加藤健一事務所vol.68
思い出のすきまに
〜The Drawer Boy〜
稽古場リポート


稽古場の様子やキャストインタビューなどをお届けします。どうぞお楽しみに!


3月29日(土)     

「思い出のすきまに」は、本多劇場公演を終えて、今日はホントにホントの千秋楽、亀戸・カメリアホールでの公演。ラストステージも、お客様からのあたたかい拍手に包まれて、無事終了しました。

桜満開のこの日、「思い出のすきまに」チームは解散です。
亀戸の舞台で、キャスト、演出家、舞台監督、そして裏の作業でがんばってくれた俳優教室の生徒たちで記念撮影をしました。いつかまた、このメンバーでこの作品をやりたい・・・ですね。


ご来場いただいたお客様、ご協力いただいた関係者の皆様に心よりお礼を申し上げます。

ありがとうございました。





3月26日(水)     


本多劇場公演「思い出のすきまに」が、全15ステージ無事に終了しました。
ご来場いただいたお客様、本当にありがとうございました。

カトケンワールド初のカナダ演劇でしたが、またひとつ宝物のようなレパートリーが増えました。いい台本と、すばらしいキャスト・スタッフとの出会いに感謝!です。
終演後、下北沢のお店で打ち上げパーティーが開かれました。3人だけの芝居でしたが、総勢約40人のスタッフ、生徒たちが参加。にぎやかな会になりました。予定の時間を過ぎても、キャストと鵜山さんたちの話は尽きず、夜おそくまで語り合っていました。

あと1回、亀戸公演もがんばりましょう!!



3月26日(水)     

「思い出のすきまに」本多劇場公演の千秋楽です。

本番直前の楽屋におじゃましました。

新井さんと山本さんは、メイク中です。舞台ではとてもナチュラルに見える3人ですが、やはりきちんとメイクをしているのですね。
カトケンは楽屋の廊下に貼り出された「思い出のすきまに」の各新聞の劇評を読んでいます。お誉めの言葉をいただいて、嬉しそうです!!

気分も体調も上々で、本多のラストステージに挑みます。






3月22日(土)     

本多劇場公演中は、キャストの3人は開演の2時間前に劇場に入ります。3人それぞれのウォーミングアップの様子をお伝えします。

カトケンは、まずジョギングです。ロビーと客席を大きく何周も回ります。身体があたたまったところで、銀色のマイマットを敷いて、ストレッチ。カトケンの指定席は、ロビーの階段の踊り場です。

新井さんは、腕をぐるぐる振ったり、肩を上げたり下げたり、首を曲げたり、腰をまわしたり。その後、ロビーの床で屈伸運動。身体をほぐしているようです。

山本さんは、ダンスをやっているだけあって、さすがに身体が柔らかい!ロビーの売店のカウンターをバーにして、こんなポーズも・・・。


3人3様で、毎日の本番に備えています。

今日は、昼夜の2ステージ。がんばりましょう!!







3月21日(金)     

「思い出のすきまに」本多劇場公演も、後半に入りました。

新聞などの劇評にも取り上げられ、キャストたちの演技に絶賛の声をいただいています。

26日(水)まで毎日、当日券をご用意しています。
ぜひ、お見逃しなく!!


≪29日(土)14:00開演の亀戸・カメリアホールのご予約も加藤健一事務所(TEL:03-3557-0789)で承ります。≫



撮影:石川純



「思い出のすきまに」チケット情報! (3月24日現在)     

本多劇場公演
3月 19
20
21
22
23
24
25
26
1時 - - - -
5時 -
7時 - -

・・・おすすめ    ▲・・・お早めに    ☆・・・残りわずか

♪本多劇場公演・当日券について♪

※ 当日券は開演の1時間前より劇場にて毎公演必ず売り出します。

※ 空席状況により、開演の2時間前まで加藤健一事務所で電話予約を受け付けます。(当日の電話予約の場合、料金は当日料金¥5,500となります。)ただし、前売券が完売の場合はご予約を受け付けられません。劇場で直接当日券をお求めくださるようお願い致します。

※ 高校生割引の予約はできません。





「思い出のすきまに」本多劇場公演にご来場のお客様からいただいた
アンケートの感想の一部を紹介させていただきます。


切ないけど、やさしい気持になるお芝居でした。―――千葉県・Kさん

客席側から俳優さんが出てきたのが新鮮でした。他の場面でも前に出て来て演じてくれて、一体感があって、迫力があってよかったです。―――埼玉県・Bさん

人間の強さと弱さを見事に描ききった作品でした。―――東京都・Iさん

優しい嘘にとても感動しました。―――東京都・Fさん

3人それぞれがみんなステキで、お芝居ってことを忘れるほど、引き込まれてしまいました。―――神奈川県・Fさん


皆様のあたたかい言葉が大きな励みになります。ありがとうございます。



撮影:石川純



3月12日(水)     

「思い出のすきまに」本多劇場の初日です!

