも、当時に比べると、現在の検査技術は格段に進歩しているはずです
 ので、誤診は減っていると思いたいものです。

 しかし、専門の細分化や、3時間待ちの3分診療と呼ばれるほどの圧倒的な
 診察時間の短さのため、残念ながら、誤診が減っているとは思えないのが実
 情です。


  当院に来られる患者さんの多くは、来院前に病院でなんらかの診断を受け
 ておられます。

 患者さんたちからは、病院でのさまざまな体験を伺いますが、なかには明ら
 かな誤診だと思われる症例も数多く見られます。


 次回からは、具体的な実例を挙げながら、誤診というものの実態をお伝えし
 ていこうと思っています。

(花山形態矯正 花山 水清)

----------------------------------------------------
 ● 「 骨の形成異常=痛みの原因とは限らない! 」NO.1
 ----------------------------------------------------

 
 先日、肩の痛みで来院された方がいました。

 整形外科では、
肩に近いあたりの「上腕に異所性骨化(いしょせいこっか)」が見られ、
それが原因で痛みが出ていると診断され、
手術以外に治療法はないと言われたそうです。

 異所性骨化とは、本来は骨がない場所に骨が形成される現象で、
原因はさまざまだとされています。

 この方の場合、レントゲン撮影の結果ですから、
異所性骨化があることには間違いないのでしょう。

 しかし、当院での過去の例からみると、
上腕の肩に近い部分に痛みが出るのは、
頸椎4番がズレて(倒れ込んで)いることが多く、
その倒れ込みによる神経圧迫で痛みが腕に出ているのです。

 これは、骨の倒れ込みを元の位置に戻してやれば、
その場で痛みも消失しますので、難しい症例ではありません。

 
この方にも、頸椎4番に倒れ込みが見られましたので、
正常な位置に戻しました。


 
すると、手術しかないと言われた痛みもその場でなくなりました。

 つまり、異所性骨化は、痛みとは関係がなかったというわけです。


  これらの例のように、なんらかの痛みで整形外科を受診して、
骨に異常があると診断されても、
実際の痛みの原因が別にあることは非常に多いようです。

 当院でも、毎日のように見られる症例です。


 実は、整形外科の検査画像に見られる異常と、
患者本人が感じている痛みとの因果関係は、
医学的に実証されているわけではありません。

 そのため、手術をしても、
依然として症状が残っていることも少なくないようです。

 もちろん、手術の結果、症状が消えたり、
緩和した方いらっしゃるはずです。

 しかし、それは、手術時の麻酔や鎮痛剤の影響で
症状が緩和したとか
手術後の安静が効を奏したとも考えられます。

 
そういった方たちの場合、実際の痛みの原因には、
直接アプローチしていないのですから、
手術後しばらくすると、
再度痛みが出現することも珍しくないようです。


 それはつまり、整形外科での診断で
痛みの原因だとされた場所が間違っていたと
考えるべきではないでしょうか。


  今回取り上げた「異所性骨化」や「骨棘」などの骨の形成異常は、
思った以上にたくさんの人に発生していることなのかも知れません。

 健康な人なら、わざわざレントゲン検査など受けませんから、
骨に異常があっても気付かないだけで、
普通に生活できている可能性もあります。


 元々、首の骨や尾骨などは、数自体に個人差があるほどですから、
人間の骨というのは、
もっとさまざまな個人差がけっこうあるものと考えてもいいのかも知れないのです。 

 こういったことは、整形外科の専門医が、
積極的に検証していってもらいたいものですが、

必ずしも<骨の形成異常=痛みの原因>ではない、
ということだけでも、知識として知っておいていただければと思います。


(花山形態矯正 花山 水清)

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 ● 「 ズレはうおのめ(鶏眼)にも影響する!? 」NO.2
 ---------------------------------------------------------

  一般的には「うおのめ」、医学的には「鶏眼」と書く症状は、病気とも言
 えないほど一般的なものでしょう。

 同じような症状の「たこ」とは違って、患部の真ん中にポツンと芯があって
 それが丸い眼のように見えるのが特徴です。

 さて、このうおのめは、足の裏や指などの皮膚に、長時間、持続的に圧迫や
 摩擦(まさつ)が加わることで角質が肥厚し、その肥厚した角質に角栓が形
 成されると発症します。


