最終更新日:04/12/19

美術館書庫(イタリア・スペイン美術紀行03/04)

BGMは、Rameauの Gavotte_
新設しました(03/5/8);追記(04/3/21)

目次

ミラノ ローマ マドリッド トレド
サンタ・マリア・デラ・グラツィエ教会 ボルゲーゼ美術館 NEW プラド美術館 NEW エル・グレコの家と美術館
ブレラ美術館 バルベリーニ国立絵画館 ティッセン・ボルネミッサ美術館 カテドラル
ポルディ・ペッツォーリ美術館 サンタ・マリア・マッジョーレ教会 国立ソフィア王妃芸術センター サント・トメ教会
アンブロジアーナ絵画館 NEW サンタ・プラッセーデ教会   タベーラ病院
その他(ミラノ) サンタ・マリア・デル・ポポロ教会 フェルメール展はフェルメール館に掲載 サンタ・クルス美術館
  その他(ローマ)    

旅行全般については旅行館に、フェルメール展はフェルメール館に掲載しています。

本文中の作品名や画家名から、膨大な絵画DB(英文)であるThe Web Gallery of Art(http://www.kfki.hu/~arthp/index.html)にリンクが張っています。


ミラノ

サンタ・マリア・デラ・グラツィエ教会
■サンタ・マリア・デラ・グラツィエ教会(ミラノ)(03/04)

ダ・ヴィンチ:最後の晩餐有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある。予約が必要とのことで、前日、ホテルから電話しても話し中で繋がらず。ホテルのフロントに聞いたら、予約しておいてあげましょうとのこと。実に親切。

予約できたのが、朝1番の8:15で、30分前までにチケット引き換えとのことなので、朝食もそこそこに、7:45、タクシーで到着。

しかし、教会前は閑散。教会の横の建物に「最後の晩餐」があるようだ。その門が開いたのは、8:15。
チケットを購入し、オーディオ・ガイド(日本語あり)を借りて、建物の中へ。ダヴィンチの名画は、横長の広い部屋の奥にある。確かに大食堂の壁画というだけあって、大きい。周囲が脱落している中で、絵の部分だけが、立体的に浮かび、迫力ある。修復されたばかりとはいえ、色はかなり剥げている。しかし、素晴らしい構図だ。中央のキリストを中心に、すべてが放射状に発散されている。ユダはキリストの左3人目。

25人が1グループで、15分の時間制らしく、懇切丁寧なオーディオガイドを聞き終わる前に、タイム・アップと部屋を追い出される。

ショップで絵葉書などを買いながら、ガイドを聞き終える。

ブレラ美術館
セガンティーニ(春の牧場) ■ブレラ美術館(03/04)

ガイド書を先に買うべきだった。38室、500点以上の展示。この日、夜22:30まで開館もすごい。

マンティーニャ(死せるキリスト):画集では知っていたが、不思議なアングル
ラファエロ(聖母の結婚式):
ベリーニ(聖母子):
ベリーニ兄弟(アレクサンドリアでの聖マルコの説教):横7.7mの大作
カラヴァッジオ(エマヌスの晩餐):深い明暗のコントラスト。カラヴァッジョ展で来日。
セガンティーニ(春の牧場):色彩分割画法による独特の明るさ。 
ヘイズ(またはアイエツ)(口づけ):初めて知った画家。19世紀後半。素晴らしい青。

カメラ不可。
http://www.brera.beniculturali.it/gallery/index.php (英語版)

ヘイズ:口づけ

ポルディ・ペツォーリ美術館
■ポルディ・ペッツォーリ美術館

ポッライオーロ「若い貴婦人の肖像」ドゥオーモの北、ショッピング・ストリート近くにある小じんまりした貴族の館。絵画以外にも時計や陶器などが展示されている。

ポッライオーロ「若い貴婦人の肖像」は、画架に飾ってある。ボッティチェリ「聖母」も良い。


アンブロジアーナ絵画館
■アンブロジアーナ絵画館

カラヴァッジョ「果物籠」ドゥオーモの西、直ぐ近くにある地味な建物の美術館。1階は図書館。予想外に広く23室もあり、素晴らしい作品多数。

ミラノ出発直前、ここに行きたかったのは、カラヴァッジョの「果物籠」という絵があるからだった。ところが、目指す絵が見当たらず、係員に聞いたら、わざわざ絵のところに案内してくれた。アレッ? これは日本画を思わせる静物画。期待していた絵とは違う! 