開演前のドキドキ感は、新作の場合は、より高まります。
でも、寒い1月末から稽古を重ねてきたこの芝居は、キャストもスタッフも必ずお客様に喜んでいただけると信じています。
初日にご来場のお客様のあたたかい拍手を聞いて、ほっとしました。
千秋楽までがんばります!!

多くの皆様のご来場をお待ちしています。


撮影:石川純



3月11日(火)     

初日を目前にして、本多劇場での稽古です。
昼間は順を追って場面ごとの場当たり、夜は本番と同様のゲネプロが行われました。客席では演出の鵜山さん、照明の五十嵐さん、舞台監督の畑崎さんが最終チェックを。

キャストの楽屋はひとりずつの個室になりました。カトケンはゲネプロ前の休憩に、化粧前で読書。静かな時間が流れます・・・。


さあ、いよいよ明日は「思い出のすきまに」の幕が上がります!!




キャストインタビュー ★ 加藤健一 ★     


Q.「思い出のすきまに」の稽古場での稽古が終了しました。どんな感じのお芝居になりましたか?
今までやったことのないような不思議な感じのお芝居になっています。


Q.不思議・・・ですか?
脳の世界というか、記憶の世界の話だからやっぱり不思議な感じなんだよね。ユーモラスでもあり、神秘的でもあり、メルヘンチックでもあり、なかなか面白く仕上がってると思います。


Q.「思い出のすきまに」は舞台を降りて、一番前の客席の前の通路でも芝居をするんですね。
客席を使うお芝居は今までに何度もやってきましたけど、今回ほど長く客席側にいるのは初めてですね。まぁ、舞台のエリアから客席の方に体半分を出しているっていうような感じなんだけどね。鵜山さんはけっこうお客さんに近い位置のシーンを作るのが好きみたいなんですよね(笑)。


Q.役者としては、観客に近いところで芝居をするのはどういう感覚なんですか?
演じる分には新鮮で面白いんですけど、お客さんにとっては見上げることになっちゃうから見にくくなるんじゃないかなという心配もありますね。ただ、僕らが近くにいることで喜んでいただけるのであれば、それはそれでいいんじゃないかと。


Q.舞台セットに関してはいかがでしょうか?
今回は美術の石井強司さんが“すきま”をイメージしたセットをデザインしているんです。照明のあて方によってはセット自体が透けたりもするし、すきまが多かったり、壁がわざとしっかり組まれていなかったりもするんで、けっこう面白く見えるんじゃないかなと思うんですけどね。


Q.明日からいよいよ劇場入りですね。
今まではイメージしているだけだったので、劇場で実際のセットを見るのが楽しみです!星が見えるシーンがあるんですけど、どのくらいセットが透けてどのくらい星が見えるのか、それもすごく興味があります。きっとキレイなセットになっているんだろうなぁ。


Q.セットも照明も音響もすべて本番と同じ状態で最終的な稽古をしたら、いよいよ初日の幕が上がります!
照明が入ってから初めて気付く点もあるので、これからまだ微調整が必要です。だけど、3人ともあの膨大な量のセリフはすっかり覚えましたし、幕が上がるのが楽しみですね。


Q.前回のインタビューでは“コメディとは違うけど、けっこう笑える面白い芝居になると思います”とおっしゃっていましたが・・・
面白い芝居になっています!それに笑っていただけるとも思うんですけどね・・・たぶん・・・(笑)。みなさん、笑ってください!(笑)。


Q.お客様へ一言お願いします。
みなさんが今まで抱いてきたカトケン事務所のイメージっていうのは、それぞれあると思うんですけど、そのイメージとはちょっと違った新しいカトケンワールドが垣間見えてくれればいいなと思って、この芝居を作りました。新しいところを楽しんでいただきたいですね。ぜひ、観に来てください!!


