CPUCPUの性能説明


最終更新 2009年7月

(このページの「現在」という表現は、上記の日付が基準となります)

【 CPU 性能解説 メニュー】

CPU ってなに?
CPU の性能とは?
クロック数 CPUの種類 デュアルコア/クアッドコア プロセッサナンバー/モデルナンバー
FSB キャッシュ 32bit/64bit ソケット形状 製造プロセス(プロセスルール) その他
CPU の取り付け ・CPU ファンについて ・おまけコメント(クロックアップ)

【 CPUってなに? 】

CPU とは「セントラル・プロセッシング・ユニット」の略で、「中央処理装置」という意味です。
パソコンの中心となり、パソコン全体の処理・計算を行う、まさに頭脳と言える部分です。
ですからこのパーツの良し悪しが、パソコンの性能に直結すると言っても過言ではありません。
それほど重要なパーツです。

CPU が良いものであるほど、そのコンピュータは複雑で多くの処理を、速く安定して行える訳ですね。

CPU
(Intel Celeron)

CPUの裏側
CPU はこのような平べったいタイルの様な形じです。
左の画像ものは黒と緑の色をしていますが、種類によって多くの色があり、最近は白いものが多くなっています。

CPU の裏面にはたくさんのトゲトゲの突起があります。
CPU をはめるマザーボード(基盤)側にはたくさんの小さいツブツブの穴があって、このトゲトゲをツブツブに合わせてはめ込みます。
(最近はマザーボードの側にトゲトゲがあって、CPU の方にツブツブの穴がありますが、トゲを穴に合わせてはめ込むのは同じです)
CPU は非常にデリケートなものなので、不用意にトゲトゲを触ったりしてはいけません。

左の画像の右側にある黒い大きな物は「ファン」と呼ばれるもので、要するに扇風機です。
(形や色は様々なものがあります)
CPUは高い電力を集中して使うため、使用中はすごい熱を持ち、そのままでは焼けてしまいます。
そこで、このCPUファンを付けて風を送ってCPUを冷やしてやるのです。

この「」の問題は、パソコンにとってとても重要な問題です。

【 CPUの性能とは? 】

パソコンの性能を見る時には、まずCPUの性能が見られます。
そのぐらい重要ですので、CPU性能の見方はきちんと覚えておきましょう。

クロック数

CPU の名前の表記の後ろに「1.8Ghz」とか「2.4Ghz」とか書いてある数字の事です。
単純にこの数字が大きいほど、処理が速い=性能が良い、と思って構いません。
CPU の性能を、もっとも簡単にチェックできる数値です。

クロック数の単位は1000Mhz(メガヘルツ)以上は1Ghz(ギガヘルツ)になります。
3Ghzだと、3000Mhzですね。


CPUの種類(銘柄)

CPU には、「Pentium」「Celeron」「Athlon」「Core」 など、色々な種類があります。
CPU の種類が違えば、性能や特徴も異なります。
高価で高性能なもの、消費電力が低いもの、性能は低いけど安くて量産向きなものなど、色々あります。

CPU は「Intel(インテル)」という会社のものと、「AMD」という会社のものに分けられます。
取付け部の形状や、必要となる機能が異なるため、インテル社の CPU を使うパソコンに AMD 社の CPU を取り付けることは出来ません。
逆に AMD 社の CPU のパソコンに、インテル社の CPU を使うことも出来ません。

以下に一般的な CPU の種類をご紹介しましょう。

 Intel(インテル)社の一般的な CPU
   Core i7 (2008年末から登場、高性能型 CPU)
Intel(インテル)社が2008年11月に発表した、最新型のCPUです!
「コア」(処理を行う中心部分)が4つある「クアッドコア」の CPU です。
メモリとデータをやり取りする速度が大幅に向上しており、最新型のメモリの性能を引き出す事が出来ます。
また、コアが複数ある CPU は1つあたりのコアの性能が低めになる欠点がありましたが、使っていないコアがある時に、使っているコアに電力を集中し、使用中のコアの性能を高める技術(ターボブーストテクノロジー)が導入されています。
ソケット(取り付け部)の形状が Core 2 Duo や Core 2 Quad とは違うため、新型のマザーボード(基盤)でないと使えません。
   Core 2 Duo (2006年から登場、高性能型 CPU、現在の主流)
Intel(インテル)社が 2006年の7月に発表した、現在主流のCPUです!
「コア」(処理を行う中心部分)が2つある「デュアルコア(Dual Core)」の CPU であり、同時に2つの作業を平行して行えます。
最新技術により速い処理速度を持ち、消費電力や発熱も低くて、価格も一般的というとても優れた CPU です!
デスクトップパソコン用のものと、ノートパソコン用のものの2種類が存在します。
   Core 2 Quad (2007年から登場、最新型 CPU)
Intel 社が 2007 年に入って発表した、「コア(中心部)」 が4つある CPU です!
これを「クアッドコア(Quad Core)」と言います。
対応したソフトを使う場合や、たくさんのソフトを一度に動かす場合に、処理を4つに分散して行えるため、さらに処理効率が上がるのですが・・・ まだ対応したソフトが少ないため、真価を発揮できる事は少ないです。
しかし高かった価格も徐々に下がっており、一般化しつつある CPU です。
   Celeron (CeleronD、CeleronM) (1998年から登場、廉価型 CPU)
Intel 社の廉価版CPUです。 最大の特徴はコストパフォーマンスで、値段が安いのが大きな特徴です。
能力は他の CPU に劣りますが、ホームページを見たり、会計ソフトなどの高処理を必要としないソフトを使う範囲であれば、他の CPU と大きく変わりません。
しかし高度な処理を必要とするソフトを使うときは、明らかに他よりも速度が劣ります。
2004 年から新型となり、普通のパソコン向けは「Celeron D」、ノートパソコン用は「Celeron M」という名称になりましたが、その後に再び「Celeron」に統一されています。
現在は「Celeron Dual-Core」に移行中のため、旧式化しつつあります。
   Pentium Dual-Core (2007年から登場、廉価型 CPU)
Intel 社の新しい廉価版CPUです。 「Core 2 Duo」の廉価版として開発されたものです。
かつて主流だった Pentium という名前のブランドイメージが強いため、「Pentium Dual-Core」という Pentium と Core の両方が入っている名前になりました。 「Pentium DC」という略称で呼ばれる場合もあります。
性能的には Core2 世代の Celeron ですが、デュアルコアCPU(中心部分が2つ)となっています。
高度な処理を必要とするゲームなどでは Core 2 Duo に劣るのですが、Celeron よりは高性能で、お値段も Core 2 Duo と Celeron の中間ですね。
   Celeron Dual-Core (2008年から登場、廉価型 CPU)
Intel 社の新しい廉価版CPUです。
CPU の主流がデュアルコアに移ったため、安めのデュアルコアの CPU として 「Pentium Dual-Core」 が登場したのですが、かつての Celeron ように、もっと安い CPU の需要も根強くありました。
そこで、最安値クラスの新型 CPU として、Celeron Dual-Core が登場します。
性能は低めですが、コストパフォーマンスは高く、安いパソコンで多く使われています。
   Atom (2008年から登場、小型パソコン、およびモバイル用 CPU)
Intel 社の小型機器用のCPUです。 2008年の4月に登場しました。
「Core 2 Duo」 の技術を元にして、低価格と低消費電力を目指して開発されたもので、性能は限られていますが携帯電話や小型携帯機器などの CPU としては最適です。
そして2008年には、「Netbook(ネットブック)」 や 「ミニノート」 と呼ばれる小型・軽量・低価格(ただし低性能)のノートパソコンが登場、それに最適な CPU として広く使われるようになりました。
ただ、あくまで小型機向けの CPU であるため、一般のパソコンで使うには性能不足と言えます。

