■2005/8/22(月) チラシの裏の8月21日
明け方、一年にそうは無いという激しい雷と雨の音で目がさめた。
家を出る頃には豪雨というほどではなくなっていたけれど、傘がなくては
駐車場から駅入り口までも歩けない状態だったので仕方なく傘を持ったまま。
関東の天気予報は晴れで暑い日になるということだった。
最寄り駅から乗った新幹線内で無事連れと合流し、東京へ向かった。
東京に着いたら傘をどうするかが一番の思案のしどころになっていたのが
滑稽だった。
昼前に東京に着き、昼食は例の六本木から原宿に移ってしまったhiroさん
オススメのオーガニックレストランで、と決めていたので原宿へ出る。
駅のそばに前日テレビで見かけた五十嵐淳子のカフェがあるというので
興味津々寄ってみたが、ありがちな盆休み翌週の夏休み中だった。残念。
私も連れも、さすがに竹下通りは飽きたので(やっと^^;) そそくさと通りすぎ
明治通りを渡っていくと日曜の昼ということもあり、ずいぶん通りは静かになる。
大雑把な地図しか見たことはなかったけれど、何かに引かれるように歩くと
舗道に出ていたメニューに行き当たり、一目でピンと来て矢印の方向を見れば
もう普通に歩いていては絶対入ることはないだろうという狭い階段の続く
はるか3階に店はあった。
階段を上がるといきなりデッキで、そこで躊躇していると すぐに店内から
女性が飛び出てきて招き入れられる。
客は幼児を連れた夫婦のみで、六本木に比べて 場所は やや狭くなったが
一貫したポリシーみたいなものは感じられた。
ランチメニューは以前よりコンパクト(笑)になっていて、それぞれ玄米ご飯の
野菜天丼と本日のキッシュをオーダーするうちに、常連らしき年配の女性やら
何やらカバンから資料を取り出す女性などが入ってきたが、極めて静か。
地方から来た人間にも入りやすくて居心地いい店なので ぜひどうぞ。(笑)
その後は買い物をし、荷物(と傘!)を持って表参道へ出ると木陰で涼しいせいか
人が多く、ふと見ると路肩に不自然な黒フィルムの車が数台止まっていることに
テレビドラマフリークの連れが気づく。
せわしなく出入りしているのは誰が見てもテレビクルーで、ステキなメイクの
お姉さんらしき方々も見える。高まる期待。(笑)
待ってみようかということになる。
しばらくすると、スタッフの動きも「いよいよ」という体勢になり、これで
「あー、そんな人いたね」とか「誰?」なんて人が出てきたら悲しいねえと
隣にいたミーハーなカップル(ご本人たちの弁)と 妙に気さくにしゃべりながら
待っていた。
そしてあっという間にできた人垣の中、悠々とお出ましになったのは
ロンドンブーツのアツシと青木さやか、杉本 彩の3人だった。
路地に消えるロケ隊と それを追う人々を見送り、やっぱり東京の街には
芸能人が歩いているらしいと私たちは満足げに頷きあった。(笑)
そこで時間を費やしてしまって中途半端な時間になってしまったので
歩いてすぐの青山通りへ。
前回入りそこねた某ビル(笑)一階の店のドリンクバーがいいと聞いていたので
入ってみた。
「お茶を飲めますか?」と聞くと、どうぞどうぞと店員さんが寄っていらして
さりげなくパンフ等を置いてくれたり無料血液サラサラ検査(^^;)を一度だけ
勧めてくれるけれど、お茶の客とわかると放置してくれて(笑)、健康茶サービスの
後に315円でシークワーサーやアセロラのほんまもんのジュースが飲める。
おまけに玄米ミニおにぎりとクーキー付だ。
アセロラといえばニチレイのアセロラジュースをイメージしていたらしい
連れは飲むのに かなり苦労していたが、無事飲み終え店を出る。
出た瞬間から「甘いものが飲みたい」と言う。(笑)
近くの地下鉄駅から渋谷はすぐで、とりあえず荷物と傘をロッカーにと
探すのだが、傘の入るロッカーがなかなか空いていない。
うろうろしていると中越地震の募金箱を持った若者が署名をしてくれと
寄ってきたので「申し訳ないが やたらと住所や名前は書けません」と断ると
