ビデオカード グラフィックカード(VGA)の性能説明


最終更新 2009年11月

(このページの「現在」という表現は、上記の日付が基準となります)
トップページ CPU メモリ HDD CD/DVD/Blu-ray ビデオカード マザーボード ディスプレイ サウンド 実機解説

【 グラフィックカード(ビデオカード)性能解説 メニュー】

グラフィックカード(ビデオカード)ってなに?
オンボードについて
グラフィックカードの性能とは?
グラフィックカード(ビデオカード)の種類GeForce RADEON 旧型 オンボード
クロック数(GPU コアクロック) ビデオメモリ(VRAM) AGP PCI Express x16
出力端子/映像コード ファン(冷却装置) Low Profile(ロープロファイル) 3Dグラフィック作画機能
消費電力 製造プロセス(プロセスルール) SLI / CrossFire
Windows が 32bit か 64bit かの違いによるメモリ上限 メーカーの企業力/ソフトウェアの対応・相性
グラフィックカードの取り付け ・ドライバについて
(別ページ、グラフィックカードのランク一覧)

【 グラフィックカード(ビデオカード)ってなに? 】

グラフィックカード(ビデオカード)とは、絵や文字を画面に表示するための処理を行うパーツです。
画面にどれだけ綺麗な絵を表示出来るかとか、どれだけ高度なグラフィックを高速に動かす事が出来るかなどは、このパーツの性能によります。

3Dグラフィックなどの高度なものではなく、普通の絵や文字を画面に表示する範囲であれば、それほど大した機能は必要ありません。
そのため、パソコンをビジネスやインターネットに使う範囲であれば、グラフィック機能にはこだわらなくてもいいでしょう。

しかしパソコンでゲームをやったり、映像を高画質で快適に見たいのであれば、やはり高性能なグラフィックカードは必須となります。

最近のパソコンゲームは高度な3Dグラフィックが使われたものが多いので、そういったソフトでは、CPUなどよりもこのグラフィックカードの方が重要になるケースもあります。

最近のウィンドウズには 3D 表示のデスクトップ画面が追加されたので、これらを快適に利用するにも、高いグラフィック性能が必要になりますね。

このパーツには呼び方が色々あります。
グラフィックカード」、「グラフィックボード」、「ビデオカード」、「ビデオボード」などの呼び名があって、略称も「グラボ」や「VGA」などがあります。
とりあえず、どれも同じものだと思って構いません。

このページでは「グラフィックカード」、略称は「VGA」を主に使います。
※ちなみに 「VGA」 は 「ビデオ・グラフィック・アクセラレータ」 の略です。


【 オンボードについて 】

グラフィックカードの性能説明をする前に、まず「オンボード」という言葉について説明しましょう。

オンボードとはマザーボードの本体(パソコンのベースとなる基盤)に、その機能が最初から備わっている事です。
グラフィック機能がオンボードなら、グラフィックカードを付けなくても画面に絵や文字を表示する事が可能で、その分パソコンを安く組み立てる事が出来る訳ですね。

しかし、オンボードのグラフィック機能はそれほど大した性能ではない場合が多く、3Dグラフィックのゲームを快適に動かしたり、DVD ビデオの映像を綺麗で快適に表示したい場合には、やはり市販のグラフィックカードが必要になります。

また、グラフィック機能がオンボードになっているマザーボードの中には、もうグラフィック機能が備わっているからと言う事で、グラフィックカードを付けるための取り付け部が用意されていないものもあります。
こういったものだと、グラフィックカードを後から付けようとしても出来ません。
専用の取り付け部を必要としないグラフィックカードもあるので、そう言ったものなら取り付けも可能ですが、その分性能は劣り、数も少ないです。

グラフィックカードの性能を見る前に、自分のパソコングラフィック機能オンボードなのかそうでないのか、まずこれを確認する必要があるでしょう。


【 グラフィックカード(ビデオカード)の性能とは? 】

パソコンの画像には、普通の「平面画像(2Dグラフィック)」と、ポリゴンとも呼ばれる「3Dグラフィック」、ビデオなどからの「映像」の3種類があります。
それぞれに必要となる性能が異なります。


グラフィックカード(ビデオカード)の種類

まず、市販されているグラフィックカードやグラフィック機能にどんな銘柄のものがあるか説明をしましょう。

グラフィックカード(ビデオカード)は技術革新や販売競争の末、数種類に絞られています。
ですから自分のグラフィックカードがどの系統の、いつ頃のものなのかを知れば、どんな性質や性能を持つかも大体わかります。
まずは、ここをチェックするのが基本ですね!

グラフィックカードを発売しているメーカーはたくさんありますが、その中心部品となる 「グラフィックチップ」 が同じなら、どのメーカーが作ったものでも、同じような性能になります。
このグラフィックチップは現在 「GeForce」 というものと 「RADEON」 というものの2種類に分けられます。

