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2012 睦月 如月 弥生 卯月 皐月

2012 皐月

5/21

永平寺縁の羽二重餅を頂戴した。
胡麻味噌餡が優しい味で、
たっぷり塗された白胡麻が美味しい。

やっと初夏らしい陽気になって、
珍しい金環食も見ることができた。

忍冬が香る初夏の宵まで、もう少し。


5/18
有効期限 ’96年3月31日、
ハンバーガーショップの5枚綴りのサービス券、
本の栞代わりに使っていたようだ、必要あって取り出した本の間から出てきた。

このハンバーガーショップ、既に無い。
日本で展開したファストフードの中では許容できる味で駅前に出来た時は嬉しかった。
今となっては脂肪だコレステロールだ血糖値だのと
超えなけりゃならないハードル多すぎて高すぎてサービス券どころの話ではない。

健康的な、と言い訳しながら偶にハンバーグサンドイッチを作ることもある、ある・・・が
この手のもので「健康」売りにしちゃいけませんや、ね。

毒皿の勢いで喰らふてこそ、の味だもの。


5/17
お庭のさくらんぼを頂戴した。
小粒ながらぷりぷりと甘い。
大きな樹なのでさぞ鳥達が喜んでいるだろう。

春の花が実になって、鳥達には嬉しい季節になった。
ゆすらうめ・ぐみに続いて桑の実も待ち遠しいことだろう。
棄て植えの桑、最近少ない。
養蚕用の桑は丸坊主にされるので、実をつけることは無い。

桑の実は美味しいのに傷み易いので市場に出回らないのが残念なことだ。

5/15

叔父からどっさり届いた蕗には、
早朝の下弦の月がきれいだった、という手紙が添えられていた。

早速、仕分けして細いのは皮のまま水に晒し、
太めのものを茹でて皮を剥く。

油揚げ・鶏挽肉・なまり節、どれと炊き合わせても美味しいが
蕗もそろそろ食べ納め、
苦味やえぐみの春が終る。


5/13
南の地はどうかしらない、が
少なくとも関東地方は初夏とは思えない低温が続いている。

この辺りお茶の産地で八十八夜の別れ霜を心配する土地柄だが、
その八十八夜も過ぎ五月も半ばになろうとしているのに。

灼熱地獄より凍死を選ぶ、と言い切った時代もあるが
最近、寒いのは苦手で・・・・・・
それも「ちょっと寒い」のが気に入らない。
スキー場の寒さは苦にならないのだから、
まぁ堪え性のない我侭ということではある。

それにしても心地良い初夏が待ち遠しい。


5/11
桜が牡丹が鈴蘭が、と言っている端から
深紅の名花イングリッド・バーグマンの蕾が紅を帯び
額紫陽花がふるふると解れ初めてきた。

気温は相変わらず低めで、過ごし易いといえば言えるが、
この時期、手足むき出しの開放感味わいたいとも思う。

近頃、暑いからといって素足でいると冷えて浮腫んだりするので、
冷房対策欠かせなくなった。
せめて初夏のこの時期くらい靴下なしで過ごしたい。


5/9
天井近くまで上げたバーに日傘を飾る。

紫外線避けんと3月頃から帽子手袋日傘の完全防護姿を見かける。
去年は見えない放射線対策とマスクに眼鏡に長靴姿の女性も見かけた。

生来の色黒で日光アレルギーの心配も無く、
屋外運動色々に冬期のスキーと日焼け雪焼け積年、
今更防御も対策も不要だが、
藍の日傘は差してみたい。
色が黒いとジョークにしか見えないかもしれないが。


5/8
朝刊であらためて竜巻被害の凄まじさを知る。

新聞休刊日だった、
休日はTV・PC・ラジオなどと無縁に過ごすことが多い。
風が凄まじいのと、いきなり吹き降りになったり、雷鳴轟いたりもしていたが、
まさか竜巻があちこちで発生していたとは。

休日の情報弱者、を自覚した。


5/5
好みが全く分かれる柏餅、
夫はつぶし餡の白と蓬
私は漉し餡と味噌餡、
それぞれ2個ずつ、季節の縁起物として頂く。

子供の頃はどっさり蒸かしたのを沢山食べていた。
但しこの辺では月遅れの端午の節句で六月だった。

自家製は思い出しても味がピュアで美味しいが
柏の葉が剥し難いという欠点があった。

弟が京都に居た頃は、某老舗有名店の粽一辺倒だったが、
無愛想で偉そうな主殿には辟易だった。


5/4
例年より低温傾向だった所為か
1日の鈴蘭祭には数本しか開花していなかったが、
ここへ来て一気に開花、今年は本数も多い。

硝子の片口に活けても、まだ後何回かは十分間に合いそう。

若い頃好きだった香水の香、
10年ほど前に懐かしくなって免税店で買ったが、
鈴蘭の香の似合う年齢では無くなってしまっていた。

愛でて楽しみ花の香楽しむ鈴蘭の五月。


5/3
湿り気を帯びた新聞紙に包まれていた
山独活・コゴミ・フキノトウ、
定番の天麩羅と
独活の根元の太いところは味噌炒めにした。

白く長く育てた栽培独活と違って緑濃く逞しいが
皮まで柔らかいのが山独活、香の高さと少々のえぐみを
存分に楽しむ。

味噌は夫の手前味噌、
これで最後という3年ものを使用。

三河味醂で照りをだして、
存命であれば
祖母がさぞ喜んだであろう味になった。

こうして思い出すことが供養と
三文安製造婆を偲ぶ。


5/2


花の季節の便りは花の切手が貼られている。
桜が散れば牡丹の便り、
いや内容は活躍の作家氏の作品展案内だが。

透明な緑の封筒が風薫る季節に相応しい。
真似をしたくなる、
真似は最大の賛辞と。


5/1
小さいながら健気に気温から風向風力気圧まで
刻々と台所の表示板に報せてくれる私設気象観測所、
当節の百葉箱が屋上階段室の屋根に設置されて以来、夫の天気予報が
より正確になった。

きめ細かい気象関連サイトの情報のおかげで
雨の降り出す時刻まで殆ど正確に知り得る時代なので、夫の講釈は不要ではあるが、
能書き垂れの講釈好きなので甘んじて予報は拝聴している。

嵐ではないもののいきなり横殴りの雨が降ったり
日が照ったり、忙しない空模様で5月始まる。