加藤健一事務所vol.69

レンド・ミー・ア・テナー(オペラ騒動記)

バックステージリポート


稽古場や楽屋の様子、キャストインタビューなど様々な情報をお届けします。どうぞお楽しみに★


レンド・ミー・ア・テナー(オペラ騒動記)  上演時間

●約2時間25分(休憩15分を含む)●


7月11日(金) 横浜・桐蔭学園 鵜川メモリアルホール 

今日は2008年版「レンド・ミー・ア・テナー」の千秋楽。横浜・桐蔭学園での公演です。学校の中にあるとは思えないほどとってもステキなホールです★

今日も客席は高校生の皆さんの若いパワーにあふれています。芝居は一幕から大盛り上がり!!休憩中にはマックス&ティトーコンビが歌う2重唱を口ずさむ高校生たちの姿も!二幕もさらに盛り上がり、最高の締めくくりとなりました!

キャスト・スタッフ・関係者の皆様、おつかれ様でした。そして、各地の劇場にご来場いただいたお客様に心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。


7月10日(木) 神奈川県立青少年センター ホール


今日は神奈川県立横浜緑ヶ丘高校の貸切公演。

800人以上の高校生たちで会場の神奈川県立青少年センターは超満員!高校生たちの若いパワーをいただき、芝居は今日も絶好調★

「レンド・ミー・ア・テナー」ツアーは明日でいよいよ最終日。最後まで元気にがんばりましょう!





7月8日(火) 山梨県立県民文化ホール 大ホール


今日は山梨県甲府市の公演。

ホールは大きくて、ロビーにはシャンデリアもあり、豪華な雰囲気。良く音が響くホールだったので、カトケンや大島さんはとっても気持ちよく歌えたそう。

終演後には舞芸センター「がくやの会」の会員さんと記念撮影をしました。

その後、キャストたちは甲府名物のおいしいワインや馬刺しを食べに行ったそうですよ★





7月6日(日) 所沢市民文化センターミューズ マーキーホール

もう何度もカトケン事務所がお世話になっている、おなじみの劇場。「レンド・ミー・ア・テナー」のパンフレットのキャストのページの撮影も、ここで行われました。とてもキレイで設備も整っている劇場なのですが、実はホールの周辺もすばらしいんです!!

カトケンと歌唱指導の新田先生が立っているところは、ホールの隣の航空公園の芝生の広場です。とても広くて気持ちがよさそうですね。

そして本番では、オペラハウスのような劇場にカトケンの歌声が響きわたり、大喝采を浴びました。ご来場の皆様、ありがとうございました。


7月4日(金) 多治見市文化会館 大ホール

今日は岐阜県多治見市での公演。多治見市は昨年の夏に日本の最高気温を記録したという猛暑の地、そして陶器も有名なところです。今日も気温はぐんぐん上がり、最高気温は35.4℃。いや〜、暑かった!

今日のホールは1000人以上入れるような大きなところ。広いと声がよく響くので、マックス&ティトーは気持ちよくオペラを歌いあげられたそう。芝居も随所で爆笑を誘い、大変盛り上がりました!そして終演後は、多治見で芝居を観る会の皆さまとの交流会。こちらも盛り上がりました。

明日は帰京です。



7月3日(木) 京都府立府民ホール アルティ

関西公演2日目は京都。京都御所が目の前にあるホールでの公演です。芝居は今日も絶好調!

そして…終演後はロビーでアフタートークが行われました!!100人を超えるほどのたくさんのお客様にご参加いただき、おおいに盛り上がりました。キャスト8人はトークも絶好調!!質問コーナーでは「ふだん歌う歌は?」と、聞かれたカトケンは「さだまさしさんや鳥羽一郎さんの曲です!」と答えていました。意外ですね!?

とても充実した京都公演となりました。







7月2日(火) 兵庫県立芸術文化センター 中ホール

いよいよ「レンド・ミー・ア・テナー」のツアーが始まりました!

最初の公演地は兵庫県西宮市。劇場はとてもキレイでおしゃれ★劇場入口近くのテラスでカトケン、大島さん、大峯さん、横山さんをパチリ。
劇場が変わると芝居の雰囲気もほんのちょっとだけ違って見えたりするので不思議です。お客様から、大きな拍手をいただき、兵庫の「レンド・ミー・ア・テナー」も、もちろん大成功!!

とても幸先の良いスタートがきれました!







6月29日(日)
 
「レンド・ミー・ア・テナー」(オペラ騒動記)の本多劇場公演は全15ステージ、ご好評のうちに無事幕を降ろすことができました。たくさん笑って、たくさんの拍手をプレゼントして下さったお客様、ありがとうございました。「ブラボー!!」と声をかけていただいた時は、ホントに嬉しかったです。キャスト・スタッフ一同より、心からお礼を申し上げます。

12年ぶりの上演という、加藤健一プロデューサーのチャレンジでしたが、キャストひとりひとりの努力と、関係者の方々のご協力により、すばらしい舞台を作ることができたと思います。

応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。



そして、夜は・・・大打ち上げ大会!!おなじみの下北沢・ふるさとにて、キャスト、スタッフ、ロビーでがんばってくれた俳優教室の生徒も全員参加して、にぎやかな会になりました。
小田島雄志先生も出席していただき、キャストたちにあたたかい言葉をかけていただきました。

さあ、このあとは地方公演が待っています。
元気で出発しましょう!!



