鑑定者:中野雅宗先生について                 

<渡辺崋山の南画>「国宝級の大作」甲府で発見 2001年5月23日(水)3時1分 毎日新聞全文
 幕末の洋学者で南画家、渡辺崋山(かざん)(1793〜1841年)の未確認の南画「崋山漁礁図」(縦156センチ×横74・2センチ)が山梨県甲府市の旧家に所蔵されていることが22日、明らかになった。鑑定した東京工芸大学芸術学部美術研究室(室長・高梨隆雄教授)は「西洋技法を取り入れた見事な画風で、崋山南画を代表する国宝級の大作」と評価している。

 見つかった南画は、全体を三つの情景に分けた三段画法で、陰影・遠近両方の技法を採用。綿密な画風が崋山南画の特徴を示している。

 華山の代表的な紀行文の一つ「游相(ゆうそう)日記」には、1831(天保2)年、崋山が相模国を探訪途中、厚木で相模川の遠景などをスケッチした、との記述がある。崋山が帰郷後、スケッチをもとに絹地に描き上げた作品とみられる。

 
美術鑑定家で崋山研究の第一人者、中野雅宗さん(74)=東京都中野区=が、旧家の倉庫で掛け軸に張られた南画を見つけ、同研究室と共同で鑑定した。左上方の漢詩末尾に記された「崋山人」との落款(署名)と二つの朱の花押(かおう)から崋山の直筆と断定した。

中野雅宗:立原杏所先生 遺墨顕彰会の主幹を務める。主に南画の鑑定家として知られ、研究者としても第一人者。

中野雅宗先生は職業鑑定家です。古書画の著名作家のうち限られた作家の作品を鑑定されます。故、西村南岳先生に師事し主に明清画、南北合派、南画文人、と純日本画系(周文、雪舟、狩野系)を長年研究されてきた研究者でもおられます。その資料は膨大なもので近々中野先生の研究成果として古書画研究の本を出版されるとのことです。(平成15年2月現在)