真空管[サーマル・リレー管]物語     
                                                       (第1版;平成17年12月2日)
1.レーザー管

 レザー(Laser)は、Light amplification by stimulated of radiatinの頭文字を取ったアブリビエーションです。原理は、放電による自然放出光のうち、特定な光をトリガーとして、これと同一波長・同一位相の誘導放出光による光の増幅をするものです。従って、通常の真空管と異なり、放電管の範疇に入れてみました。

 ガスレーザー管は、半導体レーサー管に比較してガスの種類により、紫外から遠赤外領域まで広範囲の製品があり、連続出力で大出力のものがあるという特徴があります。光学計測分野でその性能を大幅に向上させ、POSなどの販売情報管理に変貌を与え、治療診断技術の向上に貢献しています。一方、加工機分野でも微細加工から大型各種加工機へと応用分野も拡大した。


 ガスの種類により、ヘリウム・ネオンレーザー管アルゴンイオンレーザー管へリウム・カドミウムレーザー管および炭酸ガスレーザー管(装置)などがあります。

2.ヘリウム・ネオンレーザー管

 アメリカのベル研究所で1961年に、ヘリウムーネオンによるレーザー発振が発見され、翌年には、熱陰極型レーザー管が開発されました。我が国では、1963年にはNECが冷陰極によるヘリウ-ネオンレーザー管が開発され、翌年には日立でも高出力のレーザー管の開発がされていました。
 ヘリウムーネオンによるレーザー発振の波長は赤色光、0.633μmが代表的なものですが、その後いろいろな波長のレーザー管が開発されてきました。構造的には、10mW以上の外部ミラー型とそれ以下の内部ミラー型に大別されていました。NECが1972年にミラーをガラス封じした内部ミラー型を開発し、寿命や信頼性が飛躍的に向上しました。

                     

  上記の写真は、NEC GLT 1725 He-Ne GAS LASER TUBEです。このレーザー管は、内部ミラー型で左側のフィンのような突起物が出力ミラーで、右側のそれは、反射ミラーです。尚、このレーザー管は、杉井 陞氏のご厚意による寄贈品です。
 

                                                                       以上