歌で読む源氏物語uta de yomu Genji Monogatari

歌で読む源氏物語

源氏物語を歌で読み通す。

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折々の記録

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今なぜ、源氏物語の歌?

源氏物語は歌物語の最高峰。アリアを中心にオペラ鑑賞がされるように
歌を中心に据えて源氏物語を読み通してみようと思いました。
「散歩」のような気持ちで54帖を読破するつもりです。

(2008.1.25)

麗景殿の女御を訪ね懐旧の情にふける
   源氏の歌(花散里の巻 第1回)

橘の香をなつかしみ郭公花散る里をたづねてぞとふ

古典文学大系 一 419頁

(口語訳)

昔を思い出させる橘の香が懐かしいので、時鳥は、橘の花が咲き、そして、散ってしまった里を探して訪ねて鳴いています。わたしも・・・

(解説)

とうとう源氏と朧月夜との仲が、右大臣に露見してしまいます。事の重大さに、さすがの右大臣も事を荒立てないようにと考えたのですが、おさまらないのはあの弘徽殿の太后です。「このついでに、さるべき事ども構へ出でんに、よき便りなり」(古典文学大系 一 414頁)と弘徽殿の太后が考えるという恐ろしい場面で「賢木の巻」は終ります。

あれやこれやの事で世の中が厭になってしまった源氏は、現実を逃避するように過去の幸せであった時代を懐かしく思います。そして、癒しをかつて関係のあった麗景殿の女御の妹君に求めることになったのです。権力とか特別な美しさとは関係がない、心休まる空間が麗景殿の女御、妹君にはあるのです。源氏は、本能的にそのことがわかっていたのではないでしょうか。

麗景殿の女御と妹君のいるところは、静かで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。折りしも、橘の香がしてきます。昔の事を思い出させるように郭公も鳴いています。そこで、静かに源氏が口ずさんだ歌が今回の歌です。

続きは、最新の歌(花散里の巻)でご覧ください。

  

使用したテキスト

今回使用したテキストは岩波の日本古典文学大系で底本となっているのは青表紙本です。全5巻で結構ボリュームがあります。長年お世話になっている本です。

Copyright(C) uta de yomu Genji Monogatari    All rights reserved Last up date2008.1.25
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