週刊の概況と見解
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2008.7.19
東海、関東甲信、北陸、東北なども本日梅雨明けとなり、日本全国夏本番を迎えました。
今夏は皆さんにとってどんな夏になるでしょうか?穀物相場にとっては、売り方・買い方双方に、
暑い夏ではなく熱い夏になりそうですね。
日々の見解17日に記しましたが、トウモロコシのレポートを作成しました。相場が今後上昇するか
下落するかではなく、米国内の流通事情や、本邦輸入状況や、東京定期(東穀先物)の価格構成
内容などを記した、少し専門的な内容です。購読希望者はメールください。
また、既に申し込まれた方で、ファイルが開けない方をお申し出ください。テキストで再度送信を
致します。
とうもろこし
18日シカゴ相場は続落。足元の天候が良好なことで、単収向上期待が高まっていることや、
週明け発表される作柄改善見通し、原油相場の下落が引き続き弱材料視されている。
この日もFUNDは8000枚程度売り越しとなったが、INDEX
FUNDの売りも上値を重くしている。
材料となる天候も順調、原油など外部市場から支援無し、それに関連するがFUNDの手仕舞い
売りが続いていることなど、買い手は影を潜めている。現在、弱材料ばかりが目に付き、強材料が
無いことが唯一の強材料か?
常識的な見地で相場を見れば、この相場は今シーズンの天井は打っており、下値模索の展開は
続く。だが、やはり向こう3〜4週間の天候次第だろう。産地では受粉が始まっているが、今年は
作付遅れから受粉も例年よりも遅れており、ピークは来週後半〜今月末になりそうで、この時期の
天候が明暗を分けそうだ。もしも、強烈なHOT&DRYに見舞われれば、ウルトラCの再上昇という
可能性は残る。だが、その時期の天候が順調に推移した場合、買い方は完全に引導を渡される
可能性があることは指摘したい。
しかし、今月の米農務省が予想した単収148.4では、生産高は117億ブッシェル程度に止まり、
それを基準に需要予測を加えると、予想在庫率は6.6%であり、相場は7ドルの実力?権利は
あると言える。問題は、現在の天候が順調で、単収の上方修正が世論となっていることだ。
単収向上も150程度で止まった場合、生産高は118億ブッシェル程度に止まり、在庫率も7.5%
までしか回復せず、その程度の在庫ならイメージとしては5ドル台は安く、7ドル台はやや重い。
だが、単収155まで回復した場合は、需要を全て7月の米農務省数字を横滑りさせれば、在庫率
9.6%となる。これでは5ドル前後の実力しか発揮出来なくなる。
だが、今年の場合は収穫面積がまだ修正される可能性がある。修正があれば下方修正の可能性
が高い。また、相場下落は需要回復を呼び、需要面の上方修正が実現する可能性がある。
目先の相場は弱い足取りを強いられる可能性はあるが、ファンダメンタルズから天候プレミアムの
多くは既に剥げてきている気配で、実力通りの分相応の相場水準まで下落した。更なる下落場面は
想像に難しくないが、そこは買い場になる可能性も。個人的には9限の6ドル割れは買いと睨む。
さて、シカゴ相場も弱い動きを強いられているが、東京はそれ以上に弱い動きを余儀なくされている。
相場は完全に場勘定の争いとなっているが、劣勢なのは買い方。
買い方の大手有力筋は手仕舞い売りを進めており、買い方は本陣も乱れた総崩れ状態に陥っている。
だが、相場の常だが、「投げたら終い」の可能性もある。
週明けの東京は、週末のシカゴ採算から500〜600円安だが、本邦休日の21日のシカゴ相場や、
引け後に発表される作柄もある。従い、シカゴ18日、21日、それに22日の夜間セッションの3本の
相場が週明けに反映されるわけで、現時点では予想は極めて難しい。だが、月曜日にもしも東京が
立会いがあるとせれば、1000円〜1200円売られたかもしれない。兎に角、現在は投げ優先で、
これらの整理がつくまでは軟調な相場になる可能性がある。
だが、個人的には来週は、週前半が弱く、週後半が強く、週間足で陽線を引く可能性もある。
ここからの安場は「梅雨明け宣言」に習って「買い宣言」とまでは叫べないも、売るのも突っ込みは
避けるべきと考える。
今週のコメントはこれにて。では皆さん良い連休を!
22:44現在
2008.7.12
週刊版としては久し振りの更新となります。7/5はINDEPENDENCE
DAY(米独立記念日)で米国
市場休場の為、6/28は当社セミナー参加の為、それぞれ休ませて頂きました。今週からは再開を
するつもりですのでよろしくお願いします。
しかし、更新時間がまた遅くなってしまいました。実は昨晩、久し振りにヤッテしまいまして、体調が
今一で、日課にしているジムも行くには行ったのですが、体を動かすのもしんどく、殆どサウナに
入りに行ったようなものになってしまい、帰宅後に更新に取り掛かる予定も、横になった途端に爆睡
でありました。何をヤッタかと言うと、ただ深酒してしまっただけですが、2時まで六本木で飲んで
しまっては、千葉の自宅まではタクシーで帰るしかなく、また無駄な交通費を・・・とほほ・・・後悔・・・
本来酒は弱く、付き合い酒程度なのですが、一軒目で贔屓にしている店で大好物を食べ、久し振り
に気の合うパートナーと一緒だったので、ついつい盛り上がり時間があっと言う間に・・・
しかし、ただ飲んでいただけではありません。米農務省発表を、懇意にしている仲間がロイター電を
訳してメールをくれ、それを世話になっている業界の先輩に連絡したり、相場仲間など数人と意見を
交換したり。22時前から23時半のシカゴ本セッションまで、かなり電話してましたので、もしそれが
無かったらギリギリ終電間に合ったな。うん絶対間に合った。いや、無理だったかやっぱ。
では、お待たせしました。本題に入ります。
とうもろこし
米農務省発表は、何とも評価の難しい内容という印象を持った。11日のシカゴ相場も、それを肯定
しているような動き。
ポイントと挙げるとすれば、07/08の期末在庫を増やし、イコール08/09の繰越在庫も増えたこと。
07/08の需要が1億6500万が減少したのは、やはり相場高騰の影響が大きかったことだ。
この数字は先月末に発表された、6月1日現在の全米四半期在庫をもとに算出した数字であり、
ほぼ実態を捉えている数字と見て差し支えない。
次に、08/09の需要を輸出以外の部門で削ったこと。特にエタノール向けを5000万ブッシェルも
減らした影響は大きい。エタノール生産データから稼働率が低下しているので、妥当な予想では
ある。
上記した二点はいずれも弱材料で、08/09の予想期末在庫が6月発表の6億7300万から、
8億3300万に上方修正されたことに大きく貢献した。需要で割った在庫率に換算すると、先月予想
5.3%から6.6%に引き上げられた。
ただし、悩ましいのは、08/09の供給面である。供給の元となる作付面積と収穫面積は、先月末に
発表した数字をそのまま採用している。これは現時点では当然の措置だが、問題は予想単収を引き
下げたことだ。先月の148.9ブッシェルから148.4ブッシェルと僅か0.5ブッシェルではあるものの、
上方修正の下馬評があった中での下方修正は意外であった。引き下げの理由は、高単収を期待して
よいアイオワ州などで、収穫放棄を見込んで、全体の単収引き下げに繋がることを想定したようだ。
ザックリと言えば、需要を下方修正したことで、期末在庫の上方修正と同時に、新穀の予想生産高も
引き下げ、需要と供給(繰越在庫分は別にして)がどちらも引き下げられたのだ。
これに加え、収穫面積は来月に更に下方修正される可能性も指摘されている。先月の洪水被害など
6月に調査したことが、現時点でどの程度織り込まれているのか、市場関係者には不確定要素と
受け止められている。ただし、今のところ天候はほぼ良好であり、単収は今後向上すると見る関係者
は多い。だが、シルキングの遅れで明らかなように、今年は例年よりも1週間は受粉期が遅れそうで、
現時点で良好な天候も、まだ高単収が約束された状況ではない。
ちなみに大豆は、概ね事前予想通りでサプライズは無いものの、需給タイトな状況は全く変わらず、
目先の材料としては評価は難しいものの、長期的には強材料と受け止めて良い内容だ。
ご理解頂いている方には余計なことだが、米国穀物年度は9月末が本邦3月末にあたる年度末である。
従い、07/08とは昨年の10月〜今年の9月末であり、08/09とは今年の10月から来年の9月末を
指している。現在、市場の一番の関心事である畑で生育中の新穀は、08/09の供給ということになる。
実際、9月でも収穫は一部あるが、それは統計上10月からの新年度の供給に回される。
現在の需給発表の見方としては、07/08は現時点の需要が表されているためよく見ること。08/09は
今年の新穀の状況と、需要予測を読むことが数字の見方である。
さて、需給発表を受けた11日シカゴ相場だが、単収の引き下げが意外感を持って受け止められたこと
から、オープニングコールから高唱え。セッション序盤は堅調な動きを演じたが、やはり期末在庫の増加
は弱材料視され、一転して弱い展開に変化。しかし、終盤は再び原油高や大豆高を評価する動きとなり、
受粉期に向けてまだ流動的な作柄なども見直され、結局はそれなりに値を保って引けた。
今後の相場は原油相場の動向、天気、この二点に集約される。原油相場に関しては、米国議会から
商品先物市場における投機資金の監視強化策など議論が続いており、この辺の影響は今後もありそう
であり、この辺の事情は極めて流動的である。だが、議論の対象が原油に集中してきており、穀物は
米国内の需給も実際タイトなこともあり圧力は低下しているとの指摘もある。
上記した要因に大きく左右される相場ではあるが、今回の需給発表から相場を占えば、12限で一時
7ドル割れがあったように、やや7ドルは重く映る数字ではある。だが、在庫率で6.6%という数字は
けして楽観できる数字ではなく、6ドル割れは非常に違和感を感じてしまう数字でもある。
需給発表の数字からだけで相場を言えば、12限で6ドル半ば〜7ドル前半というイメージだ。
だが、今の相場、このレンジで大人しくしていることはないだろう。原油相場や天候に変化は起きる
だろうし、これら以外に新たな要因の出現もあっても不思議は無い。無責任な言い方だが、市場が
より反応し易いのはやはり上方向だろう。レンジを飛び出すとしたら、格別な理由付けにはやや乏しい
のだが、上方向のような気がするのだが・・・?
ただし、現時点の数字から言えることで一つ注目すべきことは、大豆の需給タイト感が全く緩和されて
いないことだ。大豆も今後の天候に大きく左右されるが、天候の重要期間がトウモロコシよりも長く、
天候リスクはこちらのp方が高い。まあ、大豆はトウモロコシと異なり、米国の影響力は低下しており、
秋になればブラジルやアルゼンチンなどの作付も始まり、それら南米の供給圧力も考慮する必要は
トウモロコシ以上に高いのだが・・・?そして、現時点で大豆とトウモロコシの比価は3月上旬以来
の開きであり、トウモロコシも多少の弱材料が出ても、大豆相場との比較で下げ渋る可能性がある。
週明けの東京は、週末に織り込んだシカゴ相場水準からは若干高いものの、円高であるため比較
採算ではやや弱い寄り付きか?ただし、週明けシカゴ夜間の動き次第ではあるが・・・
個人的には、本籍を買い方に置きながら、場の気配をよく見て柔軟な対応を心掛けようと考えている。
今週のコメントはこれにて。では、皆さん良い休日を!
24:11現在
2008.6.21
【お知らせ】
弊社岡地(株)で来週28日東京で相場セミナーを開催します。私もお手伝いの為会場におります。
「個別相談会」でご質問などあればお話させて頂く機会もあるかもしれません。
皆さんのご参加をお待ちしております。ちなみに、第一部の講師大本氏は、昨年まで東京市場でも
よく大きな玉を出すアンドレ・ファーイースト(株)の取締役穀物部長であり、東京穀物商品取引所
で開催するセミナーにもよく講師として登場します。
アンドレは以前は穀物5大メジャーとも6大メジャーとも言われた一社であり、スイス系の名門穀物
メジャーです。現在は穀物メジャーは寡占化が進み、カーギルとADMの2強時代になってますが、
東京市場参加有力プレイヤーであるのが、アンドレ・ファーイーストです。
この機会に是非、参加してみたいと言う方はメールなどでお申し込みください。
とうもろこし
20日のシカゴ相場は作付面積増加観測から弱い展開を余儀なくされた。この日はセッション当初、
地政学リスクを買った原油相場の影響や、ドル安を手掛かりに堅調な出足となったが、穀物調査会社
最大手のINFOMA社が月末の米農務省に先立ち今春の米国作付面積を発表し、これが予想外に
大きな数字であったことから一転して値を削る展開となった。
INFOMA社の予想作付面積は、米農務省が現時点で出している8601万エーカーを大きく上回る
8739万9000エーカーとなった。この数字は洪水被害を織り込んでいない可能性を指摘する
市場関係者もおり、懐疑的に見る向きも多いが、このところの市場の論調は、作付面積は当初予想
よりも減少して当たり前という環境で、それに冷や水を浴びせたことは間違いない。
市場では月末の米農務省の明らかにする作付面積は8601万エーカーを下回るという声が多く、
個人的にも今回のINFOMA社の数字は違和感を覚える。だが、仮にこの数字が正しいと仮定して
相場を考えると、この作付面積をもってしても、供給不安は解消には至らず、今後の天候次第では
8ドルを突破する可能性は消えない。しかし、上記したように目先は減って当たり前という環境で
あった事は間違いなく、この作付面積を以って作柄が改善するようなら、シカゴ期近で7ドル台を
維持し続けるることはやや苦しい。
作付面積を巡る議論は、30日の米農務省発表までは続くだろうが、6月に入りほぼ一方的に強い
展開をみせていた相場に、今週から流れが変わった象徴にような気もする。
原油相場を中心にコモディティに対する風当たりが再び強まっている。FUNDの参入を規制する
ような動きが続いていることは、それが果たしてどこまで真実に近いは別に、市場心理には大きく
影響を及ぼすだろう。また、食糧価格高騰により、米政府は土壌保全計画の留保地を、農地として
ペナルティー無しで登録を解除することを検討していることも気掛かりだ。
個人的にはトウモロコシのファンダメンタルズを調べれば調べるほど、今年の相場は上値リスクが
高いという考えに変わりは無いが、取り合えずは強い相場は一服した可能性は排除出来ない。
弱気を推奨するものではないが、これまでのように高い場面でも追いかけて買えば利が乗るような
展開はあまり期待しないほうが無難か?期近で7ドルを大きく割り込むような展開は考え難いが、
7ドル台を維持し続けられるかどうかは微妙だ。
東京の週明けだが、その時点のシカゴ夜間の動きにもよるが、軟調なスタートが想定される。だが、
期近限月はシカゴ相場からの採算を考えると、ここからシカゴ一段安がなければ下値余地は限定的。
問題は期先限月だ。シカゴに比較して割高感が常に付きまとう期先は、相場上昇時は東京市場の
特性から他限よりも上昇幅が大きくなるケースもあるが、肝心のシカゴ相場が息切れ?している
場面では、その咎めもあり下落リスクは高まる。
当面の相場は買い場探しに徹するか、買いとのバランスを取りながら、限月別に売り買い作戦を
立てるのも手だ。
難しい相場が続くが、難しいから面白く、難しいから他では得られない利益を受けることも可能だ。
まあ、一生懸命相場に取り組んで行きましょう。
では、今週はこれにて。関東地方は今夜から明日にかけて大荒れの天候の様子。実は私、夜中
から明日の午前中にかけて釣りに行く予定でしたが、連れと相談の上、天候を考慮して今回は断念
しました。その代わりに、先程DVDを数本借りてきました。明日は家でBSのMLB視て、午後はDVDで
過ごします。
明日は生憎の天気となる地域が多いと思いますが、皆さん良い休日を過ごして、来週の相場に英気
を養いましょう。では!