撮影:石川純


3月7日(金)     

陽差しがあたたかく感じられる今日この頃です。

「思い出のすきまに」は、連日通し稽古が行われています。劇中に聞こえる牛やにわとりの鳴き声が、カナダの農場の雰囲気を身近に感じさせてくれます。
場面ごとの小道具の転換や、キャストの衣裳替えのお手伝いなど、俳優教室生たちも大忙しです。
稽古のあとは、演出の鵜山さんから3人のキャストに細かいダメ出しが・・・。稽古を重ねていって、さらにアイディアが出てくるのですね。すっかり出来上がったように見える芝居ですが、もっともっと掘り下げて、より感動的な舞台をお届けできるよう、全員でがんばっています!!



撮影:石川純



スペシャルインタビュー ★ 演出:鵜山仁さん ★     



Q.演出家からご覧になって、3人のキャスト(加藤健一、新井康弘、山本芳樹)は、どんなタイプの俳優だと思いますか?
山本くんは、ある意味すごく素直。いろいろな要求を受け入れて、その通りに自分をもっていける、融通がきくっていうかな、そういうところがあるんです。だから、素直な方向性をつみ上げて芝居を創っていけるんですよね。新井さんは、見かけと違って繊細(笑)。そのアンバランスというか、コントラストが面白い。加藤さんは、元々ほかの役者とのぶつかり合いというか跳ね返りを楽しんで芝居ができる器の持ち主。今回はダイナミックな役なので、どんな変身ぶりが見られるか、僕も楽しみです。


Q.通し稽古も始まりましたね。
「思い出のすきまに」は、セリフの数も多いし掛け合いが大切な芝居なんで、まだまだ稽古の回数が必要なんだけど、概ねこんな風になればいいのかなっていうヴィジョンはあります。効果音や気配、音楽とかが入ってくると、3人芝居なんだけど3人だけじゃないみたいな感じが出てくる。そういう感覚はどんな芝居でもあることなんだけど、「思い出のすきまに」の場合は特に強く感じますね。


Q.「思い出のすきまに」の見どころは?
取り返しのつかない過去の出来事のすきまをどう埋めていくのか、夢や物語や芝居の「ウソ」をどう使って人生を色どり豊かにするか、そのあたりがすごく面白い。それをまたどんな風にドラマチックに展開できるかがこれからの課題だし、見せ場になっていくんじゃないかと思いますね。


Q.キャストの方々は、“けっこう笑いのある芝居になりそう”とおっしゃっていましたが・・・
そうですね。でも、ネタで笑わせたり、ギャグで笑わせたりっていうわけじゃないから、3人の呼吸というか、掛け合いが大切なんですよね。掛け合いが上手くいけば・・・かなり笑えると思いますよ!


Q.お客様へ一言お願いします。
我々が今現在、経験していたり、これまで経験してきたような人間関係のズレ、“すきま”がいっぱい見てとれる芝居です。自分たちが今いる環境とは一見距離のあるカナダの農村の芝居ですが、かえって身近な人間関係や自分が過ごしてきた人生が思い当たって、楽しんだり、泣けたり、笑えたりするんじゃないかと思います。
御来場お待ちしております!


撮影:石川純


3月1日(土)     

初日が近づくにつれて、稽古場へのスタッフさんの出入りが慌ただしくなってきました。

今日は衣裳プランナーの竹原典子さんが、たくさんの衣裳を持って登場。小道具の大テーブルいっぱいに並べられたシャツやジーンズ。服以外にも、くつやリュックサック、帽子などもたくさん集められました。

今日の衣裳合せは、まだ途中の段階です。初日までの貴重な時間を使って、さらに3人のキャストと作品のイメージにぴったりの衣裳が決まっていくことでしょう。

舞台上の3人のスタイルにも、ぜひご注目を!



さて、問題です!
どの“足”が誰なのか、みなさんはわかりますか?



2月29日(金)     

「思い出のすきまに」の稽古は、本日より、いよいよ通し稽古が始まりました。

本番と同じように休憩をはさんで、一幕・二幕の芝居が進行していきます。
劇中に流れる音楽も初めて合わせられました。「思い出のすきまに」の世界が、視覚にも聴覚にもやさしく響いてきます。
それにしても、キャストの皆さんはいつもより演出席の間近で稽古をしているような気が・・・。
どうやら「思い出のすきまに」は、舞台上だけでなく客席までもがお芝居の空間になっているようです。
やっぱりカナダは広いんですねえ!?

