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2009.11.14

とうもろこし
週末13日のシカゴ相場は、原油安やこの日発表された週間輸出成約高が予想下限に
近いことなどで、やや軟調な出足となった。しかし、大豆相場が好調な需要を背景に堅調と
なったことや、小麦相場がFUND買いなどで上昇したことに影響を受け反発に転じた。
だが、高値圏では今週末にかけての収穫進捗見通しなどから上値も重く、最終的には
前営業日の水準と同レベルで引けた。

今週は10日にUSDA需給発表があり、12日にはカビから発生する毒素のボミトキシンが
DDGから検出されるなど、話題の多い週となった。

まずは需給発表であるが、当欄で10日に速報を流しており、詳細はこの場では省くが、
USDAが10月から11月にかけて単収を引き下げた年度は、1月の最終単収も下方修正
されたケースが多い。今後、市場ではそのことが意識される可能性がある。
また、今回は見送られたが、収穫面積の下方修正の可能性があり、生産高が更に低下
するリスクがある。

個人的には1月の発表までに、更に生産高は下方修正される可能性が高いと思え、
需給は現在よりもタイトになる可能性が高いと睨んでいる。
また、先週7日にも記したが、トウモロコシは収穫後に肥料散布をするが、今年は収穫で
手一杯であり、肥料散布はされていない耕地も多い。来年の作付に不安を残している
現在の環境では、3ドル前半を考えるのはナンセンスな気がしている。

カビ毒の問題に関しては、米国ではエタノールをトウモロコシを主原料の製造しているが、
中西部東部(インディアナ州)で製造したエタノールの副産物であるDDG(飼料向けになる)
からFDA(米食品医薬局)の基準を上回るカビ毒が検出され、これによりDDGの代替となる
大豆ミールが注目され、トウモロコシには弱材料、大豆には強材料となった。
トウモロコシの水分過多が取り沙汰される中で、トウモロコシ成分が凝縮しているDDGから
カビ毒が検出されても不思議はない。しかし、現時点では東部の一部で生産されたDDGに
限られており、需要が低下するだとか大豆ミールにシフトするという見方は短絡的という
指摘も多い。今回の騒動は一過性で終わる可能性がある。

基本的に米国の超低金利政策は継続し、ドル安が一大転換する可能性は極めて低く、
コモディティ全般の基調が変わらない中で、需給がけして緩んでいるわけではない
トウモロコシは、上値リスクが高く下値も限定的と判断することが妥当か?

13日のシカゴ相場に変動がなく、今週末は売り方も買い方も平和に過ごしているか?
週明けの東京も静かなスタートを切る可能性が高いものの、このところフレート(海上運賃)
が上昇を続けていることや、内部要因などから下げ難い状況になっている。

個人的には年内は、余程高値でも出現しない限り、新規に売る考えはなく、エントリーは
買いで考えている。その考え方が間違いだとしても、余程のことが無い限り、下値は
値幅も限定的だろうと診ている。


今週のコメントはこれにて。では、皆さん良い休日を!

16:53現在


2009.11.10

11月度USDA需給発表

トウモロコシ
生産高 129億2100万
(予想平均129億9500万、レンジ126億7400〜134億、USDA10月130億1800万)
単収 162.9ブッシェル
(予想平均163.7ブッシェル、レンジ159.8〜165.0、USDA10月164.2)
09/10予想期末在庫 16億2500万
(予想平均16億5000万、レンジ14億8200〜19億0900万、USDA10月16億7200万)



大豆 
生産高 33億1900万
(予想平均32億6900万、レンジ31億8700〜33億7900万、USDA10月32億5000万)
単収 43.3
(予想平均42.7、レンジ41.6〜44.1、USDA10月42.4)
09/10予想期末在庫 2億7000万
(予想平均2億3500万、レンジ1億8000〜3億、USDA10月2億3000万)



短評
大豆は単収が予想以上に大きく、生産高も多く弱材料と判定される。
コーンは単収がやや低く、生産高も予想平均を下回り強材料ではあるが、需要を50
00万ブッシェル引き下げている。
どちらかと言えば大豆の弱材料ぶりが目に付く。


注意
事前予想の数字はダウ・ジョーンズ社の集計になります。
短評は個人的な見方によるものです。


23:01現在


2009.11.7

今週は個人的に非常に嬉しい出来事がありました。MLBワールドシリーズで応援していた
NYヤンキースのシリーズ制覇と、松井秀喜選手の大活躍とシリーズMVP受賞です。
当日は平日であり、立会いもありTV観戦は出来ませんでしたが、ネットで試合状況を
把握に努めました。夜は録画放送を観戦。いやー、感動しました。

まだこの件については書きたいことが山ほどありますが、関心が無い人やアンチの方も
居ることでしょうし、相場コメントで成り立つサイトですので、これ以上は遠慮しておきます。
あっ、今夜は日本シリーズですね。私の贔屓は当然・・・


とうもろこし
週末6日のシカゴ相場は、原油相場の大幅続落や、来週にかけての好天予報から
収穫進捗見通しで、続落を余儀なくされた。
天候が最近の予報では、収穫進捗が期待されるのは当然で、その意味では売りを誘う
のは当然ではある。

だが収穫に適した天候としても、ここまでの収穫遅れがどの程度相場を押し上げたかの
評価の仕方で下値の目処も変わる。そして、6日で367まで低下した相場に、果たして
大きな売り余地があるのだろうか?個人的には350台や360台は買い場に映るが?

来週は9日引け後に発表される作付進捗率と、それ以上に10日のUSDA需給発表が
注目である。
ダウ・ジョーンズ社集計による事前予想は以下の通り。
トウモロコシ
生産高 平均129億9500万、予想レンジ126万7400〜134万、
USDA10月130億1800万。
単収 平均163.7ブッシェル、予想レンジ159.8〜165.0、USDA10月164.2。
大豆
生産高 平均で32億6900万、予想レンジ31億8700〜33億7900万、
USDA10月32億5000万。
単収 平均42.7、予想レンジ41.6〜44.1、USDA10月42.4である。

上記した需給発表における生産高予想が最大の鍵である。
だが、生産高予想が事前予想通りであったり、事前予想よりもやや大きな数字が示され
た場合、当面の収穫進捗が見込める天候と合わせて考えれば、相場は軟調な動きを
強いられる可能性はある。ただし、個人的には下値は浅いように映り、場合によっては
USDA発表では、民間の予想よりも厳しい数字を出すような気がしないでもない。
10日の発表を見守るも手だが、発表前の安値を買い狙いなんて戦術も面白いかも。

当面は弱気予想はしないまでも、強気予想も控えた方が無難かもしれないが、
いずれにしても下値は浅いという見方に変わりは無い。ならば、ここからの軟調な場面は、
個人的には強気で押し通したい。

下値が浅いと見る根拠は、10月前半までは年末に向けて更に生産高予想が上方修正と
いう見方が一般的だったものの、ここにきて大きな上積みは無いという見方や、逆に
下方修正という見方に変化してきたファンダメンタルズにある。
そして、収穫遅れは収穫面積の下方修正の可能性はあり、単収は低下しなくても
収穫面積低下はそのまま生産高の下方修正に直結する。

また、砂糖相場の高騰などで、ブラジルのエタノールがトウモロコシ由来の米国産エタノール
に競争力で劣勢になってきており、米国産を輸入するという噂が絶えない。
米国産はトウモロコシ価格がザックリと4ドル前後なら維持出来る。

また、今年の収穫遅れの影響が、来年の作付に不安を起こしている。
例年、トウモロコシは収穫後に、来年の作付に向けて肥料を散布するのだが、今年は収穫
遅れで肥料散布とごろではない。その為、来年はトウモロコシの作付を縮小する農家も
出てくる公算は高い。

今後、収穫は進捗しても、基本的には需給関係は緩む可能性は極めて低いと思え、
3ドル台のトウモロコシならば、買い有利という見方に変わりはない。

週明けの東京はドル円の水準や6日のシカゴ相場から、安寄りが妥当なところ。
しかし、このところフレート(海上運賃)が上昇しており、ある程度は下げ幅が限定的に
なるかもしれない。個人的には先限で2万円トビ台は買い場と睨んでいる。


今週のコメントはこれにて。

現在、日々のコメントを休止しておりますが、来週は10日にUSDA需給発表があり、
当欄において速報を書きたいと思っております。更新時間は23:00前後になると
思います。多分、更新できると思いますが、所用などで更新が叶わない時はご容赦
下さいますようお願いします。更新は当欄で行い、休止中の日々のコメントではあり
ませんので、お間違いのないようにお願いします。

では、皆さん良い休日を!

15:38現在


2009.10.31

早いものでもう10月も終わりですね〜。公園の桜の木も、ついこの前まであれほど青々と
していたのに、枯れ落ちて寂しくなった枝を見せながら、残っている葉も深い見事な橙色に
姿を変えてます。私の住んでいる集合住宅の植え込みには、金木犀が秋の香りを振り
撒いてます。金木犀の香りは心が洗われる気がして、つい深呼吸をしてしまいます。

そうやって秋を感じ楽しんでいるのに、カレンダーを見て今年の残りの日にちの少なさに、
理由の無い焦りを覚えるのは私だけでしょうか?

市場参加者たるもの、今年の収支を決定する残り二ヶ月。ラストスパートで、悔いを残さない
ように頑張りたいですね。


とうもろこし
10月最終取引日となった30日のシカゴ相場は、来週の天候回復による収穫進捗期待や、
ドル高ユーロ安、株安や金・原油相場の下落など、相場を売る口実はあっても買う口実を
見い出せないまま大幅反落を余儀なくされた。

外部市場の動向は非常に流動的で、今週は下げると思えば買われ、調整完了かと思えば
下落という印象も持った市場参加者が多いと思われる。
現在の穀物相場も外部市場の動向に影響を受け易く、今後のその動きは注視しなければ
ならないだろう。

しかし、過去記憶にないくらい収穫が遅れており、その影響が懸念されだしたのは今月中旬
辺りから。今月は9日にUSDA(米農務省)需給発表があったが、今月前半は10月の生産高
予想から、最終的には更に生産高は上方修正されるという見方が多かった。ところが上記した
ような収穫遅れの影響で、最近は10月の生産高予想から大きくは上方修正は無いだとか、
逆に今後は下方修正という見方が浮上。
その辺の事情を考えると、今月の需給発表当日(9日)の引け値、12限362を大きく下回る
ことは考え難いという考え方も成り立つ。
30日の引け値は366であり、今後、びた一文362を下回らないとまで言わないが、下値は
限定的と思っている。大きく下回るとしたら、外部市場などの環境が全く味方しない時だ。


先週は一時4ドルに乗せたが、現状ではまだ敷居が高いと跳ね返されたが、この辺で下値を
固めれば、再度4ドルを試し、450辺りを目指す可能性はありそう。
その根拠は、やはり収穫遅れや降雨がちの天候による品質悪化だ。収穫は多少遅れても、
いずれは収穫されるわけで、当初は収穫遅れに対する評価も低かった。いや、現状では
まだ評価が低いようにも思う。だが、来週からは冬時間に以降する11月で、理想的な収穫
の時間は残り少なく、「時既に遅し」になる公算は高い。


産地の一部では未収穫のトウモロコシの複数の実が腐って地面に落ちているという。
原因は今秋の長雨の影響という観測がある。ベルトの大半で10月の降水量は平年のほぼ
2倍になったようだ。

収穫遅れにより、トウモロコシや大豆にどの程度影響を与えるのかは不透明であるが、
ここにきて単収や収穫面積のロスなどの影響を懸念する声が高まっている。
収穫遅れにより影響を受け易いのはトウモロコシよりも大豆だが、ミシシッピ州の関係者は、
同州では9月中旬までは作柄が良く高単収を期待していたが、現時点では5〜10%の
単収ロスを見込んでいるようだ。アイオワ州のある関係者は、大豆の収穫が6週間遅れれば、
最大で14%単収が低下すると警戒しており、全米ではUSDA見通しの単収42.2を大きく
下回る36台まで低下のリスクがあるとした。トウモロコシに関しては水分過多で品質悪化が
問題で、食品、エタノール、飼料、輸出などの基準に満たないものが多いという。

そー言えば、今週は一時、CME(シカゴ市場)で上場している、赤身豚肉の期近が同日に
3ヶ月ぶりの高値まで急騰した。新型インフルエンザの影響で、米国産豚肉の輸入を停止して
いた中国が、米国産豚肉の輸入を再開したことが背景。また、ロシア西部で豚インフルエンザが
発生しており、豚肉の需給自足を目指しているロシアには脅威となっており、米国産などの
輸入を行うという観測もあり、豚肉の価格を下支える材料となっている。

上記しているが、来週より米国は冬時間に移行。その為、本セッション・夜間セッション共に
1時間づつ遅くなります。



さて、東京です。先週の当欄で記したように、今週は押し目局面となり、先週末の総利喰いが
報われましたがが、この後がやや難しい。
今週の動きは個人的にはほぼ予定通り。しかし、正直に言えば29日の先限2万0500円で
押し目完了の可能性を考えていたが、30日のシカゴ相場を見ると、果たしてその見方が
正しいのかどうかは微妙。
だが、いずれにしても、先限で2万円を大きく割り込む可能性は、個人的には念頭に無い。
この相場はまだ一幕終わっただけで、年末に向けてまだ高値波乱を見込んでいる。


今週のコメントはこれにて。来週は、何時、幾らで、何枚くらい、買うか買わないか?
そんな相場をイメージしている。
私と共に相場を戦ってみたいなんて方がおられましたら、
お気軽にメールなり電話なりでお問い合わせください。
では、皆さん良い休日を!

13:26現在


2009.10.24

今週のトウモロコシ相場はよく動きました。それは同時に買い方を報いる結果ともなりました。
強気方針を採用していた当サイトとしても、非常に喜ばしい充実した週になりました。

今週はお問い合わせの電話やメールを何件か頂きましたが、やはり、相場が動くと
問い合わせの電話が増えます。現在、日々のコメントは休止中ですので、電話を頂いた方の
中には、この「週刊版」をご存じなく、私が業界や会社を去ったかもしれないと恐る恐る電話を
頂いた方も!心配無用です。今更他の仕事に就く気は無いですし、岡地に不満はなく会社を
移ることもまずないです。そして、相場が好きですから。

平日は8時前には出社しており、16時半〜17時くらいまでは外出の用事がなければ在籍して
ますので、その間にご質問などあればお気軽に03−3249−1422まで電話ください。
メールも勿論大歓迎です。



さて、いつもの調子でコメントする前に報告を!

私自身の相場方針ではまだ強気方針を採用も、昨日で買い玉はほぼ撤収としました。
だから、昨日は引け後の円安や夜間高が気になり、夜はプライベートで残念なこともあって、
昨晩は非常に機嫌が悪かったですが、今朝になりシカゴ本セッション引け値を見てにんまり。

日足を診て目先は上値に対する期待もボチボチと判断したが、週間足を診るとまだまだ
上値余地が大きいようにも映る。
目先の相場は博打打つ感覚なら、売るのも手かもしれないが、王道は押した場面を買い直す
ことだと個人的には思っている。


まだ上値を見込むのなら、押し目をこらえて買い玉放置という手もあるが、いざ押して利が
剥げ出したら、弱気の虫が騒ぎ出すのが人情。押し目底で手仕舞いしたなんて経験をお持ち
の方も多いでしょうし私も・・・
「利喰い千人力」とはよく言ったものである。

東京の押し目の目処は、先限で2万円を割り込む可能性は低いとみているが、ターゲットに
している水準はこの場では内緒にしておきます。だが、心配なのは押し目のレベルが予想
よりも大きくなる事ではなく、浅い下げで押し目完了の場合である。そうなると買い直し難く
なってしまうが、「買い難い相場は高い」というケースが多いんだよね。

上値の目標は先限で6月2日の2万4740円に向かっている流れに映り、2万4000円台を
期待している。だが、もしそのレベルで止まらなければ、08年の暴落中に付けた週間足で
窓を空けている2万9000円辺りの可能性も無くは無い。だが、このレベルに達するには、
もっとインパクトある何かが必要で、現在喧伝されている材料だけでは厳しい。
従い、現状ではそこまでの上昇を期待して戦うのは適当ではなく、あくまでもチャート上から
可能性の話し。その可能性もまだ1〜2割か?2万4000円台は○割程度の可能性を
見込むけどね。

まあ、かなり個人的な期待を込めて書いているので、あまり真に受けないでください。
案外と昨日で天井なんて可能性もあるのだし、多くの市場参加者の思惑が交錯しているのが
相場である。私も多くの市場参加者の一人。相場は相場に聞くのが一番。





さて通常の真面目なコメントでも始めますか。

とうもろこし
週末23日のシカゴ相場は、3日ぶりに反落となった。セッション開始当初は、足元の天候が
主産地で降雨になっていたこと、天気予報はむしろ気温が更に低下するなど、改善の兆しが
低いことなどを手掛かりに堅調。しかし、この日はNY株価の下落や、ドル高、原油安など
外部市場の動きが警戒され、引けにかけて値を消す展開を余儀なくされた。

久し振りに高値圏では農家売りもあったようで、まだ相場は4ドルに戸惑いがあるのかも
しれない。しかし、天気予報は本当に悪く、今後の降雪予報などが下値を支えた。

先週の当欄で記した、今週〜月末にかけて予定されていたドイツ銀行傘下FUNDによる
手仕舞い売りだが、既に先週末16日までに約半分程度ポジションを仕舞ったようで、この事が
買い方には好感され、今週前半の上昇要因の一つとなった。

例年だと天候相場はもう終わっており、10月も後半になれば需給相場に移行しているのだが、
今年は過去記憶にない位、天候相場の期間が長い。
天候相場の定義ではトウモロコシの場合、作柄の成否を決定付ける盛夏の受粉期(7月〜8月)
だけを指すという意見もあるが、最近は作付期〜収穫期までを天候相場と定義するケースも
多く、当サイトでは後者を採用している。
近年、降雨などにより作付期に天候不順が取り沙汰されたことは多いが、収穫期に関しては
問題が殆ど無かったため、それほど天候が話題になることはなかった。
だが、今年の場合は30年ぶりと言われるほど収穫が遅れており、その影響を市場は見極めよう
としている最中だ。

収穫の遅れに対しては、楽観論と悲観論が交錯しているが、楽観論ではトウモロコシは冷害に
強く、単収低下には直結しないと。そして、収穫遅れも最新のGPS付き自動操舵装置の
コンバインを持ちいれば、日没後も作業が可能で一日16時間程度の作業は可能で、僅かの
晴れ間で挽回可能という意見もある。
だが、全ての農家が最新式GPS付きコンバインを持っているわけではなく、また、降雨がちの
天候の影響で、土壌が軟らかくなっている畑も多く、それらの畑では重量のあるコンバイン
での作業は困難という見方もある。

収穫遅れはある程度挽回はするかもしれないが、現在までの進捗状況を考えると、完全な
挽回は厳しいのでは?と個人的には見ている。例年は収穫終了の目処は感謝祭となるが、
今年は12月まで収穫完了がずれ込む可能性が極めて高い。

収穫遅れが単収に及ぼす影響は議論が分かれるところだが、ある程度は単収に悪影響を
及ぼす可能性があるのではないだろうか?そして、個人的には単収低下よりも現実的には
収穫面積の低下懸念を考えている。先週も記したが水分含有率が高過ぎるトウモロコシなどは、
収穫放棄する農家が出そうだ。収穫面積(USDA10月予想7930万エーカー)が100万エーカー
低下すれば、仮に単収が下げなくても、生産高は1億6400万は低下するのだ。09/10の
予想期末在庫は16億7200万であり、仮に1億6400万生産高が失われれば、期末在庫の
1割に相当する。


例年なら11月のUSDA生産高予想が出れば、12月の発表ではそれが据え置きとなるケースが
多いが、今年はUSDAの生産高予想も12月まで流動的になりそうで目が離せないだろう。
今年は収穫が11月で目処が立っていない可能性が高いのだから。
そして、生産高は現在から上方修正よりも下方修正の可能性が高く、その意味では12月の
発表が済むまでは、大きな下落は見込み難いと言える。


ファンダメンタルズ面から供給面ではここまで述べたことが、現在、市場で注目されている要因
であるが、需要面では米国産トウモロコシの上昇が、ブラジルやアルゼンチンなど南米産の
競争力を高めており、USDAが毎週発表している週間輸出成約高の不振もやや気掛かりでは
ある。相場水準が上がれば、需要減少の可能性も出てくるわけで、その辺は今後も注意して
見守る必要がある。

実需などに携わる人物の話からは、現在のファンダメンタルズ(10月のUSDA発表を基準に)
から、トウモロコシの適正価格(居心地が良い水準という意味で)は、350〜400という辺り
の意見が多く、平均して380辺りと見聞きしている。個人的にもそれに異論はないが、今後は
収穫遅れからそのファンダメンタルズがタイトになる可能性があることだ。従い、その辺の事情
を考慮すれば380〜420か、収穫ペースが上がらなければ400〜450というレベルに変化
する可能性もある。


そとは別に、投機マネーの動きや他市場の動向を重視する意見は異なっている。
金相場が史上最高水準で、原油相場などは昨年の相場の約半値。従い、原油相場はまだ
安いという意見がある。まあ、昨年の原油相場の高値が多分にバブル的で、行き過ぎた
高値で参考には出来ないという意見もあるが、金相場との関係で言えば安いという意見も
無視は出来ない。
同様に穀物相場でもそれが当て嵌まり、トウモロコシなども昨年の高値765セントに対して
約半値である。

今週、英国コモディティファンドで、INVESTEC社がトウモロコシと金の強気見通しを示した。
同社の見解では、トウモロコシは収穫が記録的に遅れているにもかかわらず、08年に付けた
史上最高値のまだ半値程度で、収穫遅れの中で現在の低温がトウモロコシに深刻な影響を
与えると見ているようだ。ちなみに同社は金相場に対して、米ドルに対するヘッジという
役割の他に、01年から生産高が減少傾向が続いていることも採り上げている。

東京は赤字国債の件以降、ドルが主要通貨に対して軟調な中で、円安に振れたことも相場に
影響を及ぼした。週明けはシカゴ夜間などにもよるが、軟調なスタートになりそうだ。
円安に振れたことで、シカゴ相場よりも上昇に弾みが付いた格好だが、やや相場は買われ
過ぎた印象もあり、期先限月はシカゴ相場と比較するとやや割高感も。

だが、ドル円は当面は円高の芽が絶たれたようで、シカゴ相場も上記したような情勢の中で、
大きな下値も見込み難い。何時、幾らまで下落が期待出来るか?そんな相場のように映る
のだが・・・?個人的には「買いたい弱気」。もう一つ付け加えれば、当面は積極的に新規売り
参入は考えていない。

しかし、ドル安で円安って、東京で円建ての商品を買えってことか民主党?まあ、冗談です。
でも、元気の無い日本の商品先物業界には追い風になれば良いけど・・・



さて、今週のコメントはこれにて。いや〜、今週のコメントは書いた〜。時間も掛かり疲れました。
まあ、平日のコメントを休んでいるから、この程度書いても良いのかも。
では、皆さん良い休日をお過ごしください!


13:52現在


2009.10.17

とうもろこし
16日のシカゴ相場は、今週末〜来週半ばにかけての好天予報を手掛かりに、遅れている
収穫が進捗するという観測の台頭や、来週〜月末にかけて予定されている、ドイツ銀行傘下の
FUNDが、トウモロコシのロング(買い玉)を2万枚程度手仕舞い売りする警戒などから、小幅
ながらも続落した。

上記したドイツ銀行傘下FUNDの売りは、既に市場関係者の間では周知の事実であり、上値を
抑える効果はあるかもしれないが、このことが更に相場水準を押し下げるとも思えない。
買い方からすれば、一応は用心すべきことだが、織り込み済みの可能性もある。

産地天候は予報によれば、今週末〜来週半ばは収穫作業に好ましいものだが、来週後半は
再び気温低下と降雨に見舞われそうだ。
13日に発表された収穫進捗率は、13%と平年(35%)から大きく見劣りする。この中で既に
収穫を済ませた畑もあるが、意外と単収が低いという声も多いようで、また、水分含有率も
例年に比べて異常に高いようだ。

顧客などに15日配信したメールの一部を紹介する。
今年は水分含有率が20〜30%と例年になく高いものがあるようだ。穀物エレベーターの
一般的な基準では、水分含有率は15%としており、水分含有率の高いものはディスカウントの
対象になるようだ。収穫ペースの遅さから、完熟を待たずに収穫している農家もあるようで、
カビ病の拡大などが懸念されている。例年は収穫終了の目安である感謝祭(11/26)だが、
今年はそれを越えるエリアも多そうで作柄悪化が懸念される。収穫放棄の畑も増える可能性が
ある。

上記した文面の補足をすれば、乾燥が進まずに一部の穀物エレベーターでは、乾燥コストを
半分程度に値下げして、数量を確保する動きもあるという。
乾燥コストが上昇していることで、畑に放置したままの自然乾燥も多いようだが、これは降霜や
降雪などのリスクもある。

そうなると、単収の低下懸念は当然として、収穫放棄の畑も増える可能性がある。
今シーズンUSDAは、作付面積に対して収穫面積を、収穫率91.8%という、例年よりもやや
高い率で設定しているが、今後の天候によっては収穫率の下方修正=収穫面積減少に
なる可能性がある、というよりもその可能性が高いか?

収穫面積の減少と、単収の低下となれば、生産高(10月USDA130億1800万)は129億
を下回る可能性がある。

現在のファンダメンタルズから、現相場水準が適正な水準かどうかは議論の分かれるところ
であるが、個人的には今後の生産高下方修正があるとしたら、シカゴ期近で350以下は
低すぎるような感触で、400超えも不思議ではないと診る。
USDA10月の生産高が実現か、更に微増したとしても、300割れは常識的に考えれば
期待し難く、350を挟んだレベルが座りが良い。

こうして見渡すと、相場方針としては個人的には強気に分があると言わざるを得ない。


今週のコメントはこれにて。現在、日々のコメントは停止しておりますが、顧客などに向け
メール配信は続けております。お問い合わせやメール配信など、アドバイスを希望される方が
おられましたら、お気軽にkakigaramarket@mail.goo.ne.jpまでメールください。
電話でのお問い合わせは月曜日以降になります。

では、皆さん良い休日を!

17:13現在


2009.10.10

今週は台風18号の影響で、大荒れの天候となりましたが、台風一過で今日の関東地方は
好天に恵まれてます。
さて、ついこの間シルバーウィークなどという大型連休があったばかりですが、今回も3連休に
なります。11月も連休があり、我が国は連休が多過ぎませんか?

とうもろこし
9日のセッションに先立ち、10月度のUSDA(米農務省)需給発表が行われた。
トウモロコシと大豆の主要な点は以下の通り。

トウモロコシ 
生産高予想 130億1800万。(予想平均129億9300万、予想レンジ127億〜
131億2800万、9月USDA129億5500万、08/09実績121億0100万)

単収 164.2ブッシェル。(予想平均162.7、予想レンジ159.6〜164.7、9月USDA161.9、
08/09実績153.9)

09/10期末在庫 16億7200万。(予想平均16億7500万、予想レンジ
14億4800〜18億2700万、9月USDA16億3500万、08/09期末在
庫16億7400万)

大豆
生産高予想 32億5000万。(予想平均32億9100万、予想レンジ32億1700万〜
33億8300万、9月USDA32億4500万、08/09実績29億6700万)

単収 42.4ブッシェル。(予想平均42.9、予想レンジ41.9〜44.0、9月USDA42.3、
08/09実績39.7)

09/10期末在庫2億3000万。(予想平均2億5700万、予想レンジ2億〜3億3300万、
9月USDA2億2000万、08/09期末在庫1億3800万。)


事前予想の数字はダウジョーンズ社の集計を用いており、ロイター集計ではありません。

トウモロコシは単収が予想平均を大きく上回ったが、作付面積を8700万エーカーから8640万
エーカーに下方修正しており、生産高そのものは事前予想平均を若干上回るに止まった。
需要面では注目されたエタノール向けは据え置きとなったが、需要合計は飼料向けなどの上方
修正もあり130億3000万(130億2500万)と微増。
これらの結果、09/10期末在庫は先月から微増となったが、事前予想平均よりはやや低い数字
となった。中立の評価が妥当か。

大豆も作付面積を7750万(7770万)から引き下げたことと、単収も先月よりも僅かに引き上げ
たが事前予想平均よりも低く、生産高はやや少なめとなった。その結果、期末在庫も予想をやや
下回り、評価とすれば中立〜やや強材料というところ。


上記した文面は、昨晩22時頃に、顧客など希望者に配信したメールと同様です。


この発表を受けた9日のシカゴ相場は、トウモロコシは小幅反落。単収が04年の160.4を大きく
上回る過去最高の数字が示されたことは、市場参加者の心理を弱気に導いたが、作付面積を
この時期としては異例の修正で引き下げられたことで、生産高は単収の割りに抑えられた格好だ。

09/10の総需要が130億3000万ブッシェルでもあり、今シーズンの生産高130億1800万では
需給関係に大きな変化は無い。130億程度の生産高なら既に織り込んでおり、10日の相場は
まあ妥当な反応と個人的には考える。


主要産地の一部では11・12日の早朝に、最低気温が氷点下を下回る気温が示されており、
降霜の懸念がある。今回の生産高予想で、降霜の被害も考慮したという意見もあるが、
実際に作物に被害が出た場合、相場には強材料に作用する可能性がある。

アイオワ北部やミネソタ、ウィスコンシン西部では作物に被害が及ぶ可能性があるようだ。
話しは逸れるが、気温が低下する11日はミネソタ州最大の都市ミネアポリスで、MLBプレーオフ
のゲームがある。カードはミネソタツインズと松井秀喜選手が所属するNYヤンキースである。
寒いようだが、松井選手は膝に悪影響が出なければ良いのだが・・・
話しを戻す前に、同州にはあのCARGILL(カーギル・穀物メジャーの最大手)の本社がある。


今週に入り、エタノールの世界最大の生産国ブラジルが、米国産エタノールの輸入を検討などと
いう観測がひっきりなしに流れている。同国は米国のトウモロコシ由来のエタノールではなく、
サトウキビ由来であるが、砂糖相場が大きく水準を切り上げ、生産コストが上昇していること、
同国はエタノールの大消費国であり、需給がタイトな状態の中で、生産コスト上昇が供給力を
弱めている。そのような情勢の中で、価格競争力の弱かった米国産エタノールが、競争力が
浮上しており、折からの同国通貨レアルが米ドルに対して強いことも米国産エタノール輸入と
いう観測に拍車をかけている。

例年なら10月の需給発表も済めば、相場は需給相場に移行しているが、今年は生育が遅れた
ことや、現在の天候がCOOL&WETになっていることで、まだ需給相場に移行しきれていない。
だが、豊作はほぼ織り込んだと個人的には判断しており、今後の降霜被害などで生産高の
下方修正という可能性もある。
それ以上に、相場水準の低下から需要は付いてきているし、ドル安傾向が継続する中で、
コモディティ全体が堅調な中、穀物も下値余地は限られているように思う。
内外共に、「豊作に売り無し」の相場に移行していると映る。


今週のコメントはこれにて。天気にも恵まれそうな連休です。皆さん良い休日を!

15:42現在


2009.10.3

早いものでもう10月。今年も残すところあと三ヶ月弱となりますが、今夜は中秋の名月になり
ます。午前中は雨模様だった私の住む千葉県も、午後には晴れ間も出始め、今夜はお月様が
見えるのでしょうか?

とうもろこし
2日のシカゴ相場は、民間大手調査会社INFOMA社の生産高予想などを嫌気して続落。
セッション開始当初は原油相場の下落に連れて軟調で、セッション中に発表された、民間大手
調査会社INFOMA社が、トウモロコシの生産高を131億2700万(USDA9月129億5400万)、
単収164.7(USDA9月161.9)としたことが弱材料視され、弱い動きを継続して引けた。

上記したINFOMA社の予想は、このまま降霜などの被害がなければという条件付きながら、
現在市場の認識しているレベルよりも大きい。従い、弱材料視されるのは当然ではあるものの、
一部収穫が始まった現場からは、当初の予想よりも単収は悪いという声と真逆の予想である。

INFOMA社予想(生産高131億2700万)が実現したとしても、9月USDAの総需要見通しは
130億2500万ブッシェルであり、それを1億ブッシェル上回ることとなるが、需要面も採算が
好転し生産が予想以上に増えているエタノール向けなど引き上げ観測もあり、総需要を賄えば
お釣りは1億ブッシェルを下回ると考えられる。
その辺の状況を鑑みれば、3ドル割れを期待するにはやや厳しいのでは?

30日に顧客などに向けたメールではお知らせしたが、上記したようにエタノール需要は引き上げ
観測がある。以下はメールの一部コピー。
EIA(米エネルギー局)が発表した7月の米国エタノール生産量は、6月対比5%増加となり、市場の
予想を超える増加幅となった。原油相場が比較的高値を維持していることや、原料たるコーン価格
の水準低下などで、エタノール製造業者の採算が好転していることが背景だ。
稼動中の工場の稼働率上昇や、建設中だった工場の操業が始まったところもある。
このことにより、10月のUSDA需給発表において、エタノール需要の上方修正を見込む向きも存在
する。

週明けの東京は軟調な出足になりそう。先週も週初めは軟調だったが、週を通しては比較的堅調
な動きとなった。もっとも、上昇幅も控えめであり、強いという相場でもないが・・・
やはり、先週の当欄でコメントした通り、先限1万8000円で底入れはしているとみて、円高などで
売られた悪目を買い狙いという印象で良いのではないだろうか?


しかし、相変わらずレンジ内の動きで、相場にも「やる気」が感じられない。まあ、そういう状況から
突然変化するのが相場の常であり、いつかは上下どちらかに大きく抜けて行くのだろうが・・・
現状では逆張りの域を出ず、目先の上下に一喜一憂せずに、チャンスが訪れるのを待ちたい。
個人的は当然、上方向に振れていくと期待しているが。



今週のコメントはこれにて。では、皆さん良い休日を!

18:08現在


2009.9.26

今週はシルバーウィークと言う、何やらよく分からない5連休の為、2営業日しかない変則的な
週となりました。まあ、我々外務員稼業では、休みは嬉しい反面、収入機会減少となり、ありがた
迷惑でもあります。景気が悪い世の中だから、個別に休むのは一向に構わないけれど、皆で休む
のはどうなんだ?個人的には盆暮れ正月以外の連休は3連休まででよし。

とうもろこし
週末25日のシカゴ相場は、小麦相場の下落や最近のトウモロコシ買い・大豆売りの手仕舞いなど
から、小反落を余儀なくされた。

今期の収穫も早いところではボチボチ始まったが、早くも来期の作付面積が話題になっている。
それによると、大豆は拡大でトウモロコシは減少となり、今週の相場でもそれを当て込んで、
トウモロコシの新穀限月買い・大豆新穀限月売りという動きも。

上記したように、収穫は徐々に始まってきたが、今シーズンは作付遅れ〜生育遅れにより、
収穫も例年よりもペースは上がらない。そのような収穫遅れの中で、現在のような旧穀〜新穀の
端境期において、現物が不足するという懸念も取り沙汰され、トウモロコシ期近に強材料視する
動きもあった。

一部収穫の始まったトウモロコシだが、アイオワなどでは粒の比重が低く、単収が予想よりも低い
のでは?という見方も浮上している。また、南部でもカビ病などの報告もあり、高単収に対して
疑問視する声も出始め、10月のUSDA需給発表の数字がどうなるか?


さて、来週前半の天気予報が、GFSモデルとヨーロピアンモデルで予報が一致しており、今回は
気温低下が実現する可能性は高そう。そして、ミネソタやウィスコンシンなどの一部では降霜の
懸念がある。

個人的にはシカゴ相場に関しては下値リスクは限定的で、上値を期待出来る状況と睨んでいる
のだが、東京は円高がどうも目障り。そうは言っても先限1万8000円で底入れはしていると
見てはいる。円高で売られた悪目を買い狙いという印象で臨みたい。




さて、今週のコメントはこれにて。PC故障を切っ掛けに「日々の概況と見解」を休み始めてから、
約3週間が経過しました。この「週刊版」はひっそりと更新をしていることは一体知られているので
しょうか?
まあ、それはそれとして、私、平井は元気に生きておりますので心配無用です!
個別に相場感が知りたい方は、週明けにでも会社直通03−3249−1422にでも電話ください。
あっ、28日(月)は個人的な用事で会社を休むんだった。電話は火曜日以降に。。。

それから、毎日、朝昼とメール配信はしております。メール配信を希望される方は、取り合えず
メールでお尋ねください。

では、皆さん良い休日を!

11:18現在


2009.9.19

18日のシカゴ相場は続落。天気予報にて今後の気温がWARMになっており、来週の降霜リスクが
解消したことで売られた。また、ドル高や原油や金など他商品の下落も影響したと思われる。

だが、来週は気温は兎も角も、降雨がちの天候となり、収穫が可能な畑での収穫遅れや、完熟に
至っていない畑での生育遅れとなりそうで、まだまだ降霜の警戒を怠ることは出来ない。

12限は318で引けたが、再び3ドルトビ台に突入するのだろうか?市場は先の降霜予報で、
降霜のリスクに気が付いており、相場水準の低下から需要面の支援も見込める。

10月のUSDA需給発表で、更なる生産高の上方修正があっても、単収にして163程度ならば
(USDA9月161.9)生産高は130億4000万ブッシェルとなり、総需要見込み130億2500万
と同程度に収まる。そうなると在庫水準は前年並みとなるわけで、3ドルを割り込むには説得力に
欠ける。もっとも、単収が165を超えるとか、景気後退で需要見込みが減少すれば話しは別だが、
現状で試算すると3ドル前後は良い水準に映る。

本邦は彼岸に入り今年は5連休となるが、米国市場は月・火・水とセッションが行われる。
その間の相場次第で、東京の連休明けの指標となる。シカゴ相場は弱い地合いではあるものの、
冷静に諸々を分析すると、一方的な下落には至らない可能性は十分にあると見ている。


今週のコメントはこれにて。「日々の概況と見解」はまだお休みしてますが、メール配信などは
普段と変わらずしております。お問い合わせやご質問、メール配信希望などあれば、お気軽に連絡
ください。
では、皆さん良い連休を!


