○ パソコンメーカー & PCパーツ 比較解説
    2010年度 パソコン実機レビュー/インタビューまとめ


パソコン実機レビュー&パソコンメーカー比較このページでは 2010 年度に試用した各メーカーのパソコン、及びパソコンメーカーの担当者さまからのお話を元に、各パソコンメーカーの傾向を出来るだけ解りやすく比較・解説しています
また、2010 年の冬から 2011 年の春にかけての最新パソコンパーツの動向なども(初心者向けの解説で)記載しています。

パソコンを開発・販売しているメーカーはたくさんありますが、メーカーによって「特徴」や「得手不得手」が存在します
これを知らずにパソコンを買ってしまうと、思っていたのとは違うものを購入してしまったり、不必要に高い出費になってしまうことがあります。
パソコンのメーカーは大別すると「日本の大手電気メーカー」「パソコンショップが母体のメーカー」「海外系のメーカー」の3つに大別され、それぞれパソコンの開発傾向や設計思想が異なります。

後悔のないパソコン選びが出来るよう、メーカー選択の際の参考にして頂ければと思います。

また、2010年末時点の主要メーカーのパソコンに使われているパーツの性能一覧も掲載しています。
昨今のパソコンは発注時に使用パーツを選べるもの(BTO、受注生産)が多いため、パーツ選びの際の参考にして頂けると思います。

※2011年3月、新型 CPU に関する記述を追記しました。
実機レビュー

 パソコンメーカーの特徴

まずは簡潔に、各メーカーの特徴を「一行で」述べてみたいと思います。

  • ドスパラ (Dospara) (パソコンショップ系)
    ゲーム向けパソコンのシェアは NO.1、高性能なパソコンを安く手に入れたいならここが定番。 最新パーツへの対応も最速。
  • マウスコンピューター / G-Tune (パソコンショップ系)
    デザインと高性能を両立、価格も安めで静音性にも優れる。 ゲームにも強く、G-Tune は有名なゲーム用 PC のブランド名。
  • TSUKUMO (ツクモ電機) (パソコンショップ系)
    倒産したかつての定番メーカーが本格的に復活。 性能の割に安いのが特徴で、ドスパラと傾向は似ている。 中級者以上向け。
  • パソコン工房 (パソコンショップ系)
    全国各地に支店があり、パソコンショップ系の中ではサポート体制に優れる。 どちらかと言うと信頼性が重視されている。
  • 日本HP (ヒューレット・パッカード) (海外メーカー系)
    他社より一回り小さい、作り込まれた本体が特徴。 デザインにも優れる。 高性能なスリムタイプ PC では定番と言える。
  • DELL (デル) (海外メーカー系)
    安さで勝負。 コストパフォーマンスを最重要視するならここ。 最近ゲーム向けのパソコンも扱い始めたが、かなり特殊で高価。
  • エプソン (EPSON) (国内メーカー系)
    信頼性を重視。 本体の作り込みは一番で、サポート評価も毎年トップ。 ただし価格も割高。 特殊な本体のパソコンが多い。
  • NEC (国内メーカー系、ノートパソコンと小型・一体型のみ)
    近年は映像や音楽などを重視した、家庭用の AV パソコンに特化している。 モニター一体型の「テレビパソコン」がメイン。
  • 富士通 (国内メーカー系、ノートパソコンと小型・一体型のみ)
    NEC ほどではないが、AV パソコンがメイン。 一風変わった機能を搭載する事が多い。 ユーザーの年齢層がやや高め。
  • Lenovo (レノボ) (海外メーカー系、ノートパソコンがメイン)
    安くノートパソコンを買いたいならここ。 必要最低限の機能と性能で低価格を実現。 ネットブックの開発も続いている。
  • Panasonic (パナソニック) (国内メーカー系、ノートパソコンのみ)
    性能の良いビジネス向けノートパソコンが欲しいならここ。 軽くて丈夫でバッテリーが長持ち。 ただし価格はかなり高い。
  • 東芝 (国内メーカー系、ノートパソコンのみ)
    高機能な重量級のノートパソコンを多数用意している。 大型ノートならここが定番。 小型ノートPCもありモデルが豊富。
  • ソニー (国内メーカー系、ノートパソコンのみ)
    機能や携帯性を重視した特殊モデルが多く、女性向けのタイプも多い。 性能と画質は良いが耐久性は低めで、やや割高。


基本的に、高性能なデスクトップパソコンが欲しいなら「パソコンショップ系」が良いでしょう。 ただ、サポートは「国内メーカー系」の方が良いですね。
最後の4社はノートパソコンをメインにしているメーカーですが、それ以外のメーカーでもノートパソコンは扱っています。

以下では、各メーカーの特徴をもっと詳細に解説しています。



ドスパラ (Dospara) (パソコンショップ系)

ドスパラ Galleria 2010年ケース

「高性能なパソコンを出来るだけ安い価格で手に入れたい」という場合、このドスパラに行き着くことが多いです。
少なくとも 2010 年度の時点で、相応に性能の高いパーツで構成されたパソコンの価格を見比べた場合、このドスパラが最安値であることが多いです。
母体がパーツショップであるため BTO(ユーザーによるパーツ選択、カスタマイズ)で選べるパーツの幅が広く、最新のパーツも最速で用意されているため、パソコンやパーツに関する知識がある方ほどドスパラを選ぶ傾向があります。
一方でマニュアルの作りが良く、全ページカラーで詳細なものが用意されているため、意外に初心者の方にも向いています。

ゲーム向けのパソコンの開発・販売に力が入れられており、多くのゲームメーカーとの提携もあるため、高性能が要求されるゲーミングパソコンに強いメーカーで、ここ数年はゲーム用 PC のシェアでトップを維持しています。

大きめの市販ケースに注文されたパーツを組み込むという形になっているため、本体のサイズやデザインは普通です。
ドスパラの方で特製のケースを用意していると言う事は、基本的にありません。(ただ、最近は特殊な大型ケースも選べるようになっています)
スリムサイズやノートパソコンなども用意されていますが、パーツショップらしくスリムサイズのパソコンでも相応の BTO(パーツ選択)が可能で、ノートパソコンもビデオカード(高グラフィック機能)搭載型や、ちょっと変わったパーツを使ったものが用意されています。

ドスパラに関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

ドスパラの担当者の方にお聞きした話
2010/9 : ドスパラ Galleria HX/XT レビュー ・2010/6 : ドスパラ Galleria XT/XG レビュー



マウスコンピューター / G-Tune (パソコンショップ系)