6月24日(火)

本多劇場公演「レンド・ミー・ア・テナー」をご覧になったお客様から嬉しいメッセージをいただきました。


「舞台は仕事場である以前に神聖な場所」という今回のプログラムに書かれた言葉は重い。私も、あの緞帳の向こう側には絶対神が存在すると思う。あそこに神が宿るからこそ人間を超えた肉体や精神が躍動できるのだと信じている。(中略)
私にとって舞台に宿る神様は加藤健一そのものである。「審判」でそのことを確信し、今宵またオペラをものにしたスゴイ役者と同じ時代に呼吸している喜びを見つけた。やはり神は存在する。       
永田佳様(板橋演劇鑑賞会会長)



加藤健一事務所vol.69 レンド・ミー・ア・テナー(オペラ騒動記)パンフレットより


ようこそカトケンワールドへ

お芝居に係る者にとって舞台の幕が開けられないという状況は、ただ単にお客様に入場料をお返しすればいいというだけでは済まされません。ビジネスとしてだけ考えればプロ野球の試合が雨で中止になった時と同じように、チケット代を返金するというだけで事は済むのかもしれませんが、お芝居の場合はどうしてもそれだけでは済まないという思いがあるのです。それは芝居者にとって舞台は仕事場である以前に「神聖な場」であり、幕を開けるという事は、観客の前で演じると同時に神々の前で演じるという思いが心のどこかにあるからだと思うのです。その思いの大きさは人それぞれ、ただ漠然と感じている者も居れば、かなりはっきり意識している者も少なくありません。だからこそ芝居者は、今日の舞台の幕を開ける事に、命がけにもなれるのです。

カトケン事務所は発足からもうすぐ30年になりますが、いまだ一度も幕が上がらなかったステージはありません。なんとラッキーな事でしょう。感謝!!

加藤健一




6月21日(土)
本多劇場公演は快調です!

今日は昼・夜の2回公演でしたが、たくさんのお客様にご来場いただき、カトケン始め、キャスト一同はとても元気に舞台を務めました。















撮影:石川純


お客様のアンケートの一部を紹介させていただきます。
★オペラが大好きなもので題名と内容にひかれて伺いました。ドン・カルロの二重唱はまるでカレラスとカプッチルリのようでした!歌もお芝居も大変楽しめました。それにしても歌のうまさに本当に驚きました。オペラ好きの友人に観るよう勧めます。(東京・71才女性)


★すばらしい歌声におどろきました。オペラが見たくなりました。熱演おつかれさま。おもしろかったでーす!(神奈川・52才女性)


★こんな面白い劇、久し振りに抱腹絶倒した。それにしても男声2重唱、素晴らしかった。よくぞここまで練習したと感心。(東京・83才男性)


★大変、面白かったです! 役者さんたちのなり切りぶり、うまさといい、スピーディーな展開で息もつかせぬ面白さは、さすが!本当に楽しかったです。これに尽きる!(山形・53才男性)


★マックスがかわいくて若々しくて、感情移入ができました。たくさん笑ったし、さいごはほっくりとするおわり方で幸せな気分になれました。(埼玉・19才女性)



6月18日(水)

初日です!!6週間の稽古を経て、いよいよお客様に舞台を見ていただく時が来ました。 ドキドキ・・・

幕が上がると、予想以上に客席が盛り上がり、あっという間にあたたかい拍手と笑い声に包まれました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

撮影:石川純


終演後、キャスト・スタッフ一同は、カトケン事務所がいつもお世話になっているお店で初日祝いをしました。翻訳の小田島若子さんの乾杯の音頭で始まり、初日の成功を祝いました。

さあ、明日からも気をひきしめて1ステージ毎、楽しい舞台をつくりましょう!!





キャストインタビュー   マックス・・・加藤健一 


Q.いよいよ本多劇場公演の初日まであとわずかとなりましたね・・・
今は毎日、通し稽古をしています。音響スタッフさんも稽古に参加し始めたので、本番通りのオーケストラ伴奏の音で稽古をしているところです。ポップスのようにドラムの音があってリズムがとりやすい音楽と違って、今回のオペラのようなクラシック音楽っていうのは、歌っている時の気持ちによってある程度自由に音を伸ばしたり切ったりできるので正確なリズムっていうのがないんですよね。だから今回、音響さんは伴奏と歌を合わせるのが大変なんじゃないかと思います。
そして、この先は衣裳を着て通し稽古をすることになりますね。今は音響と小道具は本番と同じで、舞台セットは稽古用の仮のセットで稽古をしてる状態ですが、着々と本番に近い形になってきています。芝居に関しては、12年前の再演の時とはだいぶ変わったんじゃないかなぁと思ってるんですけどね。



Q.稽古前にインタビューさせていただいた時は、“薄っぺらいコメディではなくて重厚な奥の深い、芸術作品のようなコメディにしたい”とおっしゃっていましたが、その通りになったと・・・
ただ笑わせて終わりというコメディではなく、芸術性の高いコメディが作れたらいいなと思って作りましたけど、お客さんがどう感じるかっていうのはやはり幕が上がってみないと分からないですよね。観ていただいた後にお客さんの心の中に楽しかったという以外に何を残せるのか・・・色んなものをたくさん残せれるといいですね!


Q.加藤さん自身が今、楽しみにしていることは何ですか?
12年前にも本多劇場で歌ってるはずなんだけど、その時は歌った時の声の響き方を僕自身はあまり意識してなかったみたいなんですよね。今回初めて意識してオペラを歌ってみることになるので、本多劇場で歌を歌った時にどんな声の響き方になるのかっていうのは楽しみです!それと芝居を引きしめて作った分、笑いがどう変化するのかっていうのも興味がありますね。


Q.お客様へ一言お願いします。
2008年版「レンド・ミー・ア・テナー」は、僕が思っていた通りに仕上がりつつあります。
“やっぱりコメディはこんな感じがいいよね!”と思ってもらえることを期待してます。舞台を観るお客さんと僕の視線や感覚が一緒ならうれしいですね。
今回は“本物のコメディ”を追及して作品を作りました。コメディの醍醐味を味わっていただけるんじゃないかと思っています。コメディの一つの方向性として楽しんで観てもらえればいいですね。初日までの残りの数日、今からも日々“本物のコメディ”を目指して“Change”していこうと思います。みなさん、ぜひ“本物のコメディ”を観に来てください。ご来場をお待ちしています。



