明治村観戦記



試合結果






 平成13年4月15日(日)、愛知県は明治村にて 「明治村剣道大会」が行われました。別名「八段戦」と呼ばれるこの大会は、 一年に一度、明治村の「無声堂」という武道場で行われています。 全国各地から日本剣道界を代表する八段の範士・教士の方々が参加し、 優勝者には内閣総理大臣杯が授与されます。

 僕はこの大会を観戦するのは初めてだったんですが、 選手のみなさんがよく動かれるので驚きました。 それもそのはず、選手の多くは全日本選手権などの大きな大会に 出場しており、試合慣れした方達ばかりでした。 荒いと思われる打突もいくらかありましたが、 ほとんどが気剣体の一致した素晴らしい打突だったと思います。 あと、「負けん気の強さ」というのも感じました。 『負けてたまるか』、そんな気迫を感じました。

 優勝は熊本の山田先生でした。どっしりとした構えで、手数は少ないものの、 堅実な剣道でした。準優勝の島野先生(大阪)は、不思議とあまり印象に残りませんでした。 小手打ちがきれいだったことだけよく覚えています。1回戦の角先生(福岡)との試合では、 一本にはならなかったものの、きれいに入った小手がありました。 審判は一人も旗を上げなかったのですが、角先生自身が打たれた後、右腕を前に出して 「小手一本です」という感じで島野先生に会釈していました。 結局、その後また島野先生の放った小手が決まり島野先生の一本勝ちとなりました。

 準々優勝の鈴木先生(兵庫)は機敏な剣道でした。3回戦の白石先生(栃木)との試合では 面の2本勝ちでした。一本目の面は、白石先生の面をかわし、白石先生が残心をとっているところを 追いかけての面でした。常に攻めの姿勢でいてこその技だと思いました。 2回戦の國分先生(鹿児島)との試合では突きの応酬がありました。 最後には面返し胴で鈴木先生が勝ちましたが、激しい試合で、 まさか明治村でこのような試合を見るとは思いませんでした。

 同じく準々優勝の有馬先生(大阪)は、思い切った攻めこみで、2年連続優勝の凄みがありました。 1回戦の鵜狩先生(鹿児島)との試合では、有馬先生が攻めこんで、鵜狩先生が誘い出され、 面を打ちにいったところに抜き胴を決めていました。圧巻の一本に会場にどよめきが起こりました。

 他にも三年前の優勝者、千葉先生(東京)の上段や、菅波先生(栃木)の片手面、 真砂先生(東京)の柄(つか)の短い竹刀など、 いろいろ面白いものが見れましたし、勉強になりました。 また来年もできたら見に行きたいものです。




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