★『神の子羊』のご紹介★
(セルジュ47歳の生涯)

『風と木の詩』の漫画で描かれた部分はジルベールの生涯、そしてケーコタンの原作の後半部分を増山のりえさんが「のりす・はーぜ」というペンネームで小説として書かれた『神の子羊』にはセルジュの生涯が描かれています。

と言っても、物語はフランという少女がセルジュの子孫のアンリ・バトゥールやヴィクトール・マイセと助け合いながら、子爵家の秘密を追うというサスペンス仕立てになっています。そして、オーギュの血を引く謎の少年も登場!o(^-^)o

それはともかく、フランに恋していると自分で認めながらヴィクトールの家に通うアンリって、まるでエドナン!(爆) 気になるでしょ? エドナンもアネットと結婚しながら、ボブの家に通ったりして・・・ヾ(^^;)

物語を読み始めると、早くも『変奏曲』のボブとエドナンの出会いのシーンを連想させるエピソードがあり、作者が『風と木の詩』と『変奏曲』とは兄弟のような関係にあると言われていたのを思い出しました。 そして、あとがきを先に読んだらケーコタンご自身が『風と木の詩』と『変奏曲』の世界が適度に混じり合った作品だと書いておられたので、ますます嬉しくなってしまいました(^^)

『神の子羊』を読むと『変奏曲』の解説をして頂いているような気になり、私のような音楽の素人には とってもためになります(^^) パリのコンセルヴァトワールの様子がよく分かります。さすが、増山さんだ! セルジュが作曲した3つの歌曲、情熱的な恋の歌です。

それにしても、セルジュに息子がいると分かっただけで何だか懐かしい人に再会したような気分です。 セルジュが母校で音楽教授なんて、ルーシュ教授の後を継いだんですね(^^) そして、あのカールがラコンブラード学院の院長だなんて嬉しくなっちゃいますね〜! 20歳を過ぎた頃のセルジュの絵にも会えました し・・・(#^^#)

全3巻のハードカバー本で、挿絵をケーコタンが描いておられる他、昔懐かしい『風と木の詩』のカラーイラストなども収録されています☆

1巻めは『風と木の詩』と『変奏曲』をミックスしたようなイメージ、2巻めはハーレクインロマンスか教養小説とJUNEに『ガラスの迷路』をミックスした感じ、3巻めになると、俄然テンポが早くなりサスペンスアクションモードで一気に読めます。

ところで、『風と木の詩』文庫版 第一巻の253ページで登場した、アルルでの休日 セルジュのピアノに拍手した女の子イレーネがセルジュの妻になるのですね。私はずっと彼女が何の為にあの場面に登場したのだろうかと気になって仕方がなかったんですが、あれが後半の伏線だったとは!

セルジュがジルベールと見間違えた程よく似ていたイレーネ・・・子爵を正式に継いだ後、早く跡継ぎをとセルジュに縁談ばかり持ち掛ける伯母に辟易していたセルジュがイレーネに会った途端、一目惚れしてしまう! パスカルの忠告も舞い上がったセルジュの耳には届かず、20歳の若さで結婚・・・そして産まれた母親似の息子レオン!

私はジルベールの生まれ変わりのような気がして、一瞬喜んだけど、ちょっと待ってよ! それって、すっごい不幸な事ですよね・・・ジルベールそっくりの息子に歓喜し、次第に妻に無関心になるセルジュ。10年後の別居。セルジュが放浪の旅に出て、やがてカールに迎えられるまでを もう少し詳しく外伝でもいいから描いて頂きたいなぁ! 「セルジュ心の旅路」とか何とか・・・。

セルジュの息子レオンが1歳になる頃には、妻イレーネも子育て放棄していたようなので、レオンが気になります。セルジュはやはり溺愛して育てていたのかしら? その息子が10歳になる頃には、セルジュは妻子を置いて家を出る・・・レオンが哀れです(; ;) 生い立ちまで、ジルベールだわっ!ヾ(^^;) 勿論、レオンは屈折しているでしょう(^^;

セルジュの異常な愛情ってどんなものか・・・ちょっと、怖い気がします(^^; ボナールのように溺愛したりしてヾ(^^;) それとも、エドナンがアレンを可愛がるような感じかしら? どっちだと思います?ヾ(^^;) 夜も添い寝したりしてサ・・・まさか、近親相姦って事はないよねヾ(^^;) 想像するのも恐ろしいっす・・・(←しなくていいって)

その辺の事情も、ぜひ番外編か外伝でもっと詳しく知りたいものです〜!

自分が愛しているのはジルベールであって、妻ではないという事実に自分で気が付いた状態というのは、自分を客観的に見ている訳でまともな状態な訳ですよね? だとしたら、自分に嘘を付いて生きる事はセルジュには出来なかっただろうと思います。

正気に戻ってから家を出るまで、それは相当な苦しみだったでしょうね。放浪の旅に出たセルジュって、また昔ボナールの家から仕事探しに行ってた時みたいにナーダ姐さんのような人に誘惑されたりして、自堕落な生活をするのでしょうか? 酒浸りになったセルジュが場末の酒場でピアノ弾き(←またか!)をやってる処を、カールが見つけるとか・・・。それとも、いつもパットが蔭からセルジュを見守っていて、逐一兄のパスカルに報告し、カールが迎えに行って「君は音楽が胸の痛くなるほど好きだろうか」と言ったりして・・・(バキッ!)

それはともかく、凄絶なまでの孤独と闘っていた事でしょうね。そう言えばセルジュが初めてパスカルの家に行った時、パスカルの家の平和な団欒を見て自分の未来を予知するシーンがありました。「そのせつな心に描いた私の世界は壮絶な孤独の未来を予知していたのかもしれない・・・咲き誇る花も燃え盛る炎もはるかかなたの漠々たる荒野だった・・・」 正に想像を絶する世界ですね(; ;)

その孤独を埋めるべく、セルジュは作曲に没頭したのでしょうか?

そして、セルジュの後半の生涯は「美少年狩り」?ヾ(^^;)

ジルベールの自由な魂をその内に取り込んでしまったセルジュが、ジルベールそっくりのイレーネと結婚して生まれたジルベールそっくりの息子レオン。 結婚後10年で、30歳のセルジュが家出をする原因がジルベールそっくりの息子を愛してしまったからだと考えると、全てのつじつまが合うような・・・。 セルジュがオーギュになってしまうのでしょうか?ヾ(^^;)

そして、自らに愕然とし、ジルベールの面影を追い求めてサンジェルマン通りを放浪したりすると、完璧です! でも、そういうのを読むのは怖い気がする((((((^^;)

「セルジュが最後に愛した少年ミシアン・ルウ」と『神の子羊』に書かれているのが何とも意味深だと思いません?(^^;

どうか、皆様、ご自分の目で読んで確かめて下さいませ〜☆((((((^^;)

(by どうしようもない森野泉でした(^^;)

『風と木の詩』のご紹介

『風と木の詩』について想うこと(1)

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