キャストインタビュー   ティトー・メレリ・・・大島宇三郎 


Q.大島さんには「レンド・ミー・ア・テナー」初演、再演ともにティトー・メレリ役で出演していただきました。初演(90年)、再演(96年)で印象に残っていることはありますか?
初めて加藤健一事務所公演に出演させてもらったのが「レンド・ミー・ア・テナー」の初演だったんです。その時はスキンヘッドだったんですけど、“髪の毛を伸ばして欲しい”って言われて・・・それは、ちょっと悩みましたね。それまでは芝居でも映像の仕事でも頭をツルツルにしていることが多かったから、もうそのツルツルの頭こそが自分なんだっていう気がしていたんです。でも、あの時髪の毛を伸ばして芝居をしたことによって、少し自分が変われたかなっていう気はしてますね。そういうのも含めて、あの時加藤さんと出会えたっていうのは僕にとって大きな転機だったと思います。
稽古とかを含めて芝居に関しては、初演の時はとにかく無我夢中だったのを覚えてますね。ほかのことは何も考えられないくらいすごく集中した。まだ若かったですからね、だってあの時まだ30代だったんですよ(笑)。再演の時は・・・お酒・・・。加藤さんも僕もお酒好きだから終演後、毎日飲んだんですよね。親しくさせてもらって甘えられたし、いい意味でリラックスできたと思います。今回はすごく久しぶりだし、僕の中のティトー・メレリを呼び起こすってよりも、新しいエネルギーを出してもう一回作り上げていこうっていうような、新たな挑戦の気持ちが強いですね。

Q.再演から12年経っていますが、体が覚えていたりすることはありますか?
忘れていることも多いけど、立ち稽古をしたりしていると体が自然にフッと動いてしまうっていうのは、そこかしこにありますね。でも、決して覚えてることをなぞろうとは思いません。だけど、体が反応してしまうところっていうのは前回の「レンド・ミー・ア・テナー」の時にピタッっとはまったところなんだと思うんですよね。そういうところに関しても色々試して稽古をはしてますけど、結局、最後はそのピタッとはまったところに行きつくんだろうなという気はしてますね。

Q.前回、前々回と比べて、今回は“自分の中でここが大きく変わった!”というところはありますか?
やっぱり年齢を重ねたってことですよ(笑)。いろんな意味でね(笑)。役者として変わったと思うところは、演じる時に“こういう風にやろう!”って決めて役に向かうんじゃなくて、懐を深くというか“構えないで自然に受け入れよう”っていう気持ちが出てきたし、そう取り組みたいなって思ってます。いい意味で力を入れずに、自然にしようって思ってますね。前よりも色んなことを、あらゆることを感じ取りたいなって思ってる自分がいるんじゃないかと思います。

Q.話は変わりますが、大島さんの趣味は何ですか?
ずっと変わらずに好きなのは本を読むことですね。ジャンルにこだわらず何でも読みますよ。カバンにはいつも文庫と戯曲を入れてます。休みの日は一日中読んだりすることもあるし、仕事の現場でも待ち時間があれば読みます。あんまり忙しいと早く休みになって本を読みたいなって思うくらいですよ。僕がここまでたくさんの本を読むようになったのは、加藤さんの影響だと思いますよ。でも、僕が本をたくさん読んでるのって、なんかイメージじゃないでしょ?(笑)。
あとはプールに行ったりもしますね。プールに行くと最近は水中ウォーキングをしたりしてるんです。知り合いにあったりするとちょっと恥ずかしい・・・。お互い照れたりしながらやってますよ(笑)。でも一番好きなのはやっぱり本を読むことだね!

Q.お客様に一言お願いします。
お客様と一緒に楽しめたらいいなと思います。今回は“楽しんで下さい!”っていうよりも“一緒に楽しみませんか?一緒に楽しみましょうよ!!”って気持ちが強いんです。本多劇場という同じ空間の中で、お客様も出演しているような感じで・・・みなさん、僕たちと一緒に楽しみましょう!!



6月10日(火)

梅雨の晴れ間の気持ちのいい天気の今日、稽古場に「レンド・ミー・ア・テナー」の翻訳者の小田島雄志さんが、いらっしゃいました。

キャストの皆さんは休憩時間に小田島先生を囲んで、芝居の稽古の状況や、その他いろいろなおしゃべりをして、楽しそうでした。(今日は衣裳パレードをしたので、カトケンが着ているのは、マックスの衣裳です)

稽古場での稽古も残り6日間。本番モードでがんばりましょう!!




6月7日(土)
いよいよ今日から通し稽古が始まりました。

本番と同じように休憩をはさんで、一幕、二幕の芝居が進行していきます。

初めての通し稽古でしたが、役者たちの息はピッタリ! 6つのドアの仕掛けも笑いを誘います。
カトケンと大島宇三郎さんのマックス&ティトーコンビのオペラも絶好調!
笑いあり、ドキドキ感あり、感動ありの素晴しい舞台が仕上がること、間違いなし!!

皆様もぜひ、2008年版「レンド・ミー・ア・テナー」を劇場で体感してください。



撮影:石川純


キャストインタビュー   マリア・・・塩田朋子 


Q.「レンド・ミー・ア・テナー」の台本を初めて読んだ時、どのように感じましたか?

読むのと実際演じるのとでは、かなり印象が違うお芝居なんじゃないかと思いましたね。イメージはたくさん浮かんでくるんだけど、2つの部屋が舞台なので自分が考えているイメージよりももっと速く展開していくんだろうなぁ、と。台本を読んだ第一印象って大切なんですけど、それよりも、もっとはるか先に面白い世界があるんだろうなぁと思える本でした。どういう芝居になっていくのか楽しみになりましたね。

Q.加藤健一事務所公演初登場ですが、初めてのカトケン事務所の稽古場はいかがですか?
初めてのはずなのに、もう何度も来ているような気がする雰囲気なんですよね。共演者の方々も芝居でご一緒するのは初めての方ばかりだし、加藤健一事務所公演も初めてなんだけど“新入り”っていうような緊張感はなかったです。すぐ、馴染んじゃった(笑)。でも、稽古初日の読み合わせは本当に緊張してたし、不安もありましたね。どうしてかっていうと、私、稽古初日まで1回もセリフを声に出して読まないんですよ。稽古初日まではずっと黙読。自分の声を聞いてしまうと“こういう感じかしら?”ってどんどんイメージが固定されていって役の範囲を狭めていっちゃうことになると思うんですよね。それがイヤなんです。今回のマリアっていう役は典型的なイタリア女性ということなので、イタリア語通訳さんが書いた本でイタリア人の人となりみたいなのは勉強したんですけど、台本に指定がある“イタリアなまり”っていうのがどうしてもわからなかったので、そこが不安だったんですよね。

