最終更新日:05/09/09

美術館書庫(国内編#7:'04)

BGMは、Bachの“Prelude in C minor”

美術館本館から6〜12月の記事を移設しました(8/22)
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Lady Writing a Letter, by Vermeer
フェルメールの”手紙を書く女”(クリックすると拡大します)

目 次 

日本美術 日本美術(現代) 海外美術 その他・共通
   

イタリア美術紀行

04年美術ベストテン

 

佐伯祐三展

マルセル・デュシャンと20世紀美術展

 
 

近代日本の木版画展

流行するポップ・アート

 

乾山−幽邃と風雅の世界

題名考

フィレンツェ−芸術都市の誕生展

 

  国宝中尊寺展

新説・京美人

フェニックス美術館

 

近世京都の狩野派展

佐藤哲三展

マティス展

巨匠たちのまなざし

   

ピカソ展

珠玉の近代絵画展

 

松伯美術館

ヨーロッパ幻想の系譜

島根県立美術館

 

北澤美術館所蔵 現代日本画名作展

ティファニー庭園美術館

  足立美術館
   

「19世紀ヨーロッパ絵画の視点」展

コピーの時代

 

 

グッゲンハイム美術館展

 
 

  国吉康雄展:愛知県美術館

エルミタージュ美術館

 

RIMPA展

川越市立美術館

トレチャコフ美術館

 

近代日本画壇の巨匠・横山大観展

中札内美術村

MoMA展

 

  近代の日本画展:五島美術館

  日本画「京の今日」展

  ロバート・キャパ写真展

 

  再考・近代日本の絵画

 

  ルオーとイコン展

 

  「かながわの絵」展

  千住博展

  オードリー・ヘップバーン展

 

「切手になった日本画」展

藤原新也の聖地展

 

 

山下新太郎展

三橋節子回顧展

 

 

白隠展

難波田史男展

 

法隆寺展

南禅寺展

堀内正和の世界展

栄光のオランダ・フランドル絵画展

 観峰美術館

足立美術館の魅力展

国吉康雄展

エミール・ガレ展

  川村記念美術館

やまと心の美 展

竹久夢二展

アンドリュー・ワイエス水彩素描展

 

広重「名所江戸百景」展

香月泰男展

モネ、ルノワールと印象派展

 

四国八十八か所・へんろ文化と美術展

成羽町美術館

パリ1900−ベル・エポックの輝き

 

桜さくらサクラ・2004

熊谷守一展

パリ・マルモッタン美術館展

 

日本洋画の130年

  新発見の三岸好太郎展  

 

歌を描く・絵を詠む・和歌と日本美術

  「岩下哲士の世界」展    

魅力の人物画

  佐川美術館所蔵作品展

第九の怒濤展

大原美術館(04/03)

320年前の近江八景図発見

川合玉堂展

 

  「砧」考

浮世絵百花繚乱展

東山魁夷展

  ピサロ展

  回想・札幌の画家11人

若冲と琳派展

山口薫展

  デューラー版画展

 

 

第35回日展

  フランス・ハルスとハールレムの画家たち

 
 

秦テルオの軌跡

   
 

中村彝の全貌

   
 

大正ロマン・昭和モダン抒情画家展

 

消えた名画の行方

04年美術ベストテン
04年美術ベストテン ( )内は訪問月

美術展ベスト10

  1. 東山魁夷展〜ひとすじの道〜:横浜美術館(1)&兵庫県立美術館(5) 大感動しました
  2. 香月泰男展:東京ステーションギャラリー(3) 目がウルウル
  3. マティス展:国立西洋美術館(9) 製作過程に驚き
  4. RIMPA展:東京国立近代美術館(8) 面白い!
  5. 第35回日展:京都市美術館(1) 好感作品多数。来年も行きたい
  6. 千住博展:日本橋高島屋8階ホール(6) いろいろな絵を描いているんだー。全貌を知ることができて大満足
  7. 再考・近代日本の絵画:芸大美術館&東京都現代美術館(6) 明治から昭和までの絵画約600枚!
  8. デューラー版画展:名古屋ボストン美術館(1) これほどの版画を見たのは初めて
  9. 竹久夢二展:東京・日本橋高島屋(3) 盛り沢山の展示
  10. 国吉康雄展:東京国立近代美術館(4)& 愛知県美術館(8) 好きな画家なので、堪能

次点:以下の4展、どれも魅力的でした。

■初訪問美術館ベスト5

●国内編

  1. 中札内美術村(北海道)[小泉淳作美術館、相原求一朗美術館] (8)
  2. 川越市立美術館[相原求一朗記念室](8)
  3. ルイス・C.ティファニー庭園美術館(9)
  4. 島根県立美術館(9)
  5. 足立美術館(9)

●海外編

  1. エルミタージュ美術館(サンクト・ペテルブルグ)(7) 
  2. パラティーナ美術館(フィレンツエ) (11)
  3. アカデミア美術館(ヴェネツィア)(11)
  4. トレチャコフ美術館(モスクワ)(7)
  5. サン・マルコ美術館(フィレンツエ)(11)

イタリア美術紀行
■イタリア美術紀行(04/11)

美術館書庫(イタリア美術紀行)を開設しました。

乾山−幽邃と風雅の世界
■乾山−幽邃と風雅の世界:MIHO美術館(04/12)

2004年秋季特別展 を見に、久しぶりの訪問。県外からの訪問者で意外に混雑。

海外からの里帰り作品も含め乾山(KENZAN)の作品約180点を展示。尾形乾山は尾形光琳の弟と初認識。初期の作品では、光琳画のものが目立つ。後期の渋い色調の食器類(平鉢など)に一番惹かれた。

他に、2004年夏季、秋季特別展 「アメリカ古代文明−新大陸三千年の輝き」開催中。珍しい展示作品が多い。

いつ訪問しても、素晴らしい美術館と思う。

会期:9月1日〜12月15日
http://www.miho.or.jp/

佐伯祐三展
佐伯祐三「壁」 ■佐伯祐三展:大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室(04/12)

〜熱情の巴里〜

なかなか建設が具体化しない市立近代美術館だが、旧出光美術館の地に、心斎橋展示室を開設。建設準備室が所蔵する日本最大の佐伯祐三コレクション約50点を展示。

好きな画家なので、堪能。30歳で亡くなるまでの短い期間に、良くこれだけの作品を描いたものだ。

スタッフによるギャラリートークを聞く。上手な解説だったが、参加人員の割に、声の小さかったのが残念。

好感作品:「壁」「立てる自画像」(松本竣介「立てる像」1942 を思い出させる)「レストラン」「モラン風景」「郵便配達夫

会期:10月9日〜12月12日

http://www.mainichi.co.jp/life/culture/jigyo/event/art/2004/saeki/
佐伯祐三「郵便配達夫」

マルセル・デュシャンと20世紀美術展 
■マルセル・デュシャンと20世紀美術展:国立国際美術館(04/12)

美術館内大阪中之島に完成した美術館の会館記念展。マルセル・デュシャンの作品は、数ヶ月前に滋賀県立近代美術館で見たが、他の有名な作品も展示されるとのことで訪問した。

美術館は肥後橋から徒歩5分。外観、なかなか良いデザイン。展示室は地下なのだが、これも広い空間で気持ちよい。地下1階のエントランスに、高松次郎の大作「影」。

意外にも、企画展(地下3階)の前に、コレクション展(地下2階)あり。会期:04/11/3-05/1/23。目を惹く作品があったので、先にこちらを見学。

好感・注目作品:ピカソ「道化役者と子供」、ウォホ−ル、リキテンシュタイン、フォンタナ

企画展がデュシャン展で、デュシャンの作品約70点と、デュシャンに共鳴した作家の作品約80点を展示。

代表作の「」は、滋賀県立美術館よりも「美しく」見える。照明や背景のためだろうか?

