この作品集は園児・小学生・中学生・高校生の方なら、
だれでも自由に俳句を発表できます。

発表できる作品は1回につき5句以内としますが、
投稿は何回でも可能です。
ただし、必要に応じて添削した上で掲載する場合があります。
投稿にあたっては、氏名(ペンネームも可)、都道府県名、
学年を明記して、Eメールで送信してください。
プライバシー保護の観点から、学校名は掲載しません。



小6楓 

桜の木寒さ乗り越え花が咲く

春風が遠のき今度は湿り風


 楓さん、ようこそ。6年生ということですから、ちょうど教科書で俳句の勉強をしたところでしょうか。もしかしたら、実際に俳句を作る宿題が出たのかもしれませんね。
 さて、1・2句目とも素直でいいのですが、ちょっと説明っぽい書き方なのが惜しい感じです。そこで、たとえば1句目は〈桜咲く何度も寒さ乗り越えて〉みたいにして、寒さを何度も乗り越えたからこそ、今、きれいな花が咲いているんだというふうに強調してみたらどうでしょう。2句目は、このままでいいと思います。
 俳句はたくさん作れば作るほど、コツも分かってじょうずになってゆきます。ぜひ、がんばってください。



山口県小6

山口県の朝鮮初中級学校初級部6年生のみなさんから、日本語の時間に作った俳句と短歌が寄せられました。

流れ星あっとゆうまの願い事 姜有紀

暑い夜風鈴チリン涼しげだ 李徳柱

梅雨時に真っ赤に色付くさくらんぼ 安瑛順

春の日に色とりどりの花が咲く蝶もひらひら花びらのよう 安瑛順

寒い日に虫がねてるよ草の中春まちながら気持ちよさげに 金美佳

 みなさんの作品、楽しく読ませてもらいました。現代は、世界の多くの国々で俳句や短歌が親しまれていますし、逆に日本にも外国の芸術文化がどんどん輸入されています。こんなふうにして、お互いの国の文化やものの考え方を少しずつ理解してゆくのは、21世紀の国際社会をになうみなさんにとって、とても大切なことだと思います。
 これからも俳句や短歌を作る機会があったら、ぜひまた投稿してくださいね。

 

埼玉県小5 *赤城自然の教室に参加して

 埼玉県の小学校から、5年生のクラスで作った俳句が寄せられました。私の家の北側の窓を開けると、正面に赤城山が見えます。

植物助け合いながらたちむかう 恵太
 (何にたちむかうのかを書けると、もっとよかった。たとえば、「花たちは助け合い風にたちむかう」なんていうふうに直せそうです。)

地蔵岳すずしい風がきているよ 祐太
 
(「きているよ」に、祐太君の実感がこもっています。単に「吹いている」と書いたら、ずいぶん平凡な感じになってしまいますものね。)

木の命協力し合って守ろうよ 直哉
 
(ちょっと標語っぽくなっているのが残念。季語を入れると、ぐんと俳句らしくなります。「木の命みんなで守る夏の風」とかね。)

地蔵岳自然いっぱいすてきだな 裕美
 
(「すてきだな」と言わずに、別の言葉でそれをあらわす工夫をするのが、俳句のおもしろみ。「地蔵岳自然いっぱい夢いっぱい」なんてどう?)

大沼で魚の群れを見つけたよ 耕介
 
(魚たちの様子を、もう少しくわしく描きたい。「大沼を魚の群れが行ったり来たり」としただけでも、魚たちの動きがはっきりと見えてくるでしょう?)

大沼の自然が聞こえる風の音 葵
 
(季語を入れてみるといいかも。赤城に行ったのが夏だったのだから、たとえば「大沼の緑(*緑は夏の季語)がささやく風の音」みたいに。)

赤城山みんな登った思い出だ 晟也
 
(この句も、季語を入れたほうがよさそうです。「赤城山みんな登った夏の思い出」なんてすると、印象がずっとあざやかになります。)

地蔵岳ちょう上めざすよぼくたちは 潤
 
(一生懸命に頂上をめざす気持ちは、よく伝わってきます。「地蔵岳ちょう上めざすぼくらの汗(*汗は夏の季語)」と直すと、もっと伝わるでしょう。)

地蔵岳耳をすませば鳥の声 千穂
 
(もし鳥の名前が分かるなら、具体的に書いたほうがいいでしょう。カッコウとかシジュウカラとか、いろんな鳥の名前を覚えるのも楽しいですよ。)

がんばれとはげましあって登る山 桃子
 
(桃子さんのやさしさが、よく感じられる作品。ただし、これも季語を入れたいですね。「汗をふきはげましあって登る山」と直してみました。)

大沼よ小沼は君の子どもかな 美咲
 
(発想はおもしろいので、できれば表現を俳句らしくととのえたいところ。「夏の日の大沼小沼の親子かな」というのはいかが?)

黒び山どうしてそんなに高いんだ 怜
 
(山の高さに驚いたのですね。ただ、このままだとちょっと当たり前の感じがするので、「黒び山夏の雲よりなぜ高い」とでもしてみましょう。)

関東に沼・山・緑美しき自然の広場赤城の山たち 周晃
 
(短歌ですが、赤城の美しい自然がじょうずに詠(よ)まれています。次は、これを5・7・5にまとめることにもチャレンジしてみてください。)

 みなさん、俳句(短歌)を送ってくれて、本当にありがとう。はじめて俳句作りに挑戦してみて、どうでしたか?できれば1回だけで終わらせずに、これからもどしどし作ってほしいと思います。くり返し俳句を書いてゆくことで、俳句のおもしろさや表現のコツが、だんだんと分かってきますから。
 今度は俳句についての質問や、このホームページの感想なども、送ってくれるとうれしいなあ。

 

埼玉県小5 羽田野桃子

生きているからあたたかくっていいきもち
(動物指導センターに行って犬を抱いた時を思い出して作りました)
夕焼けがいろんな色できれいだな
流れ星シューキラキラ願えたかな
(しし座流星群を見たときの気持ちです)
高い壁よじ登り降り楽しいな
(友だちと工場の壁を大人に見つからないよう登ったり降りたりして遊びました。)
三日月が夕焼け空で光ってる
夕焼けにナイフのような三日月が

 1句目は犬だけでなく、人間もふくめた生き物すべてに通じる「あたたかさ」として読んでもいいですね。2句目、4句目は「きれいだな」「楽しいな」と言わずに、ほかの言葉でそれを伝える工夫をしたいところ。たとえば、「夕焼けがいろんな色で私を照らす」なんてどうかな?桃子さんの姿を通して、夕焼けの美しさを表現してみたつもりです。4句目は、季語を入れるのもいい方法。「高い壁よじ登り降り秋の風」とかね。6句目は、「ナイフのような」に桃子さんの確かな発見があります。