一塁走者補正
『Fielding Bible』には,「守備時にチームが背負う一塁走者数が増えると遊撃手の刺殺数が増える」というようなことが書いてあるわけだが,これは日本においても本当に当てはまるのか.
というわけで一塁走者数と自力奪アウト数の関係を調べてみた.まず一塁走者数だが,『Fielding Bible』のやり方に準じた.ただし,安打に占める単打の割合は年度・リーグごとの実測値を用いた.また,盗塁死は奪アウトプレイプラス評価に既に含まれているため,盗塁はアウトを取るチャンスとみなされるため,補正は行わなかった.
ここで一つ注意点がある.一塁走者数がアウトの取り方に大きく影響しているのは確かなのだが,そもそも一塁走者数は当然守備力の低いチームほど多いため,下手をすると,もともとにプレイプラスに加え,この補正で二重引きになってしまう.ここではそれを防ぐため,チームPP1につき一塁走者数傑出0.5の割合で補正を行い,両者の相関をほぼ0としたうえで一塁走者数補正値を考えた.補正後の一塁走者数と各奪アウト数の関係は以下の通りである.

左腕補正の時と異なり,時系列データにあまり意味がなさそうである.ともかく大きいのが一塁刺殺の減少.二塁で取られるアウトが増えれば増えるほど,一塁で取られるアウトは減るというわけだ.通年のデータも見てみる.

通年のデータより,修正一塁走者数+1につき,
・一塁手刺殺数-0.15
・捕手補殺数 +0.05
・二塁手補殺数+0.05
・遊撃手補殺数+0.05
の補正を行った.