 【 AMD社の一般的な CPU 】
   Phenom、Phenom X4、Phenom X3 (2007年末から登場、高性能型 CPU)
AMD 社のクアッドコア(コア4つ)の CPU で、Intel社の Core 2 Quad に対抗して開発されたものです。
2007年末に登場した初期型には欠陥があり、そのため予定されていた性能を発揮できず、2007年度の最大の失敗作と言われる CPU になってしまいました。
2008年にその欠陥が改良された Phenom X4 が登場し、クアッドコア(コア4つ)の CPU としてようやく評価され始めましたが、やはり Core 2 Quad よりも性能が劣り苦戦が続いています。
Phenom X3 はコアが3つの CPU で、その実態は Phenom X4 のコアの1つを無効化し、そのぶん消費電力を減らして、不良品率や価格を下げたものです。
   Phenom II X4 (2009年の始めに登場、高性能型 CPU)
AMD 社の Phenom という CPU は初期に欠陥があり、最大の失敗作とまで言われる CPU になってしまいました。
その後、改良が行われて性能も向上しましたが、Core 2 Quad や Core i7 には敵わず、今ひとつな状況が続きます。
そのため、2009年に入って新設計されたものが登場しました。 これが Phenom II です。
Phenom や  Core i7 と同じ「クアッドコア」(コアが4つ)の CPU で、内部の細かさ(製造プロセス)も Core i7 や Core 2 Quad と同等のものとなり、さらに様々な新機能や省電力機能にも対応しています。
性能的には Core 2 Quad と同等で、Core i7 には敵いませんが、価格は Core i7 より安く、コストパフォーマンスに優れます。
   Phenom II X3、Phenom II X2、Athlon II X2 (2009年から登場、廉価型 CPU)
AMD 社のクアッドコア(コア4つ)の CPU 「Phenom II X4」 の内部のコアを、1つ無効にしてコア3つにしたのが X32つ無効にしてコアを2つにしたのが X2、さらに 「キャッシュ」 という部分の性能を減らしたものが Athlon II X2 です。
「せっかくのコアを無効にするのは無駄じゃない?」 と思うかもしれませが、この方が消費電力を軽減でき、不良品の出る確率も下げる事ができるそうで、性能は低くなりますが、そのぶん低価格となっています。
工場の仕組みとしても、その方が X4 と同じ生産ラインで作れるので都合が良いようですね。
つまり、Phenom X3 や X2 は廉価型、Athlon II X2 はもっと低価格なコストパフォーマンス型と言えます。
   Athlon 64 X2 (2005年から登場、高性能型 CPU)
AMD 社のデュアルコア(コア2つ)の CPU です。 Pentium D のライバルと言えました。
Pentium D と同じく、「コア」(処理を行う中心部分)が2つある CPU で、その性質も Pentium D と似ています。
しかし Intel 社が「Core」や「Core 2 Duo」を発売したため、その性能に対抗できず遅れを取る形になり、価格を安くすることで対抗しようとしました。 そのため現在は結果的に、コストパフォーマンスで勝負する CPU となっています。
2008年末、Athlon 64 X2 は全て「Athlon X2」に改名されました。
よって、初期型か後期型かを名前に「64」があるかどうかで判別することができなくなっています。 型番などで判別しなければならないので注意して下さい。
   Athlon X2 (2007年から登場、高性能型 CPU)
AMD 社のデュアルコアの CPU で、Athlon 64 X2 の後期型です。
(しかし Athlon 64 X2 が「Athlon X2」に改名されたので、同じ X2 でも初期型と後期型が混在しています)
Intel 社の「Core 2 Duo」に対抗するため AMD 社が新たに販売した CPU ですが、基本性能は Athlon 64 X2 と変わっておらず、全く新しい CPU という訳ではありません。
しかし消費電力が低いのがウリとなっており、価格もやや安めです。
やはり Core 2 Duo の性能には敵いませんでしたが、2008 年にはさらに消費電力を軽減したタイプも開発されており、低電力型の CPU として独自の路線を歩み始めています。
   Duron、Sempron、Athlon LE (2000年、2004年から登場、廉価型 CPU)
AMD 社の廉価版CPUで、Celeron のライバルと言えます。
性能的には他の CPU に劣りますが、価格が安いのが最大の特徴で、以前は Celeron より発熱や消費電力が少ないという利点もありました。
Duron は2004年まで使われていた名称で、2004年以降は Sempron という名称に変わりましたが、CPU の特徴は大きく変わっていません。
2007年、Sempron の上位型と言える Athlon LE という CPU も発売されました。 あえてシングルコア(コア1つ)で発売された廉価版の CPU で、デュアルコアに対応していないソフトもまだ多いので、そうした古めのソフトをよく使う人をターゲットにしています。
   Turion (2005年から登場、ノートパソコン用の CPU)
AMD 社のノートパソコン用の CPU です。 Turion 64、Turion X2 など複数のバージョンがあります。
消費電力と発熱が非常に低いのが特徴で、この点に関しては Intel 社の CPU よりも優れていました。
しかし、Intel 社が Core や Core 2 Duo のノートパソコン用のものを開発したため、性能でそれにら劣る事になり、あまり普及しませんでした。
一部のノートパソコンやネットブック(ミニノートパソコン)で使用されていますが、一般的ではありません。

