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【ブッシュベイビー 印象に残ったシーン】






ー 21話「さよならケイト」ー

21話は本当に印象的なシーンの連続なんですが、中でも一番のシーンはマザーグース号に乗って アフリカを上空から眺める場面です。クランクショー博士のマザーグース号はもう20年も 使っているというおんぼろ飛行機で、よくエンジンが故障するので恐ろしくてあまり乗りた いとは思わなかったのですが、このシーンはそんな不安もすっかり吹き飛んでしまうほど素晴らし かったです。『すてき!空から見るのってすごくすてき!!』ジャッキーの台詞が見てる人 の気持ちをすべて代弁してくれているようで、思わず画面に食い入ってしまいました。

・・・ですが、物語が最高に盛り上がっているこの場面で、私はもうひとつの印象的なシーン に出くわします。なんとここで突然”TNCニュース速報”が入るのです!!「無党派〜〜の 当選が確実になりましたぁ〜ヽ(;゚Д゚)ノ」私は唖然とします。更に追い討ちをかけるように10秒後 また同じニュース速報が入ります。・・・○(`´;) プルプルプルプル・・・(怒)。  おんどりゃ〜!!○(`△´メ)/ なにやってんじゃい!!このインチキニュース速報!!(爆)


ということで、21話は色々な意味で印象に残りました(笑)。
この他にもミッキーが輸出許可証を盗んでしまう問題のシーン(!)やケイトとのお別れのシーンなど、 21話には見所が山盛りです。まさに注目度ナンバーワンの場面だと言えると思います。




ー 16話「秘密のほらあな」 ー

前の日に行ったピクニック(?)でバオバブの木の中に磁石を落として来てしまったジャッキーは、 次の日ひとりで磁石を探しに行くのですが、なんとバオバブの木の中は密猟者達の象牙の隠し場所 になっていたのです!それを発見したジャッキーは急いで木の中から出ようとするのですが、その 時、密猟者の仲間である修理屋のダン・ムーアが銃を持って現れるのです。

という感じの場面なのですが、この後『ブッシュベイビー』では珍しくシリアスな人間ドラマが展開します。

「ここで何をしていた!?」「バオバブの木の中で何か見たのか!?」すっかり興奮してジャッキー を問い詰めるダンですが、アーサーがダンのことを信頼していたことをジャッキーが告げると、 ダンは悪い夢からさめたように正気を取り戻るのでした。


「お父さんはムーアさんのことをとってもいい人だって。」
(BGM サントラ:10トラック「悲しい出来事」)
「・・・。」
密猟者に手を貸していたこと。アーサーの信頼を裏切ってしまったこと。
ダンは今まで自分がやってきたことを心から後悔し、そして改心するのだった。


う〜ん、『ブッシュベイビー』を見ていてこのようなシリアスで感動的な人間ドラマが見られる シーンは、ここが最初で最後だったような気がします(笑)。この次の17話と22話で見せた ダンの晴れ晴れとした屈託のない笑顔は、見ていてとても気持ちが良かったです。きっとあれが アーサーの知っている本来のダンの姿だったんだと思います。『ナンとジョー先生』のダンも そうですが、こういうちょっと陰のあるような登場人物の方が妙に人間的に思える部分が多く、 どことなく魅力を感じてしまうところがあります。

でも、心が屈折しているところといい、物語の中で改心するところといい、
名作劇場のダンという人物は何かと問題児が多い気がします(爆)。




ー 22話「無くなった許可証」 ー

「マーフィーは私のアフリカ生活の生きた記念だわ。」そう言ってマーフィーの入ったバスケット を抱きしめるジャッキーを尻目に、アンドルーはイギリスに帰国する前にカメレオンのベンを野生 に帰してあげることを心に決めていました。ヌディの給水所での別れのシーンは実に心を打たれます。 一度でも動物を飼ったことがある人なら、なおさらその気持ちがわかることでしょう。 ベンとの別れを惜しんでいて電車に乗り遅れそうになるアンドルーですが、間一髪のところを アーサーに助けられます。「まるで映画みたいだったろ?」そうジャッキーに強がって見せる アンドルーですが、一人になると込み上げてくる熱い涙が止まりませんでした。