G-Tune NEXTGEAR 2010年ケース

社名は「マウスコンピューター」なのですが、社名をあまりアピールしない会社で、ゲーム向けパソコンのブランド名である G-Tune などの方が知られています。
自社でケースの開発を行っているメーカーで、そのため市販のパーツを使ってパソコンを組み立てる「パソコンショップ系」のメーカーではありますが、特徴のあるパソコンが用意されています。
性能だけでなくデザインにも気を配ったモデルが多く、多くのケースで前面パネルにピアノブラックの光沢処理が施されており、高級感のある本体になっています。
2010 年度からは「静音性」も重視されているようで、少しでも動作音を少なくする工夫が凝らされています。

ゲーミングモデル(ゲーム向けの PC ブランド)をいち早く立ち上げたメーカーで、そのためゲーム PC の開発にも力が入れられています。
近年は大容量の電源を搭載し、パーツの選択肢も広くなるなど、より高性能を重視した傾向になっているようです。
また、国内の液晶ディスプレイのメーカー「iiyama」を 2008 年度に吸収合併したため、ディスプレイと組み合わせたモデルの販売も行われています。

近年はノートパソコンや小型パソコンの開発も進められており、小型でありながらビデオカード(高いグラフィック機能)を搭載したモデルが多いようです。

マウスコンピューター / G-Tune に関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

マウスコンピューター / G-Tune の担当者の方にお聞きした話
2010/9 : G-Tune NEXTGEAR i800SA6 レビュー



TSUKUMO (ツクモ電機) (パソコンショップ系)

ツクモ G-GEAR 2010年ケース

秋葉原を拠点とする「ツクモ電機」は、以前はパソコンマニア御用達と言える日本の中心的なパソコン・パーツショップでした。
しかし本社の事業拡大の失敗で、パソコン販売は好調だったにも関わらず 2008 年に倒産。 業務も大幅に縮小されます。
そのツクモがヤマダ電機の支援で 2009 年から再生を始め、2010 年からようやく本格的に復活しました。

2009 年の時点では BTO(パソコンのカスタマイズ)に対応していないなど、本格復帰とは言えない状況だったのですが・・・
2010 年の夏から BTO を再開し、パソコンやパーツの品ぞろえもかつてと変わらないものを見せています。
一度倒産して縮小されただけにサポートなどに不安もあるのですが、マニアからの支持が厚かっただけに、やはり人気がありますね。

パソコンショップの大手であるため最新パーツの導入が早く、価格も安めで、「高性能な構成のパソコンを安く購入できる」ショップです。
その性質はドスパラと似たところがあり、今後は再び BTO パソコンの分野でドスパラのライバルとなり得るかもしれません。
ただ現時点では、オプションパーツの選択の幅はやや少なめのようです。

ケース自体は大型で拡張性の高いものが使われており、オリジナルケースの開発も行われています。
ここは元々「パソコンショップ」だったので、自社製のパソコンだけでなく、他の家電メーカーのパソコンなども販売しています。

ツクモ電機に関連した実機レビューは以下をご覧下さい。

2010/8 : ツクモ G-GEAR GA7J-B23/S レビュー



パソコン工房 (ユニットコム) (パソコンショップ系)

パソコン工房 GS 用アルミケース

大坂の浪速日本橋を本社とするパソコンショップで、早くから BTO (ユーザーによるパーツの選択、カスタマイズ)を行っていた会社です。
全国各地に支店を持ち、それを活用した「サポート」がウリの1つとなっていて、店舗ネットワークを利用した「パソコン修理業務」も行われています。
よって近くにパソコン工房の支店がある方なら、何かがあった時に持ち込みや相談を行える利点があります。
また、マイクロソフトからの正式なパートナー認定を受けており、その技術力もアピールポイントとなっています。

販売されているパソコンはモデルが豊富で、様々なタイプが用意されており、BTO のパーツ選択の幅も広めで、価格も安めです。
他社と比較して目立った特徴はありませんが、不足な部分もありませんね。
ただ、一般モデルは全体的に品質重視で、デザインはあまり気にされていない傾向が見られます。 質実剛健なイメージでしょうか。

なお、パソコン工房は「ユニットコム」という会社で運営されていますが、この会社は秋葉原を中心とするパソコンショップ Faith 、BTO パソコンのメーカー TWO TOP も運営しているため、この3つは同じ系列のパソコンショップと言えます。
(別の会社だったものを、パソコン工房を運営するユニットコムが吸収した形です)

パソコン工房に関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

パソコン工房の担当者の方にお聞きした話



日本HP (ヒューレット・パッカード) (海外メーカー系)

日本HP HPS 2010年ケース

アメリカの大手パソコンメーカー「ヒューレット・パッカード」の日本支社。 DELL(デル)と並び世界トップクラスのシェアを誇るパソコンメーカーです。
世界的な大手企業であるだけに高い開発力を持っており、ケースや一部のパーツは自社で開発したものとなっています。
パソコンのコンセプトに合わせたケースを設計・開発しているため、専用の外付けハードディスクを内蔵できるなどの特徴的な機能を備えている一方で、本体のサイズが他社のものより一回り小さくなっています
デザイン性も高く、前面パネルには光沢処理などが施されており、高級感のある本体が作られています。
外資系の企業ですが、日本のものは全て国内組立です。

2010 年度の高性能型のデスクトップパソコンは、CPU は最高クラスのものを使用可能でしたが、サイズと冷却の問題からかビデオカード(グラフィック機能)は中クラスまでしか搭載できませんでした。
そのため一般用途やビジネス用途としては高い性能を持ちますが、ゲーム用途としてはやや劣る点も見られます。
どちらかと言うと本体の作り込みが必要になるスリムサイズ(小型のデスクトップ)のパソコンに強く、「高性能なスリム型パソコン」の分野では性能・サイズ共に優れていると言えます。

ディスプレイ(モニター)やプリンターなどの周辺機器メーカーとしても強いところで、コストパフォーマンスの高い製品を販売しており、特にプリンターの世界シェアはトップを誇ります。
ノートパソコンのラインナップも豊富なメーカーですね。

日本HPに関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

日本 HP の担当者の方にお聞きした話
2010/8 : HP Pavilion HPE290jp レビュー ・2010/7 : HP Pavilion s5450jp レビュー



DELL(デル) (海外メーカー系)

DELL Alienware 2010年ケース

世界トップクラスのシェアを持つ大手パソコンメーカーです。 以前は世界 NO.1 のシェアを誇るメーカーでしたが、最近は後続に追い上げられています。
そのためか近年は方針の転換を計っているようで、その傾向はパソコンの新モデルやラインナップの変化からも伺えます。

デルの特徴はとにかく「安い」こと。 もちろん相応の性能も保持しており、「コストパフォーマンスの良さ」が最大の魅力と言えます。
元々企業で使われるビジネス向けの安価なパソコンをメインとしていたため、現在でもビジネス用パソコンに関してはデスクトップやノートパソコンを問わず、「安くて良い品」が提供されています。
ただ、価格を安くするためにマニュアルなどは簡素になっていて、あまり初心者向けとは言えない部分もあります。
パーツの選択の幅も広くなく、独自のパーツが使われている部分もあるため、上級者向けでもありませんね。
一般向けや家庭向けのパソコンは近年になって扱い始めており、価格は安いのですが、機能面・性能面については他社の同系のパソコンと比べると低めで、やはりコストパフォーマンス重視だと言えます