[ GeForce系グラフィックチップ搭載カード ]
GeForcenVIDIA社 の開発したグラフィックチップで、3Dグラフィックの表示性能に優れます。
安いものからハイスペックなものまで各種そろっており、最も普及しているため、多くのゲームがこの GeForce を基準に開発されています。(特に日本ではその傾向が強いです)
映像・動画に関しては、かつてはライバルの RADEON に一歩遅れていましたが、現在はほとんど差はありません。
平面の画像の処理に関しては「画像を動かす」性能に特に優れており、どちらかと言うとゲーム向きの性能といえます。
GeForce 2
シリーズ
2000〜2001 2000年前後に発売された、前世紀のタイプです。
コストパフォーマンスに優れた「MX」、改良型の「GTS」や「Pro」、後期型の「Ultra」など、色々なタイプがありました。
GeForce 3
シリーズ
2001〜2002 GeForce2の発展型で、2002年頃に登場しました。
Ti200、3、Ti500 などのバージョンがあります。
今はもう旧式になっていますが、基本的には高性能/高価格なタイプでした。
GeForce4
シリーズ
2002〜2004 2003年頃に広く普及したタイプです。
安価なタイプの「MX」、性能重視の「Ti」など各種バリエーションがありました。
GeForce3よりも安価で豊富な種類が用意されていたため、人気になりました。
GeForce FX
シリーズ
2003〜2005 2003〜2004年にかけて登場したタイプです。
以後の Windows のグラフィック機能の基本システムとなる Direct X9 に対応
FX5200、FX5600、FX5800 など多くのバージョンがあり、高性能型から低価格型までそろっていました。
最上位の FX5950 は GeForce6000 シリーズに匹敵します。
GeForce 6000
シリーズ
2004〜2005 PCI Express」という新型の取り付け部に対応したものです。
(従来の AGP 取付けタイプも後に発売されています)
6200、6600 は値段を抑えた廉価型タイプ、6800 や 6800Ultra は高性能・高価格タイプです。
GeForce 7000
シリーズ
2005〜2008 2005年に登場した GeForce シリーズです。
高性能な 7800 や 7900、廉価型の 7300 や 7600 などがあります。
また「SLI」という VGA を2枚使って高速な処理を行う技術にも対応しています。
GeForce 8000
シリーズ
2007〜 2006年末に登場した、GeForceシリーズです。
Windows Vista で導入された新しいシステム Direct X10 に対応した製品です。
GeForce8800 が高性能型、8600 が中間クラス、8500 とそれ以下は廉価型です。
性能は最高クラスでしたが、お値段も非常に高く、消費電力もかなり大きめです。
のちに 8400 や 8300 といった低価格版も登場しました。
GeForce 9000
シリーズ
2008〜 2008年に登場した、GeForceシリーズの最新型です。
ただ、基本的な部分は 8000 シリーズと同じで、マイナーチェンジという印象です。
型番が繰り上がっていますが、8000シリーズと比べて大きな性能差はありません。
GeForce GTX
200 シリーズ
2008〜 2008年の中期に登場した、GeForceシリーズの新設計タイプです。
グラフィックカードの性能が高度に向上したため、その機能を使ってパソコンの処理の一部を肩代わりできる機能が追加された多目的用途の製品で、基本性能も非常に高いです。
現在の主流になりつつある VGA です。
GeForce GTS
200 シリーズ
2009〜 GeForce 9800 の改良型です。
GeForce GTX が登場したので、それまでの高性能型であった GeForce 9800 は GTS という名前に変えられました。
ベースは 9800 ですが、再設計により消費電力が減り、新機能にも対応しています。。
GeForce GT
200 シリーズ
2009〜 GeForce 9400 や 9600 に相当する、廉価型の製品です。
GeForce 9000 シリーズの低〜中クラスのものをベースに、GTX シリーズで得られたノウハウを投入して改良した、新型の低価格 VGA です。
これにより現在は 高価格型=GTX、中間型=GTS、低価格型=GT となっています。
GeForce G
100 シリーズ
2009〜 GeForce 9300 の名前を変えて改良したものです。 低価格型ですね。
再設計によって消費電力が減っています。
メーカー向けの製品で、一般には発売されていません。
Quadro -- OpenGLというグラフィック開発用のソフトウェアを動かすのに特化した、業務用のグラフィックカードです。 一般の人には必要ありません。

GeForceシリーズは、同じ型番でも以下のバージョンの違いがあります。

上位型 Ultra − GTX - GTS − GT - GS - (ノーマル) - XT - LE 廉価型

つまり、同じ GeForce6800 でも、6800Ultra と 6800GT なら 6800Ultra の方が高性能です。
ただし、上位型の方が値段も高くなります。
現在は「GTX」と「GTS」が製品名に使われたはじめたので、型番には使われなくなっています。


[ RADEON系グラフィックチップ搭載カード ]
RADEON」 は ATI 社の発売した、GeForce シリーズに対抗する性能を持つ VGA です。
映像や動画などの再生表示に定評があり、一方で 3D 性能は GeForce シリーズに一歩遅れていましたが、現在はほとんど両者に差はありません。
平面の画像の処理に関しては「画像の連続表示」に特に優れており、どちらかと言うと映像や画像の閲覧向けです。
RADEON 7000
シリーズ
2000〜2001 GeForce2シリーズに対抗する製品でした。
今としては、もう旧型です。
RADEON 8000
シリーズ
2001〜2003 2002〜2003年ごろのタイプです。
GeForce3 に匹敵するタイプですが、安価な「LE」というタイプもありました。
「ALL-IN-WONDER」と言うテレビ表示機能を内蔵したタイプが存在して人気となり、映像なら RADEON という認識が生まれています。
RADEON 9000
シリーズ
2001〜2004 多くのタイプがあり、2001年〜2004年頃にかけて長く発売されていました。
コストパフォーマンス重視(安価型)の 9000 や 9200、GeForce3 クラスの 9500 や 9600、GeForce4 クラスの 9700 など多くのバージョンがあります。
9800 は GeForceFX を超える性能を持ちます。
後期型は Windows のグラフィックのシステム DirectX 9 に対応しました。
RADEON X
シリーズ
2004〜2006 新型の取り付け部の「PCI Express」対応品です。
GeForce 6000 に相当するタイプです。
X300、X600、X700、X800、X850 があり、数値が高いほど高性能で高価格です。
X300は性能が低め(GeFoce4クラス)なのですが、かなり安く、安価なパソコンで多用されていました。
RADEON X1000
シリーズ
2005〜2007 2005年に登場した RADEON シリーズです。
GeForce で言うと 7000 に相当するタイプですが、やや性能で劣っていました。
上位型の X1800、バランス型の X1600、廉価型の X1300 などがあり、新しいグラフィック技術に対応しています。
RADEON
HD 2000
シリーズ
2007〜2008 2007年に登場した GeForce8000 シリーズに対抗する性能を持つ VGA です。
Windows Vista の登場に合わせ、その新機能(DirectX 10)にいち早く対応した製品で、名前も X から HD に変わりました。
高性能でしたが、消費電力が GeForce8000 も超えるほど高いのが難点です。
RADEON
HD 3000
シリーズ
2008〜 2007年末から登場した RADEON HD 2000 シリーズの改良型です。
新型と言うよりは改良型であり、HD 2000 シリーズと比べ性能は大きく変わっていませんが、消費電力の低減や新技術への対応などが行われています。
RADEON
HD 4000
シリーズ
2008〜 2008年の夏から登場した RADEON シリーズの改良型です。
新型と言うよりは HD 3000 の改良型であり、HD 3000 は HD 2000 の改良型だったので、つまり HD 2000〜4000 は機能は同じで基本性能のみ向上していると言えます。
しかし新技術への対応と設計の最適化により、低価格で高性能な製品が多くなりました。
RADEON はこの HD 4000 から、費用対効果を重視した設計に変わっています。
RADEON
HD 5000
シリーズ
2009〜 2009年の秋から登場した RADEON シリーズの最新型です。
Windows 7 の登場に合わせ、その最新機能「DirectX 11」に最初に対応した製品です。
基本性能も大幅にアップしており、従来の HD シリーズよりも高い性能を持ちます。
しかし消費電力がさらに高まっており、さらにかつて無いほどサイズも大きく、使えるパソコンが限られている欠点もあります。
FireGL -- OpenGLというグラフィック開発用のソフトウェアを動かすのに特化した業務用のグラフィックカードです。 一般の人には必要ありません。