 高級な CPU
   Core ○ Extreme (2006年から登場、最高級 CPU)
Intel(インテル)社が発売している、新型 CPU上位版
最強クラスの CPU と言えますが、お値段がものすごーく高いです!!
Core 2 ExtremeCore i7 Extreme がありますが、どちらも Core 2 や Core i7 の最上位版であることを意味します。
こうしたモデルは「フラグシップモデル」と呼ばれ、メーカーがその技術力を誇示するために作成するという側面もあります。
性能的には最高と言えますが、ものすごーく高く、使うには対応したマザーボード(基盤)も必要です。
要するに、お金持ち用(?)ですね。
   Xeon (サーバー用CPU)
Intel(インテル)社が販売しているサーバー用のCPUが「Xeon」です。
「サーバー」とは多くのパソコンが通信を行う時に、その中心となって処理を行うコンピューターのことで、一般のパソコンよりも高い処理能力が必要とされます。
主に企業などで利用されるものであり、一般の人が使う CPU ではありません。
高性能なので、パソコンのマニアだと欲しがる人も多いですけどね。
   Opteron (サーバー用CPU)
こちらは AMD 社が販売しているサーバー用のCPUです。
やはり企業の大型コンピューター向けのものであり、一般の人が使うCPUではありません。

 の CPU 】
   Pentium II、Pentium III (1997年、1999年に登場、昔のCPU)
Intel 社のCPUで、かつて最も普及していた一般的なCPUでした。
その後、後継の Pentium4 にその座を譲っています。
   Pentium 4  (2000年から登場、かつての高性能型 CPU、現在は旧式化)
かつて最も普及していた CPU です。 開発したのは Intel (インテル)社です。
安定性が高く、余力もあり、トラブルも少なく、使いやすい CPU でした。
現在は新型の Pentium や Core の登場で旧式化しています。
   Pentium D (2005年から登場、かつての高性能型 CPU、すでに旧式化)
「コア」(処理を行う中心となる部分)が2つある「デュアルコア」の CPU として、最初に登場したものです。
同時に2つの処理を行う事が出来るため、実質2つのCPUを積んでいるような使用環境になり、処理能力の向上が計られました。
ただ、すぐにデュアルコアの主流は Core 2 Duo に移ったため、もう旧式となりつつあります。
   Core (2006年から登場、ノートパソコン用の CPU、すでに旧式化)
Intel 社のノートパソコン用のCPUです。 2006年1月に登場しました。
「Core Duo」と「Core Soro」の2種類があり、Core Duo の方は Pentium D のようにデュアルコア(コアが2つ)の CPU となっています。
様々な最新技術に対応し、処理速度を向上させ、ノートパソコンのために消費電力を抑えて発熱も低くなっています。
ただ、この Core の技術を応用して作った新型 CPU が「Core 2 Duo」であり、そのため Core 2 Duo が普及するとこちらはあまり作られなくなりました。 よって短期間で生産は終了していますが、その後の CPU の礎になったと言えます。
   Pentium M (2003年から登場、かつてのノートパソコン用 CPU)
ノートパソコン用のCPUで、熱に弱いノートパソコンを守り、バッテリーも長持ちさせるために消費電力を抑えて、発熱量も少なくなっています。 また、新技術によって処理速度も通常の Pentium より高くなっていました。
その後、Core シリーズの登場によって、古いタイプとなりました。
   Pentium EE (2004年〜2006年、かつての最高級 CPU)
Intel 社の最高ランクの CPU でした。 EEとは「エクストリーム・エディション」の略です。
シングルコア(コアが1つ)の 「Pentium4 EE」 とデュアルコアとなった 「Pentium EE」 があり、高性能でしたが、値段がすご〜く高い、お金持ち用の CPU でした。 Core 2 Duo の登場により現在はすでに旧式化しています。
   K6、K6-2、Athlon (1997年、1998年、2000年に登場、昔のCPU)
AMD 社の昔のCPUで、K6 が PentiumII、Athlon が PentiumIII のライバルでした。
K6-2 は値段が安めの CPU で初期の Celeron のライバルと言えました。
   Athlon XP (2001年から登場、かつての高性能型 CPU)
AMD 社のCPUで、Pentium4 のライバルでした。
高性能な割に値段が安めという、お得なCPUとして普及しました。
現在は Athlon64 の登場で旧式化しています。
   Athlon 64 (2004年から登場、かつての高性能型 CPU)
Athlon XP の上位版の CPU です。 Pentium4 の後期型のライバルでした。
Intel 社の Pentium4 とAMD社の Athlon XP は激しい開発競争を続けていましたが、常に Pentium4 が一歩リードする状態が続いていました。 そこで CPU を設計し直し、「64bit」 という新しいシステムの Athlon として登場したのが Athlon64 です。
AMD社の CPU の中では一番普及していたものの1つですが、現在は旧式化しています。
   Athlon 64 FX (2004年から登場、かつての AMD 社の最高級 CPU)
AMD 社の最高ランクだった CPU で、Pentium EE の Athlon 版といった性能です。
PentiumEE と同じく、コアが1つのものと2つのものがあります。
高性能&高価格でしたが、例によってお金持ち用です。 すでに旧式化しています。

現在、一般的に普及しているCPUは上記のものです。

廉価版のCPU(Celeron、Sempron)と、上位のCPU(Pentium、Athlon、Core)ではどのぐらい性能が違うかですが・・・ これは用途によります

