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2 マットの上で1回目の
「なんとお呼びをしたらいいでしょうか?」
「美由紀でいいわ」
僕たちはボックスから中央フロアに降りて、ダンス(ブルース)を踊っていた。
僕は身長が175センチしかないけれども、股下の長さが78センチあり、少なくとも胴長短足と言われたことはないので、これは内心誇りにしていることだった。
それで、右足を彼女の股ぐらの中に入れ込む。すると僕より身長の低い彼女のからだが床の上から浮く。彼女の恥骨がもろに僕の太腿の上に当たる。僕がターンをする。すると彼女の股が擦れる。
右に、左にと、ターンを繰り返す。
彼女の顔が紅潮しはじめていた。
が、それにしても重い。彼女にしても体重は、55キロはあるだろう。
と、店内の天井から降り注ぐライトが落ちはじめた。
やがて、中央フロアに暗闇が立ち込めて来る。
僕は、彼女を興奮状態にして、地下室にある秘密の部屋に案内しようと思っている。
それで、股をさらに深く入れ込みながら、彼女のお尻を抱え込み、僕の太腿を基点にして彼女の上半身を左右に揺らしていた。
「ねぇ、動かなくていいから、もっときつく抱いて…」
彼女が背伸びをするようにして、僕に囁く。
「はい」
僕は、動きを止めた。そして、彼女のお尻に手を置いて、からだ全体で、彼女を抱きしめた。
「ねぇ、あなた、ポリネシアン・セックスって、知ってる?」
「すみません、僕にはわかりません。もしよろしければ、それがどういうものか教えていただけませんか?」
「ポリネシアの人たちは、本当に相手をいたわりあうセックスをするの。つまり、技巧に走らないってことよ」
「ああ、そうなんですか」
僕は、恥じた。
暗闇の中で赤面していたのだ。何とか早く相手を興奮させようと技巧に走りすぎたかもしれない…。
僕は、肝心の下半身を動かすことができないでいた。
しかし、手だけは勝手に動いていく。
僕は、自分の右手を、彼女のお尻から背中に、さらに後ろ肩から首筋へと、移動させながら、彼女の頭を僕の胸にしっかりと、かき抱いている。
しかし、このままだと、やはり地下の秘密の部屋には連れて行けそうもないな、と観念してしまっていた。
僕は、天を仰いでいる。
と、何やら、彼女が僕に伝えたいことがありそうに感じた。
僕は上半身をかがめるようにして、僕の耳が彼女の顔に届くようにした。
「ねぇ、わたし、歩きづらいの」
「えっ?」
「ショーツ(=パンティ)を穿き替えないと…」
僕は、内心、にんまりとした。ただ抱き合っているだけなのだが、やはり、彼女にしてみれば、それだけで股間を濡らしているのかもしれない…。
でも、ここで、はしゃぎすぎてはいけないと自制した。
「わたしどものお店では、色々なものが用意してございまして。スーツのスカートが汚れましても、下着が汚れましても、お客さまがご不快になられないようにということで、着替えのものがすぐに準備できるような体制になっておりまして……」
「どこに?。そんなお店が、この近くにあるとでも言うの?」
「はい、ございます、この地下に。もっともエレベーターで降りなくてはなりませんが…」
「まぁっ!」
「では、暗闇にまぎれて、この場を離れましょう」
「こわいわ」
「僕に任せてください」
「大丈夫かしら?」
「ええ、大丈夫です。僕はこの暗闇には慣れていますから」
赤外線カメラは、外部に遠赤外線の光源を持てば、暗闇の中でも、被写体を撮影することができる。
それに、特殊なカメラは、わずかな可視光線や遠赤外線を増幅し、明確な像を写し取ることができるのだ。
そんなカメラレンズを嵌めた特殊メガネを、僕は内ポケットから取り出し、掛けた。
中央フロアからエレベーターに通じる通路は8つある。右側に4つ。左側に4つ。
そこへ行くルートには、床の中にちゃんと遠赤外線の光源体が埋め込んであるのだ。
僕は、小わきに彼女を抱え込むようにしながら、中央フロアから、青色の光として浮き出ている「EXIT(=出口)」の表示版をめざして歩き進んで行く。
が、彼女はおびえたようで、足がなかなか前に進まない。
無理もない。彼女にとって、周りは暗闇の中なのだから。
だが、ここで女性客をエスコートできなければ、プロとしては失格なのだ。
もうすぐ、暗闇が消える。
僕は、彼女を背負うことにした。
「さぁ、僕の背中にお乗りください」
「えっ?」