 この角栓がうおのめの眼の部分ですが、これが圧迫されると強い痛みを感じ
 ます。

 治療には、穴空きパットやスピール膏(こう)、レーザーや電気メスで処置
 する方法などがあります。


 消毒が不十分だと化膿したりして厄介ですので、完全に芯を取るには皮膚科
 できちんと処置する必要があります。

 しかし、皮膚科での処置は対症療法ですので、再発の可能性が高いこともよ
 く知られています。



 当院に腰痛やヒザの痛みで来られた方の中には、ズレの矯正を施すと、
 痛みがなくなるのと並行して、うおのめも消えてしまったという方が
 何人かおられます。


 腰痛やヒザ痛の方の場合、腰椎だけでなく腸骨もズレていますので、脚の長
 さに左右差(脚長差)が生じています。

 これは、立っていれば短いほうの脚の側に体が傾いた状態を作りますので、
 その形で歩行すれば、どうしても足には局所的に力が加わることになってし
 まいます。

 これが原因となって、うおのめができていたのではないかと考えられます。



  もちろん、それだけが原因だったとは言えませんが、脚長差が改善された
  らうおのめが治った方もいる以上、
  ズレやねじれの矯正を試してみる価値はあるでしょう。

(花山形態矯正 花山 水清)
 ---------------------------------------------------------
 ● 「 胃下垂も形態異常!? 」
NO.3
 ---------------------------------------------------------
  
  私は胃下垂だから・・・と言っている人の話は、よく聞きますよね。

 下垂と言うぐらいだから、胃が定位置よりも下がっているのだな、というく

 らいの認識はどなたにもあるでしょう。

 では、その胃の定位置とはどこでしょう。

 そうですね。

 みぞおちのあたり(肋骨の左右結合部の真下)にあることは、ほとんどの方
 が知っていますし、体感があるのでわかっている方も多いでしょう。

 しかし、実は胃がみぞおちにあるというのは一般論であって、たいていの人
 の胃は下がり気味ですので、みぞおち部分に納まっていることは少ないよう
 です。

 ひどい場合だと、胃が骨盤のなかにまで落ち込んでいることもあります。


  この、胃が下がった状態を胃下垂と呼びます。


 胃下垂は、通常ヤセ型で筋力の弱い女性に多いと言われていますが、胃下垂
 そのものは病気として扱われることはあまりありません。

 そのため、病院でも特別な治療法はないようです。

 妊娠すれば治るとか、胃が下がっているのなら逆立ちをすれば治るなどとい
 う人もいますが、そんなことで治せるものでもありません。

 また、一般的には、筋力強化が改善策であるように言われていたりします。

 しかし、実際に効果があるかどうかが、医学的に実証されているわけではあ
 りません。


  そもそも胃下垂とは、胃全体が下がっている状態を想像しがちです。
 
 けれども、実際の胃下垂は、胃がダラ〜ンと長く伸びてしまっている状態
 で、これに気付いている人は少ないのではないでしょうか。



  こういった現象は、胃だけではなく他の臓器にも起こります。

 最近、話題の『 生きて死ぬ智慧 』の著者で、生命科学者の柳澤桂子さんの
 闘病記『 認められぬ病 』のなかで、彼女の胃と胆嚢(たんのう)は棒のよ
 うにダランと伸びてしまっていたという記述があります。

 この状態の原因は、長期間服用していた抗コリン薬の副作用のためではない
 か、と本人が考察する場面が登場します。

 抗コリン薬は、一般的には副作用がないといわれている胃薬ですが、長期服
 用によって神経伝達が異常になった結果、胃や胆嚢が伸長したと見ているの
 です。

 著者の主治医には、抗コリン薬が神経伝達に異常を引き起こすという認識が
 なかったことが、「認められぬ病」として悲劇を生んでいたわけです。



  さて、この神経伝達の異常が引き起こしている状態が、「形態異常」です。

 実際に胃下垂の方を施術してみると、知覚神経の反応に左右差があることか
 らみて、胃下垂も「形態異常」のひとつであることがわかります。



  ある時ひらめいて、片方の手で胃を持ち上げた状態で、別の手で神経刺激
 を施してみると、知覚神経が正常な反応を示すようになりました。

 今までどんなに刺激しても反応の出にくかった重度の「形態異常」の方にも
 試してみると、反応の出方が違うのです。

 これは私としては大発見でした。


  胃下垂そのものは、患者にとって大きな問題になることはありません。

 しかし、胃下垂の原因が神経伝達の異常であるなら、
他の臓器も同じ状況である可能性は否めません。

 そうなると、なんらかの原因で発生した神経伝達の異常が、
胃下垂だけでなく様々な病気を引き起こしていると考えられます。

 では、なにがこの異常を引き起こしているのか。

 それが、上記の柳澤桂子さんの場合には、抗コリン薬だったわけですが、
一般の方が、単なる胃下垂だと考えている状態の裏には、
なにか重大な問題が潜んでいるのではないかと私は見ているのです。

 この問題を解明することが、
「形態異常」解明の鍵を握っているのかも知れません。

(花山形態矯正 花山 水清)

