「少年愛モノ」と食わず嫌いしてませんか?
      〜『風と木の詩』の紹介文にかえて



『風と木の詩』。みなさま、どこかできいたことありませんか? そして、それが「少年愛モノ」だと耳にし、避けているのでは? 或いは、最初の方だけパラパラ見て、「!」となり、読むのを やめてしまったのでは?

そんな、食わず嫌いのあなたへ。

ちょっと物の見方を変えてみてはどうでしょう。 「男同士は嫌だから」という、たったそれだけの理由で 読まないのは、もったいない作品です。

そんな人は、セルジュを男、ジルベールを女ととらえ、 読んでみてください。
幸い、ジルベールはきゃしゃで、脆く、金髪で一見、女の子 みたいですので。

そうすれば、この作品をセルジュの人を愛する苦労話とも 成長話ともとらえられるはずです。

みなさまも、あまりに価値観の違う相手を愛し、付き合い、 苦労したことも、あることでしょう。

さて、物語は二人の出会い、それぞれの生い立ち、 引かれ合う様子、パリでの生活...と複雑に進みます。

話の流れも読んでほしいのですが、数々のちょっとした シーンの表現やセリフにも注目してもらいたいです。

心を閉ざしたジルベールが次第にセルジュに心を 開いていく過程の、描き方は少女チックではありますが、 実に見事なものです。

『天馬の血族』のアルトジンのような「強い少女」が 好まれる御時勢でありますが、脆い少年とそれを救えなかった 、正義感の強い少年の、悲しい話を読まれてはいかがでしょう。 人を愛することの難しさを再確認してください。

(by ごてん)

『変奏曲』の紹介を見る

『天馬の血族』の紹介を見る

メインページへ戻る