RADEONシリーズは、同じ型番でも以下のバージョンの違いがあります。

上位型 XTX − XT - Pro/GT - XL/GTO - (ノーマル) - SE/VE 廉価型

つまり、同じ RADEON X800 でも、X800XT と X800XL なら、X800XT の方が高性能です。
ただし、上位型の方が値段も高くなります。

「RADEON HD 3000」シリーズはナンバーの下2桁でバージョンの違いを表すよう変更になっており、例えば 3870 は 3800XT、3850 は 3800Pro クラスとなります。


これらのグラフィックカードの性能が簡単に解るように、当方でグラフィックカードのランク付けを(独自に)行ったものが以下のページにあるので、参考にしてみて下さい。
グラフィックカードのランク付け一覧

なお、画質については GeForce がシャープでくっきり、RADEON は色が鮮やか、と言われていますが・・・
実際のところ、ほとんど差はありません。
それに画質についてはディスプレイの影響の方が大きいので、一概には言えませんね。


以下は今となっては古いグラフィックカードの一覧です。
昔のパソコンには、まだ使われているものもあります。

旧型のグラフィックカードの種類

VOODOO
シリーズ
3dfx 社の開発した、かつて3Dグラフィックにおいて定番だったVGAです。
しかし GeForce 登場後は不振で、会社も GeForce の nVIDIA 社に買収されました。
RIVA128(TNT)
シリーズ
nVIDIA 社が GeForce の前に開発していたグラフィックチップです。
この後継が GeForce256 という VGA で、そこから GeForce シリーズにつながっていく事になります。
現在の3Dグラフィックにはほぼ未対応ですね。
RAGE
シリーズ
ATI 社が、RADEONの前に開発していたグラフィックチップです。
これもすでに旧式で、現在の3Dゲームなどを動かすのはまずムリです。
Savage 2000
(S2000)
S3社が開発したグラフィックチップですが、ドライバの不備などにより GeForce に敗退しました。
オンボードのグラフィック機能としては、長く使われていました。
一応、Chrome という後継型が現在でも生産されています。
MilleniumG
シリーズ
Matrox 社の発売したVGAで「G400」「G450」「G550」などがあります。
2D(平面)の画像処理とシャープでクッキリした画質に定評があり、根強い人気のあったVGAですが、3Dグラフィックには弱いです。
Parhelia Matrox 社の開発した VGA で、「パフェリア」と読みます。
現在も新型が登場していますが、ビジネスパソコンや産業機械をターゲットにした性能となっており、一般家庭用のパソコン向きではありません。
3Dグラフィックの機能は低いのですが、3つ以上のディスプレイに画像を表示出来る特徴があります。


オンボードのグラフィック機能の場合も、どんなグラフィックチップが使われているかチェックしておきましょう。
代表的なオンボードのグラフィックチップの性能を簡単にまとめると以下の感じです。

オンボードのグラフィック機能の種類

810G(Intel82810G)
815G(Intel82815G)
825G(Intel82825G)
インテル社のグラフィック機能内蔵チップセットですがもう旧型と言えます。
これで3Dグラフィックのゲームをプレイするのはかなり無理がありますね。
845G
(Intel82845G)
855G
(Intel82855G)
広く使われていたインテル社のグラフィック機能内蔵チップセットです。
グラフィック機能は GeForce2 クラスです。
普通にパソコンを使う分には問題ありませんが、ゲームは厳しいでしょう。
Windows Vista の3D表示機能を使うのも辛いです。
865G
(Intel82865G)
(IEG2)
インテル社の Pentium4 に対応したオンボードのグラフィック機能で、グラフィックの性能は GeForce4 のMX(安価型)クラスと言われています。
ただし、メモリはパソコン本体のものと共有するので、グラフィックカードの GeForce4 MX と同様の性能を期待する事は出来ません。
最近の 3D グラフィックのゲームをプレイするのは無理があります。
910G、915G、945G
(Intel82910G)
(Intel82915G)
(Intel82945G)
(IGMA900、950)
インテル社が 2004年〜2005年 に開発したオンボードのグラフィック機能で、865G よりも高い性能を持ち、3Dグラフィックが使われたゲームも(処理が軽いものなら)一応プレイ可能です。
しかしあくまでオンボードなので、正規のグラフィックカードには及びません。
ランク的には GeForce 3 や GeForce FX の安価型クラスのようです。
965G
G31、G33、Q35
(IGMA X3000)
(IGMA X3100)
インテル社が 2006 年に開発した新型のオンボードグラフィック機能。
3Dグラフィック関連の機能が強化されており、GeForce FX クラスの性能を持ちます。
また、映像の表示能力の強化や、新しい接続端子「HDMI端子」への対応なども施されており、Windows Vista に必要な性能が盛り込まれています。
G35
(IGMA X3500)
インテル社が 2007 年に開発したオンボードグラフィック機能ですが、965G(IGMA X3000)を少し改良したものに過ぎません。
よって、性能には 965G とあまり差がありません。
G43、G45
(IGMA X4500)
(IGMA X4500HD)
インテル社が 2008 年に開発したオンボードのグラフィック機能です。
G35 や G33 よりも性能が高くなっており、新機能にも対応していますが、近年の 3D グラフィックが使われたゲームがプレイ出来るようなレベルではありません。
G45 は動画・映像関連の機能が向上しており、軽い負荷で動画を再生する事が出来ます。
SiS315 広く使われていたグラフィック機能内蔵のチップセットです。
ランク的には 810G や 815G と同等か、やや劣るぐらいです。
3Dグラフィックのゲームをするのは無理がありますね。
SiS650、651、661FX
(REAL256E)
SiS315 の後継で DDR という新型メモリに対応していました。
しかしビデオメモリ(VRAM)をパソコン本体のメモリと共有するので、パソコンに多めのメモリがないと性能が十分に発揮できず、結果として SiS315 より劣ります。
SiS740、741、745 SiS740 は SiS650 のAMD社のCPU(AthlonやDuron)対応型で、グラフィック性能に関しては SiS650 や SiS315 と同じです。
P4M860、K8M890
(UniChrome)
AMD 社の CPU(Athlon など)対応のオンボードグラフィック機能ですが・・・
3Dグラフィック性能は考慮されていません。 よってゲームなどは無理ですね。
nForce2 GeForce を開発した nVIDIA 社が開発したグラフィック機能内蔵チップです。
GeForce4MX クラスの性能ですが、やはりメモリはパソコン本体のものと共有なので、ビデオカードのものより性能は低くなります。
2ではない「nForce」は、GeForce2MX クラスの性能です。
GeForce 7150 2007年に登場した、nVIDIA 社のグラフィック機能内蔵チップです。
性能は GeForce 7000 シリーズの下位のクラスのようで、少し前の 3D グラフィックのゲームもプレイ可能なレベルだと言えますね。
GeForce 9400 2008年に登場した、nVIDIA 社のグラフィック機能内蔵チップの新型です。
性能は GeForce 9000 シリーズの下位のクラスと同等です。
オンボードのグラフィック機能としてはかなり高い性能です。
RADEON 9100 RADEONを開発したATI社のグラフィック機能内蔵チップです。
グラフィックの性能は、GeForce4MX や RADEON9200 程度です。
RADEON
XPRESS
ATI社の最新型のオンボードのグラフィック機能です。
RADEON X300 というグラフィックカードの機能を搭載しており、3Dグラフィックのゲームもそれなりにプレイ可能なレベルにあります。
910G や 945G に匹敵するか、やや上のレベルです。
AMD 690G
(RADEONX1200)
(RADEONX1250)
CPUの「Athlon」を作っている AMD 社の開発したグラフィック機能で、ATI 社の協力を得ているため RADEON の名前が付けられています。
性能としては RADEON X700 相当(やや下)のレベルで、3Dグラフィックのゲームもプレイ可能な性能と言えます。
AMD 780G 2008年の春に登場した最新型のオンボードのグラフィック機能です。
従来のグラフィック機能よりもかなり高い性能を持ち、安価なグラフィックカードに匹敵する性能で、3Dグラフィックのゲームも(最新のものでなければ)プレイ可能です。
ただし AMD の CPU しか使えないのが難点です。