ホームページを見たり会計や表計算のソフトを使う範囲なら、どちらでもあまり変わりません。
しかし、ゲームをやったりビデオ編集をしたりするのであれば、高い処理能力がないと動きが遅くなったり、ぎこちなくなったりしてしまいます。

例えば、もし3Dグラフィックのゲームをやるのであれば、Celeron 2Ghz よりも Core 2 Duo の 1.5Ghz の方がスムーズに、かつ高速に動く事でしょう。
CPU 能力の目安にしやすいのはクロック数ですが、CPUの種類も、使用するソフトや用途によってはそれ以上の影響を持つので注意して下さい。
パソコンをいろんな用途で使いたいのであれば、やはり廉価版のCPUよりも、上位CPUである Core 2 Duo や Athlon X2 などの方がいいですね。


デュアルコア、クアッドコア

コア」とはCPUの処理を行う中心部分です。
つまり、この「コア」がコンピューターの頭脳と言えますね。

もともと「コア」は1つのCPUの中に1つしかありませんでしたが、2006年頃から1つのCPUの中に、2つのコアがあるものが登場してきました。
これを「デュアルコア」と呼びます。

2007年にはコアが4つもある「クアッドコア」まで登場しています。
これだと対応しているソフトなら、処理を4つに分散することが出来ます。

デュアルコアやクアッドコアだと、コンピューターが多くのソフトを同時に動かさなければならない時でも、複数のコアでその作業を分担することが出来ます。
これによって作業の効率化が進み、処理が速くなる訳ですね。
使用するソフトが複数のコアに対応していれば、1つのソフトを複数のコアで効率的に動かす事も可能です。

ただ、中心部となる「コア」がたくさんあるのですから・・・ フルパワーで動いたときの電力の消費量は通常と比べて多くなり、発熱も高くなってしまいます。
これを抑えるために、デュアルコアやクアッドコアの CPU は、コアが1つしかない CPU(シングルコア)よりも、コア1つあたりの能力は抑えられています。
よってコアが多いほど、 CPU の「クロック数」は低めになります。
このため、複数のコアに対応していないソフトを1つだけ動かす時は、クアッドコアでない方が処理が速くなる場合もあります。

とは言え、対応するソフトはどんどん増えていますし、新しいウィンドウズ「Windows Vista」も複数のコアでの動作に最適化されています。
また、2008年に登場した 「Core i7」 という CPU は、使っていないコアを一時的に遮断し、使っているコアの性能を高める技術も導入されています。
今後はデュアルコアやクアッドコアが主流となっていくのは、間違いありませんね。

コア1つのCPU
(シングルコア)
コア2つのCPU
(デュアルコア)
コア4つのCPU
(クアッドコア)
Pentium 4
Celeron
Core Solo
Atom
Athlon LE
Athlon 64
Sempron、Duron
その他、旧型の CPU 全て
Core 2 Duo
Pentium Dual-Core
Celeron Dual-Core
Pentium D
Core Duo
Pentium EE
Athlon 64 FX
Athlon 64 X2
Core i7
Core 2 Extreme QX
Core 2 Quad
Phenom
Phenom X4
Phenom U X4
*PentiumEE と Athlon64FX にはシングルコアも存在します。
*Atom にはデュアルコアのものも存在します。

なお、デュアルコアやクアッドコアの CPU を使うには、それを取り付けるマザーボードの側も対応していなければなりません。
ですから古いパソコンに、デュアルコアの CPU を付けることは出来ません。


プロセッサナンバー、モデルナンバー

最初に、CPU の性能を現す数値として「クロック数」を上げました。
でも最近の CPU は名前にクロック数を表す「Mhz」の単位ではなく、「520」とか「2000+」とかの数字が書かれているものが多いです。
これは、今の CPU は特殊技術によってクロック数以上の性能を発揮するようになったため、従来のクロック数の表記のままでは性能をアピールできないという事で、別の表記になったためです。

