hiro Christmas Party 2006 (Zepp Tokyo 12/23)
■2006/12/24(日) hiro Christmas Party 2006 (Zepp Tokyo 12/23)
真冬にしては穏やかな日だった。
Zepp裏の歩道を歩いて会場に向かう時、2003年初頭のイベントで
1100番台のチケットだった自分は こんなところまで並ばされたなあと
思い出した。
寒い日で、でもスタンディングだから悪い番号は悪いなりに並んで
少しでも前で見たいという一心だった。おそらく誰も彼も。
前日にはああ書いたものの、時間的なこともあってグッズを買う気は
無くて15分ほど前に会場に入った。
渡されたのは今回のモチーフらしいトナカイや鈴ををデザインした
ポストカード二枚とドリンク券代わりのコイン。
この後のステージで寛子ちゃんが何度も「鹿」「鹿」と言っていたのは
紛れもなくトナカイだったと思う。(笑)
そしてコインと引き換えに希望のドリンクを受け取ると、もれなく
Zepp特製ボトルホルダーがついてきた。
これ首に下げて・・・・座ってるんかい。
ステージには中央に大きなツリーが飾られ、意外や大掛かりな
4本の柱?のセット。
その前にドラムス、キーボード他のバンドの用意がしっかりしてあって
いかにも踊るスペースは無く、今回のステージの目指すものは
昨年とそんなに変わらないのだという覚悟(笑)を促していた。
会場に流れるのはクリスマスソングのメロディ。
開演予定時刻をしばらく過ぎて場内は暗くなり、バンドメンバーに
続いてhiro登場。
赤橙と白のタンクトップを重ね着した上にトップがルーズで下は
タイトな超ミニというニットっぽい黒いワンピース。
その上に小さな分量のベストを重ねていた。
ひざ上まであるブーツから出た太ももは目の粗い網タイツで
昨年のイベント同様、彼女としては少しふっくらとした様子。
健康そうだ。
肝心の髪型は全く変わらずあの長さを維持していたが、サイドから
後ろにかけてボリュームを出していたのと、かなり目鼻がスッキリと
メイクも決まっていたので なかなか可愛かった。
可愛い。それだけで何割かのハードルは越えたような気がする。(笑)
前の方で見た方の話ではあごや眉間のあたり、かなり肌が
荒れていたということだが、夜目遠目傘の・・・で可愛けりゃ
ええじゃないか。
そして一曲目がいきなり未発表曲で、最初カバーかなんかだと
思ってしまったような、つまりけっこう雰囲気のある曲だったのだが
なんせ初聴きなので しっかりイスにお尻を根付かせる曲になって
しまった。
その後はもう曲順とかほとんど記憶できてなくて、まあ年寄りなので
ご容赦、ということで思い出すままメモ。
ヒットシングルでは「Treasure」「Your Innocence」「love you」を
バンドアレンジで歌っていて、高音への切り替えにファルセットを
多用したり、それでいて ある時はバンドアレンジらしい非常に迫力の
あるボーカルで押したり、こんな少ない曲数で未発表曲を3曲も入れたりと
実験的なステージでもあった。
何のための実験かは知らんが。(笑)
バンドはあの構成でも素人の耳に十分な音を提供してくれていて
淋しいとか物足りないということは別になかった。
声は何度も裏返ったが、以前のように本人自体が「しまった」みたいな
素振りを見せないので気にならなくなった。
歌い込み不足なのかなという印象を受ける場面も少し。
さぐりさぐり、というか。
セカンドアルバムからは「ナミダ」と「ON MY WAY」があり
「ON MY WAY」はリリース当時のイメージ通りライブのラスト曲
という位置付けだった。
作者であるHiroshi Kimさんは2003年イベントにいらっしゃっていたのだが
果たしてこうして歌い継がれていることをご存知でいていただけるだろうか。