22:02現在
2008.6.14
東北地方で大きい地震がありました。被災地の方にはお見舞い申し上げます。
関東でも結構揺れました。平日の朝夕ではなく、土曜日の午前8時台だったことは不幸中の幸い
だったかもしれませんが、日頃から地震に対する備えを怠らないようにしないといけないです。
と言っても、我が家では殆ど何もしていません。非常食も期限の過ぎた缶詰と、電池が残っている
かどうか怪しいラジオや懐中電灯。近いうちに整備でもしないとな。そうそう、某週刊誌によると、
8月に東京、9月に愛知県で大きな地震があると、なにやら有名な予言者が言ったとか?
まあ、予言が当たるかどうかは兎も角も、備えあれば憂いなしですね。
それより、相場を当てる予言者がいるという話は聞かないね。よし、私が相場を当てまくり予言者に
なってしまおう。なんて冗談です。しかし、そうなれるように努力はしますよ。
とうもろこし
13日のシカゴ相場は新高値を更新。これで7営業日連続で最高値を更新。この日のセッションは、
来週の天候がややWARM&DRYに変化したこと、急激な上昇に対する高値警戒感などから、軟調な
出足となったものの、アイオワ州やイリノイ州、インディアナ州などの主産地で畑の冠水などWETな
状態が続いており、作柄の更なる悪化が見込まれる中で軟調な地合いは続かず、原油安やドル高
などの外部要因の逆風の中で大きく買われた。
多くの畑が冠水している状況だが、これが何時解消するかが相場に影響を及ぼすだろうが、畑が
乾いたとしても既に作付時期を逸したという見方が一般的だ。それに加え、水没しているトウモロコシ
は病気にもかかり易い。トウモロコシの生育に必要な窒素肥料も、冠水により流失している畑もあり、
冠水が解消したとしても、単収は農務省予想の148.9ブッシェルの達成は既に厳しいという見方が
早くも浮上している。
来週発表される作柄だが、今週の優・良合計60%から50%台突入の可能性は極めて高いが、
優・良の合計も重要だが、劣・不良の合計も気になるところ。今週は合計で9%だったが、産地の
情勢を知れば知るほど、一桁台で収まっているのが不思議だ。もし、来週、劣・不良の合計が20%
以上に達するようならかなり危機的な状況に陥るだろう。来週の作柄は、優・良の合計だけでなく、
劣・不良の合計に注目したい。
10日の米農務省需給発表だが、そこで示された08/09の生産高予想で示された予想単収148.9
ブッシェルを疑う市場関係者は少なく、逆に最終的にはもっと低下するという声が増えている。
だが、一方で、08/09の飼料需要を大きく減少させたことを、疑問視する声は多いようだ。
飼料向け需要は過去13年間で最小の数字を採用した。前年07/08の飼料需要は61億5000万
ブッシェルであるが、08/09の飼料需要は51億5000万ブッシェルと10億ブッシェルも低下させた。
この背景として推測されることは、エタノール向け需要増加から、その副産物たるDDGSへ飼料が
シフトする可能性があること。次に小麦価格の低下により、トウモロコシと同じデンプン系飼料となる
小麦へのシフト。もう一つは畜産農家の採算悪化による飼料需要の減少が考えられる。
だが、DDGSにしても小麦にしても、トウモロコシの飼料需要を10億ブッシェル引き下げるほどシフト
は理論的に不可能という見方が多く、この事が10億ブッシェルの飼料需要引き下げを疑問視する
声になっているようだ。08/09予想在庫率は約5.4%だが、既に5%を切っているのが実情という
見方もあり、それには飼料需要減少というレーショニングが更に進まないと、危機的な状況に陥る。
レーショニングが更に進むには、相場の更なる上昇が不可欠であり、既に7ドル台の相場だが、
需要減少を進めるにはもう一段の上昇が望まれるのだが・・・?
週明けの東京は16日夜間セッションに大きく左右されそうだが、夜間もドル円も週末から大きく
変化しないと仮定すれば、600〜800円高を想定。夜間次第では800円幅の制限高に達する
可能性も十分にあるだろう。問題は新甫09年07限の発会値だ。これは日計り狙いなら、発会
する水準次第では売りでも買いでも狙える。まあ、そんなことは当然ではあるが。
だが、シカゴ相場にしても、東京の内部要因にしても、まだ高値を志向している。一般委託玉は
意外と売り玉が目に付く。
新7限の16日引け値次第では、もう一回制限高があれば5万円に乗せる可能性が出てくる。
だが、来週は大きな値幅で乱高下して、高値波乱の相場になるような気はする。そうならなければ
相場は「青天井」になってしまう。日々の強弱感は「日々の概況と見解」にて。
もっとも、個人的なエントリーは買いのみで、売りは余程の事が無い限り考えていない。
目先の相場水準は非常に高く、急反落する場面はあろうが、相場の天井は幾らになるかは想像
がつかない状況だ。この相場は安易に売るべきではないと個人的には強く思う。今年の米国産
トウモロコシは、非常に危険な状況に陥り易い環境であることは、十分に念頭に置いて相場に
臨む必要を強く感じる。
今週のコメントはこれにて。私もこれにてようやく今週の仕事が終了。ただし、お問い合わせや
当サイトへの感想はメール歓迎致します。
では、皆さんまた来週!
22:49現在
2008.6.7
梅雨の晴れ間となった今日の関東地方ですが、私は早朝から東京湾で釣りをしておりました。
最近は貸切のボート釣りが流行ってますが、仲間2人と合計3人でチャーターし、半日ほどルアーで
狙うシーバス(スズキ)フィッシングです。今日は天候も穏やかで、ボートにて高速の移動は非常に
気持ちが好かったです。しかし、釣果の方は今一つ?今二つくらいでした。35センチと45センチの
シーバスと外道でダツでした・・・シーバスはスズキ全般を指しますが、関東では30センチまでを
セイゴ、60センチまでをフッコ、それ以上をスズキと呼び、今日はスズキクラスは釣れず、フッコ
クラスならば、もっと数を釣りたかったのですが、東京湾はところどころで赤潮が発生しており、
天気は好かったものの潮は悪く、今日のところは仕方がない。ただ、例年より赤潮発生の頻度
が今年は早いようで、やはりこれも地球温暖化などの影響か?ちなみに、釣れた魚はリリース
です。
しかし、早朝の出船の為、朝?夜?午前3時に起床しましたが、海外市場の相場には非常に
驚きました。穀物は兎も角もNY原油の上げっぷりは・・・
前置きはそろそろ止めて、本題に入りましょう。
とうもろこし
6日のシカゴ穀物市場は続伸。その背景はWETな天候と原油高。降雨はもはや多雨となっており、
作付作業が未完了な畑には、作付放棄や大豆への転換というケースもあるようで、作付済みの
畑でも水浸しとなった畑は土壌流失などから再作付などの必要もあるという。また、発芽済みでも
WETな天候から日照不足も指摘され始めている。勿論、コーンベルトは広大であり、大きな問題
が発生してない地域の方が多いのだが、例年よりも問題が発生している地域は非常に多く、
今年は微妙な需給環境の中で、パーフェクトな生育が求められるのだ。
天候の影響で具体的な問題も見えてきた。先ずは週明けに発表される作柄だが、今週の優・良
合計63%から大幅な悪化を疑う向きはいない情勢であり、50%台の見方が有力視されている。
また、10日に発表される米農務省需給発表において、08/09生産高予想(新穀で現在生育中の
トウモロコシ)において、予想単収を先月の153.9ブッシェルから引き下げが噂され、150を切ると
いう見方があること、そして、作付面積を200〜400万エーカー引き下げるという観測も浮上し始め
ている。個人的には、単収の150割れは現時点の作柄を正当に評価すれば納得だが、作付面積
の下方修正は、そこまで悪いか〜という印象だ。そして、米農務省はどうするかはまた別だ。
同省は各方面に配慮して、一気に修正を見送るケースも過去に見受けられたからだ。
原油相場の急騰も穀物相場へ大きな影響を与えている。原油相場や穀物相場に対して、高水準
の相場に対する批判も多いことは、注意深く見守る必要がある。その事に対しての論評は避けたい
と思うが、市場原理から言えば「付いた値段が相場」である。
また、原油相場に比較して穀物相場は各種指標などは信頼性が高く、ファンダメンタルズが反映
され易い市場であると言える。原油や金などは地政学リスクという評価の難しい部分に支えられて
いる側面があるが、穀物の場合はさしずめ天候プレミアムか?でも、今年の場合は天気が悪いのは
事実。
週明けの東京だが、シカゴ相場の上昇幅はやや少なく、夜間セッションで織り込んでいた部分や、
104円台の円高もあり比較上は軟調なスタートとなる。だが、週明けの夜間にもよるが、内部要因
や他市場のありさまを考えると、まず安寄りの可能性は余程の事がないと厳しいだろう。
ここに来て、東京市場に参加している商社勢のスタンスが、以前とはやや異なるような気がする。
納会が13日に迫る7限は兎も角も、○限や○限辺りの動きや、割高な5限の売りも限定的である。
そして、納会を迎える7限も、ポツポツと・・・まあ、手口云々を言えば買い有利であると診る。少なく
ても売り有利とは言い難い
3月の暴落劇や、INDEX
FUNDへの規制観測などあり、今回の相場はそれほど買い付き型になって
いない。更なる高値からは急落場面もありそうだが、基本的には天候に恵まれて供給に目処が立つ
までは、安易には売れない相場になっているように思う。来週は高値場面、急反落場面もあるかも
しれないが、「押し目買い」を断固継続である。
今週のコメントはこれにて。当サイトへご質問やお問い合わせなどあればメールよろしくお願いします。
ではまた来週!
22:22現在
2008.5.31
今日は「世界禁煙デー」だそうで、以前、当サイトで禁煙宣言をした私ですが、現在はバリバリの
喫煙者でありますっ。。。止めようとは思うんですけど、なかなか・・・まあ、「3日坊主」で結構!
でも、麻雀、飲酒をしない日は15〜20本程度でヘビースモーカーではありません。
成人男子で喫煙者は30%だそうですが、意外に少ないのには驚きと同時に何らや寂しさも・・・
まあ、やはり機会をみて止めます。機会を見てっ・・・
とうもろこし
30日のシカゴ相場は急反発。作付遅れに端を発した作柄不安を見直す動きや、懸念された原油
相場が反発したことが背景。セッション序盤は夜間セッションの動きを引き継ぎ軟調な出足も、
全米第一位の生産州アイオワでは豪雨が予想され、作付済みの畑の一部では再作付の必要も
一部では発生していることが手掛かりとなった。また、例年からは遅れたが待望の作柄発表が
週明けから始まる。そこで出る作柄だが、優・良合計50〜55%にも満たないという噂も強材料
となっている。作柄は一般的に優と良の合計ポイントが意識されるが、昨年は78%、平年は70%
となっている。
米商品先物委員会(CFTC)の代表は、INDEX
FUNDが商品相場高騰の原因とは断定出来ない
とした。これで、当面はFUND売りにさらされるリスクが低下したことが好感され、NY原油相場など
と共に、この日の穀物相場にも追い風となった。このことは意見はいろいろあろうが、取り合えず
結論は先送り。とは言え、今後も一連の動きには注意は必要だろう。
やはり、シカゴ期近で580辺りは買い場だったようだ。外部環境などに大きく左右された今週だが、
トウモロコシ本来の状況に目を向けねばならないだろう。作付は基準を何時にするかで変わるが、
例年よりも1〜2週は遅れた今年、そして更にこのところの降雨が、再作付の必要を招いている。
再作付云々は例年かならず話題に上るが、今年はその話題が例年より多い。
また、作付遅れは例年以上に初期成育が注目され、天候がかなり理想的に進まないと、順調な受粉
や結実を迎えられないリスクも浮上する。やはり、今年の相場は6ドル台で天井するような相場では
ないと睨む。投機資金規制など外部環境も気になるところだが、トウモロコシそのものの供給が
順調に進まなければ、買う大儀名分は立つのだから。
週明けの東京は、制限高を含む大幅高の可能性がある。売り物を呼ぶ限月もあるだろうが、週末の
手口を素直に評価してみたい。個人的には目先の底入れと見て、買い戦線の拡大も視野に入れる。
ただし、限月ごとに輸入採算や、内部要因が大きく異なり、限月の選定も重要だ。
今週のコメントはこれにて。明日はダービーが東京競馬場で行われます。馬券を買う人も多いと
思いますが、私は9番マイネルチャールズから買うつもりです。では、馬券ファンの皆さんには
良いダービーを! それ以外の方は良い休日を!
22:09現在
2008.5.24
今週は19日(月)に、グランドプリンスホテル赤坂(名前が何時の間にか変わった)にて、
「清和政策研究会との懇親の集い」(要するに派閥のパーティー)にチョットお付き合いで行って
まいりました。
私の支持政党は兎も角も、時の権力(現政権)に一番近いところに行って空気を吸えば、
自分の運気も上昇?なんて考えや、まあ、ミーハー的な部分は否定はしないけどね。
過去、代議士先生のパーティーは何度か行きましたが、
現在の自民党最大派閥で、4代連続
で総裁を出している派閥のパーティーだけあり、会場にはざっと千人以上は居たでしょうか?
