帝国劇場「モーツァルト!」2010年12月公演


■2010年12月5日(日) 2010年帝劇「モーツァルト!」12/4(土)昼・夜 12/5(日)


3公演連続で観たので話は大まかになってしまうのだが
それはそれでWキャストやトリプルキャストの違いが
感じられて楽しかった。

ミニ情報としては11月の時点で帝劇の方が「12月に新しい
パンフを作る予定は無い」と言い切ってくれたのだが
予定は未定ということで(笑)新しい2010年舞台の写真を
入れた新しいバージョンのパンフが出ていた。
2010コンスタンツェが好きなのでさっそく購入。

また、今回席に余裕のある回は東宝ナビザーブで、完売印の
ついていた公演は当日券で入ったのだが、この当日券の方が
絶対いいんじゃないかという印象だった。
千秋楽は別だろうけど、朝10時に売り出される当日券オススメ。

× × ×

12/4(土)昼 井上・香寿
12/4(土)夜 山崎・香寿

12/5(日)井上・涼風

この3公演で、まずここに話がいくのがアレだが(笑)土曜昼の
「乾杯?それともキス?」の「キス?」が やけに元気が良くて
こりゃキスに行くしかないだろう・・的な。(笑)
それが夜の公演では先週のような含みのある、甘えとか照れの
ニュアンスになっていて いっそう印象に残ったのだが、日曜昼は
井上さん相手でも元に戻っていたので、何か土曜昼はイケイケ気分
だったんだろうなあ・・って違うか。(笑)

先週と変わったところと言えばウェーバー家でコンスタンツェが
鍋爆発後のリアクションで、初めて山崎さんにお姫様抱っこされて
いたこと。タイミングは井上さんの時と同じだった。

プラター公園の「なみの男じゃない」のラスト集合のシーンの
シカネーダーとセシリア母の「コンスタンツェ〜」「ヴォルフガング〜」
に手の芝居がついて、ますます全てが〜イカサマ〜度がUPしたような
気がした。
そういえばヴォルフガングのところに逃げ込んだ後にセシリア母たちが
やってきて「結婚」を持ち出して脅した時、日曜昼は確かに「結婚?」と
コンスタンツェが明らかな喜びの表情になっていたのも印象に残った。
ずっと困惑の表情だったと思うんだけど、どうかしら。

そして日曜昼はヴォルフガングの「帰ってくれ!」が初めて懇願の
ニュアンスになっていて、今まで記憶にある突き放す感じとは違っていた。

歌は先週とそんなに変わらないというか3公演のうちには他のキャストの
方にしてもいろいろあるのだが、疲れた感じはしなかった。
「ダンスはやめられない」の低音を強く出す部分だけがちょっと濁り気味
だけど、ファルセットの切り替え等、あくまで「彼女としては」だけど
安定していて段々悪い意味のドキドキ感は感じなくなった。

ちょっとだけ気になったのは、冒頭の墓地のシーンのセリフ回しが
2007年のような、人のセリフとかぶったりすると聞き取りにくく
なっていないかなあということ。
最初の頃の方が進歩を感じられたんだけど、3歩進んで2歩下がると
いうことかな。人生はワンツーパンチ。(笑)
緊張感を維持するって大変だと思うけど、せっかく良い流れになって
いるので頑張りどころだ。

カーテンコールの市村さんのお茶目ポーズやスキップには相変わらず
楽しそうにウケていて、最初の頃に比べ体勢を崩さないように意識して
いるのかな、というのが私の想像だったが、これはご一緒した方の
想像通り「市村さんのギャグに慣れただけ」ということになりそうだ。

日曜公演の市村さんは今まで観た中で最大の動きをつけたジャニーズ
ダンスをやってくれて、これには寛子ちゃんも派手に腰を落として大爆笑。
たぶん舞台上の誰よりもウケていて、市村さんも満更でもなさそうで
とりあえず私は楽しい。
楽しそうな寛ちゃんを見るのは楽しい。

他出演者様に関しては香寿たつきさんの「星から降る金」は もう
こちらがガッツポーズしたくなるほどの素晴らしさで(笑)
涼風真世さんのキラキラ具合も半端なく、完全に香寿さんと違うものを
目指しておられることを感じる。