私の期待していたのは、2001年の「カラヴァッジョ展」で来日した「果物籠を持つ少年」。この絵は、ローマのボルゲーゼ美術館所蔵であった。

ラファエロの「アテナイの学童」の下書き(実物大デッサン)は珍しい。レオナルド・ダ・ウィンチ「音楽家の肖像」、ルイーニ、ボッティチェリ、プレディス、ティツィアーノなど、15-16世紀のイタリア絵画を楽しめる。

http://www.ambrosiana.it/ita/index.htm(イタリア語

カラヴァッジオ「果物籠」は、NHK人間大学「絵画を読む」(1992/10-12月;講師 若桑みどり)の第1回放送で取り上げられている。(04/03/20追記)NEW

・イタリア絵画史で、最初の独立した静物画
・りんごに、虫食い。枯れた葡萄の葉。机からはみだした籠
・はかなく、退廃しやすい快楽の寓意がこめられている

その他(ミラノ)
サンロレンツォ教会モザイク(部分) ■その他(ミラノ)
  • ドゥオモ:2回目。正面が工事中で折角のファサードが見えない。内部は美しいステンドグラス。今回は階段を登って屋上へ。尖塔と彫刻を間近に見ることができた。
  • 近代美術館:工事中で閉館。
  • サンタンブロージョ教会:4世紀末に創建されたミラノ最古の教会。モザイクが有名であるが、式が行われていて、奥に入るのは遠慮。
  • サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会:教会正面に古代ローマ時代の列柱が並んでいるのが不思議な景観。右手奥に聖アクイリーノ礼拝堂(入場料要)。予想外の美しいモザイクに感動。
  • スフォルツェスコ城 (市立美術館): 城内の中央の建物が美術館になっていて、無料。1階が博物館。2階の絵画館は閉鎖中。1階の出口近くに、ミケランジェロの最後の作品といわれる「ロンダニーニのピエタ」。途中で構想変更され、”残骸”が残っている未完成の彫刻。
  • サン・マウリツィオ教会:ホテルにあったパンフレットを見て行きたくなった。ラファエロよりも素晴らしいとも言われるルイーニのフレスコ画がある。しかし、ガイド書に載っていなく、場所が不明。街で数人に聞いたが、意見まちまち。イタリア語で説明されて理解不能。行くのを断念。次回は真っ先に行きたいところ。
ミケランジェロ:ロンダニーニのピエタ

ローマ

ボルゲーゼ美術館
ベルニーニ『アポロとダフネ』 ■ボルゲーゼ美術館(03/04)

ボルゲーゼ公園の中にあるボルゲーゼ家のコレクション。予約優先なので、インタネで日時指定し予約。入場は2時間置きで、入れ替え制。

9時の予約で、入場券ピックアップのため30分前に行ったら、ここはピッタリ開門。バッグを預け、ガイドブック(日本語版)を購入。

内部は、豪華な内部装飾・天井画の室内に、素晴らしい彫刻と絵画。すべての面で圧倒される。

まず、ベルニーニの彫刻に見とれてしまう。『アポロとダフネ』は、NHK-BS-TV番組「夢の美術館 イタリア美術100選」('02/1/6放送)で最も印象的であったもの。ダフネの裸身が次第に月桂樹に変身して行く。『プルトンとプロセルピナ(プロセルピナの略奪)』も素敵だ。プルトンの手がプロセルピナの皮膚に食い込んでいる。

地上階の最後の第8室は、カラヴァッジオで一杯! 年代順に、『病んだバッカス』、『果物籠を持つ少年』(*)、『馬丁たちの聖母』、『執筆する聖ヒエロニスム』(*)、『洗礼者聖ヨハネ』、『ゴリアテの首を持つダヴィデ』の6点...の筈だったが、期待した『果物籠を持つ少年』は見当たらず。(*)は、カラバッジョ展で来日している作品。