とても飲み食い出来る状況ではなく、満員電車並みの混雑で大盛況。
顔ぶれも豪華で、、森元総理大臣や安部前総理大臣始め、自民党現幹事長を含めて党の要職、
有力派閥の領袖クラスなど、現役の閣僚は流石に殆どいないものの、党の重鎮は殆どおり、
他にも友党公明党代表、経団連会長などなど。
衆参ネジレ国会や、現政権の求心力低下など、今後も現状での体制が続くかどうかは微妙な
情勢ですが、まあ、現時点の権力に一番近いところである事は間違いない。
混雑を避けるため、早々に退散しましたが、行ってみて正解だった。しかし、会場に来場した客の
数倍はパー券は売れているだろうと考えると、アレで幾らの収益があったのだろうと、直ぐに
下世話な計算をしてしまうのは本能か職業柄か?まあ、大概の人はそれを考えるだろうけど。
とうもろこし
週末23日のシカゴ相場は堅調。基本的には供給面で強気の環境が見直され、前日の下落から
買いを呼び易い環境であった。だが、MEMORIAL
DAYを控えた連休前で、商いはやや盛り上がり
に欠けた。連休明けに発表される作付進捗率は、85〜90%と予想されているが、より注目なのは
発芽率である。この日の上昇もそれをやや先取りした感触もある。
今週は作付状況などの手掛かりはあったが、それ以上に原油相場の動向に大きく左右された。
そして、商品相場高騰により、FUNDなどの投機資金急拡大が問題視され始めた。各商品の価格
高騰の要因は様々だが、投機資金流入が続いていることも一因という見方は有力視されており、
投機資金に対する規制が導入される可能性がある。この事は今後の相場には非常に重要であり、
今後も注意深く見守る必要は感じる。
上記したことと関連があるが、GOLDMAN
SACHS社は16日、NY原油価格見通しを141ドルに
引き上げている。原油相場はそれに素直に反応を示しているが、同社は各市場で影響力は強く、
また米国政界とパイプが太いこともよく知られている。
レーガン政権では国務副長官が元GOLDMAN
SACHS共同会長、民主党のクリントン政権でも
財務長官は元GOLDMAN
SACHS共同会長であり、ブッシュ政権に至っては、大統領補佐官、
首席補佐官、財務長官などはやはり共同会長を含む元役員である。
原油相場を含めた各コモディティの行方、投機資金の規正が行われるのかどうか?トウモロコシ
にはエタノール問題、米国の政治動向も重要になっており、極めて不透明な状況であり、
細心の注意を払いつつ相場に臨まなければなるまい。
ただし、23日のシカゴ相場は、引き続きFUNDは買い越し。例年よりも適切な作付時期から
1週間程度遅れた作付けを含め、今後も益々天候相場に突入していく相場。トウモロコシ本来の
材料も、評価を下げることのないようにしたい。
さて、今週の東京は、シカゴ相場との比較で割高な期先ではなく、割安な期近から相場は重く
推移した。来月13日に納会を迎える7限が、某外商の大量実弾(渡し玉)に対して、受け手不在
の様相が濃く、採算無視で同限は大きく下落。東京定期で受け常連の某商社は、前回の納会で
受け過ぎたのか、今回は現時点で受け意欲が低い。今後は夏に向け気温が上昇するわけで、
飼料需要は低下する時期ではあるが・・・???
だが、今週に入り原油高の影響から、バージフレート(艀の運賃)の上昇が著しく、この事は東京
からは輸入コスト上昇に繋がる、
米国中西部産地で収穫されたトウモロコシは、カントリーエレベーターやリバーエレベーターといった
穀物集積基地から、ミシシッピ川をバージで下り、GULF(メキシコ湾岸の輸出積出港一帯)から
PANAMAX(穀物運搬主力船舶)にて、パナマ運河経由で本邦に輸入される。一部は陸路(鉄道)
シアトルに向かい積み出されるPNWがあるが、主力はGULFである。
上記したことは基本知識として覚えて損はないが、最近は船舶のクラス、積出港などにより経費
も大きく変わり、商社によって経費にも大きな開きが出てしまい、一概に幾ら割安だとか、算盤が
弾き難いのが現状である。
今週の期近(特に当限)の動きを見ている限り、期近まだ下値リスクは高そうだ。だが、上記した
ことが原因かどうかは微妙も、期近の売り玉をバンバン買い戻している商社も存在し、この辺の
情勢は微妙と言えば微妙だ。6月は例年、天候も作付完了と受粉期の狭間に当たり、需要面では
南米産の出回り最盛期にもなる為、余程の手掛かりがないと上値も追い難い時期ではある。
また、重い動きを演じている東京7限の納会が6/13であり、今月後半〜来月前半まで弱い相場を
見込むことは常識的にはある。だが、果たして常識的な見方で良いのだろうか?最近の相場は
変化も早い。
個人的には現状では弱気にやや分があるとは思うが、下値はそれほど深くはない可能性も否定
出来ないし、何と言っても今年の作付面積(6月末に確定作付面積として発表される)で、作付遅れ
のトウモロコシは、上値期待がそれを上回ると考えており、基本、買い方針は崩すことは出来ない。
目先の対応は柔軟な対応も、大勢買い方針は堅持して行きたい。
トウモロコシや大豆を手掛ける向きには、今は天候相場に向けて足場を固める時期かもしれない。
今年の天候相場本番を私と共に戦おう(口座開設ということです)という方がおられましたら、
是非kakigaramarket@mail.goo.ne.jpまでお問い合わせください。コメント欄しか見てない方も
おられるかと思いますが、管理人自己紹介に詳しくプロフなどを記載してます。ただの問い合わせ
でも歓迎ですので遠慮なくメール下さい。
では、今週はこれにて。皆さん、良い休日を!
18:28現在
2008.5.17
今週の某日、BLUE
MANの東京公演に行って来ました。友人に誘われて行ったのですが、
期待以上に面白く、良い意味で期待を裏切られました。日本人の感覚ではないパフォーマンス
は非常に新鮮でした。まあ、20代、30代の方向きとは思いますが、そうでない人でも楽しめる
と思います。公演は秋まで行うようなので、興味のある方はどうぞ。
とうもろこし
今週の好天による作付大幅進捗観測から、週末16日のシカゴ相場は反落。
極めて強い動きを続けているNY原油相場や、混沌としたアルゼンチン情勢を受けた大豆相場、
他市場の動きも気になるところではあるが、現在は作付を巡る天候重要期間であり、その評価を
巡る動きが最優先されて当然である。だが、今春の作付遅れはピークを超えたようで、今週の
好天から遅れは一気に挽回された可能性がある。今週始めに発表された進捗率は51%と平年の
77%から大きく遅れていたが、来週の発表では平年86%のところ事前予想は75〜80%と
平年並みに大きく近づく可能性がある。先週もあまり芳しくない天候で前週から24%進捗しており、
今週の天候や大幅遅れを挽回するために、今週は一気に30%程度の進捗はしているよう個人的
には思うが如何に・・・?
作付進捗率は毎週月曜日のセッション終了後に米農務省から週間作物進展度報告の中で発表
されるが、同時に発芽率や5月第3週からは作柄も発表される。
作付に関しては、今回の発表で一応の目処は立つと思う。だが、最終的には帳尻を合わせそう
だが、作付ペースは最盛期で最大2週間程度は遅かったのも事実で、平均しても1週間は遅れ
ていたように思う。短期間でまとまった作付は受粉のタイミングでHOT&DRYに襲われると、リスク
も高まる。近年、4月最終週で50%を超えたケースも多く、今年の作付は今週一気に進展した
としても、順調に進んだとは言い難い。タイムスケジュールの遅れは、今後の初期成育に影響を
及ぼすし、何と言っても作柄の最大の鍵を握る受粉期が、より盛夏に迎える畑が例年より多い。
また、ここまでは気温も低く、産地の一部では土中温度がかなり低いことが懸念されている。
トウモロコシは土中温度で華氏58度(摂氏で約14.5度)で発芽するが、北部の一部では40度台
のところもあるようだ。このことは14日の「日々の概況と見解」で記している。
また、作柄発表は例年のタイミングなら来週にあるはずだが、今年は発芽状況の遅れから発表は
遅れるかもしれない。だが、第一回目の作柄発表は低温と作付遅れから悪いという噂も一部で
あるようだ。
個人的には大幅な作付進捗から、週明けに失望売りが出れば面白いと睨んでいるが、そう考えて
いる向きは多そうで、果たして万人が思うような展開となるかどうか?
いずれしにても、シカゴ7限は、16日引けで591.00セントと、かなり良いところまで水準を削った
ように思う。今年は上記したよな作付遅れから、天候プレミアムは例年以上に必要と考えるからだ。
話は変わりますが、トウモロコシ相場をする上で豆知識をひとつ!
作付の終了の目安はMEMORIAL
DAYまでが理想とされる。州により作付開始もことなり、実際は
5月15日〜20日位が意識されるが、5月第4月曜日の同日が大雑把な目安となる。
天候相場最重要の受粉期を迎える目安はINDEPENDENCE
DAYが開始の合図とされる。
シカゴ市場ではこの日の7月4日は休場だが、翌営業日から天候相場のメインステージ入りとされ、
市場は一気に過熱するとされる。実際の受粉はもう10日ほど遅いが、6〜10日後天気予報など
からすれば、タイミングはこんなところだろう。しかし、今年の場合は7月下旬〜8月上旬が受粉の
ピークとなりそうだが・・・
収穫の開始とされるのがLABOR
DAYとなる。トウモロコシ云々よりも、米国社会が秋の始まりと
なる目安であるが、この日を境に収穫に向けた天候が注目される。長雨や低温、早霜などは
相場には強材料、秋晴れは当然弱材料となる。例年は収穫期の天候はややインパクトが薄い
のだが、今年は作付遅れの影響から、もしかしたら久し振りに収穫期の天候が重要になる可能性
もあるかもしれない。
このように眺めると、相場も違った側面から楽しめると個人的には思う。まあ、豆知識ということで。
週明けの東京だが、ロンドン海運市況は16日の大幅高となっている。月曜日の夜間にも影響
されるが、現時点で単純計算では500〜600円安寄りが見込めるが、果たしてそこまで下げる
かどうか?そして、週末の動きでもお分かりのように、期近はフレート高やシカゴ採算から割安な
是正という動きになっており、期先はシカゴ採算から大幅な割高であり、商社の裁定売り(シカゴ
買い・東京売り)圏内であり、週末も商社売りはかなり目に付いた。従い、寄り付かないと何とも
言えない?まあ、安寄りする公算は高いし、期先はそうだろうが・・・?
板寄せの銘柄は、場に張り付いて競りを見ていないと見逃すこともあり、皆さんはその辺はどう
考えますか?そんな時こそ、我々完全歩合のフルコミッションを相手に、通常取引の口座が効果
あると思うのですが?この件に関してはkakigaramarket@mail.goo.ne.jp
までお問い合わせを!
最後は宣伝でしたが、今週はこれにて。皆さん良い休日を!
22:40現在
2008.5.10
遅い更新となってしまいました。今日はいろいろのヤボ用がありまして失礼しました。
しかし、今週は真夏のような天候の東京や千葉でしたが、今日はあいにくの空模様で気温も
低く、冷たい雨の一日となりました。トウモロコシ産地の米国中西部もこんな天候が続いている
んだな〜と、感じた次第であります。向こうはもうちょっと気温は低いみたいだけれど。
とうもろこし
9日のセッション開始前に、月例の米農務省需給発表が行われた。今回は08/09の予想が
明らかになった。発表の印象から言えば、事前予想からはやや肩透かし気味の数字ではあった。
旧穀対象となる07/08の予想期末在庫は13億8300万ブッシェルと、先月から1億ブッシェルの
増加となったが、予想レンジ12億4000万〜14億3400万ブッシェル、予想平均13億2000万
ブッシェルであり、やや弱材料と受け止められる。
より注目された新穀対象となる08/09の予想期末在庫は7億6300万ブッシェルとなり、事前予想
レンジ4億8100万〜11億1400万ブッシェル、予想平均7億0700万ブッシェルであることから、
こちらも目先の相場にはやや弱材料と判定出来る。
だが、08/09の予想期末在庫の水準が低いことに変わりはなく、在庫率に換算すれば5.97%
となっている。08/09の生産高(現在作付中の新穀)は、121億2500万ブッシェルとなったが、
米農務省は2月のアウトルックフォーラム(農業展望会議)で示した単収154.9から1ブッシェル
引き下げた153.9ブッシェルとしたことや、3月末の作付面積8601万エーカーから弾き出して
いる。単収の引き下げは今春の作付遅れに配慮したと推測される。今後はこの単収が伸びるのか
低下するのかを巡る攻防になるが、それが天候相場の所以である。また、作付面積はもう少し
増えるという見方が、4月中は市場関係者の間で多数だったが、現在は降雨による作付遅れから
その見方を疑問視する意見も増え、見方は割れているのが現状である。作付面積に関しては、
6月末に米農務省が実地調査をした上で、確定作付面積として発表する。
従い、08/09の数字に関しては、目先はやや弱材料とも言えるが、長期的に診れば強材料とも
言える。9日にシカゴ相場は期近2本は小幅軟調な動きも、新穀限月は堅調だったことも、それを
肯定しているのではないか。
今週後半の強い相場は作付遅れもあるが、米農務省発表に期待感(売り方からは警戒感)が
先走った印象があり、この発表内容では9日の相場は妥当かと思う。東京市場からすれば、
夜間セッションで買われていた分、反落しているのだから。
これで相場の焦点は作付進捗状況に戻るが、今週も産地の天候は降雨が目に付き、果たして
この一番作付をしなくてはいけないこの時期に、果たしてどの程度作付が出来たのだろうか?
12日のセッション終了後に発表される作付進捗率次第では、一息付いた相場は直ぐに買われる
可能性はある。逆に、先週の27%の進捗率から一気に50%を大きく超えるようならば急反落
に見舞われる可能性はあるが、ネット上で産地の天候を見る限りは・・・
9日の「日々の概況と見解」にも記したが、作付は平年よりも2週は遅れていると思う。そうなると
受粉期のピークは例年7月中旬〜下旬だが、それはよりHOT&DRYのリスクの高い8月にずれる
可能性がある。また、受粉期の気温がそれほど高くなく無事に受粉期を乗り切っても、そうなれば
秋の訪れが早いという思惑も生まれ易く、収穫前に早霜の被害を受ける可能性も浮上する。
今から秋の話は気が早いかもしれないが、作付遅れは全てのスケジュールに狂いが生じ、
買う口実はいくらでも見つけられる。また、作付遅れを挽回するために早生種を作付する手も
あるが、早生種は単収がやや劣る。
例年、受粉期を無事に乗り切れば、天候プレミアムは外れていくのだが、今年の場合は収穫に
目処が立つまでは天候プレミアムは外せないかもしれない。
原油相場の動向や、僚友である大豆相場などとの兼ね合いはあるが、今年の相場は6ドル台
に止まらず、7ドル台を見る可能性は十分にあると考えても無謀ではなく、天候次第では10ドル
なんて可能性すら浮上する下地はある。でも、このまま作付ペースが上がらずに、夏は確りと
暑く猛暑となったら、一体供給は確保出来るのだろうか?最悪(買い方には望ましいが)の天候
となったら、米国は通常通りに輸出を行えるのだろうか?まあ、ここまで書くと妄想か?
