2001.8.7の法則化ファイナルセミナーで、現在の日本の漢字の学習構造について、向山洋一氏は以下のように提言しました。
「読み書き同習」「平仮名先習」「6歳開始」という現在の日本の学校教育の基本方針は、 全て研究され糺されるべきである。
「糺す」とは、「研究」して本質の正否を見極めるということです。ただ単に「正す」のではありません。 本サイトでは、この基本方針に同意し、とくに「読み書き同習」ではなく「読み先習」について、研究・実践を推進していきます。
「読み先習」に必要な教材検討、授業の進め方がその中心になります。
1.1日に5分程度の時間で、どんどん読ませていく。読ませる際には、フラッシュカードをつかう。
2.フラッシュカードはA4サイズの厚手の用紙(サンワサプライ・厚紙スーパーファイン:超使いやすいです。)を使用する。
3.カテゴリー別(:身近なもの)で学習を推進する。
1.カードを見せて、教師が読む。
2.カードを見せて、教師が読み、追い読みさせる。
3.教師は一切読まない。カードを見せるだけ。一人も読めない場合は教師が読んであげる。
これは、新カテゴリーを扱う初回(週初め)のみ。2回目以降は、「3」でよい。
また、5月20日からの実践では、漢字の提示順に着目し、
漢字を提示するときの話や扱う漢字の成り立ち
についても、本実践の研究対象に設定する。
晴れ・雨・雪・寒い・暑い・天気予報・天気の8枚のカード
初回の提示で、以下の話をした。
「運動会が近いですね。今日は【晴れ】ています。【風】もありませんね。」
「でも、明日は【雨】かも知れません。ひょっとしたら、【雪】が振るかも知れません。(笑:児童)」
「【寒い】よりも、【暑い】ほうが、運動会は楽しいですね。」
「【天気予報】で雨と言っていても、よい【天気】になるように祈りたいですね。」
【 】で、カードを見せて、やや大きい声で発音した。この後は、追い読み・子どものみの読みを行いました。
百・千・万・億・兆・位の6種
位を唱えながらの読みになりました。【】の部分は、カード提示を意味します。
「みんなで【位】を唱えてみよう。【一】【十】【百】【千】【万】【十万】【百万】【千万】」
「ストップ。この次、言える人。」
児童の挙手多数。
「じゃ、みんなで言ってみよう、さんはい。」
「億! 一億!」
「そうだね。【一億】だね。続けよう。【十億】【百億】【千億】」
「ストップ。ひょっとして、この次、知ってる人。」
これまた、挙手多数。指名。
「そうだね。【一兆】だね。よく知ってる。すごいすごい!」
子供・生まれる・親・名前・兄・姉・弟・妹・孫・自分・友だち の11種
「【子供】が【生まれる】と【親】は、一生懸命【名前】を考えます。」
「みんなの名前だけでなく、みんなのお兄さん【兄】やお姉さん【姉】、 【弟】や【妹】さんの名前も一生懸命考えてくださったと思います。」
「ひょっとしたら、かわいい【孫】のために、おじいちゃんやおばあちゃんが、 考えてくださったのかもしれませんね。」
「そんな大事な大事な名前ですから、【自分】や【友だち】の名前を、からかったりしちゃ、バチがあたりますね。」
相手の名前をモジッて、口げんかしていた子がいたので、高橋がこじつけた話です。話の後、11種のカードを黒板に貼って読み進めました。
「多い・少ない」「強い・弱い」「新しい・古い」「明るい・暗い」「軽い・重い」 「易しい・難しい」「良い・悪い」の7対、14種のカード
1.14種のカードをバラバラに黒板に貼る。
既に読んでる。
2.【多い】のカードを選ぶ。子どもたちに見せる。
3.「反対の言葉はどれですか。」
挙手多数
4.指名。カードを選ばせる。【多い】と【少ない】のカードを抜いていく。
5.「反対の意味のことばが、まだあります。どれとどれですか。」
挙手多数
6.指名。
「明るいと暗いです。」
7.「そうだね。よくわかったね。カードを選んでごらん。」
【明るい】と【暗い】のカードを選ぶ。
8.【明るい】と【暗い】のカードを抜いていく。
以下、5〜8の繰り返し。最後に、全部をまとめ読み。
というように、対になる言葉同士を見つけさせました。読み方は一切教えませんでした。でも、わかったようです。不思議です。「どこかで教えてもらったのかい?」と聞いても、「何となくわかった。」とのこと。
5分弱の実践ですが、「お話読み」とは、違った興奮が教室を包みました。