第9室でラファエロ(?)『ラ・フォルナリーナ』を発見。高いところに展示されているし、ガイドブックには載っていない。その後、ローマのバルベリーニ美術館で「本物」を見た。帰国後の調査によれば、ボルゲーゼ美術館の絵はラファエロの弟子の模写らしい。

他に、クラナッハブレシァニーノのヴィーナスが美しい。第17室には、バトーニの『聖母子』があるが、すぐ傍にカルロ・ドルチの『聖母子(Madonna con Bambino)』を発見。ガイドブックに絵が掲載されていなく、絵葉書もなし。しかし、国内の絵と同様、青いドレスが美しい。

この部屋に、ホーホのフルート奏者の絵もある。最後を締めくくるのは、ティツィアーノ『聖愛と俗愛』。

http://www.galleriaborghese.it/borghese/en/edefault.htm
作品画像豊富(英語版あり)

ベルニーニ:プルトンとプロセルピナ
カラヴァッジョ:果物かごを持つ少年
バトーニ『聖母子』
ティツィアーノ『聖愛と俗愛』(聖なる愛と俗なる愛)は、NHK人間大学「絵画を読む」(1992/10-12月;講師 若桑みどり)の第2回放送で取り上げられている。このテキストは、NHKブックス「絵画を読む―イコノロジー入門」として入手可能。
(04/03/20追記)NEW

・二人のヴィーナスを対比
・左は世俗、右は天上
・花の対比:切られた花(命短い愛)と植えられた花(永続する愛)
・壺の対比:重たい壺(地上の財宝)と炎が出ている軽い壺(精神的財宝)
・着衣(真実を隠す)と裸体(純潔、真理)
・背景の対比:左は暗い森や城、右は教会や青い空
・石に彫られた絵は、情熱を罰しているところと、荒馬の調教
・世俗的な愛から精神的な愛へ
・結婚の記念画だろう

バルベリーニ国立絵画館
ラファエロ『ラ・フォルナリーナ』 ■バルベリーニ国立絵画館(03/4)

ローマを発つ朝、ホテルから徒歩で往復。バルベリーニ広場とクワトロ・フォンターネの間にある。バルベリーニ宮殿は、バロックの二大巨匠、ベルニーニとボッロミーニによるによる名建築。ただ、現在は工事中(修復?)でゴタゴタしている。

入口が分かり難く、貴重な時間を無駄にする。チケット売場は地下。ここで手荷物を預ける。展示場は、一旦戻って、階段で2階へ。

ここで見たかったのは、ラファエロ『ラ・フォルナリーナ』。TV番組「美の巨人たち」でも紹介された絵。ラファエロが死の直前まで隠し持っていた裸体画で、腕輪には「ウルビーノのラファエロ」の文字が彫られている。恋人への画家の情熱を感じさせる。

他に、リッピの『受胎告知』、『聖母子』。ホルバイン『ヘンリー8世の肖像(Enrico VIII)』。大サロンにはコルトーナ作の天井画『神の摂理の勝利』。ここに、カラヴァッジョ『フォロフェルネスの首を切るユディト』、『ナルキッソス』(*)。サラチェーニ『聖チェチリアと天使』(*)

なお、帰国後に知ったが、ここは、映画「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーンが夜中に抜け出した宮殿。また、(*)の作品は、カラバッジョ展で来日している。

参考サイト:
美の巨人たち/ラ・フォルナリーナ www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/000916.htm
「美の巨人たち」鑑賞メモ 2001/3/20記
美の巨人たち/ラ・ヴェラータ www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/010512.htm

ホルバイン『ヘンリー8世の肖像』

サンタ・マリア・マッジョーレ教会
■サンタ・マリア・マッジョーレ教会(03/04)

サンタ・マリア・マッジョーレ教会(マリアの戴冠)テルミニ駅の近くにある大きな教会。ローマの四大聖堂の一つらしい。

内部はモザイク多数。アプシス(後陣)は「マリアの戴冠」(13C)。左右の礼拝堂では式典が催されていて、左からは、アヴェ・ヴェルム・コルプスなどのコーラス。右からはグレゴリア聖歌が流れていた。