「ヒーロー☆」カップリングの「Spring」とともに今年こそ
見ていただきたかったような気がする。
あとは今年2月のシングルコレクションから、というふれ込みで
今年も「Send My Love for you」を歌った。
ただそれは2月のインストアイベントやCDそのものから受けたような
強烈な揺さぶられ方を感じることはできなかった。
別に何も悪くない。悪くないけれど、たぶんこっち側の問題なのだろう。
Coco D'orから一曲は「やさしく歌って」だったか。
あまり今回の流れの中で重要度が高くない位置だった。
さすがにクリスマスソングコーナーでは昨年の失敗を踏まえたのか(笑)
山下達郎の「クリスマス・イブ」一曲を会場との掛け合いを交えて
歌い、これはなかなか良い企画だったと思う。
お楽しみコーナーは韓流スターのイベントの「パクリ(本人談)」と
いうことでマネージャーの和田さんがネタ作りをしたという心理テスト。
会場参加型コーナーにしつつ本人からトークを引き出すという狙い
だったと思うのだが、とりあえず本人は手ごたえを感じたらしく
かなりご満悦だった。
「緊張している」と繰り返してはいたけど、何度も「この話つまらない?」
などと問いかけていた昨年のような様子はなかった。
会場の声への切り返しにはテンポよく言葉が出て、ただ少し好き嫌いの
分かれる調子になっていたかもしれない。
未発表曲というのは曲名不明の一曲目と「ないものねだり」という曲
そしてアンコール一曲目の「ありがとう」で、言わばいささかelly的で
シングルには向かないけれど、詞をきっちり聴き取りたくなるような
アルバムが出るものなら(笑)入れてくださいねという曲だった。
この「ありがとう」は帰りがけに渡されたポストカード(今回こればっか)
にも歌詞が記されていたのだが、いかにもアンコールでファンに捧げるに
ふさわしい曲でもあった。
そう、もっともっと その気になれば十分「ライブ」と言えるだけの
場所と環境、そこにストレートな「ライブ」を模した構成でもあったのだ。
ただ、そのサンプル版で満足するには待たせた時間が長すぎてしまった。
アンコールまで客は「そういうものだ」と刷り込まれたかのごとく
着席のままだった。
変な野次も無いが職人技の突っ込みも無く、普通の掛け声は多かったが
それが良いことかそうでないのか、とにかく実にお行儀よくステージを
見守っていた。
ラストの「Baby don't cry」で彼女から促されて立ち上がり
それはそれで楽しく手拍子などしたのだが心地よい疲労感には遠く
席も席だし「見せていただいた」という感じがした。
目の手術のおかげで視力が1.5に回復したとかで きっとよく
客の顔も見えたのだろう・・・「冬休み」というキーワードは
ついに聞かれなかった。
というのは終演後にした笑い話。
「ホント」の更新が滞っていることに関しては開き直っていた。(笑)
その回復した視力で初めてのステージ、初めて見る現在の客層(笑)
フレンドリーで懸命で言葉はたくさんあったけれど、不思議といつかの
あの日あの時のような私に響く言葉は思い出せない。
それはファンの錯覚に過ぎないのだろうが、生のステージで一人の人として
伝わるもの。
それこそが次への糧になるのだが、彼女はそれを見せなかった。
昨年のような何事かと思うような家族へのメッセージも紹介もなく
手違いでグッズのタオルが紫で出来上がった時 たまたま入って来た
「お母さん」の「あら〜可愛いじゃない」の一言で救われたという
エピソードで一度名前が出ただけだった。
関係者、元メンバーさんも きっと稼ぎ時にそれぞれ忙しいのさと
想像したが、トークに笑えるエピソードとして名前の出てきた
上原多香子さんは、なんと今宵は代々木に環境問題を考えるライブを
見に行かれたというではないか。
暇だったじゃん。(笑)
もちろん これ全て客席の1/1000である たった一人の私が感じたもの。