プロセッサナンバー」はIntel社(Pentium や Core など)での呼び名です。
モデルナンバー」はAMD社(Athlon など)での呼び名です。

どちらも用途は同じです。 要するに「型番」ですね。

現在は、ナンバーと性能の関連性がなくなりつつありますが・・・
基本的に、ナンバーが高いほど高性能の新しいタイプだと思って構いません。

参考に、最近のCPUのナンバーを少し一覧表記しておきますので、もしナンバーを見る機会があったらチェックしてみて下さい。

【参考:最近のCPUのナンバー】


Intel 社
Core 2 Duo
(一般型)
E8200〜E8600
E6300〜E6850
E6000番台が2007年までのタイプ。
E8000番台は2008年以降の新型タイプです。
百のくらいが大きいものほど高性能で、十の位が高いものは改良型や新型を意味しています。
Core 2 Duo
(廉価型)
E7200〜E7600
E4300〜E4700
E4000番台は少し古いマザーボードでも使えるようにしたやや性能の低い廉価版のタイプで、E7000番台はその廉価版 CPU の新型です。
E4000番台はE6000番台の廉価型、E7000番台はE8000番台の廉価型と言っていいでしょう。
Core 2 Duo
(モバイル型)
T5200〜T9500
L7200〜L7500
U7500〜U7700
U2100、U2200
最初のアルファベットが「T」や「U」のものはノートパソコン用で、千の位が奇数のナンバーになっており、最新型は9000番台です。
消費電力をさらに抑えてノートパソコンに最適化したものが L、もっと抑えた物が U ですが、消費電力が抑えられるほど性能も低下します。
メーカーに直接納入されるタイプで、
一般販売は普通ありません
Core i7 965 EE、975 EE
920、940、950
920 と 940 が一般型、965 は Extreme Edition という高性能型です。
920 は 2.66Ghz、940 は 2.93Ghz、965 は 3.2Ghz で、
全てクアッドコアです。
2009年春に登場した 950 と 975 は、940 と 965 を新設計にしたタイプです。
Core 2 Quad Q9300〜Q9650
Q8200、Q8300
Q6600〜Q6700
Q6000番台は2007年度のタイプです。
Q9000番台は2008年度に登場した新しい高性能型です。
Q8000番台はQ9000番台の廉価型です。
番号の後に「s」の付いたものは省電力型で、やや価格が高くなります。
Core 2 Extream QX9650〜QX9775
QX6700〜QX6850
X6800
最初が「QX」のものはコアが4つのクアッドコアです。
最初が「X」ならコア2つのデュアルコアですね。
QX9650以降は、2008年に登場した新型です。
Pentium
Dual-Core
E5200、E5300
E2140〜E2220
T2060〜T2130
E5000 番台は2008年〜2009年のタイプ、E2000 番台は2007〜2008年のタイプです。
最初が「T」のものはノートパソコン用で、消費電力が抑えられていますが、一般型より性能は低めです。
Celeron
Dual-Core
E1500
E1200、E1400
まだ種類が少ないですね。 E1200 は 1.6Ghz、E1400 は 2Ghz です。
E1500 は2008年末に登場した新型で 2.2Ghz です。
Atom 230、330
N270
230は 1.6 Ghz のシングルコア、330は 1.6Ghz でデュアルコアです。
N270 は 1.6Ghz ですが、ネットブック用にさらに消費電力を下げています。
Core T2700〜T2300
T1300
T1300(1000番台)はCoreSoroです。
T2300〜T2700がCoreDuoで、数値が高い方が高性能ですが全てほぼ同時期に登場しました。
Pentium 4 670、672
660、661、662
650、651
640、641
630、631
630番が3Ghz、640番が3.2Ghzという感じで0.2Ghzずつ上がって行き、670番で3.8Ghzになります。
つまり
十の位が高いものほど高性能です。
また、
一の位が1や2のものは新型や改良型のCPUです。
500番台は2005年〜2004年のタイプです。
Pentium D 960〜920
840〜820
900番台が2006年に販売開始された新型です。
800番台は2005年に登場していた初期型ですね。
クロック数は共に、2.8Ghz〜3.6Ghzです。
Pentium EE 965、955
840
965、955の方が2006年に登場の新型です。
840の方が2005年に出た初期型です。
Celeron 420〜450
523〜550
2007年、通常の Celeron D とノートパソコン用の Celeron M は統合され、名前がただの「Celeron」になりました。 よってこちらの方が新型です。
400番台は普通のパソコン用、500番台はノートパソコン用です。
523 は性能は抑えめですが、消費電力が非常に低い特殊タイプです。
Celeron D 326〜365 基本的に、数値が高いほど新しくて高性能です。
326で2.5Ghz、346で3Ghz、365は3.6Ghzです。


AMD 社
Athlon 64 X2 3800+〜6400+
6400+BE
3800+から6000+まで200ずつ違うものがあります。
3800が2Ghz、5400は2.8Ghz、6000だと3Ghzになります。
BE(Black Edition)というのは調整が可能なマニア向けCPUです。
同じクロック数(Ghz)でナンバーの高いものは高性能・高価格、低い方は廉価型です。
現在、Athlon 64 X2 は Athlon X2 に改名されています。 よって、旧 Athlon 64 X2 かどうかは型番で判別する必要があります。
Athlon X2 7850 BE
7550、7750 BE
4050e〜4850e
BE-2300〜2400
BE2300〜2400 は2007年末に登場したタイプ。
4000番台で e が付いているものは、消費電力を軽減した新型です。
7000番台は Phenom で使われた技術を応用して 2008 年末に作られた新型で、開発中の名前が kuma だったのでクマさんとか熊とか呼ばれています。
7850 BE は2009年に登場したもので、価格が安くコストパフォーマンス重視型です。
Phenom 9600 BE
9500、9600
9500 と 9600 は2007年末に登場したものですが・・・
欠陥があって想定された性能を発揮できず、失敗作となりました。
「BE」 は Black Edition の略で、調整が可能なマニア向けの CPU です。
Phenom X4 9550〜9950
9100e〜9350e
欠陥を改善した Phenom の完成型でコアが4つのクアッドコアです。
ナンバーは下二桁が 50 になっています。
「e」が付いたものはノートパソコンなどに向いた消費電力の低いタイプです。
Phenom X3 8400〜8750 コアが3つの CPU で、Phenom X4 の廉価型という位置付けです。
2008年春に登場したものです。
Phenom II X4 955 BE、945
940 BE、920
910、810、805
905e
720、710
Phenom は II からナンバーが3桁になりました。 クアッドコアの CPU です。
940 BE が 3Ghz で上位型、920 が 2.8Ghz で、この2つが初期型です。
それ以外は AM3 という新型のソケットに対応したもので、910 がやや上位、810 と 805 が一般型。
955 Black Edition と 945 は2009年春に登場した新しいタイプの上位型です。
「e」が付いているものは省電力タイプですが、ややお値段高めです。
Phenom II
X3、X2
720BE、710
705e
550BE
700 番台はコアが3つの「X3」、500番台はコアが2つの「X2」です。
その正体は X4 のコアを1つ〜2つ無効化したもので、そのぶん性能は低めですが、消費電力は少なく、不良品率を抑えられるため価格も安めです。
Athlon 64 FX 70〜74
57、62
50番台は初期型のタイプで、やや性能に劣ります。
60以上は新型タイプで、デュアルコアとなっています。
70以上は2007年に登場した新型ですが、ソケット(取付部)が異なります。
Athlon LE 1600〜1640 1600が2.2Ghz、1620が2.4Ghz、1640が2.6Ghzです。
Sempron 2100、2300
LE1100〜LE1300
LE-1000番台は2007年に発売されたタイプ。 2000番台は2008年のタイプです。
LE-1100は1.9Ghz、LE-1200は2.1Ghz、LE-1300は2.3Ghzです。
2100 と 2300 は Sempron X2 とも呼ばれます。
Athlon 64 4000+〜3000+ こちらも数が多いほど高性能なのですが、4000と3700だけはやや新型で、それまでのものより少し高い性能を持ちます。