「急ぎましょう。お目当ての品物がなくなる恐れがありますから…」
4つのうちの、ひとつの出口から廊下に出る。
少し歩くとエレベーターがある。
青色のランプが点滅している。
エレベーターは、この階で無人のまま止まっているようだ。エレベーターの「開」のボタンを押す。
ドアが開く。やはり中には誰もいない。エレベーターの中に乗り込む。
彼女は背におぶったままだ。
B1のボタンを押す。
B1に到着した。
エレベーターから降りる。
廊下を歩く。ここも実際は暗闇の中なのだ。使用中の部屋には赤ランプが点いている。 空室は青色のランプが点いている。青ランプの部屋へ入り込む。
入ってから、部屋のライトを点ける。
僕は、特殊レンズの入ったメガネをはずす。そして、背中から彼女を降ろした。
正面にダブルベッドが見える。
「あらっ、こんなところ!」
「黙って!」
僕は、さっきの中央フロアの時のように、からだ全体で彼女を抱きこみ、背中をゆっくりと手の平で撫でていた。
「こわいわ」
「大丈夫。乱暴なことはしませんから」
「でも…」
「ここへは、着替えをしに来ただけでしょ」
「それはそうだけど。何か、この部屋、ラブホテルみたいだから…」
「ともかく、着替えをするための、新しいショーツを買わなくては…」
「そんなもの、本当にここにあるのかしら?」
「注文をすれば、すぐにこの部屋に届きますから…」
「そんな!」
「すべてルーム・サービスなんです」
「……」
「ご入用のものは、僕がパソコンで注文してあげますから。あなたは、そのあいだ、バスルームでもお使いになったらいかがでしょうか?」
「えっ、バスルームもあるの?」
「ええ」
僕は、バスルームに行く。そして、バスタブ(浴槽)にお湯を入れる。
洗い場も広い。
その洗い場に、壁に立てかけてあったエアーマットを敷く。
僕は、ベッドルームに戻った。
戻ると、彼女はベッドに腰掛けていた、不安そうな顔をして。
僕は、彼女のそばに行き、そして彼女の横に腰掛けた。
「わたし、何だか、こわいわ」
「大丈夫ですよ。僕を信用してください」
「でも…」
「ここまで来たんですから」
「でも…」
「僕に協力してくださる、って、約束してくれたじゃありませんか?」
「あらっ、わたし、そんな約束、したかしら?」
「ええ、してくれました」
「どんな?」
「イクたびごとに、千円札をくださる、って」
「えっ!。そうだったかしらね」
「そうですよ」
「まさか、わたしって、福沢諭吉でもいいなんて、言わなかったわよね」
「ええ。でも、野口英世の代わりに福沢諭吉でも、僕は一向に構わないんですが…」
「まぁ!」
「ともかく、そんなことより、この部屋で、楽しみましょう!」
「でも……」
「僕、がんばりますから…」
彼女は、まだ洋服を脱ごうとしなかった。
しかし、僕は、そのことを無視して、立ち上がり、デスクに向かう。そしてデスクの上のパソコンを開く。彼女の注文の品を予約するために。
と、彼女がそばにやって来て、デスプレイを覗く。
「ああ、これ、いいわね」
彼女ときたら、アニマル柄のブラ・ショーツセットを指差すのだ。何とも…。なぜなら、そのショーツはTバック・ショーツだったからだ。ご主人とのセックスに、そんなに刺激がないんだろうかと思ってしまうのだ、僕は。
もう彼女はこの部屋から勝手には逃げられない。彼女に、あの特殊レンズの入ったメガネがなければ、暗闇の廊下を伝い、エレベーターに乗り、元の中央フロアまで戻ることはできないのだから。
僕は、落ち着いて、ワイシャツをぬぎはじめた。
そして、丸裸になって、バスルームに向かう。
僕は、浴槽につかって彼女を待つ。
と、彼女がやってきた。
僕は、湯から上がる。
「さぁ、ここに、腰を掛けてください」
僕は、彼女をバスタブ(浴槽)のへりに座らせた。
そして、足は、エアーマットの上に。
「座ったままでいいですから、少し股を広げてください」
僕は、膝をエアーマットの上にくっつけ、彼女の前にひざまずいていた。
「えっ?」
目の上の方にいる彼女が、手でおっぱいを隠しながら、不審そうにたずねる。
「だって、ココをよく洗ってからでないと、このお湯の中には入ることができないんです」
「えっ?、でも…」
「さあ、恥ずかしがらないで。これは規則ですから…」
そして、僕はシャワーをこちらまで引っ張ってくる。シャワーのホースはいくらでも長く伸ばすことができるのだ。
僕は、立ち膝の格好で、彼女の太腿の内側に手を置いた。
「さぁ、もうちょっと足を広げて!」
