|
●基礎2 パソコンの種類
「パソコン、ハードウェアとは?」のページで、「パソコンはパーツごとの追加や交換が出来るように作られています」と書きましたが・・・
実は、それが難しいパソコンや、それが想定されていないパソコンも存在します。
パソコンには大きく分けて、2種類があります。
本体が大きい「デスクトップパソコン」と、
小さくて持ち運び可能な「ノートパソコン」です。
このうち、デスクトップパソコンは本体が大きいのでパーツを追加するスペースに余裕があり、後からパーツを追加したり交換したりして機能を拡張することが可能です。
一方、ノートパソコンは小さな本体にパーツがぎゅうぎゅう詰めになっているため、パーツの追加や交換は出来ません。
デスクトップパソコン
性能に対して低価格
主に家庭やオフィス向け
ノートパソコン
携帯性重視、高価格
主にビジネス向け
また、デスクトップパソコンでも、本体が小さくコンパクトな「スリムサイズ」「ブックサイズ」と呼ばれているパソコンは、パーツの追加や交換が難しくなります。
スリムサイズのパソコンは小さくてスマート、カッコよくて置き場所にも困りませんが、本体のサイズが小さい場合、小サイズ専用のパーツを使わなくてなりません。
この場合、パーツの選択肢は狭まり、性能もやや低めになる事が多いです。
基本的に本体のサイズが小さいほど、使えるパーツが少なくなる分、同じ価格のパソコンでも性能は低めになると考えておきましょう。
特にノートパソコンは普通のデスクトップパソコンと違い、小さくてコンパクト、持ち運びに便利で仕事などにも活用しやすく、そして何よりカッコイイですが・・・ 性能面においては、同世代・同価格のデスクトップパソコンに劣ります。
小さいぶん各機能は犠牲になる傾向があり、高性能なノートパソコンはデスクトップのパソコンと比べると、非常に高価格になります。
また、ノートパソコンはその小さい本体にパソコンの各パーツがぎゅうぎゅう詰めに入っていますから、パーツのほとんどは専用パーツで、一般のパーツは使えません。
パーツの交換をしようとしても本体をバラバラにするような大仕事になってしまい、実質、一般の人には不可能です。
ノートパソコンにおける拡張とは、内部にパーツを付けたりするのではなく、外から別の器機などを接続する程度になります。
もちろん見た目やサイズも重要な要素ですし、持ち運びが必要な仕事もありますね。
ですが、持ち運ぶ必要がない場合は、パソコンは基本的にデスクトップの方が性能が上と考えましょう。
もう一つパソコンの種類で重要なのが、「メーカー品」と呼ばれるものです。
メーカー品とは NEC や ソニー、シャープ や 東芝 や 富士通 など、主に大手電気メーカーで作られているパソコンの総称です。
これらのパソコンは、デスクトップパソコンかノートパソコンかに関わらず、パーツの交換はしにくいです。
なぜなら、こういった大手メーカーは独自のパソコン開発を行っていて、自社で開発した専用パーツを使ってパソコンを組み立てている事が多いからです。
この場合、一般規格のパーツを組み合わせようとしても、出来なかったり不具合が出たりします。
加えてメーカー品のパソコンは形状が特殊な場合が多く、本体のサイズが一般規格に沿っていないことも多いので、物理的にパーツが入らない場合も多々あります。
メーカー品の場合、あまりパーツの追加や交換は考えない方が良いでしょう。
しかしメーカー品は初心者向けの解説や、サポートがしっかりしているのが普通です。
パソコンが初めての初心者にもわかり易く使えるよう、最初から活用できるソフトがたくさん入っていたり、初心者向きの丁寧な解説書が付いている場合が多いです。
また、そのメーカーで独自に開発された新機能が追加されている場合もあり、サポートもしっかりしていますので、不具合が起きた時でもきちんとした対応が期待できますね。
パーツの付け替えや交換がし辛くハードウェア的な将来性は乏しいので、初心者向きのマシンと言えますが、拡張を考えていない初心者の方や、最初から拡張が出来ないノートパソコンならメーカー品の方が安心です。
これらのパーツの付け替えや交換のしやすさを「拡張性」と言います。
もちろんメーカー品にもピンからキリまでありますから、中には拡張性の高いものもありますが・・・
また、メーカー品以外のパソコンも、販売経路や構成によりいくつかの種類に分かれます。
まず、「ブランド品」や「ショップブランド」
「ブランド品」は、NEC や ソニーなどの電気メーカーではなく、IBM や DELL と言った、コンピューター専門メーカーで作成されたデスクトップパソコンを指します。
