富士講独自の文字について(このWebpageでのルール)
実は、上の項は前置きで、ここからが「ご注意」となります。
角行系文字を表現するためにはいくつかの方法が考えられますが、ここでは一般的な(機種依存文字ではない)文字や記号を以って代替したいと思います。もちろん●などはよく使われるので、それを避けてあまり頻度の高くないものを選ぶことにします。また、上の項で「書き手によって微妙な差異がしばしば生じ、結果多くのバリエーションが存在します」と書いたのですが、これらの「振れ」も一文字に吸収したいと思います。例えば「イ杓」の場合、「イ狗」「イ拘」「イ枸」などの「振れ」が考えられるのですが、それらを分けて考えずにお互いを「異体字」と見なすということです。もっともどれが正字にあたるかを断定することは難しいのですが。さておき、とりあえず頻度の高い角行系文字を列挙すると以下のようになるでしょう。
天南 = 「ちち」(ある時点での食行は「はは」)
元
イ酉 = 「はは」(ある時点での食行は「ちち」)
大
彳南 = 「ごう」
イ杓 = 「くう」
有月 = 「そく」
日天
日王、日玉、玉日、王月 = 「がん」
このように書くと非常に不恰好ですが、実際にはこの組み合わせをうまく都合して一字にしていると考えてください。また、食行はいわゆる『一字不説の巻』を書いていた一時期、「ちち」・「はは」の字を逆転して用いていた時期があるようです。しかし、無用の混乱を避けるため、ここではそれを無視します。「ちち」=「天+元+南(のバリエーション)」・「はは」=「イ+酉+天(のバリエーション)」とします。
これらにどの記号や文字を割り当てるかはいろいろと考えられるところですが、キリル文字などはどうでしょうか。このWebpageでロシア語を扱う可能性はまずありません。とはいえ、既存の他の文字などと見分けがつかないものもありますので、それらを除外してアルファヴィート順にあてはめます。
「ちち」 = Б(大文字のべー)
「はは」 = Г(大文字のゲー)
「ごう」 = Д(大文字のデー)
「くう」 = Ё(大文字のヨー)
「そく」 = Ж(大文字のジェー)
「がん」 = Ц(大文字のツェー)
私の使っているIMEはMS-IMEですが、「ろしあ」と打つと文字の候補まで挙げてくれます。それを見ながら順繰りに当てはめていきました。ここで扱う角行系文字はもっと増えるかもしれませんが、そのときはまた考えます。キリル文字を使い切ったらギリシャ文字や記号を使えばいいでしょう。大文字でダブるものは小文字を用いればいいことです。ただし、「がん」のみは「旺(おう・学習参考書を扱う出版社の名前でこの字を使う会社がありますね)」で代用します。やはり漢字のほうが親しみやすいでしょうから。ただし、前にも書いたように字の「振れ」はこの字で全て吸収します。つまり日ガン・ガン心・月ガンの「ガン」は彼らの自筆文書(ただし日ガンの自筆は見たことがない)においてすべて細部が違いますが、全てこの字で表記するということです。
上の置換え文字を使って富士講で使われる五行お身抜を作ってみましょう。
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Б
參明藤開山天
Г |
ДЁ大Ж妙王Ж躰拾坊光Ё心
南無仙元大菩薩大我
ДЁ大Ж妙王日鬼王王万大我
南無長日月光仏大我
相門言心金仁い開風心白生我者
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なんちゅー組み合わせでしょうか(苦笑)。実際は「日」と「王王万」の両脇に小さい口の字が字数分付きますが、私の技術ではうまく表現できません。また、「妙」や「鬼」は正確にはこの字ではありませんが、それもカンベンしてください。文字の高さが揃わないので、お身抜のように文字間隔を揃えなければならないときは注意が必要です。実際、今のお身抜はtableタグでまとめていますが、エディタなどでそれらしく打ってもうまく表示されません。
実はもう一組、捨て置けない組み合わせがあります。それは食行の師である月行「曾月」「小中」の後ろ二文字(これで「そうじゅう」と読む)です。ここもキリル文字を当てて「月行ИЛ」と表記しましょう。Й(イ・クラートコエ)は紛らわしいので使いません。Иは大文字のイー、Лは大文字のエルです。
これらの表記を使うと、たとえばこんな文になります。
「食行身禄Ёの師は月行ИЛであり、月行の師は旺Ц心である」
以上、8文字の角行系文字について、暫定的にこのWebpageでの表現方法を定めます。今後もし必要があれば増えることになるでしょう。
Update!
食行は「第」のくずし字を用いて「三国第一山」の「第」を表現しています。「第」は「弟」と同じくずしをとり、食行の思想を論じる上では「第」=くずし字=「弟」としなければ不都合が出る部分があります。そのくずし字は現行の文字セットにないので、角行系文字と同じように出力原稿では赤字で書かねばなりません。故にこのくずし字を角行系文字に準じる扱いとし、П(大文字のペー)Ф(大文字のエフ)を割りあてます。用例:「三国П一山」「三国Ф一山」(2001/5/06)ПはЛと紛らわしいので訂正し、かわりにФを用いることにします。(2001/06/03)
Update!
「旺」をガンとして用いるルールを廃止します。やはり漢字と角行系文字がダブるのは避けるべきだと考え直しました。よって、下表に従って「Ц」を使用する事にします。(2001/10/28)
使用可能な文字・使用中の文字を一覧すると以下のようになります。現段階ではキリル文字とギリシア文字以外の文字の使用
を考えていません。これでも足りなくなったら改めて考えたいと思います。
АБВГДЕЁЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯ
абвгдеёжзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюя
ΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩ
αβγδεζηθικλμνξοπρστυφχψω
凡例・使用不可、使用中、未使用
以上、使用可能31文字、うち使用中9文字。(2001/10/28)