席を立つ時に後ろの女の子たちが「まじ可愛かった」「歌うまかった」
と興奮して話す様子を微笑ましく素直にうれしく思ったのは事実だ。
ただ、なんだろう。この妙な距離感。
元気でにこやかな彼女の様子、会場の声への反応、何も変わっちゃ
いないようでいて、なぜだか彼女の、どこかに根拠のあるだろう自信を
受け止めきれなかった。
やりたいこと、行きたい方向は ずっと前からわかるような気がする。
それでいて違う方向を望む一部のファンを捨て切ろうとはせずに
大事にしようとしてくれている。だからこうなるのかとも思う。
可愛いと思える瞬間、この曲いいわーと思える瞬間の積み重ねは
また「次」を待つ気持ちにさせてくれたけど、もうすっかり客の反応も
薄くなった「ライブツアー」に対するコメントの熱意の無さや
飲み込んだろう「大人の事情」が見え隠れすれば こちらがこれ以上
熱くなれるはずがない。
何かの歌に入る直前、「踊らないの?」という声がかかった。
その時の客席の空気は少々の気まずさなのか、あるいは単に
気にしちゃいなかったのか、非常に静かだった。
無視しても良かったのに次曲に備えて落とされた照明の中で
その声に応えた彼女。
はっきりと再現できないから あえて記さないけれど、あの時の
彼女の心の内こそが今回最も興味を引く瞬間だったかもしれない。
× × ×
終演後 食事をしてホテルに向かう途中、JRの駅の改札近くで
床に倒れたまま動かない若者がいた。
目に怪我もしているようで駅員と何人かが彼の荷物を開けている
ところだった。
それでも立ち止まる人はほとんど無く客の波はそのまま改札に流れて行く。
私は今そういうところにいるのだと実感した。
次に会えるのはいつだろうな。
映画DVDの告知しか無かったけれど、きっとまた誰も知らない明日が
来るんだと、そんな希望だけは相変わらず持ち続けている。
その明日が、彼女自身の描く明日と一致してようとしていまいと
いつまでも見ていたい、それだけは間違いない。
大阪イベントも無事に楽しいものになりますように。
■2006/12/25(月) 大阪の話を聞く
Zepp Osaka でのイベントのあれこれ聞いたまま。
○「大阪では考えなくちゃ」と言っていたスカートの中の
“見えちゃいけないもの”に対する対策はされてなかった。
惜しまず大開放。
○山下達郎の「クリスマスイブ」をカバーする時に客を立たせた。
エコノミーシンドローム対策。
○バックステージパスの抽選はやめて、あらかじめイスの裏に
貼り付けてあった。
まさに選ばれし者たち。
○東京と同じように、また来年もクリスマスの時期に(イベントを)
やりたいと言っていた。毎年恒例行事にしたい様子。
とりあえず来年も歌っているらしいことはわかった。
○最初は緊張していたが、客席からの掛け声のタイミングが良く
次第にトークもはずみファンとの心理的距離は近く感じられた。
ラスト「Baby don't cry」も盛り上がり、笑顔が良かった。
次につながりますように・・次が一年後でありませんように・・
東京でお会いした時、もちろん大阪にも行くと仰っていた方が
体調をくずして行けなくなったとか。
そして予定通り大阪にも行かれた方からは上記のように
大阪イベントは東京の何倍も満足できるステージだったという
悔しい(笑)報告やら。
寛子ちゃん及び周りの皆様方にとっては延々と続く一本の道であっても
こちらにとっては一期一会である。
「このステージ」が「あのステージ」への足慣らしやリベンジに
なるのは悲しい。
どのステージが「たった一度」になっても悔いのないものであると
いいねと あらためて思う日だった。
× × ×
土日、「hiroイベント」で一番盛り上がっていたのはelly公式BBS
かもしれない。なんてこった。(笑)
その中に時々書き込んでおられる絵理ちゃんの友人?の方の
書き込みもあった。