ゲーミングモデル(ゲーム用途のパソコン)に関しては、アメリカでゲーミングモデルを専門に扱っていた「Alienware(エイリアンウェア)」という会社を買収し、自社ブランドとして 2008 年末から販売を行っています。
本来のデルとは全く違う性質のパソコンになっていて、妥協しないゲーム向けの高性能とマニア向けのシステムを持ち、重くてデカくて高価で、かなり特異な設計で装飾も凄くピカピカ光ります
ちょっと日本の常識とはかけ離れた「アメリカンPC」と言えるものになっていますね。

2010 年度には家庭向けの「モニター一体型パソコン」の販売も開始しており、新しい分野へ進出していこうとしているのが見て取れます。
デル(DELL)に関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

デル(DELL)の担当者の方にお聞きした話
2010/6 DELL Alienware M15x Notebook ・2010/8 立体視の解説(下部に Alienware のレビュー)



エプソン (EPSON) (国内メーカー系)

エプソン Endeavor Pro4000 ケース

国内の大手電子機器メーカー。 非常に特徴のある、良くも悪くも「日本的な気質」を感じるメーカーです。
上位モデルのデスクトップパソコンは本体が非常に作り込まれていて、ネジを使用せずにパーツの着脱が出来たり、カートリッジ方式でハードディスク(データ記録パーツ)の交換が可能など、様々な独自アイデアを盛り込んだものになっています。
日本メーカーのパソコンは「拡張性が低い」と言われていますが、近年のエプソンのモデルはむしろ逆で、上級者がパーツを交換しやすい設計にもなっています。
ただし、これだけ作り込んでいるために価格が割高で、「良いけど高い」というのが1つの特徴です。

一方、ビジネスモデルは比較的安価、かつ安定性と信頼性を重要視した設計になっていて、あえて「こなれたパーツ」を使っているなどの配慮が見られます。
また、手のひらサイズのパソコンなど、超小型の特殊なパソコンも開発・販売しており、企業やマニア向けのユニークなモデルも用意されています。

国内メーカーらしく「ユーザーサポート」に優れており、パソコン雑誌の「サポートランキング」では長年トップを維持し続けています。
マニュアルも詳細なものが用意されているため、初心者向けのメーカーであると言えます。
プリンターやスキャナーの大手メーカーでもありますね。

エプソンに関連した実機レビュー、及びインタビューは以下をご覧下さい。

エプソンの担当者の方にお聞きした話
2010/9 EPSON Endeavor Pro4700 レビュー



NEC (国内メーカー系、モニター一体型とノートパソコン)

展示会 NEC ブースの模様

日本最大の電子機器メーカーにして、かつての国内最大のパソコンメーカー。 現在は一般向けのパソコンのシェアは低下しています。
数年前までは高性能なモデルも販売していたのですが、その分野では新興メーカーに太刀打ち出来なくなってきたためか、昨今はスリムタイプやモニター(ディスプレイ)一体型などの小型のパソコンに注力しており、性能も処理速度などのパソコンの基本性能ではなく、テレビや映画などを快適に見られる AV(オーディオ・ビジュアル)方面での機能をアピールする方針になっています。

現在の NEC のパソコンは小型ノートを除くと映像と音を重視した「AV パソコン」であり、そのため作業やビジネスには向かず、最新のゲームも出来ません。
一方で液晶画面やスピーカーは性能の良いものが使われており、デザインも優れています。 また、総じて小型なので置き場所には困りません
価格は比較的抑えられていますが、性能を考えると割高です。

NEC のパソコンは「初心者向け」に特化している傾向があり、マニュアルや初心者用の解説書などが充実しています。
国内メーカーであるためサポートもしっかりしていて、パソコンのことが全く解らない方が初めて使うという場合には、特に向いていると言えますね。

展示会で見かけた NEC ブースの模様については以下をご覧下さい。

2010/10 展示会レポート



富士通 (国内メーカー系、モニター一体型とノートパソコン)

展示会 富士通 ブースの模様

日本の電機・コンピューターメーカーの大手。 国内では NEC と並ぶパソコンメーカーでした。
NEC と同じく、テレビや映画などが綺麗に見られることがウリの「AV(オーディオ・ビジュアル)パソコン」がメインです。
特徴はほぼ NEC と同じで、高性能型のモデルはなく、そのため作業やビジネスには向かず、ゲームにも向きませんが、デザイン性に優れており、総じて小型です。
ただ、ノートパソコンの中には(ノートとしては)かなり高性能な大型モデルも用意されているため、NEC ほど「AV 性能のみに特化」という訳でもなく、モデルの幅は NEC よりは広めです。
価格は性能を考えると総じて割高です。

富士通はユーザーの年齢層が他のメーカーより高く、そのため高齢者向けのちょっと変わった機能(画面がタッチパネルになっていて触って操作できる、ジェスチャーで機能を起動できる、など)があるのが特徴です。
初心者向けのソフトや手引き書なども用意されており、全体的に「機械が苦手な人でも使えるように」と言う志向が伺えます。
性能については、「そうした方はそんなに高性能があっても使い切れないし、富士通は古いパソコンから買い換える人が多いので、その場合は最新性能でなくても十分なグレードアップになる」という考え方もあるようです。

展示会で見かけた富士通ブースの模様については以下をご覧下さい。

2010/10 展示会レポート



Lenovo (レノボ)
(海外メーカー系、ノートパソコンがメイン)

展示会 Lenovo ブースの模様

レノボ(聯想集団)は中国のメーカーなのですが、2004 年にアメリカの大手コンピューター企業「IBM」のパソコン事業を買収、そのため設計思想や特徴は IBM のものを受け継いでいます。(本社も現在はアメリカです)
その特徴は「ビジネス向けに特化し、ビジネスに要求される信頼性と安定性を最重要視する」というもの。
よって扱っているパソコンは最新の性能ではありませんが、安定性の高いパーツを使用し、本体も頑丈で壊れにくい設計となっています。
ビジネス向けのため価格は総じて安めで、デスクトップよりもノートパソコンがメインであり、デスクトップは企業での使用を想定して作られたものとなっています。

一時大流行した「ネットブック」の開発を 2010 年度も優先して行っており、非常に低価格で、性能が低くても快適に使える工夫を導入した独自のネットブックを販売しています。
一方で、「IBM 時代から使い続けているユーザーが多い」という理由から、キーボードなどのインターフェイス部分は出来るだけ変えず、昔ながらのスタイルを維持しています。

