エピソードX・Y・Z 銀の三角 その昔新築した時にお世話になった建て主さんの息子さん夫婦のための家。当時中学に入ったばかりで 設計するにも思わず力が入るというものです とはいえ、手に入った土地は狭い通路の奥、南隣には3階建が迫るとんでもなく変形した敷地、通常の確認申請だけでは新築出来ない、もちろん予算は超キビシイ・・などなど・・悪戦苦闘の上に出来上がった家とは・・・ 中間をえぐって 内部はがらりと変わってスサの入った土壁、節のある杉板、けい藻土の壁、カラ松の床、シナベニヤ、むき出しの梁・・・など 外部はローコストの定番 いろいろな空間を緩い勾配の屋根が一つに覆う構成。 実現したのは階段を中心に半階づつずれてつながるスキップフロアのプラン。 狭いながらも無駄な空間がまったくない家。 大黒柱のある杉の家 お話があってから丸3年 母屋の庭の梅越しに見る このお家のメイン 家の中心にあって四方から刺さる梁を受け止める太い大黒柱(これは桧です) 2階は子供たちのスペース 杉板で造ったベンチ 家の中に無駄なスペースは造りません。 やまぼうしの家 借家の期限とお子さんの進学に合わせて1年後には 土壁、ガルバリウム鋼板、杉板、モルタル、ポーチ 当初からのご要望だった 神は細部に宿る 玄関ホールから入ったらワンルームのオープンプラン 道路に面した壁は 土壁 Unbuild
Project まぼろしの計画案 ■大人住宅■ 夫婦と成人した子供など大人同士が暮らす家。
18年
ようやく自分の部屋を与えられて以来18年、今度は
自分の家を持つことになるという・・
採光と通風を求めた
半中庭型の初期の
計画案模型。
いろいろあってボツと
なりましたが、今考えて
もちょっと魅力的な
プランなのですが・・
自然で素朴でシンプルな構成、そこにちょとだけ遊び心を入れて・・
ガルバリウム鋼板シルバーという
フルメタルの外観。
玄関はバイクも入る広い
土間空間。そこから
土壁が金属的な外部に突き出しています。
随所に引き戸が仕込んで
あり、建具で仕切って使えるようになっています。
家の中ほとんどがひとつの空間。
奥が少しでもあかるくなるように、踏み板だけの階段にしました。
屋根勾配で出来たわずかなスペースはもちろんロフトに。
天井は低いけれど日当たりのいい妙に落ち着く最高の隠れ場所・・・
160年
子供部屋の増築から始まった計画でしたが
結局築160年以上はあったという家屋を
取り壊すというバチ当たりな建て替えとなり
神妙に設計しましたが、農家住宅で調整地域、返済に問題無くても公庫の融資が無理、長屋門から重機が入らない・・などなどこちらもまた多難続き・・
それでもご自分の山から伐り出した杉を使って
造る家を・・・ということで無事完成しました。
南側外観。
1階廻りの杉板はもちろん建て主さんの山から伐り出したもの
である広間。
やはり障子が入ると
落ち着きます
頼れるモノの象徴でもあり
構造上の要でもあります。
通し柱は全部で8本、単純ですがやっかいな架構。
棟梁さんご苦労様でした。
細かく仕切らず、製作家具
を間仕切り代わりに・・
まずは一番上のお兄ちゃんが奥を占領
端は(今後)薪ストーブを
置く予定のコーナー。
(早く入れましょう!)
「火」を見るのに思い入れ
があるのは「男のロマン」
だからか?女性陣にはあまり関心持たれませんが・・
階段上がり口の上に洗面台
を造り付けました。
出来てしまえば分かりませんが、微妙な位置関係が
難しく、家具屋さん水道屋さんともよくぞ納めてくれました。
柱や梁など構造材ももちろん山の杉。
広縁になる部分はコンクリートとタイルの土間。
お日様を直接受けて暖かい
素朴なパッシブソーラー
1年
絶対に入居をというスケジュールでスタートした
計画でした。
平面のプランまでは順調に決まってさて仕上げは?
という段から長年暖められてきたイメージと沢山の
情報の中からの選択と調整・・・
仕上げの素材の種類も多く、各部のデザインの
造り込みも多様ですが全体としてまとまりあるように心掛けたつもりですが・・・
海外生活の長いご夫婦との打ち合わせでは、水廻りや照明のことなど普段気にもしなかったことで
今後のためにも示唆に富んだものがありました。

の洗い出し
・・・多様な素材の外観
添景に添えられるシンボルツリーは「やまぼうし」
内部はやはり自然で柔らかくありたい・・・
カラ松の床、杉の天井
落ち着いた色調のけい藻土
の壁、大振りの障子、出窓
形式のベンチカウンター
そして
太い松の丸柱が
広間の空間を引き締める
わかりづらいですが巾木(床と壁の境の板)は
ものの一つ
玄関のニッチ(飾り棚)
けい藻土の壁を彫り込んで
光る壁になりました。
カウンターはMDF材を
丸く加工したもの。
素っ気ない材料も手を掛けてあげるとずいぶんと
引き立つものです
けい藻土の壁より奥にあります。
巾木の上にホコリがたまるのが嫌だったからです。
従来の左官壁では御法度でしたが最近の薄塗り材を使う
ことで可能と思い、試行錯誤の結果上手い納まりが
出来ました。ベンチのひざ裏が当たる部分は丸く丸く
人が触れる部分はとんがっていない方がいい・・
住宅一つでも考えなければいけばいことって
まだまだ沢山あるものです。
「神は細部に宿る」
小さな納まりでもおろそかにしないことで
しっかりしたものをつくる・・・先人の教えです。
一部ヒナ段式の階段も
取り込んで一層広く感じ
られます。
扉奥は洗面所。洗面台は
こだわりの製作品。
キッチンの仕切の下がり壁をどうするか?最後まで悩みましたが・・
カウンターは流しの手元が隠れる絶妙な高さで
納まりました。


子育て真っ最中のファミリーハウスと子育てを終えリタイヤ生活を送るシニアハウスの間。こんなタイミングで建て替えるとしたら・・
なかなか厄介な問題を含んでいますが、これから増えてきそうなケース