12日(現地11日)の夜間次第も、週明けの東京は流石に軟調な出足となる公算は強いが、
基本的には下値不安は低い。東京は2月〜3月の上昇時と似たような手口になってきている。
期先を中心に大量の商社売りに対して、大手筋は買い方に陣取る向きが多い。
採算の取り方で計算は変わるが、東京期先はシカゴに比較して割高である。だから商社は
売るのだ。だが、3月の東京高値時点から比較すると、今回の方が割高感はやや大人しく、
そういう意味ではまだ買い余地があるとも言える。
東京の日柄面などが気になり、買いポジションを今週大幅に縮小方針を打ち出したが、週明け
からまっ逆さまに下がらないと違和感がある。週明けの夜間や東京寄り付きの気配を重視したい
のだが、やはり相場はまだ買い?
お問い合わせを頂く折によく受ける質問で、取引枚数や入金額のことがある。ザックリと言えば、
私も弊社岡地も、特に取引制限は設けていない。まあ、部署や担当により一概には言えないが、
個人的には特には設けていない。だが、ご提案させて頂いていることは、取引枚数は総建玉で
預かり証拠金の半分は超えないように心掛けることを金科玉条としており、取引のワンショットの
枚数は、預け証拠金の10%を目安にすることだ。例えば、100万円の預け証拠金ならば、
ワンショット(一回分の注文のこと)1〜2枚、1000万円ならば10〜20枚、そして、総建玉は
100万円ならば現在の委託証拠金(6万円)ならば8枚が限度、1000万円ならば80枚程度と
なる。勿論、お客様の指示次第ではある。まあ、あとは逆に行った時の損切りである。
まあ、こんな調子でお客様とお付き合いさせていただくケースが多いですが、お問い合わせなど
あればお気軽にメールkakigaramarket@mail.goo.ne.jpか、月曜日に電話でもください。
では、今週はこれにて!
23:50現在
2008.5.6
GW最終日となりました。皆さんはどのように過ごされましたでしょうか?私は今日を含めて
ジムに2回と、映画鑑賞と買い物に一日、そしてDVDは4本観ました。あまり普段の休日と
変わりなく過ごしました。そして、今日は土曜日でもないのに当サイトの更新であります。
えっ、他にすること無いのか?寝ても覚めても相場が気になる因果な稼業なんで・・・
とうもろこし
週明け5日のシカゴ相場は急落。旧穀の7限や9限は20セントに迫る大きな下げ幅となったが、
あそこまで売られた理由は今一つハッキリとしない。一応、この日発表された週間輸出検証高が
事前予想レンジをやや下回り弱材料視されたことや、作付進捗ペースが改善するという思惑、
引け後に発表される作付進捗率が意外と良いという噂など、売る理由はあったのだが、下げ幅
を考えると理由付けにはやや弱いか?兎に角、意外な大きい下落を余儀なくされた。
だが、引け後に発表された作付進捗率は、27%に止まり事前予想レンジの下限と評価出来る。
当欄3日のコメントで25%以下強材料、35%以上弱材料としたが、6日の相場は30%以上の
作付進捗率を見込んでいた節もあり、27%は強材料と言ってよいだろう。しかも、作付最盛期に
当たるこの時期で一週間で17%(先週の進捗率は10%)の進捗状況では・・・
ちなみに、今回の作付進捗率は、5月4日現在である。
また、同時に発表された発芽率は4%と平年の17%からこちらも遅れている。作付ペースが遅い
のだから、発芽率が悪いのは当然ではあるが、土中温度の低さが一部では指摘されている。
平年の作付は4月最終週と5月第一週が最盛期である。過去3年で見ると、07年は5月第一週
が30%に進捗、06年は4月最終週が27%の進捗、05年は5月第一週の27%進捗、これらの
週が作付期の中でも最高に進捗を見せた。ちなみに、07年は比較対象になる5月6日現在で
53%、06年は5月7日で70%、05年は5月8日で79%である。
毎年、作付面積が違うのだから、進捗率のペースを採り上げてもどこまで意味があるのかは
分からないが、今回の4日時点で27%は、平年のこの時期一週間分の作付進捗分に止まった。
そして、例年は5月20日前後の発表では、90%以上の作付進捗は確保している。今年はあと
2週間で63%の進捗をしないと追いつかない。トウモロコシの作付は地域により多少異なるが、
5月15日〜20日までには済ませないと、単収に影響を及ぼす可能性が高まる。また、盛夏に
受粉期を迎えないように、遅く作付した畑には単収がやや劣る早生種を作付する農家も存在
するのだ。そして、大豆からトウモロコシに作付転換が3月末から叫ばれていたが、そのシナリオ
はほぼ不可能になったと思われる。場合によっては、3月末の米農務省の示した作付面積
8601万エーカーの達成も覚束ない可能性も。
現在の相場水準が適正なのかどうかは議論が分かれるところだが、この作付状況だけで相場を
語れば、買われるのが当然と解釈出来る。この2週間で作付を間に合わせたとしても、大豊作の
条件である順調な作付とは今シーズンは言えないだろう。ザックリと言えば、平年よりも作付は
2週間は遅れている。と言う事は受粉期も平年よりも2週遅れとなり、夏の天候リスクは非常に
高いだろう。
相場は他のファクターも多く、作付状況だけを採り上げた今日のコメントはやや乱暴ではあるが、
兎に角、作付状況は深刻な状況と言っても過言ではないと思う。
現在、シカゴは夜間セッションで上昇はしているが、上げ幅は非常に小さい。これは夜間だから
なのか?それとも目先の相場にヒントを与えているのだろうか?個人的には今晩の本セッション
に期待している。
明日から東京も場が再開します。では今日はこれにて!
18:48現在
2008.5.3
GW中ですが皆さんは如何お過ごしでしょうか?私は普段の休日と変わらず、ジム通いと
DVD三昧です。あっ、明日は家内と映画に行く予定です。そうそう、29日は房総半島先端の
館山まで仲間と釣りに行きましたが、釣果は・・・
話は変わりますが、GW前の4月某日、都内某所であのアントニオ猪木さんに遭遇しました。
あるお店に遊びに行ってたのですが、席に座り連れの方と一緒にホステスさんと話が弾んで
いる時に、新しいお客さんの一団が我々の直ぐ横の席に案内されてきた中に、ガタイの大きな
御仁が一人。それが猪木さんでありました。うわ〜、猪木だ〜と熱い眼差しを送っていたら、
目と目が合ってしまったところ、何と、微笑んで頂きました!思わず「昔、ファンでした」
「応援してました」と言葉が口から出てしまったのですが、何とあの声で「ありがとうございます」
と言葉をかけて頂きました。
夜の街で有名人と遭遇することはよくありますが、今まで遭遇した有名人の中でもダントツの
大物。何と言っても偉ぶってなく気さくな感じで最高でした。私と同年代なら分かると思いますが、
彼の全盛期は偉大過ぎます。
我々が店を出るときに、ずうずうしく握手をお願いしたら、言葉が終わらないうちに、スッと手を
差し伸べて頂き、本当に感激でありました。まあ、本当は闘魂注入(ビンタ)をして欲しかった
のですが、流石にあちらもお連れ様がおりますし、ホステスさんに挟まれて歓談されてました
から、そこまではね〜。しかし、初めて連れていってもらった店でしたが、ホステスさんも綺麗で
感じが良く最高の店でした。そして、それ以上にやはり猪木最高です。でも、あの店、お勘定は
一体幾らだったんだろ?自分の懐じゃあーもっと頑張らんと行けんな。また行きてえ〜。
しかし、普段はあまり有名人や他人の事は書かないようにしてるのですが、どうしても今回は
書きたくて。兎に角、元気を頂きました。元気があれば何でも出来る。相場も当たる?いや、
当たるように、常に元気で行きましょう。まずはこの連休で充電して、7日からの戦いに備え
ましょう!
とうもろこし
週末2日のシカゴ相場は小幅軟調。買いポジションの膨らんでいるFUNDの手仕舞い売り、
エタノール優遇政策に関して見直し気運の高まり、来週発表される作付進捗率が意外に良い
などという見方が相場の高値を抑制したが、2〜3日にかけてベルト広範囲の降雨や、6日の
降雨予報など、降雨がちの天気予報が下値も支えた。
5日引け後に発表される作付進捗率は、事前予想で当初は20〜25%となっていたが、
現在は25〜35%という見方に変化してきている。一部では先週の発表が東部などの一部で
過小評価されたという噂もある。だが、平年の63%、昨年の53%からは大きく見劣りし、
作付遅れ挽回とまではいかない。昨年は4月最終週から5月最初のこのタイミングで、一週間
で一気に30%進捗した。今年は仮に30%進捗しても40%止まりである。だが、今週の天気
では果たしてそこまで進捗出来るのだろうか?25%以下なら強材料視される可能性は高く、
35%を超えるようなら弱材料となりそうだが・・・?
いずれにしても今春の作付は遅い。今後の進捗状況にもよるが、既に一部では大豆からの
転換が進まずに、3月末の米農務省予想通りに落ち着くという見方と、更に3月末の8601万
エーカーの達成も厳しいという声も浮上しているようだ。まあ、その辺の状況は今後の天気次第
ではあろうが・・・?
作付けは早めにある程度進捗し、あとはある程度時期を分散することが望ましいのだ。この方が
夏の天候リスクが分散出来るからだ。だが、今年の場合は、作付を間に合わせられるかどうか
が精一杯で、そこまで余裕をもった作付は厳しい情勢になっていることは間違いない。
地域にもよるが大規模農家では、かなり作付遅れに対して懸念を抱いているようだ。
エタノールに対するネガティブな意見も浮上しているが、その辺の考え方は「日々の概況と見解」
で1日に持論を述べているので参照して頂きたい。だが、けして軽視もしてはいけない。
昨年からの上昇相場は、供給よりも需要面からの突き上げであり、天候相場突入と言っても、
需要の後退が大きくなるようなら、天候面など供給不安を煽るような材料で買われた場面が、
実は売り場になるなんてシナリオも有り得る。トウモロコシは食品(畜産向け飼料)という側面は
今後も変わらず、基本的には需要が大きく落ち込む可能性は低いと見ているが、相場水準が
過去に経験のない水準だから、僅かな需要減少でもあれば相場はどう転ぶかは何とも言えない。
ただし、世界の輸出市場で60〜70%程度を牛耳る米国産の動向は重要で、今年の供給に
関しては、昨年から作付面積の減少、現在の作付遅れなど不安な要素が満載であるわけで、
相場はやはり強気スタンスが望ましいと考える。
来週の東京関しては、5・6日のシカゴもあり、この場では怖くて語れない。
もしも、5日に大きく相場が変動するとか、作付進捗率が意外な数字でも出た場合は、この
「週刊版」を更新するかもしれません。まあ、連休中でもありあまり期待はしないでください。
2日にもコメントしましたが、激励メールなどあれば嬉しいです。では、今週はこれにて。
20:05現在
2008.4.26
とうもろこし
週末25日のシカゴ相場は、セッション序盤は大きく値を飛ばし、7限は一時6ドルを回復する
などしたが、終盤にかけて値を消し旧穀は1〜2セント高、新穀は前日比4セント強以上上昇
して引けた。序盤の上昇の背景は、前日にミズーリからウィスコンシンなどが豪雨となったこと、
アイオワ中部〜北部は予報以上の降雨に見舞われたこと、など足元の天気を手掛かりにした
ことや、来週の予報も作付作業に芳しいものでないことが買いを誘った。そして、来週28日
セッション後に発表される作付進捗率が、事前予想で一部の予報では10%と(17〜20%
という予想が主流ではある)昨年の23%、平年の42%を大きく下回ることなどは、非常に
大きな手掛かりとなった。
だが、大豆や小麦の軟調な動き、食料価格高騰に対する不満の高まりから、FUNDに対する
規制観測や、米国エネルギー政策に対する批判の高まりからエタノール需要に対する不安
などが、相場上昇に対して慎重な見方が交差した格好で、終盤の値を削る動きとなった。
産地天候だが、25〜26日にかけても、イリノイ東部〜インディアナ西部を中心に、0.5インチ
以上の降雨に見舞われていた。
今後の予報では、来週も雨勝ちな予報だが、30日までは降水量も限定的で、作付が可能な
状況にはなりそうだ。だが、月替わりの1日は再び降雨予報が強い。また、気温は26日が
平年並み〜低め、27日〜5月1日は平年より低め〜大幅に低めとなっている。
6〜10日後予報では、気温は平年並み〜低め、降水量は平年並み〜多めであり、作付に
適した天候は予報通りならば当面は厳しい。
個人的にはここまでの作付進捗状況と、当面の天気予報だけで相場を語れば、買い有利と
判断するに十分過ぎると思う。だが、上記したような食料価格に対する不満や、エタノールや
FUND悪者論も幅を利かせてきたことは相場を弱気にも導く。
本来、天候重要期に入っていることで、天候に勝る要因はないのだが、相場水準が過去記憶
に無いレベルの為、天候ばかりを語ってもいけないのかもしれない。
ただし、現在置かれているトウモロコシの状況は、今年は完璧な天候のもとに供給を確保する
ことが非常に重要であり、現在はそれが難しくなりつつある状況である。
現在の作付遅れは、5月上旬に挽回が可能ではあるが、現時点で天気予報は今一つであり、
市場は少し楽観し過ぎているようにも思える。また、作付遅れは今の相場に十分に織り込んだ
という意見もあるだろうが、果たしてそうだろうか?
東京に関しては、手口のことなどいろいろあるのだが、書けないことも多く・・・
だが、やはり買いに魅力を感じてしまう。しかし、最近は東京立会い時間中のシカゴ夜間相場が
本当に当てに出来ない。シカゴ夜間の逆に相場を張っていれば相場は獲れる?
来週は29日が休みでもあり、世間一般は今日からGWらしい。しかし、相場に携わっている向き
には、28日、30日、1日、2日と4営業日もあります。しかも、トウモロコシには今年の作付を
巡って4月最終週〜5月第二週までは非常に重要(地域により異なるが、5月中旬以降の作付は
単収が低下する可能性がある)である。ボーっとしている暇は無い!何がGWだ〜。相場、相場、
相場。こんな時こそ相場だ〜。えっ、ボ〜としてた方が良い結果がでそう?まあ、その可能性も
あるね。しかし、建て玉のある向きには、普段以上にリスク管理をし、東京休日もシカゴ相場には
注意を払いつつ、GWを楽しんでください。では、今週はこれにて!