デュシャン 彼女の独身者たちによって裸にされた初めて見た「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」《大ガラス》(東京ヴァージョン;東京大学教養学部美術博物館蔵)は、解説を読んでも理解不能。

階段を降りる裸体No.2」は意外に小さい。図版で見るよりも立体的で動きが感じられる。

フィラデルフィア美術館秘蔵(?)の筈の「遺作」が立体映像によって再現されていて、驚き。覗き穴からの映像はエロティックなもの。オリジナルを知らないので、何とも言いようがない。

会期:11月3日〜12月19日

http://www.nmao.go.jp/


ピカソの名作、便器の彫刻に負ける(ロイター)

上のようなタイトルのニュースが12月1日に流れました。デュシャンの「泉」は彫刻ではないのですが・・・。より適切な和訳のCNNニュースでは、以下の内容です。

最も影響を与えたモダンアートに、陶製の「便器」 (2004.12.02)

ロンドン(ロイター) 英国の芸術賞「ターナー・プライズ」を主催するジン製造会社ゴードンズによる「最も影響を与えた世界のモダンアート」投票で1日、マルセル・デュシャンの作品「泉」(1917年)が1位に選ばれた。

投票は、500人の専門家が選んだもの。「泉」は陶製の白い男性用の小便器に、サインが施されているもので、世界中で認められているパブロ・ピカソやアンディ・ウォーホルの作品を抑えての1位となった。

投票では上位5作品が選ばれ、2位はピカソの「アヴィニョンの娘たち」、3位はウォーホルの「マリリン(Marilyn Diptych)」。4位に再びピカソの「ゲルニカ」が入り、5位はアンリ・マティスの「赤いアトリエ」だった。

http://newsflash.nifty.com/news/tt/tt__reuters_JAPAN-163866.htm
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200412020020.html



近代日本の木版画展
エスカレータ ■近代日本の木版画展:MOA美術館(04/12)

熱海にあるMOA美術館を数十年振りに訪れました。熱海駅からバス。長さ200mのエスカレータ・トンネルを抜けると、ムア広場。ヘンリー・ムア作「王と王妃」が太平洋を眺めている。素晴らしい展望。

開催中の企画展は、「所蔵 近代日本の木版画展 」。あまり見る機会のないジャンルで、予想以上に楽しめた。

好感作品:吉田博「光る海」「帆船 朝」、橋口五葉「化粧の女」「髪梳ける女」(見たことのある絵と思ったら、切手になっていました;1987年の切手趣味週間)、竹久夢二「少女」、伊東深水「髪」、斎藤清「会津の冬」

他の展示室も多彩な作品を楽しめる。第1室は美人画特集で、上村松園「深秋」、鏑木清方「名月」など。

第2室に野々村仁清「色絵藤花文茶壷」(国宝)。第5室に、モネ「睡蓮」「ジヴェルニーのポプラ並木」、レンブラント(工房?)「自画像」。

岡田茂吉賞の部屋に、千住博「ウォーターフォール」、志村ふくみ作品。他に、能楽堂、黄金の茶室(復元)、光琳屋敷(復元)など、盛り沢山。

備考:尾形光琳「紅白梅図屏風」は毎年2月だけの公開。

http://www.moaart.or.jp/

ヘンリー・ムア「王と王妃」
上村松園「深秋」

流行するポップ・アート
■流行するポップ・アート:Bunkamuraミュージアム(04/11)

ポルトガルのシントラ近代美術館所蔵のベラルド・コレクションの展示。ウォーホル、リキテンスタイン、デュシャン「瓶掛け」など。

予想外にも、イヴ・クライン作品が展示されていた。「S 41」という青いヴィーナス像。大原美術館にあるのと同じと思われる。アルマンも2作品。

会期:11月6日〜12月26日
巡回:大阪、群馬、高知、広島、札幌、名古屋

国宝中尊寺展
■国宝中尊寺展:佐川美術館(04/11)

−奥州藤原氏三代の黄金文化と義経の東下り−

昔から気になっていながら、未だ訪れたことのない中尊寺。そこの名宝がすぐ近くに来るなんて、何という幸運。
秋晴れの日に、見に行きました。

常設展示の平山郁夫画伯の作品を見たあと、企画展会場に入ると、丁度、中尊寺から来られているお坊さんによる解説がスタート。この上手な解説のおかげで、楽しく見学できました。

特別公開の銅造虚空蔵菩薩坐像(石徹白大師講所蔵)は、展示期間終了していて、拝観できず。

会期:10月9日〜11月28日

http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/
(佐川美術館)


題名考  
■題名考:京都市美術館(04/11)

菊池契月「敦盛」京都市美術館コレクション展の第3期。

ポスターに掲載されている菊池契月「敦盛」が素晴らしい。この画家、「京美人」展で初認識した。

他の好感・注目作品:石本正「風景」、北沢映月「ある日の安英さん」、中路融人「冬田」、西山英雄「春雨」

会期:9月4日〜11月7日

新説・京美人
竹内栖鳳「絵になる最初」 ■新説・京美人:京都市美術館(04/11)

京都の美人を描いた絵画を集めた美術展。日本画だけではなく、洋画もあり、約150点は壮観。

入口を入ると、小倉遊亀「舞妓」が待つ。

先日、松伯美術館で見られなかった上村松園「花がたみ」に出会ってビックリ。

竹内栖鳳「絵になる最初」は、初めてヌードモデルになる女性の恥じらいを描く。

他に、菊池契月「友禅の少女」「少女」 、石本正「青衣立像」、上村松園「人生の花」 「待月」、九条武子の写真など。

会期:9月11日〜11月7日

上村松園「花がたみ」

フィレンツェ−芸術都市の誕生展  
■フィレンツェ−芸術都市の誕生展: 東京都美術館(04/10) 

ボッティチェリ「婦人の肖像」ルネサンスの巨匠たちによる絵画、彫刻、金工作品、写本・細密画、織布作品、科学発明品など、100余点。

好感・注目作品:ポッライウオーロ「若い女性の肖像」「龍を倒す大天使ミカエル」、ボッティチェリ「婦人の肖像」、ヴェロッキオ「イルカを抱く童子」、ジョット「羊飼いと家畜の群れ」、ヴァザーリ「聖コスマスとしてのコジモ・イル・ヴェッキオの肖像」、ミケランジェロ「磔刑のキリスト像」、ラピスラズリの水差し

日頃、美術館でも見かけないものが多い。美しい挿し絵が入った羊皮紙の写本が特に珍しい。

フィレンツエに行きたくなった。

会期:10月23日〜12月19日

■京都市美術館(05/3)

東京でこの美術展を見た後、フィレンツェに旅行したので、また感じが違う。

京都市とフィレンツェは姉妹都市とのことで、いろいろな行事が企画されている。

会期:2005年1月29日〜4月10日


佐藤哲三展
■佐藤哲三展:東京ステーションギャラリー(04/10)

佐藤哲三「赤帽平山氏」新潟県蒲原平野を描いた画家・佐藤哲三(1910-54)の没後50年を記念する回顧展。

名前だけでは分からなかったが、同じ美術館で開催された『鉄道と絵画』展(03/8-9)で印象深かった絵画「赤帽平山氏」を描いた画家。「田園の柿」など、柿を描いた絵も素晴らしい。

会期:9月25日〜11月07日

近世京都の狩野派展
■近世京都の狩野派展:京都文化博物館(04/10)