「いや〜ん。丸見えになってしまうじゃないの」
「ココ、気持ちよくしてあげますから」
「あらっ、そうなの?」
彼女の太腿の内側に置いた手に力を込める。すると、彼女の股がパカッと開いた。
僕は、彼女の股間に顔を近づけた。
太腿の内側に舌を這わせる。
「ああっ、くすぐったいわ」
「がまんしてください」
窪みに、舌を入れ込む。
「あっ、あっーん!」
そして、膣前庭の上部にある大陰唇を、舌全体を使うようにして、下から上に向かって舐め上げていく。
「うーん、あああっ、はぁっ、はぁっ」
気持ちがいいのか、僕の肩に置いた彼女の手に、力が入ってくる。
そして、僕は唇を、彼女の膣前庭を取り囲む小陰唇へと移していく。
まずは、向かって左側のびらびら(小陰唇)を、内側から舌先でなぞり上げていく。そして、外側も舌でなぞるように舐め下げる。
同様に、右側のびらびらの薄肉(小陰唇)を、膣前庭に沿って内側から舐め上げ、それから外側については、上から下へと舐め下げていく。
僕の唇は、女性器中央部の膣前庭の膣口へ移動する。そして尿道口へと移る。それから、恥毛を掻き分けつつ、クリトリスをさがす。
「あっ、アン、いやっ!」
コリッとしたクリトリスに当たる。
クリトリスの包皮をめくるようにして舌先を使う。
舌ざわりがいい。
僕は、剥き出しになったクリトリスを、舌先で優しく愛撫する。
彼女が、お尻を捩りながら身もだえしている。
「さぁ、僕の唾液がくっついたから、きれいにしましょうね」
僕は、シャワーの出口を、自らの手の平に近づける。
お湯を出す。
お湯の温度は、人膚よりややぬるめに、調節する。
それから、そのシャワーの出口を、彼女の股間へ。
太腿の内側あたりに、水流を当てていく。
そして、膣前庭へ持っていく。
ここには、膣口と尿道口があるので、シャワーの出口を股間から遠ざけ、ゆるやかな水流で時間をかけて洗い流していく。
それから、水流をさらに弱め、そのゆるやかな水流のお湯を、クリトリスへと当てる。
と、何やら、彼女の膣口から、白い乳液のようなものがにじみ出てくる。僕は、それを啜ろうと思う。
しかし、お湯がクリトリスにかかるようにしながら、膣口より湧出する白い粘液を口で啜ることは困難だった。
それで、左手でシャワー口を操作しながら、右手の中指を、彼女の膣口の中へ挿し込んだ。
「いや〜ン」
そして、粘液のついた中指を膣口から引き抜く。
その白い粘液のしたたる中指を僕は口の中に入れて、すすった。
その、僕の唾液のついた中指を、また、挿し込む。
「あーん、あんあん、気持ちいいわ」
僕は、調子が出てきた。
彼女のクリトリスを、シャワーのゆるやかな水流で刺激する。そして、時に、顔を近づけ、舌先でクリトリスを強く刺激してやった。
もう、僕の顔は、お湯でびしょびしょになり、口もとは、彼女の粘液でべとべとになっていた。
「あーん、あああっ、いきそう、いきそぉっ!」
僕は、あわてた。彼女が後ろに倒れそうなのだ。彼女が、向こう側のバスタブのへりに後頭部を打ちつけでもしたら大変だ。
僕は、彼女をだき抱えるようにしながら、洗い場に敷いていたエアーマットの上に寝かせつける。
が、すぐに彼女の足を、膝のところで折り曲げさせ、股をM字型に広げさせた。
僕は、その股ぐらの中に、顔を突っ込む。
恥毛を口びるで掻き分け、クリトリスに飛びつく。そして、クリトリスを思いきりすすった。
「あああ、イクイク、イきそぉっ!」
彼女の内腿が震えている。
オルガスムス(絶頂)が近いようだ。
僕は、いったん、彼女の股間から顔を離す。
それから、舌をいっぱいに使って、谷底(膣前庭)を下から上へ舐め上げた。
「ヒィーっ!」
そして、膣口とクリトリスを交互に舌でいたぶった。
「ああ、だめ、ダメ、そんなことしたら、イッちゃう、イッチャうっ!」
僕は、舌先を器用に速く動かしながら、クリトリスを舐め続ける。
「あああっ、あああああ、ああっ!」
彼女のお尻がずり上がり、股間を僕の顔に押し付けてくる。そして、ビックンビックンと下半身を痙攣させた。
「ア―――ンッ!」
彼女はやっとイッてくれたようだ。
側頭部が痛い。どうも彼女が両の内腿で、僕の頭を締めつけているらしい。
でも、これも、彼女が気持ちよくなってくれた証(あかし)なのだ。
僕は、第2回戦に向けて、ますますファイトが出てきた。
(つづく)
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