1.疑問



「先生、卒業式の前にどうしてずっと連絡してくれなかったんですか?」
「迷ってたんだ。みーの人生を奪っちゃう気がして。みー、先生じゃないでしょ」
先生はそう言って、私の頬にキスした。
「これから、先生って呼ぶ度にそうするから。10回呼んだら、口にするよ」

そんなぁ。ポイントカードみたいなことしないでよ。
私は頬に手を当てながら、先生をにらんだ。

「ファーストキスが罰ゲームだと、みーもかわいそうだから、俺のこと名前で呼んでよ」

「たっくん、私の人生を奪うってどういうこと?」
私はわざと、たっくんの部分を強調して言った。
先生は、そう呼ぶと照れるみたいで顔を赤くして答えた。

「俺にとって、みーは運命の人なんだよ。それは一生、一緒にいようってことなんだから。
 わかってるの? 今からさっきのは間違いですって言っても遅いから」


一生って??


「みー、あんまり考え込まなくていいから。そのままでいいんだよ。
 みーが俺を好きだって言うことで俺は救われてるから」

先生のこと、何にもわかってない気がする。
質問しても理解できない私って、バカなんだろうか??



あとがき:みーは結局、「先生」と呼び続けます(笑)別にちゅーが目的ではないのです。ただ、慣れみたいなものです。