双方の知り合いらしく、hiro東京イベントを見て直接 本人に
感想が言えるという立場の方。
それが“生足にやられた”であると知り、彼女を取り巻く
変わらぬ あたたかく優しくゆるーい(笑)空気を感じずにいられない。
愛されているのだね、きっと。
愛し続けてあげてね、ずっと。
■2006/12/26(火) 考えてみる
VISIONサイトでアーティスト3人まで登録できるというので
3人を登録しておいたら、それぞれからクリスマスメッセージが
届いた。
最初がelly。簡潔。淡白。哲学的。
次に届いたのが上原さん。公式HP日記そのままの感じ。
そしてだいぶ遅れてhiro。
誰よりも長く誰よりもフレンドリー。
そんなことさえ うれしい。そんな痛いヲタ(笑)なのに。
× × ×
また一日が過ぎて別の方からも大阪の詳細を教えていただいたりして
皆さんの仰る「大阪はよかった」が あくまでも「比・東京」に
おいてだということを再確認する。
それは2003年イベントで1月の東京より2月の大阪の方が時間の都合も
あったせいか余分だったものが削がれて「よかった」という結果に
なったのと似ていたのかもしれない。
大阪が先だった去年は東京の方がまとまっていた、そういうこと。
「一回目より二回目がいい」ことはもちろん悪いことではない。
反省、工夫、そして成長がある。
ただhiroはいつも“それ以後”が無いから延々同じことを繰り返す
ことになる。
毎度「FCイベント」になるのは制作費の都合やチケットを直に売る
メリット優先なのかもしれない。仕方ないのだろう。
しかしそのために広く人に知られず新しい客を呼べない。
それでいてFCに入ろうなどという濃いファンの望むものを
つかみあぐねている。
正直にリピーターは減る。
世間的な人気や売れ方に左右されないためには今日来ている客を
満足させて帰すことに尽きる。
それが信用となって「次」があるのに。
「来年のクリスマスも」をアピールしていたがシングル2曲、ベスト盤
Coco d'Orアルバムをリリースして映画に主演までした今年の集まり具合が
これで、次もZeppクラスの会場をと考えるのは さすがに無理がある。
イスは客を座らせるためのものではなかったのに、今年こそ読み違い?
こんな素晴らしい会場を日時設定をアーティストとして“モノに”
できなかったことの悔しさ。
と、グズグズしていても何も変わらないので前向きに考えてみる。
今回の大きなポイントはバンドアレンジだった。
“アコースティックバージョン”というのとは はっきり違うボーカル。
映画の話から派生して具体的なイメージを隠したままの
「新しいことを」という言い方をしていたのだが、これが
Coco d'Orスタート時点に戻った「もう一つの方向」なのではないか。
ただ それを「ナミダ」やら未発表曲に混ぜてしまって、あげくに貴重な
ヒット曲を全て大幅にいじってしまったから話はおかしくなる。
何度も書くけど、大昔、GWで暇だからと行ってみた郷ひろみの
コンサートで「よろしく哀愁」を変なスローバラード調に
歌われた時の「損した」感、怒り(笑)、まだ忘れないもの。
春の恵比寿での特典ライブはカラオケでひたすらヒット曲を
歌い踊った。
狭い場所、低いステージなので せっかくのダンスも半分くらいしか
見えなかったと書いた。
やってることが逆なの。
さらに重要なのは、あんな「客を選んだ」おまけライブを
本人が「やったこと」として位置づけているだろうこと。
Coco d'Orのリリースパーティにしてもそうだろうなあ。
自分の中の流れは きちんとあるのだろう。自分の中だけの流れ。
と、結局グズグズしていたり。(笑)
それでも間違いなく、好きなんだよねえ。
このグズグズを一言で言えばね、
もったいない
もったいなくてナミダが出るよ。
茶野が何とかしてくれるんじゃなくて、自分が何とかしなくちゃ
いけないんだ。