RPの文芸欄
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「写真(花便り・その他の写真)」

 
平成21年10月
花便り─彼岸花
[猪尾 英雄 会員(豊中市)]


特徴
 全草有毒な多年生の球根性植物。日本には、中国からの稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まった帰化植物といわれていますが、 土に穴を掘る小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて持ち込み、あぜや土手に植えたとも考えられています。 また鱗茎は薬になり、有用植物としての働きを熟知しての運搬の可能性もあります。 道端などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるますが、白いものもあります。 生長の仕方は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30 - 50cmの花茎が葉のない状態で地上に突出し、 その先端に5 - 7個前後の花がつく。開花後、長さ30 - 50cmの線形の細い葉をロゼット状に出すが、翌春になると葉は枯れてしまい、 秋が近づくまで地表には何も生えてきません。開花期には葉がなく、葉があるときは花がありません。
 また、日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、三倍体です。 中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられています。
名前に関わる話
 彼岸花(ひがんばな)の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来してます。 別名の曼珠沙華は、法華経などの仏典に由来してます。 また、"天上の花"という意味も持っており、仏教でいう曼珠沙華は「白くやわらかな花」ですが、ヒガンバナの外観とは似ても似つかぬものです (近縁種ナツズイセンの花は白い)。


『万葉集』にみえる"いちしの花"を彼岸花とする説もあります。「路のべの壱師の花の灼然く人皆知りぬ我が恋妻は」
異名が多く、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、 捨子花(すてごばな)、はっかけばばあと呼んで、日本では不吉であると忌み嫌われることもあります。
 一方、欧米では園芸品種が多く開発されています。園芸品種には赤のほか白、黄色の花弁をもつものがります。 また、韓国では彼岸花のことを「相思華」ともいいます。これは彼岸花が花と葉が同時に出ることはないから 「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味です。
学名のLycoris(リコリス)とはギリシャ神話の女神、海の精:ネレイドの一人、Lycoriasの名前からとられたものです。

(H21.9.27)

平成21年10月
写真:わが街探検―千里川「赤トンボ」─
[宮田 健会員(豊中市)]


 トンボは晩春から秋まで見られますが、赤トンボは秋の深まりとともに頭の先からしっぽまで全身真っ赤に染まって、 まさに秋の風情を感じさせます。

 

 

 川沿いの高く伸びた穂先にとまった赤トンボは、じっとしているかと思うと、急に飛び揚がって旋廻して、また同じ穂先に止まります。 まるでお百度参りをしているようです。止まった瞬間は羽を水平にしていますが、落ち着くと羽を頭の前に折るようにして休んでいます。
全身は静止していますが、頭を時々クルクルとまわし、四方の様子をうかがっているようにも見えます。しばらくはトンボと睨めっこ。 川沿いをランニングしている人が何回も回ってきては通過、呆れ声で声をかけてきました。 その後は顔を合わすと、にこやかに挨拶を交わす仲になりました。



(H21.9.13)



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