★考察ー寝込みを襲う死刑執行


04年に執行された宅間守さんのこと。死刑年報2005に書いている中に「埋葬許可書に死亡時刻8:16」とあった。執行時間はおよそ15分。宅間さんのいた房から押したり引いたりして執行場所に連れて行く。心や身体を落ち着くのを待ったかもしれない。落ち着くはずもないだろうけれど。宅間さんは殺される前に、所長からの死刑執行の言い渡しがあっただろう。最後のタバコをもらって吸い、ジュースを飲んだ事を立ち会った刑務官から奥さんは聞いている。遺書はなかった?でも、奥さんに伝えてくれと刑務官に言葉を残している。宅間さんの信仰はキリスト教であったらしい。神父からの言葉などがあっただろう。元高検検事の三井環さんによると名古屋拘置所では執行後ロープに30分吊るしたままにしておくという。大阪でも同じと考える。拘置所の起床時間は午前7時と聞いている。そうだとすれば、起床して一時間と少しのうちに執行の全てが終わるだろうかと思う。皆がまだ寝静まっている、宅間さんもまだ寝ていたときを狙って、突然に刑務官は房に踏み込んだのではなかっただろうか。7時を過ぎ、皆が目覚め起床し点検を待ちあるいは朝食を摂っているときにはやらないのではないか。

 03年に執行された、向井伸二さんのことでつくられた本「子よ、甦れ」のなかに、伸二さんは「2003年9月12日午前6時ごろ、起こされて紙とボールペンを渡され無理やり刑務官の見ている前で遺書を書かされた」とあった。そして、伸二さんの火葬証明書には、死亡時刻は9月12日am8:24とあった。

05年に北川晋さんが執行された。9月16日高知市の北川さんの弁護人だった松岡さんに大阪拘置所の調査官・花岡から電話があり、am8:20「北川さんの執行をしました」と告げた。(フォーラム90)

 本やドラマにあるように、朝食のあと、死刑囚の房のある区域は静まり返る。刑務官の靴音が響き、自分の房の前に立たないかとおびえる。そんなことを聞いたりしていたけど、実際は、そんなものではないのではと思う。寝ているところを突然襲い掛かり、有無を言わせず部屋から引き出し執行室に連れて行く。そして、死刑執行。そういうことを大阪拘置所ではこの3年間やってきていると思われる。所長が途中で代わっても、同じ事をしているから、大阪のやりかたとしてあるのだろう。
 そういうふうに考えられると思うンやけど、所長はどう思いますかと面談の際に聞いた。事実を承知していない、というばかりで何も語らなかった。                      (坂口)
              
                                 


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