4.牛乳

 

「みー、牛乳好きなのか?」

「ううん、嫌い」

「じゃ、なんでいつも買うんだよ」

「飲まないと大きくならないから」

「飲んでも大きくなってないじゃないか」

彼女と付き合うようになってから、一緒にスーパーで買い物をして家で食事を作ることが多い。

その時にいつも彼女は牛乳を買う。

そして牛乳は、そのまま飲んでいることも多いし、カフェオレやミルクティーにして飲んだりしている。

彼女は小さいことを相当、気にしているようだ。

彼女の周りに大きい人間が多いのもよくない。

そういう自分も小さい人間ではないが。

 

「みーはそのままでいいんだよ」

「お兄ちゃんたちもそういうの」

「大きいみーはかわいくない」

そういうと彼女は目を見開いた。

言い過ぎたかな?

 

「先生、私が大きかったら好きにはならなかった?」

彼女から好きだとかそういう言葉を聞くのは卒業式以来だ。

照れ屋なのか、恋愛慣れしていないせいかそういう言葉を口にしないのだ。

 

「そうかもしれないね。今のそのままのみーを見て好きになったんだ」

スーパーの中でも構わずに、みーの肩を抱き寄せて耳元でそう言った。

彼女は真っ赤になって、固まった。

 

あとがき:牛乳をたくさん飲むと大きくなるのでしょうか??