性能表の「グラフィック」や「VGA」の所に「Intel(R)82915G/GV/910GL ExpressChipsetFamily」とか書かれていたら、つまり、Intel82915G(915G) のオンボードのグラフィック機能だと言うことですね。

オンボードのグラフィック機能についても、グラフィックカードのランク付け一覧で一部ランク付けしています。



クロック数(コアクロック)

これは CPU のクロック数と同じで、グラフィックカードの中心にあるグラフィックチップ(GPU)のクロック数を表し、「コアクロック」とも呼びます。
300Mhz とか 500Mhz とかの数値で表記され、数値が大きいほど処理が速くなります。
要するに、グラフィックチップ(GPU)は、グラフィックカードの CPU という訳ですね。

また、最近は CPU(GPU) とメモリ(ビデオメモリ)が別々の速度で動くようになったので、メモリの速度を表す「メモリクロック」も別に表記されている場合があります。

これらは高い数値であるほど高性能と言えるので、比較の際の目安になりますね。


ビデオメモリ(VRAM)

グラフィックカードにはメモリも付いています。
パソコン本体のメモリ(メインメモリ)と同じく、一時的にデータを保存する場所で、グラフィックカードについているメモリは「VRAM」とも呼ばれます。

画面に3Dグラフィックなどの高度な画像を表示する場合、その際に必要となるデータ量は大きくなります。
グラフィックチップで処理を終えたデータはこのビデオメモリに保存されて随時使われて行きますが、データ量の多いグラフィックを表示しようとして、しかしメモリが少なくてデータを保存しきれなかった場合、足りなかった分が表現できなくなってしまいます。
こうなると特定の所だけ表示されないとか、模様が一部なくなるとか、色が抜け落ちるとかいう状況が起こり、動作も不安定になりがちです。

ビデオメモリ(VRAM)が多いほど、細かい 3D 画像や DVD 映像などの高度なグラフィックでも、スムーズに不良もなく表示する事が出来ます。

また、最近は「メモリバス幅」という性能も重要になっています。
これは「メモリがデータを一度に送れる量」で、これが大きいほど膨大なデータを使う高度なグラフィックでも、高速に表示することが出来ます。
近年、細かい書き込みの高度なグラフィックが表示されるゲームが増えていますから、メモリバス幅の性能が表示速度に直結することも多くなっています。
メモリバス幅は 64 ビットとか、128 ビットとかの「○○ビット」という数値で表され、高い方が高性能です。

なお、グラフィック機能の中には、「ビデオメモリはメインメモリと共有」というものもあります。
これは、ビデオメモリにパソコン本体のメモリの一部を使うもので、グラフィック表示専用のメモリを持たないタイプのものです。
要するに、「オンボード」のグラフィック機能のことですね。
専用のメモリを持たないため速度は劣り、パソコン本体のメモリが十分にないとその性能を発揮できません。
ビデオメモリをメインメモリと共有している場合は、そうでないものよりも機能的に劣ると考えましょう。


AGP

AGP」とはグラフィックカード(ビデオカード)がパソコン本体とデータをやり取りする際の仕組みで、通常よりも高速なデータ転送が可能でした。
これを利用するため、グラフィックカードはマザーボードの「AGPスロット」という専用取り付け部に付けられていましたが、AGPよりも上位の「PCI Express」という機能が登場したため、すでに旧式化しています。

通常のAGPより2倍速いAGPを「AGPx2」、4倍速いものを「AGPx4」と表示します。
ただし、この x2 や x4 のAGPはグラフィックカードだけでなくマザーボード側も対応していなければならず、片方が遅い場合は、やはり遅い側に合わせられてしまいます。