初日まで2週間を切りました。
ぜひ劇場でライブ感を味わって下さい。


撮影:石川純



2月23日(土)     

「思い出のすきまに」の稽古も中盤にさしかかりました。

今日は稽古終了後、みんなで近くの居酒屋へ。キャスト3人と演出家、男性4人の飲み会は、のんびりムードで、ほどよく盛り上がり、夜遅くまで続きました。

お酒が入っても、話題の大半はこのお芝居のこと。
稽古場ではできないコミュニケーションができて、とても価値のある時間になったようです。

明日は稽古はお休み。
栄気を養って、来週からの稽古もきっと充実したものになるでしょう。



2月22日(金)     

だいぶ寒さもやわらいできました。

立ち稽古は順調です。

稽古場には本番用の小道具が並べられています。
舞台の中央には、まるでベッドのように大きい木製のテーブルが置かれています。そして錆びついた鉄の薪ストーブ、少し古い時代の大きな冷蔵庫。流し台の蛇口をひねると、本物の水が出ます!!
やかんもフライパンも、なんとなくカナダっぽい・・・。

3人の暮らす家は、とても住み心地が良さそうです。






キャストインタビュー ★ 山本芳樹さん ★     
    










 マイルズ・・・山本芳樹


Q.立ち稽古が始まりました。初日から台本を持たずに稽古していらっしゃいましたよね。スゴイなぁと思いました・・・
読み稽古の期間がありましたから、セリフは入りやすくなっているんですよ。芝居はこれから、どんどん仕上がっていく気がしてます。でも、まだセリフを覚えなきゃいけないっていう作業もあるんですけどね・・・。


Q.鵜山さんの演出はいかがですか?
楽しいですよ(笑)。稽古が始まる前から予想していたとおりに・・・“がんばってついていきます”って感じになってますけどね。がんばります!!


Q.マイルズはどんな青年だと思いますか?
まっすぐな性格なんだと思います。ストレートな物言いをするし、積極的に物事を進めていくし、他人のテリトリーにもけっこうズカッズカッて入っていっちゃうんですよね。あんまりいい加減なヤツに見えないようにしたいとは思ってるんだけど、そこが難しいところなんですよ。年齢は20代半ばくらいなんじゃないかと思います。大学を卒業してからすぐとかなんじゃないかな。


Q.マイルズは演じやすいキャラクターですか?
う〜ん、なかなか難しいところがありますよね。芝居の中の役割も難しいし、まだ掴めてはいないです。というか、マイルズ君みたいなタイプを演じるのは難しいんだよなぁ(笑)。マイルズ君は、特別何かを持っているというわけではないと思うんですけど・・・いや、やっぱ何かあるのかなぁ・・・。役者を志して、自分たちで劇団やって、舞台を作ってるんですから、何か違う感覚は持っているんでしょうね。役者としてのマイルズ君は、もしかしたらすごくレベルの高いことを目指してるのかもしれないですね。だけど、それを一緒に芝居を作る仲間たちにはわかってもらえない。でも、見る人が見たら、かなり良い評価を受けそうなことを考えていたり、表現しようとしてるんじゃないかと思います。なかなか発想できないようなこともやってるしね。・・・まだまだ時間はあるので、じっくり取り組みたいと思います。


Q.稽古場の雰囲気はいかがですか?
いい感じですよ。ピリピリすることもなく・・・。「モスクワからの退却」のときは初めてだったんで、稽古が始まったころは戸惑ったりもしてましたけど、今度は2回目だし、鵜山さんのいる稽古場にもキャストが3人だけっていう稽古場の雰囲気にも慣れてるからやりやすいです。


Q.「思い出のすきまに」は、「モスクワからの退却」とは違った雰囲気の3人芝居ですね。どのような感じのお芝居になりそうですか?
「モスクワからの退却」では、僕はバランスを保つような役でしたけど、今回は他人の僕が2人の生活に入り込んでいって、かき回していきますから、役割も全然違いますよね。「思い出のすきまに」は、コメディという形態ではないですけど、けっこう笑うところもあるし、面白いと思いますよ。全体の雰囲気とか、登場人物の関係とか、心あたたまる物語になればいいなと思ってます。