土曜夜公演で初めてアンサンブルさんのミスを見て、「生ものだから」
で挽回できる立場であることをファンとして謙虚に受け止める気持ちに
なったり、いろいろ変化を感じた帝劇一か月目だ。

× × ×

12/5「ホント」はマロニさんに次いでお母様の名前が出て、ますます
気力充実が伝わってくる。
ゴーヤチャンプルは昼公演前の楽屋での朝食のようだ。
たぶん合間合間にSPEED仕事をこなしつつの あと3週間。
誰と比べるでも何と比べるでもなく、持てる力と気持ちを出し切ることが
一番の目標だと、今は素直に思える。


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■2010年12月19日(日) 帝劇「モーツァルト!」12/18(土)昼


この土日3公演で私の帝劇「モーツァルト!」はおしまい。
島袋寛子さんが出ていなければこれほどの交通費を使って
来ることは無い場所なので、これで最後になるのかもしれない。

まだ気候のはっきりしなかった11月始めから数えて12公演。
気がつけば西銀座チャンスセンターにすごい数の客が並ぶ
時期になっていた。
その列を横目に、隣で一応「西銀座チャンスセンター」の名を
つけてポツンと立っているボックスがあったので買ってみた。
当たるかしら。
もうすぐ2010年も暮れる。
その最後の最後には まあ痛快な出来事もあったりして
気持ちよく新幹線に乗った。さよなら帝劇。

× × ×

12/18(土)昼 井上・香寿・黒木(アマデ)

二週間ぶりの観劇は2階真ん中あたりだが、eプラスチケットの
貸切なので値段は格安。

これは以後ずっと引っかかっているのだが、冒頭の墓場のシーンの
セリフ回しが2007年に戻ってしまったような弱さで気になった。
語尾がはっきりしない。
何を言っているか初見の客ではわからないだろう。
ドクトルメスマーとのやり取りで ほぼかき消されてしまう。
初日の頃はもう このシーンだけで格段の進歩を感じたのだが
どうしたのだろう?

それ以外はもう存分に力を発揮しておられた。魅力的だった。
歌は「ダンスはやめられない」で相変わらず強く歌う中低音が
荒れるけど、ファルセットもあくまで美しいし濁らない。

と書いていて気づいた。
これは荒れているのではなくて、たとえば井上さんが「残酷な人生」
など歌う時に、強いお芝居を乗せると歌声が濁るのと同じことなの
ではないか。
感情を乗せているからであって、声帯の疲れではない。
だから直後にちゃんと繊細な歌を歌う声が出る。
うん。すっきりしたぞ。

ありがちなことだが、この公演の幕間、後ろで私と同年輩と
おぼしきオバサマ3人組が さっそくマシンガントークを始めた。
芳雄さんの10代のシーンは云々から始まってパンツがピチピチだから
太ったのかしら、とかなんとか。

そして期待通りコンスタンツェに話が及んだ。
SPEED SPEED・・チラチラと聞こえてくる。
これまた ありがちな物知りが一人いて、説明なさっているようだ。
SPEEDは歌っているのは二人だけなのよ!と。

上原多香子?ほら、顔がきれいでしょ?なんで歌わないのかしら。
突っ込む人がいる。
「ウェディングシンガー」にも出るから歌えるんでしょ?と。
うん。いい質問だ。(笑)

しかし なぜか そこから話は急展開して踊っているもう一人は
何と言う名前か、で盛り上がる。
ハナエちゃん?トシエちゃん?・・は私か。(笑) 確かナントカ
「え」がつくはずよ・・とノリ突っ込みも見事だ。

ネタをありがとうと感謝しておとなしく聞いていたが、またまた
話は急展開して誰かが「あの人(コンスタンツェ)だけミュージカルの
空気感じゃないわね」と言い出す。
フフン、二幕を観てもらおうじゃないの。・・と心で叫んだ。(笑)

というわけで。
今回のカーテンコールの市村さんは軽くツーステップを踏んで登場。
コンスタンツェも軽く口に片手をあてて笑っていた。
なんでもかんでも爆笑するわけではないのだ。
コンスタンツェの笑いのハードルは決して低くない。(笑)

前回貸し切りと同じく最後に井上さん、アマデ、市村さんで出てきて
ご挨拶。
市村さんの「eプラス」連呼が相当ウケるギャグとなり気持ちよい
笑いを誘い、なごやかに終了した。
さあ、夜公演は待ちに待った良席。