18;49現在


2009.9.12

一週間のご無沙汰でした。当面はこの「週刊版」にてよろしくお願い致します。

今週は多くの業界人と話しをしましたが、全く明るい話題は無く暗い話しばかりです。
本当に先行き不透明な世の中ですが、当業界は特に先行き・・・

当サイトではあまり暗い話しはしたくないのですが・・・

とうもろこし
11日のシカゴ相場は4日続伸となった。セッションに先立って行われた、9月度USDA(米農務省)
需給発表にて、生産高は事前予想をやや上回る上方修正も、旧穀期末在庫(新穀では繰越在庫)
の減少や、輸出需要などを引き上げた結果、総需要を1億5000万ブッシェル引き上げたことなど
により、09/10予想期末在庫は事前予想よりも低い16億3500万ブッシェルに抑えられたことで、
印象としてはやや強材料視される内容だった。

USDA発表の主な項目は以下の通り。
トウモロコシ 
生産高 129億5400万
単収 161.9ブッシェル
09/10期末在庫 16億9500万
在庫率 12.5%


大豆
生産高 32億4500万
単収 42.3ブッシェル
09/10期末在庫 2億2000万
在庫率6.9%

トウモロコシの単収は04年に達成した160.4ブッシェルという記録を更新する予想となっているが、
事前に民間の予想ではもっと大きな数字も示されており、むしろこの程度で済んだという声もある。
だが、今後は更に上方修正されるという思惑があることは否めない。
一方で、生育が遅れている事実に変化はなく、例年よりも遅い収穫の為、早霜やWETな天候による
カビなどのリスクも否定出来ない。

今年の場合は供給に関しては、まだ天候による影響は大きく、生産高は増加も減少も可能性があり、
10月の発表に持ち越しとなっている。

需要面では、飼料向けなどが5000万ブッシェル引き上げられたが、隣国カナダの輸入見込みや、
ドル安などから1億ブッシェル引き上げられた。
需要面に関しては楽観的な見通し過ぎるのでは?という批判もあるようだが、やはり現状で3ドル
そこそこでは需要も付いてくるという解釈を個人的にはしている。

上記したように10月の生産高予想を待たねば見通し難い相場だが、あえて現在想定されている
ことで相場を計れば、シカゴ12限は300〜350というレベルが適正レベルか?
単収が更に上方修正された場合、300割れが実現し280辺りの可能性も残る。逆に、降霜など
冷害に見舞われたりすれば、その規模などにもよるが、3ドル後半〜4ドルを目指す可能性も
否定は出来ない。

円建ての東京の場合、ドル円などの水準に左右はされるが、シカゴに関しては、12限で現在の
レベル以下は買いに分があるように個人的には感じるが。

ちなみに、11日のシカゴ大豆が急落したが、これはトウモロコシ・小麦買いに大して大豆売りという
動きがあったこと、原油の下落を嫌気したことで、USDA需給発表で売られたわけではないと考える。
大豆の需給発表は中立と見ている。

最後に再びトウモロコシに話しを戻すが、今年のシカゴ相場は07年に非常によく似ているという
意見があることは念頭に。


今週のコメントはこれにて。「日々の概況と見解」はまだお休みしてますが、メールなどは普段と
変わらずしております。お問い合わせやご質問などあれば、お気軽にメールください。
では、皆さん良い休日を!

16:36現在


2009.9.5

「週刊版」の更新としては久し振りになりますが、既にご案内のように「日々の見解」も会社にて
使用している自前PCの調子が悪く、更新を休んでおりご迷惑お掛けしてます。

会社にして使用しているノート型PCですが、立ち上げる時に画面が赤くなってしまうのです。
暫くして暖まると通常の状態に戻るのですが、この事以上に問題なのが、使用中に頻繁に画面が
消えかかってしまうのです。例えると電気の切れそうな蛍光灯のように、一瞬消えるような感じ
であります。社内でシステムなどを担当しているPCに詳しい人間や、メーカーのサポートの人など
の診断では、マザーボード?か液晶本体かインバーターか寿命ではないかと・・・
このままの使用は危険だと・・・

上記のような状態で、PCは立ち上がるのですが、長時間の作業に耐えられる状態ではありません。
従い、当面は「日々の概況と見解」はお休みとさせて頂き、自宅PCから更新しているこの「週刊版」
にてご容赦頂ければ幸いです。

尚、「日々の・・・」についても、対応を検討中でありますので、よろしくお願い致します。

お客様などに向けて配信しているメールは、来週からは対応します。


とうもろこし
週末4日のシカゴ相場は、一代安値更新となる続落。
7日のレーバーデーによる休場で、3連休前となるこの日は、ショートカバーによる反発も一部では
期待されたが、INFOMA社など民間の予想生産高がいずれも弱気に作用したことや、当面の天候に
問題が低く、一時懸念された霜も気温上昇予想から可能性が低くなったことも弱気に作用した。

相場の地合いが弱材料に敏感になっているが、来週は7日引け後に発表される週間作物進展度
報告で、生育遅れの挽回が期待されること、11日にUSDA(米農務省)需給発表もあり、これにて
生産高の上方修正の期待が大きいことなど、弱材料視されそうな発表も多く、まだ軟調な展開を
強いられる可能性がある。

だが、個人的には生産高で130億ブッシェル程度は織り込んでいる可能性は高いと思え、相場は
かなり豊作を織り込んだ。130億をどの程度上回るかが焦点だが、2日「日々の概況と見解」にも
記した需要の増加もあり、ここから大きな下落も疑問ではある。
だが、需要と異なり供給は北半球ならこれから2〜3ヶ月のことであり、注目はされ易いのも事実。
豊作を先取りして相場に織り込み、収穫期本番には「豊作に売り無し」という展開になる可能性も。
もっとも、今年は生育遅れで、収穫期も例年より遅れそうだが・・・

今週はいろいろな立場の方と情報交換をしたが、やはり、実需に近い現場にいる人ほど、シカゴ相場
12限で3ドルを割り込む相場には否定的であった。

4日で既に306まで下げており、3ドル割れが実現する可能性は高いものの、3ドルを大きく下回る
水準が出るとか、長い時間2ドル台に滞在しないという意味です。
上昇に転じれるかどうかという問題はあるが、ここからの下値は知れているという見方も多い。

農家はこの2年ほどの相場で、経済的にも一時よりは恵まれており、体力に問題がなく、安いと
思われる相場水準で無理には売らないという見方がある。また、今シーズンの生産コストは、
3ドル台後半になっている農家も存在し、3ドルそこそこのレベルでは農家の売り意欲は低いと
見て差し障りないのでは?

でも、収穫すればある程度は売らざるを得ないという見方もあり、それは完全には否定は出来ない
ものの、近年は農家も自前の貯蔵施設を充実させていることや、エタノール製造工場など以前には
なかった倉庫?もある。
9〜10月は弱材料として収穫圧力(ハーベストプレッシャー)の時期とされるが、実際の流通では
近年はそのような現象は低く、心理的な側面が高いようだ。

以上を踏まえて、個人的にはシカゴ12限で3ドル割れ場面は買いに分があるように映る。ただし、
現状では相場は弱材料に敏感であり、今シーズンの豊作がどの程度になるかの見極めは重要。


米国農家は年々、大豆よりもトウモロコシ生産に力を注いでいるが、それは種子会社によるところ
も大きい。モンサントやデュポンなどの種子会社は、トウモロコシのGMO品種に力を注いでいる。
また、大豆よりもトウモロコシの方が、農家として手間が掛からないこともあるようだ。
大豆は米国からブラジルに、輸出市場で一位の位置は奪われており、大豆は南米、トウモロコシは
米国と住み分けが出来つつある。
そして、大袈裟に言えば米国は国策として、トウモロコシの相場下落は歓迎していない。勿論、
市場経済であり、付いた値段が相場ではあるが。まあ、この辺は個人的な偏見も含んだ話であり、
目先の相場の上げ下げには役に立たないことはご理解ください。

目先の相場の上げ下げですが、当サイトを見ている人も、私の顧客も、そして私自身も一番関心が
あることですが、現状では下値志向の相場と言わざるを得ないも、個人的には来週〜再来週にかけ
大きな転換期を迎える可能性を秘めていると考えております。


最後に東京について述べれば、シカゴ相場同様の見方にプラス、輸入コストの問題があります。
ドル円の円高傾向がまだ払拭されていないこと、フレート(海上運賃)の低迷など、輸入に掛かる
コストも軟調な状況で、シカゴ相場よりも幾分下値に振れやすい点に留意されたし。

買い方には苦戦で始まった9月第一週であるが、良い形で今月を終えれればいいですね。
個人的にもそう願っているし、その可能性は十分にあると睨んでいる。


今週のコメントはこれにて。
暫く、毎日のコメントは出来ないかも知れませんが、平日の電話などでお問い合わせは歓迎します
ので、よろしくお願い致します。

17:03現在


2009.8.8

とうもろこし
7日のシカゴ相場は続落。雇用統計を好感して上昇したNY株式相場や、僚友大豆相場の堅調
な動きに影響を受ける場面もあったが、ドル高や来週12日のUSDA(米農務省)需給発表にて、
生産高の上方修正見通しが強く、相場は下値を模索した。

生産高予想では、民間の見通し平均では作付面積を8633万エーカー、生産高125億0800万
ブッシェル、単収157.49ブッシェルとなった。作付面積の下方修正幅は小幅に止まり、
それ以上に単収の上方修正幅が大きく、生産高は上方修正となっていることで、先月後半に
取り沙汰された作付面積下方修正を見込んだプレミアムは剥げるべくして剥げた。

だが、仮に125億程度の生産高であれば、3ドルを割り込むような展開は、個人的にはイメージ
し難い。おそらく市場は最終的に125億以上の生産高を見込んでいる向きが多く、相場の上昇力
を削いでいるような気がする。

だが、今シーズンは生育の遅れている地域もあり、秋には霜の懸念も念頭に置かねばならず、
今月中に12限で3ドルを割れる場面があれば、そこは買い場になる可能性もある。
今年の相場はまだ一筋縄ではいかないように思うが・・・?

東京は大きく売られた。今週の相場は高値を出してから、あっと言う間の下落であり、俗に言う
「往って来い」となった。だが、今すぐに1万8000円を下抜くとも思えず、ここから下値はむしろ
買いになる可能性も感じるが・・・?というよりも、このところ逆張りの相場になっており、まだそれ
が続くのであれば、ここからは買いに分があるということ。

週明けの東京は8日のシカゴ安も、ある程度は先行して売られており、ドル円が約2円の円安に
なったことで、計算上は下げない計算だ。週明けの夜間が堅調ならば、急反発の可能性も
あるかもしれない。だが、先限で2万円回復があったとしても、そこから大きな上値も現状では
見込み難い。

今週のUSDA需給発表で、どういう数字が示され、相場がどういう流れになるかを見極めて、
現状では思い切った勝負は控えながら、週始めは逆張りスタンスで臨む。個人的にはそんな
イメージだ。


今週のコメントはこれにて。では皆さん良い夏の休日を!

21:55現在


2009.8.1

とうもろこし
30日のシカゴ相場は続伸。
原油などが堅調なことや、好調な輸出、最近の低温が受粉にはプラスながら、生育遅れによる
収穫不安に繋がっている。月末という事情も重なり、最近売り込んだFUNDなどのショートカバー
も相場反発に一役買った。

産地低温の評価が分かれてきている。低温はトウモロコシの生産量を大きく左右する、受粉に
対しては極めてプラスで、過去の低温の夏を過ごした年は概ね良好な生産高を達成している。
だが、今年は今夏の低温だけでなく、春の作付期に降雨がちの天候により、作付が例年より
遅れたことも影響しており、それにより生育遅れから、秋の収穫期も例年よりもずれる可能性
が指摘されており、収穫前の霜害などが懸念されているからだ。
例年なら今の時期の低温は文句無しに強材料となるが、今年はこのような事情で評価が割れ
ている。

また、作付面積が例年と異なり、6月末の発表から8月のUSDA(米農務省)需給発表で修正
される見通しとなったことで、今シーズンの生産高予想が、上記した低温の評価と相まって、
不透明感を強めている。
従い、当初の作付面積で、低温による受粉の進捗具合から、現時点で期近で3ドル割れして
いても不思議はなかった相場は、今シーズンの生産高の不透明感から反発傾向を強めて
いるのだ。

他の多くの商品(銘柄)と異なり、トウモロコシや大豆などは供給時期が限られている。
ザックリと言えば、原油や貴金属などは一年中生産があり、供給が確保される。
だが、トウモロコシの場合なら、北半球の主な生産国は米国と中国であり、収穫されるのは
年に一度の秋シーズンとなる。中国は現在自国消費に手一杯で、輸出余力は殆どなく、
輸出市場で影響力はない。南米では春に収穫があり、北半球の秋と合わせれば年に二回
の供給だ。だが、南米はトウモロコシよりも大豆の生産に力を入れており、輸出市場では
米国が世界の約6割の輸出を賄っているのだ。

勿論、輸出は在庫などから一年中行われており、供給は収穫期に限定されるわけではない
のだが、収穫期を迎えないと一年間の供給力が計れないのだ。

だから、年間を通じての供給力がどの程度になるかで、相場の評価が大きく変わる。

トウモロコシの受粉はメジャーエリアでは50%を超えたと思われ、そういう意味では峠は超し
つつあるが、上記したような天候の評価が難しい情勢の中で、作付面積も今月度の需給発表
(12日)まで流動的な現在は、強弱思惑が入り易い状況だ。


東京は週末に高値更新場面を迎えた。週明けは31日のシカゴ高も、フレート(海上運賃)安と
円高でほぼ相殺されそうな情勢。週明けは3日の夜間セッション次第か?

8月の相場は買われた場面を引き付けて「戻り売り」とするか、押せばすかさず買い狙いとする
「押し目買い」を選択するかだが、市場の意見はかなり割れている。

個人的には7月はまずます上手く泳いだつもりだが、最後に思惑が狂ってしまった。
今少し経過観察しないと、相場見通しをこの場で発表はし難いのだが、いくつか気になる点を
検証しながら、もしかしたら○○が正解かもしれないという方向で検討中。

その辺の詳しいことは、共に歩んでいる顧客に電話などで打ち合わせる機会としたい。


今週のコメントはこれにて。いよいよ8月です。今月の相場は大きく動きそうな予感も。
心して掛かりましょう。では、皆さん良い休日を!

18:00現在


2009.7.18

とうもろこし
17日のシカゴ相場は、この2日間の下げ過ぎ感から反発。
主産地ではいよいよ受粉本番に突入。今月末までに主産地の大部分は、受粉の50%以上を
達成すると見られている。産地天気予報は、受粉に大敵となるHOT&DRYは示しておらず、
全米第一位のアイオワ州では、これまでは気温がむしろ低いくらいだ。

このままの天候推移となれば、受粉は概ね順調に進みそうで、過去最高の単収160.4を
超える期待も浮上している。
10日のUSDA需給発表で使用された収穫面積は8010エーカーで、単収は153.4ブッシェル
となり、生産高は122億9000万としたが、仮に単収が160ブッシェルとなれば128億を超える
生産高となり、実に5億ブッシェル以上の供給増となる。

そうなれば、シカゴ12限で3ドルは覚束なくなると思われるが、単収は今後の天候次第。
だが、6月末に発表した確定作付面積が、今シーズンの作付遅れから、大豆への転換などの
評価が正しくなかったという見方も浮上しているようだ。
6月末発表の作付面積は、6月1日時点の集計で、その時点ではまだ作付中で、特に大豆の
作付が急がれていた時期だけに、そういう可能性も無いとは言い切れない。

従い、ファンダメンタルズを計る上で、8月のUSDA需給発表で、USDAがどの程度の予想単収と
するか、また作付面積の修正を一部の噂通りにトウモロコシを引き下げて、大豆を引き上げるの
かが注目される。

だが、畑の状態=相場ではないし、また、相場は常に材料を先取りして動くケースが多い。
上記したように、今月末や来月上旬で受粉が完了するわけだが、今後は日一日経過するごとに
天気に問題がなければ、高単収という思惑は働き易いだろう。

今週の東京は、上下1200円程度の値動きで、週間足は上下ヒゲのある陰線。引き続き弱い
足取りではあったが、極端な下落には警戒も芽生えている。
東京は先限などを中心に、産地との輸入採算で見ると、やや割安になっている。その辺の詳しい
記述は当欄では避けるが、手口にもそのことは表れている。
だが、このことはトレンドとは別で、あくまでも輸入採算で割安か割高かという話。


今週のコメントはこれにて。いよいよ夏本番の3連休です。皆さん良い休日を!

0:32現在


2009.7.11

【お知らせ】
今週号の「週刊商品データ」に、トウモロコシの相場見通しを語った私のコメントが掲載されて
おります。関心がある方はご覧ください。
また、希望者には郵送にて送信致しますので、住所・氏名を必ず明記の上、お申し込みください。
メールkakigaramarket@mail.goo.ne.jpでのお申し込みか電話03−3249−1422にて。
電話の場合は月曜日にお願いします。尚、部数に限りがありますので、希望に添えない場合も
ございますのでご理解お願い致します。

とうもろこし
注目された7月度USDA(米農務省)需給発表が、10日のセッションに先立ち行われた。
要点は以下の通り。

USDA09/10予想期末在庫
トウモロコシ 15億5000万ブッシェル(在庫率12.3%)
大豆 2億5000万ブッシェル

事前予想
トウモロコシ 予想平均15億6700万ブッシェル、予想レンジ12億9000〜
18億2800万ブッシェル、6月USDA10億9000万ブッシェル。
大豆 予想平均2億2900万ブッシェル、予想レンジ1億1500〜3億8400
万ブッシェル、6月USDA2億1000万ブッシェル。

期末在庫はトウモロコシ中立、大豆はやや弱材料というイメージか。
今シーズンの単収はトウモロコシ・大豆共に6月の予想から据え置きとなる。
トウモロコシ153.4ブッシェル、大豆42.6ブッシェル。

供給面は6月末の作付面積から出しており、単収は据え置きでも生産高は上方修正。
トウモロコシは122億9000万(6月USDA119億3500)
大豆は32億6000万(6月USDA31億9500)

トウモロコシは08/09の期末在庫(09/10の期初在庫)は16億から17億7000万に
引き上げられている。

需要面ではトウモロコシは飼料向け5000万増、食品・工業向けなど3500万減、
輸出5000万増となり、総需要は125億2500万ブッシェルと6500万上方修正した。
大豆は搾油用500万微増、輸出用1000万増、種子・飼料用200万微増とし、総需要は
31億3000万と2300万上方修正した。

結果として、トウモロコシは供給増を需要増が吸収しており、期末在庫見通しはほぼ予想
通りで中立となった。だが、今シーズンの単収を据え置いたことは、今後の上方修正の可能性
を残し、その辺が取り沙汰されると弱材料視することも可能。

大豆は需要増も供給増加幅が上回り、期末在庫は予想よりもやや大きく、材料としては弱材料
視される。また、トウモロコシ同様に今後の単収引き上げという思惑が生まれる余地がありそう。

需給発表そのものは中立〜やや弱材料という感触も、サプライズがなかっただけに、原油相場の
動向など外部要因の影響も大きいこと、投機玉に対する規制の議論などあり、その辺の動向には
注意を要すだろう。


上記した文面は、昨晩の発表直後22:00頃に顧客などにメールした内容だ。

だが、数字を細かく吟味してみると、作付面積を6月末の数字8700万エーカー(正確には8703万)
を採用しているのは当然であるが、作付面積に対して収穫面積を、これまでの91.5%ではなく、
92.1%に上方修正して、8010万エーカーとしたことは、個人的には非常に意外であった。
今シーズンは作付遅れから収穫も例年より遅れると思われ、あの収穫率が達成できるのだろうか?
例年よりもサイレージに回る畑が少ないのだろうか?

個人的な疑問は置いといて、USDA発表に従ったとしても、予想単収の6月からの据え置きは、
市場参加者の多くには今後の引き上げという思惑は呼ぶ。
USDAも5月に単収155.4としており、6月に2ブッシェル引き下げ153.4と下方修正した
ばかりで、今月直ぐにまた上方修正することに遠慮があったのだろうか?

トレンドイールド(傾向単収)や、ここまでの作柄、順調な天候などを考慮して、相場は既に単収
155〜156というレベルを織り込んでいるように思う。

今回の収穫面積(作付面積ではない)を以って、単収155で生産高を導くと、生産高は124億を
超えることとなり、今回発表した生産高予想よりも1億2000万ブッシェルほど多くなる。
それをそのまま期末在庫に上乗せすれば、16億7000万ブッシェルとなる。在庫率にすれば、
13.3%である。

今シーズンの受粉は、9日のコメントに記したように、20〜30日がピークとなりそうで、まだ受粉
の成否が決まらない間は、在庫レベルを考慮すれば12限330台からは大きく崩れる可能性は
低いかもしれない。在庫率12〜13%台ならば、ザックリとした相場レンジは、個人的には
300〜360辺りと思う。

だが、受粉が概ね成功し、単収が仮に160辺りまで上昇するようなら、生産高は128億を超えて
しまい、予想期末在庫も20億を超える。ザックリと20億の在庫なら在庫率は15%を超えてしまい、
3ドルは非常に高く映る。

投機玉の規制問題やら、株価、外為、原油相場など、外部要因を全く別にして、トウモロコシの
ファンダメンタルズから相場を計れば、単収155〜156ならば現在の水準から大きくは外れない
ように思え、単収160を超えるようなら3ドルが覚束なくなる可能性を考えたい。

だが、目先の相場は何やら戻りを欲している印象がある。上記したように、単収が155辺りに
収まるようなら、ここから大きな下値は期待し難く、やはり今後3週間程度の天候が鍵を握る。

個人的には12限で350辺りまでの上昇に期待している。それを当て込んで目先強気するか、
引き付けてガンガンの弱気をするか?その辺りの戦略を考えながら、来週からの作戦を立てたい
と考える今週末である。


今週のコメントはこれにて。USDA発表などで長文になったので、東京に関してのコメントは省略
させて頂きました。東京は「日々の概況と見解」にて。では皆さん良い休日を!

19:47現在


2009.6.20

とうもろこし
週末19日のシカゴ相場は、大豆の下落に影響を受け、期近で4ドルを割れる展開を余儀なく
された。セッション序盤は4ドル割れに対する抵抗や、作付面積減少懸念から値を保っていたが、
セッション中盤(シカゴ時間10:30)に民間大手調査会社INFOMAが、同社の作付面積予想を
発表し、トウモロコシには強材料視される予想も、大豆相場には大きく弱材料視される内容で、
大豆相場が暴落したことに連れて下落し、期近で4ドルを下回って引けた。

30日のUSDA(米農務省)に先立って、INFOMA社が発表した09年作付面積は次の通り。
トウモロコシ 8310万エーカー (USDA3月は8498万6000エーカー)
大豆 7890万エーカー (USDA3月は7602万4000エーカー)

トウモロコシに関しては、今春の作付遅れなどから減少は予想されていたが、減少幅は予想
レンジ内ながらも上限に近く、材料としては強材料と言えるが、サプライズというレベルでは
ない。一方の大豆は、トウモロコシからシフトして増加予想も、増加幅はサプライズと言える
増え方であり、文句無しに弱材料だろう。
しかし、トウモロコシが約190万エーカーの減少に対して、大豆の290万エーカーの増加は
サプライズである。
19日のセッションでは、やはり大豆にインパクトは強く、大豆のサプライズに反応した格好だ。

シカゴ期近は引け値ベースでも4ドルを割り、100日移動平均も下回ってきたことは、目先の
相場には売りを誘いそうだ。だが、USDAの発表は30日まで待たねばならないが、INFOMA社
の予想を信頼して相場をイメージすると、この作付面積では3ドルの中盤までの下落は、
7月以降の天候が味方してからでないと考え難い。個人的には360〜370までの下落を想定
していたが、30日の発表までは380辺りまでに上方修正する必要も感じている。


上記したことはあくまでも目先であり、トウモロコシ生産における最大のポイントは受粉である。
受粉が上手く運ぶかどうかで単収は大きく変わり、その時期は例年なら7月中旬、作付の遅れ
た今シーズンは7月中旬〜8月上旬で、この期間の天候次第のことである。

受粉期の天候に問題が起きれば、その深刻度にもよるが、5ドル突破の可能性は依然として
残る。ただし、天候にこのまま問題がなければ、3ドルそこそこのレベルまで下落する余地は
十分にあるだろう。
まあ、天気が順調に推移した年でも、一時的には天候懸念は浮上することもあり、今後は
天気予報に一喜一憂する局面に突入する。

現時点では長期予報などに問題はなく、どちらかと言えば前者(5ドル)よりも後者(3ドル)の
可能性が高い印象だ。ある人に言わせれば、「トウモロコシは雑草と同じ位強いんだ」と。
多少の天候では作柄にダメージは無いという判定だ。まあ、雑草と同程度強いかどうかは
何とも言えないが、素人目に見ても少なくても大豆よりは、トウモロコシの方が強そうな
作物に見える。


天候相場本番が接近しているが、30日のUSDA作付面積発表や、産地天気予報には注意を
払いつつ、まだ売り有利な相場展開を想定している。


さて、東京に話題を転じるが、個人的な相場方針は15日より弱気支持に回っております。

週明けは軟調な出足となりそうだ。月曜日の夜間の入り方にもよるが、現時点では計算上は
トウモロコシで300円程度の下落となり、18日に付けた先限安値2万2100円を抜くかどうか
のレベルだ。

今週の下落で内部要因は売り方が巻き返しに成功し、買い方の手仕舞い売りを誘い易い
状況だ。ただし、売り方でも安値の売り玉を抱えた状態で頑張っていた向きは、まだ因果玉
の状態から脱却もしていないか?推測すると3限で2万円割れ、5限で2万円トビ台という
辺りか?
外部要因は別にして、内部要因からはそのレベル近くまでの下落に障害は低く、ならば
19日の引け値から千丁(1000円)程度の下落期待は持てるが・・・?


今年の相場は市場参加者も冷静で、シカゴ相場以上に買い気が強まった昨年とは全く
異なっている。従い、輸入採算で見ても、今の相場レベルはほぼ中立であり、極端に東京
市場がシカゴ以上に下落する局面となれば、採算的には買い目も浮上し、突っ込み売りは
要警戒。そういう場面はむしろ買い場とも思える。まあ、シカゴ市場との裁定取引をしている
のではないので、それ以上に大切なことはトレンドが上下どちらに向いているかだが・・・

いずれにしても天候相場本番が接近してきており、情勢の変化には十分に注意を払いつつ
相場に臨みたいものだ。


今週のコメントはこれにて。皆さん良い休日をお過ごしください。

16:18現在


2009.6.13

とうもろこし
12日のシカゴ相場は、ドル高や原油安に天候回復予報から大幅に下落を余儀なくされた。
最近のコモディティ高を支えていたドル安基調に変化があったことで、原油を始めコモディティ
全般が軟調だったこと、作付が順調に運んだ西部ベルトでは、来週の降雨予報が作柄には
プラスに作用すると受け止められたことなどが売りを誘う要因となった。

今シーズンの作付遅れは、完全に相場には織り込まれたわけだが、その影響は今週10日に
行われたUSDA(米農務省)需給発表にて、単収2.0ブッシェル引き下げで取り合えず区切り
が付いた。作付面積に関しては減少懸念が強いものの、月末の発表までまだ時間的な猶予
もあり、今月中盤は作付期の天候プレミアムが剥げ易いタイミングではある。

確定作付面積は30日のセッションに先立ち、USDAから発表されるが、トウモロコシの減少幅
は200万エーカーを超える減少(強材料)から、100万エーカー未満に止まる(弱材料)という
見方まで大きく割れている。どの程度の減少幅になるかは発表を待たねばなるまいが、減少
することはほば確実視されている。
そうなると、実際の数字は兎も角も、減少見通しを背景に思惑の入る余地があることが重要で、
13日引け値で7限は425まで下落はしたが、4ドルを割れるケースはイメージし難く、ここから
の下落場面は買い目があるように映る。

今月中盤は天候相場の重要期の端境期とも言える。作付が完了した現在、受粉期という
天候最重要期入りまで中休みといった趣だ。伝統的に米国市場では、トウモロコシや大豆の
天候相場メインステージ入りは、7月4日のINDEPENDENCE DAY(米独立記念日)が目安と
される。例年は7月中旬が受粉のピークで、トウモロコシの天候最重要期は7月であるが、
今シーズンは作付遅れから受粉は8月上旬までずれ込むと思われ、例年よりも天候の影響
を受ける期間は長引く可能性が高い。

週明けの東京は軟調な出足となりそうだ。また、今月に入り攻防の激しい、7限(当限)が
いよいよ納会を15日に迎える。納会の受け渡しに対する票読みは、一応は渡し物が多い
買いハナとなっているが、渡し方次第の納会となりそうだ。
7限の行方も需要だが、来週は5限でも5日に付けた安値2万3800円を下抜ける可能性
が高い。最近の持合を下抜けるということは、下値模索の展開となりそうだが、先限で
2万3000円を割り込むような感じも現時点は抱き難い。もっとも、納会翌日には新しい
先限である10年7限が発会するわけで、これまでの先限である5限では2万3000円割れ
程度までの下値はあっても不思議ではない。

個人的には今年の天候相場、どこかで積極的に売り勝負をかけたいと考えているが、
現時点では時期尚早と考えているし、まだ値も足りないと考えている。今年は作付遅れ
から白黒の決着も長引く可能性もある。そうなると、来週からの突っ込み場面は、買いに
分があると思え、先限の2万3000円台は場味などを吟味しながら、再び買い戦線を張る
場面になるのではと考える。

他市場との兼ね合いは近年の相場には非常に重要だが、やはり7月あたりからは穀物は
独自の材料を最優先すべき時期だ。今年の高値は先日付けた2万4740円で終わりなのか、
はたまた2万9000円辺りまで見込めるのか?お天道様次第ではあるが、いずれにしろ、
まだ一気に値崩れを起こせるものではないと考える。個人的には2万9000円は兎も角も、
2万4740円で天井とは思えないのだが・・・?


今週のコメントはこれにて。現在、私の住んでいる千葉県は、梅雨の晴れ間がのぞいており
好天です。では、皆さん良い休日をお過ごし下さい!

17:05現在


2009.6.6

とうもろこし
5日のシカゴ相場は、ドル高などから反落。週末という事情も重なり、ドル高は輸出減少懸念や
ドル建て商品価格にはマイナスに作用することもあり、売り先行で反落を余儀なくされた。
だが、下げ幅は限定的で、引き続きFUNDなどの投機資金流入観測、今シーズンの作付遅れ
から、来週10日のUSDA(米農務省)需給発表で予想単収の引き下げ観測、月末に発表される
作付面積の下方修正観測が根強く、下値も限定的となった。

10日のUSDA需給発表では、東部の記録的な作付遅れを考慮し、予想単収を3〜4ブッシェル
引き下げるという観測がある。そうなると期末在庫の大幅な下方修正が避けられないが、
順調な西部ベルトの単収は過去最高になるとの予想もあり、東部ベルトの悪化分を吸収する
という見方もあり、今年は例年以上に地域格差が大きいことから、事前予想も大きく割れている
印象だ。

だが、いずれにしても弱材料にはなりそうにない。問題は強材料としての度合いだろう。
強材料としてのインパクトに欠けた場合、相場水準に修正が起きる可能性も否定は出来ない。
しかし、事前予想をそれなりに満たした場合、それを切っ掛けに一段高を目指す可能性も否定
出来ない。

現在の相場は新穀の供給を巡り、強材料が目に付く状態であるが、それを背景にFUNDなどの
投機資金流入が相場上昇に一役買っている。原油相場が70ドル台に定着となれば、一層の
投機資金流入の可能性があり、12限で5ドル突破も視野に入る。

だが、4日の「日々の概況と見解」にも記したが、CFTC(米先物商品委員会)が市場の規制・監視
を強化する方針を示したことが、コモディティ全体の下落圧力になる可能性もあり、この辺の情勢
は注意深く見守る必要だがある。最近の原油高が景気回復を遅らせるという見方もあり、こういう
世論が高まるかどうかもポイントだ。

さて、東京は週末に期近の内部要因から急落。この辺の事情は顧客には伝えているが、当サイト
ではこの場でそれを書くつもりはない。

しかし、週明けの東京は週末の円安で、フレート安やシカゴ軟調も吹き飛ばしそうな情勢だ。
来週は先限で2万3000円台のどこかが買い場になる可能性を感じている。


今週のコメントはこれにて。そうそう、今週はUSDA需給発表があります。日本時間では21:30で、
22:00頃には数字の把握が出来てます。
これまでも顧客の一部には発表直後の数字や、その評価をメールなどでお伝えしてます。
当日夜にメールなどでお問い合わせ頂くケースもありますが、当日夜は電話やメールなど連絡で
立て込んでいる為、いきなりのお問い合わせは対応しかねます。
しかし、 口座開設を前提としたお問い合わせを頂いた方で、それを希望される方にもメールにて
お知らせしますので、前日までにお問い合わせください。
ただし、しつこいようですが、口座開設を前提とした方に限らせて頂きますのでご理解をお願い
致します。

では、皆さん良い休日を!

14:00現在


2009.5.30

早いものでもう5月も終わろうとしてます。週明けは6月入りで、世間的には衣替えのタイミング
ですね。私はだいたいGW明けから衣替えしてますが、皆さんは如何ですか?

そうそう、今月2日の当欄で書きましたが、皇居ランニングは続けてます。その皇居周辺の緑も
変化があり、紫陽花の花がところどころで咲いてきてます。まあ走るのに必死で、横目で見る
だけですが。

梅雨入りも迫ってきましたが、相場の方はバシっと当てて、気分は快晴と行きたいですね。
そんなことを希望する方で、私のお手伝いが必要とする方がいらっしゃいましたら、お気軽に
メールkakigaramarket@mail.goo.ne.jpなり電話なりでお問い合わせください。
現在、他社で取引中の方で、そちらの建玉相談でも、何でも結構です。


とうもろこし
5月最終日となった29日のシカゴ相場は、原油高や好調な輸出を手掛かりにFUND買いなどで
堅調。この日発表された週間輸出成約高は予想よりもやや強い内容だったこと、原油相場が堅調
なことなどを手掛かりに、夜間セッション同様に強い動き。だが、高値圏では農家や商業筋の売り
が入り、上値は抑えられた格好だ。

来週発表される週間作物進展度報告で、作付進捗率は91〜92%と予想されており、引き続き
平年よりも遅れている。個人的には作付進捗率よりも作柄発表に注目しているが、順調な作付が
行われたアイオワやネブラスカなどの西部ベルトと、記録的な作付遅れのイリノイやインディアナ
など東部ベルトでどの程度の違いなのか?

来週の天候はCOOL&WETで、未作付の畑にはマイナスであると共に、作付完了の畑に対しても
COOLな天候は発芽や生育を促す条件ではなくマイナスだ。

天候云々は極めて重要だと考えるが、FUNDの買いなどが相場を押し上げていることは疑う余地
が低く、彼らの去就次第という側面はある。だが、今シーズンの作付遅れはFUNDの買い参入に
絶好の口実を与えている点は見逃してはいけない。

週明けはGMの破産法申請が行われる可能性があるが、各市場に影響は限定的で、特に穀物に
影響は少ないと診ているが、注意が必要であることに変わりは無く、市場の反応は注意深く見守り
たい。

今年は昨年以上に作付が遅れたにも拘らず、昨年よりも過熱感は乏しい。昨年はまだ世界経済
危機が表面化する前で、投機資金の動きなど投資環境がかなり違うと言ってしまえばそれまで
だが・・・?
上記した要因が一番だが、高値後の急落劇が記憶にあることも影響しているだろう。だが、昨年
は受粉期の天候はかなり理想的に推移したことは見逃してはいけない。今年も受粉期が順調に
運ぶとは限らないのだから。

昨年は5〜6月でシカゴ期近は概ね5ドル後半〜7ドル65セント(6月最終週で昨年の天井)で
推移していた。今年はまだ5ドルも達成していない。経済環境が違うことで、一概には比較しては
いけないが、新穀12限で5ドル程度の高値を見込むことは冒険だろうか?個人的にはそうは
思わない。シカゴ期近で4ドル中盤に差し掛かり、新穀12限は4ドル後半を窺う値位置だが、
まだ高値余地はあると考えている。



さて、東京だが昨日は新高値更新となった。だが、シカゴ同様にまだ高値余地が十分にあると
考えている。東京についてはいろいろ思うところはあるが、この場では公表は差し控える。
だが、個人的には先限で2万5000円辺りを目指すコースには乗ったと診ており、当面は強気
スタンスを崩すつもりはない。状況次第ではそれ以上の高値を目指す可能性も考えないでも
ないが、それはまだ情勢を見極める必要もあり、まだ何とも・・・

いずれにしても、6月前半は強い相場だと診て、相場に臨んで行きたい。



今週のコメントはこれにて。5月は相場も今ひとつ盛り上がりに欠けましたが、6月の相場は
面白そうで、今後の相場に期待をしつつ個人的には燃えております。
さて、来週以降の相場に備え、私はこれよりジムに行き汗を流してきます。心身充実しないと。
この土日はお問い合わせのメールが何件も来ると嬉しいですね。では、皆さん良い休日を!

