1. 攻撃評価

 去年とほぼ同じで,ブログで重回帰分析を行った係数をもとにXR'を求め,アウト数をベースにして傑出値XR'を求め,打撃評価とした.RC系(掛け算系)の指標とXR系(足し算系)の指標のどちらを使うかという問題であるが,RC系指標は,出塁能力と進塁能力のバランスが考えられている指標であり,是非用いたいのだが,いかんせん掛け算系指標なので,私の手に余るということで,今回はXR系指標を用いることにした.

 そのXR'だが,正直,NPB通史データを眺め,オリジナルで重回帰式を設定するのがいろいろ危ういことがわかった.1970年あたりまではきわめて当てはまりがよいのだが,それ以前になると段々ぶれが大きくなる.その意味でいえば,前回「ああもうめんどくせえ!」と言って1967年までのデータ入力時点でさかのぼるのを諦めたことは,結果的には適切であったかもしれない.

こんな感じ


これが,失策が除外されているせいであることは以前道作氏が述べておられたが,失策を含めて新たなXR的式を作ることは,個人の失策出塁データがないので無理である. NHKのMLB解説でイチローが失策出塁すると,「イチローの足が失策を呼びました!」というが,もしそれが本当なら,失策出塁も打者の能力の影響を受けるわけだから,カウントしたうえで出塁率の分母に入れてもいいと思うのだが.


これくらい一致している.

 結局,日本の状況が,例えどうせ大した差がないとしても,全く反映されていないMLBの値をそのまま持ってきて使うのもなんか癪なので,今回はオリジナルのものを用いた.

 また,傑出値をアウト数ベースで求めるのも去年と同じである.RCAAなどは打席数をベースにする公式であるが,例えば「RCAAとRSAAを比較する」というようなことになった場合,一方が打席数ベース,一方がアウト数ベースで個人的に非常に気持ちが悪い.どちらかに統一するとすれば,チーム出塁率で変化する打席数より,どんなチームであろうと1試合27で変化のないアウト数がいいとここでは考え,アウト数ベースにしている.

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