副題:光琳も応挙も蕭白も、みんなはじめは「狩野派」だった。

狩野派や、狩野派を学びつつも新しい画風を開拓した画家たちの作品、約90点。

好感・注目作品:山本宗川「百花図屏風」(100種類を超える花の図;17世紀オランダの静物画を思い出した)、狩野山楽「龍虎図屏風」、狩野山雪「雪汀水禽図屏風」(波のメタリックな表現が日本画とは思われない)、尾形光琳「李白観瀑図」(抜群の構図)、円山応挙「写生図巻」、曽我蕭白「虎渓三笑図」 (さすが蕭白!見とれてしまった)

会期:9/18-10/24

フェニックス美術館
■フェニックス美術館(04/10)

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マティス展
Matisse:ルーマニアのブラウス ■マティス展:国立西洋美術館(04/9)

副題「プロセスとヴァリエーョン」。展示作品120点のうち約半数は、パリのポンピドゥー・センターの国立近代美術館(見学記はこちら)から。

ルーマニアのブラウス」、「夢」などの製作過程が写真で紹介されているのが非常に面白い。油彩は重ね塗りが出来るとは言え、あれほど描き変えるとは信じられない。

他にも、「大きな赤い室内」(先日読んだ岩波新書「続・名画を見る眼」に取り上げられている)、「模様のある背景の装飾的人体」、「ナスタチウムとダンス」、「金魚鉢のある室内」、「ジャズ」など魅力ある名品多数。

会期:9/10〜12/12

http://event.yomiuri.co.jp/matisse/


平常展示館では、「オランダ・マニエリスム版画展」。精密なエングレーヴィングのテクニックには驚き。

マティス:大きな赤い室内

巨匠たちのまなざし
■巨匠たちのまなざし:ブリジストン美術館(04/9)

副題:マネ、モネ、ルノワールから20世紀へ

西洋絵画のコレクション展と思ったら、日本の洋画もあり、いわばベスト・コレクション展。空いていて、適度に椅子のあるのも嬉しい。

コロー、シスレー、セザンヌ、モネ、ルノワール、ピカソ、マティス(青い胴着の女)、ルオー(郊外のキリスト)、岡田三郎助(臥裸婦、婦人像)、藤島武二(黒扇)、藤田嗣治(猫のいる静物)、佐伯祐三(ガラージュ)

会期:6/11〜10/3

www.bridgestone-museum.gr.jp


珠玉の近代絵画展
■珠玉の近代絵画展:そごう美術館・横浜(04/9)

シャガール:枝岡田文化財団コレクション(岡田文化財団が収集し、現在三重県立美術館のコレクションとなっている作品)約200点を展示。

シャガール「枝」と、川合玉堂「月」が素晴らしい。

他に、モネ、藤島武二、宇田荻邨の下絵、村山槐多・関根正二のスケッチや詩稿、横山大観・川合玉堂・川端龍子の合作「雪月花」・「松竹梅」

会期:9/4〜10/3

http://www.aeon.info/bunka/jigyo/index.html

ピカソ展
■ピカソ展:損保ジャパン東郷青児美術館(04/9)

副題:幻のジャクリーヌ・コレクション。

ピカソの二番目の妻ジャクリーヌが相続したコレクションで、ほとんどが日本初公開とのこと。

ピカソ展は何度も見たし、作品もあちこちにあるので、それほど新鮮味はない。普段はじっくり見ない素描に面白いものがあった。

「椅子に座るジャクリーヌ」(油彩)、「髪を結う女」(素描)など。

会期:9/4−10/24

巡回予定:川村記念美術館(10/31−12/23)、山口県立美術館(2005/1/6−3/13)

http://www.sompo-japan.co.jp/museum/

松伯美術館
■松伯美術館(04/9) 

日本画家 上村松園・松篁・淳之の作品を収蔵する美術館を初訪問。

収蔵品企画展 II 夏の刻(とき)開催中(会期:7/6〜9/20)

松園「楊貴妃」「待月(下絵)」、松篁「樹蔭」など。

ここには、松園「花がたみ」があるのだが、見られず。絵葉書で我慢。

交通:近鉄奈良線学園前駅下車。北口からバス(頻発)で約10分 。大渕橋(松伯美術館前)下車

http://www.kintetsu.co.jp/shohaku/


北澤美術館所蔵 現代日本画名作展
■北澤美術館所蔵 現代日本画名作展: 大丸ミュージアムKOBE(04/9) 

山口蓬春:ばら北澤コレクションの中から、自然をテーマに描いた作品約80点を展示。アール・ヌーヴォーのガラス・コレクションで有名な北澤美術館が、これほどの日本画を所蔵しているとは知らなかった。好感作品多く、楽しめた。

山口蓬春の作品は、これまで何度も見たことあるが、今回の「秋香」で再認識させられた。地味な静物画だが、素晴らしい色彩で惹きつけられる。

主な出品作家:東山魁夷、杉山寧、山口華楊、山口蓬春、小野竹喬、小倉遊亀、岩橋英遠、山本丘人、上村松篁

注目・好感作家&作品:東山魁夷(晩鐘、曙、白夜、緑のハイデルブルグ、月明 など)、山口蓬春(秋香、染付皿、瓶花 など)、岩澤重夫(池畔、渓韻 など)、松尾敏夫(晨 など)、野村義照(暮色)、中路融人(湖畔、富嶽 など)

会期:2004年9月15日〜28日

http://kitazawamuseum.kitz.co.jp/(北澤美術館)

ヨーロッパ幻想の系譜
■ヨーロッパ幻想の系譜:姫路市立美術館(04/9)

ロセッティ 「マドンナ・ピエトラ」副題:「ブレイク、ロセッティ、アンソール、ルドン、デルヴォー、マグリット、・・・」

ロマン主義の版画、ファム・ファタールの絵画、幻想のガラス工芸・・・と多彩な展示。

注目作品:ジョン・マーティン「失楽園」(郡山市立美術館蔵)、ロセッティ 「マドンナ・ピエトラ」(郡山市立美術館蔵;パステル画とは思えない!)、ムンク「エヴァ・ムドゥッチ」、ラリック「シレーヌ」(北澤美術館蔵)。

他に、フレデリック 2枚(姫路)、デルヴォー 2枚(姫路)、マグリッド 6枚、マン・レイの写真、ミロの版画など。

会期:9月11日〜10月24日

www.city.himeji.hyogo.jp/art/


島根県立美術館
■島根県立美術館(04/9)

宍道湖の湖畔、夕日を眺める景勝の地にあり、閉館時間は日没の30分後というのが面白い。建物は外観も内部も素晴らしく、ロビーで宍道湖を眺めながら、コーヒーを飲めるのは嬉しい。

中2階に、アルマンの作品「Deep Sound」あり。イヴ・クラインの「アルマン」を名古屋で見て、名前を知った作家。

●企画展は、「徳川美術館名品展 姫君の華麗なる日々」(会期:9/10〜10/11)

●コレクション展は、なかなか充実。

【日本洋画】洋画の軌跡 1―海を渡った画家たち―:石橋和訓「美人読詩」、香月泰男、藤田嗣治

【日本画】日本画優品選:作者不詳「 武蔵野図屏風 」、石本正「 裸婦立像 」、「干潟」

【西洋絵画】フランス・アカデミズムの絵画:クールベ「波」と「セイ・アン・バレーの水車小屋」消えた名画の行方で取り上げた2枚)、コラン(3枚)、メルソン「 エジプトへの逃避途上の休息」(先日、名古屋ボストン美術館で見たものと同じ構図)、シャヴァンヌ 、コルモン「海を見る少女 」