12:54現在


2009.5.23

新型インフルエンザの拡大が拡がっておりますが、新聞やテレビの報道を見ていて違和感を
覚えるのは私だけでしょうか?特にテレビは感染者やその周辺の人の人権を尊重しているのか?
と疑問に思います。海外メディアなどでは「日本は偏執狂」という報道がありますが、それもやや
偏った見方ですがある部分では当たっているように思います。

まあ、穀物相場にはもう大きな影響が無い話題ですが、チョット気になったので書いてみました。
では、ボチボチ始めますか。

とうもろこし
3連休前を控えた22日のシカゴ相場は、作付遅れやドル安から上昇。
日曜日〜火曜日にかけてコーンベルト東部で降雨が予想されること、ドルが対円以外の主要通貨
で弱いことなどから輸出に追い風となること、週明けに発表される作付進捗率が77〜80%と、
依然として平年(95%)を下回ることなどが上昇の要因となった。

トウモロコシは毎年6月に入っても作付は行われるが、それらは北部ベルトなどが中心であり、
イリノイ州やインディアナ州という主産地でこれだけ遅れるのは異例。5月後半〜6月の作付では
単収低下が懸念されるわけだが、作付猶予がまだある大豆に転換する農家もいるだろう。
トウモロコシと同様に作付遅れが深刻な米国春小麦は、すでに一部で菜種に作付転換する
動きも顕著だ。

順調な西部ベルトの作付はあるが、東部ベルトの作付遅れは致命的で、順調な作付とは言い難く
今後はその影響を見極めねばなるまい。単収にどの程度影響が出るか?昨年も作付は遅れて
順調ではなかったが、肝心の受粉期の天候が順調過ぎたので、昨年も作付は遅れたが大した
ことはなかったと当て嵌めることはリスクが高い。また、6月末に米農務省(USDA)が発表する、
確定作付面積が明らかになるまでは、下値リスクは限定的になるかもしれない。
新穀(シカゴ12限)で5ドルを超えれば反落リスクは高まるだろうが、現在の相場水準では上記
した作付面積や単収の影響を見極めるまでは、期近(7限)で4ドル割れは考え難いと個人的には
想定している。

さて、東京は円高リスクや当限の商社玉が大幅売り越しであることなど、シカゴ相場以外の要因
で下値リスクはあるが、基本的にはシカゴ相場同様に上値志向が高いと診ている。
それに、この時期にシカゴ相場が上昇基調にあれば、輸入採算で東京相場はプレミアムになる
ことも多いのだが、今年の東京相場は冷静過ぎる。総取組高が少ないことも影響しているかも
しれないが・・・?
(東京相場はプレミアムとは、シカゴ相場よりも輸入コストを足すと割高になるということで、通常
は東京はディスカウント状態になる)

従い、場を見ていても、上値が重く感じる場面に遭遇しても、下値リスクが深く感じられないので、
現状では上値が足りないと思えて仕方がない。

22日のロンドン海運市況は、フレート(海上運賃)全体の先導役であるケープ指数が急騰して
いるが、果たして・・・?


今週のコメントはこれにて。では皆さん良い休日を!

17:44現在


2009.5.9

困難を克服して最後に実らせる。克って実らせる。
私の名前克実の意味です。亡き父が考えた名前ですが、正に相場向きの名前だと思ってます。
もっとも、父も私が相場稼業に就くとは思っていなかったでしょうが。

兎に角、相場に克ちたい。

とうもろこし
9日のシカゴ相場は、天候が引き続き芳しくなく、作付遅れが解消されないという観測を手掛かりに
FUNDの買い意欲が強く相場を押し上げた。

天気予報はシックス・テン(6〜10日後の天気予報)によると、イリノイ南部、インディアナ南部、
オハイオ南部などの東部ベルトを中心にWETな予報のままで、作付進捗が極めて低調な東部ベルト
の天候が不安視されている。


来週11日引け後に発表される作付進捗率は、依然として例年を下回る見通しで、5月中旬までに
作付が出来ないと、トウモロコシから大豆へ作付を転換する農家の出現が考えられ、今後の生育
スケジュールにも支障が出てくるため、単収への影響も懸念される。

この日はセッション中に民間最大手INFOMA社から、作付面積予想が明らかになった。
同社はトウモロコシを8390万エーカー、大豆を7830万エーカーと予想した。米農務省(USDA)の
3月末予想ではトウモロコシ8498万エーカー、大豆7602万エーカーとなっている。

来週は12日にUSDAから月例の需給発表が行われるが、今月から初めて09/10の需給を発表。
要するに今期の生産高予想も出すのだが、5月の発表では生産高予想は2月のOUTLOOK FORUM
で示した数字をそのまま採用するケースが多く、材料視されない可能性があるが、一部では作付遅れ
を考慮し、作付面積や単収の下方修正が行われるという期待もあるようだ。

9日引け後に発表された5日現在の大口投機玉報告では、FUNDはショート(売り)ポジションから
ロング(買い)ポジションに転じており、週後半の買いも加味すれば、FUNDは完全に買い意欲を強め
ており、ネット(差し引き)3万枚程度のポジションを作ったか?
注:INDEX FUNDはかねてから買いポジションで、上記したFUNDは従来型のもの。

当面の相場は、株価などに大きな下落が無く、天気予報通りに天候が推移すれば、FUND買いなど
から堅調な相場になる可能性がある。個人的には天候に変化なく、株価が堅調に推移するという
条件を満たせば、7限ベースで450を試すような相場も念頭に置いている。



東京は今週、堅調なまま相場を終えた。今週は特に期近の上昇が目に付いたが、手口などでそれは
見て取れた。手口などの話はこの場では控えるが、期近が堅調な間は各限の相場は大きくは下げ難い
だろう。シンプルに限月間のサヤを見れば、当先のサヤが千円を切った。また、当限と二番限は逆ザヤ
になったが、その二番限と先限でもサヤは千円を切っており、今のサヤなら買い方にハンデは低い。

また、サヤの変化は相場の変化であり、限月間のサヤの動きを見る限り、下値リスクは低いという評価
も下せるか?

現時点で買い方には、まだ利を伸ばすチャンスだと考えているが、昨年の例もあるように、天候相場
本番(7月)を前に下落に転じる可能性は念頭に置きたい。


今週のコメントはこれにて。風薫る良い季節となりましたが、皆さん良い休日をお過ごしください。
尚、お問い合わせなどは常時歓迎してますのでお気軽に。

17:04現在


2009.5.2

GW真っ只中ですが、皆さん如何お過ごしでしょうか?
私は特別予定もなく、DVD鑑賞やジム通いなど普段の休日と変わりません。

そうそう、最近は平日の夕方から夜にかけて、皇居をランニングすることに夢中です。
ランナーの為に更衣室やシャワーなどの設備が充実している施設も多く有り、週一程度ですが
立会い終了後にいい汗を流してます。

私の場合は走っても一周程度ですが、一周5キロを30分切るくらいで走ってます。
ジムのマシンと違い、アスファルトは足腰に響き、皇居は何気にアップダウンもあり、ジムで5キロ走る
よりも体力は消耗します。でも、皇居は景色も素晴らしく走っていても飽きず、今は季節も良いので
風も気持ちが良いです。

さて、相場の話に移りますか!


とうもろこし
1日のシカゴ相場は、作付遅れ懸念の台頭でFUND買いなどが先行し、5限は4ドルに乗せるなど、
堅調な動きを演じた。
今月上旬の産地天候がWETTERとなっており、作付進捗が期待し難いこと、4日引け後に発表される
作付進捗率が平年の58%に対して30%に届かない可能性が噂されていることが買いを誘った。

今期の作付は、コーンベルトでも地域格差を大きく、概ね西部は良好も東部や南部は作付遅れが
著しい。5月に入ったことで、作付進捗率の遅れには相場は敏感になり易い。
理想的な作付は5月中旬〜下旬(地域により異なる)までとされており、5月下旬の作付分からは、
単収が劣るというデータがある。また、大豆の需給がトウモロコシ以上にタイトな現在、トウモロコシの
理想的な作付期を逃した場合、大豆作付を選択する農家も現れる可能性があり、順調な作付は
今期の単収を占う側面と、作付面積が3月末予想から増やせるのか減少になるかを計る上でも
重要である。

近年は作付技術も進んでおり、僅かな晴れ間があれば一気に作付けは進捗するが、出来れば5月
中旬には80%程度の作付が臨まれるわけで、現状ではそれはやや厳しい情勢である。

作付の話は今後の天候によるが、今週は豚インフルエンザに振り回された一週間だった。
だが、豚とウイルスの因果関係が不明であり、現在は豚インフルエンザから新型インフルエンザと
報道するメディアも多く、それに歩調を合わせるように、飼料穀物への影響は軽微との見方に傾いた。

GW明けの東京相場を語るには、シカゴ4〜6日の相場を診ないと何とも言えないが、個人的には堅調
な相場を現時点では想定している。
東京は新型インフルエンザの影響もあったが、安値を売り込み過ぎた反動が大きい。弱気派の台頭や
強気は一部振るい落とされており、内部要因も上値に対して軽くなっている。

まあ、上記したように連休中のシカゴ相場もあることで、目先の相場を今ここであまり語っても仕方が
ないか?

ただし、昨年の例もあり、春の天候で大きく買われれば、その辺からは良い売り場探しになる可能性も
感じている。個人的には東京先限で、かねてから指摘している2万4000円台であるが・・・?


普段よりやや短いですが、今週のコメントはコメントはこれにて。連休中ですが、お問い合わせなどが
ありましたら、遠慮なくメールください。直ぐに返信が出来なくても、必ず返信は致します。

では、皆さん良い連休をお過ごしください。

15:45現在


2009.4.25

今日から大型連休(GW)入りだそうですが、相場に携わっているとカレンダー通りの生活の為、GW
入りという実感は全く湧きません。来月2日からの5連休でようやく連休という感覚ですが、米国市場
が開いていると、国内の連休が恨めしい時も多く、また、我々フルコミッションですと休みが多いのも
考え物。まあ、投資家の多くの方も、GWは嬉しいような悲しいような微妙かもしれませんね。

毎年GWになると、海外に旅行でも行きたいな〜と思いますが、相場に携わっているとなかなか
思い切った休みも取れないし、高齢の母親を放置して長いこと日本を離れることも叶いません。
もっとも、貧乏暇なしでそんな余裕もないけどね。

さて、来年のGWは海外に、いや、今年の暮れから正月にかけて海外に行けるように、相場でバシっと
決めれるように頑張りましょう!

とうもろこし
週末24日のシカゴ相場は、作付遅れなどの強材料には反応薄で反落。

需要面では仕向け地不明の11万トンを超える成約が報告されたことは強材料視されたが、中国政府が
来月から政府備蓄のトウモロコシを輸出するという観測は弱材料視された。

供給面ではこの土曜日〜日曜日にかけてベルト西部で、日曜日はイリノイで、月曜日はインディアナや
オハイオなどを中心に降雨が予想され、作付作業に支障をきたすこと、ベルト北部のノースダコタでは
豪雨の影響でコーン作付予定のうち120万エーカーが作付不能になるなどの見通し、週明け27日の
セッション終了後に発表される作付進捗率が依然として平年対比で大幅に遅れる見通しが強いことなど、
強材料は目に付いた。

今後の相場はやはり作付に関心が向くが、ベルト西部では比較的順調なペースになってきたようだ。
生産高全米第一位のアイオワ州では、一気に40〜50%の進捗率になる可能性が一部で指摘されて
いる。一方で東部ベルトでは降雨の影響で作付進捗はままならず、全米第二位のイリノイ州では、
20%に届かない可能性が高いとされている。

24日の「日々の概況と見解」に記したが、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は車両用燃料から
排出される二酸化炭素を抑制するための「低炭素燃料基準」を承認した。その結果、製造過程で
二酸化炭素排出量が多いとされる、とうもろこし由来のエタノールが敬遠されるとの思惑は弱材料視
されている。しかし、、「低炭素燃料基準」の実施は2011年以降で、直ぐには需給関係に影響はなく、
相場に対する影響は一時的なもので、心理的な側面が強いとされている。

さて、週明けの東京は軟調な始まりが想定されるが、この土日の天候次第で週明けのシカゴ夜間
セッションがどう動くかにも注目。場合によっては、週明けの軟調な場面は買い好機の可能性も視野に
入れたいが、東京はドル円の動向には注意が必要だ。

先限で2万〜2万2000円台のレンジが続いているが、このレンジを放れた方に相場は大きく動くような
気が個人的にはしている。だが、時期的には天候リスクなどを考慮すれば、下値リスクは限定的になる
ため、上に放たれた場合の方が相場は魅力的だと思うが・・・?

産地天候やドル円相場、株式市場など外部市場の動向、東京の場の気配などに注視して、来週以降
も相場に臨みます。目先の相場は「日々の概況と見解」を見ていただくか、直接電話なメールなどで
お問い合わせください。


今週のコメントはこれにて。では、皆さん良い休日を!

【お知らせ】
トウモロコシのSPECIAL REPORTを先着10名様に進呈します。同REPORTは(株)商品データ社が
作成したものですが、分かり易く解説してあり、相場の参考になる内容です。
住所・氏名・年齢・職業・携帯番号など連絡先を明記の上でお申し込みください。
お申し込みはメールkakigaramarket@mail.goo.ne.jpか、電話03−3249−1422です。


16:11現在


2009.4.4

今日は昼過ぎからBSで新装なったNYヤンキースタジアムでの、シカゴカブスを迎えてのオープン戦
中継を観ておりましたが、直ぐに画面が切り替わり、NHKアナウンサーが緊迫した表情で、
「北朝鮮」から飛翔体が発射された模様です」と。何〜、遂に発射したか!とっ、思ったのも束の間で
「発射は誤報」でしたと。。。

国民にとっては地域によって桜も見頃の今日、全く迷惑な話で物騒な週末となりました。
まあ、誤報はもう勘弁して欲しいですが、政府や関係機関には万全の体制で、今後も対応をして頂き
たいものです。


とうもろこし
週末3日にシカゴ相場は、大豆高や作付遅れ懸念が台頭し堅調。今後2週間程度はコーンベルト
の多くの地域でCOLD&WETな天気予報となっており、作付けは順調なスタートを切るのが厳しい
情勢になっており、僚友大豆相場の強い動きも手伝い上昇した。だが、この日の高値圏では農家
売りも多く、上昇幅はやや控えめではあった。また、大豆や小麦買い・トウモロコシ売りなどの
スプレット取引も上昇幅を抑えた格好。

トウモロコシの作付面積が米農務省(USDA)から示されたが、種子会社MONSANTO社はUSDAより
多い8600万エーカーとしている。ちなみに、31日USDAは8498万6000エーカーとしている。

この予想数字に関していろいろな議論や意見はあろうが、6月末に発表する確定作付面積発表までは、
月例のUSDA需給発表などでは、この8498万エーカーを基準に生産高を割り出す事となる。

作付面積は今後、作付に適した天候かどうか?競合する大豆相場との兼ね合いなどで、作付を変更
する農家も出てくるため、今後の天候や大豆相場の値位置も重要になってくる。
天候は現状では作付に適しているとは言い難く、順調なスタートはほぼ望めないような予報だ。
主産地では4月中旬〜5月末が作付期となるわけだが、近年の作付技術の進歩などから一週間も
あればかなり作付は進捗する。しかし、理想は早めの作付けがその後の生育などにもプラスで、
地域によって異なるのだが、5月下旬の作付は単収がやや低下するのだ。
従い、トウモロコシの場合、4月末までにどの程度作付は行われるかが重要で、作付が捗らない場合
大豆に転換する農家も出現する。いずれにしろ、今後は産地天候に注意が必要だ。

また、大豆相場が強い。来週10日に行われるUSDA需給発表で、予想期末在庫の下方修正も噂され、
現時点で予想される作付面積では、需給逼迫懸念が台頭してしまう。作付面積を呼ぶには10ドル台
の相場が必要かもしれない。

トウモロコシは大豆相場が10ドルに迫っていること、来週の天候が非常に悪いことなどの割りに、
上昇幅が鈍いようにも思う。これは大豆や小麦買い・トウモロコシ売りのスプレットや、作付開始前の
農家売りが影響しているのかもしれない。しかし、それらが一巡してしまうと、上値リスクが高まる
可能性は念頭に置きたい。シカゴ市場関係者によれば、5限で410辺りには大量の売りオーダーが
控えているようだ。その辺で反落する可能性はあるが、もしそれを突破したら450辺りまでの可能性
が浮上するだろう。


東京も下値は切り上げつつも、上値がやや重い展開を余儀なくされている。しかし、新高値を更新
しつつ、押し目を入れる相場で、相場のリズムは正に買いと映る。

手口などをあまり意識せず、当面は期先限月の「押し目買い」方針である。



今週のコメントはこれにて。最近、一般委託者が非常に減少してしまっているようで、当サイトにも
お問い合わせなどが以前より減少しております。お〜い、誰かいるか〜。まあ、冗談は兎も角、
お問い合わせなどお気軽に。


では、皆さん、ミサイルが飛んでこないことを祈りつつ、良い休日をお過ごし下さい!

18:22現在


2009.3.28

早いものでもう3月も終わろうとしてます。「週刊版」の更新としても、3月はこれで最後。次回は
もう4月で新年度に突入してます。
首都圏は桜もチラホラ咲き始めましたが、開花後に冷え込んだ為、まだ花見客で賑わうような
状況でもありません。やはり桜は4月というイメージです。

4月と言えば穀物も天候相場に突入です。勿論、天候相場のメインステージはトウモロコシで7月、
大豆なら7〜8月でありますが、作付が始まれば相場は天気を気にします。
そして、天候相場を計る上で重要な、作付面積が今期はどうなるか?確定作付面積は6月末に
米農務省(USDA)から発表されますが、それに先立ちこの3月末に農家から聞き取り調査を実施
した上で集計した、作付意向面積の発表がUSDAよりあります。

今週はその辺を中心にいろいろ書いてまいります。

とうもろこし
週末27日のシカゴ相場は、手掛かり難の中で他商品の下落に連れて軟調な展開。
原油安に加えドルが主要通貨に対して高い(対円では軟調)という、外部市場の条件が売り方に
味方したこと、大豆相場が中国の政府備蓄放出懸念などから下落したこと、INDEX FUNDの売り
懸念の強い小麦相場の下落など、他穀物の下落も相場には影響した。
だが、個人的には他市場の動きの割りに、相場水準を維持した印象は残る。これは、31日の
一大イベント(USDA発表)を控えて、ポジションを大きく傾ける動きが限定的だった為と思われる。

さて、31日のUSDA発表は、作付意向面積と3月1日現在の全米四半期在庫の発表で、いずれも
今後のファンダメンタルズを計る上で重要だ。

まず四半期在庫だが、25日の「日々の概況と見解」にも記したが、高水準の在庫が確認される
可能性があり、当面の需給はタイトではないと受け止められそう。
事前予想レンジは、68億8800万〜71億4600万ブッシェルとなり、予想平均は70億0300万
ブッシェルとなる。3月1日現在でこのレベルの在庫なら過去最大となる。勿論、年々需要も増えて
おり、この在庫水準だけを採り上げて弱材料とは言い切れないが、少なくても強材料でないことは
明白だ。作付面積と共に四半期在庫も要注目だ。

作付意向面積は、事前予想レンジ8140万〜8900万エーカーと、過去記憶に無いくらい幅広い
レンジで、今年の作付面積が非常に流動的な状態ということが見て取れる。
ちなみに、事前予想平均は8455万エーカーとなっており、USDAが2月のOUTLOOK FORUM
(農業展望会議)で示した8600万エーカーを下回っている。

だが、世論は予想平均の8455万エーカーよりも低い数字を本音では予想している節もあるが、
今年は本当に予想が難しいのだろう。そうなると、8100万台や8200万台という相場には強材料
となりそうな予想が出ても、実際の作付面積はもう少し増えるのでは?という世論に傾く可能性が
あり、ストレートに相場には反映されない可能性がある。
近年、USDAは3月末に出した意向面積から、6月末に発表する確定面積を上方修正するケースが
非常に多い。

今年は蓋を開けないと、どういう数字が出るか分かり難く、その評価も非常に難しいものになり
そうだ。そうなると、発表された数字よりも、作付期の天候が例年以上に重要になりそうで、3月末の
数字から面積は拡大するのか?予想に近い線となるのか?予想よりも面積は縮小するのか?
思惑が入り込む余地が大きそうだ。

念のため作付面積で生産高はどうなるかを計算してファンダメンタルズを検証する。
単収と収穫率はいずれも、USDA2月のOUTLOOK FORUMで示した数字を採用し、収穫率は
約91.6%、単収は156.9ブッシェルとする。

事前予想下限8140万エーカーの場合、生産高は116億9800万ブッシェルとなる。
事前予想平均8455万エーカーの場合、生産高は121億5000万ブッシェルとなる。
事前予想上限8900万エーカーの場合、生産高は127億9000万ブッシェルとなる。

09/10の総需要見込みは、現時点のUSDAによると124億5000万ブッシェル。

上記した予想上限8900万の場合、総需要を上回る生産高は更に在庫積み増しになるわけで、
この数字が実現した場合、相場には明らかに弱材料となり、3ドル台を維持するのも難しくなる
可能性があるくらいだ。もっとも、この数字が出される可能性は極めて低そうで実現性は低い。

8455万の場合、生産高は121億5000万ブッシェルとなる。総需要を満たすには3億ブッシェル
ほど低いが、現在の在庫レベルは潤沢で、この程度の生産高が確保された場合、3ドル台の
相場は若干高く映るが、強い違和感を覚えるほどでもないか?

8140万の場合、生産高は116億9800万となり、総需要を満たすには7億5000万ほど足りず、
その分を在庫取り崩しとなるわけだ。今期の生産高が約117億ブッシェルとなれば、相場には
強材料となる可能性は非常に高いものの、作付面積8140万が3月末の予想とすれば「有り」と
いう評価にはなっても、実際はもう少し増えるという世論が高まりそうで、果たして・・・?

ざっと、作付面積で想定計算をしてみたが、一番需要になるのは単収であり、こればかりは天気
次第であり、まさに天候相場なのだ。

今年の場合、例年以上に思惑が強く滲み出そうな状況かもしれない。可能性としての話だが、
下値は2ドル50、高値は5ドル超、いずれも否定は出来ないだろう。

31日の作付面積で相場の予想も大きく変わるが、現時点のファンダメンタルズを意識すれば、
個人的にはまだ相場は下落余地があるように思う。


東京に関しても、基本的にはシカゴ相場と同様に診ている。週明けは軟調な出足を想定している。
だが、東京は当限の強さというか割高感というか、この事が相場に強く影響している。当限が落ち
れば、各限の相場は下げ易くなると思うが、当限(5限)納会は4月15日とまだ2週間半あり・・・



今週のコメントはこれにて。いよいよ穀物は天候相場に突入します。ご質問やお問い合わせなど
あれば、お気軽にお申し出ください。では、皆さん良い休日を!

17:47現在


2009.3.21

3連休中ですが、皆さん如何お過ごしでしょうか?東京はソメイヨシノが遂に開花しました。
私、本日は所用で車にて靖国通りましたが、靖国神社の桜は確かに僅かではありますが、
咲いておりました。しかし、彼岸に桜が開花というのも、何かピンと来ないですね。来週は気温が
やや低下するようで、開花はペースダウンする可能性があり、見頃は来週末〜再来週にかけて
でしょうか?

さて、週刊版としては本日から更新再開となります。よろしくお願い致します。

とうもろこし
まず19日(木)のシカゴ相場は、東京市場立会い中の夜間セッション同様に、ドル安などから
大きく買われ、5限は一時4ドルを超える強い動きを演じた。ただし、高値圏では農家売りなども
多く、東京立会いで織り込んでいる相場水準とほぼ変わらず。

週末20日のシカゴ相場は、材料難から各限前日比ほぼ変わらず。アルゼンチン農家のストの
可能性が高まっていることを手掛かりに買われている大豆相場に反応を示す場面もあったが、
小麦相場は逆に下落するなど、他穀物市場の動向もトウモロコシ相場を変動させるには至らず。


今週は原油相場の動向にも大きく左右されたが、ドル安懸念の再浮上などコモディティ全体に
底入れ感は増している。トウモロコシは今春の作付面積がどうなるか、米農務省(USDA)が
農家から聞き取り調査を実施した上で今月末に発表する、作付意向面積がどうなるか?
ファンダメンタルズを計る上で一番微妙な時期ではあるが、上値リスクが高まる時期ではある。
また、需要面でもガソリンにエタノール混合比率を高める方向で世論が高まっていることなども
あり、世界的な景気後退による需要減少懸念も、昨年末〜年初にかけて織り込んだ可能性が
ある。

シカゴ相場としては、350程度までの下値リスクは解消されていないが、450辺りを目指す
可能性も増してきており、やや上値リスクが勝っているような情勢か。
ファンダメンタルズは上記したように微妙な時期だが、シカゴ相場は素直に評価すれば
「押し目買い」となりそうだ。



さて、東京に視点を移すと、上記したシカゴ相場押し目買い=東京相場押し目買いと単純では
ないところが微妙。

東京も大所から相場を見れば、昨年末で大底は打っていると見るべきで、その意味では買い
相場ではあるが、現時点では実践的には買い難い。むしろ売りに映る。

今週の相場はようやく下落に転じたが、それまでの上昇はフレート(海上運賃)の上昇も原因
ではあるが、東京市場内部要因による上昇という側面が強い。具体的に言えば、東京市場で
某商社と思しき筋が大量の売り玉を買い戻す動きを続けたことで、相場を期近から押し上げて
いたのだ。だがそれによる副作用が、東京期近はシカゴ相場に比較して割高感を生み、別の
商社と思しき筋の売りを誘い、期近が急反落したことで期先にも商社勢の売り意欲を高め、
各限が水準を下げだしている。要するに、ある商社の買いで上昇し、別のある商社の売りで
下げたという図式である。
手口に関しての記述はあくまでも個人的な推測であることはご理解ください。

週後半の下落で、期近の割高感はかなり解消されたが、売り方の買戻しがまだ一巡した気配が
低く、期近にはまだ下げ余地を感じ、ドル円も19日(現地)に一時94円台に突入したように円高
リスクもあり、現状ではまだ相場は下値リスクが高いと診る。

ただし、東京19日の相場を診ても分かるように、期先の下げ幅は限定的であった。東京期先は
期近と異なり割高感(輸入採算という意味で)は特に無く、個人的な計算では中立程度のサヤ
でもあり、ここから期近安に影響を受けて大きく連れ安するようなら、その安値場面を追いかけて
売ることは、今春の安値を売る可能性もある。

現時点では売り方有利と診ているが、ここから更に大きく相場水準を切り下げれば、東京は期先
に関しては買い場になる可能性も念頭に。




今週の相場コメントはここまで。穀物相場はいよいよ天候相場が迫っております。
相場の当たり外れは別として、当サイトでは穀物相場に全力投球しており、私自身、穀物に関して
は詳しいつもりでおります。お役に立てるかどうかは分かりませんが、ご質問や建て玉に対する
お悩みなどあれば、遠慮なくお気軽にkakigaramarket@mail.goo.ne.jpまでメールか、週明けに
03−3249−1422までお電話ください。

では、皆さん良い休日をお過ごしください。

22:10現在


2009.2.28

とうもろこし
27日のシカゴ相場は、新穀の需給見通しなどが弱材料視され下落。
バージニア州で開催されている米農務省(USDA)主催の農業展望会議(OUTLOOK FORUM)
において、新穀トウモロコシの予想期末在庫が事前予想15〜17億ブッシェルのところを、
17億2000万が示されたことは大きく弱材料視された。また、NY株価の下落や原油安も
相場の重しになっている。

OUTLOOK FORUMで示された期末在庫17億2000万ブッシェルは予想以上に高い在庫水準
ではあったが、意外に在庫率に換算すると13.8%と低く、このことは相場の下値を支えた。

在庫水準そのものは非常に高いレベルで、昨日発表された今春の作付面積8600万エーカー
から、傾向単収(トレンドイールド)から今期の予想単収を156.9(前年比+3.0)に置き、
今期(9/10年度)の生産高が123億6500万が示されたことが大きい。

一方で、需要見通しを世界的な景気後退局面の中でも、総需要見込みを前年対比5000万
ブッシェル増加となる124億5000万ブッシェルが示されたことで、供給圧力を消化する需要を
見込んだ。国内飼料向け需要は1億ブッシェル減少も、輸出需要をアルゼンチンの減産を補う
格好で1億ブッシェル増加を見込んだ。また、最大のサプライズはエタノール向け需要で、
前年の36億ブッシェルから41億ブッシェルに引き上げ、5億ブッシェルも需要増加を見込んだ。

これはオバマ米大統領の24日夜演説で、クリーンで再生可能なエネルギーが必要と述べた
ことなどを追い風に、ガソリンへのエタノール混合比率上限を現行の10%から引き上げ観測
などが強まっていることなど、新政権でも当面はトウモロコシ由来のエタノール需要にはプラス
と診られていることが影響か。

OUTLOOK FORUMはあくまでも目安であり、今春の作付面積はザックリとした机上の予測で
あり、今期の単収に至っては尚更机上論ではある。だが、市場は供給面に関しては、机上論と
して素直に受け止めた感はあるが、需要面に関しては机上論としても受け止め方は微妙で
あったような感触。確かに世界的な景気後退は大きく、果たしてUSDAの予測する需要は実現
するのだろうか?というのが大方の受け止め方だ。

今後のファンダメンタルズを計る上では、今回のOUTLOOK FORUMで示された数字を基準に、
需要がUSDAの予想を達成出来るかどうかの見極めと、供給面では3月末に発表される
農家から聞き取り調査などを実施した上で発表される作付意向面積の数字、作付動向から
受粉期の天候など作柄を注視し、実際の作付面積や単収が実現出来るかどうかを見極めて
行く事となる。

シカゴは3限から5限に中心限月が移ってきているが、5限で350を目指す展開を想定したい。
個人的には350を下回って320辺りが実現しても不思議は無いと思っているが、最近の相場
はどうも下値に対する抵抗も強い。現状ではまだ4ドルを取りに行く気配も薄く、弱持合を想定
しているが、3月も後半に入れば天候面への意識も高まる。相場は下げないならば上昇に
転じる可能性もあり、今後はあまり安値場面を期待するのもどうか?そんな感触を個人的には
抱いている。

東京は週明けは軟調な動きで、3月の幕開けとなりそうだ。
しかし、残念ながら弊社はその相場に18日まで参加は叶わず(現有建玉の手仕舞いは可能)、
顧客の現有建玉の方向に動くことを祈りつつ相場を見守る立場である。


今週のコメントはこれにて。

しかし、業界はどこへ向かっているのでしょうか?個人的には市場そのものは無くならないと
思っているが、これまで市場を支えてきた我々ブローカーは・・・?
市場の流動性低下は危機的な状況であり、日本の市場は空洞化が一層進むのか?
まあ、個人的な思いや意見はいろいろあるが、こういう場ではそれは胸にしまっておくことが
大人でしょうか?まあ、当サイトはこれまでも相場見通し中心で、政治的なことなどは避けてきた
つもりなのでこの辺で止めにしておきましょう。

当サイトで次回のコメントは、日々の概況と見解では18日から、週刊版では21日からの再開
となります。では皆さん、暫くの間はさようなら。。。

22:32現在


2009.2.7

とうもろこし
6日のシカゴ相場は続伸。DRYな天候が注目されているアルゼンチンでは、来週の予報が
一部でWARM&DRYが示され、受粉期の峠を超しているトウモロコシよりも、天候重要期の
大豆相場が強く反応を見せ買われたことで、それに追随する上昇となった。
また、今月後半には同国で農家ストの可能性があることなども、大豆を中心に強材料視され
ている。

来週は10日に米農務省(USDA)需給発表が行われるが、トウモロコシに関しては需要の
引き下げが取り沙汰されている。需要は輸出・飼料・エタノール向けなど、各部門で下方修正
が噂され、総需要予想の下方修正、それに伴い08/09予想期末在庫の上方修正に至る
可能性は強い。一部では期末在庫は20億ブッシェルを超えるという見方もあるが、公式な
見解では、17億4000万〜19億4000万ブッシェル(USDA1月は17億9000万)のレンジと
なっている。

10日の需給発表では、トウモロコシは弱材料になる公算は高いが、同時に発表される世界
需給見通しにおいて、アルゼンチン大豆の生産高の下方修正が、当初市場が認識していた
ものよりも大きくなる可能性が浮上。USDA担当官によると、同国の生産高は4250万トンと
なり、1月USDAの4950万トンから大きく減少する可能性がある。
従い、トウモロコシには弱材料となっても、大豆には強材料になる可能性があり、そうなると
今春の米国の作付を睨んで、大豆に上昇に対してトウモロコシも追随する可能性も否定は
出来ない。

だが、今週のシカゴの動きを振り返れば、トウモロコシは週前半の下落を、後半に挽回した
だけで、けして強いとも言えない。需給はこのところアルゼンチンの作柄低下などから、
米国産需要がやや改善はしてきているが、在庫水準はけして低くなく(むしろ多め)、
現在の相場水準はやや高く映るが、作付時期を睨んで大豆の上昇が止まらないと、
トウモロコシも下げ難い状況でもある。


さて、東京だが、今週前半はシカゴ安にも拘らず、下げ渋る展開を続け、シカゴが反発に転じた
週後半は大きく上昇するなど、強い足取りをする週となった。
それらの最大の背景は、フレート(GULF〜JAPANのPANAMAXの運賃)の上昇によるところが
大きく、また、期近○限を某商社が間断なく買うことなど内部要因も上昇に一役買っている。

フレートに関しては、昨年の世界的な金融危機〜景気後退により、新規発注の新造船などを
キャンセルする事例が多かったこと、古船などの廃船を推し進めたことなどで、不況の影響が
フレート高に繋がっている部分もある。また、ファンダメンタルズから下落予想をしていた穀物
相場が、思うように下落しないことで、成約を見送っていた需要家が成約急ぎだして、それが
フレートにも影響しているようだ。

やはり、東京でトレードするにおいて、シカゴ相場ばかりを分析して東京を疎かにしては
いけないことを、改めて実感させる週となった。
TEND is FRIENDとすれば、シカゴは弱く見えたとしても、東京は流れを味方に強気方針が
現状では無難ということとなる。

だが、今回の上昇が本格的な上昇相場に発展するかどうかは微妙。個人的には来週は
押し目買いに分があるように思うが、13日の納会を経て翌週16日から発会する新甫限月
に関しては、高い水準は買いで追いかけたくない。新甫は高場がむしろ売り場になる
可能性も感じている。

いずれにしても、流動的な要素が多く、柔軟な対応を心掛ける場面ではないだろうか。
相場は強く見せたり、弱く演じたり繰り返しているが、現時点では先限で1万5000〜2万円
のレンジ内の相場であり、大きな逆張りとも言える。



今週のコメントはこれにて。皆さん良い休日を!

