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◆都合の悪い証拠を隠す検察 「スジ」のおかしい事件には、共通するものがある。それをこの事件でも、当初から報道で感じた。 自分の場合も、まさに「スジの悪い事件」だった。 1985年に逮捕され、15年間近く鉄格子の中に閉じ込められ、4年前に無罪が確定した。その過程で、絶対に許すことのできないことがあった。検察が無実を示す証拠を隠し続けていたことだ。 ロス市警は「あなたは強盗にあったというが、その犯人を見たというのはあなただけだ」と言い、日本の警察・検察、マスコミもウソをついていると言った。 弁護団がアメリカで目撃者探しを頼んでいた探偵が、ぼくらが銃撃されるのを目撃していたスペアという人を見つけ出した。弁護団はその目撃者に会って詳しい供述調書をとり、東京高裁に出した。スペアさんは事件直後、日本の警察・検察から聴取を受け、供述調書も取られていた。検察は15年間、その調書を隠し続けていた。弁護団が法廷で指摘しても、検事は「そんな調書はない」と言う。しかし、裁判所が「それでは証拠開示命令を出しましょうか」と言うと、その次の法廷で「探したらありました」と出してきた。驚いたのは、その調書を取ったのが、その公判を担当していた検事本人だった。 事件は、ぼくが言っていた通りの強盗事件だったことを、検察は最初からわかっていた。それにもかかわらず起訴をした。
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