【版画】大正時代のブロマイド―美人画と役者絵―:橋口五葉「化粧の女」

【工芸】 出雲焼―輸出陶器の時代―:楽山焼 「色絵花卉人物瓢形瓶」  

【写真】 モダン・フォトグラフィ :マン・レイ

http://www2.pref.shimane.jp/sam/

クールベ:波

石橋和訓:美人読詩 石本正:裸婦立像

ティファニー庭園美術館
■ルイス・C.ティファニー庭園美術館(04/9)

松江市郊外、宍道湖の北湖畔にある。平成13年開館。イングリッシュ・ガーデン(地方自治体)と美術館・チャペル(民間企業)の複合施設。「松江ウォーター・ヴィレッジ」という名前はピッタリしていない。

●ガイダンス・ルーム: ジャポニズムの影響を紹介する部屋。ドーム兄弟「風雨樹林花瓶」、ルネ・ラリックの装飾品多数、ロートレックのポスターなど

●パリスサロン: アール・ヌーヴォー時代の部屋を再現。エミール・ガレのサイド・ボードなど

●ティファニーの世界: ティファニーの12の芸術分野(窓、ランプ、花瓶、・・・、絵画、モザイク)を14ゾーンに展示。素晴らしい作品の連続で驚嘆。室内照明を落とした展示も好感。窓「ヘレン・グールドの風景(通称:鹿の窓)」、アート・ジュエリー、花瓶「花形花瓶」、テーブル・ランプ「蜘蛛の巣」、シャンデリア「蜻蛉」など

●企画展示室:歌川広重「名所江戸百景」(秋の情景26枚と春・夏・冬より精撰6枚)。ここで、見られるとは予想外。

予想以上の充実ぶりで、入場料 大人2,000円は高くはない。

http://www.l-c-tiffany-garden-museum.co.jp/index2.html


足立美術館

大観:霊峰四趣 夏

■足立美術館(04/9)

今春、京都高島屋で見た「足立美術館の魅力展」以来、念願であった美術館を初訪問。地元(島根県安来市)出身の足立全康氏が収集した近代日本画コレクションを展示するため、昭和45年に開館。アメリカの庭園紙で「日本一」と評価された大庭園も有名。

平日なのに、観光バスなどで結構混んでいる。

企画展は、横山大観「海山十題」展。先に東京芸大美術館で開催されていたもの。<海に因む十題><山に因む十題>の二十題があるが、<山に因む十題>の方が好きだ。「雨霽る(はる)」など、水墨画が良い。「霊峰四趣・夏」は、五島美術館で見たものに極似。ただ、この連作が戦時下ナショナリズムの下で描かれたという背景を知ると、複雑な気分。

企画展の会期:9/3〜9/26

平常展では、大観の大作「紅葉」、「夏の夜」。西田俊英「プシュカールの老人」。松園「待月」。龍子「けん華」など。「海山十題」展より、他の作品を見たかった。

有名な大庭園は、ガラス越しに見るだけとは予想外。

入館料、大人¥2,200。

www.adachi-museum.or.jp

西田俊英:プシュカールの老人


コピーの時代
■コピーの時代:滋賀県立近代美術館(04/9)

開館20周年記念展 コピーの時代 ― デュシャンからウォーホル、モリムラへ ― 。

デュシャン、リキテンスタイン、ウォーホルは有名だが、それ以外の普段見ることのない作品が多数あり、予想以上に面白かった。

特に、小川信治「Without You」シリーズフェルメール作品「手紙を読む少女」「牛乳を注ぐ女」は、女性像が抜かれた絵。話には聞いていたが、ここで会えるとは思わなかった。

好感・注目作品:赤瀬川原平「復讐の形態学(殺す前に相手をよく見る)」(千円札裁判のもの)、森村泰昌「銃を持つ私/ウォーホルに捧げる」、鷲見麿「ヤ・ファン・アイクのdream a dream」など(すごい模写!)、小川信治「Without You」シリーズ、福田美蘭「帽子を被った男性から見た草上の二人」など、小沢剛「醤油画資料館」(笑ってしまった)、李禹煥「点より」(先日のRIMPA展で知ったばかりの画家)

会期:2004/6/5-9/5

http://www.biwa.ne.jp/~sg-kinbi/exhibition/exhibition_database/pressrelease/exhibition_04-2.html


国吉康雄展/愛知県美術館
■国吉康雄展:愛知県美術館(04/08)

4月に東京国立近代美術館で見た美術展だが、新日曜美術館の再放送を見てから、再度、名古屋に見に行った。いつもながら、空いていて、ゆっくり楽しめた。

会期:8/6-9/26(金曜夜間開館)

なお、所蔵品展示も豊富で、見応えあり。

夏休み特集「青と赤」(会期:8/6-9/26)で、イブ クラインの「アルマン」を発見! 真っ青な男性裸体。 ピカソ「青い肩掛けの女」、オキーフ「抽象 第6番」と並んでいる。

その他の好感・注目作品:高橋由一「不忍池」、浅井忠「八王子付近の街」、中村彝「少女裸像」、デルヴォー「こだま」、ワイエズ「自画像」、サム・フランシス「消失に向かう地点の青」、ステラ「リヴァー・オブ・ポンズW」

http://www-art.aac.pref.aichi.jp/

「19世紀ヨーロッパ絵画の視点」展
■「ドラクロワからムンクまで―19世紀ヨーロッパ絵画の視点」展:名古屋ボストン美術館(04/8)

ゴッホ「子守女・ゆりかごを揺らすルーラン夫人」名古屋ボストン美術館開館5周年記念。ドラクロワ、ミレー、ゴッホ、ムンクなど19世紀に生きた画家37人、44点の作品を展示。

展示作品数は少ないが、好感・注目作品の数はまずまず:ジョン・マーティン「エジプトの7番目の災い」、ブーグロー「兄弟愛」、タデマ「女性と花」、メルソン「エジプトへの逃避途上の休息」、ジェローム「ムーア人の浴場」、ミレー「羊飼いの娘」、プルトン「ろうそくを持つ女」、ステヴァンス「物思い」、ドガ「田舎の競馬」、ゴッホ「子守女・ゆりかごを揺らすルーラン夫人」、ハンマースホイ「室内の女」、ムンク「夏の夜の夢(声)

ホアキン・ソローリャ・イ・バスティーダ「ビアリッツの灯台の散歩」が素晴らしい。この画家、帰宅後調べたら、マドリードにあるソローリャ美術館の画家でスペイン外光派。昨年、スペイン訪問時に行けなくて残念。

会期:2004/4/17〜9/12

5階が改装されて、オープンギャラリー「美への散策〜古代ギリシャから現代アメリカへ」 開催中。ルノワール、カナレットなど。

URL http://www.nagoya-boston.or.jp/

作品名から、ボストン美術館のサイトにある画像にリンクを張りました(追記)


川越市立美術館
相原求一朗:線路のある風景 ■川越市立美術館(04/08)

相原求一朗のコーナーがある念願の美術館を初訪問。川越駅からバス10分+徒歩10分と結構遠い。

  • 企画展:生誕100周年記念《猪熊弦一郎展》開催中。「眠れる女」「マドモワゼルM」などが好感。
  • 常設展示室:《小特集・猪熊弦一郎と相原求一朗》開催中。二人は師弟関係。相原求一朗「線路のある風景」。他に、《館蔵の日本画・油彩画》コーナーあり、岩崎勝平(1905-1964)「 三人の裸婦」が目を引いた。
  • 相原求一朗記念室:展示替えがあるらしく、現在は《海》というテーマで14作品を展示中。素晴らしい作品ばかりで、立ち去りがたい。好感作品:岬の家、丘(襟裳厳冬)、 流木の浜、風の午后

http://www.city.kawagoe.saitama.jp/art/museum.htm


グッゲンハイム美術館展
グッゲンハイム美術館展Bunkamuraザ・ミュージアム(04/08)