19:40現在
2008.4.19
とうもろこし
週末18日のシカゴ相場は小反落。一部天気予報で降水量がやや低下したこともあり、利喰い
売り先行の流れとなる。だが、来週21日セッション後に発表される作付進捗率が、事前予想で
5〜9%に止まり(INFOMA社は7%と予想)、平年を10%前後下回る見通し。また、「もみ米」の
相場がここにきて急騰していることなどは相場を支えた。
作付進捗率に関しては、18日の「日々の概況と見解でも述べたが、INFOMA社は21日に次の
28日(現地27日時点の予想として)の予想も出しており、18%としている。予報では来週後半も
降雨がつの予報となっており、今月中に作付作業が軌道に乗る可能性は低そうだ。
GOLDMAN
SACHS社は今年の米国トウモロコシ作付面積を8800〜8900万エーカーと見通しを
示し、米農務省3月末の8691万エーカーを上回ると予想した。これは作付面積調査時点から、
大豆とトウモロコシの価格差が縮小したことから、農家のトウモロコシ作付意欲が高まったと判断
したようだ。市場関係者の間ではこの予想は概ね同意されている。だが、上記したように、問題は
トウモロコシの作付ペースが上がらないことだ。今月最終週からは大豆の作付進捗率の発表も
開始されるが、大豆の作付も今後は意識されるわけで、トウモロコシは高単収を得る条件として、
5月の上旬に作付を済ますことが理想(地域により時期は多少異なる)とされ、トウモロコシの作付
予定が大豆に流れる可能性はある。兎に角、今後2〜3週の産地天候が重要だ。
18日に顧客やメール会員には流したが、CBOTに上場している「もみ米」の相場が約定新高値を
取るなど急騰した。豪州の減産を切っ掛けに、需給逼迫懸念が高まり、主要輸出国である中国や
ベトナム・タイ・インドなどが輸出規制を打ち出しており、投機資金の流入も活発化している。
我が国は幸いにも「米」に関しては自給率も満足に足るものだが、もしも、「米」が足りなくなれば、
やはり小麦などが代行することになるわけで、「米」の需給タイトという問題は、穀物全体に影響を
及ぼすと考えねばなるまい。
シカゴ相場はやはり上値に対する期待が先行する。だが、残念ながら東京は一時の買い人気は
低迷中だ。市場の有力プレイヤーの買い姿勢が鈍いからだ。それに加え、東京の期先はシカゴに
比較して割高感があり、買いたい向きからも敬遠されている。
逆に東京期近はシカゴに比較して割安感はあり、○限や○限は商社としても売れるサヤではない。
従い、売りポジションを保有している商社も、期近に関しては間断なく入っており、期近が相場水準
を支えている。
週明けの東京は113円台の円安でもあり、週明けの夜間セッションが暴落でもなければ小幅堅調
な出足となりそうだ。だが、買い気は今ひとつかもしれない。しかし、市場を見渡すと買いたい人気
よりも、買い控えか売りたい人気の方が勝っていると思え、「人の行く裏に道あり花の山」という観点
から考えれば、買いが正解なのかもしれない。
根は強気の私自身も、当面は逆張りという意識は強い。だが、何か事が起きれば上値余地が
非常に大きい相場であるという認識を持って相場に臨みたい。
今週のコメントはこれにて。皆さん良い週末を!
22:00現在
2008.3.29
とうもろこし
週末28日のシカゴ相場は堅調。ストライキを続けていたアルゼンチン農家が、ストの一時停止を
宣言したことから大豆相場が急反落となり、それを嫌気してセッション序盤は重い展開を余儀なく
されていたが、GOLDMAN
SACHS社が今春のトウモロコシ作付面積を前年比10%超下回る
8410万エーカーとしたこと、日曜日〜火曜日にかけてコーンベルトの90%で降雨が予報され、
東部の一部では洪水懸念があること、南部では作付遅れが懸念されることなどが手掛かりと
なり、急落した大豆相場を尻目に堅調な相場で週を終えた。
上記したGOLDMAN
SACHS社の作付面積予想8410万エーカーは、かなり強気の見方であり、
もしこの数字が現実のものとなれば相場は更に急伸する可能性はある。現時点でアナリストの
事前予想平均は8738万エーカーであり、市場関係者の一部では8600万エーカーを下回れば
強材料視出来るという評価もある。
言うまでもなく、天候相場というのは、今年の作柄が良いか悪いかを巡る相場であるものの、
その作柄が=今年の供給量ではなく、その元となるのが作付面積である。果たしてどのような
数字が示されるか?大注目の作付面積は、米農務省より31日セッション開始前に発表される。
米農務省発表そのものは事前に漏れることは無い。厳密には無いと信じているし、映画「大逆転」
のようなことはないだろう。しかしながら、事前予想で足並みを揃えて低い数字が並んだ事は、
そうなる可能性は高いのだろう。問題は目先の相場に影響する、どの程度の数字が示されるか?
8600万から下の数字が示されれば、やはり相場は買われ易く、6ドルが視野に入る相場に繋がる
可能性はあるだろう。逆に弱材料が示されても、8800万程度からば下値余地は乏しいと思う。
年々右肩上がりで目先も好調な需要を賄うには、如何にも今年の作付面積は少なそうで、完璧な
天候が求められる環境になりそうだ。そして、作付前半の天候はどうも思わしくない。
作付面積の数字次第で上値の目標値や相場の速度は変わるが、強気方針を採用して戦うべき
相場に映る。
東京に関しては、個人的には24日で底入れした可能性を感じている。まだ、金融不安や場合に
よっては作付面積で弱材料が示されるなどで、もう一度大きく下に振れる場面も否定はしないが、
基本、買いで良いと考えている。また、来月は15日に5限納会もあるが、現状では売りハナ気配
濃厚で(受け予定玉が渡し予定玉を上回る状態)あり、期近が大きく崩れる可能性は現状では
薄い。だが、東京は先限のみは割高感がまだ強い。相場が上昇を鮮明にしている場面では、
買い人気は先限に集中し、期近よりも上昇は大きくなる可能性があり、割高な先限をあえて買う
のか、この限月は避けて中限(個人的な推奨は9限)を攻めるかは、各々のスタンスにもよる。
大豆
週末28日のシカゴ相場は、新しい値幅制限が功を奏したようだ。この日から70セントの制限幅が
採用されたことは、25日の「日々の概況と見解」で記していたが、これまでの制限幅50セントの
変動に相場は止まらなかった。
まあ、それはそれとして、トウモロコシと異なり作付面積がやや大きなものになる可能性が高い
ことや(事前予想平均7152万、昨年実績6363万)、トウモロコシ買い・大豆売りの動きがあり、
このところ強材料視されていた、主要輸出国であるアルゼンチンの農家によるストライキが収拾に
向かう可能性が浮上したことが、この日の大きな下落を演出した。
アルゼンチンの農家によるストライキは、16日間続いていたが、農業団体幹部が政府と話し合い
に応じる為、一時休止を宣言した。だが、スト準備態勢は維持するとしており、話し合いが物別れ
に終われば、再びスト突入の可能性もあり、情勢は極めて流動的である。もしも、この日の下落の
真意がこのスト収拾見込みによるものならば、この下落は買い場になる可能性はある。
作付面積は弱材料になる可能性はあるものの、大豆相場はこのところ大きな値動きはしている
ものの、何やら「腰」が入ってないように思う。上昇でも下落でもだ。一方で、トウモロコシは大豆
に比較して腰の入った上昇をしているように移り、先行して作付作業が開始されるトウモロコシは
天候面からも買われ易い環境であり、場合によってはトウモロコシの作付面積が強材料となり
相場が上昇した場合、大豆は弱材料が示されてもトウモロコシに支えられる可能性もあるかも
しれない。また、28日のセッション終了時点で、新穀ではトウモロコシと大豆は1対2.13となり、
大豆はトウモロコシに比較して割安感も浮上してきている。
東京も基本的には買いと睨んでいるが、個人的に特別推奨することはない。現在の相場と市場
の設計がミスマッチだと考えるからだ。入場は出来ても退場がスムーズに進まない市場では・・・
来月から証拠金アップや値幅制限の拡大はあるものの、現在の環境を考えると焼け石に水だ。
まあ、丁半博打と割り切って参戦も有りではある。
今週のコメントはこれにて!東京は桜が満開ですが、皆さんの地域ではどうですか?
今月の急落により、「サクラ散る」なんて人もいるかもしれないですが、私も今年の桜はやや切なく
感じています。しかし、市場に滞在している限り、挽回のチャンスは幾らでもあり、何やらその気配
も感じられる今年の相場。本当の桜は散っても、「サクラ咲く」となるように頑張りましょう!
では、良い週末を!!!
18:32現在
2008.3.15
とうもろこし
週末14日シカゴ相場は急落。セッション序盤は夜間セッションの強い流れを引き継ぎ、また、
INFOMA社による作付面積予想がトウモロコシにとって強材料であったこと、来週の天気予報が
ベルト東南部で豪雨となることで、作付け遅れ懸念の台頭などが手掛かりとなり、堅調な流れと
なっていたが、大豆・小麦相場が急落したことや、米金融大手BEAR
STEARNS社がNY連銀など
から、緊急な資金供給を受けるなど信用不安が高まり、NY株式相場の暴落したことも、FUNDの
手仕舞い売りが連想され、穀物市場全体も直撃して急速に値を沈めた。
米穀物調査会社大手INFOMA社が発表した作付面積予想では、今春のトウモロコシの作付面積
8750万エーカーとなり、同社前回予想の9004万エーカー、米農務省OUTLOOK
FORUM
(農業展望会議)の9000万エーカーを大きく下回り、トウモロコシにとっては強材料と言える。
だが、同時に大豆は7130万エーカーとし、同社前回6897万エーカー、米農務省7100万エーカー
から上方修正となり、こちらは弱材料となっており、大豆が弱い分を考慮すれば、中立〜強材料と
いう評価が妥当か?
トウモロコシは大豆よりもやや早い、4月中旬から作付作業が本格化するが、ベルト東南部では
それよりもやや早い。そして、来週の同地域の予報では豪雨の可能性があり、作付け作業の遅れ
が懸念されている。
結局、この日のトウモロコシ相場は、トウモロコシ独自では上昇して不思議のない条件であったが、
金融不安の台頭、株式相場の下落などから、景気後退懸念が相場を圧迫した。
だが、ファンダメンタルズからは大きく売られる環境でもなく、
また、NY金は連日の高値更新、
NY原油は5日ぶりに反落するなど、コモディティ全体としては地合いに変化もなく、過度の景気後退
懸念で下落した場面は買い場になる可能性はありそうだ。
大豆
週末14日の相場は非常に弱い展開を余儀なくされた。トウモロコシと異なり、INFOMA社の示した
作付面積がやや大きかったこと、ブラジルの収穫が順調なことなどから、米国産からブラジルなどの
南米産に需要シフトも思惑されており、FUNDなどの手仕舞い売りが進むようならまだ下値を見る
可能性も否定出来なくなってきた。だが、このところの下落幅は米国農家にとって好ましいものでは
なく、トウモロコシと比較して大豆作付の意義は低下しており、相場が更に下落すれば作付面積の
現象に繋がり易く、トウモロコシとのバランスにもよるが、下値は深いとも思えない。なによりも、米国
の在庫水準が低いことは間違いなく、いずれは見直されることになると思う。大豆相場の鍵を握る
のは、目先は原油相場になるのかもしれない。
さて、東京の週明けは、トウモロコシ・大豆共に大幅安で始まりそうだ。だが、週末から有力大手の
買い戦線復帰など、相場は買い意欲も回復してきている。ドル円の100割れ水準にも市場は慣れ
てきており、週明けは手口には注目で、目先直ぐに買えるかどうかを見極めたい。
今週のコメントはこれにて。我が家の周辺は素晴らしい天気であり、本格的な春の訪れを感じます。
このところやや苦戦している相場は忘れ、楽しい週末を過ごしてリフレッシュしてみようかと思います。
皆さんも良い週末を!
12:21現在
2008.3.8
大豆
週末7日CBOT大豆は大幅続落を余儀なくされた。引き続き中国が大豆油の政府在庫放出の
観測から、FUNDの売りから値崩れした。中国の在庫放出は植物油50万トンという噂もあるが、
事実関係は確認には至ってない。また、大豆に関してはこのところの相場上昇から、今春の作付
意欲が高まっており、大豆の作付面積は米農務省主催のOUTLOOK
FORUM(農業展望会議)で
示された7100万エーカーを上回るという見方が多く、それに加え今春の天候が春先は降雨がちな
予報もあり、作付け時期が数週間先行するトウモロコシから大豆によりシフトするという見方も重なる
など、需要面・供給面双方から相場は弱気にさせた。
中国政府による在庫放出は、現状ではまだ確認されたわけでなく、何やら過大評価されている気は
する。また、作付面積は確かに一時の相場水準ならトウモロコシと比較して大豆作付意欲は高まった
ろうが、現在の急落した相場水準では一概に大豆有利とも言い難い。
相場が弱材料に反応し易い、弱材料に受け止め易い、という環境に陥ったのは間違いはなく、急反発
を演じるには強烈な強材料の出現がないとやや厳しいか?だが、極端にファンダメンタルズが変化
したわけではなく、NY原油などは新高値を更新していることなどもあり、そう時間の掛からない間に
軟着陸しそうな気はする。
東京は取組も少ないだけに、一旦流れが傾くと大きく上昇していた相場だけに、まだまだ厳しいものを
感じる。週明けも売りは約定が厳しく、買いはまだ時期尚早と睨んでいる。
とうもろこし
週末7日CBOTトウモロコシ相場は、大豆相場に完全に足を引っ張られ暴落。ハッキリと言って、
トウモロコシが売られた独自の理由は全く見い出せない。だが、大豆相場が3限で100セント超の
下落、5限以降は50セントの制限安を見せ付けられれば、こちらも20セントの制限安に至っても
仕方がないところ。また、FUNDはトウモロコシの買いポジションが大きいことから、手仕舞い売りを
出してきたことも制限安までの下落に導いた。
週明けの東京は夜間の入り方にもよるが、期先は制限安に達する可能性が高いか?だが、問題は
期近である。安寄りはするだろうが、期近2〜3本は制限安を免れる可能性もあるし、期近に関して
言えば週明けの突っ込みが買いになる可能性も排除は出来ない。まあ、「火中の栗」ではあるが?
個人的にはやはりこの相場は買いと映るが、7日の「日々の概況と見解」にも記したが、買い玉は
11限から手前の限月の方が維持し易いと思え、期先は相場の流れが落ち着くまでは、無理に
攻めることは慎重に運びたいと考える。
目先、急な戻りは売りを浴びる可能性はあるが、大豆に比較すれば下値は浅いように思う。
今週のコメントはこれにて。買い方の皆さんにはやや憂鬱な休日になりましたが、ここまで良い戦い
をしたわけですから、ここは売り方に敬意を表しましょう。こんな時は思いっきり相場から頭を切り替え
て休日を過ごしたいものですね。それに、色々な意味で春はもうすぐでしょう!
