インターフェア・コモンモード障害対策(1)

 私の住んでいる地方は、公共放送の電波が弱電界地域なので、TVIの防止を真剣に考えなくてはなりません。
 RF電流計を使いながら対策を施してきた結果をご紹介します。


  先ず最初に教科書通りにコアを取り付けました。


1. リグ出口の同軸に43材のフェライトコアを(20個)


2.アンテナバランの直前にも同じフェライトコア20個


3.電源ラインフィルター取り付け

 電源ラインの流れ
リグ → リグ付属の電源コード → 延長コード → 
電源ラインフィルター → 電源延長コード → 壁コンセント
2個の自作コアと市販の電源ラインフィルター
を直列に配置 ↓



  

  ここまで対策した後で、
  その後、
RF電流計を製作したのをきっかけに、リグ周りの
  ラインに流れる高周波電流を再度調査することにしました。

RF電流計 ↓


  リグ付属の電源コードにまだコモンモード電流が流れている
  ことを発見しました。

  教科書通り100Vの電源ラインフイルタを経由していたにも拘わらず
   まだリグ付属の電源コードに予想外の電流が流れているのには驚き
   ました。


  目標は3mA以下です。
源コードに流れるコモン電流値 (mA)  ↓
CW・200W送信時)
リグ付属の電源コード
3.5MHZ   20
7   12
14    
18    
21    1
24    3
28    1


4.リグ付属の電源コードに、分割コアを28個ほど追加で取り
  付けてみました。

  青字:チョーク箇所)
 電源ライン
リグ → リグ付属の電源コード → 延長コード → 
電源ラインフィルター → 電源延長コード → 壁コンセント


  リグ付属の電源コードに流れるコモンモード電流は大きく減りました。
 

  
分割コア挿入前後の電流値
 を示しました(mA) 
  (前 → 後)

リグ付属の電源コード
3.5MHZ  20  6
7  12 2
14    1.5
18    0.7
21   1 → 1.2
24   3 → 1.5
28   1 → 0.9

  
  今度は壁のコンセントに差し込んである電源延長コード
  
に流れる電流を測ってみました。
  
  まだコモンモード電流が流れています。

5.壁コンセント付近の電源ラインにも、コアを取り付け、
  改善が見られました。
  (右表)

  やはり電源ラインは1箇所ではなく複数箇所でのコモンチョークが
   必要なことがありそうです。


  青字:チョーク済み箇所 
 電源ライン
リグ → リグ付属の電源コード → 延長コード →
 電源ラインフィルター
 → 
電源延長コード → 壁コンセント

   同軸の場合もリグ付近よりアンテナに近い位置で、又、 電源ライン
   ではリグ付近よりも壁コンセントに近い位置で電流が大きい箇所が
   ありました。


  このように同軸や電源コード上のコモンモード電流値は 一定では
   なく波を打っているように見えます。
   本当にコモンモード電流なのでしょうか?


リグ電源用の壁コンセント付近
(リグ付近とは別にコアを取り付け)



CWで7MHZ×100Wでテスト
(mA)

リグ付属の電源コード
に流れるコモン電流
(コア取付け済み)
壁コンセント付近の
電源延長コードに
流れるコモン電流
コアなし 29
壁コンセント付近に
コアを取り付け後
10

電源ラインの測定位置で電流値が異なっていた件について、その後いろいろ調べた結果、同軸ラインと同様に、実は電源ライン
にも、波状のコモンモード電流が乗っているらしいことがわかりました。この波は送信周波数と同じ波長を持っているため、電源
ラインの測定位置によって大きく数値が異ります。 

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