Q.これからの稽古に向けての抱負は?
自分で手応えをより多く掴んでいきたいです。そのためには稽古期間を大事にしていかなきゃいけないし、稽古中にはアンテナ張ってなきゃいけないし、その中でどれだけ集中できるか、ですね。そこで、どんどんどんどん新しいことがわかっていって、手応えを感じていければいいですね。


Q.お客様へ一言お願いします。
本当にいい作品だと思います。そのいい作品をいい芝居として提供できるようにがんばりますので、ぜひお見逃しなく!オススメです!!3人それぞれが、いろんな色をもって、うまく溶け合った作品に出来るようにがんばります。2人芝居とも4〜6人くらいまでの少人数の芝居とも違う、3人芝居の独特の雰囲気を味わっていただきたいですね。是非、観に来てください!



2月16日(土)     
本日からいよいよ立ち稽古が始まりました。

稽古場の床には、本多劇場のステージと同じサイズで「思い出のすきまに」のセットがビニールテープで示されてあります。

出入り口や階段、小道具の位置などの説明のあと、さっそく一幕一場から立ち稽古が始まりました。

サクサクといいペースで稽古が進みます。

なんと、新井さんと山本さんは台本を手にしていません。もちろん、プロンプターが時々助けていますが。サスガですね!カトケンは余裕のマイペース(!?)のようです。

これから毎日、中身の濃〜い稽古が続きそうです。



キャストインタビュー ★ 新井康弘さん ★     
    










 モーガン・・・新井康弘


Q.もうすぐ立ち稽古も始まりますね。
稽古が始まって、皆さんの声を聞きながら読んでいくうちに、こうかなっていう芝居のイメージも出てきたし、演出の鵜山さんが、細かくセリフの解釈をアドバイスしてくれるので、“あっ、そうだったんだ”っていう発見が日々ありますね。まだまだ途中段階ですけど。立ち稽古に入ったら、また少しイメージも違ってくるんじゃないかな。楽しみですね!


Q.モーガンはどんな人だと思いますか?
そうだなぁ・・・記憶に障害のあるアンガスと一緒にずっと長いこと生活しているんだし、一言でいえば優しいんだと思います。でも、優しいだけじゃなくて、すごく現実逃避してる部分がある。現実にあったことは、それが現実だとわかっているんだけど、逃げたいから自分に都合がいいように事実を置き換えて思い込もうとしてるし、そうすることによって過去のことを自分の中で納得させてるんじゃないかな。けど、ずるい人間ではないと思うよ。だって、ずるかったらきっとアンガスのことをおっ放り出しちゃってるでしょ。


Q.自分がモーガンと似ているなと思うところはありますか?
細かいところで似てるとこはあるかもしれないけど、基本的には似てないな。だって僕だったらアンガスから逃げてると思うし(笑)。それにモーガンってよく喋るよね。僕、普段は日本男児的というか“フロ、メシ、寝る”しか言わないというか、あんなに喋らないですよ。


Q.モーガンにとってアンガスの存在とは?
最初に台本読んだ時は、この2人はゲイなんじゃないかと思ったよ(笑)でも、そうじゃないんだよね。アンガスのことは人間的に好きなんだと思う。たとえアンガスに記憶の障害があっても、モーガンには生活していく中でアンガスが必要なんです。空気みたいな感じかな。生活していく中で、色々教えていかなきゃいけないこともあるんだけど、それを義務的にやってるんじゃなくて、生活の一部としてやっている。パートナーというか、大袈裟な言い方すると“魂の結びつき”だね。夫婦でも恋人同士でも、喧嘩ばっかりしていても、やっぱり居て欲しいみたいなのあるじゃない。そんな感じなんだと思うよ。


Q.稽古が始まる前には“3行以上セリフがあるとびびっちゃう”とおっしゃっていた新井さん。セリフがとても多いですが、セリフはもう覚えましたか?
家では言えるんですけど、稽古場に来ると、まだちょっと・・・。でも、モーガンのセリフって長いのも多いんだけど、長いセリフは結構覚えられてると思うよ。けど、そう思い込むと大きな落とし穴があるから(笑)。いや〜これだけのセリフの量を覚えるのは、僕にとっては血の滲むような努力が必要なんですよ。でも、立ち稽古では動きも入るし台本を持ってなんてやってられないから、早く全部覚えなきゃとは思ってるんですけど。