ビジネス向けのノートパソコンやネットブックで、出来るだけ安価なものが欲しい場合は Lenovo が合っていると言えるでしょう。

Lenovo(レノボ)に関連したインタビューは以下をご覧下さい。

レノボの担当者の方にお聞きした話



Panasonic(パナソニック) (国内メーカー系、ノートパソコンのみ)

展示会 Panasonic ブースの模様

日本の最大手家電メーカー。 旧「松下電器」ですね。
一般向けのノートパソコン「Let's note」(レッツノート)がメインで、その特徴は高性能・小型・軽量・丈夫・長時間バッテリー、そして価格が高いこと。
つまり「コスト度外視で品質を追求したノートパソコン」です。
高性能と言っても「ビジネス向けの小型ノートパソコンとしての性能」なので、ゲームが出来たり、映画やテレビを高画質で見れるような性能ではありませんのでご注意を。

ビジネス向けノートパソコンとしては最高峰で、サイズは大きくても 14 型まで。 重量は非常に軽くなっています。
バッテリーはどのモデルも8時間は持つようになっていて、落としたり水をこぼしても壊れにくい設計になっているなど、パナソニックの技術力が惜しみなく使われています。
ただし他社のノートパソコンと比べるとかなり割高で、「金額は問わないから使い勝手の良いものが欲しい」という人向けですね。
デザインが良いものが多くて軽いため、女性向けでもあります。

なお、パナソニックは工場や過酷な環境での使用を想定した、耐衝撃・防塵・防滴型の「タフブック」なども開発しています。

Panasonic(パナソニック)に関連したインタビューは以下をご覧下さい。

パナソニックの担当者の方にお聞きした話



東芝 (国内メーカー系、ノートパソコンのみ)

日本の大手家電メーカーの1つ。 パソコンは主に大型ノートパソコンの「Dynabook」(ダイナブック)がメインです。
東芝のノートパソコンは高性能・高機能を追求したものが多く、そのため本体が大型で重量も重く、バッテリーの持ちも良くないものが多いのですが、そのぶん性能が高く映画やテレビを高画質で視聴・録画できたり、ビデオカード(ゲームも可能なグラフィック機能)を搭載したモデルなども存在します。
こうした重量級ノートは基本的に「据え置き」で使うもので、「そこまでの性能が欲しいならデスクトップの方が良い」というのもあるのですが、それでも「ノートパソコンの方がいい」という人なら、東芝のダイナブックが第一候補となるでしょう。

小型のネットブックや軽量・薄型のノートなども用意されているため、ラインナップの幅が広いメーカーです。
モデルによって特性が大きく異なるので、自分の用途とパソコンの特徴が合っているかどうかに注意して下さい。
価格は多機能なため高い傾向にありますが、ノートパソコンはパソコンショップ製のものよりも、大手メーカー製の方が作りがしっかりしています。



ソニー (国内メーカー系、ノートパソコンのみ)

日本の大手電機メーカーの1つ。 ノートパソコンの VAIO(バイオ)シリーズがメインです。
昨今の VAIO は多彩なモデルが用意されており、デザイン性がメインの女性向けのノートパソコンから、映画やテレビが見れる AV 型、ビデオカード(高グラフィック機能)の使用を切り替えられるタイプなど、特徴がかなり異なるタイプが用意されています。
一時話題になった「超薄型モデル」や、「ポケットに入るサイズのパソコン」なども登場させ、近年注目を集めています。

どちらかと言うと高機能・高性能重視のモデルが多く、そのぶん価格は高めです。
家庭で使う一般用途がメインで、ビジネスモデルもありますが耐久性や安定性に関しては評価が高くないので、ビジネスにはあまり向きません。
液晶画面については以前から評判が良く、画質はトップクラスだと言われています。



最初に述べたように自分の用途に合わせたメーカーを選ぶことが大切です。
「自分はパソコンを使って何がしたいのか?」「買ったパソコンを主にどういう用途で使う予定なのか?」
それが漠然としている人は、まずそこを考えましょう。

また基本として、本体の大きさに余裕があるデスクトップの方が、ノートパソコンより性能が良く(高性能なパーツが使え)、同じ性能なら価格も安いです。
つまり持ち運ぶ必要がないならデスクトップの方が、ノートパソコンよりコストパフォーマンスに勝ります
なお、モニター一体型は中身はノートパソコンと同等なので、性能的にはデスクトップではありません。

さらにデザインや置き場所も加味しつつ、自分に必要な特徴を備えているメーカーの中から、予算にあったものをチョイスするのが良いですね。



 2010〜2011年度の CPU と VGA(ビデオカード、グラフィックカード)の性能

ここからは 2010 年末時点の、パソコンの主要パーツの性能の一覧を表記しています。
ベンチマーク結果などを参考に性能値を表記し、市場価格や普及時期などを合わせて記載しています。

現在のパソコンはユーザーが自分で使用するパーツを選べる BTO (Build to Order、受注生産)が一般的ですが、これを活用するにはパーツの意味や性能を知っておかなければなりません。
また、パーツの性能が解らないまま宣伝文句だけを見てパソコンを選んでしまうと、「思ったような性能じゃない」という事も起こり得ます。
パソコンを購入する時は、主要なパーツの性能は必ず確認しておくようにしましょう。

まずは CPU の性能から。
CPU はパソコンの頭脳と言えるパーツで、パソコンが様々な計算や処理を行う部分です。
つまり、パソコンの全ての動作の速さに直結する部分ですね。

【2010〜2011年度 デスクトップ用 CPU 性能&価格比較】
CPU 性能値 およその
市場価格
普及時期 性能
Celeron 430 550 3500円 2007/6 1、1.8GHz
E3400 (1500) 4000円 2009/10 2、2.6GHz
Pentium G6950 (1850) 9500円 2010/1 2、2.8GHz
Core 2 Duo E7500 (2000) 11500円 2009/1 2、2.9GHz
E8600 2600 26000円 2008/8 2、3.3GHz
T9900 (2300) (非売) 2009/6 2、3GHz
Core 2 Quad Q9550S 4300 33000円 2009/2 2x2、2.8GHz
Q9650 4500 32000円 2008/8 2x2、3GHz
Core i3 550 3200 12000円 2010/6 2x2、3.2Ghz
560 3300 14000円 2010/8 2x2、3.3GHz
Core i3
(Sandy Bridge)
2100 (4500) 12000円 2011/1 2x2、2.9GHz
2120 (4800) 14000円 2011/1 2x2、3.3GHz
Core i5 650 3550 17000円 2010/1 2x2、3.2Ghz
660/661 4400 19000円 2010/1 2x2、3.3Ghz
680 (4800) 27000円 2010/5 2x2、3.6GHz
760 4550 19000円 2010/7 4、2.8GHz
Core i5
(Sandy Bridge)
2400 (6000) 17000円 2011/1 4、3.1GHz
2500/2500K 6550 20000円 2011/1 4、3.3GHz
Core i7 860 5000 27000円 2009/9 4x2、2.8GHz
870 5300 29000円 2009/9 4x2、2.9GHz
880 5350 32000円 2010/9 4x2、3Ghz
Core i7 950 5300 28000円 2009/6 4x2、3Ghz
960 5350 55000円 2009/10 4x2、3.2GHz
970 7000 83000円 2010/7 6x2、3.2GHz
980X 7450 95000円 2010/3 6x2、3.3GHz
Core i7
(Sandy Bridge)
2600/2600K 7200 27000円 2011/1 4x2、3.4GHz
Phenom II X2 560 1800 10000円 2010/9 2、3.3GHz
Phenom II X4 965 4600 16000円 2009/8 4、3.4GHz
Phenom II X6 1055T 4500 18000円 2010/4 6、2.8GHz
1090T 4600 25000円 2010/4 6、3.2GHz
1100T 5700 25000円 2010/12 6、3.3GHz
※性能値は 3Dmark06 の CPU Score で、環境により前後するため数値は丸めてあります。 カッコ表記は推測値です。
価格は2010年12月時点の、価格.com での平均価格を表記しています。
性能の表記は 4x2 と言うのはコア数とスレッド(同時処理)数、GHz はクロック数です。

