道路の縁石につまづいて以来 かれは絶望の海のなかに沈んだ
彼は苦しまなかった 絶望の方が まだ良かった あの都市に残るよりは
彼の幸運は 魂の清さ それは脆さ
神は欲望という魚の胎に彼をのみこませた 永い時の間 水を 海の水に苦しみながら わずかに生きながらえて 祈りを教えられるまで
時が熟した時 魚は陸に向かって泳ぎ出す 彼を陸に 吐き出す為に
再生の時 本当の仕事が彼を待っている所へ運ばれていく
誰も信じない証がここにある
すべてが愛で 愛だけで できていることを 宣べ歩く為に彼は今生きている
丘の上で ひとときの休息に 憩いながら風は やさしく 彼の髪をなでる
彼は何も気がつかない
その憩いのひとときの木陰を創っている すぐ横にいる人を-------主よ でも すべてが愛でできている |