サンタ・プラッセーデ教会
■サンタ・プラッセーデ教会

モザイク「天上の園」サンタ・マリア・マッジョーレ教会のすぐ前。建物は小さいが、モザイクがすばらしい。

アプシスは9Cのもの。右側廊に非常に狭い礼拝堂があるが、ここの壁・天井が輝くばかりのモザイク。天井は「天上の園」。今回の旅行で見たモザイクではベスト。

照明がないと暗いが、0.50コインを入れるとライトが点灯する仕掛け。


サンタ・マリア・デル・ポポロ教会
■サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

カラヴァッジオ「聖ピエトロの逆さ磔」ポポロ広場に面す。内部は美術作品多数。主祭壇に「マドンナ・デル・ポポロ」(13C;ビザンチン板絵)。

左にカラヴァッジオの礼拝堂があり、「聖パオロの改宗」「聖ピエトロの逆さ磔」の2枚が向き合っている。

他に、ラファエロの下絵のモザイク、ベルニーニの彫刻、フレスコ画「幼子キリストの礼拝」があり、いずれも美しい。


その他(ローマ)
コロッセオ ■その他(ローマ)
  • コロッセオ:中に入るのは初めて。ガイド書記載の入口の位置が最近変わったらしく、暑い中を半周。チケットを買う行列が約20分。内部は壮観。猛獣や剣闘士がいたと思われる地下が丸見えで、小さい草花が咲いていて、野良猫がウロウロ。日陰を見つけて座り、しばしローマ帝国の盛衰を思う。
  • フォロ・ロマーノ:コロッセオから目指したが、広すぎて良く分からず。道順を調べて置くべきだった。
  • パラティーノの丘:コロッセオの入場券で入れる。広いのに案内の看板がほとんどなく、暑くて歩き疲れた。
  • トレヴィの泉:スペイン広場から歩いていて、地図を見たら、すぐ近くと分かり立ち寄る。夕方で凄い混雑。昨年は朝早くだったが、今回のライトアップも綺麗。水道の末端を、これだけの芸術品で飾るという発想がすごい。
トレヴィの泉

マドリッド

プラド美術館
フラ・アンジェリコ(受胎告知) ■プラド美術館(03/04)

99年、スペイン旅行の際に短時間ながら見ていて(前回の見学記)、2回目。今回は、フェルメール展を見たあと、オーディオ・ガイド片手に、約3時間で、全館をひととおり見学できた。フェルメール展の見学記は、フェルメール館参照。

世界三大美術館の一つ。広く複雑な部屋配置で、地図を見ながら部屋の番号順に廻るだけでも大変。

スペインの巨匠であるエルグレコ、ベラスケス、ゴヤが中心だが、他にも好感作品多数。

フラ・アンジェリコ(受胎告知)、ロベルト・カンピン(聖女バルバラ)、ファン・デル・ウェイデン(十字架降下)、ティツィアーノ(ダナエ、音楽を聞くヴィーナス)

カソリックの国スペインの王家のコレクションで、宗教画が多く、裸体画が少ない。しかし、ルーベンス(3美神)、ティツィアーノ(上記)、ゴヤ(裸のマハ/着衣のマハ)、デューラ(アダムとイブ)など、魅惑的。

月休。料金 E3.01(日曜無料)。カメラ可(no flash)。
サイト:http://museoprado.mcu.es

ファン・デル・ウェイデン(十字架降下)
ティツィアーノ(音楽を聞くヴィーナス)
フラ・アンジェリコ(受胎告知)(04/3/21追記)NEW

サン・マルコ修道院の同名作品と似ているが、以下の相違点がある。

  • 柱廊の外の庭に、アダムとエヴァが描かれている
  • 天からの光線が描かれている

ティッセン・ボルネミッサ美術館
カラヴァッジオ(聖母カタリナ) ■ティッセン・ボルネミッサ美術館(03/04)

プラド美術館の斜め前にある。1993年にスペイン政府がTHYSSEN-BORNEMISZA家より購入したコレクション。全48室と予想外に豊富で驚いた。

日本語のパンフがあり、2階(日本では3階)から1階、地上階と、時代順に展示されていて、分かりやすい。イタリア絵画のほか、オランダ絵画、印象派、さらに20世紀の近代美術まで広く網羅されている。