リストには 2010 年末時点の、主要なメーカーのデスクトップパソコンで選択が可能なもの(及び小型タイプで使用されているもの)をリストアップしています。

表の「性能値」の数字が、そのままパソコンの処理速度になると思えば良いでしょう。
実際には CPU の性能は、コア数(処理を行う中心部の数)や、クロック数(コアが処理を行うスピード)など、様々なものが影響するのですが、上記の「評価値」はそれらも含めてのものですので、初心者の方はあまり難しく考えず、数値が高い方が速いというぐらいの認識で構いません。

ただ、性能が高い CPU は価格も高いので・・・ どの辺りで妥協するのか、お財布と相談して選ばなければなりませんね。
「普及時期」はその CPU が発売され始めた時期で、新しいものほど最新技術に対応していたり、省電力化されていたりします。
価格と性能が同じなら、新しい方が良いと思っていいでしょう。


2011年1月、新型の CPU が発売されました。 これは通称「Sandy Bridge」(サンディブリッジ)と呼ばれています。
現在の Sandy Bridge の CPU は中間価格型の CPU として売り出されていますが、従来の高価格型に匹敵するほどの性能を持ち、非常にコストパフォーマンスの良い CPU になっています。
そのため主要メーカーのデスクトップパソコンの CPU は、一斉にこの Sandy Bridge の Core i7 2600 か、Core i5 2500 に変わりました。

しかし2011年2月、この Sandy Bridge の CPU を使うマザーボード(チップセット)に欠陥があることが判明、大規模なリコール騒ぎとなっています
これによりパソコンメーカー各社は Sandy Bridge 搭載のパソコンの販売を急遽中止。
今後の動向は不明ですが、販売再開は3月下旬から4月以降になると見られています。

2010年末まで主流だったデスクトップ PC 用の CPU は、Core i5 か、Core i7 の 870、及び Core i7 の 950 です。
3〜4年ほど前に主流だった Core 2 Duo や、2〜3年前に主流だった Core 2 Quad と比べると、Core 2 Duo の上位型と Core i3 が同程度、Core 2 Quad の上位型と Core i5 が同程度の処理速度となります。
よって、その頃のパソコンから買い換えるのであれば、Core i7 にしないと目立った速度の向上は体感できないでしょう。
これは Sandy Bridge の新型 CPU でも同様です。
しかし Core i5 はリーズナブルで、同時に処理できる数は少なめですが1つの作業のスピードが速いため、人気はあります。

2010 年の後期に価格の改定が行われ、Core i7 950 が安くなり、人気も急上昇していました。
Core i7 の 900 シリーズはメモリを3枚1組で使える「トリプルチャネル」という技術に対応しており、さらに円高の影響でメモリの価格が下がっているため、これを利用して Core i7 950 を使って大容量のメモリを搭載する人も増えていたようです。
一時はその人気も Sandy Bridge の CPU を使ったパソコンに移りつつありましたが、Sandy Bridge のリコール騒ぎにより再び Core i7 950 が主流となっています。

Core i7 970980 という CPU は「6コア」という新型 CPU なのですが、価格が高すぎてまだ普及には至っていません。

表の下部にある Phenom II という CPU は、主流の CPU を作っているインテル社とは違う会社(AMD 社)の CPU です。
コストパフォーマンスの良いものが多いのですが、クセのある CPU なので、「それがどんな CPU かよく解らない」という方は手を出さない方が無難です。

新型の CPU (Sandy Bridge)は、それまでの Core i7 800 シリーズや Core i5 とはマザーボードのタイプ(チップセットCPU ソケット)が異なります。
よって、以前のパソコンに Sandy Bridge の CPU を乗せ替える事は出来ないのでご注意下さい。
前述したように Sandy Bridge は新型 CPU の「中間価格型」です。 上位型の登場は 2011 年の夏から秋以降になると見られています。


続いて、以下はノートパソコン用の CPU の性能表です。

【2010年度 ノートパソコン用 CPU 性能&価格比較】
CPU 性能値 時期 性能
Celeron P4500 (2200) 2010/9 2、1.8GHz
P4600 (2300) 2010/9 2、2GHz
Pentium P6100 1850 2010/9 2、2GHz
Atom 230 500 2008/7 1x2、1.6GHz
N450 500 2010/1 1x2、1.6GHz
N455 450 2010/7 1x2、1.6GHz
N475 550 2010/7 1x2、1.8GHz
N550 750 2010/8 2x2、1.5GHz
D525 900 2010/8 2x2、1.8GHz
Z530 450 2008/10 1x2、1.6GHz
Z550 (600) 2009/3 1x2、2GHz
Z560 (700) 2010/5 1x2、2.1GHz
Core 2 Duo SU7300 1150 2009/10 2、1.3GHz
SU9400 1200 2009/4 2、1.4GHz
SU9600 (1300) 2009/4 2、1.6GHz
Core 2 Extreme QX9300 3750 2009/2 2x2、2.5GHz
Core i3 330UM 1300 2010/5 2x2、1.2GHz
380UM 1450 2010/10 2x2、1.3GHz
370M 2600 2010/6 2x2、2.4GHz
Core i5 460M 2900 2010/7 2x2、2.5GHz
540M 2800 2010/1 2x2、2.5GHz
560M 3050 2010/9 2x2、2.6GHz
580M 3200 2010/9 2x2、2.6GHz
Core i7 620M 3000 2010/1 2x2、2.6GHz
640LM 2550 2010/2 2x2、2.1GHz
640M 3300 2010/9 2x2、2.8GHz
720QM 3100 2009/9 4x2、1.6GHz
740QM 3300 2010/7 4x2、1.7GHz
840QM 3500 2010/7 4x2、1.8GHz
920XM 3800 2009/9 4x2、2GHz
940XM 4050 2010/6 4x2、2.1GHz

