カンちゃんの

きままにインタビュー

佐原 徳彦 先生
2006/1/167号

スクラムはり灸整骨院
〒430-0825
静岡県浜松市下江町247-1
TEL&FAX 053-426-8333
E-mail scrum@anet.ne.jp
http://www.hitotsu.com/scrum/
NPO法人日本痩身医学協会 事務局
http://mimi.tank.jp

 今回は、静岡県浜松市にあるスクラム鍼灸整骨院の佐原徳彦先生です。治療院は東名高速の浜松インターから車で10分程のところの県道沿いにあります。先生は順天堂大学スポーツ医学整形外科学を学びながら、接骨の学校にも通われていました。治療家になられたきっかけや、これからの治療について伺いました。
治療家になったきっかけは?
中学、高校と陸上競技をやっていまして、中学の頃は新記録など出していたものです。陸上に強い高校に進学したのですが私と同じくらいの選手はたくさんいるわけです。おまけに腰痛や股関節の故障などで練習もままならない状態でいました。いろんなところに治療に行きましたが治らないんですね。席は部においていましたから合宿に参加しても先輩たちのマッサージをしたり。最初はなんで私だけが指名されるんだと不満にも思っていたのですが、私のマッサージ効果が認められていたということです。そのうち自分が活躍できないのなら選手のためになろうと考えるようになりました。それに自分でも勉強して、僕の腰痛は腹筋が弱いからだと気がついたので腹筋のトレーニングをするようになると、腰痛も改善していったのです。スポーツ障害に目覚めたのはそういった経験を経たからといえます。しかしスポーツ障害を治すためには治療師の資格をとる前にスポーツを知らなければならないし、指導者としてのスタンスも必要だと思いました。それで順天堂大学の体育学部に入ったのです。順天堂はもともと医学部の大学ですが、医学の知識のある体育の先生、指導者を育てるという目的でできた体育学部だったので私にとってはもってこいでした。在学中に柔整の学校に入り、大学を出た時点で鍼灸の学校に入ったというわけです。
ダブルスクールは大変でしたね。
4年生の時に柔整の学校に行き、卒業と同時に整形外科で働きながら午後は鍼灸学校、夜はそのまま柔整学校という生活でした。しかし自分が好きでやっていることなので、ぜんぜん疲れないし、大変ではありませんでしたよ。今からやれっていわれればできないでしょうけど(笑)。当時は楽しくってやってましたからね。
その後整骨院で修行されたのですね。
柔整の資格をとったあと整骨院で仕事をするようになったのですが、患者さんは圧倒的におじいちゃん、おばあちゃんが中心です。スポーツ障害の治療をするという面からはギャップを感じていました。でもお年寄りの治療は、とても得意でしたよ。他院に転勤になってもわざわざ電車を乗り継いで通院してくださる患者さんがいたりと、自信みたいなものも得ることができました。
それで浜松に帰って開業されたのですね。
私が治療家になる時に相談にも乗っていただいた恩師がいらっしゃいまして、その方は鍼灸師でした。その方から浜松でやらないかと声をかけていただいていたのです。しかしまだその時期ではないと東京で修行を続けていたのですが、先生は治療院を誰にでも貸せるものではないと、5年くらい閉院状態だったのです。時期も熟したというか、私も地元で開業することにして「スクラム」という院名を戴いて今日に至っているのです。5年も閉院していたので実際にはゼロからのスタートといえるでしょう。ところが開業してみると最初の予想とは反対に高齢の方の患者さんはとても少なくてスポーツ障害の患者さんが多かったのです。
うれしい誤算ですね?
私が地元にもどったということが知れわたったことが大きいですね。母校には挨拶に行きましたが、部活の先生など私のことをご存知だし、小学生の頃いっしょにサッカーをしていた友達が今はコーチをしているとか、クチコミでどんどん拡がっていきました。学校の先生もきちんとスポーツ障害に対応してくれる治療院や病院を案外知らないわけです。近くの病院や整骨院に行って来い、ということくらいで。それが、私のスポーツ選手としての活躍やその後の経歴が評価されたうえで、きちんとスポーツ障害を診てくれる、ということでスポーツ障害の患者さんが増えていったのです。
スポーツ障害の治療ではどのようなことに注意が必要ですか?
選手本人がどう考えているのかも大切ですが、選手の背景や指導者の意見も考慮することが必要です。痛くてもなんとか試合に出させたいのか、完全に治るまでは出さないと考えているのか。特に団体競技だとみんなに迷惑がかかるということもあるし、この先ずっと選手としてやっていくのかどうかも考慮しなければなりません。また出場する大会のレベルも考慮します。優勝しても次につながるわけではない、それっきりの大会なのか、全国大会や国体につながるような大会なのか。スポーツに詳しくない治療者の方だと、ただ運動をやめればいいとか言うだけですが、選手にとってそんなものではありませんからね。
先生のHPでは交通事故の治療に整骨院をもっと利用しましょうと書かれています。とても親切な内容だと思いました。
患者さんの立場にたって、患者さんがどういう情報を欲しがっているかということを大切にします。保険会社にとっては余計な情報とみる人もいるかもしれませんが、実は整骨院の利用は保険会社にとってもいいはずなんです。病院では交通事故の後遺症などに対して充分に対応してくれない、と患者さんの不満も大きいのが現状です。しかし整骨院では集中的に治療して速やかに治すことができます。トータルで考えれば治療費の面でも慰謝料の面でも、患者さん、保険会社、両方にとってメリットは大きいはずなんです。もっとも保険会社でも請求部位を制限してきたりと、なかなか厳しくなってもきていますが、交通事故においても整骨院は利用できるんだということをもっと患者さんに知って欲しいですね。
HPでは耳ツボダイエットや冷え性治療での体質改善も重視されています。
スポーツ障害、交通事故の患者さんとならんでうちの治療院の患者さんの層で多いのが耳ツボの患者さんです。患者さんからの要望があって2年ほど前から始めたのですが、体質を改善することによって肥満を解消したり冷え性を軽減しています。サプリメントを用いますが、多くの患者さんに喜ばれています。
今後の抱負は?
これからは後輩の育成を考えたいですね。最近整骨院の学校を出てすぐにオープンする人も多いようですが、私はこの仕事は学校で学んだ以上の知識、経験が必要だと思います。整形外科に行っても治らないという患者さんは多いですし、あきらめている患者さんを治せる治療ができる後輩を育てていきたいと思っています。
先生のHPの、スポーツ障害や交通事故のQ&Aコーナーは、患者さんにとって貴重な情報源で、多くの不安を解消できるのではないかと思いました。治療室はたいへんきれいで「低周波など治療器のコードなど、使い勝手だけでなく見た目も大切に、いつも整理しています。」とおっしゃる中に、患者さんへの心配りを感じました。