ピカソ:黄色い髪の女− モダン・アートの展開 ルノワールからウォーホルまで −

NYのグッゲンハイム美術館から、約80点が来日。魅力的な作品もあるが、入館料( 一般:1500円)は高い感じ。

好感作品:セザンヌ「ジャ・ド・ブッファン近郊」、モンドリアン「コンポジション8」、カンディンスキー「多様な動き」(など4枚)、ピカソ「黄色い髪の女」、ゴットリーブ「霞」、デュビュッフェ「扉と雑草」、レジェ(4枚)

会期: 7/17〜10/11

http://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html


RIMPA展
RIMPA展東京国立近代美術館(04/08)

加山又造:千羽鶴副題〜こんどの「琳派」はちがう〜が示すように、琳派の普遍性・世界性を問うユニークな企画展。

会場に入って最初の作品が、クリムト「裸の真実」で先ず驚かされる。次に光琳(18世紀)の「風神雷神図屏風」と「松島図屏風」。その後、宗達・光悦(17世紀)、抱一・其一(19世紀)、春草・又造(20世紀)と続き、最後にはクリムト、マティス、ウォーホル。

展示順は、通常の時代順ではなく、近代人の発見(再評価)された画家の順になっているとのこと。

先日、TVで光琳の番組を見たばかりなので、金箔が本物か気になった。

その他の好感作品:宗達下絵・光悦筆「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」、鈴木其一「朝顔図屏風」「萩月図襖」、川端龍子「草炎」(素晴らしい!)、加山又造「千羽鶴」、菱田春草「落葉」

会期:2004/8/21−10/3(展示替えあり)

http://www.momat.go.jp/Honkan/RIMPA/

注:会期中の土・日・祝日、約15分間隔で東京駅丸の内北口よりシャトルバス(無料)あり。初めて利用したが、バス停が分からず、歩き回ってしまった。丸の内ビルディングの工事のため、バス停が隣のビル前に移動している。


中札内美術村
■中札内美術村(北海道):04/08

浦河から天馬街道、野塚トンネル(日高山脈をぶち抜いている)を経由して帯広に抜ける国道236号沿いにある林の中の美術館群。各建物は旧国鉄広尾線の枕木を使ってつくられた遊歩道で結ばれている。「六花亭」が企画・運営。

  • 北の大地美術館:開拓農民として酪農を営むかたわら、十勝の自然を描き続けた坂本直行[さかもとちょっこう](1906-1982)の作品を展示。名前を知らなかったが、作品は「六花亭」の花柄パッケージで見慣れていた。十勝原野や日高山脈を描いた作品も好感。「新緑の原野と日高山脈」「初夏の野付半島」「はまなし」
  • 小泉淳作美術館:京都・建仁寺の天井画「双龍図」を描いた日本画家(1924-)。その小下図のほか、日本画作品を展示。2002/6/2の新日曜美術館で紹介された画家だが、その場所が旧中札内小学校体育館だったのだ。感動した番組をビデオルームで再び見ることができた。ジャガイモの花のスケッチも展示されている。
  • 相原求一朗美術館:昨年、埼玉県立美術館で開催された企画展<相原求一朗・橋久郎−ひとすじの道>を見て大好きになった画家(1918-1999)。ここで作品に出会えるとは思わなかった。十勝岳やトムラウシ山など道内の名峰を描いた「北の十名山」のほか、北海道やフランスの厳しい自然を描いた油彩画多数。「春宵-斜里岳」「薄日さす漁村」「岬の家-襟裳岬冬」「オーディエルヌの教会」「十勝岳」など。館内からの景色も素敵。


交通:JR帯広駅→十勝バス更別経由大樹・広尾行きで47分。マイカーの場合、国道236号沿いだが、案内標識がまったく無い(自然景観保全のため意図的に撤去された)ので、要注意。私たちも気付かずに素通りしてしまった。

http://www.menkoi.net/rokkatei/shisetsu.html

坂本直行:新緑の原野と日高山脈 坂本直行:はまなし

小泉淳作

坂本直行「新緑の原野と日高山脈」

坂本直行「はまなし」

小泉淳作「?(部分)」

相原求一朗:春宵-斜里岳

相原求一朗:薄日さす漁村

相原求一朗美術館

相原求一朗「春宵-斜里岳」

相原求一朗「薄日さす漁村」

相原求一朗美術館


日本画「京の今日」展 (後期分追記)
■日本画「京の今日」展:京都文化博物館(04/8)

京都日本画家協会に所属する410人の最新作を前・後期に分けて、さらに、小野竹喬、山口華楊、上村松篁ら巨匠22人の作品を全期間展示するという面白い企画展。

先ず、前期展を見に行ったが、22+205=227人の作品がずらり。作家の姓のアイウエオ順に展示されているのが面白い。(その後、後期展も見に行きました)

好感作品(画家名だけ記載します):
(通期)秋野不矩、小野竹喬、河合健二、中村大三郎、山本知克
(前期)池内璋美、大野俊明、岡村倫行、奥村美佳、北野治男、佐々木経二、中町力、中村麻里子、塙峰夫、渡邊妙子、渡辺信喜
(後期)井上美紀、上田幸子、北尾かおり、斉藤和、榊原六郎、中尾英武、中路融人、中村文子、西村光人、濱田昇児、森田りえ子

会期:7月30日(金)〜9月5日(日)
   ◆ 前期:7月30日(金)〜8月15日(日)
   ◆ 後期:8月18日(水)〜9月5日(日)

次の企画展:「近世京都の狩野派展」(04/9/18-10/24)

http://web.kyoto-inet.or.jp/org/bunpaku/


近代日本画壇の巨匠・横山大観展
■近代日本画壇の巨匠・横山大観展:京都国立近代美術館(04/08)

2002年3月に見た横山大観展(東京国立博物館平成館)に匹敵するくらいの大規模展。入ったら真っ先に色鮮やかな屏風「紅葉」(足立美術館蔵)。

村童観猿翁、屈原、無我、流燈、生々流転...などは、前回も展示されていた。

今回の好感作品:

洛中洛外雨十題のうち八幡緑雨(見たことがあると思ったら、滋賀県立近代美術館蔵)
龍蛟躍四溟、秩父霊峯春暁 (どちらも宮内庁三の丸尚蔵館蔵)
南溟の夜(戦争中に描かれたと知って、鎮魂の絵と思った)

玄関ホールで長編ビデオ(約27分)が見られる。

会期:7月2日(金)〜8月8日(日)

http://www.momak.go.jp/


エルミタージュ美術館
■エルミタージュ美術館:04/07 

美術館書庫(海外編) に移動


トレチャコフ美術館(モスクワ)
■トレチャコフ美術館(モスクワ):04/07

美術館書庫(海外編) に移動


MoMA展
■MoMA展:森美術館(04/7)

Kirchner『モダンってなに?:アートの継続性と変化、1880年から現在まで』とのタイトルで、ニューヨーク近代美術館(MoMA)コレクションから約250 点の絵画、写真、映画、デザイン、および建築作品を紹介。

年代順や作者別ではなく、4部構成のテーマごとに作品を展示していて、第2部の最初に、ピカソ、レジェ、モンドリアン「コンポジション」、グリス、ガルシアの5枚が並べられているのが興味深かった。

前回のMoMA展(上野の森美術館;2001年11月)に比べると、私の苦手な現代美術が多く、少し期待はずれ。

好感&注目作品:ゴーギャン「ノアノアより」、キルヒナー「街路・ベルリン」、キーファー「グラーネ」、モンドリアン(3枚)、ソル・ルウィット「立方体の構成」、インディアナ「LOVE」、ウォホール「マリリン・モンローより」、グルスキー「トイザらス」、タンギー「時の家具」、マグリット「光の帝国U」、イヴ・クライン「青のモノクローム」「人体測定学・王女ヘレナ」