カンピン、クラナハ、カラヴァッジオ(聖母カタリナ)、ホーホ、フレル、ダウ、ホイエン、ルイスダール、フリードリッヒ、ホッパー(ホテル・ルーム)、バルテュス(カード・ゲーム)

ロビーには、ロダンの美しい大理石彫刻数点。

URL:http://www.offcampus.es/museo.thyssen-bornemisza

バルテュス:カード・ゲーム

国立ソフィア王妃芸術センター
■国立ソフィア王妃芸術センター(03/04)

ピカソ:ゲルニカプラド美術館から徒歩圏内。様々な分野のスペイン現代美術作品がある。土曜日午後に行ったら、無料。内部は広くて廻るのが大変。

2階第6室がピカソ。真ん中に大作「ゲルニカ」。未だ厳重な警戒と見えた。描かれているものの解釈が難しい。

他に、ミロダリの作品多数。4階第25室に、イヴ・クライン「サマトラのニケ」


トレド

エル・グレコの家と美術館
■エル・グレコの家・美術館

エル・グレコ:悔悟の聖ペドロ土曜午後に行ったら、無料。「トレド景観と地図」は不思議な風景。何を描こうとしたのだろうか?

十二使徒の連作、「シエナの聖ベルナルディーノ」など好感作品が多く、見応えあり。大満足。


カテドラル
エル・グレコ:聖衣略奪 ■大聖堂(カテドラル)

聖具室、宝物室は有料で、チケット要。「トレド その歴史と芸術」という日本語版ガイドブックを購入。これを読みながら見学。

13世紀から15世紀まで250年かけて建設。その後も19世紀まで増改築され、ゴシック、ルネサンス、バロック、ムデハルまで様々な様式が見られる。

大礼拝堂、聖歌隊席やエル・トランスパレンテ(天井からの祭壇照明窓)の装飾彫刻には驚き。聖具室には多数の絵画。エル・グレコの「聖衣剥奪」、十二使徒連作など。

エル・グレコ:悔悟の聖ペドロ
 

サント・トメ教会
■サント・トメ教会

エルグレコ:オルガス伯の埋葬4年ぶり2回目。教会の一角に、エル・グレコ作「オルガス伯爵の埋葬」専用の部屋がある。朝、一番に行ったら、見物客が誰もいない。

画面を上下2段に分け、上部は天国で幻想的、下部は現世で集団肖像画。まったく画風を変えて描いている。


タベーラ病院
グレコ:聖家族 ■タベーラ病院(03/04)

トレドの城壁の外、バスセンター近くにある。かっての施療院で、門を入ると円柱に囲まれた美しい中庭。正面の教会に行くと、チケットを先に買いなさいと、身振りで追い返される。門を入ってすぐ左のショップでチケット購入。

教会の中に、グレコなどの絵が掛かっている。しかし、目指す作品が見当たらない。係りの女性に聞くと、先ほどのショップを指さす。行ってみると、あと5分待てと言われる。

美術館は別棟でガイド付きのツアーというシステム。若い女性のガイドは、スペイン語しか話さない。図書室の中に、エル・グレコ「聖家族」あり。美しいマリアだ。

「悔恨の聖ペテロ」は、この旅行中に数枚見た題材。最後の晩餐の時に言われた「お前は、今晩鶏が鳴く前に三度、私を否定するであろう」とのキリストの預言が的中し、罪の許しを乞う場面。

リベーラ「髭のある女」は有名らしい。日本語の解説書を見せてくれる。ナポリに実在した女性がモデル。37歳の時にヒゲが生え始めたという。記録としての絵画で、美しいとは思えない。

エル・グレコ:悔悟の聖ペドロ

サンタ・クルス美術館
■サンタ・クルス美術館

トレドの「中央広場」であるソコドベール広場近くにある。16世紀の美しい建物。入口で本日無料と言われ、ラッキーと思ったら、陶磁器の特別展開催中。エル・グレコの「無原罪の御宿り」「聖母被昇天」などがあるのだが、見られず。


1999/5のスペイン紀行は、旅行館書庫(スペイン編
2002/5のイタリア紀行は、美術館書庫(海外編
2004/11のイタリア紀行は、美術館書庫(イタリア美術紀行04/11)


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