Q.どうやって覚えているんですか?
最初は区切り区切り、読んで覚えましたね。今はボーっとしているような時でも、“あのセリフはどうだったかな”みたいなことは考えてたりしてますよ。朝起きてすぐは頭がリフレッシュしているせいか、すごく覚えてるんです。ウチの女房がいつ覚えたの?って驚くぐらい言えるんだよね。でも、しばらくすると“あれ?どうだったかな?”みたいになって、だんだん台本を確かめながら読み進めていくことになるんです。
長いセリフはどうやって覚えたらいいのかを、ある落語家さんに聞いたことがあるんですよ。そうしたら、会話じゃなくてひとりで喋っているんだから、もし間違えても多少順序をかえて自分で作り直せばいいんじゃないかって言われたんです。でも、そんな応用は僕には出来ない。僕は一語一句でも間違えちゃうと、“いけねえっ”って思っちゃうタイプなんですよね。でも、あとまだ時間はあるので大丈夫ですよ!何とかなる!!


Q.これからの稽古に向けての抱負は?
立ち稽古が始まるのは楽しみですね。色んな注文を出してもらって、自分なりにそれを楽しみながら、足を引っぱらないように毎日毎日、稽古場に通いたいなと思います。


Q.お客様に一言お願いします。
見終わった後に、もう一度見たいなって思っていただけるような物語になればいいなと思っています。会話の面白さは必見です!



2月14日(木)     

カトケン事務所の1階稽古場。
広くて、天井が高くて、床は板張りで・・・。

恵まれた稽古場なのですが、冬はちょっと寒いのです。特に今年の冬は冷たく感じます。読み合せの時は、テーブルをエアコンの暖かい風の当る所に寄せて、上着やマフラーを身につけて稽古しています。でも、明日はお休みで、あさってからはいよいよ立ち稽古が始まります。

体を動かせば、寒さになんか負けません!!
がんばりましょう!!


2月13日(水)     

「思い出のすきまに」の稽古は、今週から連日読み合わせが続いています。

立ち稽古に備えて、今日、第2回目の美術打ち合せが行われました。江古田のカトケン事務所で、美術の石井さんを中心に、鵜山さん、カトケン、舞台監督の畑崎さんに演出部の生徒も加わり、前回の打ち合せよりぐっとグッと具体的なセットプランが提出されました。

数日後には立ち稽古が始まる予定です!


キャストインタビュー ★ 加藤健一 ★     
    










 アンガス・・・加藤健一


Q.初めて上演台本を読んだとき、どのような印象を持たれましたか?

翻訳の小田島恒志さんには聞いていないんですけど、もしかしたらキャストのことをイメージしながらあて訳をしたんじゃないかなぁと思いましたね。でも僕だったらきっとこういう風に演じるだろうとかってことまで計算して書いていたわけじゃないでしょうけど。こういう芝居になっていくんだろうなということは、より具体的に鮮明に感じることが出来ましたね。


Q.今回、新井康弘さん、山本芳樹さんをキャスティングした決め手は何ですか?
山本くんの場合は「モスクワからの退却」の時の、あの繊細さとナイーブなところとかが「思い出のすきまに」のマイルズ役にもピッタリだなぁと思って決めましたね。新井さんは、彼が醸しだす農場経営者にピッタリの、どこかのんびりしている感じがありながら頼りがいがある雰囲気がカナダの農場主に合うんじゃないかなぁと。そして、アンガスっていう僕の役と何十年も一緒にいて面倒を見続けるっていう純粋さとかが自然ににじみ出てくるような人なんじゃないかなぁと思ったんです。


Q.モーガン(新井康弘)がアンガス(加藤健一)と一緒にいるのはどうしてなんだと思いますか?
罪悪感もあると思います。アンガスをそうしちゃったのは自分だってことをモーガン自身も言っていますからね。でも、いくら罪悪感があるっていってもよく50才代まで一緒にいれるよね。恋人同士ってわけでもないのに(笑)