23:00現在
2008.3.1
早いものでもう3月に入りました。年初から2ヶ月、金融市場からコモディティまで大荒れの相場が
続いたことも、時間の進行が早いイメージに一役買っているのかもしれません。
TVでもペーパーでも、経済関連の報道を見れば、「モノライン」という活字が躍らない日は無かった
と思います。何やら一頃の「住専」報道を思い出したのは私だけではないでしょう。
そう言えば、WSJ紙は株式や債券市場への警戒感から、行き場の失った投機資金がコモディティに
流入し易い環境と報じているようだ。
米国ではなく日本にいる我々ではありますが、大きな資金の流れは無視出来ず、今後も激しい相場
展開が予想され、時間の経過が速く感じることはあっても、遅く感じることはなさそうです。
梅の季節から桜の季節、そして、ヒマワリが咲き誇る季節もあっと言う間に過ぎ去りそうです。
心して、相場に取り掛かりましょう。
とうもろこし
29日のシカゴ相場は、セッション開始当初は月末の利喰い売りや、高値警戒感から売り先行の流れ
となるが、中国の旺盛な大豆需要、とりわけ大豆油の需要の高まり観測が大豆相場を押し上げ、
100ドルを超えているNY原油相場の影響も相場を強気に導き、小幅ながらも堅調に2月を終えた。
今春の作付面積に対する見方も、米農務省見通しの達成を疑問視する声もあるようだ。確かに
小麦・大豆・トウモロコシの合計作付面積が、昨年から730万エーカーも増えており、その実現性を
疑問視する声が出るのは当然であり、現状では経費を差し引いても、小麦や大豆を作付する農家
も増えてくるだろう。だが、当サイトでも再三指摘しているが、米国農家のトウモロコシ志向は強く、
今後も今春の作付面積を巡る思惑は、相場変動の重要な口実になるだろう。
週明けの東京は、シカゴ高を帳消しにする103円台の円高があり、計算上は小幅安で寄り付く
可能性がある。だが、今週後半、東京期近は商社買いも散見され、期近が下げ渋るようなら期先は
上昇に転ずる可能性も。フレート(海上運賃)も上昇しており、円高で売られた場面は買い場になる
可能性は排除出来ない。
大豆
29日のシカゴ相場は、期近を中心に大幅高を演じた。引き続き大豆製品、とりわけ大豆油相場が
大豆相場を牽引している。週末のアジア植物油市場が、大連の大豆油相場が4%高、マレーシアの
パーム油相場は、史上初の4000リンギ突破など、引き続き大幅に買われていることも相場を強気に
導いている。
大豆油に関しては、上記したアジア植物油価格に対して、米国産大豆油価格がまだ競争力があり、
需要面の支持を当面失う可能性が低いとの見方が有力のようだ。
週明け東京は103円台の円高もあり、シカゴ高をほぼ帳消しにしており、計算上はプラマイゼロか?
だが、ドル安は現在のコモディティ買いのテーマとなっており、ドル安が続けば米国市場でコモディティ
全般は下げ難いだろう。だが、円相場はドルに対してまだ天井感が低く、まだ円高は続く可能性が
あり、その辺の状況には注意を払いたい。個人的には円高で下げた場面は買い場と睨んでいる。
今週のコメントはこれにて。皆さん、良い週末を!
22:55現在
2008.2.23
昨日は「日々の概況と見解」が更新出来ずに失礼しました。コメントは用意出来てたのですが、
アップするのに・・・言い訳になるか。
まだまだ寒い日が続いてます。土日は家の事などやることがありますが、時間をみつけては釣り
などに行く私ですが、流石に年末からは釣りに行くような天候ではありません。もう少し暖かく
なるまでは、アウトドアは厳しいので、ジム通いか家でDVD鑑賞か読書ですね。
読書の話になりますが、文庫本の小説なら年間で40〜50冊は読んでいるでしょうか?数えた事は
ないので正確なところは分かりませんが、これって多いのでしょうか?まあ、そんなことはどうでも
いいのですが、最近面白かったのは乃南アサの「しゃぼん玉」です。彼女の小説は初めて読んだの
ですが、なかなか面白かったかな。
読書も良いけど早く暖かくなって、釣りにでも行きたいや。あっ、そうそう、さる人にゴルフを始める
ように言われてるんだった。でも、ゴルフは20代の時に2度ほどコースに出たけれど、ボーリング並み
のスコア(ヤバ過ぎ)を記録し、それ以来遠ざかってるんですよ・・・それに道具ももう無いしどうしよう?
では、そろそろ本題へ!
とうもろこし
22日はセッション前にOUTLOOK
FORUM(農業展望会議)の要点が明らかになったが、事前に
噂された予想期末在庫減少が、12億4300万ブッシェルに止まったことは、期待が先行していた分
売りを誘った。一方で週間輸出成約高は、事前予想レンジ上限を上回るスコアとなり、引き続き
レーショニング(価格高騰による需要減退)は確認出来ないこと、大豆や大豆油が堅調なことは
相場の下値を支えた。
OUTLOOK
FORUMで他の注目点は、作付面積が9000万エーカー、単収154.9ブッシェル、
生産高128億1000万ブッシェルであるが、農産物全体の作付面積が大きく増えており、実現を
疑問視する声もある。また、ここ数年単収は伸び悩み傾向が見て取れ、この単収も実現を危ぶむ
声もある。まあ、その辺は議論が分かれるのは当然であるが、単収は兎も角も、今後はやはり
作付面積の予想を巡る相場になるだろう。
正直、トウモロコシの相場はまだまだ高値を期待しているが、それは天候相場に突入してから
だと考えており、今すぐ大きく高値を買うには手掛かりがやや不足しているような気もする。
また、この時期に高値を買うと、作付面積を呼んでしまう可能性もあり、果たして・・・?
3月末に発表される、米農務省が農家から聞き取り調査を実施した上で発表される、意向作付
面積の発表までは、5限で5ドルを割り込む可能性は低いと思うが、6ドル台に台替わりするのも
ピンとこない。当面は5ドル台での上下激しい攻防か?
週明け東京は現時点での条件では小幅安が想定されるが?実は、22日に買いポジションは
大豆の一部を除き解消としました。21日の「日々の概況と見解」にいろいろ書きましたが、
今の相場はやはりかなり背伸びをしているような印象もあり、けして弱気に転換するわけでは
ないものの、自分なりの物差しで計ると、手放しで買いに同意はし難くなってきた。
目先の方針は、来週前半の相場に注目しており、その動向次第で考えをまとめたい。
上値期待を下値リスクを天秤に掛けると、現状は大豆の方に軍配が上がる。
大豆もこの時期に相場があまり上昇すると、作付面積を呼んでしまう可能性があるが、何度も指摘
している、種子不足の問題があることや、米国農家のトウモロコシ好きを考慮すると、トウモロコシ
と大豆のサヤがもっと思いっきり拡大しないと、なかなか作付面積を呼ぶことにならないように
思う。
今週のコメントはここまでで。大豆は最後に僅かに書いただけですが、真意は伝わったと思います。
では、皆さん良い休日を!
23:27現在
2008.2.16
まだまだ寒い日が続きますが、天気の良い日の日差しは、来る春に向け力を付け出した印象も。
しかし今年の冬は寒いです。地球温暖化や暖冬という言葉も、忘れてしまうような天候です。
今年は通勤着に黒のダウンジャケット、しかもロングを着用しております。これ着てしまうと、普通の
コートでは寒くて。ただし、難点は帰りの混んだ電車でしょうか?暑くて最悪。脱ごうにも脱げないし、
脱いでも手に持つのも大変。まあ、我慢してそのまま着て汗をかいてます。
お隣の中国では過去50年で最悪の厳冬となっているようで、死者もかなり出ている様子ですが、
菜種が大打撃を受けているようで、大豆相場にも影響を及ぼしている。商品相場には次から次に
強材料が出現する昨今、これも流れでしょうか?
とうもろこし
15日シカゴ相場は堅調。小麦・大豆相場上昇(シカゴ小麦は引け値では軟調)や、本邦向け輸出
15万トンや韓国向け11万トンなど、極東向け輸出案件などが好感され、FUNDは3000〜4000枚
買い越した。
アルゼンチン政府は、小麦の輸出登録の再開が一部で期待されていた週明け18日からという噂を
否定し、輸出制限は3月17日まで延長と発表した。トウモロコシと大豆に関しては、週末で情報が
不足している為、定かではありませんが、小麦と同様の可能性は高いと思える。やはりアルゼンチン
の穀物輸出余力は低下しており、もし一部で噂される輸出関税引き上げとなるようだと、穀物相場に
とって強材料となる。アルゼンチンは輸出市場において、トウモロコシでは米国に次いで第2位であり、
大豆は第3位という有力な輸出国である。
週明けの東京市場はシカゴ週末からの比較では、あまり大きな値動きは無い計算になる。だが、
最近の相場が大人しくしているはずはなく、週明けも意外な水準から寄り付く可能性は高く、
しかも東京は新甫となる。発会するのは09年3限だが、幾らサヤを買うことやら・・・?
商社勢としては、この新甫の高寄りを売りたい意向である可能性は高い。彼らは東京売りならば、
シカゴ買いという裁定取引主体であり、東京売りは相場が弱いと見ているわけではなく、あくまでも
シカゴから比較して割高だから売るのである。東京の現時点での先限である1限は、ほぼ一代高値
に位置しており、商社売りは引かされているという指摘はあるが、東京定期単独ではそうだろうが、
彼らはそれだけで勝負してないし、今後、期近に回るごとにサヤ滑りを期待してのことだ。
最近の相場は上昇する時は、採算度外視で先限中心に大きく買うため、相場が目先直ぐに上昇する
確率が高いと見れば、先限を買うのが面白いが、大きな調整場面に突入した場合は、割高感のある
限月ほどリスクも大きくなることは念頭に。個人的には週明けの新甫は1限に対して同ザヤ程度なら
買う手もあると思うが、サヤがまず付きそうな新甫を買うのは気乗りしない。
相場方針は全く強気で変わりはないが、限月や場節の選定は吟味したいところだ。
大豆
15日シカゴ相場は続伸。ミネアポリス市場などの春小麦高や、前日に続き中国菜種大減産見通しが
買いを誘った。マレーシアのパーム油などが史上最高値を更新していたことも、大豆相場をいっそう
強気にしている。だが、高値圏では3連休を控えた週末でもあり、利益確定の売り圧力も強く、高値
から中心限月の3限では13セント程度下落した。
週明け18日、米国市場はプレジデントデーのため休場となるが、対照的に中国は旧正月明けで
本格始動となる。中国から米国産大豆の引き合いは強く、旧正月明けから買い付けが活発化すると
いう観測も一部であり、中国の動向には注意が必要だ。
15日のセッションで7限では一時14ドル12セントと、史上最高値を記録したが、3限でも近い将来
14ドル台に到達する可能性が高いと個人的には思う。15日「日々の概況と見解」でも記しているが。
週明け東京は計算上は軟調な寄り付きが想定出来るも、果たしてそう簡単に運ぶかどうか?そして、
09年2限が新甫発会する。詳しいことは省くが、個人的には限月を選んで、週明けは新規買いを推奨
してみたいと考える。ちなみにご理解頂いていると思うが、ここで記している大豆とは、一般大豆の事
であります。
今週はこれにて。皆さん、良い休日を!
19:45現在
2008.2.9
とうもろこし
2月度の米農務省需給発表は、需給関連の数字を全て先月から据え置き、肩透かしの発表と
なった。従い、焦点となっていた07/08予想期末在庫は14億3800万ブッシェル、在庫率11%は
先月から据え置き。同時に発表された世界需給では、アルゼンチンやメキシコの生産高を下方修正
したものの、南アの生産高を上方修正したこととメキシコ国内の需要を下方修正したことなどから、
在庫は若干上方修正された。
需給発表そのものは、在庫の下方修正が噂されていただけに、材料としてのイメージはやや弱材料
と判定出来るが、好調な輸出を反映し輸出需要の上方修正は時間の問題であり、引き下げられると
思われたエタノール向け需要の据え置きは強気に作用したか?
発表を受けた8日のセッションは、多少の失望は抱いたものの、夜間セッション同様に強い流れを
引き継ぎ、連騰している小麦相場や急伸したNY原油相場、3日続伸となるNY金相場などにも刺激され、
堅調な動きを演じた。だが、高値では警戒感から利喰い売り圧力も強く、中心限月となる3限や5限は
高値から約10セント程度値を削る。
最近のシカゴ相場は大豆も含め、明らかに小麦主導の展開となっている。その小麦相場は需給逼迫
からFUNDなどの参入も多いことも相場を押し上げ、売りヘッジしている向きのショートカバー(買戻し)
が相場を更に上昇に導いている。目先は過熱感も強く反落警戒も強いが、需要が付いてきている
相場でもあり、安易に弱気に傾けないような感触も。
トウモロコシ相場は大豆相場と共に、6日に続いて8日の相場も上下相場の変動幅が大きく、果たして
相場は反落したがっているのか?それとも更に上値志向を強めている証なのか?
だが、いずれにしても、今年の供給次第では危機的な在庫水準に陥る可能性がある状況であり、
天井だとかトレンド転換だとかの評価は当面は生まれない。下落してもそれは調整ということだろう。
今後の相場は、米農務省が今月21、22日に開催するOUTLOOK
FORUM(農業展望会議)や、
その前に発表される今後10年間の長期予測(旧ベースライン)に注目していくこととなる。そして、
3月末に米農務省が発表する、今春の作付面積だ。
目先の材料は需要な指針であるし、その内容次第で目先の需給も変わるが、根本的にはトウモロコシ
に限らず多くの穀物で、需給関係がタイトになっていることは疑う余地がなく、そのバランスを取るには
相場上昇しかないという流れなのかもしれない。現在の需要拡大傾向が続く限り、豊作が一年では
在庫水準の回復は出来ない。豊作を数年続けなければ需給のバランスの回復は厳しい。
そして耕地の問題もある。限られた耕地をどう有効活用するか?
劇的な技術革新などで、単収を飛躍的のアップさせるような種子の登場でもないと、需給バランスの
回復は厳しいか?
週明けの東京は11日のシカゴ相場を見ないと予測が厳しいが、依然として強い基調は続く可能性が
高いと診る。そして、フレート(海上運賃)も週末から上昇に転じており、買い方の方が条件は恵まれて
いる。先限(1限)のみは一代(発会から現時点までの値動き)高値を更新しており、内部要因は圧倒的
に買い方有利。もっとも、限月間のサヤは拡大傾向が続いており、東京期先の割高感は解消には
至らず、大きな調整場面に突入した場合は、反落リスクも大きくはなるが、上昇が続けば先限は人気
を集め易い。
来週は3限納会(15日)も焦点となるが、現時点では期先と異なり割高感はなく、その意味では大きく
下落する納会は想定はし難いが・・・?