PCI Express x16

2004年から登場し始めた、AGPに代わる新しい取り付け口が「PCI Express」です!
これは従来の AGP よりもさらに高速にデータをやり取りできるものです。
PCI Express x16」は、その PCI Express のグラフィックカード専用取り付け部です。

PCI Express と AGP の取り付け部は形が違うのでPCI Express のグラフィックカードを AGP の取り付け部に付けることは出来ませんし、その逆ももちろん出来ません。
ですので、パソコン(マザーボード)の取り付け部がまだ AGP だと、PCI Express のグラフィックカードは使えないことになりますね。

現在のパソコンは PCI Express が一般化しているため、AGP を使うグラフィックカードはもうあまり見かけなくなっています。

なお、グラフィック機能が「オンボード」のマザーボードの中には、「AGPスロット」や「PCI Express x16」がないものもあります。
この場合、後からグラフィックカードは付ける事は出来ません。

「PCI」という取り付け部を使うグラフィックカードなら付けられますが、速度に劣り数も少ないです。
PCI のグラフィックカードでも、ビデオメモリ(VRAM)さえ多ければ APG と比べてもそれほどの速度低下はありませんが、PCI Express まで登場している今となっては、もう PCI のグラフィックカードの性能では十分とは言えません。

AGP や PCI Express x16 のスロット(取り付け部)がないパソコンは、グラフィック機能のパワーアップが行えないので、購入する際には十分注意して下さい。


出力端子/映像コード

最近のグラフィックカードで重要なのが出力端子です。
ディスプレイ(モニター)とパソコンを繋げる映像用のコードの差込口と、使えるコードの種類のことです。

昔は「HD15D-Sub15pin」という端子/コードしかなかったのですが、最近は液晶ディスプレイなどを使ったときに高画質で画面を表示できる「DVI」という端子/コードが一般的になっています。
さらに最新の「HDMI」という端子/コードに対応したグラフィックカードも登場しています。

出力端子を簡単にまとめると以下のようになります。

HD15(D-Sub15pin)端子
古いディスプレイ用端子。アナログ信号でデータ送信する。
画質は DVI や HDMI などのデジタル信号のものには劣る。
DVI端子
パソコンの液晶ディスプレイ用端子として普及したデジタル信号の端子。
DVI-A、DVI-D、DVI-I の3種類があるが、普通は DVI-D(デジタル)のコードを使う。
DVI-A(アナログ)と HD15(D-Sub15pin) の混合コードを DVI-I 端子(アナログとデジタルの両方に対応)に付けると、古いディスプレイにも接続できるが、画質は劣ってしまう。
HDMI端子
最新の映像出力端子。 音声もこれ1つで送ることが出来る。
DVI-D と互換性があり、DVI と HDMI の混合コードを使うと、HDMI 端子の機器を DVI 端子に繋げることが出来て、画質もほとんど変わらない。 コードの値段が高いのが難点。

DVI端子には「DVI-A」「DVI-D」「DVI-I」の3種類が存在します。
DVI-Aはアナログ、DVI-Dはデジタル、DVI-I は両方に対応です。
DVI はデジタル信号で液晶ディスプレイなどに高画質用データを送れるのが利点ですから、DVI-D でないと意味がありません。
DVI-A は古いディスプレイしか持ってない人が、DVI 端子を通して昔のディスプレイを使うときに用いるものです。

最近は出力端子が2つ以上あるグラフィックカードも増えていて、2つのディスプレイを使って1つの大きな画面を表示したり、逆に2つの画面に別々のものを表示したりすること(マルチディスプレイ機能)が可能なものもあります。

性能としては DVI や HDMI などの高画質用の端子があり、出力端子も複数ある方が、グラフィックカードとしては高機能と言えますね。

最近は DVI や HDMI の端子が付いているテレビが増えていて、パソコン画面を表示できるテレビも多くなっています。
以前はグラフィックカードに「TV-OUT」と呼ばれる「テレビ出力端子」が付いているものも多かったのですが、最近は前述したように普通のテレビに DVI や HDMI が付いていることが多くなったので、わざわざテレビ出力用の端子が用意されているグラフィックカードは少なくなりました。

テレビ用の出力端子には複数の種類があり、それぞれ画質が異なります
これについてはこちらで解説を行っているので参考にしてみて下さい。
(ただし、多くのテレビの最大解像度は 1024×768 です。 それ以上の細かい表示は出来ません。 最近の液晶テレビはパソコン画面の表示機能も付いていますが、まだ通常のディスプレイの方がPC画面の表示性能は上ですね)


ファン(冷却装置)

ファン」とは扇風機のことです。
パソコンの CPU には大きなファン(扇風機)が付いていて、これで風を送って冷やしているのですが、グラフィックカードにも CPU に相当する「グラフィックチップ」があります。

グラフィックチップも使用中に高熱になっていくので、ファンで風を送って冷やしてあげないと焼き付いてしまいます。
近年のグラフィックカードはどんどん高性能化しているため、必然的に熱量もどんどん上がっていきました。
そのためパーツの上に付いているファンもどんどん大きくなっています。
しかしファンは扇風機ですから、大きくなって風量が増えていくほど、「ブォォ〜〜」という騒音も大きくなっていきます。
よってファンを使わない冷却方法のものも増えています。

普通はファンによる冷却が一般的ですが、「ファンレス」と表記してあるグラフィックカードにはファンがありません
かわりに「ヒートシンク」と呼ばれる放熱板を大きくしたり、ファン以外の高熱対策を施したりして、高温になるのを抑えています。
ファンレスのグラフィックカードだと扇風機の「ぶぉぉ〜〜」の騒音がありませんので静かですが、あまり高熱にならない、やや性能が低めのグラフィックカードである事が多いです。
「静音ファン」と言った、音が小さめのファンを使っているグラフィックカードもあります。

また、ファン(および熱対策の部品)がどんどん大きくなっている影響で、グラフィックカードの大きさが拡大し、スロット(差し込み口)のスペースを2つ分とってしまうグラフィックカードも増えています。
2スロット占有」という表記があった場合、グラフィックカードを取り付けるスロットだけでなく、そのすぐ下のスロットも空いていないと、取り付けることが出来ません。
2スロット以上占有するグラフィックカードを買うときは、先にパソコンの中をチェックして、スペースがあるかどうか確認しておきましょう。


LowProfile(ロープロファイル)