リストには 2010 年末時点の、主要なメーカーのノートパソコン(及び小型・一体型パソコン)で使われている CPU をリストアップしています。
ノートパソコン用の CPU は一般販売がないため価格は不明ですが、デスクトップ用に比べると割高となります。

ノートパソコンはバッテリーを長持ちさせるために消費電力を抑え、発熱も低くする必要があります。
そのためノートパソコン用の CPU は性能(処理速度)はやや低めで、その分だけ省エネで、低発熱になるよう設計されています。
よって同じ名前の CPU でも、デスクトップ用のものより性能は落ちると考えて下さい

ノートパソコンはデスクトップパソコンより開発に時間がかかるため、現時点(2011年1月上旬)では新型 CPU (Sandy Bridge)搭載のモデルは登場していません。
市場に出回り始めるのは2月頃からだと思われます。

Atom という CPU はネットブック、及び携帯機器用に作られている、低価格で超省エネの特殊なタイプです。
名前(型番)に「M」や「UM」と付いているものが多くありますが、「M」は「モバイル用」、「UM」は「超低電圧(Ultra Low Voltage)のモバイル用」、「LM」は「低電圧(Low Voltage)のモバイル用」という意味です。
電圧は低いほど、消費電力が減ってバッテリーの持ちが長くなり、発熱も軽減されますが、性能は落ちます。
QM」は「クアッドコア(4コア)のモバイル用」、「XM」は「エクストリーム(高級品)のモバイル用」という意味ですね。

ノートパソコンは持ち運ぶために軽さや携帯性、バッテリーの持続時間、丈夫さやデザインなども重視されます。
よって基本性能だけでは判断は出来ないのですが、見た目や追加機能だけで選ぶと、動作がすごく遅くて後悔することもあります。
宣伝文句や追加機能だけでなく、自分で CPU を確認し、処理速度がどの程度かを判断するようにしたいですね。


続いて、ビデオカード(グラフィックカード、VGA) の性能一覧表です。
2010年末時点で主要なパソコンメーカーの新型モデルで使用されているものを表記しています。

近年のビデオカードは 3D グラフィックを表示するためのものと言えるので、基本的には「ゲーム用」です。
(ここで言う 3D グラフィックと、最近流行りの「立体視映像」は違うものなのでご注意を)

よってビジネスやゲーム以外の用途で使用する場合には必要ないのですが、逆に「パソコンでゲームもやってみたい」と思っている場合には不可欠なパーツとなります。

【2010年度 ビデオカード(グラフィックカード)性能&価格比較】
VGA 性能値 およその
市場価格
普及時期
一般用
GeForce
GeForce 8400 GS 2000 3500円 2007/6
GeForce GT 220 7500 7000円 2009/8
GeForce GT 430 9000 9000円 2010/10
GeForce GTS 450 14500 15000円 2010/9
GeForce GTX 460 18000 20000円 2010/7
GeForce GTX 470 20000 30000円 2010/3
GeForce GTX 480 21000 45000円 2010/3
GeForce GTX 580 22000 50000円 2010/11
一般用
RADEON
RADEON HD 4350 2500 4500円 2008/9
RADEON HD 4650 6000 -- 2008/9
RADEON HD 5770 15000 15000円 2009/9
RADEON HD 5870 19000 30000円 2009/9
RADEON HD 6850 18500 22000円 2010/10
RADEON HD 6870 19500 25000円 2010/10
モバイル用
GeForce
GeForce GT 310M 3150 -- 2010/1
GeForce GT 330M 6100 -- 2010/1
GeForce GT 335M 6500 -- 2010/1
GeForce GT 420M 6000 -- 2010/10
GeForce GT 425M 6700 -- 2010/10
GeForce GT 445M 10300 -- 2010/10
GeForce GTX 260M 10200 -- 2009/3
GeForce GTX 460M 12300 -- 2010/11
GeForce GTX 280M 12500 -- 2009/3
モバイル用
RADEON
Mobility Radeon HD 5165 6100 -- 2010/8
Mobility Radeon HD 5650 6500 -- 2010/1
Mobility Radeon HD 5730 7250 -- 2010/4
Mobility Radeon HD 5850 9750 -- 2010/5
Mobility Radeon HD 5870 12500 -- 2010/5
(オンボード) メディアアクセラレーター(IGMA)3150 (700) 0 --
インテルHDグラフィックス 1500 0 --
※性能値は 3Dmark06 のスコアで、環境により前後するため数値は丸めてあります。 カッコ表記は推測値です。
価格は2010年12月時点の、価格.com での平均価格を表記しています。

ゲームをプレイしたいなら性能値が 5000 以上必要で、近年の 3D グラフィックのゲームをプレイしたいなら 10000 は必要です。
(目安として、モンスターハンターなどの一般的な 3D グラフィックのゲームは 5000 以上必要、10000 以上で快適。 ファイナルファンタジーXIV などの最新ゲームの場合は 10000 以上必要、150000 以上で高画質でも快適と言えます)
(やや古い ファイナルファンタジーXI などの場合は近年はオンボードでも動きます。 詳しくは 3D グラフィックのゲームをやるためのパソコンアドバイス をご覧下さい)

逆にゲームをプレイしない場合は、ビデオカードは「なし」でも構いません。
一番下の「オンボード」と書いてある部分の2つはビデオカードがない場合に使用される、パソコンの本体(マザーボード)や CPU に最初から内蔵されているグラフィック機能です。
これらでもゲーム以外の用途でパソコンを使う場合には問題なく、特に「インテルHDグラフィックス」は動画や映像の再生は相応に優れています。

しかし動画や映像を映す際もビデオカード(グラフィックカード)はないよりあった方が良く、特にフルハイビジョンなどの高画質な映像だとビデオカードの動画再生支援機能がないと、スムーズな表示が行えないこともあります。(CPU の性能が低いと尚更です)
よってゲームをやらなくても、高画質な映画や動画を楽しみたい方は、やはりビデオカードがあるパソコンを選んだ方がいいですね。

ただ、ビデオカードは CPU に次いで価格が高いパーツで、消費電力やサイズも大きいです。
よってノートパソコンや小型パソコンだと付いていないものが大半で、普通のデスクトップパソコンでも一般モデルには搭載されていない場合が多いです。
性能の良いビデオカードがあるパソコンは一般的に「ゲーミングモデル」として販売されているのでご注意下さい。
(つまりゲーミングモデル(ゲーム用パソコン)というのは、ゲームしかできない訳ではなく、「高性能なビデオカードが搭載されているパソコン」のことです)


ビデオカードは GeForceRADEON に大別されます。
QuadroFirePro と言うビデオカードもあるのですが、これは企業での使用に最適化した「業務用のビデオカード」で、一般用ではありません。