そして、納会も重要だが、納会後に訪れる09年3限の新甫発会(18日)も注目。そして、その時に
果たして現在の先限である1限は、11限とあの大きなサヤ(8日時点で810円)を維持することは
可能だろうか?来週はその辺の状況も意識した上でのトレードが望まれる。
大豆
こちらは米農務省発表にて、需要の上方修正が行われ、予想期末在庫は1億6000万ブッシェルと
先月の1億7500万ブッシェルから引き下げられ事前予想レンジ内ではあるものの、予想平均は
下回り、材料としはやや強材料というイメージである。
発表内容が素直に評価されたことや、NY原油相場の大幅高、NY金相場の3日続伸などにも後押し
され、相場は強い動きを演じた。だが、中心限月の3限で高値から35セント程度反落しており、6日に
続いての大きな「上髭」をどう解釈すべきかは意見の分かれるところだ。
今回の需給発表で、米国内の予想在庫率は5.3%まで低下した。この現実を素直に受け止めれば、
当面は大きな下落は期待出来ない。最近の相場は大豆市場に要因だけを重視することは出来ないが、
それでもこの数字ならば12セントを大きく割り込むことは考え難い。そして、今年の作付面積が重要と
なるが、トウモロコシとどちらに米国農家の作付意欲が高まろうか?「日々の概況と見解」4日に記した
MORGAN
STANLEYが大豆の種子不足を報じており、今年の作付面積が伸び悩み、その後の天候にも
もし恵まれなかったら、米国は大豆の輸出余力を失う可能性すら浮上するのではないだろうか?
上記したことはあくまでも極端な話で、そこまで極端な危機は無いとは思うが、それだけ米国産大豆の
供給は危うい状況であり、当面は大きな下値は望みがたく、逆に不測の事態が生じた場合やその懸念
が高まった際は、大きな上値を目指しても不思議はないのだ。
週明けの東京は、11日のシカゴが大きく暴落するなどしなければ、トウモロコシよりは上昇する可能性
は高いと診ている。週末などは流石に、商社の一部も先限を売り始めたが、国内大手有力筋などは買い
意欲が非常に強い。手口面などは詳しくは書けないことも多いが、個人的な手口診断では未だ買いと
いう結論に達する。ちなみに、ここで書いている大豆は、一般大豆のことであり、NON-GMO大豆ではない。
NON-GMO大豆に関しては、本当はファンダメンタルズからすると、一般大豆以上に上昇する余地はある
のだが、皆さん知っての通りの状況であり、個人的には当面はトレードに参加をお勧めするつもりはない。
今週のコメントはここまでです。全国的にあいにくいの天気ですが、皆さん、良い連休を!
16:45現在
2008.2.2
明日は節分。我が家でも恵方巻きを食べる予定ですが、今年は南南東が恵方のようです。
子供の頃は節分と言えば、家族全員で豆まきするだけでしたが、何時から恵方巻きを食べるのが
決まり?になったのでしょうか?
節分が終わり明けて4日は立春です。暦の上では春となりますが、明日3日は関東地方でも雪の
予報となっており、春の訪れはまだまだです。しかし、相場は熱い動きが続いており、ちょっとした
動きを上手く捉えたら、懐も暖まります。まだまだ寒い日が続きますが、懐を冷やさないように行きたい
ものですね。
とうもろこし
1日のシカゴ相場は、大豆や小麦が堅調な動きの中で、トウモロコシだけは少々寒い動き。
セッション当初は他穀物同様に、堅調な動きを演じていたが、NY原油の下落などに影響を受け、
3限は前日比マイナスとなった。だが5ドルは維持しており、韓国向け21万トンの売却が米農務省
からアナウンスされたことなど、好調な需要が相場を支えている。
また、他限は相場を維持しており、特に新穀限月は3セント程度買われている。「日々の概況と見解」
で連日報じているように、INDEX
FUNDが期近売り・期先買いを実施していることが影響しているが、
今春の作付面積を巡る思惑も滲み出ている。
このところ小麦相場が強い動きを演じているが、そのシワ寄せがトウモロコシ需要に来ている。
穿った見方をすれば、小麦は人間優先で飼料向けがトウモロコシにシフトしている。
個人的に注目しているのは、年末からトウモロコシの取組高が増加が続いていることだ。年初は
約129万枚だったが、1日現在で約142万枚まで増加している。相場の先高期待が取組増加に
大きく貢献していると診ている。
東京市場だが、週末は先限が制限高一歩手前まで上昇するなど、強い動きで引けたわけだが、
引き続き割高感はあるものの・・・
米国が立て続けに利下げを実施しているが、米ドル買い/円売りを実施すると、スワップが発生する事は
FX取引をする向きなら常識だが、米ドル売り/円買いとなれば、逆スワップが発生する。
一連の利下げにより、スワップ(逆スワップも)は縮小する。ここまで書けば感の良い人は分かると思うが
東京期先限月の輸入採算が・・・
フレートも下げ止まり感が出てきており、買い方には追い風となっている。週明けの東京は単純計算
では安寄りとなるが、恐らくは高寄りになると個人的には感じている。相場はまだ買いで行けそうな
気がする。
大豆
1日のシカゴ相場は堅調な動き。南米ブラジルでは収穫が早い北部を中心に降雨過多になっており、
収穫遅れや、サビ病の懸念も浮上しているようだ。世界的に需給タイトな中で、米国産の供給が始まる
秋までは、南米産の供給に世界が頼るわけだが、ブラジルの天候は気になるところ。
また、米国でも折からの小麦相場高から、コーンベルト北部やプレーンズ地方など、小麦と大豆の作付
競合地域では、小麦の作付を奪われる可能性があるという。この日はFUNDが新穀限月である11限
買いを実施したようだ。
さて、東京の相場に話題を変えるが、NON-GMO大豆は連日コメントしている通りだが、一般大豆と
適正なサヤはどの程度か?1日のコメントでも書いたが、1万円でも高いという意見もあれば、最近の
状況からプレミアムは2万円近くても良いと言う意見も。
まず、後者を考えると、今年などは需給タイトで農家は手間隙掛かる、NON-GMO大豆作付意欲が
低下しており、今年のは全体の作付の5%程度まで落ち込む可能性が取り沙汰されている。
本邦商社はユーザー向け手当てが精一杯であり、東穀に繋ぐ余力の低下は間違いではなく、その
意味では1万5000円〜2万円というのは説得力はある。
一方、1万円でも高いという意見の根拠は、東穀で現受けしにくるところは、特別にNON-GMO大豆
目当てではないケースが多いのだ。我が国と消費者はこだわりが強く、ただNON-GMOというだけ
ではなく、産地が明記されるなどハッキリしていないと意味が無いようだ。そうなると、東穀の受け渡し
システムでは、これはアイオワ産、これはイリノイ産など産地指定は無く、納会で受け手となる商社
などのプレイヤーからは、NON-GMOとしての価値は極めて低いのかもしれず、ならば安いに越した
ことはなく、一般大豆と1万円も差があれば要らないと。
どちらも正解だと思う。結局、期先にいる間は、一般とNONのサヤは1万円〜2万円、期近に回れば
1万円未満というのが今の適正というように思う。そうすると、期先は既に・・・だが???
だが、これらと相場は別。今は大幅買い越し店の手仕舞い売りは約定しないと、相場は下げ止まりは
厳しいだろう。今は内部要因のみで相場を計るべきで、これらが落ち着いてから、理屈にも配慮する
組み立てが無難かもしれない。
NON-GMO大豆に関しては、4日の東穀における市場管理委員会が注目される。
一般大豆は現状では買いで攻めてみたい。手口からも、ファンダメンタルズからもである。ただし、
NON-GMO大豆に大きく変化が起きた時は、その影響も見極めてみたいが。
今年の相場は、基本的には買いで大きな夢を持てる状況だ。トウモロコシも当然そうだが、今から
天候相場が楽しみだ。
明日の関東地方はあいにくの天候です。また更に天候の厳しい地方の方もいらっしゃるでしょうが、
皆さん良い休日を!
23:30現在
2008.1.26
今週は皆さんお疲れ様でした。私も非常に疲れました。相場は戦績が良くも悪くも、ここまで激しい
値動きだと本当に疲れます。相場は動くのが使命であり、動いてナンボですから、動きすぎて云々は
多少的外れかもしれないけどね。
かなり昔の話だが、当時、自民党の影の実力者金丸信は、自派である経世会(竹下派)所属の
自民党総裁候補を表現するにあたり、平時の羽田、有事の小沢、大乱世の梶山と語った。
現在のところ総理大臣まで登りつめたのは、皮肉にも自民党を離れた羽田孜氏だけである。
当時自民党は下野しており、政局は平時であったとは言い難いかもしれないが、我々を取り巻く
環境は今から思えば、平時であったかもしれない。
何が言いたいのかと言えば、現在の相場を取り巻く環境、特に商品相場を取り巻く環境は、有事を
通り越して乱世ではないだろうか?
この乱世の相場環境を生き抜いて、結果を残せるよう努めて行きたいと考えるが、当サイト及び
筆者である私は、平時向き?乱世向き?どちらでしょうか?
この乱世の相場を、私、岡地(株)東京支店外務員、平井克実と共に歩んで行こうという方は、
是非、メールkakigaramarket@mail.goo.ne.jpか週明けに電話でお問い合わせ下さい。
とうもろこし
25日シカゴ相場は続伸。東京のトレーダーからすれば、夜間セッションと遜色はなく高いとも
言い難いが、本セッションでも相場の出直りは買い方からすればやはり歓迎だろう。
この日は米農務省から週間輸出成約高の発表があったが、171万トンのスコアは予想レンジ
(100万〜200万トン)上限に近く、それを好感して堅調な流れを作るも、中国当局から今年は
輸入国に転じることはないとアナウンスを受け相場は反落した。だが、米国に次ぐ輸出国である
南米アルゼンチンで、現在生育中の作柄が主に乾燥懸念などの天候不順から作柄が低下して
おり、同国取引所から16〜20%の減産懸念があるとしたことで、相場は再び買われた。
今週は米国リセッション懸念から、世界株価急落、世界景気の減速懸念から大きく乱高下した。
穀物はいずれもファンダメンタルズは強いままであるが、現在の相場は投機資金に支えられた
側面も強く、景気減速はやはり弱材料になるのだ。投機資金は穀物から完全離脱はないだろう
から、影響は一時的と見る向きも多く、また、穀物が他市場から投機資金の受け皿になる可能性
も無くは無い。いずれにしろ、当面は強いファンダメンタルズと投機資金の動向が相場の鍵を
握るだろう。
東京週明けは週末のシカゴ換算から、円高ではあるものの単純計算ではあまり動かない。
だが、週末の制限高で買い遅れた向きの買いが相場をやや押し上げる可能性はある。
一方で、フレート(海上運賃)は弱い展開を余儀なくされており、こちらは東京市場にとって
弱材料視されそうだが、スポットは兎も角も春以降の積み期に関しては・・・
東京で相場を張る上で邪魔に感じることは輸入採算から割高なことである。相場の方向感や
思惑は強気出来ても。特に期先限月の割高感は強く、商社勢の裁定取引による売りを浴び
易い状況だ。トウモロコシ市場に参加している彼らは、東京単独で思惑を張ることは稀で、
シカゴ買い・東京売り(東京割安ならば、東京買い・シカゴ売り)のポジションを取り易い。
この辺の事情は先週も当欄で書いたが、やはりフレートが下げ止まらないと商社売りは要所
で相場を抑えてしまう可能性がある。市場はやはりその時の力関係が物を言う部分も大きく、
将来的(春以降)に高値が期待出来ても。まだ多少時間的に余裕もあり、当面は高値持合する
可能性を採用したい。だが、それがイコール相場方針ではない。相場方針はやはり将来的な
上昇を見込んで「押し目買い」方針である。商社以外の市場に参加している有力筋も買い賛成
が多いことで、以前のような相場を売り叩くようなリスクは低い。東京の割高感はその時々で、
拡大や縮小を繰り返すと思うが、根本的には解消するには至らず、割高感の縮小場面などで
買いを仕込むようなイメージだ。
大豆
25日シカゴ相場は堅調。こちらは東京立会い時間中の夜間セッションから見れば、上昇幅はやや
物足りない印象は残るが、今の東京はシカゴ相場をどの程度反映するか?まあ、それは後ほど。
この日は週間輸出成約高が発表されたが、約68万トンと事前予想レンジ内に止まり、材料視され
難かった。だが、中国向けを筆頭に好調な輸出状況は当面衰えない感触が強く、トウモロコシ相場
上昇や、90ドルを回復したNY原油相場などを好感して相場水準を保って引けている。
24日「日々の概況と見解」から大豆もコメントを書き始めたが、NON-GMO大豆と一般大豆のサヤ
縮小の流れを指摘したことは現在のところ正解となっている。
では、何故そう書いたと言えば手口がそれを物語っていたからであるし、トウモロコシでも再三
触れている輸入採算という側面もいろいろな意味でピークに達したと感じたからである。
大豆相場を語る上で重要なことは、市場参加者、特に有力プレイヤーのスタンスが肝心と考える。
一般大豆などは商社の思惑が強く滲み出る出る場面が時としてある。商社と言っても全ての商社
ではなく、ごく一部の商社ではあるが・・・彼らの思惑が受け渡しに反映され、相場をあらぬ方向に
導いたことは数知れず、その点、フレートなど一般には分かり難い部分から不透明さを感じる向き
はいるだろうが、トウモロコシ市場は比較的クリーンであり、だから個人的にメインにして取り組んで
いるのだが・・・話はそれたが、兎に角、大豆に関しては商社の思惑が反映され易い市場であり、
それに大手有力筋が手を合わせれば、相場は言う事を効かせてしまうケースが多い。
従い、大豆に関してはファンダメンタルズを振りかざし過ぎてはいけない。勿論、ファンダメンタルズ
を無視してもいけないが、手口や内部要因ありきの考え方がベターだ。
そして、NON-GMO大豆と一般大豆のサヤであるが、ザックリと言えばNON-GMO大豆は輸入採算
から見て、考えられないような割高であり、一般大豆は割安な水準に陥っている。こうなってしまった
背景は、一般買い・NON売りを志向した一般委託が多過ぎたことも一因と思う。だが、それは目の付け
処としては悪い発想では無かったのだが、実はNON-GMO大豆はご存知のように大豆全体の需給が
タイトに陥っている中で、今年の作付なども米国農家からは例年以上に敬遠される可能性が強く、
供給量がどの程度になるか予測がつき難いのだ。
そのような情勢の中で本邦商社勢は、ユーザー向けデリバリーは年内分程度は概ね確保している
ようだが、それを除けば余剰する現物などの手当てはなく、東京定期市場が幾ら割高で売りたい
相場水準でも、実弾の無い売りしか敢行することが出来ず、現物を渡す余力の無い市場に陥って
しまったのである。そうなると、商社としては裁定の取り難い市場となってしまい、相場は買い人気を
一身に背負ってシカゴ相場に関係なく上昇してしまったのである。また、それの割を食ったのが
一般大豆であり、こちらは不当な相場水準まで下落を余儀なくされてしまったのである。
今回の相場は、NON-GMO大豆が買われ易い環境に陥り、一般大豆は売られ易い環境になって
いたのだと考える。また、邪推ですが、食料品偽装問題などもNON-GMO大豆には影響・・・???
