「アンドロメダストーリーズ」・・・それは数多い竹宮恵子さんの作品の中でも
ベスト3に入る作品である。
こうして作品紹介・・否ミーハー的感想文を書くにあたって読み返しても
初めて読んだ時と同じ感動がよみがえる。
元々、光瀬龍さんも竹宮恵子さんも大好きな作家さんだったので
おもしろいに決まっているのだが。(*^^*)
・・・では読んだ事のない皆様を
(そんな人いるのかな・・・あっ、ウンと若い人とか?)
惑星アストゥリアス・コスモラリア帝国へご案内いたしましょう。
もちろん、以前読んだけど・・という方々もご一緒にどうぞ。
【序章】
物語はコスモラリア帝国・皇太子イタカの新王即位の日から始まる。
その日、戴冠式とともに隣国・アヨドーヤのリリア姫との結婚式も行われた。
幸福にわきたつ国民達。けれどもそれを見て「こんな穏やかな国があれ果てて
しまうのか・・・?」と愁眉をくもらせる旅の剣士・イルがいた。
新婚の王と王妃が見上げる美しい星空にひときわ明るく光るのは・・・凶星。
あらゆる文明、いくつもの宇宙を破壊つくしたモノが今、この星をめざして
進んでいるのだった。
ある夜、大きな流れ星が山に落ちる。それがすべての破壊の始まりであった。
「それ」はあっという間に王宮に入り込み、下級兵士や技術官を支配していった。
そして「それ」はついに王さえも支配する。「おまえの魂と引き替えに
帝国に平和を与えよう」と。王は抵抗を試みるが「それ」の力は強大だった。
「それ」は王宮を機械工場に変え、機械仕掛けの蜘蛛を大臣たちの寝室に送り込み
直接、脳に入り込みその人間を支配してしまうのだ。
もはや王宮で「それ」の支配を受けていないのは王妃リリアと
その女官たちだけであった。
何かに支配されはじめていることを感じつつ、抵抗する王だったが
あらがう術がなかったのが胸をうちます。
人間の心が少し残っている時に「邪悪なものが入ってくる・・
いっそ殺してくれ・・」と苦しむシーンが印象的でした。
機械による、機械の為の、機械的な支配に人間は対抗できないのでしょうか?
「それ」を敵とする者は旅の剣士・イルと森に住む謎の「老師」のみ。
そんな折り、リリアは懐妊する。老師はイルにテレパシーを送る。
「生まれてくる王子を守れ。そして来るべき敵と共に闘え」
殺伐とした雰囲気の中、王妃は双子を産みおとす。
しかし、双子は不吉とされていたので一人(ジムサ王子)を残し、
一人は剣闘士・バルガの手に渡る。
追手をかわし逃げるバルガは一人の娼婦に救けてもらう。
こののち、双子のかたわれは彼女の手によって育てられる事になる。
都を「機械的」に改造する王。砂漠化が進みあれ果てた都に
妹リリアを連れ返ろうとアヨドーヤ国のミラン王子がやって来る。
ミラン王子はこの国が機械にのっとられてしまった事に気付いたのだった。
ミラン王子を殺せ、と機械に命じられた王の魔の手が伸びるが
不思議な力を持つジムサ王子とイルによって危機一髪、逃げ延びる事ができた。
その頃、森では機械に破壊された惑星・ミュラトの生き残りの7代目の子孫達が
会合を開いていた。謎の老師はそのリーダーだったのだ。
ここで読者はほっとします。やっぱりね〜負けっぱなしじゃ
人間のプライドっがうずくってもんです。
人間の為の機械であって、機械の為の人間じゃないんです。
がんばれ!老師!フレーフレー老師!!
「移植をうけつけずに逃亡した」王妃とジムサ王子を追跡し根絶せよ、との
命令が出された。『直チニ全都市全人民ヲ完全ニ駆逐セヨ。
抵抗ハ許サズ破壊スベシ』・・・そして猛攻撃が国境を越えて進んでいった。
間一髪、港に逃れた一行だったが船に乗れたのも束の間、ミラン王子が
討たれてしまう。絶望のリリア。祖国アヨドーヤにたどりつくが
そこには死んだはずの兄・ミランの姿をした「もの」が
非難民を爆撃していたのだった。
幼いジムサは母リリアを守り、砂漠へ逃れて行く・・・。
=====ここで序章終了。
ああ・・・ジムサ王子はこれからどうなってしまうんでしょう?
そして双子のかたわれの運命は?(どきどき)
この話がおもしろいのは竜騎兵が出てくるといった中世風な雰囲気をかもしながら
サイボーグが出てきたり、イルが放射性アイソトープを持っていたりという風に
「歴史物語」と「SF物語」の両方を兼ね備えているという事でしょう。
両方大好きな私は光瀬・竹宮のコンビにすでに序章で、
易々とKOされてしまったのでした。
(by まーやさん)
★ネタバレを気にしない方は、『アンドロメダ・ストーリーズ』の世界と私(第一部)へどうぞ☆