GeForce は 2008 年末に GeForce 200 シリーズが登場して主流となりましたが、2010 年に新しいグラフィック技術(DirectX11)に対応した GeForce 400 シリーズが発売され、さらに RADEON が新型を登場させたのに対抗して 2011 年末に GeForce 500 シリーズが発表されています。
ただ、これらは GeForce 200 シリーズの「新技術(DirectX11)対応版」と言え、その技術が使われたゲームやソフトでなければそれほど大きな性能アップにはなりません。
GeForce 300 シリーズは 200 シリーズを元に作られたノートパソコン用のビデオカードです。

RADEON は 2008 年に RADEON HD 4000 シリーズ、2010 年に RADEON HD 5000 シリーズを発表しており、現在 RADEON を使っているパソコンはほぼ RADEON HD 5000 シリーズを搭載するものになっているようです。 2011年末には RADEON HD 6000 シリーズも発表されました。
RADEON はややクセのあるビデオカードで、ゲームによって得手不得手がありますので注意して下さい。
ただ、ファイナルファンタジーXIV のテスト結果が RADEON の方が良かったため、それが評判となって RADEON の人気が上昇中です。
なお、RADEON はどちらかと言うと映像向きのビデオカードだと言われており、画質は GeForce がシャープ、RADEON がソフトだと言われています。

現在人気のビデオカードは性能と価格のバランスが取れている GeForce GTX 460 で、やや性能重視の人は GeForce GTX 470 を選ぶことが多いです。
GeForce GTX 480 は高性能ですが価格が高いうえに消費電力と発熱が大きく、さらに動作音も大きい難点があります。
RADEON では GeForce GTX 460 と同クラスと言える RADEON HD 5770 が人気です。

安価にしたい方は GeForce GTS 450 が、コストパフォーマンスの良いビデオカードですね。
ただ、小型のパソコンだとサイズと消費電力の関係で、GeForce GT 430 までしか使えないことも多いです。
ノートパソコンでビデオカードを搭載しているものの場合は、GeForce GT 330M が使われている事が多いようです。
GT 430 や GT 330M だとプレイ出来ないゲームも多いので、対応には注意して下さい。

古いものも含むビデオカード全体のランク付けは こちら で、ゲームごとの対応は こちら で解説しています。

 その他のパソコンのパーツの選択アドバイス

以下は、近年のパソコンの購入時に初心者の方が良く疑問に思う点をまとめたものです。
パソコンにあまり詳しくない方は参考にしてみて下さい。 解答は全て 2010 年末時点を基準としています。

OS (Windows) ・OS(Windows)はどれを選べば良いの?

現在のパソコンのウィンドウズは「Windows 7」になっています。
Windows 7 には複数のバージョンがあり、さらにそれぞれに 32bit 版と 64 bit 版があります。

バージョンは、どれを選べばよいか解らない方は「Home Premium」(ホームプレミアム)を選んで下さい。
他に「Professional」と「Ultimate」がありますが、これらは専門的なビジネス用の機能が盛り込まれたものであり、相応にパソコンやネットワークに詳しくないと使いこなせません。
少なくとも Windows のバージョンをどれにすれば良いか悩んでいるレベルの人が、活用できるようなものではありません。

32bit 版と 64 bit 版は、周辺機器の対応と後述する「メモリ」の最大搭載量に影響します。

32bit 版は約 3GB までしかメモリを活用できないので、それ以上メモリを搭載しても無駄になります。
しかし以前からある Windows は 32bit 版なので、古い周辺機器でも問題なく活用出来ます。
64bit 版はメモリを多く活用出来ますが、新しいタイプなので対応していない周辺機器を使えない場合があります
よって古い周辺機器持っていて、それを使い続けたい人や、メモリを多く搭載する予定がない人は 32bit 版の方が良いでしょう。

しかし最近は大容量のメモリを搭載することが一般化していますし、ビデオカードのメモリ(ビデオメモリ、VRAM)も増え続けています。
高性能なパソコンを使いたい人や、新しいビデオカードを搭載したい人は 64bit 版を選択しましょう。

なお、64bit 版だと動かないソフトがあると言う話もありますが、実際にはそうしたケースは今はまずありません。


Memory ・メモリはどのぐらいあれば良いの?
・デュアルチャネルって必要?

メモリ」とはパソコンが使うデータを一時的に記録しておく部分で、ここの性能が低いと長時間パソコンを使っている時や、負荷の大きなソフトウェアを使っている時、たくさんのソフトを同時に使っている時などに動作が不安定になる場合があります。

現在最新のウィンドウズ「Windows 7」はメモリが 2GB 以上ないと快適に動かないとされているので、メモリは最低でも 2GB のパソコンがほとんどです。
一般的には 4GB を搭載することが多く、これで特に不都合はありません。
メモリには DDR2DDR3 などの種類がありますが、近年のメモリは最新型の DD3 でほぼ統一されています。
(もし DD2 のパソコンがまだあるとしたら、それは古いパソコンか、安くするために古い在庫パーツで作ったパソコンという事になります)

最近のメモリは同じ製品を2枚1組で使う「デュアルチャネル」や、3枚1組で使う「トリプルチャネル」という技術で使うのが基本となっています。
よってメモリは2の倍数か3の倍数で搭載することになります。
一般的には2の倍数で搭載するため、「3GB 搭載」という選択は出来ません。
(Windows が 32bit 版だと 約3GB までしかメモリを使えませんので、4GB を搭載した場合、1GB 分は無駄にする事になります)

一方、CPU が Core i7 900 シリーズのパソコンの場合(マザーボードのチップセットX58 の場合)、3枚1組で使うのでメモリは3の倍数で搭載することになります。
この場合、3GB の上は 6GB なので、6GB 以上搭載するなら Windows は 64bit 版である必要がありますね。

一部のメーカーではトリプルチャネル(3枚組)の CPU でないのに、6GB(2GB のメモリを3枚)を搭載している場合もあります。
この場合、トリプルチャネルはもちろんデュアルチャネルにも非対応となります。
トリプルチャネルやデュアルチャネルは必須な訳ではありませんが、このような構成はお勧めしません。

デュアルチャネルやトリプルチャネルの効果は使用するソフトウェアによって違い、普段の使用ではあまり影響はありませんが、ゲームや画像加工、動画編集などの重いソフトウェアを使用する場合には影響が大きくなります。
まあ使う上でのデメリットはないので、基本的には使うものだと思っておきましょう。

メモリは「このぐらいあれば快適」という目安がなく、大容量搭載した時の効果も体感し辛いのですが、あればあるほど動作が安定する事は確かです。
2010 年の後期以降、円高の影響でメモリの価格が下落しているため、この機会に大容量のメモリを搭載する方も増えています。


HDD ・ハードディスク(HDD)ってどのぐらいあれば良いの?
・SSD って使った方が良いの?
・SSD ってすぐ壊れるの?