 --------------------
 ● 「食について」 
No.4
 --------------------

 食習慣や食文化には、その土地の歴史の積み重ねがあり、
信仰にも近いものだと言えます。

 それは、一朝一夕に変えてしまえるものではありません。

 
元々日本人は、
歴史的にも肉を食べない時代が長く続いていましたし、
体質的にも肉をあまり必要としません。


  
明時初期、お雇い外人のベルツが、
日本人の車夫と馬とを競走させて
そのスタミナに驚嘆した、と日記に書いています。


 
おもしろいのは、試しにこの車夫に肉を食べさせてみたら、
途端にへばってしまって走れなくなったそうです。


 その後、ベルツは本国ドイツで菜食を提唱したという記録が残っています。


  タンパク質も米から得られることを考えると、
やはり、肉がスタミナになるというのは、
戦後吹き込まれた誤った信仰なのではないでしょうか。

 肉礼讃のアメリカの影響で、現代の日本人にも、
ベジタリアンならぬニクタリアンが急増しています。

 今では当たり前になっているこの肉食が、
日本人にとって何を意味するものなのか、
次号は、肉食と信仰について考察してみたいと思います。

(花山形態矯正 花山 水清)
 ---------------------------------
 ● 「禁煙指導」に異例の追跡調査
 ---------------------------------

 
なにが異例なのか? と疑問に思われるでしょうか。

 この調査とは、要するに、
病院で受けた治療に効果があったかどうかを調べるということなのです。

 私が知る限り、日本の医療システムに保険診療が取り入れられて以来、国の
 公の機関がこのような調査を行ったことはありません。

 「医療費を抑制する必要性に迫られ」てとはいえ、
 保険診療のシステムには多くの問題が含まれていることは周知の事実です。

 だからこそ、そこにどういった形であれ、初めてメスが入るのは、
 極めて異例であり、また画期的だと言えるわけです。
 

  現在、病院で受ける検査や治療には、ほとんど保険が適用されています。

 
保険が適用されれば、

 治療効果がどうであっても病院の売上にはなりますから、
 患者さんのその後のことなど、
 病院の側では考える必要はありませんでした。


 
それが、もし治療の結果によっては保険適用からはずれるとなれば、
 病院の側でも、今までよりも慎重に診療するように医師に指導するでしょうし、
 処置が正しかったかどうか、結果を知ることも重要になってきます。


 当然、同じ処置でも医師によって結果が違うとなれば、
 病院経営上、各々の医師の能力に応じて、
 処遇も考慮するようになってくるはずです。

 そうなれば、優秀な医師が、どんどん海外に流出している現状を打破できる
 ようになり、日本の医療技術の向上にもつながるかも知れません。
 

  また、
今までなら、通院患者が突然来なくなれば、
 医師の側では治ったのだと判断していたはずです。


 
実際には、その患者は誤診で亡くなっていたり、
その病院に見切りをつけて他の病院に移っていたのかも知れません。
 
 追跡調査というのは、そういう実態を病院や医師本人にも知ってもらう
 チャンスになると思うのです。


  もちろん、患者の側でも、保険適用されない診療を受けるとなれば、
 全額負担になりますので、
 よほどの確信か必然性を感じない限り来院しなくなります。

 今までよりも自己管理の重要性を感じるようになるはずですし、
 そうなれば、結果的には、病人も減っていきます。

 
  では、全科に追跡調査をして、どんどん保険対象からはずしていけば、
 万事うまくいくのでしょうか。

 
実際、本気で全部追跡したら、
 保険対象からはずされる症例はとんでもない数に上ります。


 
そうなると、多くの病院がつぶれます。

 その結果、必要なときに近くには病院がない、という事態に陥り、
国民が等しく医療を受けられなくなる危険性をはらんでいることも否定できません。

 
  とはいえ、国家予算を食い尽くす勢いの国民医療費。

 その大きな身体にとっては引っかき傷程度であっても、
 初めてメスが入ることには、
 今後も注目していきたいものです。 


----------------------------
 ●「ハイヒールは膝に悪い?」
No.5
 ----------------------------

では、医学的にハイヒールについて考えてみます。
 


 
■ 膝への負担が大きくなる

 ハイヒールは女性にとっては、おしゃれ面でも大切ですよね。
 仕事上で必要になる方もいると思います。


 ただ、あまり長時間使うのは良くないと思います。



 ヒールが高いと、膝を伸ばしてまっすぐに立つには、

足の指に力をいれてつま先で立たないといけません。




 短時間なら可能ですが、長時間になるととても辛い姿勢です。

 なので、どうしても膝を軽く曲げ、股関節も曲げた姿勢で歩く事になります。

 そすることによって、バランスをとらないと歩けないんですね。

 ところが、膝を軽く曲げた状態で歩くと、太ももの前の筋肉に相当の力
 を入れなくてはいけません。


 その結果、膝の関節には大きな負担がかかってしまうのです。


 まとめてみます。

 
ハイヒールを(長時間)履くと...

 ○膝関節を軽くまげた姿勢になる

        ↓

 ○太ももの筋肉に負担がかかる

        ↓

 ○膝に大きな負担がかかる

        ↓

 ○膝に痛みが出やすくなる



 ハイヒールを履く事で、姿勢が崩れて負担が他の場所にもかかってきます。


 
○扁平足

 ○外反母趾


 などにも悪影響を及ぼしますので、長時間の使用は控えた方が
 良いでしょう。

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