誰も居なくなって ひとりぽっちになった校庭 風がおこって 砂が舞い 目を細めながら 振り返ると 雲間から幾筋もの光が地上に降り注ぎ 茜色に染まった太陽が 山の端に静かに落ちていくところ
足元の転がったボールを拾い上げ ひとり家路を辿る道すがら うねうね続く畦道を過ぎて 緩やかに流れゆく川の土橋を渡る 土手に咲き乱れる野アザミ その冴えた色に誘われて寝転がると 土から立ち昇る甘い草いきれ
手足を思いっきり伸ばして 大空を振り仰ぐと そこには 綿雲がぽっこり浮かんで のんびりしなよって 笑いかけてる 野面を渡る風さえも くすくす笑って そんな顔しないでって囁いていく ここにいるよ ほら ここにいるよ
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