かなり強く「では募金だけでもしてください」と迫ってくる。
その強引さに ちょっと困惑したので、とっさに
「自分の教会からやらせていただきますので」と言うと、驚くほど
本当に驚くほど素直に下がってくれた。
とっさの一言・使えるフレーズ。
っていうか“自分の教会”って何だよ。(;^^)
結局普通のロッカーに買った物を入れ、傘は近くに ちょっといい場所を
見つけたので そっと隠してみた。
あれは「Your Innocence」の頃だ。
都庁でラジオ観覧があった時、今回と逆で地元が晴れだったのに東京に
着いたら雨で、新宿のデパートで慌てて買った傘だった。
あの時ガラス越しに見た彼女の髪は短く、たまに客に向かって愛想は
ふりまくし、ちゃんと対応してはいても、やはり無表情な印象が強かった。
あれから何年目の夏だろう。
【HMV渋谷トーク&ミニライブ握手会 】
センター街でHMVの場所を確認した後、先ほどのアセロラの口直しが
したいというのでファーストフード店で休憩。
集合時刻が近くなったので入店しエスカレーターを上がると、6階の
ジャズコーナーの一角にイベントスペースはあった。
もうけっこうな人が集まっていて、あらあら、これでは見られないと
がっかりしたものの、どうやら後から番号順に前に入れてくれると知り
一安心。
見ればスペースの1/3ほどを削り左側が空けてあって、テレビカメラが
セッティングされている。
ステージのイスの配置も全てそちらに向けて、あくまでテレビカメラに
見せるためのイベントなのだなあと感心し、ということは自分は絶対に
映って「絵」を汚すことがあってはならないのだと自覚する。(笑)
アンケート用紙もいただいたが、書かなかった。
ほぼ予定時刻だったろうか。
司会を務めるFM番組のパーソナリティさんが登場し、400人限定だと
盛り上げる。
300人のはずだったけど、中途半端にささやかな水増しだなあと苦笑する。
そして いよいよ寛子ちゃんの登場。
かなりレトロな雰囲気の刺繍入りの七部袖の白いオーバーブラウスに
プロモーションの雑誌記事とか女性セブンの隠し撮りとか(笑)地方
キャンペーンですっかりおなじみのジーンズ。
これが猛烈に細い。太ももなどジーンズ自体がすごく細いのに それでも
見るからに余裕がある。
そして胸も猛烈に薄い。
これ、単純に幸せなんだろうという思い込みがあるからいいけれど
何かあったら激ヤセとか言われそうなほどだ。
実際 生で太ももを出したら かなり恐い細さなのではないかと思った。
この日はかなり かかとの高いサンダルを履いていて、足の爪はもちろん
きれいにペディキュアが施されていた。
ただ、顔はどんなに肉が落ちても骨格自体がしっかりしているので(^^;)
とてもいい感じで、テレビの人の常で実物は本当に華奢で清楚で
可愛らしい。
そして入ってきた時、先ほどの司会の仰った「400人」のことを「300人」
ではなかったかと彼女から言ったことが驚きで、私は ここでハートを
掴まれた。(笑)
これは その後、諸事情もあるのか真実なのか、さらに「400人が正しい」と
スタッフから訂正があり・・・真実はわからない。(笑)
途中 地方キャンペーンのスライドなども見ながら、どこかで聞き覚えのある
トークが続いた。
「無音、学園祭に遊びに来たhiro、ジャーズ」の3点セットは健在で、それでも
本当にイベントとしても客に対しても精一杯 心を尽くしていたと思う。
オススメ福岡の中華料理店はホテルの2階?にある高級店というのが初耳
だったけれど、わかったところで行けないのでどうでもいいとして(^^;)
やっぱり下関に行ったという話の時、ついステージ左下で ずっと厳しい顔で
立っている和田さんを見てしまったが・・・厳しい顔のままだった。(笑)
姫路工大学園祭の時、27才になったと言っていたので、この秋で30才と
いうことになるのだろうか。
その20代をかけたシンガーは、願った通りの道を進めていますか?