これは「性能」と言うよりも、大きさの規格です。
Low Profile(ロープロファイル)」は、日本語に直訳すると「小型」です。
つまり、小サイズのパーツの事ですね。

最近は、「スリムタイプ」とか「省スペースタイプ」などと言われる、本体が小さめのパソコンが多く発売されています。
しかしサイズが小さいと言う事は、取り付けられるパーツに大きさに制限が出来るということでもあります。

もし自分のパソコンが小さめのタイプの場合は、グラフィックカードや拡張カードを交換したり、取り付けたりしたい時に、「LowProfile」かそうでないかに注意しなければなりません。
もし「LowProfile」のものしか取り付けられない場合は、Low Profile 対応品を買わないと、物理的にケースの中にパーツが入りません。

グラフィックカードには Low Profile サイズのものも多くありますので、そういったものを選んで取り付けるようにしましょう。
ただし、基本的に高性能なグラフィックカードほどサイズが大きいので、Low Profile に対応しているものは、そのぶん性能に劣るものが多くなります。


(3Dグラフィックの作画機能)


「3Dグラフィック(ポリゴン)」とは右の図のようなゴツゴツと角張った感じのある画像の事です。
これは点と線を結んで立体的な絵を表現する技術で、立体的で滑らかな動きと、自由な拡大・縮小・回転をさせる事が可能です。

しかしその計算には高い処理能力を必要とするため、専用の機能がグラフィックカードに備わっていないと表示できなかったり動きが遅くなったりしてしまいます。
この3Dグラフィックの作画のための機能を「3Dアクセラレータ」と言います。

このような 3Dグラフィック が使用されているものはゲームが多いので、最新のゲームをプレイするために必要な機能、とも言えます。(設計用ソフトなど、一部の業務用ソフトでも使用される場合があります)

ただ、ひとくちに3Dアクセラレータと言っても、実際に3Dの画像を描くための手法は色々と存在し、各メーカーが開発競争などを行っている結果、様々な名前の技術が登場しています。
よって実際の作画速度も、グラフィックカードそれぞれで細かく異なります。

以下、3Dグラフィックに関する技術の用語と、簡単な説明を表記しておきます。
ここまで細かく知る必要はまったくないのですが、参考程度に見てみて下さい。
・頂点シェーダー ポリゴン(3Dグラフィック)とは、点と点を結んで線にして、その線を結んで面にして、その面に絵を描いて物体を表現する技術です。
頂点シェーダーはその「点(頂点)」に関する処理を行う技術のことで、これが新しいバージョンのものほど、頂点の動きなどを効率よく制御できます。
また、この数が多いほどグラフィックの動きもなめらかで高速になります。
・ピクセルシェーダー 物体の光があたっている場所や影になっている場所の陰影を処理する技術で、立体の表示には必要な技術です。
「ピクセルパイプライン」とも呼ばれていました。
この技術のバージョンが新しく、一度に利用できる数が多いほど、綺麗な陰影のある立体の画像を効率よく高速に表示することが出来ます。
・頂点性能 ポリゴン(3Dグラフィック)の頂点を、どのぐらい早く動かせるかという性能です。
1秒間に2億とか、5億とか、10億とか、ものすごい数になっています。
最近の高度な3Dグラフィックのゲームは1つのキャラクターに数万の頂点があったりしますので、この性能が高いほど、精密で多くのキャラクターをスムーズに動かすことができます。
・フィルレート
(テクセルフィルレート)
ポリゴン(3Dグラフィック)では、点と点を結んで線にして、その線を結んで面にして、その面に絵を描いていますが、この面に描く絵を「テクスチャ」と言います。
このテクスチャを描く速度をフィルレート(テクセルフィルレート)といいます。
立体の処理が早くても、その立体に貼り付ける絵も早く描けないと、綺麗なグラフィックを表示するのは遅くなってしまいますね。 ですからこの速度も3Dグラフィックには重要です。

実際のグラフィックカードの性能はこういった細かい性能ではなく、銘柄とバージョンを見て判断した方がいいでしょう。


消費電力

パソコンのパーツはすべて電気を使います。
電気はコンセントから来る訳ですが、パソコンのケース内には「電源ユニット(電源ボックス)」というパーツが付いていて、これがコンセントの電気をパソコンが使用する電力に変換しています。
電源ユニットには供給できる電力量(出力)があって、例えば「500W」の電源ユニットなら、パソコンの全てのパーツが使う電力の合計は 500W 以内にしなければなりません。

通常、電力はそれほど気にする必要はありません。
CPU や メモリ が使う電力はそれほど大きくなく、年々低下する傾向にあります。
他のパーツも、よっぽど大量に付けたりしないかぎり、電源ユニットの電力量をオーバーするようなことはありません。
しかし、グラフィックカード(ビデオカード)だけは例外です!

グラフィックカードは全てのパーツの中で、もっとも多くの電力を消費し、基本的にその量は高性能になるほど高くなっていきます。
一昔前はあまり気にする必要はなかったのですが、近年のグラフィックカードの消費電力はどんどん高くなっていて、何も考えずに最新のグラフィックカードを買ってしまうと「電力が足りなくて動かない」という事も起こる可能性があります。

「GeForce 8800/9800 シリーズ」や「RADEON HD シリーズ」などの新型グラフィックカードは非常に消費電力が大きいので、付け替えを考えるときは注意しなければなりません。
電源ユニットを高出力のものに変える手もありますが、電源ユニットはケースの形に合っていないと付け替えができず、各パーツの電源コードも付けなおさないといけません。

最近の電源ユニットはコードが簡略化されていますし、取り外し自体はドライバーでネジを外すだけなので、特別難しい訳ではないのですが・・・
どこにどのコードが付いていたか覚えておく必要があり、初心者の方にはやはり難しいでしょう。
(実際に取り替える場合、取り替え前にコードの位置をカメラで撮っておく場合が多いです)

グラフィックカードを交換したり、新しく取り付けるなら、消費電力のことも考慮しておきましょう。
また、パソコンを購入する時に将来的な拡張性を考えるなら、電源ユニットを選択できる場合、電力量の大きめのものを選びたいものです。