オーディオ・ガイドで、話題のiPodを使用したが、画面が見にくく、タッチホイールも操作性悪い。解説の声も素人臭く、感心しない。

会期: 2004年4月28日−8月1日[無休]

http://www.mori.art.museum/ (森美術館)


ロバート・キャパ写真展
■ロバート・キャパ写真展:美術館「えき」KYOTO (04/6)

ロバート・キャパ展没後50年記念写真展「知られざるロバート・キャパの世界」。20世紀最大の報道カメラマンと称されるロバート・キャパ(1913〜1954)の写真展。代表作「崩れ落ちる兵士」など、「スペイン内戦」の写真を見ていると、イラク戦争を考えてしまう。キャバが仏領インドシナ(現ベトナム)で地雷を踏んで亡くなる直前の写真や、使用していたニコン(同型品)の展示あり。意外にも若い人で混雑。

会期:6/2〜27

巡回:東京は終了。福岡アジア美術館(11/18〜12/18)

http://www.ozora-net.co.jp/odecal/special/robertcapa/index.html

インターネット内を、「イラク ジャーナリスト」で検索すると、多くのジャーナリストがイラクを取材していること、また、彼らの使命感・メッセージ・活動内容を知ることができる。

千住博展
■千住博展:日本橋高島屋8階ホール(04/6)

千住博展leaflet『美の鼓動・25年の軌跡−千住博展』。以前から気になっていた画家。ウォーターフォール、フラットウォーターの両シリーズを含む83点が展示され、全貌を知ることができて大満足。ヴェネツィア・ビエンナーレ受賞作「ザ・フォール」は、さすが魅力的な大作。

好感作品:ザ・フォール、フラットウォーター、氷河

BGMは、千住真理子のヴァイオリン。

会期:6/2-6/14

近代の日本画展
■近代の日本画展:五島美術館(04/6)

横山大観 「霊峰四題の内 夏」源氏物語絵巻を所蔵していることで有名な美術館を初訪問。閉館間際に入館したが、展示室は一室だけで広くなく、一通り見ることができた。

好感作品:川合玉堂「春峡」、横山大観「霊峰四題の内 夏」、小茂田青樹「梅さける村」

広くて高低差のある庭園あり。

会期:5/15-6/13

再考・近代日本の絵画
■再考・近代日本の絵画:芸大美術館&東京都現代美術館(04/6)

山本芳翠「西洋婦人像」『再考:近代日本の絵画 美意識の形成と展開 展 』。明治から昭和までの絵画約600枚を展示。好きな作品に巡り会うのも楽しいが、これまで見たことのない絵にも遭遇。2つの美術館が離れていることもあって、足が疲れ、かつ、時間不足。

芸大美術館では、宮川香山「色絵蟹高浮彫水鉢」、五姓田義松「清水の富士」、菱田春草「水鏡」、山本芳翠「西洋婦人像」「浦島図」、和田英作「渡頭の夕暮」「野遊び」、和田三造「南風」、 奥村吐牛「信濃の山」、小絲源太郎「屋根の都」、佐伯祐三「広告(アン・ジュノ)」 など。revised

東京都現代美術館では、先ず芸大卒業記念の自画像。これがなかなか面白い。他に、原撫松「裸婦」「横向婦人」、上村松園「序の舞」「簾のかげ」、杉山寧「野」、秦テルオ「眠れる児」「淵に佇めば」、丸木夫妻「原爆図」、高松次郎「扉の影」など。

戦争画のコーナーでは、翼賛的な絵ではなく、戦争の悲惨さを描いた作品もあり驚き。

会期:4/10-6/20

「かながわの絵」展
■「かながわの絵」展:横浜そごう美術館(04/6)

神奈川県内に所蔵されている絵画作品約100点を展示。名画ばかりで見応えあり。三渓園を作った原三渓が多数の画家を支援したことが分かる。

好感作品:五姓田義松「江ノ島図」、高橋由一「墨水桜花輝耀の景」、岸田劉生「童女像(麗子立像)」、森田曠平 「松下童子」(成川美術館)、三岸節子「エッフェル塔」、中川一政「福浦港」など。

会期:5/21-6/20

オードリー・ヘップバーン展
■オードリー・ヘップバーン展:Bunkamuraミュージアム(04/6)

「ローマの休日」「マイ・フェア・レディ」「シャレード」...。今でも心に残る数々の名場面....。永遠のアイドル ヘップバーン(1929−1993)の全貌展。ドレス、靴、アクセサリーの他、写真多数。

「ローマの休日」で使われれたスクーターが珍しい。

会期:5/22〜7/4

ルオーとイコン展
■ルオーとイコン展:松下電工NAISミュージアム(04/6)

イコン『開館一周年記念 ルオーとイコン 〜描かれた聖像〜』。同館所蔵のルオー作品と、玉川大学教育博物館所蔵のロシアのイコン(聖画)の展示。イコンは、17-19世紀と意外に製作年代が新しい。以前に見たものは中世のものだったと思うのだが・・・。

会期:3月27日- 6月13日

http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/hakubutu/icons/
玉川大学教育博物館所蔵『イコン』

【追記】偶然にも、6/13の新日曜美術館で、イコン画家 中川りんが取り上げられた。また、ロシアの住居のイコンを飾るコーナーのほか、モスクワのウスペンスキー聖堂の模型が展示されていた。後者を興味深く見たのだが、一ヶ月後に現地訪問するとは予想もしなかった。


田中一村展
■田中一村展:大丸ミュージアム神戸(04/5)

アダンの木「孤高の画家」「日本のゴーギャン」と呼ばれる日本画家 田中一村(1908-1977)の回顧展。まったく知らなかった画家だが、入場して最初の10代の作品から惹きつけられ、予想以上に感動を得られた美術展。作品だけでなく、画家の生き方にも感銘。「アダンの木」の前の椅子に座り、しばし、故郷を想う。

好感作品:紅梅図、白梅図、新緑トラツグミ、アダンの木など、多数

会期:5/27-6/8

巡回:全国各地で終了。今後は、鹿児島、横浜

http://www.amamipark.com/isson/isson.html
鹿児島県奄美パーク:田中一村記念美術館


法隆寺展
■法隆寺展:奈良国立博物館(04/5)

玉虫厨子「法隆寺−日本仏教美術の黎明」展。中国、韓国のものを含め、多数の仏像が出展され、当時の作風を知ることができる。間近に見られる金堂の「西の間天蓋」、教典註釈書「法華義疏(ぎしょ)」が興味深い。

しかし、一番の感激は、玉虫の厨子の“玉虫”を見られたこと。知人から、残存する玉虫の羽根が2枚あることは聞いていたが、それがどこにあるか、パネルには説明なし。近くの係員に尋ねたが、「左側です..」とそっけない回答。

懸命に探して、ようやく見つけました。向かって左側の絵のある板パネルの上に、3本、水平の透彫の金具があり、その真ん中の金具の右端近くに2個。真っ正面から見ても、分からず、角度45度程度で、左右斜めから見ると、ピカッと緑に光ります。

一千年以上昔のものと考えると、不思議な気がする。

会期:4/24-6/13


切手になった日本画
■「切手になった日本画」展:山種美術館(04/5)

poster切手になった日本画や原画を切手とともに展示。切手にも興味があり、見慣れた切手が意外な画家の作品ということが分かったりして、面白かった。

意外な画家:加山又造(川の流れのように)、平山郁夫(早春賦)、高山辰雄(するめいか)

その他の好感作品:奥村土牛(醍醐)、村上華岳(裸婦図)、片岡球子(鳥文斎栄之)、松尾敏男(彩苑)、田渕俊夫(輪中の村)

会期:4/29-6/27

山下新太郎展
■山下新太郎展:ブリヂストン美術館(04/5)

パリに留学し,ルノワールに深く影響を受けた洋画家 山下新太郎(1881-1966)の作品展。若い時の印象派風の作品が好感。

好感作品:読書、ブルターニュの女、藤

会期:4/9- 6/6

本美術館は、久しぶりの訪問。ルノワール展以来かな?