Q.初日の読み合わせの時、自信を持ってセリフをしゃべっていらしたように見えたので、稽古初日まで声に出して読まれないという話を伺って、少し意外な感じがしました。
私、基本的に“出たとこ勝負”なんです。お芝居って自分ひとりでやるわけじゃないですからね。相手の方と合わせたりしながら、その時感じたことを大事にしようと思っているので、稽古初日までは“こういう風に言おう”とか“ああしよう”っていうのはまったく考えないんです。相手も日々進化するし、演技もいつも一緒とは限らない。相手がそれまでと変わった演じ方をすれば、自分も絶対変わるじゃないですか。それに初めから上手い必要もないし、正解があるわけじゃない。分からない部分を埋めていくこと、探していくことが稽古なんですよね。芝居の稽古ってそういうところが楽しいんだと思います。

Q.話は変わりますが、今、ハマっていることは何ですか?
“体づくり”ということになるんでしょうかね。以前、2年間玄米菜食をやっていたことがあるんです。すごく大変でしたけど、玄米菜食に関しては私、本を書けるくらい詳しくなりましたよ(笑)。その時から食べ物と体と気持ちの繋がり方っていうのにすごく興味を持ったんです。玄米菜食をやめてからはまた普通にいろんなものを食べるようになったんですけど、数年前までは体にいいからコレを食べようとか、疲労回復にはコレとかって気を使っていたんですよね。でも、そういう風に気を使うことがストレスになって脳に良くないんだってことがわかったんで、今はそういうことを一切排除するようにしたんです。そしたら痩せて、筋肉もつき始めたんですよ!それに体を通して今どんな栄養素が必要なのかがわかるようになったんです。量も摂り過ぎちゃうとどうなるかってこともね。今は何を食べたいかで自分の体を調節できるようになりました。

Q.お客様に一言お願いします。
お芝居を観ている間はいろんなことを忘れていただいて、帰り道に芝居のことを思い出してもらえるような・・・誰かと来た人はその人と芝居についていろんなことを話してもらえるような・・・そんな芝居になれば良いなと思います。初演、再演をご覧になった方も、役者が違うと中身も変わってくると思うので、新しい芝居として2008年版「レンド・ミー・ア・テナー」を観ていただきたいです。



6月2日(月)

今日は、ダイアナ役の大峯麻友さんのお誕生日です。


稽古場に突然♪Happy Birthday To You♪の合唱が・・・。

共演者から贈られたバースデーケーキ(なぜかローソクは3本!?)とプレゼントを手に、感激の大峯さん。

キャスト、スタッフ全員でお祝いしました。


おめでとうございま―――す。
芝居中の誕生日って、いいですね!!






5月30日(金)

稽古場でかつら合わせが行われました。

「レンド・ミー・ア・テナー」のチラシの絵のように、カトケンと大島宇三郎さんが、かつらとひげをつけて、“オテロ”に変身します。
今日は、サイズや髪のボリュームを合わせてみるテストでしたが、これだけでも雰囲気がグッと出ますね。ヘアメイクの馮啓孝さんと、演出の久世さんも満足そうです。


この上に、衣裳やメイクアップも加われば、きっとそっくりの“オテロ”になるでしょう!?




キャストインタビュー   ダイアナ・・・大峯麻友 

Q.大峯麻友さんは加藤健一事務所公演、初登場ですね。出演が決まった時のお気持ちは?
もう、天にも昇る心地でした!!加藤健一事務所のお芝居は、宝塚歌劇団に在籍していたころから観ていたんですよ。初めに観たのが「ザ・フォーリナー」だったんですけど、この作品を観た時に客席との一体感を感じて、すごく感動したんです。開演時間ギリギリに劇場に駆け込んでくるサラリーマンや、休憩中に用意してきたオニギリを食べたりしている人たちを見ていたら、“本当に芝居を観たい人がここに集まってきているんだ!”って思えたんです。 “こういう一体感のある劇場で芝居をしているこの人たちは何なんだ?”っていう思いから加藤さんに興味を持って、それから加藤さんのお芝居はけっこう拝見したんですよ。だから、そのころから“いつか本多劇場の舞台に立ってみたい!”っていうのと “いつか加藤さんと一緒の公演に出てみたい!”っていう夢があったんです。それに“あのような芝居を作り出す加藤健一事務所の稽古場”っていうのにも興味があったんで、“もし、出れるのならセリフがなくてもいい。通行人とかでもいいから出たい”って思ってたくらいだったんです。だから、今回のお話をいただいたときは“はっ?誰かと間違ってない?!”って思うぐらい、本当にビックリしましたね。

Q.興味があったとおっしゃっていた加藤健一事務所の稽古場ですが、実際に稽古をされてみて、いかがですか?
楽しいですよ!稽古に入ってまず驚いたのは、読み稽古でしたね。今までこんなに時間をかけて読み稽古をしたことはなかったんです。しかも英語の台本も置いてあって原文を見ながらセリフの意味を考えてみたり、誰かが何か疑問に思ったことがあった時は実際にセリフを言う当事者だけではなく、演出家と役者全員で話し合うんです。初めはもう“ぽっか〜ん”とすることばかりで()。緊張していましたね。今は稽古初めのころの緊張とは違う、別の緊張と興奮で夜、あんまり眠れないんですよ。家に帰ったら、台本を読み返しながら一人反省会をするんですけど、そうしたら目が冴えてきちゃってね()。ツアーが終わるまでこのハイテンションな状況は変わらないと思いますけど、がんばりますよ!!公演が全部終わったら知恵熱が出ちゃうかも()

Q.宝塚歌劇団時代の話も伺いたいと思います。大峯さんは宙組の組長をされてたんですよね。
そうです。宝塚の組長は野球で言えばプレイングマネージャーですね。監督をしながら自分も舞台に立つんです。宝塚では一度作品が舞台に上がったら、そこから先は組長が指揮をとる事が多いんです。何か緊急事態が起こった時には、自分も公演に出ながら、采配をふるわなきゃいけないですし、舞台初日と千秋楽、貸切公演の時に緞帳前で挨拶するのも組長の仕事だったりと、とにかくものすごく大変でした。いろいろなことを常に考えなきゃいけなかったから、当時は人相がきつかったらしいですよ。やめた翌日にはもう顔つきが違うって言われましたからね。

