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39.杏子ー1
鄙びた温泉場で冬休みを過ごした祐輔は、帰京してからも沙代・沙希親子のことが忘れられなかった。
(このままじゃ、僕が完全に依存症になってしまう・・・)
沙代・沙希との常軌を逸した淫らなセックスは、いつまでも祐輔の脳裏を離れることはなかった。
(冬休みまで勉強に打ち込もう・・・)
自分をコントロールできる自信がつくまで、祐輔はオンナ断ちを実行した。
時は流れて、祐輔は志望の大学に入学した。
葵は地方の大学に入り、自然と疎遠になっていった。
疎遠になったのは葵だけではなく、千鶴や由美子、真由とも接触がなくなった。
(出直しだ!いつまでも過去のオンナに執着しても仕方が無いし・・・丁度いい機会だから、新しい関係を楽しもう!)
新しい環境にも慣れたある日のこと、祐輔は大学の近くで食事をしていた。
「もしかしたら・・・祐輔君?」
顔を上げると目鼻立ちが美麗な女性が立っていた。
「えぇ〜と・・・?」
(誰だったかな?見覚えがあるような無いような・・・)
「あぁ〜忘れちゃってるな〜わたし、杏子よ!ほら、小学校の同級の〜」
「あぁ!杏子〜えぇ〜杏子なんだ!すっかりオンナっぽくなって、分かんなかったよ」
「上手いわね〜祐輔君の方こそカッコよく大人になって・・・ねぇ、ここ座ってもいい?」
「勿論!」
祐輔は次第に小学校の頃の杏子を想い出していた。
1年中肌が少し浅黒い感じの健康的な可愛い娘だった。
小学校5年、6年と同じクラスだったが、個人的に仲良くした記憶は無かった。
だが、目の前に座った今の杏子は、すっかり変わっていた。
少し浅黒い肌は変わってはいなかったが、外観はすっかりオンナを感じさせるものになっていた。
「祐輔君、大学?」
「そう、この近くの○○大学さ!杏子は何してるんだい?」
「どうしてると思う?」
「ん〜〜その雰囲気からすると・・・何か自分で仕事をしてるのかな?本当に久し振りだから・・・杏子、キレイになったなぁ」
「あら、じゃあ、前は汚かったの?」
「いや、そう言う意味じゃなくて」
「ふふっ、冗談よ!相変わらず、優等生なのね」
「そんなことないよ!しっかり遊びは遊びでやってるし・・・杏子、誘っちゃおうかな〜」
祐輔は身を乗り出して杏子に顔を寄せた。
「あはっ、どうしようかしら?わたし、祐輔君のこと、好きだったのよ〜知ってた?」
杏子は茶目っ気な表情で祐輔を見た。
「ウソ〜全く分かんなかったよ!知ってれば、絶対に付き合ったのに・・・今からじゃ、手遅れかな〜?」
「うん!完全に手遅れよ」
「エッ!?どうして?」
「だって、わたし・・・結婚してるもん!」
あっさりと言う杏子の言葉に、祐輔は驚いて聞き返した。
「冗談だろ?だって、まだ19歳じゃ・・・」
「オンナは16歳で結婚できるのよ。しかも・・・相手は祐輔君もよく知っているひと」
「だ、誰?」
杏子はわざと祐輔を焦らした。
祐輔は少し考えていたが、全く想像もつかなかった。
「マイッタ!分かんないよ」
「エヘッ!藤原 聡、知ってるでしょ?」
「藤原・・・ふじわら・・・いやぁ、知らないなぁ・・・いつの時の知り合いだって?」
「中学の時の友達だって言ってたけど・・・」
「・・・・・・いや、全く覚えが無いよ」
「冗談言って〜だって、祐輔君の話題で、わたしたち仲良くなって・・・高校の時・・・祐輔君の友達ならって、わたし・・・それで付き合い始めて・・・そのうち・・・」
「関係して・・・卒業と同時に結婚か・・・旦那さんには悪いけど・・・僕は全く知らないよ」
「じゃあ、主人、ウソ言ってわたしに・・・」
明るい表情が急に曇った。
「まぁ、いいじゃないか!今が幸せなら・・・」
「そうだけど・・・」
「オトコとオンナなんて・・・その時、その時の縁だから」
「うん・・・」
「でも、惜しいことしたなぁ〜こんなに魅力的になった杏子が人妻だなんて・・・」
祐輔はわざとしょ気て見せた。
(新婚3ヶ月か・・・毎晩、夢中になって励んでる時か・・・そうだと思うと、余計にセックスしたくなる!)
祐輔の中で、ムラムラと淫欲が沸いてきた。
(浅黒い引き締まった肌のオンナは、セックスも最高だって何かの本に書いてあったような・・・)
結局、この日は連絡先を交換し別れた。
そして、その次の月曜日・・・
『祐輔君、やっぱり旦那、ウソ言ってたわ!わたしと話しをするきっかけにしたみたい・・・。ねぇ、今日のお昼、一緒に食べない?』
杏子からの電話だった。
祐輔はこのチャンスをものにしようと思った・・・。
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