道、山の頂にいたる様々な道。ある者は書や和歌や俳句の芸術を通して、ある者は武道や科学や宗教を通して、またある者は日常のささやかな営みの何かを通して‥‥。道は異なっても、いつか皆山頂に行き着きます。すべての川がひとつの海に融合するように‥‥。カナイ笛もまた、一本の「笛の道」を志すものです。笛の小径をとことこ歩く、あるいは、笛の小川をサラサラ流れる‥‥。朱に交われば赤くなり、風に染まれば風になる‥‥。あるがままの自然、そのとわの古巣に帰ること。ささやかな一つの音の奥にもまします、大いなる存在と響き合うこと。そのことこそを、カナイ笛の目当て(目標)として‥‥。ゴールはひとつ、そして命も‥‥。