●他に、平常展示室でも好感作品多数。新装されて広くなった感じがする。閲覧室で過去の企画展の図録などを見ることができる。

コロー(森の中の若い女性)、モネ(睡蓮の池、黄昏・ヴェネツィア)、ルノワール(すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢)、セザンヌ(サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール)、シスレー(サン・マメス六月の朝、森へ行く女たち)、ルオー(郊外のキリスト)、藤島武二(黒扇)、佐伯祐三(テラスの広告)、岡鹿之助(雪の発電所)、岡田三郎助(臥裸婦、婦人像)など。


藤原新也の聖地展
■旅の軌跡「藤原新也の聖地展」: 大丸ミュージアムKYOTO (04/5)

写真家、思想家、評論家、小説家と多彩な顔を持つ藤原新也の写真展。初めて見る作品ばかりで、特にインドの画像が強烈。

会期:5/13〜5/25

http://www.asahi.com/event/fujiwara/


三橋節子回顧展
■「夭折の画家 三橋節子回顧展」:思文閣美術館(04/5)

京都に生まれ、35歳の若さで亡くなった日本画家 三橋節子(1939-1975)の回顧展。病気のため右腕を切断し、絵筆を左手に持ちかえて、琵琶湖にまつわる伝説を主題にした湖の伝説シリーズなどを描いた。

好感作品:田鶴来(でんづるぐる)、花折峠、絵本「雷の落ちない村」

会期:5月1日〜5月30日

場所:左京区百万遍交差点西へ100メートル


観峰美術館
■「観峰の書とマーク・P・キーンによる庭園考一千年の流れ」展:観峰美術館(04/5)

原田観峰京都在住の米国の造園建築家、マーク・P・キーンの目を通して見た、平安時代から現代までの1000年の日本庭園の変遷をパネルと映像で紹介。

この美術館は初訪問で、書家・原田観峰の作品やビデオが面白かった。

また、運良く「茶室六字庵のおもてなし」の日にぶつかり、新緑の庭を見ながら抹茶を楽しめた。

会期:3/6〜6/6

場所:京都市動物園と平安神宮の東隣


白隠展
■白隠展:京都文化博物館(04/05)

正式名称は、白隠禅師生誕320年「白隠 禅と書画」展。

白隠慧鶴(はくいん えかく)は、江戸時代、臨済宗中興の祖。民衆にわかりやすく禅を伝えるため、豪放で時にユーモラスな書画を数多く残した。

ほとんど知らなかった白隠の全貌を初認識。若い見学者が多かったのは意外。

好感作品:出山釈迦像、達磨図(どふ見ても)、蛤蜊観音像、大燈乞食図

会期:4/10-5/23

http://web.kyoto-inet.or.jp/org/bunpaku/
(京都文化博物館)

http://www.eiseibunko.com/topics.html
(永青文庫美術館)


なお、館内では、「庭園の名画をめぐる」〜京都府所蔵「京の百景」「京の四季」から〜が開催されている。川島浩「大沢夕月」、秋野不矩「平安神宮」、上村淳之「高台寺界隈」など。


南禅寺展
■南禅寺展:京都国立博物館(04/4)

聖観音菩薩立像正式名称は、亀山法皇700年御忌記念特別展「南禅寺」。臨済宗南禅寺派の大本山、南禅寺の寺宝を公開するもの。歴史的文書が多いが、全部見ていると大変なので、書画・彫刻を中心に見る。

聖観音菩薩立像」が美しくて見とれる。これほど美しい仏像は、久しぶり。

好感作品:「渓陰小築図 太白真玄等賛」「秋景冬景山水図 伝徽宗筆(南宋時代)」「赭白馬賦 小島宗真筆 1巻」「商山四皓図 長谷川等伯筆(天授庵方丈障壁画)」

本展入場券で、南禅寺の方丈、三門、南禅院の3ケ所も見学。新緑が美しい。

会期:4/6-5/16

平常展では、伊藤若冲「松竹梅群鶴図」、円山応挙「春秋瀧図」、長沢芦雪「那智瀧図」が見られる(会期:4/6〜5/16)
  
http://www.kyohaku.go.jp/ (京都国立博物館)


栄光のオランダ・フランドル絵画展
■栄光のオランダ・フランドル絵画展:東京都美術館(04/04)

ルーベンス:自画像ウィーン美術史美術館から、16・17世紀オランダとフランドルの絵画58点が来日。

昨年、プラドで見たフェルメール「絵画芸術(画家のアトリエ)」に再会。プラド同様、美術展の最後を飾っている。プラドでは、他の作品が小さかったので、大きい絵と感じたが、今回はそれほど大きく見えない。手前のカーテン、シャンデリア、背景の地図の皺など、素晴らしい質感表現だ。

また、ルーベンス「自画像」が印象的。初老の画家の心を見事に表現。肉感的な描き方で好きになれない画家だったが、この1枚で見方が変わりそう。

バルトロメウス・スプランゲル(スプランヘル)を初認識。「ウルカヌスの鍛冶場のウェヌス」など3枚。官能的な裸婦像だ。

他に、ファン・ダイク「マリアと福者ヘルマン・ヨーゼフの神秘の婚約」、ヤーコプ・ファン・ライスダール「渓流の風景」、ヤン・ステーン「農民の結婚式」、ヘラルト・テル・ボルフ「林檎の皮をむく女性」など。

会期:4/15〜7/4

巡回:神戸市立博物館(7/17〜10/11)

http://event.yomiuri.co.jp/2004/S0178/top.htm
美術展サイト

http://www.khm.at/
ウィーン美術史美術館

http://www.abcgallery.com/R/rubens/rubens.html
Olga's Gallery(ルーベンスの作品多数)

http://www.kfki.hu/~arthp/html/s/spranger/
スプランゲル作品


エミール・ガレ展
■エミール・ガレ展:サントリー美術館(04/04)

没後100年記念。アール・ヌーヴォーの装飾ガラス工芸品を中心に115点を展示。ほとんどが同館所蔵。 
好感作品:ひとよ茸ランプ、クロッカス文脚付杯、かげろう文花器、おだまき文花器、ミュレール兄弟作のシャンデリア

平日なのに、予想外に賑わっていた。

会期:3/30-5/16

http://www.suntory.co.jp/sma/japanese/index.html
サントリー美術館

http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/010217.htm
美の巨人たち:エミール・ガレ作『ひとよ茸』


川村記念美術館
■川村記念美術館(04/04)

この美術館訪問は2回目。

1階は平常展示。レンブラントの肖像画「広つば帽を被った男 」、モネ「睡蓮」、藤田嗣治「二人の友達」、マルク・シャガール「赤い太陽」「ダビデ王の夢」、ルネ・マグリット「冒険の衣服」 など。

2階は企画展示で、「カルテット 着陸と着水] 中西夏之展」開催中。

ガイドツアーに参加。ガイドスタッフの解説、レベルが高く好感。自然散策路や眺望の良いレストランあり。

http://www.dic.co.jp/museum/index.html


難波田史男展
■難波田史男展:東京ステーションギャラリー(04/04)