23:02現在


2009.1.31

とうもろこし
1月最後にセッションとなった30日のシカゴ相場は、材料的な決め手に欠け、月末のポジション
解消の商い主体で小幅続落。

焦点になっているアルゼンチンの天候は、今週末〜来週火曜日まで生産地の60%をカバー
する降雨が予想されている。
ただし、降水量は少なく作柄への寄与は微妙との見方もあり、
一方的な展開を生むことはなかった。

トウモロコシに関しては、アルゼンチンの減産幅が多少大きくなっても、世界第一位の輸出国
である米国の在庫水準が潤沢なこと、中国も輸出余力の向上が噂され、一気に需給が逼迫
する可能性は低い。だが、問題になるのは大豆で、米国の在庫水準も低く、中国の需要が
現時点では衰えておらず、今後の天候次第では世界需給がタイトになる可能性がある。

従い、トウモロコシは現時点のファンダメンタルズでは、今の相場水準は背伸びをしている
印象はあるが、大豆がこのような情勢の中で、今春の米国の作付期を控えて、大豆を無視
して下落することも許され難い状況である。

米国ではトウモロコシと大豆の生産地域はかなり被り、農家は経済的な見地や連作障害
(同じ作物を長く続けて生産すると、病気など発生し易くなりローテーションを意識する)などを
考慮して作付けを決定する。トウモロコシは大豆に比較して、高単収を期待し易いのだが、
作付コストは大豆の倍程度を要し、コストなどを考慮して経済的な見地では1対2.2(大豆)
の価格差が有利不利の分かれ目である。2.2倍以内ならトウモロコシの作付有利、それ
以上なら大豆にメリット有りということ。

アルゼンチンの今期の天候は確かに悪い。それがどの程度作柄に影響しているのか?
また、大豆に関してはトウモロコシよりも天候の影響が強い期間がやや長いことも影響だ。
だが、天候が回復するとか、作柄への影響は軽微であった、などということとなれば、
トウモロコシの3ドル後半、大豆の10ドル前後の相場は如何にも高い。


今回のアルゼンチンの天候が、在庫水準の低いなかで起きたとか、米国で起きたとなれば、
青天井のような上昇相場を描いたかもしれないが・・・
ましてや、世界的な金融危機の最中でもあり、このことを必要以上に採り上げて買うことは
リスクが高いように思う。

来週からは2月の相場となるわけだが、かねてから当サイトで指摘している
FEBRUARY BREAK(2月崩れとか2月安という意味)となるかどうか?個人的にはそれを期待
している。その後は買い場探しもアリだと思うが、現時点では・・・


週明けの東京は、小幅な値動きで幕を開けそう。このところ、レンジ内の相場となっており、
売り買い共に決め手に欠けるが、2月からは証拠金の引き下げなどもあり、何とか動意づいて
欲しいものだ。

しかし、レンジ内の相場とは言え、一日の値動きを見ていると、毎日日計り商いは狙いが
成り立つ動きをしている。通常の相場狙いは捨てて、毎日日計りに徹するなんてことも
考えても良いかもしれない。その場合は手口などの吟味が重要で、場に張り付いている
我々外務員の出番だが・・・



今週のコメントはこれにて。最近のご時世にも拘らず、年末から年初にかけて新規口座開設を
して頂けたお客様が何人かいらっしゃいました。大変ありがたいことで感謝しております。
友人が言うには、今までサイトを真面目に運営したきたからだと。

本当にそうなら嬉しいことです。そういえば、来月の21日でサイト開始丸8年になります。
今後ももっとお役に立てるよう精進しますので、これからもよろしくお願い致します。
あっ、最後に、新規口座開設希望などのお問い合わせは、kakigaramarket@mail.goo.ne.jpまで
お気軽に連絡ください。

13:20現在


2009.1.17

とうもろこし
週末16日のシカゴ相場は上伸。有力生産国アルゼンチンのDRYな天気が回復に至らず、
それを囃して堅調な出足。その後、セッション中に発表されたINFOMA社の作付面積予想が、
8270万エーカーと同社前回予想8228万エーカーからは小幅上方修正も、一部では100万
エーカー程度増えるという見方も存在したため、相場に対してはやや強材料となったことなどで、
19日がキング牧師誕生日で休場になるため3連休を控えて、市場参加者が通常よりも少ない
多少閑散な市場のなかで、ショートカバーなどが誘われた格好だ。

ちなみに、INFOMA社予想で大豆は8080万エーカーと前回予想8145万エーカーから下方修正。

今回のINFOMA社による作付面積だが、相場にはやや強材料と映るが、この日はアルゼンチン
の天候懸念などを買った印象で、同社予想に反応は限定的だった。
やはり、「日々の概況と見解」7日に記したように、今年は作付期直前にならないと、どちらを
作付するか流動的な情勢のようだ。

15日までとされていたINDEX FUNDのリバランスが終了した後に、相場は上昇したが、需給を
反映した相場とは言い難く、投機主導の展開で反発している。今週後半の相場反発により、
実需筋は再び米国産トウモロコシに関心が薄れ、他国産や小麦などへ関心が向きそうだ。
相場反発は低迷している需要を、更に低調なものにする可能性は高く、需要の着いてこない
現状で、南米の供給不安はあるものの、米国産はまだ作付に間があり、大きな供給不安を
取り沙汰する時期でない現在、やはりシカゴ期近の4ドル前後の相場は、在庫水準などを
考慮すれば、「敷居が高い」ように思うが如何に?

東京は週明け、堅調な相場で始まる可能性は高い。だが、個人的には来週前半の高値場面は
再び売り場となる可能性があると思え、場味や手口を睨みながら、売り狙いと考えている。

再び買い相場が訪れるとしても、現時点ではまだ時期尚早。需要不振の中でやや割高に映る
今の相場は、やはり買いで組み立て難い。買いを考えるのは、少し暖かくなって作付の声が
聞こえ始める頃ではないだろうか?今年は伝統的に言われる、FEBRUARY BREAKになるような
気がしている。



今週のコメントはこれにて。厳しい寒さが続いておりますが、皆様におかれましても、健康管理
には十分に気をつけて過ごしてください。では!

16:54現在


2009.1.11

今年最初の更新ですが、遅い時間になってしまいました。

とうもろこし
週末9日のシカゴ相場は、大豆の大幅高に連れて小幅堅調な動き。
DRYな状態となっている南米アルゼンチンでは、今週期待された降雨が雨量・降水範囲共に
不十分であり、大豆を中心に大きく買う手掛かりとなった。
だが、トウモロコシには週明け12日に行われる、米農務省需給発表にて需要面の引き下げなど
が警戒され、上昇幅は小幅に止まった。

目先の相場は原油相場や、南米の天候に関心が強いが、大豆とトウモロコシでは需給や在庫
などのファンダメンタルズに大きく乖離があり、トウモロコシには弱材料が目立っている。
今回、米国産の生産高の引き下げ観測もあるが、中国の生産高が上方修正されそれを補う
可能性がある。また、需要面が弱過ぎて強気のシナリオは建て難い。

だが、今春の米国作付を睨むと、現在の相場水準ではトウモロコシよりも大豆の方が、農家は
経済的には魅力が高く、トウモロコシよりも大豆作付志向が強まると、トウモロコシは需要が弱く
ても供給も09/10年産は期待もし難くなり、一方的に売られる展開にもならない。

だが、まだ作付には3ヶ月ほど間があり、「日々の見解」7日に記したように、年末から年始に
かけてトウモロコシ種子の販売は前年比15%ほど良いようで、一概にトウモロコシの作付が
減少するとも言い難い。そもそも、米国では種子会社がトウモロコシの改良に力を注いでおり、
大豆よりもトウモロコシの方が期待以上の単収を期待出来、農家もその辺の事情も手伝い、
大豆よりもトウモロコシ志向は強いのが現状である。

当面の相場には、天候重要期に入る南米の動向が鍵を握りそうだが、余程のことがなければ、
相場上昇は限度があるように思う。

個人的には、確たる根拠はないものの、今年の相場はFEBRUARY BREAKになるような気が
している。FEBRUARY BREAKとは、穀物相場で伝統的に言われる、2月の暴落である。

さて、週明けの東京は、本邦祝日にあたる12日の、米農務省(USDA)による需給発表があり、
それを受けた12日の相場を見ないことには迂闊なことは言えない。だが、事前予想は下記に
記すが、トウモロコシには弱材料になりそうで、果たして・・・?

DAW JONES社集計による、12日のUSDA需給発表の事前予想は次の通り。

トウモロコシ単収 予想平均153.3 予想レンジ152.3〜154.5 11月USDA153.8
トウモロコシ生産高 予想平均118億9200万 予想レンジ118億8000万〜120億7800万 
11月USDA120億0200万
トウモロコシ予想期末在庫 予想平均14億8900万 予想レンジ12億9200万〜16億2700万 
11月USDA14億7400万

大豆単収 予想平均39.1 予想レンジ38.7〜39.6 11月USDA39.3
大豆生産高 予想平均29億1000万 予想レンジ28億7900万〜29億4000万 
11月USDA29億2100万
大豆予想期末在庫 予想平均1億8600万 予想レンジ1億5900万〜2億1500万 
11月USDA2億0500万

では、コメントはこれにて。皆さん、良い連休をお過ごしください。

23:47現在


2008.12.20

遅い時間の更新となり失礼しました。
今日は日中体調が今一で、集中力もなく、もう直ぐ日付が変わるこんな時間になってしまいました。

19日はプライベートで遅くまで都内で過ごしており、終電での帰宅となりました。私の自宅は千葉県
某市で都内から通勤圏としてはかなり遠いところです。利用しているのはJR総武線ですが、普段は
総武線でも総武快速を利用してます。ところが、東京駅発最終には間に合う時間ではなく、秋葉原
から総武線の各駅の終電に滑り込みセーフ。しかし、乗っている時間は15分余計にかかります。

そして、昨日は金曜日であり、忘年会などのピークではなかったでしょうか?終電が朝のラッシュを
大きく上回る激混みで、アルコールの入っている体には、厳しい状況でありました。大袈裟に言えば、
死ぬかと思う混みようでした。もっとも、秋葉原から3駅先の錦糸町からは、普通程度の混雑に落ち着き
はしましたが、一駅ごとに止まる各駅がじれったいやら・・・
そして、千葉駅からはタクシーですが、タクシー待ちの行列が既に出来上がっており、私も20分以上
待っての乗車。自宅に辿り着いたのは2時を回っている有様でした。

景気が悪いと言われますが、昨晩の状況を目の当たりにすると、そうでもないような気もします。
でも、以前、当欄で都内からタクシーで帰宅したことを書きましたが、あの頃に比較すれば、
私も世の中も不景気の影響を受けていると思われ、私を含めて本当は電車ではなくタクシー利用を
したかった帰宅者も多かったかもしれません。

さて、年内場が立つのも営業日であと6日、いや5日半。世の中は不景気でも相場で頑張りましょう。


とうもろこし

週末19日のシカゴ相場は、原油安などから軟調。ブッシュ大統領が自動車大手への救済資金融資
計画を表明したが、市場の反応は薄く、原油などの下落がエタノール向け需要の減少という思惑を
招き、主要通貨に対するドル反発も弱材料視。また、大豆売り・トウモロコシ買いのスプレット解消の
動きも継続し、限定的な下げ幅に収まった大豆とことなり、トウモロコシはそれなりに値を沈めて引けた。

来週はクリスマス休暇を取る市場関係者も多く、閑散な商いが想定される。だが、逆に何か突発的な
材料の出現が起きれば、値は飛び易いかもしれない。
CBOTは24日は短縮取引で12:00まで、25日は休場となっている。

週明けの夜間次第ではあるが、東京は週明けは小幅軟調なスタートを予想する。
来週は営業日も4日であるが、先限は繋ぎ足で新安値を取るはどうかは兎も角も、発会値を下回る
場面もあった19日の地合いもあり、1万6000円を割り込む展開は想定したい。


夜も更けてまいりましたので、今週のコメントはこれにて。

24:26現在


2008.12.13


とうもろこし
週末12日のシカゴ相場は、来春の作付面積減少予想や原油相場反発を好感して大幅高を演じた。

この日、穀物調査会社最大手のINFOMA社から、09年の作付面積予想が明らかになった。
同社は11月時点の予想では、09年作付面積をトウモロコシ8680万エーカー、大豆7720万エーカー
としていたが、今月の予想ではトウモロコシ8228万エーカー、大豆8145万エーカーとし、
トウモロコシの作付面積を大幅に減少させ、大豆の作付面積を大幅に拡大した。

ちなみに、08年実績ではトウモロコシ8590万エーカー、大豆7590万エーカーである。

この大きな修正は、トウモロコシの作付コストが大豆に比較して高いことや、現在の相場水準から
農家には大豆の魅力が高まり、トウモロコシは魅力が低下していることが背景である。

12日の相場は作付面積減少を好感しただけでなく、米自動車大手に対する救済の可能性が
再び浮上したこと、原油相場が反発商状を示したこと、11日の米農務省需給にて、トウモロコシは
期末在庫大幅増加という弱材料が示されたのに上昇したことで、当面は3ドル割れで底入れ気運も
浮上してきたことなど、複合的な要因ではないかと診る。

一方で、大豆は作付面積拡大(弱材料)が示され、売り先行ながらも下げ幅は限定的だった。
トウモロコシの上昇の方が勝った印象で、この両者の動きを見ていると、相場は「売り飽き」気分も
あったのかもしれない。

今週のシカゴの動きを診ると、底入れの可能性もようやく浮上だ。だが、来春の作付面積を好感
するのは、時期尚早という気もするし、まだまだ流動的な要素が大きい。一方で、現実に目を向け
ると、需要の減少がおきており、不確定の供給減少よりも、足元の需要減少懸念が落ち着かないと
高値を追うにも限界がある。ただし、買い方の言い分とすれば、需要減少はある程度は織り込んで
おり、今後は供給面に関心が向くと診る向きも。


週明けには12限は落ちるわけで、名実共に中心限月は3限となるが、12日引け値で373.50と
なるが、現状では4ドルの壁は厚そうだ。一方で、3ドル前半は来年の供給不安が浮上した以上は、
かなり買いが入る水準になりそうだ。

米国を始めとした各国の金融政策や、それによる景気動向、金融市場の動き、原油などコモディティ
全体の動きに左右される相場であることは間違いないが、今後の相場は上値も下値も秩序が保た
れるのではないだろうか?

東京も月足をあらためて眺めて見ると、元の相場に戻ったようで、06年以降の上昇相場や高い
相場水準は一体何だったのだろうと思う。まあ、それはそれとして、今後の相場は強気するにしても、
弱気するにしても、もう東京先限で3万円を大きく超える相場水準は、余程の事が起きなければ、
厳しいのではないだろうか?

フレート(海上運賃)がピークから80%を超える下落で、景気が世界的に回復しないと、当面は
横ばいになりそうだ。東京の相場は輸入価格ということになるが、ピーク時は相場水準(値段)の
半分近くを輸入経費が占めており、その中で最大の経費となるフレート分がほぼ消し飛んでいる。
かなりザックリと言えば、フレート下落分だけで東京トウモロコシ相場の1万4000円を超える分に
相当する。上記した3万円を大きく超える相場水準が厳しいとした根拠の一つである。

当面の相場は、突っ込みは売らず、強い(高い)場面は買わずを心がけ、突っ込み買い、噴き値
売りで逆張り相場が無難かもしれない。まあ、誰でも言えるような無難なコメントだが、こんなところ
で正解かもしれない。個人的な本音は少々違うところにあるが・・・?



今週のコメントはこれにて。では、また来週。あっ、メール会員のお問い合わせは歓迎しますが、
返信は少し時間が掛かるかもしれません。

18:50現在


2008.12.6

とうもろこし
5日のシカゴ相場は、経済後退懸念や原油下落を背景に、3日連続で安値を更新する下落に
見舞われた。1納会が近いため中心限月は2番限になる3限に移っているが、12限は2年2ヶ月
ぶりに3ドルの大台を割れた。

この日の下落に至る主要因は、米雇用統計にて雇用者数が前月から53万人減少となり、失業率
が6.7%に上昇し、米国経済が予想以上に悪化していることが示されたからだ。
また、これにより原油相場の下落は、トウモロコシの需要を大きく占めている、エタノール向け需要
にも影響はさけられそうになく、更なるエタノール製造会社の破綻やリストラなどが現実味を帯びて
いる。更に飼料需要は代行され易い小麦に押されがちで、輸出需要も対円以外ではドル高に
なっていることから、相場下落の割りに輸入価格は下げていない現象を招き、輸出不振も当面は
続く公算が高い可能性が指摘されている。

現在の在庫水準はけして高く(多く)はないが、予想期末在庫から予想総需要を割りだす在庫率
に注目すれば、今後の需要減少は在庫取り崩しペースを遅れさせ、更に総需要そのものが減少
となれば在庫率としては上昇してしまう。現在は9%の予想在庫率だが、現在の情勢では10%を
超える可能性は高い。個人的な感覚では10%で3ドル前後が適正と思うが、10%を大きく上回る
可能性があれば、3ドル維持は3限ベースでも厳しいかもしれない。

需要不振が続いているトウモロコシを尻目に、好調な需要を維持していた優等生の大豆だが、
今週発表された週間輸出成約高は低調な数字が示され、こちらも需要に陰りが出始めている。
また、EUが認めていなかった、モンサント社の大豆GMO新品種「ラウンドアップ・レディ2」に対し
認可を下したようだ。米国内でもEUが認可するまでは商業化見送りとしていたが、来年からは
普及する可能性がある。新品種「ラウンドアップ・レディ2」は従来の「ラウンドアップ・レディ」より
単収で10〜11%改善すると言う。この事は大豆の新穀限月には弱材料となるが・・・?
でも、東京のNON−GMOには逆に強材料となる可能性はあるが・・・?


5日のシカゴ市場終了後に、NY株式相場は大幅高。背景は弱材料出尽くしという評価のようで、
上昇も心持たない気がするが、週明けのシカゴ夜間セッションなどには強材料として作用するか
どうかは注目点となる。

東京は週明けの夜間次第ではあるが、軟調な相場を想定。詳しい東京のコメントはまた週明け
にでも書きますが、基本的には強気はし難い環境である。私も先月末あたりから考え方を
変えております。


今週のコメントはこれにて。では、皆さん良い休日を!

19:10現在


2008.11.29

とうもろこし
感謝祭明けで取引再開となった28日のシカゴ市場だが、この日は短縮取引で再開となった。
大手企業などは、感謝祭当日の27日を含め4連休を実施しているところもあり、この日の取引も
閑散な商いとなった。

相場は原油がこの29日のOPEC総会、どのような決定がなされても、市場環境に変化を与える
までには至らないという思惑から小幅軟調な動きを強いられていること、トウモロコシと競合する
小麦との比較から、飼料需要に対して弱気見通しが強いことや、エタノール向け需要低下懸念も
強く、相場は買う手掛かりに欠け軟調な動き。

トウモロコシ(米国産)の在庫水準などを見ると、需給は現状ではタイトであるのだが、今後の需要
減少見通しが、現在の在庫水準などの評価を半減させている。その需要減少見通しの背景は、
金融危機による景気後退による部分もあるが、競合する南米産トウモロコシや、低品質の小麦の
供給圧力が強いことが背景である。今週は韓国が米国産成約をキャンセルしたり、最大顧客の
本邦が、米国産ではなくウクライナ産トウモロコシの成約なども嫌気。それに加え、米国内でも
東海岸の食肉大手は、米国産トウモロコシを敬遠して、英国産の小麦を成約したという観測もある。
東海岸の場合、中西部から陸路輸送するのだが、鉄道貨物運賃が高止まりしている一方で、
フレート(海上運賃)の下落により、輸送コストを考慮しても欧州輸入小麦の方が採算に合うらしい。


その輸出需要の約2倍が見込まれる、エタノール向け需要減少見通しも大きく影響している。
エタノール向け需要減少見通しは、現時点ではどの程度になるか何とも言えない。大きく減少する
かもしれないし、大して減少はしないかもしれない。だが、40億ブッシェルという総需要の約3割強
に相当するエタノール向け需要が、需給関係に与える影響は大きいのは当然だ。


一方で、米農務省需給発表にて示された予想単収153.8は、今後152程度まで引き下げられる
という見方もあり、その事は需要減少見通しが台頭している中で、売り方には警戒を誘っている。

今後の相場の焦点は、予想期末在庫率が現在9.0%だが、需要減少により10%を超える在庫率
になるのか?だが、上記したように今後も単収引き下げにより、供給が減少する可能性もある。
現在の経済環境などを考慮し、ファンダメンタルズという視点で言えば、在庫率は10%で3ドル
というイメージが成り立つが、需要減少と供給減少が相殺するような気もするが・・・?


今年は上昇局面では、8ドルは通過点で10ドル相場の可能性も取り沙汰された。だが、結果は
天井しその後の下落。相場は天井も底も誰も教えてはくれない。現在は3ドル前半は必至だとか、
3ドル割れがあるのでは?とも言われる。しかし、天井の時と同様に、果たしてそれを鵜呑みに
して良いのだろうか?個人的には、それは実現しても不思議は無いが、それが必ず実現すると
いう過度の期待は抱かないようにしたいと思う。


東京に関しては、書きたいことも幾つかあるが、この場ではそれは止めて起きます。気になる方は
直接メールなどでお知らせします。
住所・氏名・年齢・職業・連絡先などを記載の上、kakigaramarket@mail.goo.ne.jpまでお願いします。


今週のコメントはこれにて。週明けは12月になりますが、終わり良ければ全て良し。頑張りましょう。

13:00現在


2008.11.24

本来なら22日(土)に更新予定でしたが、所用により2日遅れの更新となりまして、大変失礼
致しました。3連休ということで大目に見ていただければ幸いです。

早いものでもう11月も残すところあと1週間。季節は秋から冬に移り変わろうとしてます。
皆さんは今秋はどう過ごしました?私は最近、品行方正に過ごしております。12月に入れば
夜の街の誘惑が強まりますが、最近の相場で気分も今ひとつノリが悪く、懐も少々寂しい・・・?
仲の良い友人が言うには、今は売りっ放しでジッとしているか、でなければジタバタしないで、
相場が見えるまで様子見に徹するのが良いと。確かに、この下げ相場を売りで流れに乗りきれ
なかった向きにはそうかもしれません。私も、最近は充電期間と位置づけ、読書の秋とも言います
ので、読書にふけっておりました。

そこで、この約3ヶ月間に読んだ本で、特に面白かったものをご紹介します。ビジネス書は省略し、
ここでは文庫本の小説のみを紹介します。

真山 仁 「虚像の砦」 あのハゲタカの著者が書いたテレビ界の内幕。あの局がモデルか?

江上 剛 「不当買収」 元メガバンク勤務で金融小説の第一人者が書いた投資買収ファンドが
舞台の小説。あのヒルズ族と言われた人達もモデルか?

堂場瞬一 「神の領域」 地検検事が主人公のサスペンスだが、事件が陸上競技界で、選手達と
ドーピングの関わりなどが興味深い。

梶山季之 「赤いダイヤ」上下 ご存知小豆相場を舞台にした名作。私がまだ業界に入ったばかり
の時に、先輩に勧められ借りて読んだのですが、最近また新刊コーナーに平積みしてあり、今度は
自分で購入し再読。時代は変わっても面白い。

新藤冬樹 「黒い太陽」上下・「動物記」・「アサシン」・「銀行篭城」・「誰よりもつよく抱きしめて」・
「僕の行く道」。ハッキリと言って、今一番嵌っているのが彼の小説です。彼の作品は全くの別人が
二人いるのでは?と思えるほど、大きく路線が分かれる。闇金融など裏社会を舞台としたいわゆる
ノワール作品群の「黒」新藤と、純愛物や動物物などの「白」新藤。私は最初に「無間地獄」から彼の
作品に入ったので、「忘れ雪」や「ある愛の詩」などを読んだ時は衝撃を受けました。作品名を挙げて
みても、その辺りが垣間見えると思います。一番のお気に入りは、なんと来年宝塚で舞台化される
「忘れ雪」ですが、最近のお勧めは「動物記」と「僕の行く道」です。ハッキリ言って私は泣きました。

他にも東野圭吾作品などありますが、今更ここでお勧めするまでもないですしね。しかし、幸田真音
さんは最近、執筆してないのでしょうか?新刊を見かけませんね?

まだまだお勧めの作品がありますが、いい加減にしろとのご意見もありそうなので本題に入ります。


とうもろこし
先週末21日のシカゴ相場は大幅続落。景気後退による需要減少が取り沙汰された、原油価格の
低下と共にエタノール向け需要がネガティブに捉えられているが、飼料需要の減少懸念を挙げる
向きも。

結局、この日の下げは原油や株価に直接影響を受けたのでなく、トウモロコシのファンダメンタルズ
がネガティブに捉えられた格好。しかし、需要減少懸念は当然あるのだが、現時点で在庫水準の低さ
が蔑ろにされている印象は残る。また、需要面のばかりが取り沙汰されているが、供給面でも今期の
南米の供給力はやや疑問で、米国も12月や1月の需給発表で更に単収の下方修正という見方も
ある。

現在の相場は周辺環境や、直ぐに大きく買い上がれる状況ではないだけに、弱い面だけが強調され
過ぎているようだ。この流れは当面は継続されるかもしれないが、シカゴ期近で3ドル割れは考え
難く、320からの下値は限定的と判断したい。

景気後退=原油安という流れが続いているが、ここまで原油価格が下げれば、景気には好影響を
及ぼす側面もあるはずだ。そろそろそういう論調が高まる可能性は考えておく準備も必要だと思う。

明日の東京は今晩のシカゴ相場や、ドル円相場の行方にも左右されそうだが、現時点での計算では
軟調な始まりが想定される。ちなみに現在の夜間セッション(日本時間12時50分)は小幅ながら堅調。

現在の東京は暫く続いていたシカゴ相場との割高感も解消しているが、最近は割安感が継続しており、
商社勢も腰を入れて東京売りを敢行してこない。大手の売り方もこの数ヶ月で散々利を上げたが、今は
底値を売っても仕方がないという姿勢で、要所要所で売るというスタンスか。だが、東京で一番怖いのは
円高だ。シカゴも下値は限りがありそうで、一時の暴落も落ち着いたフレート(海上運賃)も。ここからは
売る根拠にはなり難い。下値の目処はドル円の居所次第かもしれない。

東京はまだ下値を探る展開を強いられるかもしれないが、限月間のサヤも今は大きくなく、直ぐに結果が
出るとは言わないが、この辺からの安値の買いは報われる場面はあるように思うが如何に・・・?


今日のコメントはこれにて。明日からはまた「日々の概況と見解」で。今日は冒頭に相場に関係ない
話題が長く失礼しました。


13:00現在


2008.11.15

とうもろこし
14日のシカゴ相場は小幅上昇。目新しい材料には乏しかったが、小麦相場のここ数日上昇
していること、大豆相場とのサヤなどは意識され、割安感が台頭したことで買い戻し先行。
朝方発表された週間輸出成約高は、35万トンと今週も低調なことは弱材料視された。これに
加えて、NYダウや原油相場の下落もあり、セッション前半は軟調な足取りを余儀なくされたが、
NYダウが上昇に転じたことや小麦高が相場を上昇に転じさせた。

セッション終了後に、INFOMA社から09/10の作付面積予想が発表されている。
トウモロコシは8680万エーカー(前年比90万増)、大豆7720万エーカー(同130万増)、
小麦6010万エーカー(同290万減)となっている。
同社の9月時点での予想から、大豆の作付面積が約410万エーカー増加していることと、
トウモロコシが370万程減少していることは注目。
恐らく、最近のトウモロコシ相場下落により、大豆以上にトウモロコシの収益性が後退しており、
農家の大豆志向が高まったことが窺える。これらの作付面積予想の数字は、実現するかどうか
は兎も角も、現時点での各々の相場水準と照らし合わせると、個人的には非常に興味深い数字
である。


金融危機やそれに伴う景気後退が今後も相場には重要だが、相場本来の最重要なことである
需要と供給に論点が移りだせば、相場は上昇する余地は高いように思う。
米国農家は、今年
大きな高値を経験しており、現在の相場水準では生産意欲が減少することはあっても、向上する
可能性は低いのではないだろうか?そして、忘れてはならないことは、トウモロコシ・大豆共に、
在庫水準は低いことだ。

金融危機による実体経済への影響も取り沙汰されているが、それは農家にも影響があるわけで、
実際、南米ブラジルの農家は穀物メジャーからの資金融資により成り立っているところも多く、
穀物メジャーも資金繰りの悪化から、従来よりも融資枠は限られている。ブラジルでは今期の
大豆生産高は減少見込みが早くも伝えられていることも、このことと無縁ではない。
米国農家にしても、肥料購入費やら耕作機械購入などは、従来よりはスムーズにはいかない。
ここまでは需要面のネガティブな話題が先行したが、今後は供給面のネガティブな側面も注目
される可能性がある。

東京は週明けは小動きなスタートか?だが、市場には売り飽き気分も出てきており、相場つき
も下値抵抗が感じられる。まだ市場環境は強いとは言い難いが、こんな時ほど種を蒔く時期
ではないだろうか?大輪の花や大収穫をイメージして、買い参入の時期を探ってみるのも
面白いと思うが如何に・・・?



今週のコメントはこれにて。また、来週です。

10:51現在


2008.11.8

今週はお知らせが二点ほどあります。

まずは、11/10号の週刊「商品データ」に穀物の相場を、顔写真付きでコメントを掲載しており
ます。南米大豆の状況を中心に、トウモロコシや大豆の見通しを述べてますので、是非、参考に
してみてください。尚、希望者には先着順に配布致しますので、kakigaramarket@mail.goo.ne.jp
までメールにて、住所、氏名、年齢、職業などを明記の上、お申し込みください。
同紙はペーパーですので、郵送のみの配布となり、部数にも限りがございますので、手元在庫
無くなり次第終了致します。発送は10日からですが、お申し込みはお早めに。

次のお知らせは、来週米農務省需給発表が10日(先週の当欄で11日と誤記してしまいました)
に行われますが、その発表内容の解説を、11日朝7:18からBloomberg(ブルームバーグ)TV
丸ビルのスタジオからLIVE出演して行う予定です。Bloomberg視聴者の方は、是非ご覧下さい。

元気の無い市場の為に、多くのトレーダーの為に、自分自身の為にも、今が踏ん張り時と思い、
フル回転で頑張ります。


とうもろこし
週末7日のシカゴ相場は、INDEX FUNDの売りなどもあり小幅続落を余儀なくされた。
僚友である大豆は堅調、NYダウや原油相場は反発したものの、週明けに行われる米農務省
需給発表で、トウモロコシに関しては弱材料となる見通しもあることから、相場は上値が重い
展開を余儀なくされた。

シカゴ相場は何とか踏ん張っている印象である。このレベルで値固めすれば、罫線形も底入れ
となるのだが・・・

だが、米国産トウモロコシはこのところ輸出需要が不振である。フレート(海上運賃)の下落など
は輸出需要には追い風だが、南米産に較べ割高感があり、同じデンプン系飼料で競合する
小麦との比較でも割高感は付きまとう。
一方で、米国産大豆は南米産と比較しても競争力は強く、中国の旺盛な需要から同国向け
輸出も好調で、この日のトウモロコシ安、大豆高もこの事と無縁ではない。

穀物全体で下げそうな銘柄を考えた場合、小麦の相場水準は下げてもあと幾ら?という
レベルに既に落ち込んでおり、トウモロコシについても、万が一現在のレベルを下抜けても、
3ドル前半からはかなり固いレベル。一方で、上昇を見込めるのは大豆で、今年の南米は
景気後退の影響で、農家に支配力を強めている穀物メジャー(カーギル、ADM、ブンゲなど)
の資金力も低下しており、従来の農家向け融資枠が縮小する懸念がある。従い、今期の
南米産大豆の供給力は低下が見込め、上記した価格競争力などの事もあり、条件が
整えばシカゴ大豆期近は12ドル程度までの上値余地を感じる。


従い、相場をどれかが牽引するとシナリオを立てると、大豆が穀物全体を引き上げる可能性
が一番高いと個人的には考えている。

週明けの東京は、小幅な変動でスタートする公算が高いか。だが、今週後半は上昇基調も
失速してしまい、市場のムードも後退したが、先月27日付けた先限安値1万8330円までまだ
千丁以上余裕があり、相場は下抜けしたわけではない。過度の弱気は禁物である。

現状ではトウモロコシは足元を確かめながら、買いを模索する場面、押し目買いに行くなら
一般大豆の先限なんてポジションはどうだろうか?


今週のコメントはこれにて。冒頭に記した「商品データ」のお申し込みは、ドシドシお早めに
お願いします。では皆さん、来週の相場に向けて英気を養う為にも良い休日を!

11:16現在


2008.11.1

今週も大きく動いた週となりました。日銀は31日、異例とも言える0.2%の利下げに踏み切り
ましたが、このことに賛否両論ありますが、一つハッキリとしていることは、世界中の行政が
今回の金融危機に対して真剣に取り組んでいる姿勢は感じられます。

早いものでもう11月となりました。今月は月初が3連休となり、新甫は4日からとなります。
「2日新甫は荒れる」とい昔から言われますが、4日新甫となる今月は、相場は更に大きく荒れる
のでしょうか?荒れるとしたら、果たして上か下か?兎に角、心して相場に臨みたいものです。

とうもろこし
週末は月末最終日となった31日シカゴ相場は、ドル高や景気後退懸念が拭えず、軟調に推移
した。だが、29日に12限が4ドル回復した後も、一応4ドルは維持しており、単なる月末の利喰い
売りという可能性もある。また、今月は総取組高を減少させているが、月半ばに100枚の大台を
割り込んでから、今週末は初めて2営業日連続で総取組高は増加した。

今月は確か11日(念のため確認ください)に米農務省需給発表が行われるが、今週28日に異例
となる10月の需給発表に修正が行われた。そこで、トウモロコシ・大豆共に作付面積の下方修正
が行われたが、今月の発表では大豆の単収を下方修正という観測が高い。大豆は収穫も大詰め
であるが、収穫現場からの情報では単収は今ひとつの様子。ちなみに、大豆はトウモロコシよりも
収穫開始は遅く、収穫完了は早くなります。
大豆の単収引き下げなど、注目される今月の発表だが、米農務省に先立ち3日引け後には
FCS社の発表が、4日には(恐らくセッション前かセッション中に)INFOMA社の発表が行われる。

先週の当欄でもお伝えしたが、米国産トウモロコシは国際競争力では現在は今ひとつ。だが、
大豆に関しては米国産は競争力を保っており、大豆主導で相場が上昇するシナリオは考え
られる。いずれにしろ、ここまで相場が下落したことで、弱材料は概ね織り込んだ印象はある。

4日はいよいよ米国大統領選挙だが、意外とオバマ候補の方がエタノール政策は変わらない。
まあ、大統領選挙を契機に金融市場が更に落ち着けば、相場は本来の需給などに目が向き
易くなるだろう。そうなった時に現在の相場水準が安いか高いかの評価が下る。
個人的には安いという評価は下っても、高いという評価にはなり難いと思うが・・・?

東京は31日の「日々の概況と見解」にも記したが、週間足では9週間の陰線を経て、陽線引け
の週となった。また、月間足では陰線を継続も、一目均衡表では下値に届いた印象を持てる。
相場は天井する時は強材料一色であり、底が入る時は弱材料ばかり。現在、多くの市場参加者
が強気になる環境でもないが、底入れする条件は整いつつあるかもしれない。
材料は後から付いてくるケースも多く、週間足や月間足を素直に評価して、個人的には強気
スタンスを打ち出したい。


週明けは3日のシカゴ市場を待たねば何とも言えないが、31日の軟調な相場をもってして、
3日に東京が開いていると仮定しても、大して下げないと診ている。大豆などはむしろ・・・


今週のコメントはこれにて。皆さん、良い連休をお過ごしください。

13:33現在


2008.10.25

今週も激動の一週間でした。特に凄かったのが、外国為替市場ではないでしょうか?

円高が加速したのは、100円を再び大きく割り込み97円台の23日から。
実はその23日に、以前会社に勤務していた元女子社員から、年末年始に米国の観光で有名な
某州に旅行するけど、「お小遣いをドルに変えるチャンスでしょうか?」とメールが!
直ぐに返信。「少なくても今日は止めて様子見たら」、「近いうちに92円程度はあるかもよ」など
と送信。彼女、私を信用してくれて、「では今日は止めて少し様子をみます〜」と相成りました。

翌24日は午後から円高。17時過ぎにドル円93円台に突入と共に、それを彼女にメール。
「ドル円現在93円半ば」と!仕事終わりの彼女は、今から銀行へ行き一部両替するとのこと。
窓口は週末と円高が重なり大混雑の模様を、彼女のメールが伝えてくる。そしている間にも
円高は進み、両替した時点では予定?していた92円台に突入。彼女から感謝のメールが。
そして、来週も円高進んだら少しずつ両替をするとのこと。めでたし、めでたし。

しかし、今回の円高は、これから海外に旅行する人にはグッドタイミングも、円高の背景が背景
だけに、日本経済や投資家などの多くには、歓迎されない円高でしょう。個人的にも歓迎しない
円高であり、両替のアドバイスが当たってもあまり喜べません・・・

報道などで、外貨預金が急速に人気を集めだしたと言うが、旅行などでドル需要がある向きは
兎も角も、ドルの値頃買いが多い辺り、まだ円高ドル安が続きそうな気がするが・・・

まあ、本業の方も相場見通しを当てられるように、もっと頑張ります。


とうもろこし
24日のシカゴ相場は、世界的な株安や原油安を嫌気し反落。
原油相場では注目された、OPEC緊急総会により決定された減産は、日量150万バレルに
止まり、相場にはむしろ弱材料となり、同相場は大きく続落した。
トウモロコシ独自の材料としては、来週発表される収穫進捗率が40%程度で、依然として
平年に比較して遅れていることや、来週前半の天候も収穫には適していないことなどが挙げら
れるものの、他市場の動向やFUND売り懸念が続いていることで、相場は弱材料のみに反応
する展開を続けている。

トウモロコシに関しては、米国内の在庫率などからは3ドル台は下げ止まりして不思議はない
水準も、景気後退などからエタノール向け需要の減少懸念がある。
また、輸出も米国産トウモロコシは、南米産トウモロコシに比較して、価格面で競争力は弱く、
折からのユーロ安で数量は微々たるものの欧州産トウモロコシや小麦などにも、競争力は
弱いのが現状である。そういう意味では、米国産大豆が競争力はあるのだが・・・

6月の高値から約半分の水準まで落ち込んだ相場。果たしてこれが何時下げ止まるのかだが、
ファンダメンタルズからは何時下げ止まりしても不思議ではないが、直ぐに大きく買って行くだけ
の材料(口実)も見当たらず、原油相場などコモディティ全体や、外国為替相場や株式相場など
の動向を考えると、まだ下げ止まりも期待はし難いか?12限で350辺りまでは、あって然るべき
対応が無難なのかもしれない。

週明けの東京だが、大幅続落が予想される。フレート(海上運賃)安や円高などから、シカゴ以上
に高値から水準を下げている東京だが、多少(2000円程度)買われると直ぐに売られてしまう。
シカゴ相場よりも、ドル円相場に行方次第で下値が決まりそうな印象もある。

下値が深いとは言わないが、現状ではまだ下値を探る展開が続きそうだ。そういえば、来週は
29日が新月に当たるが・・・?


今週のコメントはこれにて。皆さん良い週末を!