■2010年12月20日(月) 帝劇「モーツァルト!」12/18(土)夜公演


昨日のオバサマ方の二幕終えての評は聞くチャンスも義理も
無いので不明だが、ふと思ったことがある。

実は島袋さんは いい大人である。
オバサマの世代なら、結婚して子どもの一人二人いるのが普通の
年代である。
いい大人の島袋さんが演じる一幕のコンスタンツェは、間違いなく
島袋さんの演技によって作られた十代のコンスタンツェなのだ。

それを あれこそが今の島袋寛子だと勘違いしているお客さんが
いらっしゃる。
若い島袋さん=SPEEDだから、声、歌い方、役作り、なーんだ
SPEEDのままじゃないか・・となる。

そして そのままの印象で終わる方もみえるし、年相応の二幕を
観て、けっこう役にハマってる?と思ってくれる方も今回は
いらっしゃる。
そういうことかなあ。

「ダンスはやめられない」を、J-POPだ演歌だ歌謡曲だと評された
としても、だから それが何なの?と思う。
ヴォルフガングはなぜジーンズなの?
なぜエレキギターが入るの?
なぜアマデがいるの?
なぜモーツァルトが日本語や韓国語で話すの?
そこを解決している人が なぜ歌の表現に固定観念を押し付ける
のかがわからない。
いや・・わかるけど(笑)あのメロディ、詞をあのように仕上げるのも
一つの解釈、表現なのだよ。きっと。

× × ×

12/18(土)夜 山崎・香寿・松田(アマデ)

売れ行きが芳しくないところへ、山崎さん一人のトークショーで
満席にこぎつけたという公演。
一回一回全力投球だろうが、純粋な進歩なのか この状況で自然と
力と魂が入っているのか山崎さんは相当な熱演。
二幕のヴォルフガングの混乱の時の寛コンスタンツェも より生きる。

ちょっと・・ちょっとだけ気になってきたのは「背中をさする」が
映画かテレビのお芝居のように細かく長々と続くこと。
まあ それが実はコンスタンツェを見ていない、幻の男爵夫人に
意識が向いているヴォルフガングへの無力感を際立たせていると
いうことかもしれないのだが、よくわからない。

前方やや左寄り席は花道にヴォルフガングが来ると真正面になる。
もちろんマダムニッセンのシーンも すぐそこに見える。
オペラグラス不要のFC良席は、11公演目にして初めて見えるものが
いっぱいだった。

後ろの席では役者さんの細かい表情まで見えない。
オペラグラスを使うと、観察対象以外の周囲の芝居が見えない。
きちんと舞台全体を見回すことになった時、一番に目に入ったのが
ナンネールとアマデのお芝居だった。
アマデ松田さんは前回もペンの動かし方にも意味が感じられ
さすがに5年生だわと思った記憶があるが、一幕ラストでの中央での
堂々の芝居、まさに「芝居」に驚いてしまった。

いつの公演も観客、出演者からのアマデを褒める声は多いのだが
あまり実感したことがなくて、自分は単純にあれだけの長丁場を
子ども一人で出ずっぱりで段取りをこなすという意味で感心していた
だけのような気がする。
松田亜美さん、顔はいかにも美少女で今風に可愛らしいし そのうち
どこかで見かけることになるのだろうか。

肝心の島袋コンスタンツェ寛子さんは、冒頭から途中でもたびたび
セリフの拾われ方のボリュームが小さい?と思うことがあった。
でも他はもう安定していて、持てる力は発揮しているしSPEEDで
使われると好きになれないファルセットも綺麗に出ていた。

前方席でやや見上げる形になるせいか、一幕のコンスタンツェの
衣装、いつもは赤い網タイツまでしか見えないのが、この日は
入り江の奥の誰も誰も知らない秘密の花園まで見えてビューティフォ
ワンダフォだった。(笑)
スカートの中、アンサンブルさんで時折見えるのは長ズロース風か
カトちゃんのステテコみたいな白が多いのだが、コンスタンツェは
裾にオレンジピンクのフリフリのついた柄物をお召しになっている。
あー眼福。(笑)