そして途中、今回のイベントの目玉、間違いなく目玉であるピノコ役
声優の水谷さんがゲストで参加される。
この方が どれだけすごい方であるかは後になって知ったのだが
とりあえず ちびまる子ちゃんのお姉ちゃん役もやっておられるらしい。
今さら感激。
開始前に回収していたアンケート用紙の質問に答えるコーナーもあり
もちろん不可な質問は最初からBOXに入れないだろうし、用紙が見えたと
いう知人によれば採用された用紙にも部分部分「×」で消してあったり
したようだというので、絶対安全な質問ばかりだったのだろう。当然。
採用された人を挙手させて会場を見渡す時の彼女の生き生きとした様子が
本当に印象的だった。
そして客席を見るたび、きっと関東を中心とした観覧の常連さんたちの
顔が見えるのだろう。
もちろん それぞれ思いを抱いたファンの一人一人が見えるのだろう。
小さく うんうんと頷きながら見渡し、何か感謝の言葉を言って頭を
下げた時、私には どうしても彼女が一瞬涙ぐみかけたように見えた。
1999年のファイナルツアー ナゴヤドームでの涙よりも ある意味深い
大人の感情の揺れのようにも見えた。
もちろんそれは一瞬のことで、あとは変わらず はつらつと元気に
ステージを務めていて、実は何よりも感心したのは、客から変な掛け声や
ヤジが一切聞こえなかったことだった。
FCイベントや写真集握手会に比べて1050円のCDで無料で参加できる
今回のイベントのハードルはものすごく低い。
もちろん無責任でいられるアンケートに何か書いた方はいらっしゃった
かもしれないが、一瞬で消すことのできない現場での「ひと声」を
実際 主催者側も恐れていなかっただろうか。
リリースをずい分過ぎたイベントで、すでに「見える」チャートの圏外。
それでも このイベントが寛子ちゃんにとって心の支えとなることが
あるならば、心の中で何を思っていても、決して彼女の耳に聴こえる
「声」にしなかった客の節度と思いやりにも大きな力があったような
気がしてならないのだ。
感謝した。
何に対してか わからないけれど、私は感謝の気持ちでいっぱいだった。
そしてトークの最後は生で歌う「clover」。
たぶん本人もそうだと思うのだが、あまりにもステージが近すぎて
5人定員のカラオケルームのステージで歌われるようなものだから
とにかくイントロの僅かな時間さえ互いに持て余す。
歌が始まれば それはちゃんと軽やかに動いて見せるのだが、何と言っても
客側が「clover」を歌われることに慣れていない!(笑)
盛り上がっていこうと思いはしても、中途半端に手拍子が入ったり
止まったりで、それでも彼女からのあふれる気持ちは伝わった。
「月光音楽団」と同じく、やはり口先というか鼻先で歌う歌い方は変わらず
途中 はっきりと声が裏返ると、間違いなく眉に力が入り表情が曇った。
それでも最初に「一緒に歌おう」という言葉があったので、たぶん
彼女からはっきり見える風景の一部になってしまっているだろう私は
それが責任を果たすことだとばかり口パクを続け、不思議な気持ちで
「デビルマン」試写会以来の彼女の歌に浸っていた。
そして休憩後、握手会となったが、順不同だったので「握手会をするhiro」を
ずっと眺めるという幸運を味わっていた。
おもしろかったのは最初の男性があっさり過ぎたところで、次の若い女性が
引き止められ、カメラ向けのポーズをとらされていたこと。
「絵」がほしいことは承知だったものの、あまりにも露骨で楽しい出来事
だった。(笑)
もちろんガタイのいいスタッフが握手するファンを後ろからガッチリつかんで