ハードディスク(HDD)はデータを記録するパーツです。 この容量が大きいほど、たくさんのデータを入れられます。

どのぐらい必要かは用途によるので一概には言えませんが・・・
2010 年の時点で一般的なのは、デスクトップパソコンなら 1TB(1000GB)、ノートパソコンなら 250GB〜500GB 搭載をする場合が多いですね。
仕事で使うだけなら 100 GB でも十分と言えるので、近年の HDD は急速に大容量化が進んだ事もあり、それほど容量で困ることはなくなっています。

趣味で使うなら出来るだけ多い方が良いのですが、それでも 500GB〜1TB あれば余裕と言えます。
ただしそのパソコンで動画をたくさん集めたり、ビデオカメラで撮影した映像を入れたり、テレビの録画をしたい場合など、動画・映像を多く保存する必要がある場合には、出来るだけ多くの容量が必要になります。
まあ最近は後から追加できる「外付け HDD」も多くなっているので、それらを使う手もありますけどね。

HDD はパソコンの中でもっとも酷使されるパーツなので耐久性も必要になりますし、製品によって速度にも若干の違いがあります。
ただ、このページで取り上げたような主要メーカーなら定番の大手企業のものを使っているので、製品の違いについて初心者の方はあまり気にしなくて構いません。

SSD とは近年登場し始めた、超高速のデータ記録装置です。
これを使うとパソコンの速度がかなり向上するため注目を集めていますが、価格がかなり高く容量も少なめです。
一般の方は無理に SSD を使う必要はなく、マニアやゲーマー向けと言えますね。
ただ、「小さい」「軽い」「衝撃に強い」「消費電力が少なめ」「発熱が少ない」などの利点もあるため、ノートパソコンでは使われる事が多いです。
Windows の起動なども速くなるので、お金に余裕がある人ならあった方が良いとは言えます。

SSD はデータの記録回数に上限があって、「将来必ず壊れる」という問題があります。
ただ、この話がヘンに一人歩きして、初心者の方の中には「SSD はすぐ壊れるんだ」「デフラグ(データの整理機能)をしてるとすぐダメになるんだ」と思っている方も多いようです。
実際には SSD の寿命は技術の改良によって向上していて、5年以上は普通持ちますし、最近は「10 年保証」のものも出てきています。
また、Windows 7 は SSD の寿命を出来るだけ延ばすような使い方をしてくれ、SSD に対しては頻繁にデフラグもかけません。
初期の SSD は確かに色々と問題もあったのですが、現在は「過剰に気にする必要は無い」と考えて良いでしょう。


電源 ・電源は出力が大きい方が良いの?
・出力が大きいと電気代がかかる?
・80 PLUS 認証ってあった方が良い?

近年急に注目を集めているのが「電源ユニット」。 パソコンに電気を供給する部分ですね。
このパーツは選べるメーカーと選べないメーカーがあります。
と言うか、ドスパラやツクモなどのパソコンショップ系のメーカーでないと普通選べません。

必要になる電源ユニットの大きさ(出力)は、使用するパーツによって決まります
ですからパーツを変更可能な BTO (ユーザーによるパーツ選択)による発注の場合、そのパソコンで可能な最大の構成に合わせた電源が最初から選ばれている事が多いです。
(ショップやメーカーの中には、選択したパーツに応じて自動的に電源が変更されるところもあります)

基本的に電源ユニットは、無理に大容量のものを搭載する必要はありません。
ただ、「後からパーツを追加する予定がある」「今後高性能なパーツに入れ替える可能性がある」という場合には、それを見越して大容量のものを選んでおく方が良いです。
電源ユニットの出力は経年劣化によって徐々に落ちたりするため、出来れば大きめのものの方が良いのですが、最近は品質が向上して容量も大きめになっているので、この点は昔ほど気にする必要はなくなっています。

「そのパソコンの電源ユニットの出力が大きい=消費電力の大きなパーツが使われている」と言う事なので、電気代は多めになると言えます。
ただ、パソコンは常にフルパワーで動いている訳ではなく、普段はパワーをセーブして動いていて、その時は消費電力も低いので、けっして出力が大きい=常に消費電力が大きいという訳でもありません。

近年電源ユニットが注目されるようになったのは「80 PLUS 認証」というものが始まったからです。
これは「エコ・省エネの基準」で、この認証を受けているものは電気を効率よく使えるため、若干の省エネになるのです。
だから認証を受けていた方が良いのですが、認証を受けるには色々と手続きも必要になるため、自社で電源を作っているメーカーだと「申請すれば認定されるけど、わざわざ認証を受けていない」という場合もあります。

電源ユニットのトラブルはパソコンの故障の原因としてもっとも大きなものの1つなので、大手メーカーだと電源の品質には気を配っています。
よって特に国内の大手メーカーの場合は、80 PLUS 認証の有無に関わらず、電源ユニットの品質や耐久性は高いと考えても良いでしょう。



以上、2010 年度のパソコンレビュー&メーカーインタビューのまとめでした。
データなどは 2011 年度になってもそのまま使用できると思いますので、パソコン選びの参考にして頂ければと思います。

当サイトでは今後もレビューやインタビュー、パーツ解説ページの更新などを行っていきますので、また見て頂けるとありがたく思います。

 PC ハードウェア 初心者の館 (初心者向けハードウェア解説)
PC ハードウェア初心者の館 実機解説編 (レビューやインタビューを掲載)
3D グラフィックのゲームをやるためのパソコンアドバイス


最後に・・・ 少し「格安パソコン」について。

パソコン関連のサイトやレビューを行っているため、初心者の方から「このパソコンは良いでしょうか?」という形で「激安パソコン」の評価を聞かれる事があります。
小さなパソコンショップや個人運営のパソコン販売サイト、及び Yahoo オークションなどで売られているような、3万円や4万円で扱われているパソコンですね。

こうしたパソコンは、確かにお得な構成になっていることもあります。
ただ、基本的に「性能の良いパーツ、品質の良いパーツというものは、値段も高い」です。
逆に言うと、「安いパソコンはどこかに値段を安くするためのしわ寄せが来ている」訳です。
安いなら安いなりの理由があります。 でないと売っている方だって赤字ですからね。

こうしたパソコンを「良いですか?」と質問されても、「良いです」とは答え辛いです。 なぜならどこに安物や中古が使われているか解らないからです。
中古パソコンの場合、ハードディスク(HDD)や電源ユニットには「経年劣化」がありますから、なおさら評価し辛いです。

もちろん、品質は高いけど型落ちして安くなったパーツを使って、コストパフォーマンスの良いパソコンを組み立てている見所のあるショップや製品もあります。
ただ基本的に、「格安パソコン」はリスクがあるものだと考えて下さい。

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