Q.男役をされていましたが、なぜ、男役になろうと思われたんですか?
兵庫県出身だし、母も宝塚歌劇団出身だったので小さいころから宝塚の舞台を観ていたんですよ。でも小さい時は宝塚に入りたいという気持ちはなかったんです。宝塚に入りたいって思ったのは中学1年の夏、男役のスターに憧れましたね。ですから、入団後は迷わず男役を選びました。身長は低い方なんですけど、若いころから2枚目の役ではなくて“おじさん”や“ちょっとおかしい人”を演じることが多かったので、背が低くても大丈夫だったんですよ。男役を20年やってきましたから、退団後に初めてやった芝居の時は女性にならなきゃいけないって変に意識しちゃって・・・。今思うと女性っぽさを意識するあまりかえって不自然になっていたように思います。私、「レンド・ミー・ア・テナー」のダイアナほど色っぽい役を演じるのは初めてなんですよ!自然に色っぽさを出さなきゃいけないのは大変ですね。それから舞台上で足を出すっていうのも初めてのことなんで、本当にドキドキです。

Q.お客様へ一言お願いします。
おとなのコメディだから、ニヤッとするところもあり、爆笑するところもあり、なおかつヒヤッとするところもあり、色んな要素が入っている面白い作品だと思うので、1回だけと言わず2回でも3回でも観に来ていただきたいなと思います。



5月26日(月)
撮影:石川純       

今日も芝居の稽古の前に歌の稽古です。

ティトー役の大島宇三郎さんが持っているのは、クッションです。両手に高くかかげたり、降ろしたりをくり返しながら、歌っています。不思議な光景ですが、これも発声練習なのですね!
新田恵先生の指導により、カトケンも大島さんもいろいろなスタイルで声を出してトレーニングしているようです。

もしかしたら、「レンド・ミー・ア・テナー」の舞台でも、こんなシーンが見られるかも・・・・?




キャストインタビュー   ソーンダーズ・・・有福正志 

Q.有福さんには、96年に上演した「レンド・ミー・ア・テナー」にも出演していただいています。96年版「レンド・ミー・ア・テナー」で印象に残っていることはありますか?
あの時はもう、とにかくすごいスピードで演じたかんじです。今回は前回に比べたらちょっとは落ち着いてというか、普通のテンポでやりたいなとは思ってます。“笑い”ってことはもちろん大事だけど、笑えることは台本に書いてあるので、2008年版「レンド・ミー・ア・テナー」では、“幕が上がらなかったらどうしよう”とか“代役を引き受けてくれなかったらどうしよう・・・”“引き受けてくれたけど、この後どうなっちゃうのかな・・・”とかって部分を大事にしたいですね。


Q.再演の作品に出演するときに心がけていることはありますか?
どの作品でも、新しい作品に取り組む気持ちでいるようにはしています。「レンド・ミー・ア・テナー」は、前にやったのが12年前ですけど体が覚えてるみたいですね。だから稽古をしていると、どうしても急いじゃうんです。でも、できるだけ体が覚えてることをなぞらないようにして、ここはもう少し落ち着いてもいいのかなって部分は落ち着くようにするとかっていうのを自分で探してます。その上で新しいモノが見えてくれば良いなと思っています。


Q.有福さんは実年齢よりかなり“年上の役”を演じることが多いですよね。
20、30代のころから“お父さん”とか“おじいさん”を演じていたし、加藤健一事務所公演でも僕より年上の加藤さんの“お父さん”をやったりしてますからね(笑)。自分自身は年寄りの役を演じるのは好きなんです。役を作っていく時ってその役にあった枠を決めて、その範囲から外れないように演じるってことが多いと思うんですけど、年寄りの役をする時はあえて枠を作る必要はない、“なんでもアリ”でいいんだと思います。だから稽古中に思いついたものは何でもやってみるようにしているんですよ。
人によっては髪を黒くしたり皺を取ったりして若く見せようとしているけど、僕はその反対、早く年をとりたいんですよ。年を重ねるにつれて見た目と実年齢が少しずつ合ってはきてるんだけど、まだ年寄りを演じる時は、年寄りっぽいことをしているんですよね。だから早く年をとって自然に年寄りの役が出来るようになりたいんです。演じなくても“じいさん”っていう自分の姿を早く自分で見たいんですよ。


Q.話は変わりますが、有福さんの趣味は何ですか?
今年の2月くらいから“ボルダリング”っていう壁を登るスポーツを始めたんですよ。初日はキツくて“何でこんなことをやってるんだ?”と思いましたよ。最初はガチガチに力を入れちゃうから、筋肉はパンパンだし、ただ苦痛なだけなんですよね。でも、インストラクターに“できるだけ力を使わない方法で登って行きなさい”ってアドバイスされて登ってみたら、登れたんですよ。課題をひとつクリアして、またひとつクリアして・・・自分が進化していく感じなんですよね、うれしかったなぁ。そのうちに省エネでスピーディーに登って行くにはどうしたらいいかってこともだんだんわかってきて、そういう風にできるようになるとまた面白くなってきて、そうしたらもっと大変な課題もこなせるようになって・・・今、ハマってます!!週に1回くらいは行きますね。血行も良くなるし、とにかく調子がいいんですよ。それに自分では遊んでいる感覚なのに腹回りも細くなってきたし、背筋も付いてきたんです。それも新しい発見でしたね。


Q.お客様に一言お願いします。
キャストも違うし、演出家も違うので、前回の「レンド・ミー・ア・テナー」をご覧になった方も、新作を観るつもりで新鮮な気持ちで、楽しんでいただけたら良いなと思います。



5月23日(金)

「レンド・ミー・ア・テナー」の稽古場は、ソファやベッドなどの小道具が運び込まれ、毎日、立ち稽古が続いています。

稽古の前にウォーミングアップをしているマリア役の塩田朋子さん、ダイアナ役の大峯麻友さん、ティトー・メレリ役の大島宇三郎さんをパチリ!!

