ガン
悪性腫瘍ガンの全容はまだ明らかではありませんが、まず最初に、なんらかの発ガン因子が、正常細胞の遺伝子を発ガン遺伝子に変え、ついで、この発ガン遺伝子に、新たな発ガン因子の働きかけがあって、初めて正常細胞がガン細胞に変身すると言うものです。

この発ガン遺伝子は、健康な人の正常細胞にも存在していますが、促進因子の働きかけがなければ、また、働きかけられても、体のなんらかの免疫作用が働いたときには、ガンにならないですむとも言います。

ガンの完全な予防は不可能でも、発ガン遺伝子をそっとしておき、初発段階から促進段階への移行を抑えることが出来れば、ガンの危険は遠のくと言えましょう。

そこで登場するのが、抗酸化物質です。具体的には、ビタミンE、C、B2、ベータカロチン、セレン、ブドウの種に含まれるロイコアントシアニンや緑茶に含まれるカテキンなどです。これらの抗酸化栄養素を積極的に摂取するよう心がけましょう。
ガンの防止 がん研究振興財団の資料より

1 バランスのとれた栄養をとる
魚や肉の焼け焦げには発がん性がありますが、一方、その発がん性を抑えてしまうものが野菜にあることがわかっています。
そこで、例えば焼き魚に大根おろし、ステーキにサラダなどというように、魚や肉を食べるときは、必ず野菜を組み合わせれば、栄養的にもガン予防にも効果的だといえます。
2 毎日変化のある食生活を
自然の食品の中にも発ガン性をもつものがあります。例えば、わらびや塩辛い漬物を、毎日三度三度続けて食べると、ガンにかかる危険性が高まります。しかし、たまに少量食べる分にはさしつかえありません。

3 食べすぎを避ける
腹八分目ならぬ腹六分目(60%)食べさせたネズミと、好きなだけ食べさせたネズミとでは、60%だけ食べたネズミのほうが長生きし、さらに同じように発ガン物質を食べさせてみると、腹一杯グループのほうの発ガン頻度は二倍以上高いことがわかりました。
4 深酒はしない
フランスでは大量にワインを飲む地域に食道ガンが多いことが報告されており、また、ウィスキーをストレートで飲む人に食道ガンが多いというデータもあります。一方酒を飲まないモルモン教徒にガンが少ないという例もあり、やはり酒はほどほどにしたいものです。

5 タバコは減らすか禁煙を
喫煙本数と肺ガンによる死亡は完全に比例していることが、各国の研究で明らかになっています。食道ガン、咽頭ガンも喫煙者に多いことが知られています。
6 適量のビタミンとたくさんの繊維質をとる
ビタミンAをとると肺ガン、子宮ガン、皮膚ガンなどの促進が抑えられ、ビタミンC、Eは体内で発ガン物質の不活性化に役立ちます。食物繊維は大腸ガンの発生を減らすことがわかっています。
だだし、ビタミンAはとり過ぎれば肝臓をこわします。肉、レバー、緑黄色野菜など普通の食品からとるのが良いのです。ビタミンEも肉、レバーなどに含まれています。

7 塩辛いものはひかえめに
食塩をネズミの胃に入れる実験では胃ガンの発生率がぐんと高く、しかも、タチの悪いガンができることがみとめられています。
胃ガンの多い地方は食塩摂取量が多いことも知られています。
8 あまり熱いものは食べない
奈良、和歌山など、熱い茶がゆを食べる地方には食道ガン、胃ガンが多いことがわかっています。
熱いもの、こげすぎたものは控えるのが無難です。

9 カビの生えたものに注意
カビにはアフラトキシンという発ガン性物質を生産するものが多いので、カビた食品は口にしないほうが安全です。
10 日光に当たり過ぎない
健康に良いといわれる紫外線も、過ぎると、皮膚にガンをつくる悪役になります。適度に日にあたるのは良いことですが、真っ黒に肌を焼くというのは考えものです。

11 過労を避ける
発ガン物質やガン細胞に対して、人間の体が本来持っている抵抗性は、ちょっとした、体のバランスのくずれで低下すると考えられています。過労、不摂生で潜伏していたガン細胞につけこまれることのないように。
12 からだを清潔に
子宮頚ガンの発生は入浴やシャワーの回数が少ない人に多いことがわかっています。