ちなみに、最近の CPU のナンバーの付け方は、各社で以下のような感じになっています。
Intel 社 AMD 社
900番台 Core i7 です
9000番台 最新型のクアッドコア(コア4つ)
2008年度以降のタイプです
8000番台 上位型のデュアルコア(コア2つ)か
廉価型のクアッドコアです
E7000番台 デュアルコアの廉価型です
6000番台 2007年度までのタイプです
5000番台 Pentium Dual-Core の新型
4000番台 Core 2 Duo の初期廉価型です
2000番台 Pentium Dual-Core で使用
1000番台 Celeron Dual-Core で使用
400番台 現行の Celeron です
300番台
200番台
Atom で使用されています
s 最後に「s」が付いているのは、
省電力型のタイプです。
900番台 Phenom II X4 の上位型です
800番台 Phenom II X4(クアッドコア)です
700番台 Phenom II X3(コア3つ)です
500番台 Phenom II X2(コア2つ)です
200番台 Athlon II X2 です。
9000番台 Phenom X4(クアッドコア)です
8000番台 Phenom X3(コア3つ)です
6000番台 Athlon 64 X2 の高性能型です
5000番台 Athlon 64 X2 の中間性能型
4000番台 廉価型や消費電力軽減型
および2006年頃のタイプです
1000番台 Sempron などの廉価型 CPU
e 最後に「e」が付いているのは、
省電力型のタイプです。
BE Black Edition の略で、
調整が可能なマニア向けです。


FSB / QPI


FSB とは「フロント・サイド・バス」の略で、マザーボードの基本クロック数の事です。
「ベースクロック」とも呼ばれます。
CPU は、このマザーボードの基本クロック数を何倍かして、実際に動作するクロック数にしています。
例えば500Mhz なら、100Mhz×5 とか、66Mhz×7.5 という具合です。
この倍率の事は内部倍率と言います。

と言うような、難しい話は置いといて・・・
この FSB は CPU の性能を考える上で、クロック数や種類と同じぐらい大切な数値です。
なぜなら FSB は CPU がそれ以外のパーツとデータのやり取りをするスピードだからです。

ですので同じクロック数でも、この FSB が高い CPU の方が性能が良くなります。
例えばさっきの例で言うと、同じ 500Mhz の CPU でも、FSB が 66Mhz のものより、FSB が 100Mhz のものの方が、性能が高い訳です。

またマザーボードには、「このマザーボードは FSB 200Mhz までが動作可能です」みたいに使用可能な CPUFSB 制限があります。
自分のマザーボードが FSB 533Mhz までなのに、FSB 800 で 3Ghz の CPU を買ってしまうと、付けても全く動いてくれません。
この場合どうしても 3Ghz の CPU が付けたいなら、FSB 533 のものを買えば動いてくれます。

なお、メモリ(というパーツ)にも FSB があって、昔は「マザーボード」と「CPU」と「メモリ」の FSB は全部同じにしないといけませんでした。
しかし最近は CPU とメモリの FSB はそれぞれ別になっていて、メモリ側の FSB は「メモリーバス(メモリのFSB)」と呼びます。

FSB は主に、パーツを増設したり取り替えたりする際に注意すべき数値ですね。

注意として、最新型の CPU(Core i7)では、FSB は「QPI」という名前に変わっています。
AMD 社の CPU(Athlon や Phenom)は、FSB の代わりに「HyperTransport」という用語が使われています。
(FSB と、QPI や HyperTransport は厳密に言うと違うものですが、難しい話になりますし、同じようなものという認識でも構いません。 どれも 「CPU と それ以外のパーツがデータをやり取りするスピード」 である事は変わりません)


キャッシュ

キャッシュとは、データを一時的に保存しておく場所の事です。
データを一時的に保存しておく場所には他に「メモリ」がありますが、「メモリとやり取りするよりも、CPU自体に必要なデータを置いてしまえば、もっと高速になるじゃないか」という考えがあって、そのために CPU にもデータの保存場所が設けられました。

キャッシュには「1次キャッシュ(L1キャッシュ)」と「2次キャッシュ(L2キャッシュ)」がありますが、同じようなものだと思って構いません。
最近は3次キャッシュ(L3キャッシュ)のある CPU も増えています。
デュアルコア(コア2つ)やクアッドコア(コア4つ)の CPU は、コアごとにキャッシュが儲けられていたり、逆に共用のキャッシュが用意されていたりします。

とにかく、キャッシュがたくさんあって、キャッシュサイズも大きいほど、たくさんのデータを一時的に記録出来るのでCPUも高速化します

キャッシュが特に影響するのは、同じような計算をひたすら繰り返すような処理の場合・・・
つまり、ゲームや高度なグラフィックの表示などですね。
この時にはキャッシュが多い CPU の方が動きが高速化するでしょう。

基本的にキャッシュ(主に2次キャッシュ)は、Celeron や Sempron などの廉価版の CPU は少なく、Core や Athlon などの高性能 CPU は多めです。


32bit / 64bit

CPU には、32bit(ビット) のものと、64bit のものがあります。
64bit の方が新型の設計であり、そのため性能が高いのですが、具体的には次の2つに関係します。
使えるOS(Windows などの種類)」 と、「メモリの最大量」 です。

Windows XP や Windows Vista などには、32bit 版と 64bit 版があります。
そして、64bit の CPU を使うなら、Windows も 64bit 版を使った方が性能を十分に発揮できるのですが、CPU が 32bit なのに 64bit 版の Windows を使っても動きません。
逆に、Windows が 32bit 版で、CPU が 64bit の場合は、Windows は問題なく動きますが、64bit の CPU の性能はフル活用できませんね。

でも、CPU が 32bit なのか 64bit なのか(もしくは 64bit 動作に対応しているかどうか)は、性能表などにはあまり書いていません。
また、64bit 版の Windows だと、対応していない古いソフトウェアが動作しなかったり、不安定になる場合があるため、64bit の CPU でもあえて 32bit 版の Windows が使われるのが一般的です。

CPU の種類ごとの 32bit/64bit 対応については以下のようになっています。

32bit の CPU で
64bit には非対応
32bit のものと
64bit 対応のものがある
64bit のCPU
および 64bit 対応CPU
Core Duo/Solo
Pentium III、II
Celeron M
Pentium M
(旧型) Celeron
それ以前の旧型CPU
Pentium4
(500番以降の後期型が対応)
Celeron D
(300番以降の後期型が対応)
Core i7
Core 2 Quad
Core 2 Duo
Pentium D
Pentium Dual-Core
Celeron Dual-Core
(新型) Celeron
Atom
Athlon
Athlon XP
Duron
Sempron
(初期型は非対応)
Phenom II
Phenom
Athlon X2
Athlon 64 (X2/FX 含む)
Turion (64/X2 含む)