その一幕のコンスタンツェも好きだなあ。
ややオーバーアクションとも言える動きはマンハイムやプラター公園の
“ミュージカルの ひと幕”としてすごく楽しいし、典型的美人でも
なければ わかりやすい可愛い顔でもないところが お姫様ヒロイン
ではないコンスタンツェという役柄に合っている。

あと、私が観た公演では井上さんはいつもベッドインのシーンでは
絶対に重ならずに横に身を置くのに、この日の山崎さんは完璧な
馬乗りになっていて・・つい動揺した。(笑)
が、よく考えたら手順的には井上さんが正しいのかもしれない。(笑)
例の「乾杯?それともキス?」の「キス」はクッと顎を引く感じ。
これは今週の3公演みんな同じ印象だった。

と、微妙に変な人の方向に逸れつつ。(笑)
昼から一転、カーテンコールでは市村さんが派手に踊るものだから
寛さんだけでなく珍しく香寿たつき男爵婦人まで大笑い。
楽しいなあ。

■2010年12月21日(火) 帝劇「モーツァルト!」 12/19(日)


私が昨夜 ベッドインの体勢だとか秘密のナンチャラだとか
鼻息荒く書いている頃、帝劇一回公演を終えた寛子さんは
ファンの方からいただいた励ましのお手紙に目を通しておられた。

総括するには早すぎる、千秋楽まで何公演かを残す12/21と
してはいささか不思議な「ホント」は、ただ純粋にファンの方の
お手紙に触発されたに違いない前向きな思いと、やすらぎと
謙虚さに満ちていた。

今日の“私のコンスタンツェを・・・”のくだりは、決して
何があったとか嫌な思いをしたとかいう唐突さではない。
きっとファンの方のお手紙にうなづく程度のつぶやきだろう。
2007年初舞台から ここに至るまで常に意識することになる
誰もが想像できる客席のさまざまな反応を もうしっかりと
受け止め消化し、その上で自身の力で務め上げた「道」への
自信さえ感じさせる。

引用された内容と彼女のコメントから察するに、舞台についても
詳しい方からのお手紙だったのだろう。
彼女の努力を真っ直ぐに受け止め、曇りの無い目で彼女の成長と
良いところを見つけ拍手を送ることこそ本当の彼女に対する
「励まし」になるのだということを教えていただいた気がする。
そして それが“私を見ていてくれるみんな”に対する
感謝の言葉につながる素直さ。

いつもいつも彼女は「目に見えるもの、人」しか見ていないと
嘆いたこともあったが、舞台に関してはそれが当然でいい。
彼女は帝劇に足を運んだお客さんに「ありがとう」と頭を
下げている。応えようとしている。応えてきた。

あと4回。
「モーツァルト!」は大阪、金沢と続くが、彼女が再び
帝劇の舞台に立つ日が来るという保障はどこにもない。
歩んだ分だけ道はできる。とにかく歩き続けよう。
遠く離れた場所からただ「思う」ことしかできないけれど。

× × ×

と、相変わらず見てきたようなことを書いているが、全て
ソースは私、である。帝劇はこれが多すぎ。(笑)
そんなわけで大きなお世話と深読みと、ちょっぴりお下品お下劣が
身上の雑記帳は続く。


12/19(日)昼 井上・涼風・坂口(アマデ)

土日3公演観ると、必ずWのヴォルフガングと男爵婦人、アマデ
3人を一通り観ることができる。
そこに毎回もれなく 寛コンスタンツェがついてくるのだから
楽しいったらありゃしない。

アマデの湧久くんがヴォルフガングの腕にペンを刺す時、ちゃんと
血のりの確認をしているのが見てとれたり、プラター公演のアルコ
伯爵のアドリブに井上さんのアドリブ返しも絶好調で客席が沸いたり
香寿さんが目いっぱい口を開けて歌うのと反対に涼風さんは
ファルセットをほとんど口を開けずに歌う・・等々 何かチョコチョコと
終演後のメモは残してあるのだが、もう忘れた。(笑)

一つ印象的だったのはヴォルフガングの部屋に逃げ込んだシーンでの
「愛していればわかりあえる」で、曲終わりに井上さんが寛ちゃんの
両手をとってチュッ☆としたこと。そこかよ。(笑)
不意をつかれた寛コンスタンツェの笑顔が素敵だった。素敵だったよ。

次に会えるのは東宝HPの楽日関連の動画だろうか。
無事に大阪初日を迎えたいものだ。