13:08現在


2008.10.18

とうもろこし
17日のシカゴ相場は反発し、12限は4ドル回復で週を終えた。
この日発表された週間輸出成約高は97万トンと、事前予想レンジ65〜80万トンを超える
高スコアであったこと、原油や株式相場が堅調だったことなど、トウモロコシ独自の材料と、
外部市場の上昇などが重なったことで大きく水準を切り上げた。前日は約11ヶ月ぶりの安値を
付けたことで、週末でもあるこの日はショートカバーも出易い環境だった。
そして、セッション終盤はやや値を崩したが、これはINDEX FUNDの手仕舞い売りが執行された
ことによるものと推測される。

現在収穫期の真っ只中である米国産トウモロコシだが、南米産などを除けば当面の供給量は、
危機的な水準に落ち込む事はなく、ある程度は確保される見込みだ。供給に目処が立った現在、
需要の変化がどの程度になるかがポイントだが、米国や欧州の景気が世間で言われている
ように後退しているとしても、このことで人口が減少するわけではなく、直接的でも間接的でも
食糧たるトウモロコシを始めとした穀物需要に、基本的に大きな変化はないはずだ。

だが、トウモロコシ需要の中で不透明なことは、総需要見込み126億8500万ブッシェルの中で、
約3分の1を占める、40億ブッシェルの需要が見込まれるエタノール向け需要がどの程度減少と
なるのかが相場の鍵を握りそうだ。環境対策や原油相場高騰による、エタノール生産ブームも、
ブッシュ政権から新しい政権に変わることや、原油相場の下落からこれまでのような右肩上がり
は期待し難くなっている。

エタノール向けは今後、需要がどう変化するか見守る必要は高いが、10月の米農務省需給発表
から導いた数字では、08/09予想期末在庫率は9%であり、このレベルの在庫率で現在の4ドル
前後の相場水準が果たして高いのか安いのか?個人的な感触では、在庫率がこのレベルを
維持することを前提にすれば、安いという意見はあっても、高いという意見はかなり少数だと思う。
そういう意味においては、相場は既に買いを志向する水準ではあると思う。だが、市場のムードが
弱材料に敏感になっていることや、まだ20万枚を超える買いポジションを抱えるINDEX FUNDの
手仕舞い売り圧力などをどう診るかも重要ではある。

さて、東京だが、週明けは反発する可能性が現時点では高い。週末はフレートも小動きであった。

まあ、罫線を見ると、よく下げた相場である。最近の相場は変動が激しく、日足で診るよりも週足で
診るべきと以前に書いた記憶がある。
だが、個人的に現在注目しているのは、週間足ではなく月間足だ。東京トウモロコシの月間足を、
是非、「一目均衡表」で見て欲しい。


東京期先であと2000円程度の下値リスクは否定はしないが、底入れ完了となれば2万9000円
程度までの上昇の可能性もある。あと、2000円程度の下値を取りに売りに行くか、1万円弱の
上昇を目論んで買いで勝負するかだが・・・


今週のコメントはこれにて。では、また来週「日々の概況と見解」にて。

21:50現在


2008.10.11

今日は墓参に行ってまして更新時間が遅くなりました、。我が家では父が存命中から、混雑する
彼岸を避けて、秋は年内最後のご先祖供養も兼ねて10月か11月の休日に墓参です。
我が家は現在、千葉県でありますが、元々は東京であり、お墓も東京都下の公営の大手霊園で
あります。千葉の自宅から東京都下の霊園までは、都心部を縦断しておよそ80キロ前後であり、
東関道〜首都高と高速を乗り継いで、順調に行って片道約2時間。渋滞にはまれば3時間以上
なんてことも。従い、ほぼ一日がかりになってしまいます。まあ、年に一度か二度の事なので、
家内と二人でドライブがてら行ってます。

相場の方は引き続き大荒れです。よく彼岸底と言われますが、今年は彼岸は既に過ぎてます。
しかし、この3連休は我が家にとってはお彼岸?来週は果たして・・・?


とうもろこし
世界中のあらゆる市場が大混乱の最中、穀物相場には重要な米農務省から、月例の需給発表が
10日のセッションに先立ち行われた。
その結果として、トウモロコシ相場は制限安に達する限月が続出の暴落。

個人的な見解としては、トウモロコシに関しては、弱材料視されるのは仕方が無いとしても、ここまで
売られる内容だったとは思えない。
弱材料視されたのは供給面で、生産高予想は122億ブッシェル
となり、先月の米農務省120億7200万を大きく上回ったことは兎も角も、事前予想平均からも
大きい数字が示された。作付面積と収穫面積はそれぞれ微減させたが、予想単収を先月の152.3
から154.0に引き上げたことが、生産高を大きなものにした。
だが、需要面では予想されたように、エタノール向け需要を1億ブッシェル引き下げたが、飼料向け
需要を1億5000万引き上げた事は意外で、総需要を126億8500万と先月の126億4500万から
上方修正している。その結果、期末在庫としては事前予想平均からは大きく外れていない、
11億5400万とした。在庫率に換算すると、9.0%であり先月の8.0%からは1.0%の引き上げ。
在庫率が引き上げられたことは相場には弱材料だが、その間の一ヶ月間で相場は既に1ドル以上
下落を演じている。この数字で改めて制限安まで売るとは・・・?


現在は収穫中であり、今回発表された単収はある程度、実勢を捉えているわけで、世界経済の混乱
が長期化すれば需要は更に減少という解釈はあるかもしれない。また、単収は引き下げられたものの、
この時期としては異例の作付面積が大きく上方修正され、生産高予想が増えた大豆。こちらは文句
無しの弱材料であり、これにトウモロコシが影響された側面もあるのだろう。

結局、相場が弱材料に敏感になっていることと、需要面の数字が今ひとつ評価されなかったこと、
現在はハーベストプレッシャーが掛かり易い時期で、需要よりも供給を優先したことなのかもしれない。


まあ、需給発表そのものよりも、米国を始めとした世界中の金融市場の混乱、それに対する有効な
処方箋が見い出せないことで、穀物市場からFUNDの手仕舞い売り懸念が強いことなどもあり、
需給発表が余程の強材料で無い限り、買われるような環境ではない状況で迎えたのだろう。

週明け13日は本邦は3連休中だが、シカゴ市場は夜間セッションから再開。恐らく、その際は期近
4ドルは割れているのではないだろうか?だが、在庫率が今後の修正にもよるが、10%に満たない
状況が続くようならば、3ドル台のトウモロコシに割高感は全く無い。下げ続ける相場は無いのだから。

それが何時、幾らで来るかだが、外部市場の動向が大きく影響し、相場の流れや市場参加者の心理
が好転するには時間もやや必要かもしれない。時間ではなく、相場水準が解決する可能性もある。
現状では強気を喧伝はしかねるが、3ドル台の相場なら、何時反転しても不思議ではないという認識
は持ちたい。


週明けの東京に関しては、13日のシカゴ相場もあることで、現時点ではコメントは省かせて頂くが、
続落する可能性は極めて高いだろう。


今週のコメントはこれにて。明日12日は久し振りに相場を考えないで過ごしたい。どうせ13日は
米国市場の夜間セッションを気にしてしまいそうだから。では皆さん、良い連休を!

22:27現在


2008.10.4

週刊版としては久し振りの更新となります。しかし、今日も更新が危なかったです。

平日は睡眠時間が平均6時間を切り、土日は寝貯め?が必要な私であります。
今日は10時に起床し、BSにてMLBのプレーオフで松坂投手の登板を見た後に、家内と食料品や
生活必需品などを買いに行き、帰宅したら睡魔に襲われ爆睡をしてしまいました。
そしたら先程、手元に置いていた携帯の着信音が!会社の大先輩であるS外務員からであり、
シカゴ相場に関する質問でありましたが、叩き起こされた格好であります。
それを機に、起きて18時から放映している釣り番組を視た後に、この更新作業を開始した次第
であります。

以下の更新はけして寝ぼけた戯言ではなく、自分なりに真剣に思うところを書いてますので、
「何を寝ぼけたことを」などと思わないで読んでくださいね。

とうもろこし
週末3日のシカゴ相場は、セッション序盤は堅調な値動きも、引けて見れば前日引け値から殆ど
変動の無い動き。個人的には就寝前に良い気分でいたが、深夜に目覚めた時、明け方に携帯で
相場チェックした時と、期待が萎んでいったのだが、皆さんはどう感じたのでしょうか?

セッション序盤は最近の下げ過ぎた相場に対する警戒感や、金融安定化法案の下院での可決を
先取りする動きで堅調も、その金融安定化法案可決が俗に言う「知ったら終い」になったことや、
INFOMA社による生産高予想などが嫌気され、上昇分を削る動きとなってしまった。

INFOMA社はトウモロコシ単収を154.1ブッシェル、生産高を122億1900万とし、同社先月予想
からは大きく引き下げたが、米農務省の先月示した単収152.3、生産高120億7200万からは
かなり大きい数字。また、1日引け後発表のFCストーン社の単収151.7(農務省9月152.3)、
生産高120億2600万(同120億7200万)からの比較でも、INFOMA社の発表は弱気な数字と
評価される内容だ。

だが、INFOMA社は先月の予想単収が156.5ブッシェルと、民間各社の中で一番大きな数字を
出しており、結果は上記した152.3と大きく外している。民間では一番権威がある同社だが、
今年に限っては信頼度が低いのではないか?


米国発の世界的な景気後退が穀物相場のみならず、商品相場全体を重くしている。トウモロコシ
などは、先月末の四半期在庫で予想以上の需要が確認されたから尚更だ。
しかし、トウモロコシの在庫減少ペースの鈍化は、イコール需要鈍化ではあるが、競合する飼料
穀物である小麦の供給増加に煽りを受けたもので、飼料需要そのものが大きく減少したものでは
ない。景気が後退しても、食糧の場合はその影響は限定的だろう。
また、世界的に信用収縮の流れだが、その副作用も懸念されている。南米の穀物生産国では、
近年大きく生産高が伸びているが、その背景にはカーギルやADM、ブンゲなどといった穀物
メジャーの存在が大きい。彼らは、農家に向け肥料購入や耕作機械の購入費を融資しているが、
その穀物メジャーも経営環境が悪化しており、これまでのようなペースで農家に融資は出来ない
と指摘する関係者も存在する。

米国の収穫が済めば、世界的な穀物供給は南米産に焦点が移るが、今年の場合は近年よりも
南米に期待はし難い可能性がある。
世界的な景気後退は、需要減少懸念だけではなく、供給減少懸念も伴うという点は見逃してはなら
ないだろう。


さて、現在の東京を語る上で避けられないのは、フレート(PANAMAXのGULF〜JAPANの海上運賃)
であるが、2日辺りからようやく下げ止まり気配。週末もPANAMAXやCAPEなどは反発している。
現在の世界を取り巻く環境を考えると、V字回復は期待し難い情勢も、流石に現在のレベルである
40ドル台では下げ止まる可能性は高いだろう。また、実勢のフレートは相対取引であり、果たして
40ドル台で買い手は兎も角も売り手はどの程度存在するのだろうか?売りが殆どなく買い手の提示
という可能性もある。
海運バブルが崩壊した、などと言うショッキングな見出しの記事もあるようだが、そんな事は既に
百も承知である。何と言ってもトン当たり160ドル台の提示もあった高値から、現在の50割れで
ある。何を今更である。個人的にはフレートは大きく回復するとまでは言わないが、ほぼ底入れ
したと考えており、中国の国慶節明けとなる来週以降は、年末需要なども考慮して60ドル程度まで
回復する可能性を考えたい。


週明けの東京は、週明けのシカゴ夜間セッションにも影響されるが、反発して始まる可能性を考えて
いる。週間足では6週連続で陰線だが、来週は陽線で引ける可能性が高いと思う。
5万円や4万円回復などと、大風呂敷を引く気はないが、週間足で空けた窓である2万9000円台
までの戻りは、来週から再来週にかけて実現する可能性を考えたい。
「人の行く、裏に道あり花の山」である。



今週のコメントはこれにて。途中、晩飯で中断したので少し時間が掛かりました。
これにて、私の今週の仕事は全て終了です。今夜はTVや読書で過ごし、明日はジムで汗を流します。
皆さんも良い休日を!

20:18現在


2008.9.13

とうもろこし
12日シカゴ相場はセッション開始前に行われた、9月度の米農務省需給発表に敏感に反応して
制限高を含む急騰劇を演じた。

米農務省発表のポイントとしては、単収を152.3ブッシェルとし先月の155から2.7引き下げた。
作付面積・収穫面積は先月から据え置き。その結果、生産高は120億7200万ブッシェルとし、
先月の122億8800万から2億ブッシェル強引き下げとなった。

DOW JONES社による事前予想では単収は平均153.3、予想レンジ149.5〜156.5、
生産高予想平均121億5200万、予想レンジ118億5500万〜124億0600万、となり、いずれも
予想レンジ内ではあるものの、予想平均は下回る内容。

一方で需要面では、飼料用など米国内の需要を1億ブッシェル引き下げた。これは畜産の採算
悪化や、小麦やマイロなど競合飼料用作物の需給を考慮したものと思われる。

その結果、08/09予想期末在庫を10億1800万ブッシェルとし、8月米農務省11億3300万から
1億ブッシェル強引き下げ、予想平均10億5600万も下回り、予想在庫率は8.0%となり、需給
の引き締まりが確認された。

一番のポイントとしては、事前予想で一部(INFOMA社など)では大きな生産高も伝わっていたが、
意外とというかやはりと言うべきか、それなりの幅の引き下げがあったことだろう。

単収がここまで引き下げられた背景は、そもそも先月の予想が楽観的過ぎたのかもしれないし、
春先の降雨や洪水で作付遅れから生育の遅れた作柄に対して、8月のDRYな天候が例年以上に
作柄に効いたのではないだろうか?



昨晩、この数字を見た時に、正直、高いだろうとは思ったが、最近の軟調な地合いなどから、どの
程度買われるかは蓋を開けないと分からないと思ったが、セッションの中盤はやや伸び悩む場面
もあったが、引けて見れば制限高を含む急騰であった。個人的には納得。

やはりファンダメンタルズからは、8%の在庫率では4ドル台の突入は許さないと相場は意思表明
をしたのだろう。このファンダメンタルズならば、期近限月で5〜6ドルという水準が適正という印象だ。


そして、現在米国はハリケーンシーズンだが、それにより直接大きな被害などは無いのだが、降雨
を運んでくることは、南部の収穫が始まっているエリアにとって、収穫遅れを招くことは相場には
強材料となるし、主産地では一雨ごとに気温の低下にも繋がり、例年の比較して生育の遅れている
作柄にとって、降霜などの被害に対する懸念は拭えない。今後の相場は、原油やドル相場などの
外部市場に影響は受けるだろうが、12限で5ドル半ば〜6ドル前後を想定。降霜などの被害が
確認され、その規模が大きければ6ドルを上回る場面も有り得るだろうと思う。


さて、東京市場に話を移すが、買い方にとっては嬉しさの反面、15日が敬老の日で休場なのは、
やや恨めしいところだろう。週末のシカゴを条件にすれば、12日の大引けで売られた分もあり、
先限を中心に制限高の可能性は高かったように思う。15日のシカゴが変に反落しなければと願う
買い方は多いのではないだろうか?

だが、これで当面は底入れ〜戻り局面に突入したと個人的には思う。東京はフレート(海上運賃)
の下落が気掛かりだが、週末時点でスポットでトン当たり○○ドルに達していたGULF〜JAPANの
PANAMAXのフレートは、下げ余地も限られてきていると思う。個人的には○○ドル台からは、そう
大きく下げないと睨んでいる。

投げが必要な玉も大方は、処理も完了しているだろう。ここからは安値を売り込んだ玉が苦戦する
場面を想定。安値から3000円程度は戻して当然というスタンスで、今月後半から来月の相場に
臨む決意である。



今週のコメントはこれにて。15日に場が立たないことは恨めしいですが、連休を有意義に過ごして
週明けに備えたいと思います。皆さんも良い連休を!

16:12現在


2008.9.6

とうもろこし
9月第一週のシカゴ相場は軟調な動きを強いられている。週末5日も米ドルが対ユーロで一時は
11ヶ月ぶりの高値を付け、このことが投機筋のロング解消の動きに繋がった。
また、大手調査会社INFOMA社が、12日の米農務省発表に先立ち、同社9月度の生産高予想を
発表したが、それも相場には弱気に受け止められた。

INFOMA社の予想は、単収156.5、生産高124億0600万ブッシェルとなり、現在のコンセンサス
である単収152〜154辺りはもとより、先月の米農務省予想の単収155、生産高122億8800万
ブッシェルを上回る結果となった。8月発表よりも9月発表は下方修正という下馬評が多い中で、
この数字は楽観的過ぎるという意見もある。個人的にもそういう印象はあるが、同社は過去にも
意外な数字を示してそれが後々正解だった場面もあり・・・

では、INFOMA社の予想が正解という前提で、8月の米農務省発表08/09需要127万4500万、
期初在庫15億7600万をそのまま採用し、08/09の期末在庫を割り出すと、12億5200万と
なり、一部で予想されている期末在庫10億割れは回避される。だが、総需要127万4500から
すれば、在庫率に換算すれば9.8%であり、在庫率は二桁には届かない。

一昔前なら、期末在庫12億5200万あれば、まあ適正在庫水準という評価を下せるが、近年の
需要増加から、危機的な在庫水準とは言わないまでも、やや少なめの在庫水準という評価に
なるだろう。


INFOMA社の予想は目先の相場には弱材料に受け止められるのは当然だろうが、冷静に数字を
分析すれば、既に12限で5ドル半ばの相場水準を、更に大きく押し下げる効果はあまりないように、
個人的には思う。

INFOMA社に先立ち、この日はアレンデール社の予想があったが、こちらは強材料視される内容。
単収152.48、生産高120億9800万である。上記した手法で計算すると、期末在庫は9億4400万
と10億の大台割れで、在庫率では7.4%となってしまう。この数字が実現すれば、早期の6ドル復帰
も考えられるが・・・?まあ、INFOMA社も含め、いずれも民間の予想であり、12日の米農務省発表
次第である。

週明けの東京だが、夜間セッションの入り方にもよるが、週末はドル円でも円安になっており、シカゴ
週末の下落分はかなり先行して織り込んでおり、売られても100〜200円、場合によっては小幅高で
寄り付く可能性も感じる。週末の手口も下値余地が低下している印象が強い。

個人的には東京は下値余地はかなり限られてきた印象があり、下げてもあと1000円あるかないか?
だが、直ぐに大きく切り返すには、インパクトの強い何かが必要だ。下値に届いているとしても、直ぐに
買える状況かどうかは別。向こう2〜4週間程度は突っ込み買いの戻り売りという逆張りを志向して
臨む相場と考えている。ただし、12日の米農務省発表でサプライズがあれば、その限りではない。



今週のコメントはこれにて。では皆さん良い休日を!

20:53現在


2008.8.30

昨晩から今朝にかけて、私の住んでいる千葉県はもの凄い降雨に見舞われました。そのせいで、
早朝から予定していた釣行は延期となってしまいました。残念。だが、豪雨に見舞われ、かなり
大きな被害を出した地域もあり、釣行延期くらいは仕方ないですね。

しかし、今年の夏は変な天気でした。TVを視ていても、速報で大雨警報などが流れない日は皆無
という状況です。

夏もそろそろ終わりを告げ、来週からは9月に突入となります。今年もいよいよ後半戦。年間の収支を
考えると、もう損をしている暇は無いと、大変お世話になっている業界の大先輩が申してました。
確かにそうですね。当サイトも、皆さんの相場の役に少しでも立てるように頑張ります。


とうもろこし
週末29日のシカゴ相場は、原油安や来週の降雨予報から軟調。また、IGC(国際穀物理事会)が
08/09の全世界トウモロコシ生産高を前回発表から1500万トンの上方修正したことも、相場にとって
ネガティブに反応した。だが、LABOR DAYを含む3連休前のセッションであったため、商いは閑散気味
に推移。

ハリケーンGUSTAVの影響が注目されているが、直接影響のある石油などは兎も角も、穀物相場には
どう作用するか正直分からない。ハリケーンは中西部まで到達するわけではなく、降雨は運んでくる
ものの、果たして現在のトウモロコシにはどの程度作柄に寄与するかも微妙。従い、問い合わせなど
でハリケーンの影響を聞かれるものの、大豆は兎も角、トウモロコシに直接的な影響は少ないと
お答えしている。ただし、NY原油相場には影響が大きく、原油の上下には影響を受けるわけで、その
意味では注目だが・・・

LABOR DAY明けのシカゴだが、米国議会やCFTC(商品先物取引委員会)などで、投機抑制策に
関しての議論の高まりは懸念されるところ。特に穀物よりも原油相場に影響を与えるが、穀物にも
影響はありそうだ。

原油相場や投機抑制策などの状況次第ではあるが、仮に弱材料が重なったとしても、現在確認
出来るファンダメンタルズからは12限で5ドル半ばが安値の目処。それ以上の安値は実需買いが
旺盛になりそうで、農家の売りも出難い水準であり、現時点では5ドル前半や5ドル割れはイメージ
し難い。だが、現在は収穫に早霜や低温などの影響でも出ないと上値も重そうで、6ドルから大きく
買う手掛かりが不足気味でもある。

週明けの東京だが、週末の制限安に見舞われた地合い、29日シカゴ相場の軟調などから、個人的
には期先限月で300〜600円安を想定。期近は輸入採算などから、期先よりも下げ幅は限られると
見ているが、最近は商いが薄いため玉次第の側面が強いだろう。
期先に関しては、29日のシカゴ相場も、期近より期先の下げ幅がやや大きいことや、制限安の影響
で日計り常連の某社の買いがつかまっており、それが売りに来る可能性が高いことから、上記した
下げ幅が実現する可能性が高いと見ている。

当面の相場は弱含みで推移すると診ているが、ここからの下値はそれほど深く見てもいけないと
思う。来週はまさに「逆張り」のトレードを実践すれば、上手く泳げる可能性が現時点では高い?
そう考える週末である。



今週のコメントはこれにて。次回は、月替り1日引け後に「日々の概況と見解」にて!

17:16現在


2008.8.23

先週は更新を休ませて頂きまして、大変失礼致しました。

北京オリンピックももう残り僅かですが、個人的に非常に期待していた野球は残念な結果となり
ました。でも、期待以上の結果を残した競技もあり、やはりオリンピックは面白いですね。

さて、来週からはオリンピックも終わり、夏期休暇も殆どの人が終わり、相場に集中し易い環境に
戻りそうです。今年一年の結果を大きく左右する後半戦。結果を残すように頑張りましょう。


とうもろこし
週末22日の米国市場は、NY原油の暴落をはじめとして、穀物相場も反落の展開を余儀なくされた。
トウモロコシ反落の背景は、上記したNY原油の下落が大きく影響。また、最近の急激な戻りに対する
反動安という側面も。材料的にはこのところのDRYな天候が、今週末〜来週にかけて降雨が予報
されたことが挙げられる。
ただし、原油などの大幅安に比較して下げ幅は限定的とい印象も残った。これは、来週25日引け後
発表される、週間作物進展度報告において、作柄が1〜2%後退するという見方があること、生育
遅れから収穫期に対する天候不安が払拭出来ないこと、プロ・ファーマーツアーにて全米単収見通し
が明らかになり、8月米農務省155を下回る153.3ブッシェルが示されたことが背景だ。

プロ・ファーマーツアーで示された単収153.3、生産高121億5200万(8月米農務省122億8800万)
を用いて、8月米農務省の需要予測をそのまま横滑りさせると、08/09予想期末在庫は9億97800万
となり10億の大台を割ることとなる。在庫率に換算すれば7.8%であり、最近の相場を取り巻く環境を
考えると、12限で相場レンジは大雑把に6ドルを起点にプラマイ50セントが妥当か?だが、それに加え
収穫期に不安の残る現在、12限5ドル台はあまり居心地が良いとは思えない。収穫に目処が立つまで
は6ドル前後の相場水準は買いに映る。そして、収穫に支障が実際に起きたら、その規模にもよるが
6ドル後半〜7ドル台が示現。収穫が無事に進捗すれば、ハーベストプレッシャーも加味して5ドル中盤
という印象だ。


原油相場や他市場の動向に左右はされるが、基本的にはこんなイメージで大きな間違いはないように
思うが・・・?そうなると、原油安などで連れ安した場面は現状では買いという印象で、個人的には原油
にしてもこのまま崩れるとは思っていない。ザックリとした原油のイメージは、100ドル台〜130ドル台
の大きな逆張り。だが、110ドル台はキープして100ドルトビ台は回避するかもしれないが。

週明けの東京は、22日の相場がそれほど大きく買われていないことで、110円台のドル円相場の水準
を考えれば、殆ど下げない可能性はある。だが、週明けの夜間セッションが、天気予報通りなら売られる
可能性があり、NY原油相場もシカゴ引け後に更に売られたことも影響するかもしれない。
そう考えると、週明けの夜間セッションの下げ幅(下げると決まったわけではないが)程度の下落に収まる
のではないだろうか?上記した考え方に立てば、週明けの軟調な場面は買いチャンスになる可能性を
念頭において、相場に臨もうかと考える今週末である。



今週のコメントはこれにて。皆さん、残り僅かになった夏を有意義に過ごせる休日となりますように。

17:45現在


2008.8.9

早いもので北京オリンピックが昨日から始まりました。昨日は、開会式を自宅のTVで視てましたが、
確かに素晴らしい開会式ではあったが、綺麗とか凄いとかそういう感想よりも、長すぎて最初から
最後まで集中して視ることは難しいという印象。参加国の参加選手も多いから仕方が無いのだが、
視ている方がそうなのだから、入場が比較的早かった日本選手団も大変では?と感じた次第。
しかし、日本選手には頑張って欲しいものですね。

私が特に応援しているのは、野球の星野ジャパン。それから、私が利用しているスポーツジムに
所属している選手が多い競泳や体操。それから、何と言っても私が高校時代に奇跡的に3年も続けて
しまった柔道。うっ、早く更新を終えないと谷亮子選手が始まってしまう。

しかし、週末の米国市場はどれもこれも厳しい暴落。オリンピック気分も今ひとつ盛り上がらないのが
悲しいかな本音だ。

とうもろこし
週末8日のシカゴ穀物市場はどれもこれも暴落。端を発したのはドルがユーロを始め主要通貨に対して
前面高の展開で、コモディティをこれまで取り巻いていた環境が変わったこと。それを端的に表して
いたのがNY原油相場。穀物もトウモロコシを始め、大きな波に飲まれた格好だ。

だが8日の米国市場の各銘柄の動きで、金相場などの下落幅に比較して、トウモロコシの下げ幅はやや
大き過ぎるように思う。原油相場なども7月の高値から、今週末の安値で下落率はまだ21%程度。
それに対してトウモロコシは約35%の下落となっており、下落要因は独自のファンダメンタルズに
基づいた部分は大きい。だが、その手掛かりとなる天候回復による単収の上昇予想は、日々の見解に
述べているように、かなり織り込んでいる可能性は高いと見ている。だが、市場心理が弱気に傾いて
いるなかで、原油安などが駄目押しの下げを演出したように思う。

9限は遂に5ドル割れとなってきたが、ここからは切っ掛け次第で急反発の可能性も考えられる。
その切っ掛けになるとすれば、原油の反発も考えられるが、何と言っても12日の米農務省発表だ。
勿論、更に売りを誘う可能性もあるが、既に想定出来得る弱材料は織り込んでいる相場のように
思える。上昇時も今振り返れば行き過ぎだったわけで、現在の下落時も行き過ぎる可能性はあり、
まだ下値に到達しない可能性もあるが、シカゴ期近4ドル台は積極的に売れる水準では無いと思う。

東京は週末、○限を中心にかなり○○の買いは入っている。詳しいことはこの場では書かないが、
個人的な手口評価では、買いに魅力を感じる内容であった。


週明けに無条件で買いとは口が裂けても言えないが、来週の安値は買いで報われる可能性は
高いと睨んでいる。大きく足を引っ張っている9限は15日で納会。買い狙いのタイミングは12日の
米農務省発表を受けた13日か、9限納会のある15日か、その辺を注目しているが、その辺は
日々の概況と見解にて。

だが、11日も続落は余程の事がないと避けられないだろうが、8日にあそこまで売られたことを
差し引けば、下げなくても不思議ではないことは指摘したい。まだ売り方に分がある展開が続いて
いるが、反発局面近しという印象は持って相場に臨みたい。



では、今週はこれにて。私も今週はもう相場のことは忘れて、オリンピック視聴に戻ります。
皆さん良い休日を!

19:05現在


2008.8.2

先週は当欄の更新を休ませて頂きまして、大変失礼致しました。
自分の意思で更新しているわけですが、休日の更新は正直言ってエネルギーが必要で、
休日モードから仕事モードへは、スイッチの切り替えが必要になります。
所用などで多忙になったり、体調が不良の時などは、自分の中でスイッチの切り替えが出来ず、
更新が叶わない日もあるので、その辺は温かい目で見ていただければ嬉しいです。

とは言っても、土曜日は週末の海外市場の情報収集や把握が必要であり、当欄を更新することで、
より情報収集などへの向上心が高まるという、良い副作用を生みます。極力、更新は心掛けます
ので、皆さんも積極的にアクセスしてください。


とうもろこし
8月第一営業日の1日のシカゴ相場は、産地天気予報などから大幅続落を強いられた。

今週末はコーンベルトの多くの地域でHOT&DRYとなり、日々の見解31日にお伝えしたように、
ネブラスカ州カンザス州ミズーリ州で最高温度が華氏100度を超え、アイオワ州イリノイ州
なども華氏90度後半が予想されているが、来週半ばには気温低下や降雨の可能性が浮上。
要するに、受粉に大敵であるHOT&DRYも、長続きしないことが失望売りを誘った。
HOTな天候は短期間で終息し、29日や30日に既に買っていただけに、今週末のHOTよりも、その後
の気温低下予報に反応した格好だ。

NWSの6〜10日後天気予報(通称シックス・テンでこの場合7日〜11日の予報)でも、気温は各地
でほぼ平年並み、降水量は平年並み〜平年以上となっている。

天気の評価はその時々で変わるが、いよいよ今月の米農務省需給発表から、現地で実地調査を
した上で出される、生産高予想が明らかになる。意外と知らない人が多いのだが、7月までの
生産高予想(予想単収)は、実地調査に基づいたものではなく。机上の予想なのである。
兎に角、現地12日に米農務省より発表される、生産高予想(予想単収)が今後の相場に行方を
決定付けるが、来週からは米農務省に先立ち、民間各社の予想が出始める。

4日セッション終了後にFCストーン社、5日セッション開始前にINFOMA社の予想が明らかになる。
31日のシカゴ市場ではセッション中にFCストーン社が157ブッシェルで予想を出すという噂が
流れたが、実際どのような数字が出るか。また、民間で一番注目度の高いINFOMA社の発表だが、
同社は7月の予想で152ブッシェルを主張していたが、その後の天候が順調なことから、それ以下
の数字を出す事はないだろう。最近の産地から伝わる情報では、153を下回る可能性は低そうで、
今後は豊作モードに相場は突入か?

だが、現時点での予想単収が高めになることに異論は無いが、今年は作柄はまずますながら、
生育が遅れている点は念頭に置かねばなるまい。米中西部は秋の訪れも早く、早霜などの被害
に見舞われる可能性は否定出来ない。また、単収は兎も角も、生産高は収穫面積×単収であり、
6月の洪水被害で収穫面積の下方修正が、この8月発表で更に行われる可能性もある。

相場は豊作を織り込みだして、意外な下値を出す可能性もあるが、上振れリスクも依然として
残っている点は考慮せねばなるまい。いずれにしろ、当面の相場は12日の米農務省発表による
ファンダメンタルズの確認から、方向性がよりハッキリとすると思われる。

週明けの東京は、500〜800円程度売られて不思議の無い条件で迎えるが、今週末の産地
天候を受けた週明けのシカゴ夜間セッションがどう動くか?夜間がもしも軟調ならば、拡大制限幅
一杯の1500円安という可能性もあるが、産地天候が予想以上に悪化していた場合は、下げ幅も
限定的になるやもしれず。


客観的に見れば、現在の相場はやはり売り方の掌で踊っている印象だ。大量売りポジションを
整理している某大手商社の買戻しが終われば、有力売り方はシカゴ次第では相場を叩きにくる
可能性があり、現状は下値に残しという印象は残る。
だが、週末もやや意外な制限安で引けたものの、レンジ内の動きであり、新安値を更新したわけ
でもないので、このまま下抜けするかどうかはまだ微妙。だが、アッサリと新安値を取ってしまうと、
先限は3万8000円程度までの下落は視野に入れる必要がある。



今週のコメントはこれにて。暑い日が続きますが、皆さんよい休日を!

20:54現在


2008.7.19

東海、関東甲信、北陸、東北なども本日梅雨明けとなり、日本全国夏本番を迎えました。
今夏は皆さんにとってどんな夏になるでしょうか?穀物相場にとっては、売り方・買い方双方に、
暑い夏ではなく熱い夏になりそうですね。

日々の見解17日に記しましたが、トウモロコシのレポートを作成しました。相場が今後上昇するか
下落するかではなく、米国内の流通事情や、本邦輸入状況や、東京定期(東穀先物)の価格構成
内容などを記した、少し専門的な内容です。購読希望者はメールください。
また、既に申し込まれた方で、ファイルが開けない方をお申し出ください。テキストで再度送信を
致します。

とうもろこし
18日シカゴ相場は続落。足元の天候が良好なことで、単収向上期待が高まっていることや、
週明け発表される作柄改善見通し、原油相場の下落が引き続き弱材料視されている。
この日もFUNDは8000枚程度売り越しとなったが、INDEX FUNDの売りも上値を重くしている。

材料となる天候も順調、原油など外部市場から支援無し、それに関連するがFUNDの手仕舞い
売りが続いていることなど、買い手は影を潜めている。現在、弱材料ばかりが目に付き、強材料が
無いことが唯一の強材料か?

常識的な見地で相場を見れば、この相場は今シーズンの天井は打っており、下値模索の展開は
続く。だが、やはり向こう3〜4週間の天候次第だろう。産地では受粉が始まっているが、今年は
作付遅れから受粉も例年よりも遅れており、ピークは来週後半〜今月末になりそうで、この時期の
天候が明暗を分けそうだ。もしも、強烈なHOT&DRYに見舞われれば、ウルトラCの再上昇という
可能性は残る。だが、その時期の天候が順調に推移した場合、買い方は完全に引導を渡される
可能性があることは指摘したい。


しかし、今月の米農務省が予想した単収148.4では、生産高は117億ブッシェル程度に止まり、
それを基準に需要予測を加えると、予想在庫率は6.6%であり、相場は7ドルの実力?権利は
あると言える。問題は、現在の天候が順調で、単収の上方修正が世論となっていることだ。

単収向上も150程度で止まった場合、生産高は118億ブッシェル程度に止まり、在庫率も7.5%
までしか回復せず、その程度の在庫ならイメージとしては5ドル台は安く、7ドル台はやや重い。
だが、単収155まで回復した場合は、需要を全て7月の米農務省数字を横滑りさせれば、在庫率
9.6%となる。これでは5ドル前後の実力しか発揮出来なくなる。
だが、今年の場合は収穫面積がまだ修正される可能性がある。修正があれば下方修正の可能性
が高い。また、相場下落は需要回復を呼び、需要面の上方修正が実現する可能性がある。


目先の相場は弱い足取りを強いられる可能性はあるが、ファンダメンタルズから天候プレミアムの
多くは既に剥げてきている気配で、実力通りの分相応の相場水準まで下落した。更なる下落場面は
想像に難しくないが、そこは買い場になる可能性も。個人的には9限の6ドル割れは買いと睨む。


さて、シカゴ相場も弱い動きを強いられているが、東京はそれ以上に弱い動きを余儀なくされている。
相場は完全に場勘定の争いとなっているが、劣勢なのは買い方。
買い方の大手有力筋は手仕舞い売りを進めており、買い方は本陣も乱れた総崩れ状態に陥っている。
だが、相場の常だが、「投げたら終い」の可能性もある。

週明けの東京は、週末のシカゴ採算から500〜600円安だが、本邦休日の21日のシカゴ相場や、
引け後に発表される作柄もある。従い、シカゴ18日、21日、それに22日の夜間セッションの3本の
相場が週明けに反映されるわけで、現時点では予想は極めて難しい。だが、月曜日にもしも東京が
立会いがあるとせれば、1000円〜1200円売られたかもしれない。兎に角、現在は投げ優先で、
これらの整理がつくまでは軟調な相場になる可能性がある。

だが、個人的には来週は、週前半が弱く、週後半が強く、週間足で陽線を引く可能性もある。
ここからの安場は「梅雨明け宣言」に習って「買い宣言」とまでは叫べないも、売るのも突っ込みは
避けるべきと考える。


今週のコメントはこれにて。では皆さん良い連休を!