うーん、やさしくて妹に弱いところなど、アンドルーは如何にも名作劇場のお兄ちゃんと いう感じのキャラクターですね。物語前半もう少しアンドルーのエピソードがあっても よかったような気もしますけど、このベンとの別れのシーンはとても感動的で良かったです。

そして22話の一番の見所はこの後やってきます。
ジャッキー達家族がモンバサ港でテンボに最後の別れをしているシーン。それぞれがテンボに お礼と別れの挨拶をしています。そしてペニーの番がまわってくると、ペニーはテンボに頬を あわせて挨拶をした後、こう言います。「よかったらハワをお嫁さんにしてやって。あの子、あ なたのことが大好きよ。」・・・その時のペニーの仕草というと、テンボに顔を近づけたまま 何とも艶っぽい表情の流し目をし、人差し指でテンボをツンッ♪とつつくのです!!

グハッ!!!( ̄Д ̄;)
ここで私の心が打ち砕かれてしまった為、さっきまでの別れの余韻がすべて消し飛んでしまいました(笑)。 「ん?ベン?・・・誰それ?(´д`メ)y-~~~」(爆)。 物語前半でも仕草が若すぎるのではないかとやや思っていたのですが・・・。

恐るべし、ペニー・ローズ・・・。




ー 32話「やさしい戦士テンボ」 ー

32話では密猟者のジョン(ノッポ)はすっかりいい人になっていて、ジャッキー達の為に 自分の水を分けてあげ、相棒に甘いと叱られる場面もありました。

32話で一番衝撃を受けたのは、後半のテンボと密猟者の対決シーン(?)でした。 「探しものですか?」血相を変えてテンボを追いかける密猟者のマイケル(デブの方)を、 テンボはあざ笑うようにもてあそびます。 そして驚くべきは、なんとここではピクニックシーンのようなBGMがかかるのです! マイケルがテンボを追いかけながら銃を発砲しているこのシーンでです。 私は何という奇抜な選曲だろうと良い意味でショックを受けました。

アニメ『ブッシュベイビー』が全体を通して明るさをひとつのテーマにしていることを、 強く確信する瞬間でした。

BGMのことでいうと、24話の「アフリカひとりぼっち」でも驚いたことがあります。 ジャッキーとテンボが焚き火を囲み、これからのことなどを話しているシーン。 ジャッキーが話を切り出した瞬間BGMが突然止まるんですが、もちろん、これだけなら 演出でよくあることだと思います。ですが、ここでのBGMの切れ方はホントにブチッ! という感じで突然切れるんです。フェードアウトも何もなく、ただひたすら乱暴に。 私は驚いて3回ほどビデオを巻き戻してしまいました(笑)。

こういったシーンはこの後にもありましたし、時間にしろ何にしろ、色々な意味で製作者には ゆとりがなかったんだと思います。特に物語中盤はそう感じられる場面が多かったです。




ー 26話「マーフィーの災難」 ー

アニメ『ブッシュベイビー』の中盤はかなりひどい展開なんですが、特に26話は呆れるほど お粗末な内容になっています。私は見ていて悲しくなりました。

まず、前の25話、ヴィピンゴーの別荘の近くで偶然ミッキーと再開するジャッキー達ですが。 その出会い方もすごく、最近この近くに買った別荘にたまたま遊びに来ていて(?)、コーラー を買いに行ったその帰り、畑でバナナを盗んでいたところを(!)これまた偶然にもジャッキー 達と出会うことになるんです。 そしてジャッキー達がこれからヌディに行かなくてはいけないことをミッキーに話すと「よ〜し、 俺も行く!たかが5日や6日だろ?ピクニックと同じじゃないか。」そういってミッキーは強引 にジャッキー達の旅についてくることになります(汗)。