Athlon だと名前に 「64」 が付いている製品があり、64bit 版である事がアピールされていますね。

64bit の CPU を使い、さらに 64bit 版の Windows を使う事の最大の利点はメモリの最大量が増える事です。
32bit 版の Windows だと、メモリの最大量は 4G(実質 3.12G)です。
どんなにメモリを積んでも、3.12G 以上は使ってくれない訳ですね。

しかし、64bit 版の CPU&Windows だと、メモリの最大量は 8G 以上まで対応可能です!
(Windows Vista だと、Home Basic で 8G、Home Premium で 16G、Ultimate で 128G まで対応します)

でも、仕事でフルに活用している人や、画像や映像の加工ソフトを駆使しているような人でないと、そこまでメモリは必要ありません。
メモリはあればあるほど良いのですが、一般的な使い方をするなら 1G〜2G あれば十分です。

最近の CPU はほぼ全て 64bit に対応しています。
しかし、Windows を 64bit 対応版にするべきかどうかは、用途によると言えますね。


ソケット形状

これは性能ではないですが・・・
CPU をはめるための取り付け口の事を「ソケット」と言い、その形のことです。
これがマザーボードと合ってないと、当然付けられません。

LGA775、Socket478、Socket939 など、色々な種類がありますが、Intel 社の CPU と、AMD 社の CPU はソケット形状が違うので、取り替え時には同じ会社の CPU を使う必要があります。

交換とかを考える時は、まずマザーボードのソケットタイプをチェックしておきましょう。
いま使っている CPU がどのソケットに対応したものなのかを調べれば、マザーボードのソケットタイプを知る事ができます。


製造プロセス(プロセスルール)


これは CPU の内部の細かさの事です。
内部が細かいほど、CPU の中にたくさんの回路を詰め込むことができますし、電気の通る距離が短くなるので、消費電力や発熱の低減にも繋がります。
0.13μm(マイクロメートル)とか、90nm(ナノメートル)とかいう、もはや想像もつかないほどミクロの世界です。
(ちなみに、1nm は 0.000001 ミリです)

製造工場の改善や技術の改革によって年々 CPU の中身はどんどん細かくなっており、製造プロセスがどのぐらいの細かさなのかで、CPU の性能・性質は変わってきます。

簡単に言うと、製造プロセス(プロセスルール)が小さいほど、高性能で新型と言えますね。
代表的な CPU とその製造プロセスは以下のようになっています。

製造プロセス 製品登場年代 代表的 CPU
0.18μm
(180nm)
2000年以前 Pentium III、Athlon など
0.13μm
(130nm)
2001年 Pentium 4、Athlon XP、
Athlon 64 初期型 など
90nm 2004年 Pentium D、Pentium 4 後期型
Athlon 64 後期型 など
65nm 2006年 Core 2 Duo、Pentium D 後期型
Athlon 64 X2、Athlon X2、Phenom など
45nm 2008年 Core 2 Duo 新型、Core 2 Quad、
Core i7、Phenom II など


その他


それ以外にCPUの性能でよく言われている事を説明します。

まず、「コアの名称」。
CPUの中央部の核となる部分「コア」には、それぞれに名称があります。
どのコアを使っているかでCPUの性能は変わってくるので、パソコンの上級者はこのコアでCPUの話をしたりします。 石、と呼ぶ場合もあります。
でも、初心者の方は特に気にしなくても構いません。
カッパーマイン(PentiumIII、Celeron)とか、サンダーバード(Athlon)、パロミノ(AthlonXP)、ノースウッド(旧Pentium4)、プレスコット(Pentium4)など、色々な呼び名があります。

他に、ハイパースレッディングHT、HyperThreading)。
これは Intel 社が開発した CPU の処理を高速化する技術で、CPU がその時に使っていない部分を有効利用して処理能力を高める方法です。
従来よりも 15〜30 %処理が早くなると言われており、1つのコアで2つの処理が行えたりします。
(なのでコアが1つでも、性能チェック時にコアが2つあるように表示されたりします)
Pentium 4 で使われていましたが、常時 CPU をフル活用する技術であるため発熱や消費電力が高くなり、そのため Core 2 Duo や Core 2 Quad では使われませんでした。
しかし 2008 年以降に発売された Atom や Core i7 と言った CPU では再び使われ始めています。

次に、「インテル・ターボ・ブースト・テクノロジー」(Intel Turbo Boost Technology)。
2008 年から登場したもので、「ターボモード」 とも呼ばれています。
複数のコアがある時に、使っていないコアの電力を使っているコアの電力に回して、使っているコアの性能(クロック数)を一時的に向上させる技術です。
負荷の高いソフトウェアを1つだけ動かしている時は、複数のコアがあってもその特徴を生かしきれませんでしたが、そう言う場合でもこの技術があれば CPU を効率よく動作させられます。
現在は Core i7 にのみ導入されています。

あと、SIMD拡張命令とか、SSE拡張命令など、色々な拡張命令が CPU についている場合もあります。
これらは、CPU のデータ処理を効率化するための追加技術の事で、これらに対応しているソフトを使った場合にデータの処理速度が高速化します。

他にも、電力消費を押さえる「エンハンスド・スピード・ステップ(ESS、SS)」や、作業効率を向上させる「バーチャライゼーション・テクノロジー(VT、仮想化技術)」、「ウィルス保護機能」などの新技術があります。
今後も様々な技術が登場し、CPUの性能を高めていくことでしょうね。

でも、初心者の方はここまで気にする必要はないでしょう。
CPU の種類とナンバー、クロック数やコア数が解れば、性能はほぼ解りますからね。
交換などをする際には、FSB とソケット形状なども気にする必要がありますけどね。


【 CPUの取り付け 】

参考までに、簡単にCPUの取り付けについて説明します。

CPUは、「CPUソケット」と呼ばれるマザーボードの台座に取りつけられます。
ソケットにはいくつか種類があって、それに合ったCPUしか付きません。
もしCPUの交換をする場合は、自分のマザーボードのCPUソケットのタイプを知らなければいけませんね。
(そんなにたくさんの種類がある訳ではないです)