ここまではご理解頂けましたか?まあ、いずれも私の推測の域を出ないことですが、私はそう解釈して
ますし、大きな間違いはないかと思います。そして、今週24日に、某商社が2番限と3番限に本気度の
高そうな売りを入れて来たのだ。本気度とは現物背景ということだが、その辺の限月に関しては、
東京定期で渡す実弾が用意出来た可能性を市場は感じ取り、それを見た大手有力筋や地場筋が
一斉に売りに出て相場は暴落した。
NON-GMO大豆は基本的に需給は極端にタイトで、今回は取り合えず大きな峠は超した可能性は強い
ものの、再び「糸の切れた凧」のような動きが訪れる場面は想像に難しくない。
従い、当面は売り有利の流れだろうが、本腰を入れてトレードするのは慎重に運びたい。今回もまだ
買い玉を維持している向きは、値洗いは大きく利乗りしたものの、利喰い出来ずにまっ逆さまに急落
を喰らい、値洗いが目減りしていく状況に陥っている。今後も、売り買い双方でそんな現象に直面する
可能性は想像に難しくない。
25日にコメントした、一般大豆買いに拘り、NON-GMO大豆売りに消極的な理由はこの辺の状況を
見込んでの事。いろいろ書きましたが、兎に角、シカゴ相場は重要ではあるものの、当面はシカゴ
相場とはやや離れた動きになりそうで、東京は一般大豆は上昇、NON-GMO大豆は下落という道を
歩むと考えている。内部要因や東京の事情を反映した動きという事。
まさに現在の相場は乱世の相場であります。
当面は、一般大豆買いで、相場の目安はNONとのサヤが先限で2万円割れ程度を目論見たい。
今週は注目度の高い大豆相場に多くコメントを割いてみました。このコメントに関して、ご意見やご質問
などあれば、メールなりで問い合わせください。では、皆さん、寒さに負けず、相場に負けず、頑張り
ましょう。良い、週末を!
21:55現在
2008.1.19
とうもろこし
18日シカゴ相場は軟調。前日の高値から値を削った流れから利喰い売りが出易い地合いの中、
セッション中に発表された民間最大手穀物調査会社INFORMAが、08年作付面積予想を出したが、
同社12月の8740万エーカーから大きく増やし、9004万万エーカーとしたことは弱材料視され、
相場は軟調推移し3限は引け値ベースでも5ドルを維持出来ずに引けた。
INFORMA社の作付面積は先月より増えたことは、最近の相場である程度は当然と受け止められ
ているが、市場の認識よりはやや大きかった。同社の見解としては、やはりトウモロコシ価格の
上昇から採算性が高まり、大豆への作付面積シフトは当初よりも小幅に止まるとしてる。
もっとも、昨年の9360万エーカーにはかなり低く、タイトな需給の改善には08年の天候がかなり
味方しないと難しいことに変わりは無い。
米国証券大手ゴールドマン・サックスは、18日に穀物相場は今年も好調という見通しを明らかに
した。特に大豆相場は強い需要から最も魅力的としている。中国やインド・ブラジルなどの肉食化が
進む事で、需要拡大ペースが進み90年代の1.6%の増加ペースから、今後10年は2.6%増に
ペースが上がるとしている。
また、小麦相場は18日の上昇しており、再び10ドルが視野に入る動きだ。
5ドルを割ったトウモロコシ相場だが、今後の相場を考える上で一つのヒントになるのは11日の
米農務省需給発表だ。発表の内容や効果は先週の当欄(12日)に記しているが、発表の内容から
市場のファンダメンタルズの認識は大きく変化した。そうなると、発表前日の10日の終値が3限で
475であり、この水準を下回るには余程の弱い材料が出現しない限りは無理と考えることも
成り立つのではないか?勿論、相場は既に上昇しており今後需要面でどういう影響が出るか?
供給面でも上記したINFORMA社の作付面積など、今後の情勢の変化の進行具合にもよる。
為替市場や株式市場などの動向も影響するだろう。だが、次回2月の発表までは、下落しても
475は守る可能性は高いと考えて無謀ではない。個人的には下げても490割れが精々だと
思うが如何に?
フレート(海上運賃)は週末にようやく下げ止まりした。これが一時的なものか、再び上昇傾向に
なるかは現時点では微妙だが、一部では世界景気の減速傾向を反映しているという意見もある。
個人的にはここからのフレートに関してはどちらにも考えられ中立スタンスとするが、この動向は
東京でトレードする上で非常に重要だと考えている。
その東京だが、現時点の単純計算では週明けは殆ど変化なく始まる。だが、週末の安値場面で
商社勢が売り玉を一部手仕舞いしてことも、フレート下げ止まりを受けており、彼らが果たしてどう
動いてくるか?
今の東京を買う場合の気になる点は、商社売りが圧倒的に大きいことと、今週16日から急激に
売り越し店が減少し買い越し店が増えてしまい、その顔ぶれもこれまでの常識からは売りに分が
あるパターンに見えてしまうことだ。ちなみに、18日引け時点で売り店16・買い店40となっている。
では売りで相場を見つめた場合はどうか?今年の天候相場に向け上値リスクが高いことは別に、
商社売りが大きな売りポジションを作っているにも拘らず、市場で注目されるような有力処が買い
志向になっている点は気になるところ。大手仕手筋や地場筋と目される筋は買い志向が非常に
強い。商社売りと同様に売りポジションを取り、相場を叩いていた時代がウソのようで、市場を
取り巻く環境は大きく変化している。
結論として、フレートの動向とドル円相場には注意を払いつつ、来週は安値場面があれば買い狙い
をしてみたい。シカゴ採算から割高な東京ではあり、限月間のサヤも大き過ぎて気になるところだが、
この相場は天井を打つまではシカゴ採算でも限月間のサヤでも、割高なことは解消は出来ない
ように思う。
買い狙いするにあたり注意点は、上記したフレートや円相場だけでなく、当限の動向やそれが納会
落ち(2/15)したあとの割高な期先限月のサヤ滑りだ。シカゴ穀物市場ではフェブラリーブレーク
という2月安のジンクスというか、伝統的な言い伝えもある。
まあ、売りでも買いでも全て条件が揃うことはなく、取捨選択が肝心であり、その上で買い狙いが
妙味有りとしたい。
20:00現在
2008.1.12
とうもろこし
注目された1月度米農務省需給は、予想以上に強材料とるサプライズ!
ちなみに、発表を受けたシカゴ相場はリミットアップ(制限高)。買い方には嬉しすぎるお年玉だ。
昨年に続いて1月の発表は強材料となり、2年連続で制限高を演じた。「日々の概況と見解」には
今週始めの7日に1月の発表は云々と書いたのだが。
生産高は事前予想通りに減少となったわけだが、単収151.1ブッシェルとなり生産高は130億
7400万ブッシェル。これは事前予想平均131億0900万を下回るものの事前予想レンジ
130億1200万〜132億1200万には収まる範囲で、強い内容ではあるものの、サプライズと
言うほどではない。サプライズとなったのは供給面ではなく需要面である。なんと、国内飼料向け
需要を一気に3億ブッシェル引き上げ、総需要を先月の126億9000万から129億5500万と
2億6500万引き下げた。それにより07/08予想期末在庫を先月の17億9700万から
14億3800万とし、予想平均16億8900万、予想レンジ15億6400〜17億8500万、いずれも
大きく下回る水準であり、在庫率にして11.1%となった。
在庫率で11%台は危機的な水準とまではいかないものの、十分な水準とは言い難い。
業界内の教科書を紐解くと、適正在庫は15〜20%となっているが、個人的には15%上下3%
程度が適正と思え、11%台は在庫率として低水準と解釈する。
そして需要が年々飛躍的に増加(エタノール向けや世界的な食料事情の変化が寄与)している
近年でもあり、今後も需要は右肩上がりをする公算の強い中で、11%では翌年には危機的な
水準とも言える10%割れになる可能性は強いのだ。
今回の総需要129億5500万は、記録的な大豊作となった今シーズン(既に作シーズン)の
生産高130億7400万ブッシェルと1億ブッシェル違うだけである。仮に総需要が今後上昇しない
としても、毎年130億ブッシェルという生産を維持しないと在庫を食いつぶすこととなる。
だが、上記したように需要は今後も右肩上がりの公算が強く、また、今春の作付面積は07年を
下回る公算は大(まず間違いないと思われる)であり、08年の供給に対する不安は非常に強い
ものとなった。
煽るようなことばかりになったが、種子は年々向上しており、単収は長い目でみれば、こちらも
右肩上がりではある。また、農家もGMO作付比率を増やしており、07年の61%から08年は
80%近くなるかもしれない。そうなると高単収が期待出来るわけで、作付面積減少をかなり
カバーする余地は出てくる。しかし、どんなに優れた種子でも作付〜生育〜収穫の手順は
変わらないわけで、それには天候が味方することが重要だ。
天候が味方すれば、単収で160なんてスコアの可能性すらある。(今回151.1)そうなれば、
作付面積減少を補うところか、在庫に幾分は回す余力も出るか?
まとめると、現時点であの発表を受けて11日のシカゴ相場が制限高まで買われたのは当然で
あり、今後も08年の供給に対する不安とバランスの取れる相場水準を目指す可能性は高いと
言える。もっとも、幾らでバランスが取れるのかだが・・・少なくても全限5ドルは乗せるだろうし
新高値更新も可能性は浮上する。まあ、相場上昇を嫌って需要が減少するとか、作付面積が
予想以上に拡大するとか、今後の情勢の変化次第であるが?
そして、FUND君達が今回の発表をどういう目で見ているのだろうか?格好の口実にはなる事は
間違いないが?
東京は3連休であり、11日のシカゴ相場をダイレクトに週明け反映出来ない。14日のシカゴが
どう動くかだが、個人的には5〜10セント程度は高いように思うものの、3限で5ドル達成と
なれば、一時的な利喰い押しの可能性も。まあ、現状では反落しても天井感は芽生えず、押し
の範疇ではあろうが。
話は前後したが、東京週明けは14日のシカゴを見てみないと何とも言えないが、制限高まで
値が飛ぶ可能性はある。
東京は限月間のサヤも非常に大きくなり、東京の期先限月3本の割高感は強い。従い、商社
はかなり売ってくる可能性は強い。だが、商社の基本的な姿勢は裁定取引であり、東京売り
ならばシカゴ買いである。今の大きく動いている相場で、彼らと完全に同じ土俵には立てない
のが東京の一般トレーダーである。割り高なこと(その分のリスク)は承知した上で、相場の
方向が上と見込むなら、やはり買うしかないのだ。上記した東京の割高感はイコール先高感の
強い相場と解釈することも可能だ。
どうもシカゴ相場も5ドル台では物足りないような状況も。ファンダメンタルズも確かに強いが、
それだけでも無いかもしれない。コモディティ全てに言える事だが、価格に対する価値観が
一変しているのだ。相場は価値観の「落とし処」を探しているのかもしれない。
東京もこれまでの常識が通用し難くなっており、何やらまだまだ大きな潮流の変化の中にいる
相場なのかもしれない。
3連休中ではありますが、お問い合わせなどあればメールは歓迎です。最近の大きな動きの
相場ですから、遠慮は無用です。返信に時間が掛かるかもしれませんが、必ず返信は致します。
では、寒い中ではありますが、皆さん良い連休を!
23:39現在
2008.1.5
新年明けましておめでとうございます。「週刊版」としては今年最初の更新となります。
今年の相場は激動の年になりそうです。その環境を味方に付けることが出来るか?敵に回して
しまうか?ただ、今年勝ち組に回れれば、かなり高パフォーマンスを計上することも夢ではない
かもしれません。そのような状況を迎えられるよう、当サイトも微力ながら頑張りたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。
岡地(株) 東京支店投資相談部 副参与 平井克実
とうもろこし
週末4日のシカゴ相場は小幅高。朝方発表された週間輸出成約高のスコアが今ひとつだった
ことや、直近3営業日で14セント上昇したことから反落警戒、反落したNY原油などが相場を
重くしたが、天候相場入りした南米主産地アルゼンチンの天候懸念や、来週INDEX
FUNDの
買いが期待されることから、安値場面では買い意欲も強く小幅高で引けた。
ロイター商品指数と並び2大商品指数であるダウ・ジョーンズAIGCIを用いるFUNDは、昨年改定
された投資ウェートから8日〜14日にリバランスを行う必要がある。
そうなると、トウモロコシ買い、大豆・小麦売りとなり、穀物全体では一概に買い材料ではないも
のの、トウモロコシは下値が支えられそうである。また、不安定な株価からリスク分散のために
穀物に資金流入という流れが出来ており、今後もFUNDの動向が鍵を握りそうだ。ちなみに、
大豆が史上最高値を付けている中でも、100ドルに達した原油などからすれば割安感を感じる
向きもあり、今後数年のファンダメンタルズから強気予想をする機関は多い。
この日発表された週間輸出成約高は、約70万トンと事前予想下限80万トンを下回ったものの、
クリスマス週という特殊要因で成約が少なかったわけで、需要減退のシグナルでは無さそう。
南米主産地アルゼンチンは米国に次ぐ、世界第二位の輸出国であるが、南半球の同国は現在、
天候重要期に突入した。しかし、同国農業当局は4日発表した週報で、高温で乾燥した天候から
トウモロコシ作柄に悪影響が懸念されるとの見解を明らかにした。
シカゴ相場の目先に関しては、高値警戒から調整局面入りという見方もあり、強弱見方は割れて
いるものの、天井を唱える向きは皆無だ。それはそうだろう。世界輸出市場の70%、世界供給
では約40%を占める米国の今年の供給状況が全く楽観出来ない状況だから、天井云々の論議
は起きない。今年の場合は、昨年比減少見込みの作付面積、それに天候不安でも起きれば・・・
従い、調整安は起きても、本格的な下落はまだまだ先であるという可能性が高いということだ。
さて、問題は東京のスタンス。シカゴも上記したように、流石にここに来て目先の強弱は割れて
きたが、東京はそれに加え円高も見逃せない。そして、まだ円高の可能性が十分にあること。
ただし、円高=ドル安はシカゴ相場には強材料になるが。また、フレート(海上運賃)も軟調な
動きが続いており、シカゴ定期が高くても、東京は輸入価格という観点から見れば、下落場面を
迎えても不思議は無い。特に先限の割高感は強く、商社勢の格好の売り場となっている。
ちなみに、東京4日は先限を中心に、外商や国内大手商社と思しき売りが相当数・・・
相場観は強気で合っていたけれど、何時の間にか売りに回って負けてしまった。相場観は強気
で合っていたが、買い過ぎて調整安場面で負けてしまった。
こんな経験は多くのトレーダーにあると思うが、目先の東京相場はそんな輩を多く輩出してしまう
かもしれない。
個人的には今後の、輸入採算などから商社の裁定売りを浴びた下落場面を、リスク管理を十分
に留意しながら、買い拾いしていく相場と睨んでいる。今年のシカゴ相場は、5ドルの可能性は
高いと睨んでいるし、場合によっては6ドルや7ドルなんて可能性も感じるのだから。
17:00現在