22:44現在


2008.7.12

週刊版としては久し振りの更新となります。7/5はINDEPENDENCE DAY(米独立記念日)で米国
市場休場の為、6/28は当社セミナー参加の為、それぞれ休ませて頂きました。今週からは再開を
するつもりですのでよろしくお願いします。

しかし、更新時間がまた遅くなってしまいました。実は昨晩、久し振りにヤッテしまいまして、体調が
今一で、日課にしているジムも行くには行ったのですが、体を動かすのもしんどく、殆どサウナに
入りに行ったようなものになってしまい、帰宅後に更新に取り掛かる予定も、横になった途端に爆睡
でありました。何をヤッタかと言うと、ただ深酒してしまっただけですが、2時まで六本木で飲んで
しまっては、千葉の自宅まではタクシーで帰るしかなく、また無駄な交通費を・・・とほほ・・・後悔・・・

本来酒は弱く、付き合い酒程度なのですが、一軒目で贔屓にしている店で大好物を食べ、久し振り
に気の合うパートナーと一緒だったので、ついつい盛り上がり時間があっと言う間に・・・

しかし、ただ飲んでいただけではありません。米農務省発表を、懇意にしている仲間がロイター電を
訳してメールをくれ、それを世話になっている業界の先輩に連絡したり、相場仲間など数人と意見を
交換したり。22時前から23時半のシカゴ本セッションまで、かなり電話してましたので、もしそれが
無かったらギリギリ終電間に合ったな。うん絶対間に合った。いや、無理だったかやっぱ。

では、お待たせしました。本題に入ります。


とうもろこし
米農務省発表は、何とも評価の難しい内容という印象を持った。11日のシカゴ相場も、それを肯定
しているような動き。


ポイントと挙げるとすれば、07/08の期末在庫を増やし、イコール08/09の繰越在庫も増えたこと。
07/08の需要が1億6500万が減少したのは、やはり相場高騰の影響が大きかったことだ。
この数字は先月末に発表された、6月1日現在の全米四半期在庫をもとに算出した数字であり、
ほぼ実態を捉えている数字と見て差し支えない。

次に、08/09の需要を輸出以外の部門で削ったこと。特にエタノール向けを5000万ブッシェル
減らした影響は大きい。エタノール生産データから稼働率が低下しているので、妥当な予想では
ある。

上記した二点はいずれも弱材料で、08/09の予想期末在庫が6月発表の6億7300万から、
8億3300万に上方修正されたことに大きく貢献した。需要で割った在庫率に換算すると、先月予想
5.3%から6.6%に引き上げられた。


ただし、悩ましいのは、08/09の供給面である。供給の元となる作付面積と収穫面積は、先月末に
発表した数字をそのまま採用している。これは現時点では当然の措置だが、問題は予想単収を引き
下げたことだ。先月の148.9ブッシェルから148.4ブッシェルと僅か0.5ブッシェルではあるものの、
上方修正の下馬評があった中での下方修正は意外であった
。引き下げの理由は、高単収を期待して
よいアイオワ州などで、収穫放棄を見込んで、全体の単収引き下げに繋がることを想定したようだ。

ザックリと言えば、需要を下方修正したことで、期末在庫の上方修正と同時に、新穀の予想生産高も
引き下げ、需要と供給(繰越在庫分は別にして)がどちらも引き下げられたのだ。

これに加え、収穫面積は来月に更に下方修正される可能性も指摘されている。先月の洪水被害など
6月に調査したことが、現時点でどの程度織り込まれているのか、市場関係者には不確定要素と
受け止められている。ただし、今のところ天候はほぼ良好であり、単収は今後向上すると見る関係者
は多い。だが、シルキングの遅れで明らかなように、今年は例年よりも1週間は受粉期が遅れそうで、
現時点で良好な天候も、まだ高単収が約束された状況ではない。

ちなみに大豆は、概ね事前予想通りでサプライズは無いものの、需給タイトな状況は全く変わらず、
目先の材料としては評価は難しいものの、長期的には強材料と受け止めて良い内容だ。


ご理解頂いている方には余計なことだが、米国穀物年度は9月末が本邦3月末にあたる年度末である。
従い、07/08とは昨年の10月〜今年の9月末であり、08/09とは今年の10月から来年の9月末を
指している。現在、市場の一番の関心事である畑で生育中の新穀は、08/09の供給ということになる。
実際、9月でも収穫は一部あるが、それは統計上10月からの新年度の供給に回される。

現在の需給発表の見方としては、07/08は現時点の需要が表されているためよく見ること。08/09は
今年の新穀の状況と、需要予測を読むことが数字の見方である。

さて、需給発表を受けた11日シカゴ相場だが、単収の引き下げが意外感を持って受け止められたこと
から、オープニングコールから高唱え。セッション序盤は堅調な動きを演じたが、やはり期末在庫の増加
は弱材料視され、一転して弱い展開に変化。しかし、終盤は再び原油高や大豆高を評価する動きとなり、
受粉期に向けてまだ流動的な作柄なども見直され、結局はそれなりに値を保って引けた。

今後の相場は原油相場の動向、天気、この二点に集約される。原油相場に関しては、米国議会から
商品先物市場における投機資金の監視強化策など議論が続いており、この辺の影響は今後もありそう
であり、この辺の事情は極めて流動的である。だが、議論の対象が原油に集中してきており、穀物は
米国内の需給も実際タイトなこともあり圧力は低下しているとの指摘もある。

上記した要因に大きく左右される相場ではあるが、今回の需給発表から相場を占えば、12限で一時
7ドル割れがあったように、やや7ドルは重く映る数字ではある。だが、在庫率で6.6%という数字は
けして楽観できる数字ではなく、6ドル割れは非常に違和感を感じてしまう数字でもある。
需給発表の数字からだけで相場を言えば、12限で6ドル半ば〜7ドル前半というイメージだ。

だが、今の相場、このレンジで大人しくしていることはないだろう。原油相場や天候に変化は起きる
だろうし、これら以外に新たな要因の出現もあっても不思議は無い。無責任な言い方だが、市場が
より反応し易いのはやはり上方向だろう。レンジを飛び出すとしたら、格別な理由付けにはやや乏しい
のだが、上方向のような気がするのだが・・・?


ただし、現時点の数字から言えることで一つ注目すべきことは、大豆の需給タイト感が全く緩和されて
いないことだ。
大豆も今後の天候に大きく左右されるが、天候の重要期間がトウモロコシよりも長く、
天候リスクはこちらのp方が高い。まあ、大豆はトウモロコシと異なり、米国の影響力は低下しており、
秋になればブラジルやアルゼンチンなどの作付も始まり、それら南米の供給圧力も考慮する必要は
トウモロコシ以上に高いのだが・・・?そして、現時点で大豆とトウモロコシの比価は3月上旬以来
の開きであり、トウモロコシも多少の弱材料が出ても、大豆相場との比較で下げ渋る可能性がある。


週明けの東京は、週末に織り込んだシカゴ相場水準からは若干高いものの、円高であるため比較
採算ではやや弱い寄り付きか?ただし、週明けシカゴ夜間の動き次第ではあるが・・・

個人的には、本籍を買い方に置きながら、場の気配をよく見て柔軟な対応を心掛けようと考えている。


今週のコメントはこれにて。では、皆さん良い休日を!

24:11現在


2008.6.21

【お知らせ】
弊社岡地(株)で来週28日東京で相場セミナーを開催します。私もお手伝いの為会場におります。
「個別相談会」でご質問などあればお話させて頂く機会もあるかもしれません。
皆さんのご参加をお待ちしております。ちなみに、第一部の講師大本氏は、昨年まで東京市場でも
よく大きな玉を出すアンドレ・ファーイースト(株)の取締役穀物部長であり、東京穀物商品取引所
で開催するセミナーにもよく講師として登場します。

アンドレは以前は穀物5大メジャーとも6大メジャーとも言われた一社であり、スイス系の名門穀物
メジャーです。現在は穀物メジャーは寡占化が進み、カーギルとADMの2強時代になってますが、
東京市場参加有力プレイヤーであるのが、アンドレ・ファーイーストです。

この機会に是非、参加してみたいと言う方はメールなどでお申し込みください。


とうもろこし
20日のシカゴ相場は作付面積増加観測から弱い展開を余儀なくされた。この日はセッション当初、
地政学リスクを買った原油相場の影響や、ドル安を手掛かりに堅調な出足となったが、穀物調査会社
最大手のINFOMA社が月末の米農務省に先立ち今春の米国作付面積を発表し、これが予想外に
大きな数字であったことから一転して値を削る展開となった。

INFOMA社の予想作付面積は、米農務省が現時点で出している8601万エーカーを大きく上回る
8739万9000エーカーとなった。この数字は洪水被害を織り込んでいない可能性を指摘する
市場関係者もおり、懐疑的に見る向きも多いが、このところの市場の論調は、作付面積は当初予想
よりも減少して当たり前という環境で、それに冷や水を浴びせたことは間違いない。

市場では月末の米農務省の明らかにする作付面積は8601万エーカーを下回るという声が多く、
個人的にも今回のINFOMA社の数字は違和感を覚える。だが、仮にこの数字が正しいと仮定して
相場を考えると、この作付面積をもってしても、供給不安は解消には至らず、今後の天候次第では
8ドルを突破する可能性は消えない。しかし、上記したように目先は減って当たり前という環境で
あった事は間違いなく、この作付面積を以って作柄が改善するようなら、シカゴ期近で7ドル台を
維持し続けるることはやや苦しい。

作付面積を巡る議論は、30日の米農務省発表までは続くだろうが、6月に入りほぼ一方的に強い
展開をみせていた相場に、今週から流れが変わった象徴にような気もする。


原油相場を中心にコモディティに対する風当たりが再び強まっている。FUNDの参入を規制する
ような動きが続いていることは、それが果たしてどこまで真実に近いは別に、市場心理には大きく
影響を及ぼすだろう。また、食糧価格高騰により、米政府は土壌保全計画の留保地を、農地として
ペナルティー無しで登録を解除することを検討していることも気掛かりだ。

個人的にはトウモロコシのファンダメンタルズを調べれば調べるほど、今年の相場は上値リスクが
高いという考えに変わりは無いが、取り合えずは強い相場は一服した可能性は排除出来ない。
弱気を推奨するものではないが、これまでのように高い場面でも追いかけて買えば利が乗るような
展開はあまり期待しないほうが無難か?期近で7ドルを大きく割り込むような展開は考え難いが、
7ドル台を維持し続けられるかどうかは微妙だ。


東京の週明けだが、その時点のシカゴ夜間の動きにもよるが、軟調なスタートが想定される。だが、
期近限月はシカゴ相場からの採算を考えると、ここからシカゴ一段安がなければ下値余地は限定的。
問題は期先限月だ。シカゴに比較して割高感が常に付きまとう期先は、相場上昇時は東京市場の
特性から他限よりも上昇幅が大きくなるケースもあるが、肝心のシカゴ相場が息切れ?している
場面では、その咎めもあり下落リスクは高まる。

当面の相場は買い場探しに徹するか、買いとのバランスを取りながら、限月別に売り買い作戦を
立てるのも手だ。



難しい相場が続くが、難しいから面白く、難しいから他では得られない利益を受けることも可能だ。
まあ、一生懸命相場に取り組んで行きましょう。

では、今週はこれにて。関東地方は今夜から明日にかけて大荒れの天候の様子。実は私、夜中
から明日の午前中にかけて釣りに行く予定でしたが、連れと相談の上、天候を考慮して今回は断念
しました。その代わりに、先程DVDを数本借りてきました。明日は家でBSのMLB視て、午後はDVDで
過ごします。

明日は生憎の天気となる地域が多いと思いますが、皆さん良い休日を過ごして、来週の相場に英気
を養いましょう。では!

22:02現在


2008.6.14

東北地方で大きい地震がありました。被災地の方にはお見舞い申し上げます。
関東でも結構揺れました。平日の朝夕ではなく、土曜日の午前8時台だったことは不幸中の幸い
だったかもしれませんが、日頃から地震に対する備えを怠らないようにしないといけないです。
と言っても、我が家では殆ど何もしていません。非常食も期限の過ぎた缶詰と、電池が残っている
かどうか怪しいラジオや懐中電灯。近いうちに整備でもしないとな。そうそう、某週刊誌によると、
8月に東京、9月に愛知県で大きな地震があると、なにやら有名な予言者が言ったとか?
まあ、予言が当たるかどうかは兎も角も、備えあれば憂いなしですね。
それより、相場を当てる予言者がいるという話は聞かないね。よし、私が相場を当てまくり予言者に
なってしまおう。なんて冗談です。しかし、そうなれるように努力はしますよ。

とうもろこし
13日のシカゴ相場は新高値を更新。これで7営業日連続で最高値を更新。この日のセッションは、
来週の天候がややWARM&DRYに変化したこと、急激な上昇に対する高値警戒感などから、軟調な
出足となったものの、アイオワ州イリノイ州インディアナ州などの主産地で畑の冠水などWETな
状態が続いており、作柄の更なる悪化が見込まれる中で軟調な地合いは続かず、原油安やドル高
などの外部要因の逆風の中で大きく買われた。

多くの畑が冠水している状況だが、これが何時解消するかが相場に影響を及ぼすだろうが、畑が
乾いたとしても既に作付時期を逸したという見方が一般的だ。それに加え、水没しているトウモロコシ
は病気にもかかり易い。トウモロコシの生育に必要な窒素肥料も、冠水により流失している畑もあり、
冠水が解消したとしても、単収は農務省予想の148.9ブッシェルの達成は既に厳しいという見方が
早くも浮上している。

来週発表される作柄だが、今週の優・良合計60%から50%台突入の可能性は極めて高いが、
優・良の合計も重要だが、劣・不良の合計も気になるところ。今週は合計で9%だったが、産地の
情勢を知れば知るほど、一桁台で収まっているのが不思議だ。もし、来週、劣・不良の合計が20%
以上に達するようならかなり危機的な状況に陥るだろう。来週の作柄は、優・良の合計だけでなく、
劣・不良の合計に注目したい。


10日の米農務省需給発表だが、そこで示された08/09の生産高予想で示された予想単収148.9
ブッシェルを疑う市場関係者は少なく、逆に最終的にはもっと低下するという声が増えている。
だが、一方で、08/09の飼料需要を大きく減少させたことを、疑問視する声は多いようだ。


飼料向け需要は過去13年間で最小の数字を採用した。前年07/08の飼料需要は61億5000万
ブッシェルであるが、08/09の飼料需要は51億5000万ブッシェルと10億ブッシェルも低下させた。
この背景として推測されることは、エタノール向け需要増加から、その副産物たるDDGSへ飼料が
シフトする可能性があること。次に小麦価格の低下により、トウモロコシと同じデンプン系飼料となる
小麦へのシフト。もう一つは畜産農家の採算悪化による飼料需要の減少が考えられる。

だが、DDGSにしても小麦にしても、トウモロコシの飼料需要を10億ブッシェル引き下げるほどシフト
は理論的に不可能という見方が多く、この事が10億ブッシェルの飼料需要引き下げを疑問視する
声になっているようだ。08/09予想在庫率は約5.4%だが、既に5%を切っているのが実情という
見方もあり、それには飼料需要減少というレーショニングが更に進まないと、危機的な状況に陥る。
レーショニングが更に進むには、相場の更なる上昇が不可欠であり、既に7ドル台の相場だが、
需要減少を進めるにはもう一段の上昇が望まれるのだが・・・?


週明けの東京は16日夜間セッションに大きく左右されそうだが、夜間もドル円も週末から大きく
変化しないと仮定すれば、600〜800円高を想定。夜間次第では800円幅の制限高に達する
可能性も十分にあるだろう。問題は新甫09年07限の発会値だ。これは日計り狙いなら、発会
する水準次第では売りでも買いでも狙える。まあ、そんなことは当然ではあるが。
だが、シカゴ相場にしても、東京の内部要因にしても、まだ高値を志向している。一般委託玉は
意外と売り玉が目に付く。

新7限の16日引け値次第では、もう一回制限高があれば5万円に乗せる可能性が出てくる。
だが、来週は大きな値幅で乱高下して、高値波乱の相場になるような気はする。そうならなければ
相場は「青天井」になってしまう。日々の強弱感は「日々の概況と見解」にて。
もっとも、個人的なエントリーは買いのみで、売りは余程の事が無い限り考えていない。


目先の相場水準は非常に高く、急反落する場面はあろうが、相場の天井は幾らになるかは想像
がつかない状況だ。この相場は安易に売るべきではないと個人的には強く思う。今年の米国産
トウモロコシは、非常に危険な状況に陥り易い環境であることは、十分に念頭に置いて相場に
臨む必要を強く感じる。



今週のコメントはこれにて。私もこれにてようやく今週の仕事が終了。ただし、お問い合わせや
当サイトへの感想はメール歓迎致します。
では、皆さんまた来週!

22:49現在


2008.6.7

梅雨の晴れ間となった今日の関東地方ですが、私は早朝から東京湾で釣りをしておりました。
最近は貸切のボート釣りが流行ってますが、仲間2人と合計3人でチャーターし、半日ほどルアーで
狙うシーバス(スズキ)フィッシングです。今日は天候も穏やかで、ボートにて高速の移動は非常に
気持ちが好かったです。しかし、釣果の方は今一つ?今二つくらいでした。35センチと45センチの
シーバスと外道でダツでした・・・シーバスはスズキ全般を指しますが、関東では30センチまでを
セイゴ、60センチまでをフッコ、それ以上をスズキと呼び、今日はスズキクラスは釣れず、フッコ
クラスならば、もっと数を釣りたかったのですが、東京湾はところどころで赤潮が発生しており、
天気は好かったものの潮は悪く、今日のところは仕方がない。ただ、例年より赤潮発生の頻度
が今年は早いようで、やはりこれも地球温暖化などの影響か?ちなみに、釣れた魚はリリース
です。

しかし、早朝の出船の為、朝?夜?午前3時に起床しましたが、海外市場の相場には非常に
驚きました。穀物は兎も角もNY原油の上げっぷりは・・・
前置きはそろそろ止めて、本題に入りましょう。

とうもろこし
6日のシカゴ穀物市場は続伸。その背景はWETな天候と原油高。降雨はもはや多雨となっており、
作付作業が未完了な畑には、作付放棄や大豆への転換というケースもあるようで、作付済みの
畑でも水浸しとなった畑は土壌流失などから再作付などの必要もあるという。また、発芽済みでも
WETな天候から日照不足も指摘され始めている。勿論、コーンベルトは広大であり、大きな問題
が発生してない地域の方が多いのだが、例年よりも問題が発生している地域は非常に多く、
今年は微妙な需給環境の中で、パーフェクトな生育が求められるのだ。

天候の影響で具体的な問題も見えてきた。先ずは週明けに発表される作柄だが、今週の優・良
合計63%から大幅な悪化を疑う向きはいない情勢であり、50%台の見方が有力視されている。
また、10日に発表される米農務省需給発表において、08/09生産高予想(新穀で現在生育中の
トウモロコシ)において、予想単収を先月の153.9ブッシェルから引き下げが噂され、150を切ると
いう見方があること、そして、作付面積を200〜400万エーカー引き下げるという観測も浮上し始め
ている。
個人的には、単収の150割れは現時点の作柄を正当に評価すれば納得だが、作付面積
の下方修正は、そこまで悪いか〜という印象だ。そして、米農務省はどうするかはまた別だ。
同省は各方面に配慮して、一気に修正を見送るケースも過去に見受けられたからだ。

原油相場の急騰も穀物相場へ大きな影響を与えている。原油相場や穀物相場に対して、高水準
の相場に対する批判も多いことは、注意深く見守る必要がある。その事に対しての論評は避けたい
と思うが、市場原理から言えば「付いた値段が相場」である。
また、原油相場に比較して穀物相場は各種指標などは信頼性が高く、ファンダメンタルズが反映
され易い市場であると言える。原油や金などは地政学リスクという評価の難しい部分に支えられて
いる側面があるが、穀物の場合はさしずめ天候プレミアムか?でも、今年の場合は天気が悪いのは
事実。

週明けの東京だが、シカゴ相場の上昇幅はやや少なく、夜間セッションで織り込んでいた部分や、
104円台の円高もあり比較上は軟調なスタートとなる。だが、週明けの夜間にもよるが、内部要因
や他市場のありさまを考えると、まず安寄りの可能性は余程の事がないと厳しいだろう。

ここに来て、東京市場に参加している商社勢のスタンスが、以前とはやや異なるような気がする。
納会が13日に迫る7限は兎も角も、○限や○限辺りの動きや、割高な5限の売りも限定的である。
そして、納会を迎える7限も、ポツポツと・・・まあ、手口云々を言えば買い有利であると診る。少なく
ても売り有利とは言い難い

3月の暴落劇や、INDEX FUNDへの規制観測などあり、今回の相場はそれほど買い付き型になって
いない。更なる高値からは急落場面もありそうだが、基本的には天候に恵まれて供給に目処が立つ
までは、安易には売れない相場になっているように思う。来週は高値場面、急反落場面もあるかも
しれないが、「押し目買い」を断固継続である。


今週のコメントはこれにて。当サイトへご質問やお問い合わせなどあればメールよろしくお願いします。
ではまた来週!

22:22現在


2008.5.31

今日は「世界禁煙デー」だそうで、以前、当サイトで禁煙宣言をした私ですが、現在はバリバリの
喫煙者でありますっ。。。止めようとは思うんですけど、なかなか・・・まあ、「3日坊主」で結構!
でも、麻雀、飲酒をしない日は15〜20本程度でヘビースモーカーではありません。
成人男子で喫煙者は30%だそうですが、意外に少ないのには驚きと同時に何らや寂しさも・・・
まあ、やはり機会をみて止めます。機会を見てっ・・・

とうもろこし
30日のシカゴ相場は急反発。作付遅れに端を発した作柄不安を見直す動きや、懸念された原油
相場が反発したことが背景。セッション序盤は夜間セッションの動きを引き継ぎ軟調な出足も、
全米第一位の生産州アイオワでは豪雨が予想され、作付済みの畑の一部では再作付の必要も
一部では発生していることが手掛かりとなった。また、例年からは遅れたが待望の作柄発表が
週明けから始まる。そこで出る作柄だが、優・良合計50〜55%にも満たないという噂も強材料
となっている。作柄は一般的に優と良の合計ポイントが意識されるが、昨年は78%、平年は70%
となっている。


米商品先物委員会(CFTC)の代表は、INDEX FUNDが商品相場高騰の原因とは断定出来ない
とした。
これで、当面はFUND売りにさらされるリスクが低下したことが好感され、NY原油相場など
と共に、この日の穀物相場にも追い風となった。このことは意見はいろいろあろうが、取り合えず
結論は先送り。とは言え、今後も一連の動きには注意は必要だろう。

やはり、シカゴ期近で580辺りは買い場だったようだ。外部環境などに大きく左右された今週だが、
トウモロコシ本来の状況に目を向けねばならないだろう。作付は基準を何時にするかで変わるが、
例年よりも1〜2週は遅れた今年、そして更にこのところの降雨が、再作付の必要を招いている。
再作付云々は例年かならず話題に上るが、今年はその話題が例年より多い。
また、作付遅れは例年以上に初期成育が注目され、天候がかなり理想的に進まないと、順調な受粉
や結実を迎えられないリスクも浮上する。やはり、今年の相場は6ドル台で天井するような相場では
ないと睨む。投機資金規制など外部環境も気になるところだが、トウモロコシそのものの供給が
順調に進まなければ、買う大儀名分は立つのだから。


週明けの東京は、制限高を含む大幅高の可能性がある。売り物を呼ぶ限月もあるだろうが、週末の
手口を素直に評価してみたい。個人的には目先の底入れと見て、買い戦線の拡大も視野に入れる。
ただし、限月ごとに輸入採算や、内部要因が大きく異なり、限月の選定も重要だ。



今週のコメントはこれにて。明日はダービーが東京競馬場で行われます。馬券を買う人も多いと
思いますが、私は9番マイネルチャールズから買うつもりです。では、馬券ファンの皆さんには
良いダービーを! それ以外の方は良い休日を!

22:09現在


2008.5.24

今週は19日(月)に、グランドプリンスホテル赤坂(名前が何時の間にか変わった)にて、
清和政策研究会との懇親の集い」(要するに派閥のパーティー)にチョットお付き合いで行って
まいりました。
私の支持政党は兎も角も、時の権力(現政権)に一番近いところに行って空気を吸えば、
自分の運気も上昇?なんて考えや、まあ、ミーハー的な部分は否定はしないけどね。

過去、代議士先生のパーティーは何度か行きましたが、 現在の自民党最大派閥で、4代連続
で総裁を出している派閥のパーティーだけあり、会場にはざっと千人以上は居たでしょうか?
とても飲み食い出来る状況ではなく、満員電車並みの混雑で大盛況。

顔ぶれも豪華で、、森元総理大臣や安部前総理大臣始め、自民党現幹事長を含めて党の要職、
有力派閥の領袖クラスなど、現役の閣僚は流石に殆どいないものの、党の重鎮は殆どおり、
他にも友党公明党代表、経団連会長などなど。

衆参ネジレ国会や、現政権の求心力低下など、今後も現状での体制が続くかどうかは微妙な
情勢ですが、まあ、現時点の権力に一番近いところである事は間違いない。

混雑を避けるため、早々に退散しましたが、行ってみて正解だった。しかし、会場に来場した客の
数倍はパー券は売れているだろうと考えると、アレで幾らの収益があったのだろうと、直ぐに
下世話な計算をしてしまうのは本能か職業柄か?まあ、大概の人はそれを考えるだろうけど。


とうもろこし
週末23日のシカゴ相場は堅調。基本的には供給面で強気の環境が見直され、前日の下落から
買いを呼び易い環境であった。だが、MEMORIAL DAYを控えた連休前で、商いはやや盛り上がり
に欠けた。連休明けに発表される作付進捗率は、85〜90%と予想されているが、より注目なのは
発芽率である。この日の上昇もそれをやや先取りした感触もある。

今週は作付状況などの手掛かりはあったが、それ以上に原油相場の動向に大きく左右された。
そして、商品相場高騰により、FUNDなどの投機資金急拡大が問題視され始めた。各商品の価格
高騰の要因は様々だが、投機資金流入が続いていることも一因という見方は有力視されており、
投機資金に対する規制が導入される可能性がある。この事は今後の相場には非常に重要であり、
今後も注意深く見守る必要は感じる。

上記したことと関連があるが、GOLDMAN SACHS社は16日、NY原油価格見通しを141ドルに
引き上げている。原油相場はそれに素直に反応を示しているが、同社は各市場で影響力は強く、
また米国政界とパイプが太いこともよく知られている。
レーガン政権では国務副長官が元GOLDMAN SACHS共同会長、民主党のクリントン政権でも
財務長官は元GOLDMAN SACHS共同会長であり、ブッシュ政権に至っては、大統領補佐官、
首席補佐官、財務長官などはやはり共同会長を含む元役員である。

原油相場を含めた各コモディティの行方、投機資金の規正が行われるのかどうか?トウモロコシ
にはエタノール問題、米国の政治動向も重要になっており、極めて不透明な状況であり、
細心の注意を払いつつ相場に臨まなければなるまい。
ただし、23日のシカゴ相場は、引き続きFUNDは買い越し。例年よりも適切な作付時期から
1週間程度遅れた作付けを含め、今後も益々天候相場に突入していく相場。トウモロコシ本来の
材料も、評価を下げることのないようにしたい。


さて、今週の東京は、シカゴ相場との比較で割高な期先ではなく、割安な期近から相場は重く
推移した。来月13日に納会を迎える7限が、某外商の大量実弾(渡し玉)に対して、受け手不在
の様相が濃く、採算無視で同限は大きく下落。東京定期で受け常連の某商社は、前回の納会で
受け過ぎたのか、今回は現時点で受け意欲が低い。今後は夏に向け気温が上昇するわけで、
飼料需要は低下する時期ではあるが・・・???

だが、今週に入り原油高の影響から、バージフレート(艀の運賃)の上昇が著しく、この事は東京
からは輸入コスト上昇に繋がる、
米国中西部産地で収穫されたトウモロコシは、カントリーエレベーターやリバーエレベーターといった
穀物集積基地から、ミシシッピ川をバージで下り、GULF(メキシコ湾岸の輸出積出港一帯)から
PANAMAX(穀物運搬主力船舶)にて、パナマ運河経由で本邦に輸入される。一部は陸路(鉄道)
シアトルに向かい積み出されるPNWがあるが、主力はGULFである。

上記したことは基本知識として覚えて損はないが、最近は船舶のクラス、積出港などにより経費
も大きく変わり、商社によって経費にも大きな開きが出てしまい、一概に幾ら割安だとか、算盤が
弾き難いのが現状である。

今週の期近(特に当限)の動きを見ている限り、期近まだ下値リスクは高そうだ。だが、上記した
ことが原因かどうかは微妙も、期近の売り玉をバンバン買い戻している商社も存在し、この辺の
情勢は微妙と言えば微妙だ。6月は例年、天候も作付完了と受粉期の狭間に当たり、需要面では
南米産の出回り最盛期にもなる為、余程の手掛かりがないと上値も追い難い時期ではある。
また、重い動きを演じている東京7限の納会が6/13であり、今月後半〜来月前半まで弱い相場を
見込むことは常識的にはある。だが、果たして常識的な見方で良いのだろうか?最近の相場は
変化も早い。


個人的には現状では弱気にやや分があるとは思うが、下値はそれほど深くはない可能性も否定
出来ないし、何と言っても今年の作付面積(6月末に確定作付面積として発表される)で、作付遅れ
のトウモロコシは、上値期待がそれを上回ると考えており、基本、買い方針は崩すことは出来ない。
目先の対応は柔軟な対応も、大勢買い方針は堅持して行きたい。



トウモロコシや大豆を手掛ける向きには、今は天候相場に向けて足場を固める時期かもしれない。
今年の天候相場本番を私と共に戦おう(口座開設ということです)という方がおられましたら、
是非kakigaramarket@mail.goo.ne.jpまでお問い合わせください。コメント欄しか見てない方も
おられるかと思いますが、管理人自己紹介に詳しくプロフなどを記載してます。ただの問い合わせ
でも歓迎ですので遠慮なくメール下さい。

では、今週はこれにて。皆さん、良い休日を!

18:28現在


2008.5.17

今週の某日、BLUE MANの東京公演に行って来ました。友人に誘われて行ったのですが、
期待以上に面白く、良い意味で期待を裏切られました。日本人の感覚ではないパフォーマンス
は非常に新鮮でした。まあ、20代、30代の方向きとは思いますが、そうでない人でも楽しめる
と思います。公演は秋まで行うようなので、興味のある方はどうぞ。

とうもろこし
今週の好天による作付大幅進捗観測から、週末16日のシカゴ相場は反落。
極めて強い動きを続けているNY原油相場や、混沌としたアルゼンチン情勢を受けた大豆相場、
他市場の動きも気になるところではあるが、現在は作付を巡る天候重要期間であり、その評価を
巡る動きが最優先されて当然である。だが、今春の作付遅れはピークを超えたようで、今週の
好天から遅れは一気に挽回された可能性がある。今週始めに発表された進捗率は51%と平年の
77%から大きく遅れていたが、来週の発表では平年86%のところ事前予想は75〜80%と
平年並みに大きく近づく可能性がある。先週もあまり芳しくない天候で前週から24%進捗しており、
今週の天候や大幅遅れを挽回するために、今週は一気に30%程度の進捗はしているよう個人的
には思うが如何に・・・?


作付進捗率は毎週月曜日のセッション終了後に米農務省から週間作物進展度報告の中で発表
されるが、同時に発芽率や5月第3週からは発芽率も発表される。
作付に関しては、今回の発表で一応の目処は立つと思う。だが、最終的には帳尻を合わせそう
だが、作付ペースは最盛期で最大2週間程度は遅かったのも事実で、平均しても1週間は遅れ
ていたように思う。短期間でまとまった作付は受粉のタイミングでHOT&DRYに襲われると、リスク
も高まる。近年、4月最終週で50%を超えたケースも多く、今年の作付は今週一気に進展した
としても、順調に進んだとは言い難い。タイムスケジュールの遅れは、今後の初期成育に影響を
及ぼすし、何と言っても作柄の最大の鍵を握る受粉期が、より盛夏に迎える畑が例年より多い。

また、ここまでは気温も低く、産地の一部では土中温度がかなり低いことが懸念されている。
トウモロコシは土中温度で華氏58度(摂氏で約14.5度)で発芽するが、北部の一部では40度台
のところもあるようだ。このことは14日の「日々の概況と見解」で記している。
また、作柄発表は例年のタイミングなら来週にあるはずだが、今年は発芽状況の遅れから発表は
遅れるかもしれない。だが、第一回目の作柄発表は低温と作付遅れから悪いという噂も一部で
あるようだ。

個人的には大幅な作付進捗から、週明けに失望売りが出れば面白いと睨んでいるが、そう考えて
いる向きは多そうで、果たして万人が思うような展開となるかどうか?
いずれしにても、シカゴ7限は、16日引けで591.00セントと、かなり良いところまで水準を削った
ように思う。今年は上記したよな作付遅れから、天候プレミアムは例年以上に必要と考えるからだ。


話は変わりますが、トウモロコシ相場をする上で豆知識をひとつ!

作付の終了の目安はMEMORIAL DAYまでが理想とされる。州により作付開始もことなり、実際は
5月15日〜20日位が意識されるが、5月第4月曜日の同日が大雑把な目安となる。

天候相場最重要の受粉期を迎える目安はINDEPENDENCE DAYが開始の合図とされる。
シカゴ市場ではこの日の7月4日は休場だが、翌営業日から天候相場のメインステージ入りとされ、
市場は一気に過熱するとされる。実際の受粉はもう10日ほど遅いが、6〜10日後天気予報など
からすれば、タイミングはこんなところだろう。しかし、今年の場合は7月下旬〜8月上旬が受粉の
ピークとなりそうだが・・・

収穫の開始とされるのがLABOR DAYとなる。トウモロコシ云々よりも、米国社会が秋の始まりと
なる目安であるが、この日を境に収穫に向けた天候が注目される。長雨や低温、早霜などは
相場には強材料、秋晴れは当然弱材料となる。例年は収穫期の天候はややインパクトが薄い
のだが、今年は作付遅れの影響から、もしかしたら久し振りに収穫期の天候が重要になる可能性
もあるかもしれない。

このように眺めると、相場も違った側面から楽しめると個人的には思う。まあ、豆知識ということで。


週明けの東京だが、ロンドン海運市況は16日の大幅高となっている。月曜日の夜間にも影響
されるが、現時点で単純計算では500〜600円安寄りが見込めるが、果たしてそこまで下げる
かどうか?そして、週末の動きでもお分かりのように、期近はフレート高やシカゴ採算から割安な
是正という動きになっており、期先はシカゴ採算から大幅な割高であり、商社の裁定売り(シカゴ
買い・東京売り)圏内であり、週末も商社売りはかなり目に付いた。従い、寄り付かないと何とも
言えない?まあ、安寄りする公算は高いし、期先はそうだろうが・・・?


板寄せの銘柄は、場に張り付いて競りを見ていないと見逃すこともあり、皆さんはその辺はどう
考えますか?そんな時こそ、我々完全歩合のフルコミッションを相手に、通常取引の口座が効果
あると思うのですが?この件に関してはkakigaramarket@mail.goo.ne.jp までお問い合わせを!

最後は宣伝でしたが、今週はこれにて。皆さん良い休日を!

22:40現在


2008.5.10

遅い更新となってしまいました。今日はいろいろのヤボ用がありまして失礼しました。
しかし、今週は真夏のような天候の東京や千葉でしたが、今日はあいにくの空模様で気温も
低く、冷たい雨の一日となりました。トウモロコシ産地の米国中西部もこんな天候が続いている
んだな〜と、感じた次第であります。向こうはもうちょっと気温は低いみたいだけれど。

とうもろこし
9日のセッション開始前に、月例の米農務省需給発表が行われた。今回は08/09の予想が
明らかになった。発表の印象から言えば、事前予想からはやや肩透かし気味の数字ではあった。

旧穀対象となる07/08の予想期末在庫は13億8300万ブッシェルと、先月から1億ブッシェルの
増加となったが、予想レンジ12億4000万〜14億3400万ブッシェル、予想平均13億2000万
ブッシェルであり、やや弱材料と受け止められる。
より注目された新穀対象となる08/09の予想期末在庫は7億6300万ブッシェルとなり、事前予想
レンジ4億8100万〜11億1400万ブッシェル、予想平均7億0700万ブッシェルであることから、
こちらも目先の相場にはやや弱材料と判定出来る。

だが、08/09の予想期末在庫の水準が低いことに変わりはなく、在庫率に換算すれば5.97%
となっている。08/09の生産高(現在作付中の新穀)は、121億2500万ブッシェルとなったが、
米農務省は2月のアウトルックフォーラム(農業展望会議)で示した単収154.9から1ブッシェル
引き下げた153.9ブッシェルとしたことや、3月末の作付面積8601万エーカーから弾き出して
いる。単収の引き下げは今春の作付遅れに配慮したと推測される。今後はこの単収が伸びるのか
低下するのかを巡る攻防になるが、それが天候相場の所以である。また、作付面積はもう少し
増えるという見方が、4月中は市場関係者の間で多数だったが、現在は降雨による作付遅れから
その見方を疑問視する意見も増え、見方は割れているのが現状である。作付面積に関しては、
6月末に米農務省が実地調査をした上で、確定作付面積として発表する。

従い、08/09の数字に関しては、目先はやや弱材料とも言えるが、長期的に診れば強材料とも
言える。9日にシカゴ相場は期近2本は小幅軟調な動きも、新穀限月は堅調だったことも、それを
肯定しているのではないか。


今週後半の強い相場は作付遅れもあるが、米農務省発表に期待感(売り方からは警戒感)が
先走った印象があり、この発表内容では9日の相場は妥当かと思う。東京市場からすれば、
夜間セッションで買われていた分、反落しているのだから。


これで相場の焦点は作付進捗状況に戻るが、今週も産地の天候は降雨が目に付き、果たして
この一番作付をしなくてはいけないこの時期に、果たしてどの程度作付が出来たのだろうか?
12日のセッション終了後に発表される作付進捗率次第では、一息付いた相場は直ぐに買われる
可能性はある。逆に、先週の27%の進捗率から一気に50%を大きく超えるようならば急反落
に見舞われる可能性はあるが、ネット上で産地の天候を見る限りは・・・

9日の「日々の概況と見解」にも記したが、作付は平年よりも2週は遅れていると思う。そうなると
受粉期のピークは例年7月中旬〜下旬だが、それはよりHOT&DRYのリスクの高い8月にずれる
可能性がある。また、受粉期の気温がそれほど高くなく無事に受粉期を乗り切っても、そうなれば
秋の訪れが早いという思惑も生まれ易く、収穫前に早霜の被害を受ける可能性も浮上する。
今から秋の話は気が早いかもしれないが、作付遅れは全てのスケジュールに狂いが生じ、
買う口実はいくらでも見つけられる。また、作付遅れを挽回するために早生種を作付する手も
あるが、早生種は単収がやや劣る。
例年、受粉期を無事に乗り切れば、天候プレミアムは外れていくのだが、今年の場合は収穫に
目処が立つまでは天候プレミアムは外せないかもしれない。


原油相場の動向や、僚友である大豆相場などとの兼ね合いはあるが、今年の相場は6ドル台
に止まらず、7ドル台を見る可能性は十分にあると考えても無謀ではなく、
天候次第では10ドル
なんて可能性すら浮上する下地はある。でも、このまま作付ペースが上がらずに、夏は確りと
暑く猛暑となったら、一体供給は確保出来るのだろうか?最悪(買い方には望ましいが)の天候
となったら、米国は通常通りに輸出を行えるのだろうか?まあ、ここまで書くと妄想か?