8人の登場人物が忙しく出入りするこの芝居は、体力が勝負です。ストレッチで体を柔らかくほぐして、さあ、立ち稽古です。







キャストインタビュー   ジュリア・・・一柳みる 

Q.一柳みるさんには94年の「パパ、I LOVE YOU!」以来、数多くの作品に出演していただいています。今回の「レンド・ミー・ア・テナー」出演によって加藤健一事務所で上演したケン・ラドウィッグ作品(「バッファローの月」、「特急二十世紀」、「レンド・ミー・ア・テナー」)3本すべてに出演していただくことになりました。ケン・ラドウィッグ作品の魅力は何ですか?
ケン・ラドウィッグの作品は、冷静に考えてしまうと“そりゃ無理でしょう”って思ってしまうところが結構あるんですけど、とにかく面白い!冷静に考える隙をあたえないくらいのスピードとパワーで、ケン・ラドウィッグの世界に引き込んでいくから、観ていると、どうなるの?次はどうなっちゃうの?ってワクワクすると思うんです。でも、ただスピード感があるだけの芝居とは違って、ジーンとするところというか、リアルな部分も必ずあるんですよね。演じていても、楽しいですよ!

Q.「レンド・ミー・ア・テナー」の台本を初めて読んだ時どのように感じましたか?
自分のジュリアっていう役よりも何よりも、加藤さんと大島さんは歌うシーンがたくさんあって大変だなぁと思った・・・。歌うとか、楽器を演奏するとか、踊るとかっていうのを劇中で実際にやるのは、役者にとって、ものすごいプレッシャーなんです。前に自分のところ(劇団昴)で、アウシュビッツ収容所の中に実際あった女性オーケストラの話の芝居をしたことがあったんです。“ものすごくうまい!”必要はなかったけど、人前で弾かなくちゃいけないっていうプレッシャーは、大変なもの・・・みんな、すっごく苦労してました。ちなみに、このとき私はルーマニア語を少ししゃべっただけでしたけど。「レンド・ミー・ア・テナー」では、ただ歌うだけでなく、オペラ歌手に見えなきゃいけないんですから、本当に大変なことですよね。でも、お二人ともそんなプレッシャーを感じさせずに稽古していらっしゃる・・・すごいですよね。尊敬しちゃいます。

Q.話は変わりますが、一柳さんの趣味は何ですか?
趣味が“寝ること”っていうくらい、よく寝るんです(笑)。でも、やっぱり一番は本を読むことかな。最近はネルソン・デミルの「誓約」や「アップカントリー」、佐々木譲の「警官の血」を読みましたね。フリーマントルとかフォーサイスの国際スパイものみたいなものも大好きなんです。作家がすごくよく調べて描いているので、普通では知り得ないようなことも本を読むことによってわかったりするところが面白い。前はアガサ・クリスティーとかエラリー・クイーンのミステリーものも読みましたね。トリックとか謎解きも面白いけど、犯罪者がなぜそうしたのかっていう社会背景や心情が描かれているのが面白いんですよ。芝居の稽古中とかは本を読むと気が散ってしまうので読めないんですけど、読みたい本は買っておいて、お休みになるとまとめて読んじゃいます。面白い本を読んでる時間って本当に幸せ☆

Q.先ほど、よく“寝る”とおっしゃっていましたが、理想の睡眠時間は?
例えば8時間くらい寝て、お昼寝を1時間くらいして、また夕方に1時間くらい夕寝しちゃうくらい寝たいの(笑)。たぶん、誰も信じてくれないと思うけど、私は体力というか、スタミナがないんだと思うんです。寝ないと元気が出ない。疲れると電池が切れるみたいになっちゃって・・・。“あ〜電池が切れてきたなぁ”と思うと、どこでもいいから寝るんです。15分くらいでも寝ると、充電したみたいにピピッと頭が働くようになるし、元気になれるんです。どこでも寝れるっていうのは特技だと思いますね(笑)。夜の10時、11時くらいに1時間くらい寝て、パッと起きてお風呂に入ったり、台所仕事したりっていうのも平気ですね。できればまとめて睡眠時間を取りたいけど、こまめに寝て体力回復することもできるんですよ。でも、寝たい時に寝かせてくれないと、ものすごく不機嫌になっちゃう(笑)。近寄らない方がいいですよ。

Q.お客様に一言お願いします。
私個人としては、今回の衣裳がすごくかわいいので、楽しみです。最近ではきれいな、ヒラヒラしたようなドレスを着るチャンスが減ってきていますから(笑)。芝居では、やはり何といっても加藤さん、大島さんの歌を聴いていただきたいですね。私は歌うのが苦手なんですけど、私のような人間でも“歌のレッスンをしておけば良かったかなぁ”とか“歌ってみたいなぁ”と思えるほどなので、お客様にもきっと歌の素晴らしさが届くと思います。オペラに興味を持つ人も増えるんじゃないでしょうか!?



5月16日(金)

今日は稽古終了後に、衣裳プランナーの加納豊美さんのデザイン画を見ながら、キャスト全員で打ち合せをしました。

時代は1930年代のアメリカ、登場人物たちはオペラに携わる人々。いったいどんな服を着ているのでしょうか?

どうやら女性キャストの衣裳は、かなり華やかなものになりそうです。
もちろんカトケンと大島宇三郎さんのオセロの扮装も大切!!

「レンド・ミー・ア・テナー」の舞台では、衣裳の存在感も大きくなりそうですね。




5月15日(木)

「レンド・ミー・ア・テナー」の稽古は、芝居の稽古の前に歌の稽古が組まれています。「詩人の恋」でもお世話になっている新田惠先生から、カトケン、大島宇三郎さん、横山利彦さん(ベルボーイもちょこっと歌うのです!)がレッスンを受けています。

広い稽古場に大きく響き渡るすばらしい声・・・。

カトケン演じるマックスは、一幕一場から歌うシーンがあります。
耳も目もたっぷり楽しめる、満足度いっぱいの舞台になりそうです!


