▼△▼△ 物語を書く △▼△▼
| 私の書く短編小説に出てくる主人公は、みんな何かしら葛藤を抱えている。 仕事、恋愛、家族、人生……。 その大きさや深刻さは様々だが、みんな少し不器用で、うまく生きることができない。 どこか悶々として日常を過ごしている。 かといってひどく不幸な人間でもない。どこにでもよくいるような、そんな平凡な人間。 だけど、そんなちょっと不器用で平凡な人間が、ふと輝きを見つける瞬間がある。 自分の生きるべき道を確かに示される瞬間がある。 その瞬間は、人のほんの少しの優しさや何気ない言葉、わずかな出来事によって訪れる。 ずっと心に抱えていた石を自分で「えいっ」と投げられる瞬間……。 私は、いつもそんな「瞬間」を書きたかった。 だから、私の書く短編小説には、たいしたストーリはない。 でも、きっと誰だってこんな「瞬間」を待って生きているはずなんだ。 不器用でうまく生きられない平凡な人間なら、きっと。 20歳〜24歳までただひたすら書いていた小説。 ここではその中の短編だけをいくつか紹介しようと思う。 心に小さな石を抱えた人々が、これを読んで、一瞬風を感じてくれたら……。こんなに嬉しいことはない。 また、ずいぶん前に書いたものなので、これを書いた時の気持ちや状況をそれぞれ「あとがき」として記してみた。それも合わせて読んでもらえたらとても嬉しい。 |
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海の蝶々(2003.02.11)
大好きなもの(2003.0302)
決意
明日の風
雲のゆくえ
あんぱんひとつ
銀河鉄道の夜に
雪どけ
蛹
紫陽花の咲く頃
待つ女
雨の降る部屋