12日(現地11日)の夜間次第も、週明けの東京は流石に軟調な出足となる公算は強いが、
基本的には下値不安は低い。東京は2月〜3月の上昇時と似たような手口になってきている。
期先を中心に大量の商社売りに対して、大手筋は買い方に陣取る向きが多い。
採算の取り方で計算は変わるが、東京期先はシカゴに比較して割高である。だから商社は
売るのだ。だが、3月の東京高値時点から比較すると、今回の方が割高感はやや大人しく、
そういう意味ではまだ買い余地があるとも言える。


東京の日柄面などが気になり、買いポジションを今週大幅に縮小方針を打ち出したが、週明け
からまっ逆さまに下がらないと違和感がある。週明けの夜間や東京寄り付きの気配を重視したい
のだが、やはり相場はまだ買い?


お問い合わせを頂く折によく受ける質問で、取引枚数や入金額のことがある。ザックリと言えば、
私も弊社岡地も、特に取引制限は設けていない。まあ、部署や担当により一概には言えないが、
個人的には特には設けていない。だが、ご提案させて頂いていることは、取引枚数は総建玉で
預かり証拠金の半分は超えないように心掛けることを金科玉条としており、取引のワンショットの
枚数は、預け証拠金の10%を目安にすることだ。例えば、100万円の預け証拠金ならば、
ワンショット(一回分の注文のこと)1〜2枚、1000万円ならば10〜20枚、そして、総建玉は
100万円ならば現在の委託証拠金(6万円)ならば8枚が限度、1000万円ならば80枚程度と
なる。勿論、お客様の指示次第ではある。まあ、あとは逆に行った時の損切りである。
まあ、こんな調子でお客様とお付き合いさせていただくケースが多いですが、お問い合わせなど
あればお気軽にメールkakigaramarket@mail.goo.ne.jpか、月曜日に電話でもください。

では、今週はこれにて!

23:50現在


2008.5.6

GW最終日となりました。皆さんはどのように過ごされましたでしょうか?私は今日を含めて
ジムに2回と、映画鑑賞と買い物に一日、そしてDVDは4本観ました。あまり普段の休日と
変わりなく過ごしました。そして、今日は土曜日でもないのに当サイトの更新であります。
えっ、他にすること無いのか?寝ても覚めても相場が気になる因果な稼業なんで・・・

とうもろこし
週明け5日のシカゴ相場は急落。旧穀の7限や9限は20セントに迫る大きな下げ幅となったが、
あそこまで売られた理由は今一つハッキリとしない。一応、この日発表された週間輸出検証高が
事前予想レンジをやや下回り弱材料視されたことや、作付進捗ペースが改善するという思惑、
引け後に発表される作付進捗率が意外と良いという噂など、売る理由はあったのだが、下げ幅
を考えると理由付けにはやや弱いか?兎に角、意外な大きい下落を余儀なくされた。

だが、引け後に発表された作付進捗率は、27%に止まり事前予想レンジの下限と評価出来る。
当欄3日のコメントで25%以下強材料、35%以上弱材料としたが、6日の相場は30%以上の
作付進捗率を見込んでいた節もあり、27%は強材料と言ってよいだろう。しかも、作付最盛期に
当たるこの時期で一週間で17%(先週の進捗率は10%)の進捗状況では・・・
ちなみに、今回の作付進捗率は、5月4日現在である。
また、同時に発表された発芽率は4%と平年の17%からこちらも遅れている。作付ペースが遅い
のだから、発芽率が悪いのは当然ではあるが、土中温度の低さが一部では指摘されている。

平年の作付は4月最終週と5月第一週が最盛期である。過去3年で見ると、07年は5月第一週
が30%に進捗、06年は4月最終週が27%の進捗、05年は5月第一週の27%進捗、これらの
週が作付期の中でも最高に進捗を見せた。ちなみに、07年は比較対象になる5月6日現在で
53%、06年は5月7日で70%、05年は5月8日で79%である。

毎年、作付面積が違うのだから、進捗率のペースを採り上げてもどこまで意味があるのかは
分からないが、今回の4日時点で27%は、平年のこの時期一週間分の作付進捗分に止まった。

そして、例年は5月20日前後の発表では、90%以上の作付進捗は確保している。今年はあと
2週間で63%の進捗をしないと追いつかない。トウモロコシの作付は地域により多少異なるが、
5月15日〜20日までには済ませないと、単収に影響を及ぼす可能性が高まる。また、盛夏に
受粉期を迎えないように、遅く作付した畑には単収がやや劣る早生種を作付する農家も存在
するのだ。そして、大豆からトウモロコシに作付転換が3月末から叫ばれていたが、そのシナリオ
はほぼ不可能になったと思われる。場合によっては、3月末の米農務省の示した作付面積
8601万エーカーの達成も覚束ない可能性も。


現在の相場水準が適正なのかどうかは議論が分かれるところだが、この作付状況だけで相場を
語れば、買われるのが当然と解釈出来る。この2週間で作付を間に合わせたとしても、大豊作の
条件である順調な作付とは今シーズンは言えないだろう。ザックリと言えば、平年よりも作付は
2週間は遅れている。と言う事は受粉期も平年よりも2週遅れとなり、夏の天候リスクは非常に
高いだろう。

相場は他のファクターも多く、作付状況だけを採り上げた今日のコメントはやや乱暴ではあるが、
兎に角、作付状況は深刻な状況と言っても過言ではないと思う。


現在、シカゴは夜間セッションで上昇はしているが、上げ幅は非常に小さい。これは夜間だから
なのか?それとも目先の相場にヒントを与えているのだろうか?個人的には今晩の本セッション
に期待している。


明日から東京も場が再開します。では今日はこれにて!

18:48現在


2008.5.3

GW中ですが皆さんは如何お過ごしでしょうか?私は普段の休日と変わらず、ジム通いと
DVD三昧です。あっ、明日は家内と映画に行く予定です。そうそう、29日は房総半島先端の
館山まで仲間と釣りに行きましたが、釣果は・・・

話は変わりますが、GW前の4月某日、都内某所であのアントニオ猪木さんに遭遇しました。
あるお店に遊びに行ってたのですが、席に座り連れの方と一緒にホステスさんと話が弾んで
いる時に、新しいお客さんの一団が我々の直ぐ横の席に案内されてきた中に、ガタイの大きな
御仁が一人。それが猪木さんでありました。うわ〜、猪木だ〜と熱い眼差しを送っていたら、
目と目が合ってしまったところ、何と、微笑んで頂きました!思わず「昔、ファンでした」
「応援してました」と言葉が口から出てしまったのですが、何とあの声で「ありがとうございます」
と言葉をかけて頂きました。

夜の街で有名人と遭遇することはよくありますが、今まで遭遇した有名人の中でもダントツの
大物。何と言っても偉ぶってなく気さくな感じで最高でした。私と同年代なら分かると思いますが、
彼の全盛期は偉大過ぎます。

我々が店を出るときに、ずうずうしく握手をお願いしたら、言葉が終わらないうちに、スッと手を
差し伸べて頂き、本当に感激でありました。まあ、本当は闘魂注入(ビンタ)をして欲しかった
のですが、流石にあちらもお連れ様がおりますし、ホステスさんに挟まれて歓談されてました
から、そこまではね〜。しかし、初めて連れていってもらった店でしたが、ホステスさんも綺麗で
感じが良く最高の店でした。そして、それ以上にやはり猪木最高です。でも、あの店、お勘定は
一体幾らだったんだろ?自分の懐じゃあーもっと頑張らんと行けんな。また行きてえ〜。

しかし、普段はあまり有名人や他人の事は書かないようにしてるのですが、どうしても今回は
書きたくて。兎に角、元気を頂きました。元気があれば何でも出来る。相場も当たる?いや、
当たるように、常に元気で行きましょう。まずはこの連休で充電して、7日からの戦いに備え
ましょう!


とうもろこし
週末2日のシカゴ相場は小幅軟調。買いポジションの膨らんでいるFUNDの手仕舞い売り、
エタノール優遇政策に関して見直し気運の高まり、来週発表される作付進捗率が意外に良い
などという見方が相場の高値を抑制したが、2〜3日にかけてベルト広範囲の降雨や、6日の
降雨予報など、降雨がちの天気予報が下値も支えた。

5日引け後に発表される作付進捗率は、事前予想で当初は20〜25%となっていたが、
現在は25〜35%という見方に変化してきている。一部では先週の発表が東部などの一部で
過小評価されたという噂もある。だが、平年の63%、昨年の53%からは大きく見劣りし、
作付遅れ挽回とまではいかない。昨年は4月最終週から5月最初のこのタイミングで、一週間
で一気に30%進捗した。今年は仮に30%進捗しても40%止まりである。だが、今週の天気
では果たしてそこまで進捗出来るのだろうか?25%以下なら強材料視される可能性は高く、
35%を超えるようなら弱材料となりそうだが・・・?

いずれにしても今春の作付は遅い。今後の進捗状況にもよるが、既に一部では大豆からの
転換が進まずに、3月末の米農務省予想通りに落ち着くという見方と、更に3月末の8601万
エーカーの達成も厳しいという声も浮上しているようだ。まあ、その辺の状況は今後の天気次第
ではあろうが・・・?

作付けは早めにある程度進捗し、あとはある程度時期を分散することが望ましいのだ。この方が
夏の天候リスクが分散出来るからだ。だが、今年の場合は、作付を間に合わせられるかどうか
が精一杯で、そこまで余裕をもった作付は厳しい情勢になっていることは間違いない。
地域にもよるが大規模農家では、かなり作付遅れに対して懸念を抱いているようだ。

エタノールに対するネガティブな意見も浮上しているが、その辺の考え方は「日々の概況と見解」
で1日に持論を述べているので参照して頂きたい。だが、けして軽視もしてはいけない。
昨年からの上昇相場は、供給よりも需要面からの突き上げであり、天候相場突入と言っても、
需要の後退が大きくなるようなら、天候面など供給不安を煽るような材料で買われた場面が、
実は売り場になるなんてシナリオも有り得る。トウモロコシは食品(畜産向け飼料)という側面は
今後も変わらず、基本的には需要が大きく落ち込む可能性は低いと見ているが、相場水準が
過去に経験のない水準だから、僅かな需要減少でもあれば相場はどう転ぶかは何とも言えない。


ただし、世界の輸出市場で60〜70%程度を牛耳る米国産の動向は重要で、今年の供給に
関しては、昨年から作付面積の減少、現在の作付遅れなど不安な要素が満載であるわけで、
相場はやはり強気スタンスが望ましいと考える。


来週の東京関しては、5・6日のシカゴもあり、この場では怖くて語れない。
もしも、5日に大きく相場が変動するとか、作付進捗率が意外な数字でも出た場合は、この
「週刊版」を更新するかもしれません。まあ、連休中でもありあまり期待はしないでください。


2日にもコメントしましたが、激励メールなどあれば嬉しいです。では、今週はこれにて。


20:05現在


2008.4.26

とうもろこし
週末25日のシカゴ相場は、セッション序盤は大きく値を飛ばし、7限は一時6ドルを回復する
などしたが、終盤にかけて値を消し旧穀は1〜2セント高、新穀は前日比4セント強以上上昇
して引けた。序盤の上昇の背景は、前日にミズーリからウィスコンシンなどが豪雨となったこと、
アイオワ中部〜北部は予報以上の降雨に見舞われたこと、など足元の天気を手掛かりにした
ことや、来週の予報も作付作業に芳しいものでないことが買いを誘った。そして、来週28日
セッション後に発表される作付進捗率が、事前予想で一部の予報では10%と(17〜20%
という予想が主流ではある)昨年の23%、平年の42%を大きく下回ることなどは、非常に
大きな手掛かりとなった。
だが、大豆や小麦の軟調な動き、食料価格高騰に対する不満の高まりから、FUNDに対する
規制観測や、米国エネルギー政策に対する批判の高まりからエタノール需要に対する不安
などが、相場上昇に対して慎重な見方が交差した格好で、終盤の値を削る動きとなった。

産地天候だが、25〜26日にかけても、イリノイ東部〜インディアナ西部を中心に、0.5インチ
以上の降雨に見舞われていた。
今後の予報では、来週も雨勝ちな予報だが、30日までは降水量も限定的で、作付が可能な
状況にはなりそうだ。だが、月替わりの1日は再び降雨予報が強い。また、気温は26日が
平年並み〜低め、27日〜5月1日は平年より低め〜大幅に低めとなっている。
6〜10日後予報では、気温は平年並み〜低め、降水量は平年並み〜多めであり、作付に
適した天候は予報通りならば当面は厳しい。


個人的にはここまでの作付進捗状況と、当面の天気予報だけで相場を語れば、買い有利と
判断するに十分過ぎると思う。だが、上記したような食料価格に対する不満や、エタノールや
FUND悪者論も幅を利かせてきたことは相場を弱気にも導く。
本来、天候重要期に入っていることで、天候に勝る要因はないのだが、相場水準が過去記憶
に無いレベルの為、天候ばかりを語ってもいけないのかもしれない。
ただし、現在置かれているトウモロコシの状況は、今年は完璧な天候のもとに供給を確保する
ことが非常に重要であり、現在はそれが難しくなりつつある状況である。
現在の作付遅れは、5月上旬に挽回が可能ではあるが、現時点で天気予報は今一つであり、
市場は少し楽観し過ぎているようにも思える。また、作付遅れは今の相場に十分に織り込んだ
という意見もあるだろうが、果たしてそうだろうか?


東京に関しては、手口のことなどいろいろあるのだが、書けないことも多く・・・
だが、やはり買いに魅力を感じてしまう。しかし、最近は東京立会い時間中のシカゴ夜間相場が
本当に当てに出来ない。シカゴ夜間の逆に相場を張っていれば相場は獲れる?



来週は29日が休みでもあり、世間一般は今日からGWらしい。しかし、相場に携わっている向き
には、28日、30日、1日、2日と4営業日もあります。しかも、トウモロコシには今年の作付を
巡って4月最終週〜5月第二週までは非常に重要(地域により異なるが、5月中旬以降の作付は
単収が低下する可能性がある)である。ボーっとしている暇は無い!何がGWだ〜。相場、相場、
相場。こんな時こそ相場だ〜。えっ、ボ〜としてた方が良い結果がでそう?まあ、その可能性も
あるね。しかし、建て玉のある向きには、普段以上にリスク管理をし、東京休日もシカゴ相場には
注意を払いつつ、GWを楽しんでください。では、今週はこれにて!

19:40現在


2008.4.19

とうもろこし
週末18日のシカゴ相場は小反落。一部天気予報で降水量がやや低下したこともあり、利喰い
売り先行の流れとなる。だが、来週21日セッション後に発表される作付進捗率が、事前予想で
5〜9%に止まり(INFOMA社は7%と予想)、平年を10%前後下回る見通し。
また、「もみ米」の
相場がここにきて急騰していることなどは相場を支えた。

作付進捗率に関しては、18日の「日々の概況と見解でも述べたが、INFOMA社は21日に次の
28日(現地27日時点の予想として)の予想も出しており、18%としている。予報では来週後半も
降雨がつの予報となっており、今月中に作付作業が軌道に乗る可能性は低そうだ。

GOLDMAN SACHS社は今年の米国トウモロコシ作付面積を8800〜8900万エーカーと見通しを
示し、米農務省3月末の8691万エーカーを上回ると予想した。これは作付面積調査時点から、
大豆とトウモロコシの価格差が縮小したことから、農家のトウモロコシ作付意欲が高まったと判断
したようだ。
市場関係者の間ではこの予想は概ね同意されている。だが、上記したように、問題は
トウモロコシの作付ペースが上がらないことだ。今月最終週からは大豆の作付進捗率の発表も
開始されるが、大豆の作付も今後は意識されるわけで、トウモロコシは高単収を得る条件として、
5月の上旬に作付を済ますことが理想(地域により時期は多少異なる)とされ、トウモロコシの作付
予定が大豆に流れる可能性はある。兎に角、今後2〜3週の産地天候が重要だ。

18日に顧客やメール会員には流したが、CBOTに上場している「もみ米」の相場が約定新高値を
取るなど急騰した。豪州の減産を切っ掛けに、需給逼迫懸念が高まり、主要輸出国である中国や
ベトナム・タイ・インドなどが輸出規制を打ち出しており、投機資金の流入も活発化している。

我が国は幸いにも「米」に関しては自給率も満足に足るものだが、もしも、「米」が足りなくなれば、
やはり小麦などが代行することになるわけで、「米」の需給タイトという問題は、穀物全体に影響を
及ぼすと考えねばなるまい。

シカゴ相場はやはり上値に対する期待が先行する。だが、残念ながら東京は一時の買い人気は
低迷中だ。市場の有力プレイヤーの買い姿勢が鈍いからだ。それに加え、東京の期先はシカゴに
比較して割高感があり、買いたい向きからも敬遠されている。
逆に東京期近はシカゴに比較して割安感はあり、○限や○限は商社としても売れるサヤではない。
従い、売りポジションを保有している商社も、期近に関しては間断なく入っており、期近が相場水準
を支えている。

週明けの東京は113円台の円安でもあり、週明けの夜間セッションが暴落でもなければ小幅堅調
な出足となりそうだ。だが、買い気は今ひとつかもしれない。しかし、市場を見渡すと買いたい人気
よりも、買い控えか売りたい人気の方が勝っていると思え、「人の行く裏に道あり花の山」という観点
から考えれば、買いが正解なのかもしれない。

根は強気の私自身も、当面は逆張りという意識は強い。だが、何か事が起きれば上値余地が
非常に大きい相場であるという認識を持って相場に臨みたい。


今週のコメントはこれにて。皆さん良い週末を!

22:00現在


2008.3.29

とうもろこし
週末28日のシカゴ相場は堅調。ストライキを続けていたアルゼンチン農家が、ストの一時停止を
宣言したことから大豆相場が急反落となり、それを嫌気してセッション序盤は重い展開を余儀なく
されていたが、GOLDMAN SACHS社が今春のトウモロコシ作付面積を前年比10%超下回る
8410万エーカーとしたこと、日曜日〜火曜日にかけてコーンベルトの90%で降雨が予報され、
東部の一部では洪水懸念があること、南部では作付遅れが懸念されることなどが手掛かりと
なり、急落した大豆相場を尻目に堅調な相場で週を終えた。

上記したGOLDMAN SACHS社の作付面積予想8410万エーカーは、かなり強気の見方であり、
もしこの数字が現実のものとなれば相場は更に急伸する可能性はある。現時点でアナリストの
事前予想平均は8738万エーカーであり、市場関係者の一部では8600万エーカーを下回れば
強材料視出来るという評価もある。

言うまでもなく、天候相場というのは、今年の作柄が良いか悪いかを巡る相場であるものの、
その作柄が=今年の供給量ではなく、その元となるのが作付面積である。果たしてどのような
数字が示されるか?大注目の作付面積は、米農務省より31日セッション開始前に発表される。

米農務省発表そのものは事前に漏れることは無い。厳密には無いと信じているし、映画「大逆転」
のようなことはないだろう。しかしながら、事前予想で足並みを揃えて低い数字が並んだ事は、
そうなる可能性は高いのだろう。問題は目先の相場に影響する、どの程度の数字が示されるか?
8600万から下の数字が示されれば、やはり相場は買われ易く、6ドルが視野に入る相場に繋がる
可能性はあるだろう。逆に弱材料が示されても、8800万程度からば下値余地は乏しいと思う。
年々右肩上がりで目先も好調な需要を賄うには、如何にも今年の作付面積は少なそうで、完璧な
天候が求められる環境になりそうだ。そして、作付前半の天候はどうも思わしくない。
作付面積の数字次第で上値の目標値や相場の速度は変わるが、強気方針を採用して戦うべき
相場に映る。


東京に関しては、個人的には24日で底入れした可能性を感じている。まだ、金融不安や場合に
よっては作付面積で弱材料が示されるなどで、もう一度大きく下に振れる場面も否定はしないが、
基本、買いで良いと考えている。また、来月は15日に5限納会もあるが、現状では売りハナ気配
濃厚で(受け予定玉が渡し予定玉を上回る状態)あり、期近が大きく崩れる可能性は現状では
薄い。だが、東京は先限のみは割高感がまだ強い。相場が上昇を鮮明にしている場面では、
買い人気は先限に集中し、期近よりも上昇は大きくなる可能性があり、割高な先限をあえて買う
のか、この限月は避けて中限(個人的な推奨は9限)を攻めるかは、各々のスタンスにもよる。



大豆
週末28日のシカゴ相場は、新しい値幅制限が功を奏したようだ。この日から70セントの制限幅が
採用されたことは、25日の「日々の概況と見解」で記していたが、これまでの制限幅50セントの
変動に相場は止まらなかった。
まあ、それはそれとして、トウモロコシと異なり作付面積がやや大きなものになる可能性が高い
ことや(事前予想平均7152万、昨年実績6363万)、トウモロコシ買い・大豆売りの動きがあり、
このところ強材料視されていた、主要輸出国であるアルゼンチンの農家によるストライキが収拾に
向かう可能性が浮上したことが、この日の大きな下落を演出した。

アルゼンチンの農家によるストライキは、16日間続いていたが、農業団体幹部が政府と話し合い
に応じる為、一時休止を宣言した。だが、スト準備態勢は維持するとしており、話し合いが物別れ
に終われば、再びスト突入の可能性もあり、情勢は極めて流動的である。もしも、この日の下落の
真意がこのスト収拾見込みによるものならば、この下落は買い場になる可能性はある。

作付面積は弱材料になる可能性はあるものの、大豆相場はこのところ大きな値動きはしている
ものの、何やら「腰」が入ってないように思う。上昇でも下落でもだ。一方で、トウモロコシは大豆
に比較して腰の入った上昇をしているように移り、先行して作付作業が開始されるトウモロコシは
天候面からも買われ易い環境であり、場合によってはトウモロコシの作付面積が強材料となり
相場が上昇した場合、大豆は弱材料が示されてもトウモロコシに支えられる可能性もあるかも
しれない。また、28日のセッション終了時点で、新穀ではトウモロコシと大豆は1対2.13となり、
大豆はトウモロコシに比較して割安感も浮上してきている。


東京も基本的には買いと睨んでいるが、個人的に特別推奨することはない。現在の相場と市場
の設計がミスマッチだと考えるからだ。入場は出来ても退場がスムーズに進まない市場では・・・
来月から証拠金アップや値幅制限の拡大はあるものの、現在の環境を考えると焼け石に水だ。
まあ、丁半博打と割り切って参戦も有りではある。


今週のコメントはこれにて!東京は桜が満開ですが、皆さんの地域ではどうですか?
今月の急落により、「サクラ散る」なんて人もいるかもしれないですが、私も今年の桜はやや切なく
感じています。しかし、市場に滞在している限り、挽回のチャンスは幾らでもあり、何やらその気配
も感じられる今年の相場。本当の桜は散っても、「サクラ咲く」となるように頑張りましょう!
では、良い週末を!!!


18:32現在


2008.3.15

とうもろこし
週末14日シカゴ相場は急落。セッション序盤は夜間セッションの強い流れを引き継ぎ、また、
INFOMA社による作付面積予想がトウモロコシにとって強材料であったこと、来週の天気予報が
ベルト東南部で豪雨となることで、作付け遅れ懸念の台頭などが手掛かりとなり、堅調な流れと
なっていたが、大豆・小麦相場が急落したことや、米金融大手BEAR STEARNS社がNY連銀など
から、緊急な資金供給を受けるなど信用不安が高まり、NY株式相場の暴落したことも、FUNDの
手仕舞い売りが連想され、穀物市場全体も直撃して急速に値を沈めた。

米穀物調査会社大手INFOMA社が発表した作付面積予想では、今春のトウモロコシの作付面積
8750万エーカーとなり、同社前回予想の9004万エーカー、米農務省OUTLOOK FORUM
(農業展望会議)の9000万エーカーを大きく下回り、トウモロコシにとっては強材料と言える。
だが、同時に大豆は7130万エーカーとし、同社前回6897万エーカー、米農務省7100万エーカー
から上方修正となり、こちらは弱材料となっており、大豆が弱い分を考慮すれば、中立〜強材料と
いう評価が妥当か?


トウモロコシは大豆よりもやや早い、4月中旬から作付作業が本格化するが、ベルト東南部では
それよりもやや早い。そして、来週の同地域の予報では豪雨の可能性があり、作付け作業の遅れ
が懸念されている。

結局、この日のトウモロコシ相場は、トウモロコシ独自では上昇して不思議のない条件であったが、
金融不安の台頭、株式相場の下落などから、景気後退懸念が相場を圧迫した。
だが、ファンダメンタルズからは大きく売られる環境でもなく、 また、NY金は連日の高値更新、
NY原油は5日ぶりに反落するなど、コモディティ全体としては地合いに変化もなく、過度の景気後退
懸念で下落した場面は買い場になる可能性はありそうだ。



大豆
週末14日の相場は非常に弱い展開を余儀なくされた。トウモロコシと異なり、INFOMA社の示した
作付面積がやや大きかったこと、ブラジルの収穫が順調なことなどから、米国産からブラジルなどの
南米産に需要シフトも思惑されており、FUNDなどの手仕舞い売りが進むようならまだ下値を見る
可能性も否定出来なくなってきた。だが、このところの下落幅は米国農家にとって好ましいものでは
なく、トウモロコシと比較して大豆作付の意義は低下しており、相場が更に下落すれば作付面積の
現象に繋がり易く、トウモロコシとのバランスにもよるが、下値は深いとも思えない。なによりも、米国
の在庫水準が低いことは間違いなく、いずれは見直されることになると思う。大豆相場の鍵を握る
のは、目先は原油相場になるのかもしれない。


さて、東京の週明けは、トウモロコシ・大豆共に大幅安で始まりそうだ。だが、週末から有力大手の
買い戦線復帰など、相場は買い意欲も回復してきている。ドル円の100割れ水準にも市場は慣れ
てきており、週明けは手口には注目で、目先直ぐに買えるかどうかを見極めたい。



今週のコメントはこれにて。我が家の周辺は素晴らしい天気であり、本格的な春の訪れを感じます。
このところやや苦戦している相場は忘れ、楽しい週末を過ごしてリフレッシュしてみようかと思います。
皆さんも良い週末を!

12:21現在


2008.3.8

大豆
週末7日CBOT大豆は大幅続落を余儀なくされた。引き続き中国が大豆油の政府在庫放出の
観測から、FUNDの売りから値崩れした。中国の在庫放出は植物油50万トンという噂もあるが、
事実関係は確認には至ってない。また、大豆に関してはこのところの相場上昇から、今春の作付
意欲が高まっており、大豆の作付面積は米農務省主催のOUTLOOK FORUM(農業展望会議)で
示された7100万エーカーを上回るという見方が多く、それに加え今春の天候が春先は降雨がちな
予報もあり、作付け時期が数週間先行するトウモロコシから大豆によりシフトするという見方も重なる
など、需要面・供給面双方から相場は弱気にさせた。

中国政府による在庫放出は、現状ではまだ確認されたわけでなく、何やら過大評価されている気は
する。また、作付面積は確かに一時の相場水準ならトウモロコシと比較して大豆作付意欲は高まった
ろうが、現在の急落した相場水準では一概に大豆有利とも言い難い。

相場が弱材料に反応し易い、弱材料に受け止め易い、という環境に陥ったのは間違いはなく、急反発
を演じるには強烈な強材料の出現がないとやや厳しいか?だが、極端にファンダメンタルズが変化
したわけではなく、NY原油などは新高値を更新していることなどもあり、そう時間の掛からない間に
軟着陸しそうな気はする。

東京は取組も少ないだけに、一旦流れが傾くと大きく上昇していた相場だけに、まだまだ厳しいものを
感じる。週明けも売りは約定が厳しく、買いはまだ時期尚早と睨んでいる。



とうもろこし
週末7日CBOTトウモロコシ相場は、大豆相場に完全に足を引っ張られ暴落。ハッキリと言って、
トウモロコシが売られた独自の理由は全く見い出せない。だが、大豆相場が3限で100セント超の
下落、5限以降は50セントの制限安を見せ付けられれば、こちらも20セントの制限安に至っても
仕方がないところ。また、FUNDはトウモロコシの買いポジションが大きいことから、手仕舞い売りを
出してきたことも制限安までの下落に導いた。

週明けの東京は夜間の入り方にもよるが、期先は制限安に達する可能性が高いか?だが、問題は
期近である。安寄りはするだろうが、期近2〜3本は制限安を免れる可能性もあるし、期近に関して
言えば週明けの突っ込みが買いになる可能性も排除は出来ない。まあ、「火中の栗」ではあるが?

個人的にはやはりこの相場は買いと映るが、7日の「日々の概況と見解」にも記したが、買い玉は
11限から手前の限月の方が維持し易いと思え、期先は相場の流れが落ち着くまでは、無理に
攻めることは慎重に運びたいと考える。
目先、急な戻りは売りを浴びる可能性はあるが、大豆に比較すれば下値は浅いように思う。



今週のコメントはこれにて。買い方の皆さんにはやや憂鬱な休日になりましたが、ここまで良い戦い
をしたわけですから、ここは売り方に敬意を表しましょう。こんな時は思いっきり相場から頭を切り替え
て休日を過ごしたいものですね。それに、色々な意味で春はもうすぐでしょう!

23:00現在


2008.3.1

早いものでもう3月に入りました。年初から2ヶ月、金融市場からコモディティまで大荒れの相場が
続いたことも、時間の進行が早いイメージに一役買っているのかもしれません。
TVでもペーパーでも、経済関連の報道を見れば、「モノライン」という活字が躍らない日は無かった
と思います。何やら一頃の「住専」報道を思い出したのは私だけではないでしょう。

そう言えば、WSJ紙は株式や債券市場への警戒感から、行き場の失った投機資金がコモディティに
流入し易い環境と報じているようだ。

米国ではなく日本にいる我々ではありますが、大きな資金の流れは無視出来ず、今後も激しい相場
展開が予想され、時間の経過が速く感じることはあっても、遅く感じることはなさそうです。
梅の季節から桜の季節、そして、ヒマワリが咲き誇る季節もあっと言う間に過ぎ去りそうです。
心して、相場に取り掛かりましょう。

とうもろこし
29日のシカゴ相場は、セッション開始当初は月末の利喰い売りや、高値警戒感から売り先行の流れ
となるが、中国の旺盛な大豆需要、とりわけ大豆油の需要の高まり観測が大豆相場を押し上げ、
100ドルを超えているNY原油相場の影響も相場を強気に導き、小幅ながらも堅調に2月を終えた。

今春の作付面積に対する見方も、米農務省見通しの達成を疑問視する声もあるようだ。確かに
小麦・大豆・トウモロコシの合計作付面積が、昨年から730万エーカーも増えており、その実現性を
疑問視する声が出るのは当然であり、現状では経費を差し引いても、小麦や大豆を作付する農家
も増えてくるだろう。だが、当サイトでも再三指摘しているが、米国農家のトウモロコシ志向は強く、
今後も今春の作付面積を巡る思惑は、相場変動の重要な口実になるだろう。

週明けの東京は、シカゴ高を帳消しにする103円台の円高があり、計算上は小幅安で寄り付く
可能性がある。だが、今週後半、東京期近は商社買いも散見され、期近が下げ渋るようなら期先は
上昇に転ずる可能性も。フレート(海上運賃)も上昇しており、円高で売られた場面は買い場になる
可能性は排除出来ない。


大豆
29日のシカゴ相場は、期近を中心に大幅高を演じた。引き続き大豆製品、とりわけ大豆油相場が
大豆相場を牽引している。週末のアジア植物油市場が、大連の大豆油相場が4%高、マレーシアの
パーム油相場は、史上初の4000リンギ突破など、引き続き大幅に買われていることも相場を強気に
導いている。


大豆油に関しては、上記したアジア植物油価格に対して、米国産大豆油価格がまだ競争力があり、
需要面の支持を当面失う可能性が低いとの見方が有力のようだ。


週明け東京は103円台の円高もあり、シカゴ高をほぼ帳消しにしており、計算上はプラマイゼロか?
だが、ドル安は現在のコモディティ買いのテーマとなっており、ドル安が続けば米国市場でコモディティ
全般は下げ難いだろう。だが、円相場はドルに対してまだ天井感が低く、まだ円高は続く可能性が
あり、その辺の状況には注意を払いたい。個人的には円高で下げた場面は買い場と睨んでいる。


今週のコメントはこれにて。皆さん、良い週末を!

22:55現在


2008.2.23

昨日は「日々の概況と見解」が更新出来ずに失礼しました。コメントは用意出来てたのですが、
アップするのに・・・言い訳になるか。

まだまだ寒い日が続いてます。土日は家の事などやることがありますが、時間をみつけては釣り
などに行く私ですが、流石に年末からは釣りに行くような天候ではありません。もう少し暖かく
なるまでは、アウトドアは厳しいので、ジム通いか家でDVD鑑賞か読書ですね。

読書の話になりますが、文庫本の小説なら年間で40〜50冊は読んでいるでしょうか?数えた事は
ないので正確なところは分かりませんが、これって多いのでしょうか?まあ、そんなことはどうでも
いいのですが、最近面白かったのは乃南アサ「しゃぼん玉」です。彼女の小説は初めて読んだの
ですが、なかなか面白かったかな。

読書も良いけど早く暖かくなって、釣りにでも行きたいや。あっ、そうそう、さる人にゴルフを始める
ように言われてるんだった。でも、ゴルフは20代の時に2度ほどコースに出たけれど、ボーリング並み
のスコア(ヤバ過ぎ)を記録し、それ以来遠ざかってるんですよ・・・それに道具ももう無いしどうしよう?
あっ、誰か余っている高級ゴルフセットあったら引き受けますよ!まあ、冗談です。
では、そろそろ本題へ!


とうもろこし
22日はセッション前にOUTLOOK FORUM(農業展望会議)の要点が明らかになったが、事前に
噂された予想期末在庫減少が、12億4300万ブッシェルに止まったことは、期待が先行していた分
売りを誘った。一方で週間輸出成約高は、事前予想レンジ上限を上回るスコアとなり、引き続き
レーショニング(価格高騰による需要減退)は確認出来ないこと、大豆や大豆油が堅調なことは
相場の下値を支えた。

OUTLOOK FORUMで他の注目点は、作付面積が9000万エーカー、単収154.9ブッシェル、
生産高128億1000万ブッシェルであるが、農産物全体の作付面積が大きく増えており、実現を
疑問視する声もある。また、ここ数年単収は伸び悩み傾向が見て取れ、この単収も実現を危ぶむ
声もある。まあ、その辺は議論が分かれるのは当然であるが、単収は兎も角も、今後はやはり
作付面積の予想を巡る相場になるだろう。

正直、トウモロコシの相場はまだまだ高値を期待しているが、それは天候相場に突入してから
だと考えており、今すぐ大きく高値を買うには手掛かりがやや不足しているような気もする。
また、この時期に高値を買うと、作付面積を呼んでしまう可能性もあり、果たして・・・?

3月末に発表される、米農務省が農家から聞き取り調査を実施した上で発表される、意向作付
面積の発表までは、5限で5ドルを割り込む可能性は低いと思うが、6ドル台に台替わりするのも
ピンとこない。当面は5ドル台での上下激しい攻防か?

週明け東京は現時点での条件では小幅安が想定されるが?実は、22日に買いポジションは
大豆の一部を除き解消としました。
21日の「日々の概況と見解」にいろいろ書きましたが、
今の相場はやはりかなり背伸びをしているような印象もあり、けして弱気に転換するわけでは
ないものの、自分なりの物差しで計ると、手放しで買いに同意はし難くなってきた。

目先の方針は、来週前半の相場に注目しており、その動向次第で考えをまとめたい。
上値期待を下値リスクを天秤に掛けると、現状は大豆の方に軍配が上がる。

大豆もこの時期に相場があまり上昇すると、作付面積を呼んでしまう可能性があるが、何度も指摘
している、種子不足の問題があることや、米国農家のトウモロコシ好きを考慮すると、トウモロコシ
と大豆のサヤがもっと思いっきり拡大しないと、なかなか作付面積を呼ぶことにならないように
思う。



今週のコメントはここまでで。大豆は最後に僅かに書いただけですが、真意は伝わったと思います。
では、皆さん良い休日を!