「没後30年 駆け抜けた青春 難波田史男展」として、夭折の画家難波田史男(1941-1974;難波田龍起の次男)の水彩画約120点を展示。

初期のSF的線描は、少年時代に見た真鍋博を思わせる。70年代の滲んだ陶器のような色調の作品が魅力的。

好感作品:ある日の幻想、秋、緑の世界へ

会期:4月10日〜5月16日

http://www.ejrcf.or.jp/gallery/


アンドリュー・ワイエス水彩素描展
■アンドリュー・ワイエス水彩素描展:姫路市立美術館(04/04)

クリスティーナの世界 習作丸沼芸術の森所蔵のワイエス・コレクション「オルソン・シリーズ」から115点を紹介。

ワイエスが好きになったきっかけは、「クリスティーナの世界」(ニューヨーク近代美術館)だが、このモデルであるクリスティーナの生涯や、ワイエスとの交流を知ることができた。

ワイエスは、1939年に、夏のアトリエのあるメイン州のクッシングで、クリスティーナと弟アルヴァロのオルソン姉弟に出会う。以後、姉弟の死まで30年間、ワイエスは二人の姿とその周囲の風景を描き続ける。

クリスティーナは手足に障害があり、「クリスティーナの世界」に描かれた自分の家にたどり着くには這って前進しなければならなかった。「クリスティーナの世界 習作」には、いろいろな形の彼女の手が描かれている。

好感作品:「オルソンの家(1939)」、「クリスティーナの世界 習作」、「海からの風 習作」、「オルソンの家(1966)」、「運搬用そりの上のバケツ」、「オルソンの家(1969)」

会期:4/6〜5/23

http://www.city.himeji.hyogo.jp/art/

巡回:(これまで)平塚、岐阜、福島、秋田;(これから)田辺、熊本、鳥取


【参考】

丸沼芸術の森http://www.e-enogu.com/marunuma/ )は、埼玉県朝霞市の実業家 須崎勝茂氏がオーナー。1996年に「オルソン・シリーズ」238点を購入。

バブル期に日本企業が購入した「レヴィン・コレクション」は、海外に渡ってしまった。別館:消えた名画の行方http://homepage2.nifty.com/kenkitagawa/sub01-vanish.html)参照。


足立美術館の魅力展
■足立美術館の魅力展:京都高島屋(04/04)

上村松園「娘深雪」(むすめみゆき)島根県安来市にあり、広大な日本庭園でも知られている足立美術館(実業家 足立全康氏設立)のコレクションから100余点を展示。

富岡鉄斎、竹内栖鳳「江南春寺静」、川合玉堂「春雨」、上村松園「待月」「娘深雪」、横山大観「無我」、鏑木清方「紅」、北大路魯山人「雲錦鉢」など。

見応えある美術展だったが、少し混みすぎていた。

会期:3/17日(水)〜4/5(月)

巡回:横浜高島屋

足立美術館(http://www.adachi-museum.or.jp/


やまと心の美展
■やまと心の美 -めぐり逢う王朝文学と美術-展:細見美術館(04/04)

主に同館の所蔵品から、王朝文学(和歌や物語)に因む美術品・調度品を展示。

展示されていた「三所関図古歌色紙」の説明で、鈴鹿(近江と伊勢)、不破(近江と美濃)、逢坂(近江と京)の3つの関が、近江を囲んでいることに気付いた。

なお、特別展示の「豊公吉野花見図屏風」は、後期展示(4/27-5/9)のため見られず。

会期:2/17〜5/9

堀内正和の世界展
■堀内正和の世界展:京都国立近代美術館(04/04)

堀内正和:エヴァからもらった大きなリンゴ彫刻家・堀内正和(1911-2001)の没後初の回顧展。私は、昨年、神奈川近代美術館(葉山)で見た「D氏の骨ぬきサイコロ」が面白くて、作家の名前を初認識した。

幾何学的な形状が多く、「ななめの円錐をななめに通り抜ける円筒」などは、学生時代の図学を思い出す。ユーモア、遊びの精神にも溢れていて、楽しい。

他に、「エヴァからもらった大きなリンゴ」、「平面X」、「片側曲面直角六辺形A」、「とぶ円筒」、「のどちんことはなのあな」

会期:3/13-4/18

巡回:神奈川県立近代美術館鎌倉館(終了)→茨城県近代美術館→札幌芸術の森


モネ、ルノワールと印象派展
■モネ、ルノワールと印象派展:Bunkamuraザ・ミュージアム(04/04)

モネ「アルジャントゥイユの鉄橋」プライベート・コレクションが中心という美術展。モネが約10点、ルノワールが約30点。他に、シスレー、ピサロも粒ぞろいで素晴らしい。

何故か、マルモッタン美術館展ほど混雑していなく、遙かに楽しめる。

好感作品:クロード・モネ「アルジャントゥイユの鉄橋」「アルジャントゥイユ・夕方」、ルノワール「肌着を直す若い娘」、シスレー「ロラン運河の川船」、ピサロ「ルーアンのサン・ヌヴェール埠頭」「ルーヴル(連作3枚)」、スーラ「石積み」

会期:2/7〜5/9(無休;金・土曜は21時まで)

http://www.impressionist.jp/
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/monet-renoir/

国吉康雄展
■国吉康雄展:東京国立近代美術館(04/04)Kuniyoshi: Girl Wearing Bandana

『アメリカと日本、ふたつの世界のあいだで』

17才で単身アメリカに渡り、アメリカを代表する画家になった国吉康雄(1889〜1953)の没後50年を記念する回顧展。日本、アメリカより集めた油彩、写真作品など約130点。

ものうげな女性を描いた絵が好きだ。空いていて、ゆっくり楽しめた。

好感作品:漁村の風景、☆バンダナをつけた女、女は廃墟を歩く、誰かが私のポスターを破った

会期:3/23‐5/16(金曜夜間開館)

巡回:富山県立近代美術館(5/29-7/19);愛知県美術館(8/6-9/26)

www.momat.go.jp/Honkan/Kuniyoshi/ (東京国立近代美術館)

国吉康雄美術館(岡山)見学記('01/06)


なお、所蔵品展示「近代日本の美術」も見られる。

川合玉堂「行く春」、藤田嗣治「5人の裸婦」、木村荘八「新宿駅」、中村彝「エロシェンコ氏の像」、松村桂月「春宵花影図」、高松次郎「遠近法の椅子とテーブル」など。

関連TV番組:4/18(日) 9-10; 20-21 新日曜美術館「国吉康雄」 NHK教育


広重「名所江戸百景」展
■広重「名所江戸百景」展:銀座教文館ウェンライトホール(04/03)

副題「江戸切絵図と現代絵地図と辿る119名所」

広重晩年の代表作「名所江戸百景」と、江戸時代の地図と、現代の地図と、現地写真を見比べられる楽しい美術展。

「名所江戸百景」は、2002年4月、「江戸の四季ー初代広重が描く名所江戸百景」(神奈川県立歴史博物館)で初めて見て感激した傑作。

会期:3/26〜4/18(10am-7pm)

http://www.kyobunkwan.co.jp/wfevent.htm


パリ1900−ベル・エポックの輝き
■パリ1900−ベル・エポックの輝き:東京都庭園美術館(04/03)

オスベール「古代の夕べ」パリ市立プティ・パレ美術館の所蔵品展。ベル・エポック(よき時代)と呼ばれる1900年前後のフランス絵画・工芸を展示。

クレラン「サラ・ベルナールの肖像」が魅力的。他に、セザンヌ「アンブロワーズ・ヴォラールの肖像」、ジルベール「歌うたい」、ピサロ、モロー、オスベール「古代の夕べ」、ロダン「アモルとプシュケー」、ドーム兄弟(工芸)など。

会期:2/21〜4/11

巡回:豊田、福岡は終了。広島、大阪、静岡に巡回。