ある日。
なーんにも買う気はなく、定点観測的に、ふらっと銀座のレモン社に行きました。
で、見かけてしまったのがこのレンズ。
以前から、棚に置いてはありました。価格は10万円ちょっと。
欲しいなー、とは思いつつ、ちと高価なので、眺めているだけでした。
それが。
その、10万円ちょっとのは、いつもの棚にそのまま同じ価格で陳列してあるのですが、
それの下の段に、数万円安く、同じレンズが置いてあったのです。
びっくり。
即座に、店員さんに言って、出してもらいました。
カウンターで検分。
程度は良い。というか、極上。ひょっとして未使用かも。
「元箱と、保証書も付いてますよ」と店員さん。
金融新品か?
「これって、ヘキサーと同じレンズですよね」
ちょっと通ぶって、訊いてみました。
「レンズの構成は同じですけど、ヘキサーとはぜんぜん違いますよ」
「違う?」
「コーティングが凄く良いんですよ。写りは断然、上です」
「ホントですか」
ヘキサーの写りの素晴らしさは知っているので、
それより「断然、上」と言われると、
セールストークと知りながらも、心が揺れます。
なにせ、通常の市場価格よりはるかに安いので、いま私が購入しなければ、
きっとすぐに誰かが買ってしまうでしょう。
しばし悩み、、、結局、「じゃ、これお願いします」と言っていました。
【いまいちなところ】
(1)最短撮影距離が90cm
M2の距離計は70cmまで対応しています。しかしこのレンズの最短撮影距離は90cm。
もったいない。
人物を撮るときなど、ちょっと寄ると、すぐにピントが合う範囲を越えてしまいます。
(2)質感がいまいち
胴体の表面が、なんか、てらてらしていて、安っぽいです。
私は、同じ理由で、カメラ(コンタックス 137MDクォーツ)をつや消し塗装した前科が
あるので、
そのうち、これにもやってしまうかも。。。
(3)付属のフードがいまいち
立派なフードが付いてきます。
効果はありそうなのですが、切り欠きがあるとはいえ、ファインダーが盛大にケラレます。
保護フィルターを付けるとなおさら。
しかも、プラスチック製。コニカのことですから、おそらく金属製より丈夫な造りになって
いるのでしょうが、金属フェチの私としては、ちょっと気に入らない。
そこで、ステップアップリングとフィルター枠を、フードの代わりにしています。
気付かれた方がいるかもしれませんが、上の(2)での写真で見えるとおり、
保護(PROTECTOR)フィルターを2枚付けています。
「2枚もつけて、あほか」と言われそうですが、外側の49mmの方は、ガラスが入っておらず、
枠だけです。たまたま傷が付いてしまったので外しました。
ていうか、割って取り除きました。新聞紙で包んで、コンクリートの上に置いて、
ドライバーか何かの柄で「がしゃん」と叩き割りました。(なんか気持ちよかったです)
この枠と、その下のステップアップリングが、実質的にフードになっています。
この「フード」でも若干ファインダーがケラレるので、ステップアップリングに穴を開けました。
例によって素人しごと。仕上げは雑。
ファインダー像は、こんな感じ。
なお、穴を開けるのに使った工具はこれ。
どちらも100円ショップで購入。
ちなみに、穴を開けてみて分かったのですが、ステップアップリングは、ちゃちに見えて、
実はしっかりとした金属製でした。偉いぞ、
ケンコー。
(4)つまみがいまいち
ピントリングに、つまみ(フォーカシング・レバー)が付いているのですが、つるつる滑って、
ちょっと使いにくいです。
例えば、ミノルタ(今は合併して同じ会社になっていますが)の
G-ロッコール28mmのは、
どの位置でもしっかりと指が掛り、とても使いやすいので、こんな形にして欲しかった。
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| コニカUCヘキサノン |
ミノルタG-ロッコール |
【好きなところ】
月並みな表現ですが、極めてシャープで、クリアな描写です。
逆光にも強い。レモン社の店員さんが言っていたことは、本当でした。
あんなヘンなフードは要らないかも知れない。
それと、発色が凄い。
ツァイス
T*レンズのような派手さはないですが、
深みと、そしてメリハリのある色彩描写をします。
特に、暗部が、ねぼけた描写にならず、きれいな色で再現されます。
逆光や、光量の少ないときなど、過酷な条件において真価を発揮するレンズだと思います。
F2.0という明るさの割にはコンパクトなのも嬉しい。
【作例】