キャストインタビュー   マギー・・・日下由美 


Q.カトケンワールドには、これまで「劇評」(02年)、「煙が目にしみる」(05年)、「特急二十世紀」(07年)に出演していただきました。今回の「レンド・ミー・ア・テナー」を含め、演出はすべて久世龍之介さんですね。

「劇評」の時は加藤健一事務所公演が初めてだったので、すごく緊張していましたね。私は人見知りするタイプなんです。でも、知れば知るほど仲良くなれるタイプでもあるんですよね(笑)。なので、加藤さんと久世さんとはずっとご一緒させていただいているので、とても信頼していますし、回を追うごとに、さらに心を開いて稽古ができるようになっているのですごく幸せに感じています。

Q.「レンド・ミー・ア・テナー」の台本を初めて読んだ時はどのように感じましたか?
初めて台本を読んだのが「特急二十世紀」が終わったばかりの頃で・・・「特急二十世紀」ではとってもはじけているリリーという女優の役を演じていたので、「レンド・ミー・ア・テナー」のマギー役も“え〜っ!?すっごい若い役だな!”とは思いましたけど、そのリリーを演じた直後のノリもあったし、マックスを演じる加藤さんだってすっごくサバを読むんだから、“まぁ、良いかなぁ”みたいな気持ちだったんです(笑)。マギーの印象としてはすっごく若くて、すっごいHな人だなぁと思いましたね。それから、しばらくして少し年上の役をやったあとに、もう一度読んだんですけど、そうしたら“わたし、こんな若くて元気な女の子をできるかな?”っていうような気持ちになったこともありました(笑)。

Q.演じる役が若いとご自分の気分も若い感じになったり、また年上の役を演じると落ち着いていくようなことはあるんですか?
それはありますよ。やっぱり年上の役をしている時は普段の生活も含めてどんどオバサンっぽくなっちゃいますね。特に舞台では長いこと髪型とかをキープしなくちゃいけないからっていう要素もあるからかもしれませんけど・・・。
自分が二十代のころはもっと年上の役をやりたいとずっと思っていました。三十代くらいのころはすっごい若い役のお話をいただいても“もうできないな”と思って、大人の役の方がいいなと思っていた時もありましたね。「レンド・ミー・ア・テナー」のマギー役は、さすがにもう20代半ばなんて若い役は絶対やれないなと思っていた時にいただいた話だったので“え〜っ!?”って感じでしたけど、ものすごくうれしかったです。でも結局、設定されている年齢は関係なく芝居を作っていきましょうってことになっているんですけどね。(翌日はまたそうでもないって事が発覚しました)

Q.話は変わりますが、日下さんが最近ハマっているものはありますか?
最近というわけではないですけど・・・山登りですね。春と秋には行っています。もう何十年も続けていますよ。山登りといっても最近では友人の子供たちと一緒に登れるようなところにも行ったりもします。つい最近は秩父にある丸山に行きました。それが結構すごい山で5〜6時間、登りっぱなしでした。翌日に筋肉痛になったから、まだ若いんだなって思っていたんですけど、翌々日はもっと痛くなってました・・・(笑)。3日目もまだ痛かった(笑)。
あとは、津軽三味線ですね。3〜4年続けています。「煙が目にしみる」のツアーの時は、津軽三味線よりちょっと軽めの民謡の三味線をずっと持ち歩いて、楽屋に入ると練習していましたね。少し軽めといっても持ち歩くとやっぱり重いんで、こんな重いんだから毎日練習しなきゃソンだなと思ってやっていましたけど、うるさかったでしょうね(笑)。だけど、毎日練習していたのでやっぱり上手くなりましたよ、こんなこと自分で言っちゃいけないんですけど、自分しか言ってくれる人はいませんから(笑)。三味線はやればやっただけのこともあるし、楽しいですね。

Q.最後にお客様へ一言お願いします。
「レンド・ミー・ア・テナー」を観て、元気になっていただきたいなと思います。元気になって若返っていただきたいと思いますね。これは自分に対しても言ってるんですけど(笑)。今日は楽しく過ごせるわぁ☆みたいに笑って気分よく帰っていただきたいですね!



5月13日(火)

稽古場で美術プランナーの石井強司さんを中心に、舞台美術の打ち合わせが行われました。

「レンド・ミー・ア・テナー」は三演目ですが、舞台セットは新しく作り直します。
アメリカの少し田舎のクリーヴランドにあるホテルのスイートルーム。時は1934年の設定です。
6つのドアが芝居のキーポイント。

幕が上がった時、お客様の目に飛び込んでくるのは、どんな世界でしょう?!


お楽しみに・・・・・




5月11日(日)

母の日の今日は稽古はお休み。「レンド・ミー・ア・テナー」本多劇場公演のチケットの発売日です。

カトケン事務所では発売日用にたくさんの電話を用意して、ご予約を受け付けました。小雨降るなか、江古田まで足を運んでくださったお客様には、カトケン事務所特製のクリアファイル入りの楽譜をプレゼント。「レンド・ミー・ア・テナー」の劇中で歌われるオペラの楽譜です。(このプレゼントは、カトケンのアイデアです!)

“楽しみにしています”というお客様のお声をたくさんいただきました。ご期待におこたえできるよう、キャスト・スタッフ一同がんばります!!

たくさんのご来場をお待ちしています。



5月7日(水)

ゴールデンウィークも終わり、いよいよ今日から「レンド・ミー・ア・テナー」の稽古が始まります。

カトケン・スタジオには、スタッフ・キャストが勢揃い。ひとりひとりの表情から“おもしろい芝居を作るぞッ!!”という意気込みが強く感じられるスタートです。

90年の初演の際、カトケン事務所のためにすばらしい翻訳台本をプレゼントしてくれた、小田島雄志さんと小田島若子さんも立ち会ってくださり初めての読み合わせをしました。
台本を読んでいるだけなのに、お互いのセリフに思わず笑いが出てしまうほどテンションの高い稽古でした。
絶対にお客様に大満足していただける舞台に―――。

これから6週間の稽古、元気でがんばりましょう!!






キャストインタビュー   ベルボーイ・・・横山利彦 

Q.昨年上演した「コミック・ポテンシャル」にマーミオン役で出演されました。「コミック・ポテンシャル」での思い出は?