メーカー品と同じく、パソコンごとに固有の名前が付けられているので「ブランド品」と呼びますが、しかしこの辺りの区分は曖昧で、IBM や DELL と言ったコンピューターメーカーのパソコンも「メーカー品」と呼ぶ場合があります。
ですが、一般には 富士通 や NEC などの家電メーカーのものとは区別されます。
(最近は「ブランド品」という言い方は少なくなっていて、単に「DELL のパソコン」とか、メーカー名を付けて呼ぶのが一般的ですね)
また同じブランド品でも、パソコンショップが市販のパーツを使って組み立てて、市販品やオリジナルのケースに入れて、独自のブランドとして販売しているものは「ショップブランド」と呼びます。
パソコンショップのブランド品(ショップブランド)は、一般のパーツを使って構成しているものが多く、「そのメーカーだけの専用パーツ」と言ったものを使う事が少ないため、メーカー品よりも拡張性・互換性が高いのが普通です。
ただ、メーカー品のように初心者でも使えるソフトが最初から入っていたりする事は少ないので、やや中級者向けと言えますね。
メーカーサポートはコンピューターメーカーのものなら期待できますが、パソコンショップが独自に作っているブランドは、そのお店によってまちまちです。
パソコンの中には、「BTO」と呼ばれるものもあります。
BTO とは「Build to Order(ビルド・トゥ・オーダー)」の略で、受注生産を意味します。
つまりオーダーメイドのパソコンの事で、購入するユーザーがどのパーツを使ってどんなパソコンを組み立てるのかを指定できるものです。
好きなパーツで好みのパソコンを構成でき、組み立てはプロの人にやって貰えるので、組み立てトラブルもなくサポートも受けられます。
最近はメーカー品やショップブランドのパソコンも BTO(構成のカスタマイズ)が出来るようになっており、BTO が一般化してきました。(なので、わざわざ BTO と呼ぶことも少なくなりつつあります)
しかし、パーツをこちらで選ぶのですから、各種のパソコンパーツに関する知識が必要となるため、ある程度パソコンに慣れている人でないと難しいでしょう。
どんなパーツを選べるのか、どの範囲までユーザーが指定できるのかは、BTO を行っているメーカーやショップによって異なります。
値段は組み立て手数料がかかりますからそのぶん割高になりますが、予算に合わせ、安くて良いパーツで構成する事も出来ますね。
最後に、「自作」。 自分自身で作ったパソコンです。
パーツを自分で1つ1つ買ってきて、自分で組み立てたものです。
自由度はもちろん最大ですが、その組み立てには高い知識と技術が必要となるでしょう。
もちろんサポートなんてありません。 失敗したら自分の責任。
しかしこの「自作」が可能であるという事が現代のパソコンの特徴でもあり、その内容を表しているとも言えます。
共通規格により各パーツが互換性を持ち、同じ組立て方でコンピューターと言うマシンをユーザーが自分で作る事が出来る、それが今のパソコンなのです。
これらのパソコンの特徴を、おおざっぱに表にすると下のような感じになります。
拡張性 価格 難易度 サポート ノートパソコン ない 高い 低い 高い 小型のパソコン
(スリムサイズ/ブックサイズ)低い 高め 低い 高い メーカー品
(家電メーカー品)低め 高め 低い 高い ブランド品
(パソコン専門メーカー品)普通 安い 普通 普通 ショップブランド
(パソコンショップ組立品)普通 安い 普通 普通 BTO
(オーダーメイド)高め 自分次第 高め 普通 自作 高い 自分次第 高い ない
なお、これとは別に「マッキントッシュ(Macintosh)」と言う種類もあります。
通称「マック」です。
これは「アップル社」というパソコンメーカーが独自に開発し販売しているもので、パソコンとしては「メーカー品」と言えます。
しかし大きく違う点は一般に普及しているウィンドウズ(Windows)を使用するパソコンと互換性がありません。
ウィンドウズ用のソフトや機器は、マッキントッシュでは使えない訳ですね。
かつては主流だったのですが、現在は Windows に押されて衰退しています。
デザインは素晴らしいものが多いのですが、使用出来るソフトや機器が少ないので、一部のパソコン熟練者やこだわり派の人以外、現在「マッキントッシュ」を使う利点はほとんどないと言っていいでしょう。
| 前ページへ | TOPページへ | 次ページへ |