そもそもの始まりは家のそばの小道にハトが二羽うずくまっているのを発見したことからです。
 外から帰って来ると、道の上に妙な塊が転がっているのです。家の門から距離にして10メートルくらい。妙に思えたのは、それが何だかそれ自体で動いているように見えたからです。何だろうと近寄ってみるとそれは2羽の鳥でした。人通りがそれほどないとはいえ道であるにも関わらず、思い思いに羽を延ばしたり首を延ばしたりして好き勝手に休んでいるようでした。つまりそれが「愛の巣」の始まりだったのです。しかしその基地としてわが家の木が選ばれたとはその時は知る由もなかったのでした。

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  現場の声として以下は「おいらのDiary」から関連するものの抜粋です。(ご存知の方にはしつこいやつだとお思いでしょうが、、、あ、あくまでもご参考まで)よろしければご覧になってくださいませな。


7/10
 庭に大きいモミジが四本ある。それからマツ(これはベイ松らしい)。大きな木が庭にでんとあるのは見ていて楽しい。
生家にも昔子どもにとっては大木に見えたモミの木があって、登ったり、斧(オノだって?!)を投げつけたりして遊んだものだった。懐かしい思いでだが、今思えばそんな木よりもこの庭のモミジもマツも数段大きい。剪定がいい加減(だってサイズがでかいから大変なんだもん)だからだいぶ枝が伸びて視界を悪くもしている。
 しかしその中に鳥の巣があるようなのだ。近頃ハトやヒヨ、スズメなどがよく木の中で騒いだり、夕方になると寝グラににしている様子だ。秋になって葉が落ちるとたいていどの木にも鳥の巣跡がぶらさがったりしているものでもある。だから小さい命を大切に。そうやって無精の言い訳をしている。

7/12
 言わんこっちゃない。もみじの中に堂々と鳩が巣作りを始めている。それが2階の窓のすぐ外。窓を開けられなくなるのも困る。まだ作り始めたばかりのようだったから「こっちからすっかりあんたたちのことは見えてるぞー」と窓から体を乗り出してみた。
 ところがやっこさんこっちを見ているようなのに、口にくわえた枝を離さず何も問題なしという具合に葉むらの中に入って行った。もう一羽も中で既に待っている。いっしょにせっせと巣作りだ。まあそれならそれでも良いか、せっかくの愛の巣だ。ウチに作ることにした理由も何かあるんだろう。選ばれたものとして。。。。ここは暖かく見守ってあげよう、、、なんてね。それ以上の刺激は与えないでおくことにした。
 今朝だって窓のカーテン開けたらガラスのすぐ外のフラワーポットの上に枝をくわえてとまっていた。あわててカーテンをそれ以上開けるのをやめた。あっちは平気みたいで首をくるくる回して辺りを見てから巣の方に移って行く。けっきょく遠慮するのはこっちじゃないか、ブー、、、動物愛護家の誕生!

7/13
 鳩ってのはあんな風に巣作りするのか。もう終わったらしい。しかもできた巣は鳩の体からすれば座布団のよう。その上に一羽がでんと座っている。しばらくするともう一羽がその上に座っている。「親ガメの背中に子ガメをのせて、、、」というあれみたい。
 「コウビしているんじゃないの?」と、こういう方面には異常にノリの良いKyちゃんが早速推理。
それにしてもまず巣を作ってから、かよ?
 「そうじゃなくて巣を作りながら、、、だと思うよ、卵を生む時期に合わせて巣(=家)ができるように」
なーる。。。でもずいぶん計画的だなあ。人間ではこうはいかない、、、。いや同じようなものか。結婚したばかりの夫婦が住むアパートを探して歩く、、、とか。
 「キャンプなんかに行ってもそうだよね。男の子はすぐ薪なんか拾いに行ったりして、女の子はその間カレーかなんか作ってる、とかさ」Kyちゃんの想像は関係ない方向に。男女の役割分担制度に対する攻撃へと向かう、、、。

 巣の下の地面には失敗した材料らしき木の枝がいっぱい落ちている。このオス鳩は工作があんまり上手ではない。
「あなたったら、買ったばっかりのパソコン、もう壊したのー!?」て昨日おいらも言われたっけ。

7/28
 Kyちゃんが二階の部屋に双眼鏡を持って入って行くので何をしているのかと行ってみると、
 「鳩のひながいるみたい」と言う。例の窓の外の鳩の巣のことだ。双眼鏡では近すぎて焦点が合わない。鳥に気を使って用心深く見てみると、どうやら親バトの腹の下に小さなうごめくものが見えた。息を凝らして見ていると上になった親が口移しで餌をやっているらしい。下の子どもの口が親の顔を半ば隠してしまうほど夢中に食らいついている。子どもは白い綿毛に包まれていて顔と口は黒い。両の手(翼)を少し持ち上げたりすると鳥らしくも見えるが、まだかなりぐにゃぐにゃだ。
 「一人っ子みたいだね」とKyちゃん。「一人でもいるんだから良いか、、、」子どものない夫婦の不幸に思い及ぶ。可愛そうなどっかの夫婦、、、。「鳥ってたくさん子を産むんじゃなかったの?」

 夕方になってもう一度巣を覗いてみた。親鳥の位置が少し変わっていた。腹の下の子どももそれに呼応してちょっと横になり、前より活発に動いていた。相変わらずむくむくぐなぐなしている。やっぱり一人っ子みたいだ。
 「おーい。げんきー? たくさん食べて大きくなるんだよー。応援してるからねー」
 もうとうにこっちのこと知ってるのかもしれんが、念のためと、これからここで育つ子鳥もこの状況に慣れた方が良いだろうと思い、おいら首を窓から鳥の方にぐっと突き出してはっきりと声をかけた。
 「じゃまた明日ねー」わざと網戸を音を立てて閉めた。

8/2
 図鑑で調べたらキジバトは卵を2個生むのだそうだ。だから双子が普通らしい。親鳥が口を始終もごもごさせながら時々ヒナの口におしこむのも、採って来た餌を食べやすいように噛み砕いているのかと思ったら、あれをピジョンミルクといって鳩独特の育て方なのだそうだ。ヒナの巣立ちも15、6日と書いてあった。モミジの木のヒナたちも順調に育っているようだ。お母さん(?)はいつも巣の中にいるが、お腹のところにもう収まりきらない大きさになっている。木の下から見上げてもヒナがちらりと見えるほどだ。今朝も声をかけたが親鳥子鳥ともども寝ているようでじっとしていた。

8/7
 昨日から鳩の撮影を始めた。窓から木の中の巣を狙ってカメラを棒の先につけて、、、。結構うまく行ったので満足。結果はそっちのページで見てもらうことにして。

8/9
 ハトのひなが巣から落ちていた、ので朝から大騒動。おかげでリポートに新しいページができたけど、、、。昨日の久しぶりの驟雨。鳥が落ちたのはそのせいかも知れない。それに少し成長して独りで動けるようになると事故も起きて来るということか。

・・・てな具合にものごとが進んでまいりました。
よろしければ今後とも「ピジョン
」をよろしくお見守りください