そして26話。
その日は明日の出発に備え、ミッキーもジャッキー達の別荘に泊まっていました。ですがその夜 ミッキーがこっそりマーフィーをバスケットから出してしまった為、次の日の朝マーフィーがい なくなってしまうのです。ジャッキー達は必死になって探しますが、マーフィーは一向に出てき ません。とうとうミッキーはわんわんと泣き出してしまいます。そこにテンボの吹くハーモニカ の調べが鳴り響き、なんとマーフィーは音色につられて出てくるのでした!

・・・こうやってミッキーに何か問題を起こさせ、テンボとの信頼を築いていく(ヒーローにして いく)のが、アニメ『ブッシュベイビー』の物語の手法・・・。

それからジャッキー達は、ヌディの近くまでカヌーを使って川をさかのぼることになります。 ”偶然にも”その川辺にはジャッキー達家族のカヌーが置いてありましたので、原作のように 盗まずに済みました。途中ジャッキーは魚を取ると言い出し、モリを持って川に潜ります。 するとミッキーも負けじとカヌーから糸をたらし釣りを始めるのですが・・・。

「うわっ!でっかいボラだ!!アハハハハッ!」
魚が釣れたことに大喜びのミッキー。
「ほら!大物だぞ。見たかマーフィー!ワハハハハッ!!」
そう言うと、なんとミッキーはボラをマーフィーに投げつける(!)。
驚いたマーフィーはカヌーの先端から川に落ちてしまう!!
「うわ!マーフィー。おいマーフィー。どうしたんだ?」
おぼれかけているマーフィーに不思議そうに話し掛けるミッキー。
「お前泳げないのか?駄目なやつだなぁ〜。」
今にも水の中に沈んでいきそうなマーフィーに対し、ミッキーはまるで他人事のように平然とそう言い放つ。
(スタッフはいったい何を・・? あまりにひどい内容にしばし呆れてしまう。)


結局その後泳げないテンボが必死になって川に飛び込み、マーフィーは助けられます。 こうやって、またもやジャッキーとテンボの信頼は築かれていくのでした。 こんな馬鹿げた展開の後では、命がけのテンボの行為すらどこか滑稽に思えてきます。

ここだけ見ても、製作者がミッキーを道具のように扱っているのがよくわかります。 中盤以降のミッキーはもうキャラとは呼べない、幼稚化したただの操り人形のように 思えました。まさにミッキーの皮を被った弟のトムです。こういった人格のない偽りの キャラクターが後半何か大事な台詞など言ったとしても、すべて嘘のように思えてく るのが悲しいです。 『ブッシュベイビー』という物語の核とならなければいけない中盤場面がこのような展開に なってしまい、テーマなど焦点がぼやけてしまっています。個性的で面白い作品なだけに、 どうしてももっと面白くなるはずの作品だったと思わずにはいられません。




ー 別れと旅立ち ー

今回、最終回は敢えて外したのですが、こうやってみると”別れをテーマにした話”は 非常にクオリティーが高いことに気付きます。物語の節目部分である21話や40話な どで見られる別れや旅立ちをテーマした回の話は文句なしに素晴らしいです。 23話の「波止場の大事件」の中で、ジャッキーが公園にマーフィーをおいていこう とするシーンがあるのですが。悲しみに耐えながらマーフィーを追い払うようにする ジャッキーと、何も知らずに無邪気に遊んでいるマーフィーの姿など、見ていて本当 にいたたまれない気持ちになります(動物を飼ったことがある人ならなおさら)。 『ブッシュベイビー』は別れのシーンでも演出がとても秀逸ですので、 そういったシーンに注目して作品を見てみるのも面白いのではないでしょうか。








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