Q.アンガスは戦争中に負傷して記憶力に障害があるようになってしまいましたが、もしその障害がなかったらどのような人になっていたと思いますか?
頭の良い人ですから、モーガンとは違う道を歩んでいたんでしょうね。すごくエリートになっていたと思います。戦争での出来事がなかったら、モーガンと一緒に農場にいるということはなかったと思います。学校での成績も違うし、趣味も違う。絵描きになっていたかもしれないし、家を建てる方に興味があればそういう仕事をしていたかもしれない。どちらにしろ何か作る仕事をしていたと思います。


Q.「モスクワからの退却」に続き、演出は鵜山仁さんですが、鵜山さんの魅力はどういうところですか?
よく戯曲を掘り下げるというんですが、鵜山さんは戯曲をすごく深いところまで読める人だと思います。これは簡単なようで難しい作業なんです。一言一言がどういう思いから出てくる言葉なのか、相手に対していう言葉が自分の中のどの辺りから発せられたのか、相手から言われた言葉を自分の中のどこら辺で受け止めるかとかってことなんですけど、これは実生活だったらすごく簡単なんですよね。実は日常では誰でもやっていることで、例えば近所のおばさんにあいさつする時の“おはよう”って一言の中にも、“あっ、今日は化粧が濃いな”とか“今はあんまり話しかけて欲しくないなとか”いろんな意味を込めてたりするじゃない。“好きだ”と言っても、実はかなり嫌いなんじゃないかなとかって感じることもあるでしょ。台本に書いてある言葉にどんな気持ちが込められているかを探すのは演出家と役者の両方の作業なんですけど、それが非常に面白いんですよね。


Q.言葉が持っている意味を深いところまで感じる、探すことによってリアリティーがある芝居になるんですね。
そうですね。お芝居の場合は言葉の意味が浅くなりやすいんで、それを日常ぐらいまで戻すというか、でも日常まではなかなか戻らないんですよ。日常で人間の使う言葉の90%以上はウソだっていう学者さんの意見があるんですけど、台本に書いてある言葉がウソだとすれば、その言葉はどこから出てくるのかというのは、とても興味がありますね。日常だったら転んでしまって本当は痛くても、たいていの人は“大丈夫。痛くないよ”って言うでしょ。でもどれくらい痛いのかはわかるじゃない。台本の場合だと、ただ“痛くない”とだけ書いているから、あぁ痛くないんだなと読んじゃう人もいると思うけど、どのくらい痛いのか痛さの限度を活字の中から読んでいくことが必要なんですよね。台本に書いてある言葉がすべて本当に感じていることだったら簡単なんだけど。


Q.お客様へ一言お願いします。
読み合わせが始まったんですけど、本を読んでいた時よりもずっと楽しくなりそうな芝居だなと感じています。コメディとは違うけど、けっこう笑える面白い芝居になると思いますのでご期待下さい!!


Q.これからの稽古ですが、お客様にたくさん笑っていただくためには生みの苦しみもあるかと思いますが・・・
そんなことないですよ。手品師がネタを仕込む時と同じで、企んでいるわけですから楽しいんです。企みの通りにお客様に笑っていただけることを考えたら、こんなに面白いことはないです。これからの稽古が楽しみです。ワクワクしてます!!



2月4日(月)     
今日は第1回目の「思い出のすきまに」の舞台美術の打ち合わせのため、演出の鵜山さん、美術の石井強司さん、舞台監督の畑崎広和さん、そしてこの作品のプロデューサーでもあるカトケンが集まりました。

石井さんが描いたスケッチを元に、みんなでアイデアを出し合いました。もちろん、これから何度も打ち合わせを重ねて思考錯誤の上、具体的なセットのデザインが決められていくことになりますが、今日の段階でも、カナダの農場に吹く風や草の匂い、夜空の星の光などが感じられて・・・・・。

カトケンワールド初の「思い出のすきまに」の世界が、立ち上がりつつあります。


1月30日(水)     
本日11時から「思い出のすきまに」の稽古が始まりました。

江古田の加藤健一事務所2Fの稽古場に、出演者3人と演出の鵜山仁さん、翻訳の小田島恒志さん、衣裳プランナーの竹原典子さん等が集まり、第1回目の読み合せが行われました。


キャストがたった3人だけなので、いつもより稽古場が広く感じられます。そしてアダルトな雰囲気・・・・・
カトケン、新井康弘さん、山本芳樹さん、みんな美声の持ち主でセリフを聞いていると、カナダの青空のイメージが浮かんできます。

これからの稽古が楽しみ!!どうぞご期待下さい。