CPUはパソコンの心臓部ですから交換というとすごい事のように思えますが、実際には簡単です。

右のようなソケットの場合は・・・
CPUを外すには、まずファンを外し、台座の横にあるレバーを手前に引きます。
ネジが付いているものは、ネジをドライバーで外します。

するとCPUが浮き上がるので、手で取って取り外します。

取り付ける場合も、トゲトゲをツブツブの穴にはめる感じで台座の上に置き、レバーをゆっくり倒すか、もしくはネジを止めるだけです。
トゲトゲとツブツブは一部分が欠けているので、その部分を合わせて置く様にします。
この点にだけ注意しましょう。

と、CPUの着脱はこれだけで、簡単なのですが・・・
難しいのが「CPUファン」です!
ファンは「グリス」と呼ばれる油を CPU の上部に薄く塗ってから、台座の横にある突起に金具を引っかけて付けるのですが、この金具がメチャクチャ硬い場合があります!
なぜこんなに硬いかというと CPU の熱を少しでも効率良く冷やすため、ファンがCPUに密着する様にキツイ金具になっているのです。

ただ最近のCPUファンは取り付けやすいようにレバーがついていたり、ひねって台座につけるようなタイプもありますので、一昔前よりも付けやすくなっています。
いずれにせよ、ファンによって付け方が違うので、説明書で確認して行って下さい。
どの方法を取るにせよマザーボードに傷を付けないよう慎重に行いましょう。
邪魔なパーツがある時は外した方が無難ですね。

取りつけたら、CPU ファンについている電源コードを、マザーボードのファン用の電源ソケットに付けます。
これはCPUソケットの近くにあるはずで、3つのピンが出ているのでこれに刺し込みます(最近は4ピンもあります)。
小さく「CPUFAN」という字も書いてあるはず。
当然、電源がついてないとファンも動かないので注意です。

付けたらパソコンの電源を入れてみて、ファンが回っているか確認しましょう。
もしファンが回っていないと、CPU が焼け付きます!
CPU はパソコンの中心部ですから、うまく付いていなければパソコンも動かないので、パソコンが起動したら、その時点で取り付けは成功ですね。


実際にパソコンパーツを交換する場合は、
書籍などを買ってそれを見ながら行う事をお勧めします。

CPUファンについて

ここで、CPUファンについて少し説明しておきましょう。
「CPUファン」は CPU にくっつける扇風機であり、風を送ってCPUを冷却するもので、回転数が速いほど冷やす力も高いと考えて構いません。
ただし、回転が速いと音がうるさかったりするので注意です。
これはモノにもよりますけどね。

CPUファンは「ヒートシンク」と呼ばれる部分と「ファン」と呼ばれる部分に分かれています。
「ファン」とは要するに扇風機の事で、「ヒートシンク」とは鉄の板が縦にたくさん並んでいるような部分で、ファンの下にあります。
伝導してきた熱がヒートシンクから放熱され、ファンからの風で冷やされる訳です。

CPUファンは風を送って冷やすものですが、他に水冷式の大がかりなものもあり、こうした物を含めてCPUを冷やすもの全般を「CPUクーラー」と言います。
CPUファンもCPUクーラーの1つという事ですね。
まあ特殊な状況でない限り、普通はファン(送風式)のもの使うと思って構いません。

CPUは熱に弱く、通常60℃〜70℃を越えると危険と言われています。
この温度はマザーボードによっては測定可能ですが、対応していない場合は測定できません。
温度にはケース内の換気、風通しの良さ、ケース自体の大きさなんかも関係してきます。
もちろんCPUの種類によっても異なります。

最近は「TDP」という数値が CPU の性能説明に付いている場合もあります。
これは「Thermal Design Power(サーモ・デザイン・パワー)」の略で、直訳すると「熱設計電力」です。
この数値が高いほど熱くなる事を意味するので、CPUファンを選ぶ際には目安になります。

普通に使う限りあまり気にする必要はないのですが、熱に弱い事は頭に入れておいて、通気孔を塞いだりとか、暑い中で長時間使うとか、そういう事をすると誤動作の元になる事ぐらいは覚えておくべきです。
特に夏は注意ですね。



○ おまけコメント (クロックアップ)

CPUの性能を表す「クロック数」は買った時に決まっていますが、これをムリヤリ規定値以上に引き上げる方法があります。
これを、「クロックアップ」と言います。
その名の通り、クロック数をアップさせて通常以上の性能を発揮させる事で、よくパソコンの説明にも出てきます。

なぜこんな事が出来るかというと、例えば 2Ghz の CPU は本当は 2.5Ghz で動作する事も可能だったりするのですが、限界ギリギリの性能を発揮していたのでは CPU の安定性に問題が出たり、トラブルが発生しやすくなるため、安全のために少しパワーを落として使用するようになっているのです。

しかし、「本当はもっと高いパワーを出せるのなら、限界まで出してやろう」という考えもある訳で、マシンの性能を追い求める人の中にはクロックアップを積極的にやっている人もいます。
最近はソフトで簡単にクロックアップできたり、マザーボードやパーツの中にもクロックアップを考えて作られた製品があったりします。

ですが安全のためにセーブしているパワーを限界まで出す訳ですから、それはメーカー保証外の行動ですし、トラブルも発生しやすく、それで壊れても自分の責任です。
またパーツの寿命も確実に縮まり、熱対策も強化しなくてはなりません。

いずれにせよコンピューターの知識が豊富で、行動に責任の持てる人だけがやるものであり、良い子は手を出さないようにしましょう。

良い子じゃない人は、インターネットの検索などで「クロックアップ」という言葉を調べてみれば、説明しているページがたくさん見つかるでしょう。
しかし、あくまで参考程度にするべきです。


ドスパラ:パーツカタログ、CPUリスト:最大手パーツショップで、性能解説も詳細です
パソコン工房:パーツカタログ CPUリストicon:老舗ショップ、パソコン工房のCPUリストです
クレバリー:パーツカタログ CPU リスト:表記が見やすいクレバリーのCPUリストです


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