ペダンチックな言葉の雑学

「情けは人の為ならず」の意味は? お釈迦さんの鼻くそ
“手紙”はトイレットペーパーのこと 「気のおけない人」はどんな人か?
日本人のほうが中国人よりおおげさ? 味噌すりと胡麻すり

「情けは人の為ならず」の意味は?
このことわざの意味は、「人に親切にしておくと、 それがめぐりめぐって結局は自分のためになるのだ」という意味である。 ところが、近ごろ、このことわざを別の意味で使う人が増えてきている。 つまり、「人に情けをかけるのは、相手を甘やかすことで、その人のためにはならない」というのである。
ことわざの意味は、必ずしも確固たるものではなく、世相を反映して変容することがあるが、 なんとも世知辛い世の中になったものだ。

お釈迦さんの鼻くそ
京の行事食のひとつに「お釈迦さんの鼻くそ」とよばれる料理がある。 飯櫃にこびりついた米粒や炊飯器についている米粒を竹ざるに集め、 天日に十分干すとコチコチの干飯ができるが、これを缶に入れておき、 少し溜まったところでフライパンで煎り、砂糖と醤油で味付けすると、けっこううまいおやつになる。 別に大豆を十分に煎っていっしょに混ぜるのもいい。
昔、4月8日の花祭りのとき、各戸でこれをつくって釈迦仏に供え、 子供たちにおやつとして与えていたものだが、かたちと音とが似ているところから、 いつしか花供御を、鼻くそと子供が呼ぶようになった。

“手紙”はトイレットペーパーのこと
漢字の国といえば中国。しかし、ちょっとの違いで全く違う意味になってしまうのでご注意を!
ある日本人が中国のホテルで手紙を出したいむね筆談をしたところ、けげんな顔をされたという。 それもそのはず、“手紙”は中国ではトイレットペーパーのことなのだ。 中国では手紙は“信”、葉書は“明信片”、ポストは“信筒”というのだ。
紙に関していえば、中国では、本は本ではない。中国で”本子”といえばノートのこと。本は”書”である。
では、新聞は何というのだろうか。新聞は”報”の一字で示す。”新聞”はニュースのことなのだ。

「気のおけない人」はどんな人か?
「気のおけない人」はどんな人か。この慣用句の本来の意味は、 「気軽につきあえる人」であるが、中学生の半数近くは「油断できない人」と答えている。 別の調査で女子大生に尋ねても「油断できない人」「信用のおけない人」という回答が4割に達している。
「気がおけない」の意味が逆転するのもそう遠くはないようだ。


日本人のほうが中国人よりおおげさ?
私たちが普段使っている中国伝来の成句の中には、 本家中国のそれとズレが生じたまま固定してしまったものが、いくつかあるようだ。
たとえば「竜頭蛇尾」。本来は「虎頭蛇尾」が正しい。 待ちかねる気持ちを「一日千秋」と言うが、これも本来は、「一日三秋」である。 中国人からすれば、日本人はなんとおおげさな国民だということになるかもしれない。

味噌すりと胡麻すり
昔の味噌は、大豆の粒がそのままの形であったから、味噌汁などにするときは、すりつぶしてから使った。 つまり、「味噌をする」は労力を提供することであったわけで、 転じて「こびへつらう」「おせじを言う」ことを「味噌をする」といった。
それがやがて味噌をすりつぶさなくてもよくなったので、 そのせいか「胡麻をする」に変わっていったのである。



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