内外野打球分布補正
私が以前から悩んでいた補正である.私が初めに考えた奪アウト率ベースの守備力評価方法では打球分布についてはまったく無視し,数字の偏りはすべて野手の能力の問題としている一方で,Relative Range Factorでは内外野の打球は全く別物と考えられており,内外野間の打球の偏りは投手が原因とされる.実際の内外野間の奪アウトの偏りの原因は野手か投手かどちらとも言えない,というより両方が原因なわけであるが,現状,これを区別するのは不可能である.Naranjaさんによる打球分類の試みなどにより,将来的には素人にもある程度区別が可能になるかもしれない.ただ今回は,まことに歯切れが悪いが,双方を足して二で割る,つまり奪アウトの偏りの半分が野手責任,ということにした.これで内野と外野の奪アウト率の相関をなくすことができる.
ちなみに,1950年以降のセパ両リーグにおける内野奪アウト/外野奪アウトの比率の変化は以下のとおりである.


数値が高いほうがより多く内野でアウトを処理している.確かに,特定の球団が長期にわたって高い時期があり,最近では広島や阪神,ロッテなどが高く,西武や日本ハム,ヤクルトが低かったわけだが,球場の広さとも比例せず,原因は特定できない.がともかく,球団ごとに有利不利はあるようなので,補正を入れることにした.