「コミック・ポテンシャル」で思い出すのは、やっぱりスキンヘッドですね。スキンヘッドって滅多にできるもんじゃないから芝居のことよりも強烈に覚えているんだと思います。いや〜、頭のお手入れは大変でしたよ (笑)。公演がある日は午前中に自分でカミソリで剃って、本番前に毎回シェイバーで剃り上げてもらってって感じでしたね。さらに後頭部に黒の十字のシールを貼って、ドーランで少し顔を黒くして、ベビーオイルを塗って光らせて・・・。ホントにけっこう大変でした(笑)。


Q.「コミック・ポテンシャル」には俳優教室の卒業生や在校生が多数出演しました。横山さんご自身も俳優教室の1期生ですね。現在は俳優教室の講師もされています。
僕は1期生で、今年は23期生が入ってきたんですよね。今はいろいろな種類のレッスンもあるし楽しそうでいいなぁと思います。講師は2002年からやっています。気がつけば、もう結構長く講師をさせてもらってますね。けど、僕は“芝居とは・・こういうものだ!”っていうようなことを教えてるつもりはないんです。僕の授業は各自が戯曲を探して、稽古を積んで、発表するって形なので、生徒たちが発表したものに対して感想を言っている様な感じです。今まで僕が経験してきたことを通して、先輩としてアドバイスしてるみたいな感じですかね。戯曲も予期せぬ色んなものを持ってくるし、知っている戯曲でも新しい捉え方ができたりするので僕にとっても勉強になりますね。

さて「レンド・ミー・ア・テナー」についてお話を伺いたいと思います!

Q.今回の出演者の中で過去に共演したことがある方はいますか?

加藤さんと有福正志さんですね。大島宇三郎さんや一柳みるさんとはお話したことはありますけど、共演は初めてですね。


Q.世紀の大歌手ティトー・メレリ(大島宇三郎)とその大歌手の代役に抜擢されるマックス(加藤健一)はもちろん歌いますが、実はベルボーイ役の横山さんも歌うんですよね。もう何か準備を始めていたりするんですか?
歌う曲のテープを聞いたりはしていますね。あとは・・・僕、巻き舌ができないんですよ。でも、巻き舌ができないとイタリア語の歌が歌えないんで、巻き舌ができるようにしようといろいろ調べたんですよ。そしたらありましたよ!インターネットで検索したんですけど“サッポロラーメン、とろろいも”って言っていると巻き舌ができるようになるっていうのがあったんです。なので、さっそく僕も試してみたんですけど、始めて1ヶ月くらいで9割方できるようになりました。巻き舌ができない方、おススメですよ!


Q.ゴールデンウィーク明けには稽古も始まりますね。楽しみにしていることは?
いつもの稽古と違って、今回は歌を歌う・・・。やっぱりこれが最大の楽しみですかね(笑)。今はまだ巻き舌も自然な感じじゃないんですよ。稽古が始まってから、歌唱指導の新田先生に巻き舌で歌うコツを教わろうと思います。



キャストインタビュー   加藤健一 
マックス・・・加藤健一



Q.「レンド・ミーア・テナー」(オペラ騒動記)の初演は90年、再演は96年でした。なぜ再演から12年もたった今、もう一度上演してみたいと思われたんですか?
もう一度“オテロ”を歌ってみたくなったとか(笑)?

“オテロ”を歌うのは、すごく怖いんですよ(笑)。だってオペラって特別なものなんです。歌曲っていうのは、一般の人が口ずさんだり、気持ちよく歌えるように歌えるように作られているんですけど、オペラは一般の人じゃ歌えないんです。優れた、選び抜かれた歌手じゃなきゃ歌えないように作曲してあるんですよ。なので、“オテロ”を歌うのは怖いんです。それでも歌のレッスンは何年も続けているので、過去2回の公演より良くなっていると思いますけどね。
上演を決めたのはもう一度、台本を読み直してみた時にすごく感動したからなんです。主人公のマックスが経験する、自信のない人が突然舞台に出て行かなければならない時の“怖さ”というのを、ものすごくリアルに感じて・・・それは以前読んだ時にはあまり感じられなかったことだったので、新鮮な気持ちでまた作れるかなと思いました。舞台に立つということの本物の“怖さ”を出したいなぁと思います。コメディだけど、笑いじゃないドラマの部分をもっと掘り下げて演じたいですね。


Q.加藤さん自身は、舞台に立つのが怖かったという経験はありますか?
もちろん今も舞台の初日は怖いですよ。でも、それは1ヵ月半も稽古を積んでいて経験する怖さだから、「レンド・ミー・ア・テナー」の主人公・マックスが経験する“怖さ”とは全然違います。僕自身はマックスのような怖い経験をしたことはないですね。だけど、カトケンワールドでは過去に何回かありまして・・・。本番当日、劇場に一人の役者がなかなか来なくて、それで稽古中からずっとその役の代役をしていた生徒に“今日はお前が舞台に立たなきゃいけない”って言ったんですよ。そうしたら、その子が急にガタガタ震えだしちゃって、稽古の時にはセリフもちゃんと覚えていたんですけど、その覚えていたセリフも全然わからなくなっちゃったんです。まぁ、その時は遅れていた役者がギリギリで劇場に着いたんで、代役の出番はなかったんですけどね。ほとんどプロの舞台に立ったことのない人が代役で突然舞台に立たされるという“怖さ”って一体どんなものなんでしょうね。どんな気持ちなのか、どんな“怖さ”なのか、そういうところをきちんと作っていきたいです。お客さんも一緒にその“怖さ”や“緊張”を感じていただけるようにしたいですね。


Q.2008年版「レンド・ミー・ア・テナー」は演出家もキャストも大幅に変わりますね。初演、再演とは違う、生まれ変わった「レンド・ミー・ア・テナー」が6月に上演されることになる・・・
と、思いますけどね。もちろんコメディなので、笑いどころもたくさんあるし、笑いの数が減ることはないですけど、笑いを超えたものを表現していきたいんです。薄っぺらいコメディではなくて重厚な奥の深い、芸術作品のようなコメディにしたいですね。どんなことがあっても必死に舞台の幕を開けようとする人々の“本気さ”をシリアスというか、感動的に作りたいんです。


Q.稽古が始まるまで、あと1ヵ月ほどですが・・・
久しぶりに小田島雄志先生と小田島若子先生の共役の作品ができるので、楽しみです!ここ最近は息子さんの小田島恒志さん翻訳の作品が多かったですからね。
稽古が始まったら、また色んな壁があると思います。コメディにはやっぱりコメディ的な演技っていうのがあると思うんですけど、今度の「レンド・ミー・ア・テナー」では、出演者全員がコメディ的な演技をしないで作っていくと、どんなコメディに仕上がるのか試してみたいですね。