薔薇の天空

1998年 W35×H35×D8cm 大理石

この作品のためのデッサン

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 不思議な夢を見た。
夢というより幻として。

もう寝ようとして眼を閉じ、
ぼんやりとした状態になった時に。
空全体が、
あらゆる鮮やかな色がはめ込まれた
花びらの重なりだった。

シャンデリアのでっかいものが
頭の上に広がっているような近付き方で。

よく見ると、薔薇の花のように
幾重にも重なった花びらの真ん中に
小さな管が見えた。

そこから、地上に「愛」の霊気が
注がれるらしい、と、
なぜか、すぐに察した。

その頃、読んでいた
エマニエル・スエデンボルグの語る
天界の様子が、いつも心にあったから、
夢に見るものは、
今まで知らなかったものばかりだった。

彼によれば、夫婦愛がすべての愛の元だと言う。
そこから、広がる人の情愛。
でも、愛しあおうとしても、
現実には齟齬ばかりの人間関係。

スエデンボルグに教えられたことは、
愛そうとする者の意志に応じて、
主から「愛」が注がれるということだった。

互いのことだけを見つめ合って、
愛しあっている男女。
ふたりが本当に愛し始めたとき、
本当の結婚がはじまる。

ふたりは、知らないだろうけど、
その時、あなたたちの上空には、
大きな、巨大な、薔薇の花が広がっていて
そこから愛の香りが降り注いでいる。

2001・2/1記