【第一部】
お話はジムサが母リリアと砂漠に逃れてから5期(10年くらいでしょうか?)経った
頃。
ジムサの前には王家再興を図る老師が現れるがジムサは聞く耳をもたない。
彼にとって大切なのは母のみであり、母を守る事だけに命を賭けていたのだった。
獲物を売りに行く市でジムサを見つめる一人の少年がいる。
彼はつぶやく。「何者だ。あの男。俺と同じ・・・・」
ジムサの留守に賞金稼ぎにリリアが襲われる。そして気付いたジムサも又敵とたたかい
手負いとなるが間一髪、老師一味に助けられる。
気がついたジムサに、王妃として臣下にあがめられるリリアが映る。
そして、臣下たちに大歓迎をうけるジムサを当然と微笑む。
ジムサは老師に組することはよしとしないが母リリアの為に彼らとともに在ることを
承諾するのだった。
惑星アストゥリアスに点在する基地を訪れる為、老師と旅発つジムサ。
しかしジムサを迎える基地があちこちと襲撃されていた。
あわてて引き返す二人。しかし敵の攻撃は執拗だった。
気を失ったジムサを助けてくれたのは、一万年前にこの星に地質調査に来て事故にあっ
たアンドロイド・アークと作業用ロボット・ベスだった。
故障していたアークはジムサによって助けられ、主人を失っていた彼らはこの後ジムサ
の部下となるのだった。
機械嫌いのジムサでしたが老師たち「臣下」よりアークたちを信頼するのが
ジムサの強い孤独感を感じさせて切なく、悲しくなってしまいます。
一方ジムサと同じ顔の少年は隊商(とは名ばかり、実は盗賊)の長の子供として
育てられていた、ジムサの双子のかたわれだった。
アフルというこの少年は常に母(=娼婦)から「ただの子供じゃない」の言われつづけ
ていた。
彼は素顔をわざと汚して暮らしていたがジムサとうりふたつだったのだ。
その隊商が機械たちに襲われアフルも傷を負う、それを助け、治療をするのはイルだっ
た。
機械を連れて帰還したジムサを老師も生き残った臣下たちも非難する。
機械を仲間にはできない、と。それに対しジムサは「おまえたちより信頼できる」と答
え母と部下を連れ、行ってしまう。
ひょんな事からリリアを助け、仲間に加わっていたバルガが『もしかしたらわれらがい
ただくのはあの王子ではなくもう一人の・・・』と考えたのをテレパスである老師は聞き逃さなか
った。
そして老師はアフルの存在を知ったのだった。
老師たちははるか昔、消失してしまったミュラトという星の生き残りの子孫たちであるという説明があります。テレポート等の能力を持つ彼らをジムサは「異民族」としてしかとらえられません。
そして何にもましてジムサは王位や王家存続に興味はなく、自分が老師によって象徴としてまつりあげられているだけ、ということをいやというほど承知しているのでしょう。
ここで又私はジムサの深い、深い孤独を思うのです。
愛してやまない母・リリアは夫を忘れる事ができず、ジムサの愛は行き場がありません。父よりも母から頼りにされたい、母を守りたい、それがジムサの高貴な魂の望む唯一の事なのです。
ジムサの孤独と失望を思うと私も又悲しみに満たされます。
アークたちの船に乗って、ジムサたちはアランシャンへ行く。
そこで、機械によって「改良」された都市や宮殿を見て愕然とするのだった。
そして、生身の王が出現、ここは機械によるユートピアであり、人々は精神と肉体を
分けて保管されていることを聞かされる。
そこではアヨドーヤの王子でリリアの兄であるミランも呼び出す事ができ、
なつかしい、愛する二人の出現にリリアは強く心動かされるのだった。
激しく嫌悪するジムサ。でも彼には母を説得する術がないのだった。
「なぜ帰る?誰もおまえを害さない。神はわれわれを永久に守ってくれる」と言う王に
ジムサは答える。「何が幸福がわからないが、機械に守られて生きるなんてごめんだ」
と。
命からがら脱出する、ジムサたち。
それもつかのま、例の隊商(=盗賊)たち一行にとらわれてしまう。
そこでジムサはイルに再会、そしてついにアフルと出会ったのだった。
イルは二人は双子だということをジムサに告げる。しかしジムサはアフルには秘密にす
るよう頼む。
そんな所へアフルを王として迎えたい、と老師が現れた。
狂喜するアフルの母。しかし彼女はアフルは少女だということがわからないまま育てて
いたのだ。
『アフルは少女だった』しかし老師は王子として彼女を迎え、アフルもジムサから
妹であること、実の母もいることを聞かされても老師と同行する。
旅発つアフル。そしてそれを追ってジムサも母リリアと出発するのだった。
さあ!ついに運命の二人がめぐり会いました。
出会いにとまどう二人。けれど惹かれあってゆくことも確かです。
二人の力が増幅すると念動力で硬い岩をもくだくことができるけれど
そんなことより、アフルの幸せを望むジムサ。ではアフルは何を望むのでしょう。
物語は完結編へと続きます・・・・・・★
(by まーやさん)