左へ送るのだが、しはしば手が離れない人がいて、私はてっきり手を離したく
ないファンのせいだと思って見ていた。
ところが後で聞いたところによると、あの握手は寛子ちゃんからは決して
手を離さないようにしていたらしく、つまりファンから手を離さないと
あのように両方つながったままスタッフに引っ張られるということに
なってしまうらしい。
必ず手をつないでいる相手に視線を向けて、笑顔をあれほどの時間
続けられるものかと感心するほど気持ちの入ったコミュニケーションを
続けている姿は素直に感動だった。
彼女は「clover」までの一年近くを、ジャズがあって「光の中で」が
あった上での“必要な時間”だったと言っていたのだが、こうやって
ファンの思いに気づくまでに、思いやりを持てるようになるまでに
また多くの時間が必要だったのだろうか。
握手が続き、カメラが撤退した頃に列に並んだ。
写真集の握手会の時は囲いのパネルの中にいきなり現れる形だったためか
舞い上がってしまったのだが(笑)今回は さっきからずっとそこに存在して
いる人なので、いくらか余裕はあった。
もちろん観覧やステージの常連でもないので「あら、こんなオバチャンも」
と思われるのが関の山、あるいは本人、意識さえ飛んでしまっているかもしれない
のだが、それでも月並みな、今日 何十人から言われたかしれない一言を伝えたかった。
ずっと応援します。
彼女は何百人に対してずっとそうだったように、目を見て笑顔で頷き
やっぱり舞い上がっていたのか(笑)無意識にあっさり手を離した私は
階段をコケないように注意して降りた。
ずっと応援しようと思った。
理由は、ずっと応援すると彼女に言ったから。
歌い続ける限りずっと応援しよう。
いつまで歌うかは本人が決めることだ。
× × ×
終了後の渋谷の街は賑やかな夜を迎えていた。
食事を終え、コインロッカーの荷物を取り出し傘を探したが、無かった。
のぞみは ほぼ満員で、通路を挟んだ女の子のイヤホンからもれる尋常でない
チャカチャカという音を、おそらく周辺の数人が迷惑に思いながら、でも
誰も何も言わないまま目を閉じていた。
地元駅に着くと、やはり小雨が降っていた。
もう傘は無い。走って駐車場に向かったが、気持ちは安らかだった。
■2005/8/25(木) 思い出し、思い出す。
数日が過ぎたのに、ふとイベントのことを思い出す瞬間がある。
あの鼻のラインは間違いなく見慣れた あのラインだけど、実際は雑誌などに
載っている切り取られた一瞬のイメージとはずい分違って もっともっと
きゅっとしまった感じで、だから彼女が自分の横顔を好きだと言っていたのも
何となくわかる気がした。
同じように彼女は歯並びが悪いというのは昔から言われ続けていることだけど
たくさんの一般人に囲まれて見上げれば、やはり芸能人的に格段に白くて
きれいな歯をしている。
歌っていて自然と上の歯列を下から見る形になると、その奥歯のかみ合わせ部分が
実にきれいに見えた。
普通に暮らしていては なかなか矯正までは考えないレベルと言えるかもしれない。
ま、普通の人じゃないから いろいろ言われるんだろうけど。
あとは大きく開いた胸元が どんどん赤くなっていくのが見えて、あれは緊張
なのかねえと終了後に人と話したりしたことを思い出す。
うーん。何だろう。昨日今日 初めて見たわけではないのに このミーハーな感想。(笑)
今までと違うのは、彼女があまりにも近くて、そして歌のステージではなかった
ということか。
彼女が歌う人として立つステージでは、こんなどうでもいいことは目につくことは
なかった。