(参考:消費電力の目安)
グラフィックカードの種類 消費電力の目安
GeForce 6800 25〜70W
GeForce 7800 20〜80W
GeForce 8400 20〜50W
GeForce 8600 30〜80W
GeForce 9600 35〜100W
GeForce 8800 50〜120W
GeForce 9800 55〜150W
GeForce GTX 260 45〜170W
GeForce GTX 285 40〜200W
グラフィックカードの種類 消費電力の目安
RADEON X 800 20〜70W
RADEON X 1800 30〜100W
RADEON HD 2400 15〜60W
RADEON HD 2600 20〜70W
RADEON HD 3600 20〜90W
RADEON HD 3800 20〜110W
RADEON HD 4650 20〜70W
RADEON HD 4850 55〜140W
RADEON HD 4890 75〜180W
(実際の消費電力はパソコンの構成やパーツのバージョンによって違うので)
(あくまで一例として考えてください)


製造プロセス(プロセスルール)

これは GPU(グラフィックカードの CPU)の内部の細かさの事です。
内部が細かいほど、GPU の中にたくさんの回路を詰め込むことができますし、電気の通る距離が短くなるので、消費電力や発熱の低減にも繋がります。
普通の CPU のプロセスルールと同じものですね。

あまり気にする必要はないのですが、製造プロセス(プロセスルール)が小さいほど高性能で新型と言えるので、性能の目安にはなります。
代表的な VGA とその製造プロセスは以下のようになっています。

製造プロセス 製品登場年代 代表的 VGA
0.15μm
(150nm)
2003年前後 GeForce 3、4、FX など
RADEON 9000 シリーズなど
0.13μm
(130nm)
2004年頃 GeForce 6800 など
RADEON X600 など
0.11μm
(110nm)
2004年頃 GeForce 6000/7000 シリーズなど
RADEON X300、X700、X800 など
90nm 2005年頃 GeForce 7000 シリーズ後期型、
GeForce 8800 など
RADEON X1000 シリーズなど
80nm 2006年頃 GeForce 8000 シリーズなど
RADEON X1650、HD2900 など
65nm 2007年以降 GeForce 8000 シリーズ後期型、
GeForce 9000 シリーズ、
GeForce GTX 200 シリーズ など
RADEON HD 2000 シリーズなど
55nm 2008年以降 GeForce GTX 200 シリーズ後期型、
RADEON HD 3000/4000 シリーズなど
40nm 2009年以降 GeForce GT の一部、
RADEON HD 5000 シリーズなど


SLI / CrossFire

2005年から登場したもので、グラフィックカードを1つのパソコンに2枚付けて、さらなるグラフィック性能の向上を計ろうと言う、新機能です。
しかし、それでなくても値段の高いグラフィックカードを2つも使うのですから、ものすごーくお金がかかります!
一般的に使用されるものではありませんね。
しかも2枚付けたからと言って、処理能力が2倍になる訳でもありません。
せいぜい1.3〜1.5倍程度です。

SLI」は GeForce シリーズを作っている nVIDIA 社の技術で、「CrossFire」は RADEON シリーズを作っている ATI 社の技術です。 名前は違いますが、ほぼ同じものだと思って構いません。

マザーボードやグラフィックカードに対応のものが必要で、しかもコストもかなり割高になるので、究極のマシーンを追い求めるようなヘビーユーザーか、もしくはお金持ちの人向けの技術と言えますね。
最近話題になってはいますが、普通の人は特に気にしなくてもいいでしょう。

なお、近年は最初から2枚セットになっている(もしくは、見た目は1枚だが内部に2個の GPU が存在する)グラフィックカードも存在しています。
これは内部的には SLI / CrossFire で動いており、これ1つで実質2枚のグラフィックカードを付けたような状態となります。
もちろんそのぶんお値段が高く、消費電力も高いので、やはり普通の人が使うようなものではありませんけどね。


(Windows が 32bit か 64bit かの違いによるメモリ上限)

これは「グラフィックカードの性能」ではないのですが・・・
近年、注意しなければならない点になっているため、ここで説明しておきましょう。

Windows には、32bit 版と 64bit 版があります。
以前から一般に使われていた Windows は 32bit 版で、そのため多くのソフトや周辺機器が 32bit 版を基準に作られていて、64bit 版の Windows を使うと一部のソフトや周辺機器が動かない場合がありました。
よって性能自体は 64bit 版の方が高いのですが、32bit 版の Windows を使うのが普通でした。
Windows の 32bit 版/ 64bit 版については、CPU の解説の 32bit/64bit のところで詳しく説明しています。

しかし 32bit 版の Windows には、「メモリの最大量は 4GB まで」という制限があります。
この「4GBの壁」が近年、グラフィックカード(ビデオカード)のネックになっています。

この「メモリの最大量」には、グラフィックカードに搭載されている「VRAM(ビデオメモリ)」の分も含まれます

今までは、32bit 版の Windows だとメモリの最大量は 4GB ですが、実際には通常のパソコンのメモリは「3.12GB」が上限となっていたため、0.88GB(880MB)分の余裕がありました。
そしてグラフィックカードのメモリは 512MB とかが普通だったので、両方合わせても 4GB の範囲で済んでいた訳です。

ところが、だんだんグラフィックカードの性能が上がってきて、ついに VRAM(ビデオメモリ)が 1GB を越える製品が登場してきました。
加えて、ビデオカードを2枚組み合わせて使う「SLI」や「CrossFire」という技術が登場したことで、「2枚使ったら VRAM が 1GB を越える」という状況も出てくるようになりました。
こうなると 4GB の範囲に収まりません。 そして 32bit 版の Windows でメインメモリ(パソコン本体のメモリ)と VRAM の合計が 4GB を超えてしまった場合、オーバーした分だけメインメモリの量が減ってしまいます

つまり、「奮発して VRAM が 1GB あるグラフィックカード買って付けたら、パソコン本体のメモリが減っちゃったぜ、ショック!」という状況になったりする訳です。

近年のビデオカードはこれを考慮して、VRAM が 896MB(0.89GB) の製品が多くなっていました。
これだとメインメモリの上限は 3.12GB ですから、合計しても 4GB を超える量はわずかなので、32bit 版の Windows でもメインメモリが圧迫されなかった訳ですね。
でもこれは逆に言うと・・・ すでにこの段階で、「4GBの壁」が足かせになっていたと言えます。