23:27現在


2008.2.16

まだまだ寒い日が続きますが、天気の良い日の日差しは、来る春に向け力を付け出した印象も。
しかし今年の冬は寒いです。地球温暖化や暖冬という言葉も、忘れてしまうような天候です。
今年は通勤着に黒のダウンジャケット、しかもロングを着用しております。これ着てしまうと、普通の
コートでは寒くて。ただし、難点は帰りの混んだ電車でしょうか?暑くて最悪。脱ごうにも脱げないし、
脱いでも手に持つのも大変。まあ、我慢してそのまま着て汗をかいてます。

お隣の中国では過去50年で最悪の厳冬となっているようで、死者もかなり出ている様子ですが、
菜種が大打撃を受けているようで、大豆相場にも影響を及ぼしている。商品相場には次から次に
強材料が出現する昨今、これも流れでしょうか?


とうもろこし
15日シカゴ相場は堅調。小麦・大豆相場上昇(シカゴ小麦は引け値では軟調)や、本邦向け輸出
15万トンや韓国向け11万トンなど、極東向け輸出案件などが好感され、FUNDは3000〜4000枚
買い越した。

アルゼンチン政府は、小麦の輸出登録の再開が一部で期待されていた週明け18日からという噂を
否定し、輸出制限は3月17日まで延長と発表した。トウモロコシと大豆に関しては、週末で情報が
不足している為、定かではありませんが、小麦と同様の可能性は高いと思える。やはりアルゼンチン
の穀物輸出余力は低下しており、もし一部で噂される輸出関税引き上げとなるようだと、穀物相場に
とって強材料となる。アルゼンチンは輸出市場において、トウモロコシでは米国に次いで第2位であり、
大豆は第3位という有力な輸出国である。

週明けの東京市場はシカゴ週末からの比較では、あまり大きな値動きは無い計算になる。だが、
最近の相場が大人しくしているはずはなく、週明けも意外な水準から寄り付く可能性は高く、
しかも東京は新甫となる。発会するのは09年3限だが、幾らサヤを買うことやら・・・?

商社勢としては、この新甫の高寄りを売りたい意向である可能性は高い。彼らは東京売りならば、
シカゴ買いという裁定取引主体であり、東京売りは相場が弱いと見ているわけではなく、あくまでも
シカゴから比較して割高だから売るのである。東京の現時点での先限である1限は、ほぼ一代高値
に位置しており、商社売りは引かされているという指摘はあるが、東京定期単独ではそうだろうが、
彼らはそれだけで勝負してないし、今後、期近に回るごとにサヤ滑りを期待してのことだ。

最近の相場は上昇する時は、採算度外視で先限中心に大きく買うため、相場が目先直ぐに上昇する
確率が高いと見れば、先限を買うのが面白いが、大きな調整場面に突入した場合は、割高感のある
限月ほどリスクも大きくなることは念頭に。個人的には週明けの新甫は1限に対して同ザヤ程度なら
買う手もあると思うが、サヤがまず付きそうな新甫を買うのは気乗りしない。

相場方針は全く強気で変わりはないが、限月や場節の選定は吟味したいところだ。



大豆
15日シカゴ相場は続伸。ミネアポリス市場などの春小麦高や、前日に続き中国菜種大減産見通しが
買いを誘った。マレーシアのパーム油などが史上最高値を更新していたことも、大豆相場をいっそう
強気にしている。だが、高値圏では3連休を控えた週末でもあり、利益確定の売り圧力も強く、高値
から中心限月の3限では13セント程度下落した。

週明け18日、米国市場はプレジデントデーのため休場となるが、対照的に中国は旧正月明けで
本格始動となる。中国から米国産大豆の引き合いは強く、旧正月明けから買い付けが活発化すると
いう観測も一部であり、中国の動向には注意が必要だ。


15日のセッションで7限では一時14ドル12セントと、史上最高値を記録したが、3限でも近い将来
14ドル台に到達する可能性が高いと個人的には思う。
15日「日々の概況と見解」でも記しているが。

週明け東京は計算上は軟調な寄り付きが想定出来るも、果たしてそう簡単に運ぶかどうか?そして、
09年2限が新甫発会する。詳しいことは省くが、個人的には限月を選んで、週明けは新規買いを推奨
してみたいと考える。
ちなみにご理解頂いていると思うが、ここで記している大豆とは、一般大豆の事
であります。


今週はこれにて。皆さん、良い休日を!

19:45現在


2008.2.9

とうもろこし
2月度の米農務省需給発表は、需給関連の数字を全て先月から据え置き、肩透かしの発表と
なった。従い、焦点となっていた07/08予想期末在庫は14億3800万ブッシェル、在庫率11%は
先月から据え置き。同時に発表された世界需給では、アルゼンチンやメキシコの生産高を下方修正
したものの、南アの生産高を上方修正したこととメキシコ国内の需要を下方修正したことなどから、
在庫は若干上方修正された。

需給発表そのものは、在庫の下方修正が噂されていただけに、材料としてのイメージはやや弱材料
と判定出来るが、好調な輸出を反映し輸出需要の上方修正は時間の問題であり、引き下げられると
思われたエタノール向け需要の据え置きは強気に作用したか?

発表を受けた8日のセッションは、多少の失望は抱いたものの、夜間セッション同様に強い流れを
引き継ぎ、連騰している小麦相場や急伸したNY原油相場、3日続伸となるNY金相場などにも刺激され、
堅調な動きを演じた。だが、高値では警戒感から利喰い売り圧力も強く、中心限月となる3限や5限は
高値から約10セント程度値を削る。

最近のシカゴ相場は大豆も含め、明らかに小麦主導の展開となっている。その小麦相場は需給逼迫
からFUNDなどの参入も多いことも相場を押し上げ、売りヘッジしている向きのショートカバー(買戻し)
が相場を更に上昇に導いている。目先は過熱感も強く反落警戒も強いが、需要が付いてきている
相場でもあり、安易に弱気に傾けないような感触も。

トウモロコシ相場は大豆相場と共に、6日に続いて8日の相場も上下相場の変動幅が大きく、果たして
相場は反落したがっているのか?それとも更に上値志向を強めている証なのか?
だが、いずれにしても、今年の供給次第では危機的な在庫水準に陥る可能性がある状況であり、
天井だとかトレンド転換だとかの評価は当面は生まれない。下落してもそれは調整ということだろう。

今後の相場は、米農務省が今月21、22日に開催するOUTLOOK FORUM(農業展望会議)や、
その前に発表される今後10年間の長期予測(旧ベースライン)に注目していくこととなる。そして、
3月末に米農務省が発表する、今春の作付面積だ。

目先の材料は需要な指針であるし、その内容次第で目先の需給も変わるが、根本的にはトウモロコシ
に限らず多くの穀物で、需給関係がタイトになっていることは疑う余地がなく、そのバランスを取るには
相場上昇しかないという流れなのかもしれない。現在の需要拡大傾向が続く限り、豊作が一年では
在庫水準の回復は出来ない。豊作を数年続けなければ需給のバランスの回復は厳しい。

そして耕地の問題もある。限られた耕地をどう有効活用するか?
劇的な技術革新などで、単収を飛躍的のアップさせるような種子の登場でもないと、需給バランスの
回復は厳しいか?

週明けの東京は11日のシカゴ相場を見ないと予測が厳しいが、依然として強い基調は続く可能性が
高いと診る。そして、フレート(海上運賃)も週末から上昇に転じており、買い方の方が条件は恵まれて
いる。先限(1限)のみは一代(発会から現時点までの値動き)高値を更新しており、内部要因は圧倒的
に買い方有利。もっとも、限月間のサヤは拡大傾向が続いており、東京期先の割高感は解消には
至らず、大きな調整場面に突入した場合は、反落リスクも大きくはなるが、上昇が続けば先限は人気
を集め易い。

来週は3限納会(15日)も焦点となるが、現時点では期先と異なり割高感はなく、その意味では大きく
下落する納会は想定はし難いが・・・?
そして、納会も重要だが、納会後に訪れる09年3限の新甫発会(18日)も注目。そして、その時に
果たして現在の先限である1限は、11限とあの大きなサヤ(8日時点で810円)を維持することは
可能だろうか?来週はその辺の状況も意識した上でのトレードが望まれる。


大豆
こちらは米農務省発表にて、需要の上方修正が行われ、予想期末在庫は1億6000万ブッシェルと
先月の1億7500万ブッシェルから引き下げられ事前予想レンジ内ではあるものの、予想平均は
下回り、材料としはやや強材料というイメージである。
発表内容が素直に評価されたことや、NY原油相場の大幅高、NY金相場の3日続伸などにも後押し
され、相場は強い動きを演じた。だが、中心限月の3限で高値から35セント程度反落しており、6日に
続いての大きな「上髭」をどう解釈すべきかは意見の分かれるところだ。

今回の需給発表で、米国内の予想在庫率は5.3%まで低下した。この現実を素直に受け止めれば、
当面は大きな下落は期待出来ない。最近の相場は大豆市場に要因だけを重視することは出来ないが、
それでもこの数字ならば12セントを大きく割り込むことは考え難い。そして、今年の作付面積が重要と
なるが、トウモロコシとどちらに米国農家の作付意欲が高まろうか?「日々の概況と見解」4日に記した
MORGAN STANLEYが大豆の種子不足を報じており、今年の作付面積が伸び悩み、その後の天候にも
もし恵まれなかったら、米国は大豆の輸出余力を失う可能性すら浮上するのではないだろうか?

上記したことはあくまでも極端な話で、そこまで極端な危機は無いとは思うが、それだけ米国産大豆の
供給は危うい状況であり、当面は大きな下値は望みがたく、逆に不測の事態が生じた場合やその懸念
が高まった際は、大きな上値を目指しても不思議はないのだ。


週明けの東京は、11日のシカゴが大きく暴落するなどしなければ、トウモロコシよりは上昇する可能性
は高いと診ている。週末などは流石に、商社の一部も先限を売り始めたが、国内大手有力筋などは買い
意欲が非常に強い。手口面などは詳しくは書けないことも多いが、個人的な手口診断では未だ買いと
いう結論に達する。ちなみに、ここで書いている大豆は、一般大豆のことであり、NON-GMO大豆ではない。

NON-GMO大豆に関しては、本当はファンダメンタルズからすると、一般大豆以上に上昇する余地はある
のだが、皆さん知っての通りの状況であり、個人的には当面はトレードに参加をお勧めするつもりはない。


今週のコメントはここまでです。全国的にあいにくいの天気ですが、皆さん、良い連休を!

16:45現在


2008.2.2

明日は節分。我が家でも恵方巻きを食べる予定ですが、今年は南南東が恵方のようです。
子供の頃は節分と言えば、家族全員で豆まきするだけでしたが、何時から恵方巻きを食べるのが
決まり?になったのでしょうか?
節分が終わり明けて4日は立春です。暦の上では春となりますが、明日3日は関東地方でも雪の
予報となっており、春の訪れはまだまだです。しかし、相場は熱い動きが続いており、ちょっとした
動きを上手く捉えたら、懐も暖まります。まだまだ寒い日が続きますが、懐を冷やさないように行きたい
ものですね。

とうもろこし
1日のシカゴ相場は、大豆や小麦が堅調な動きの中で、トウモロコシだけは少々寒い動き。
セッション当初は他穀物同様に、堅調な動きを演じていたが、NY原油の下落などに影響を受け、
3限は前日比マイナスとなった。だが5ドルは維持しており、韓国向け21万トンの売却が米農務省
からアナウンスされたことなど、好調な需要が相場を支えている。

また、他限は相場を維持しており、特に新穀限月は3セント程度買われている。「日々の概況と見解」
で連日報じているように、INDEX FUNDが期近売り・期先買いを実施していることが影響しているが、
今春の作付面積を巡る思惑も滲み出ている。

このところ小麦相場が強い動きを演じているが、そのシワ寄せがトウモロコシ需要に来ている。
穿った見方をすれば、小麦は人間優先で飼料向けがトウモロコシにシフトしている。

個人的に注目しているのは、年末からトウモロコシの取組高が増加が続いていることだ。年初は
約129万枚だったが、1日現在で約142万枚まで増加している。相場の先高期待が取組増加に
大きく貢献していると診ている。

東京市場だが、週末は先限が制限高一歩手前まで上昇するなど、強い動きで引けたわけだが、
引き続き割高感はあるものの・・・
米国が立て続けに利下げを実施しているが、米ドル買い/円売りを実施すると、スワップが発生する事は
FX取引をする向きなら常識だが、米ドル売り/円買いとなれば、逆スワップが発生する。
一連の利下げにより、スワップ(逆スワップも)は縮小する。ここまで書けば感の良い人は分かると思うが
東京期先限月の輸入採算が・・・

フレートも下げ止まり感が出てきており、買い方には追い風となっている。週明けの東京は単純計算
では安寄りとなるが、恐らくは高寄りになると個人的には感じている。相場はまだ買いで行けそうな
気がする。



大豆
1日のシカゴ相場は堅調な動き。南米ブラジルでは収穫が早い北部を中心に降雨過多になっており、
収穫遅れや、サビ病の懸念も浮上しているようだ。世界的に需給タイトな中で、米国産の供給が始まる
秋までは、南米産の供給に世界が頼るわけだが、ブラジルの天候は気になるところ。
また、米国でも折からの小麦相場高から、コーンベルト北部やプレーンズ地方など、小麦と大豆の作付
競合地域では、小麦の作付を奪われる可能性があるという。この日はFUNDが新穀限月である11限
買いを実施したようだ。

さて、東京の相場に話題を変えるが、NON-GMO大豆は連日コメントしている通りだが、一般大豆と
適正なサヤはどの程度か?1日のコメントでも書いたが、1万円でも高いという意見もあれば、最近の
状況からプレミアムは2万円近くても良いと言う意見も。
まず、後者を考えると、今年などは需給タイトで農家は手間隙掛かる、NON-GMO大豆作付意欲が
低下しており、今年のは全体の作付の5%程度まで落ち込む可能性が取り沙汰されている。
本邦商社はユーザー向け手当てが精一杯であり、東穀に繋ぐ余力の低下は間違いではなく、その
意味では1万5000円〜2万円というのは説得力はある。
一方、1万円でも高いという意見の根拠は、東穀で現受けしにくるところは、特別にNON-GMO大豆
目当てではないケースが多いのだ。我が国と消費者はこだわりが強く、ただNON-GMOというだけ
ではなく、産地が明記されるなどハッキリしていないと意味が無いようだ。そうなると、東穀の受け渡し
システムでは、これはアイオワ産、これはイリノイ産など産地指定は無く、納会で受け手となる商社
などのプレイヤーからは、NON-GMOとしての価値は極めて低いのかもしれず、ならば安いに越した
ことはなく、一般大豆と1万円も差があれば要らないと。

どちらも正解だと思う。結局、期先にいる間は、一般とNONのサヤは1万円〜2万円、期近に回れば
1万円未満というのが今の適正というように思う。そうすると、期先は既に・・・だが???

だが、これらと相場は別。今は大幅買い越し店の手仕舞い売りは約定しないと、相場は下げ止まりは
厳しいだろう。今は内部要因のみで相場を計るべきで、これらが落ち着いてから、理屈にも配慮する
組み立てが無難かもしれない。

NON-GMO大豆に関しては、4日の東穀における市場管理委員会が注目される。

一般大豆は現状では買いで攻めてみたい。手口からも、ファンダメンタルズからもである。ただし、
NON-GMO大豆に大きく変化が起きた時は、その影響も見極めてみたいが。

今年の相場は、基本的には買いで大きな夢を持てる状況だ。トウモロコシも当然そうだが、今から
天候相場が楽しみだ。



明日の関東地方はあいにくの天候です。また更に天候の厳しい地方の方もいらっしゃるでしょうが、
皆さん良い休日を!

23:30現在


2008.1.26

今週は皆さんお疲れ様でした。私も非常に疲れました。相場は戦績が良くも悪くも、ここまで激しい
値動きだと本当に疲れます。相場は動くのが使命であり、動いてナンボですから、動きすぎて云々は
多少的外れかもしれないけどね。

かなり昔の話だが、当時、自民党の影の実力者金丸信は、自派である経世会(竹下派)所属の
自民党総裁候補を表現するにあたり、平時の羽田、有事の小沢、大乱世の梶山と語った。
現在のところ総理大臣まで登りつめたのは、皮肉にも自民党を離れた羽田孜氏だけである。
当時自民党は下野しており、政局は平時であったとは言い難いかもしれないが、我々を取り巻く
環境は今から思えば、平時であったかもしれない。

何が言いたいのかと言えば、現在の相場を取り巻く環境、特に商品相場を取り巻く環境は、有事を
通り越して乱世ではないだろうか?

この乱世の相場環境を生き抜いて、結果を残せるよう努めて行きたいと考えるが、当サイト及び
筆者である私は、平時向き?乱世向き?どちらでしょうか?

この乱世の相場を、私、岡地(株)東京支店外務員、平井克実と共に歩んで行こうという方は、
是非、メールkakigaramarket@mail.goo.ne.jpか週明けに電話でお問い合わせ下さい。

とうもろこし
25日シカゴ相場は続伸。東京のトレーダーからすれば、夜間セッションと遜色はなく高いとも
言い難いが、本セッションでも相場の出直りは買い方からすればやはり歓迎だろう。
この日は米農務省から週間輸出成約高の発表があったが、171万トンのスコアは予想レンジ
(100万〜200万トン)上限に近く、それを好感して堅調な流れを作るも、中国当局から今年は
輸入国に転じることはないとアナウンスを受け相場は反落した。だが、米国に次ぐ輸出国である
南米アルゼンチンで、現在生育中の作柄が主に乾燥懸念などの天候不順から作柄が低下して
おり、同国取引所から16〜20%の減産懸念があるとしたことで、相場は再び買われた。

今週は米国リセッション懸念から、世界株価急落、世界景気の減速懸念から大きく乱高下した。
穀物はいずれもファンダメンタルズは強いままであるが、現在の相場は投機資金に支えられた
側面も強く、景気減速はやはり弱材料になるのだ。投機資金は穀物から完全離脱はないだろう
から、影響は一時的と見る向きも多く、また、穀物が他市場から投機資金の受け皿になる可能性
も無くは無い。いずれにしろ、当面は強いファンダメンタルズと投機資金の動向が相場の鍵を
握るだろう。

東京週明けは週末のシカゴ換算から、円高ではあるものの単純計算ではあまり動かない。
だが、週末の制限高で買い遅れた向きの買いが相場をやや押し上げる可能性はある。
一方で、フレート(海上運賃)は弱い展開を余儀なくされており、こちらは東京市場にとって
弱材料視されそうだが、スポットは兎も角も春以降の積み期に関しては・・・

東京で相場を張る上で邪魔に感じることは輸入採算から割高なことである。相場の方向感や
思惑は強気出来ても。特に期先限月の割高感は強く、商社勢の裁定取引による売りを浴び
易い状況だ。トウモロコシ市場に参加している彼らは、東京単独で思惑を張ることは稀で、
シカゴ買い・東京売り(東京割安ならば、東京買い・シカゴ売り)のポジションを取り易い。

この辺の事情は先週も当欄で書いたが、やはりフレートが下げ止まらないと商社売りは要所
で相場を抑えてしまう可能性がある。市場はやはりその時の力関係が物を言う部分も大きく、
将来的(春以降)に高値が期待出来ても。まだ多少時間的に余裕もあり、当面は高値持合する
可能性を採用したい。だが、それがイコール相場方針ではない。相場方針はやはり将来的な
上昇を見込んで「押し目買い」方針である。商社以外の市場に参加している有力筋も買い賛成
が多いことで、以前のような相場を売り叩くようなリスクは低い。東京の割高感はその時々で、
拡大や縮小を繰り返すと思うが、根本的には解消するには至らず、割高感の縮小場面などで
買いを仕込むようなイメージだ。



大豆
25日シカゴ相場は堅調。こちらは東京立会い時間中の夜間セッションから見れば、上昇幅はやや
物足りない印象は残るが、今の東京はシカゴ相場をどの程度反映するか?まあ、それは後ほど。

この日は週間輸出成約高が発表されたが、約68万トンと事前予想レンジ内に止まり、材料視され
難かった。だが、中国向けを筆頭に好調な輸出状況は当面衰えない感触が強く、トウモロコシ相場
上昇や、90ドルを回復したNY原油相場などを好感して相場水準を保って引けている。

24日「日々の概況と見解」から大豆もコメントを書き始めたが、NON-GMO大豆と一般大豆のサヤ
縮小の流れを指摘したことは現在のところ正解となっている。
では、何故そう書いたと言えば手口がそれを物語っていたからであるし、トウモロコシでも再三
触れている輸入採算という側面もいろいろな意味でピークに達したと感じたからである。

大豆相場を語る上で重要なことは、市場参加者、特に有力プレイヤーのスタンスが肝心と考える。
一般大豆などは商社の思惑が強く滲み出る出る場面が時としてある。商社と言っても全ての商社
ではなく、ごく一部の商社ではあるが・・・彼らの思惑が受け渡しに反映され、相場をあらぬ方向に
導いたことは数知れず、その点、フレートなど一般には分かり難い部分から不透明さを感じる向き
はいるだろうが、トウモロコシ市場は比較的クリーンであり、だから個人的にメインにして取り組んで
いるのだが・・・話はそれたが、兎に角、大豆に関しては商社の思惑が反映され易い市場であり、
それに大手有力筋が手を合わせれば、相場は言う事を効かせてしまうケースが多い。

従い、大豆に関してはファンダメンタルズを振りかざし過ぎてはいけない。勿論、ファンダメンタルズ
を無視してもいけないが、手口や内部要因ありきの考え方がベターだ。

そして、NON-GMO大豆と一般大豆のサヤであるが、ザックリと言えばNON-GMO大豆は輸入採算
から見て、考えられないような割高であり、一般大豆は割安な水準に陥っている。こうなってしまった
背景は、一般買い・NON売りを志向した一般委託が多過ぎたことも一因と思う。だが、それは目の付け
処としては悪い発想では無かったのだが、実はNON-GMO大豆はご存知のように大豆全体の需給が
タイトに陥っている中で、今年の作付なども米国農家からは例年以上に敬遠される可能性が強く、
供給量がどの程度になるか予測がつき難いのだ。

そのような情勢の中で本邦商社勢は、ユーザー向けデリバリーは年内分程度は概ね確保している
ようだが、それを除けば余剰する現物などの手当てはなく、東京定期市場が幾ら割高で売りたい
相場水準でも、実弾の無い売りしか敢行することが出来ず、現物を渡す余力の無い市場に陥って
しまったのである。そうなると、商社としては裁定の取り難い市場となってしまい、相場は買い人気を
一身に背負ってシカゴ相場に関係なく上昇してしまったのである。また、それの割を食ったのが
一般大豆であり、こちらは不当な相場水準まで下落を余儀なくされてしまったのである。
今回の相場は、NON-GMO大豆が買われ易い環境に陥り、一般大豆は売られ易い環境になって
いたのだと考える。
また、邪推ですが、食料品偽装問題などもNON-GMO大豆には影響・・・???

ここまではご理解頂けましたか?まあ、いずれも私の推測の域を出ないことですが、私はそう解釈して
ますし、大きな間違いはないかと思います。そして、今週24日に、某商社が2番限と3番限に本気度の
高そうな売りを入れて来たのだ。本気度とは現物背景ということだが、その辺の限月に関しては、
東京定期で渡す実弾が用意出来た可能性を市場は感じ取り、それを見た大手有力筋や地場筋が
一斉に売りに出て相場は暴落した。

NON-GMO大豆は基本的に需給は極端にタイトで、今回は取り合えず大きな峠は超した可能性は強い
ものの、再び「糸の切れた凧」のような動きが訪れる場面は想像に難しくない。

従い、当面は売り有利の流れだろうが、本腰を入れてトレードするのは慎重に運びたい。今回もまだ
買い玉を維持している向きは、値洗いは大きく利乗りしたものの、利喰い出来ずにまっ逆さまに急落
を喰らい、値洗いが目減りしていく状況に陥っている。今後も、売り買い双方でそんな現象に直面する
可能性は想像に難しくない。

25日にコメントした、一般大豆買いに拘り、NON-GMO大豆売りに消極的な理由はこの辺の状況を
見込んでの事。いろいろ書きましたが、兎に角、シカゴ相場は重要ではあるものの、当面はシカゴ
相場とはやや離れた動きになりそうで、東京は一般大豆は上昇、NON-GMO大豆は下落という道を
歩むと考えている。内部要因や東京の事情を反映した動きという事。

まさに現在の相場は乱世の相場であります。
当面は、一般大豆買いで、相場の目安はNONとのサヤが先限で2万円割れ程度を目論見たい。


今週は注目度の高い大豆相場に多くコメントを割いてみました。このコメントに関して、ご意見やご質問
などあれば、メールなりで問い合わせください。では、皆さん、寒さに負けず、相場に負けず、頑張り
ましょう。良い、週末を!


21:55現在


2008.1.19

とうもろこし
18日シカゴ相場は軟調。前日の高値から値を削った流れから利喰い売りが出易い地合いの中、
セッション中に発表された民間最大手穀物調査会社INFORMAが、08年作付面積予想を出したが、
同社12月の8740万エーカーから大きく増やし、9004万万エーカーとしたことは弱材料視され、
相場は軟調推移し3限は引け値ベースでも5ドルを維持出来ずに引けた。


INFORMA社の作付面積は先月より増えたことは、最近の相場である程度は当然と受け止められ
ているが、市場の認識よりはやや大きかった。同社の見解としては、やはりトウモロコシ価格の
上昇から採算性が高まり、大豆への作付面積シフトは当初よりも小幅に止まるとしてる。
もっとも、昨年の9360万エーカーにはかなり低く、タイトな需給の改善には08年の天候がかなり
味方しないと難しいことに変わりは無い。


米国証券大手ゴールドマン・サックスは、18日に穀物相場は今年も好調という見通しを明らかに
した。特に大豆相場は強い需要から最も魅力的としている。中国やインド・ブラジルなどの肉食化が
進む事で、需要拡大ペースが進み90年代の1.6%の増加ペースから、今後10年は2.6%増に
ペースが上がるとしている。

また、小麦相場は18日の上昇しており、再び10ドルが視野に入る動きだ。

5ドルを割ったトウモロコシ相場だが、今後の相場を考える上で一つのヒントになるのは11日の
米農務省需給発表だ。発表の内容や効果は先週の当欄(12日)に記しているが、発表の内容から
市場のファンダメンタルズの認識は大きく変化した。そうなると、発表前日の10日の終値が3限で
475であり、この水準を下回るには余程の弱い材料が出現しない限りは無理と考えることも
成り立つのではないか?
勿論、相場は既に上昇しており今後需要面でどういう影響が出るか?
供給面でも上記したINFORMA社の作付面積など、今後の情勢の変化の進行具合にもよる。
為替市場や株式市場などの動向も影響するだろう。だが、次回2月の発表までは、下落しても
475は守る可能性は高いと考えて無謀ではない。個人的には下げても490割れが精々だと
思うが如何に?

フレート(海上運賃)は週末にようやく下げ止まりした。これが一時的なものか、再び上昇傾向に
なるかは現時点では微妙だが、一部では世界景気の減速傾向を反映しているという意見もある。
個人的にはここからのフレートに関してはどちらにも考えられ中立スタンスとするが、この動向は
東京でトレードする上で非常に重要だと考えている。

その東京だが、現時点の単純計算では週明けは殆ど変化なく始まる。だが、週末の安値場面で
商社勢が売り玉を一部手仕舞いしてことも、フレート下げ止まりを受けており、彼らが果たしてどう
動いてくるか?

今の東京を買う場合の気になる点は、商社売りが圧倒的に大きいことと、今週16日から急激に
売り越し店が減少し買い越し店が増えてしまい、その顔ぶれもこれまでの常識からは売りに分が
あるパターンに見えてしまうことだ。ちなみに、18日引け時点で売り店16・買い店40となっている。

では売りで相場を見つめた場合はどうか?今年の天候相場に向け上値リスクが高いことは別に、
商社売りが大きな売りポジションを作っているにも拘らず、市場で注目されるような有力処が買い
志向になっている点は気になるところ。大手仕手筋や地場筋と目される筋は買い志向が非常に
強い。商社売りと同様に売りポジションを取り、相場を叩いていた時代がウソのようで、市場を
取り巻く環境は大きく変化している。

結論として、フレートの動向とドル円相場には注意を払いつつ、来週は安値場面があれば買い狙い
をしてみたい。
シカゴ採算から割高な東京ではあり、限月間のサヤも大き過ぎて気になるところだが、
この相場は天井を打つまではシカゴ採算でも限月間のサヤでも、割高なことは解消は出来ない
ように思う。
買い狙いするにあたり注意点は、上記したフレートや円相場だけでなく、当限の動向やそれが納会
落ち(2/15)したあとの割高な期先限月のサヤ滑りだ。シカゴ穀物市場ではフェブラリーブレーク
という2月安のジンクスというか、伝統的な言い伝えもある。
まあ、売りでも買いでも全て条件が揃うことはなく、取捨選択が肝心であり、その上で買い狙いが
妙味有りとしたい。


20:00現在


2008.1.12

とうもろこし
注目された1月度米農務省需給は、予想以上に強材料とるサプライズ!
ちなみに、発表を受けたシカゴ相場はリミットアップ(制限高)。買い方には嬉しすぎるお年玉だ。
昨年に続いて1月の発表は強材料となり、2年連続で制限高を演じた。「日々の概況と見解」には
今週始めの7日に1月の発表は云々と書いたのだが。

生産高は事前予想通りに減少となったわけだが、単収151.1ブッシェルとなり生産高は130億
7400万ブッシェル。これは事前予想平均131億0900万を下回るものの事前予想レンジ
130億1200万〜132億1200万には収まる範囲で、強い内容ではあるものの、サプライズと
言うほどではない。サプライズとなったのは供給面ではなく需要面である。なんと、国内飼料向け
需要を一気に3億ブッシェル引き上げ、総需要を先月の126億9000万から129億5500万と
2億6500万引き下げた。それにより07/08予想期末在庫を先月の17億9700万から
14億3800万とし、予想平均16億8900万、予想レンジ15億6400〜17億8500万、いずれも
大きく下回る水準であり、在庫率にして11.1%となった。


在庫率で11%台は危機的な水準とまではいかないものの、十分な水準とは言い難い。
業界内の教科書を紐解くと、適正在庫は15〜20%となっているが、個人的には15%上下3%
程度が適正と思え、11%台は在庫率として低水準と解釈する。
そして需要が年々飛躍的に増加(エタノール向けや世界的な食料事情の変化が寄与)している
近年でもあり、今後も需要は右肩上がりをする公算の強い中で、11%では翌年には危機的な
水準とも言える10%割れになる可能性は強いのだ。


今回の総需要129億5500万は、記録的な大豊作となった今シーズン(既に作シーズン)の
生産高130億7400万ブッシェルと1億ブッシェル違うだけである。仮に総需要が今後上昇しない
としても、毎年130億ブッシェルという生産を維持しないと在庫を食いつぶすこととなる。
だが、上記したように需要は今後も右肩上がりの公算が強く、また、今春の作付面積は07年を
下回る公算は大(まず間違いないと思われる)であり、08年の供給に対する不安は非常に強い
ものとなった。


煽るようなことばかりになったが、種子は年々向上しており、単収は長い目でみれば、こちらも
右肩上がりではある。また、農家もGMO作付比率を増やしており、07年の61%から08年は
80%近くなるかもしれない。そうなると高単収が期待出来るわけで、作付面積減少をかなり
カバーする余地は出てくる。しかし、どんなに優れた種子でも作付〜生育〜収穫の手順は
変わらないわけで、それには天候が味方することが重要だ。
天候が味方すれば、単収で160なんてスコアの可能性すらある。(今回151.1)そうなれば、
作付面積減少を補うところか、在庫に幾分は回す余力も出るか?

まとめると、現時点であの発表を受けて11日のシカゴ相場が制限高まで買われたのは当然で
あり、今後も08年の供給に対する不安とバランスの取れる相場水準を目指す可能性は高いと
言える。もっとも、幾らでバランスが取れるのかだが・・・少なくても全限5ドルは乗せるだろうし
新高値更新も可能性は浮上する。まあ、相場上昇を嫌って需要が減少するとか、作付面積が
予想以上に拡大するとか、今後の情勢の変化次第であるが?
そして、FUND君達が今回の発表をどういう目で見ているのだろうか?格好の口実にはなる事は
間違いないが?


東京は3連休であり、11日のシカゴ相場をダイレクトに週明け反映出来ない。14日のシカゴが
どう動くかだが、個人的には5〜10セント程度は高いように思うものの、3限で5ドル達成と
なれば、一時的な利喰い押しの可能性も。まあ、現状では反落しても天井感は芽生えず、押し
の範疇ではあろうが。
話は前後したが、東京週明けは14日のシカゴを見てみないと何とも言えないが、制限高まで
値が飛ぶ可能性はある。

東京は限月間のサヤも非常に大きくなり、東京の期先限月3本の割高感は強い。従い、商社
はかなり売ってくる可能性は強い。だが、商社の基本的な姿勢は裁定取引であり、東京売り
ならばシカゴ買いである。今の大きく動いている相場で、彼らと完全に同じ土俵には立てない
のが東京の一般トレーダーである。割り高なこと(その分のリスク)は承知した上で、相場の
方向が上と見込むなら、やはり買うしかないのだ。上記した東京の割高感はイコール先高感の
強い相場と解釈することも可能だ。

どうもシカゴ相場も5ドル台では物足りないような状況も。ファンダメンタルズも確かに強いが、
それだけでも無いかもしれない。コモディティ全てに言える事だが、価格に対する価値観が
一変しているのだ。相場は価値観の「落とし処」を探しているのかもしれない。
東京もこれまでの常識が通用し難くなっており、何やらまだまだ大きな潮流の変化の中にいる
相場なのかもしれない。



3連休中ではありますが、お問い合わせなどあればメールは歓迎です。最近の大きな動きの
相場ですから、遠慮は無用です。返信に時間が掛かるかもしれませんが、必ず返信は致します。
では、寒い中ではありますが、皆さん良い連休を!

23:39現在


2008.1.5

新年明けましておめでとうございます。「週刊版」としては今年最初の更新となります。
今年の相場は激動の年になりそうです。その環境を味方に付けることが出来るか?敵に回して
しまうか?ただ、今年勝ち組に回れれば、かなり高パフォーマンスを計上することも夢ではない
かもしれません。そのような状況を迎えられるよう、当サイトも微力ながら頑張りたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。

岡地(株) 東京支店投資相談部 副参与 平井克実


とうもろこし
週末4日のシカゴ相場は小幅高。朝方発表された週間輸出成約高のスコアが今ひとつだった
ことや、直近3営業日で14セント上昇したことから反落警戒、反落したNY原油などが相場を
重くしたが、天候相場入りした南米主産地アルゼンチンの天候懸念や、来週INDEX FANDの
買いが期待されることから、安値場面では買い意欲も強く小幅高で引けた。

ロイター商品指数と並び2大商品指数であるダウ・ジョーンズAIGCIを用いるFANDは、昨年改定
された投資ウェートから8日〜14日にリバランスを行う必要がある。
そうなると、トウモロコシ買い、大豆・小麦売りとなり、穀物全体では一概に買い材料ではないも
のの、トウモロコシは下値が支えられそうである。また、不安定な株価からリスク分散のために
穀物に資金流入という流れが出来ており、今後もFANDの動向が鍵を握りそうだ。ちなみに、
大豆が史上最高値を付けている中でも、100ドルに達した原油などからすれば割安感を感じる
向きもあり、今後数年のファンダメンタルズから強気予想をする機関は多い。

この日発表された週間輸出成約高は、約70万トンと事前予想下限80万トンを下回ったものの、
クリスマス週という特殊要因で成約が少なかったわけで、需要減退のシグナルでは無さそう。

南米主産地アルゼンチンは米国に次ぐ、世界第二位の輸出国であるが、南半球の同国は現在、
天候重要期に突入した。しかし、同国農業当局は4日発表した週報で、高温で乾燥した天候から
トウモロコシ作柄に悪影響が懸念されるとの見解を明らかにした。

シカゴ相場の目先に関しては、高値警戒から調整局面入りという見方もあり、強弱見方は割れて
いるものの、天井を唱える向きは皆無だ。それはそうだろう。世界輸出市場の70%、世界供給
では約40%を占める米国の今年の供給状況が全く楽観出来ない状況だから、天井云々の論議
は起きない。今年の場合は、昨年比減少見込みの作付面積、それに天候不安でも起きれば・・・
従い、調整安は起きても、本格的な下落はまだまだ先であるという可能性が高いということだ。


さて、問題は東京のスタンス。シカゴも上記したように、流石にここに来て目先の強弱は割れて
きたが、東京はそれに加え円高も見逃せない。そして、まだ円高の可能性が十分にあること。
ただし、円高=ドル安はシカゴ相場には強材料になるが。また、フレート(海上運賃)も軟調な
動きが続いており、シカゴ定期が高くても、東京は輸入価格という観点から見れば、下落場面を
迎えても不思議は無い。特に先限の割高感は強く、商社勢の格好の売り場となっている。
ちなみに、東京4日は先限を中心に、外商や国内大手商社と思しき売りが相当数・・・


相場観は強気で合っていたけれど、何時の間にか売りに回って負けてしまった。相場観は強気
で合っていたが、買い過ぎて調整安場面で負けてしまった。
こんな経験は多くのトレーダーにあると思うが、目先の東京相場はそんな輩を多く輩出してしまう
かもしれない。

個人的には今後の、輸入採算などから商社の裁定売りを浴びた下落場面を、リスク管理を十分
に留意しながら、買い拾いしていく相場と睨んでいる。今年のシカゴ相場は、5ドルの可能性は
高いと睨んでいるし、場合によっては6ドルや7ドルなんて可能性も感じるのだから。


17:00現在