64bit 版の Windows を使うと、メモリの上限は一気にアップします
Windows Vista の HomeBasic というバージョンでも 64bit 版ならメモリ上限は2倍の 8GB であり、もっと上位のバージョンや Windows 7 なら、さらにメモリ上限は上です。 このクラスになると VRAM を気にする必要はなくなります。
現在出始めている VRAM 1GB 以上の高性能製品は、すでに Windows が 64bit 版であることを前提にしていると言えます。

しかしまだ 32bit 版を使っている方は多いと思います。
つい最近まで 32bit 版が普通でしたし、周辺機器に関しては 64bit 版だと動かないものがまだ多くありますからね。
ですから 32bit 版を使っている方は、ビデオメモリとメインメモリの合計量に注意して下さい。

今後、高性能なグラフィックカードが欲しい方は、Windows も 64bit 版にすることを考えた方がいいでしょう。


(メーカーの企業力 / ソフトウェアの対応 / パーツの相性 )

これはグラフィックカードの性能ではないのですが・・・
しかし、グラフィックカードの購入を考えるのであれば、やはり考慮に入れる必要があるものです。

グラフィックカードは主に、nVIDIA社の「GeForce」系と、ATI社の「RADEON」系に分かれます。
両社は激しい販売競争、開発競争を続けてきました。
そして多くのソフトウェアを作るメーカーに、「うちのグラフィックカードをメインに開発をして下さい!」と商談・交渉を持ちかけています。
その結果、「この会社のゲームは GeForce と相性が良い」とか、「この会社のソフトは RADEON での使用をメインにしている」というような、ソフトとグラフィックカードの「相性」が生まれています。

つまり、グラフィックカードの基本性能が高くても、ソフトとの相性が悪い場合、その性能を十分に発揮できないということがある訳です

メーカーやソフトによって異なりますが、ゲームは GeForce の方が相性が良い場合が多いです。
ゲーム以外でも、特に日本国内のメーカーの多くは GeForce を基準としているため、RADEON より GeForce の方がトラブルが少なくなります。
海外のソフトだと RADEON を中心にしているものもありますが、基本的には GeForce の方が企業の力は強いと考えていいでしょう。

ただし、グラフィックカードの「乗り換え」は推奨できません。
RADEON と GeForce は機能が異なっているため、RADEON が付いていたパソコンに新たに GeForce を付けたりすると、トラブルの元になってしまいます。
絶対にそうしないとダメという訳ではありませんが、グラフィックカードを上位型のものに交換する場合、RADEON が付いていたパソコンには RADEON の新型を、GeForce が付いていたパソコンには GeForce の新型を付けるのが無難です。

パソコンを販売している各メーカーにもそれぞれに提携関係があり、「この会社のパソコンは主に GeForce を使っている」とか、「この会社は RADEON ばかりだ」 というような違いがあります。

これらの「会社の力」は単純な機械の性能とは違い、数値で見えませんが、考慮に入れるべき大きなポイントなので覚えておきましょう。


【 グラフィックカードの取り付け 】


参考までに、簡単にグラフィックカードの取り付けについて説明します。

普通グラフィックカードは「AGPスロット」と呼ばれる場所か、
PCI Expressx16」という場所に取り付けられます。

AGPスロットや PCI Express x16 スロットはマザーボードの中央付近にある細長い取り付け部(画像では茶色)で、ここにグラフィックカードをザクッとさし込みます。
やや硬い場合もあるので、力を入れてしっかりさし込みましょう。

これ以外に「PCIスロット」という場所に付けるグラフィックカードもありますが、付け方は一緒です。
PCIスロットは白くて細長い取り付け部で、右図では中央のやや左にある白い差込です。

グラフィックカードにはディスプレイ(画面)などを接続するためのコネクタ(差し込み口)がついていますが、これがパソコン本体の外側に来るようしましょう。

パソコンのケースに付いているカバー(ブラケット)を外し、そこにスライドさせる様にグラフィックカードを入れて、ネジで止めます。
(ネジの代わりに固定具を付けるケースもあります)
これは「PCIカード」と呼ばれるパソコンの拡張カードにも共通した取り付け方です。

まあ要するに、ザクッさし込むだけなので、難しいものではないですね。

その後、電源コードをグラフィックカードの所定の場所に差し込みます。
右のものは 8pin の電源コードで、先端が8つに分かれていますが、6pin や 4pin のものも存在します。(画像は黒ですが、白いものもあります)
このコードを差し込める場所が VGA の側面にありますので、そこに差し込んでください。
(補助電源が必要ない VGA も存在します)
電源コードは VGA を買ったら付いているはずです。
もう一方はマザーボードの上部にある電源ユニットに差し込みます。

すでに電源ユニットにピンの数が合うコードが付いている場合は、それを差し込んでも構いません。
(お店で買ったパソコンには大抵、予備のコードがいくつか付けられています)

接続後、パソコンを起動してみて、グラフィックカードを認識していれば OK ですね。

実際にパソコンパーツを交換する場合は、
書籍などを買ってそれを見ながら行う事をお勧めします。

【 ドライバについて 】


グラフィックカードは、ドライバ」が重要な意味を持ちます。
ドライバはパーツをパソコンに使わせるためのソフトですが、これがグラフィックカード(ビデオカード)の実際の動作速度や安定製、対応範囲などに大きく影響します。

よって、そのカードのメーカーのホームページを見て、最新のものがあったらダウンロードし、ドライバを新しいものにアップデートさせておきましょう。
ドライバの更新によりトラブルも解決することもあります。

代表的なグラフィックカードである GeForce と RADEON のドライバは、以下のページからダウンロードできます。
何かのトラブルが起きたときは、まずドライバを最新のものにして試してみましょう。

■ nVIDIA社、GeForce シリーズ ドライバダウンロードページ
  http://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp

■ ATI社、RADEON シリーズ ドライバダウンロードページ
  http://ati.amd.com/support/driver.html
  (Windows XP 用の日本語ドライバは こちら です)


ドスパラ:パーツカタログ、ビデオカード一覧:最大手パーツショップで、性能解説も詳細です
パソコン工房:グラフィックカード一覧icon:老舗ショップ、パソコン工房のVGAリストです
クレバリー:パーツカタログ ビデオカード一覧:表記が見やすいクレバリーのVGAリストです

トップページ CPU メモリ HDD CD/DVD/Blu-ray ビデオカード マザーボード ディスプレイ サウンド 実機解説