TradeMark お気に入り〜まんが編〜  

お気に入り〜小説編〜
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Kenzy’s Page の お気に入り〜まんが編〜です。

ここでは、ボクのお気に入りのまんがについてガシガシと書いて行きたいと思います。

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最初のまんがは、『EATER』です。

集英社刊 「EATER」全5巻 著者:うすね正俊

 子可愛いスギ!です。(^^ゞ
最初にこの作品に出会ったのは、雑誌連載2回目でした。仕事で客先に行った際に、近くのコンビニか何かで電車での読むために買った雑誌に掲載されていたのを見たのでした。
正直はじめは、「エイリアンのパクリか?」くらいにしか思っていませんでした。ところが、読み進むにつれて「すごくおもしろいじゃん!」と感じたのですよ。

 ず、青子のキャラクターが、100%イイです。おばかさんっぽく見えて、仕草のひとつひとつがとてもかわいいだけでなく、すごく強い愛を持っているところが彼女の最大の魅力でしょう。紅丸はちゃんとに主人公であるのですが、青子もまたれっきとした主人公なのです。これは、ヒーローに対するヒロインという意味ではなく、彼女がひとりのキャラクターとして、「EATER」という作品の中で、主人公でありうるという意味です。
彼女のセリフからは、彼女の天真爛漫さと、半分「EATER」である紅丸に対する全面的な許容を感じ取れます。紅丸に対するこうした彼女の想いは、彼女が霊能力者であるため、紅丸の中の「人間」の部分を感じられることによりますが、それ以上に彼女自身の中にある他者への愛無くしては成立しません。実際、彼女には「自分」と違うということで他者を差別するという気持ちがありません。それは、初めて会った米軍人ダニーに対する態度からも明らかです。そのダニーが彼女を助けるために火途馬に殺され、完全に「EATER」へ変身しそうになった紅丸が辛うじて人間の心を取り戻し、火途馬との最後の戦いに行く直前の涙と鼻水でぐちゅぐちゅになった青子の顔は、とってもいじらしくて、すごく可愛いと思います。
最終的に、成長した彼女の姿はとても同一人物とは思えませんが(^^;、まさしく彼女は新しい存在へと変身したのでしょう。しかし、その過程では青子と紅丸の生存のための戦いがあり、それはお互い強い絆で結ばれていることとは無関係な本能レベルで起こってしまうところが悲劇です。美しく成長した彼女がラストシーンで見せる、悲しい表情がすべてを物語っているように感じられました。

 して、紅丸です。彼は、実の父親に母親を食い殺されるという過去を背負っています。最初彼は、本当であれば「仲間」である「EATER」を逆に捕食することに、自身の存在理由を見出しています。自身の存在の拠り所である母親を害する存在である父親、そして父親が属する存在に対して、その父親の属性である「EATER」の能力を以って対抗しているわけです。
おそらく彼は、青子と出会うまでその力に対して何らかの嫌悪感を持っていたのではないでしょうか?「EATER」に対抗するためには、「EATER」の持つ能力を使わざるをえない訳ですが、同じにそれは愛する母親の命を奪った力でもある訳だからです。
彼は、青子との間に霊体レベルでの接触を持ち、それは青子を否応なく「変質」させてしまい、結果として取り返しのつかない負債を青子に対して負うことになります。しかし、それは彼の戦いを「EATER」に対する「復讐」から、青子を彼らから「守る」ための戦いに変えるものでもあったように思います。これによって、紅丸は復讐という不毛な戦いを終わらせることが出来たように感じます。もちろん、「EATER」との戦い自体は、さらにエスカレートして行き最強の相手「信乃」との戦いを経て、霊体の青子を守ろうとした結果、ほとんどエネルギーを失ってしまうという結果になってしまうわけですが、それらは最初、父親の黒丸と戦っていたものとは明らかに意味が違います。そこには、彼にとって愛する者を守るという絶対的な理由があります。

 て、「EATER」はこれからどうなるのでしょう?最終的には、人類対「EATER」の全面戦争を予感させる場面で終わるわけですが、作者も「いちおう」と断っているように、これから先の続きを読みたい気持ちはとても大きいです。
ただし、これからの展開は紅丸と青子の物語だけではなくなることは必至なので、そうなるとある意味別物にならざるを得なくなるでしょうね。それを考えると、現在の終わり方がひとつの正解であるとも思えるわけで、でも続きもすごく読みたいと思う気持ちとの二律背反に引き裂かれるという被虐的な快感を感じるのでした。

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第2回目のまんがは、『夢かもしんない』です。

小学館刊 「夢かもしんない」全5巻 著者:星里もちる

 クの中で最後のアイドルは、山口百恵さんです。年がわかってしまいますが…。(^^;
多くの方が、まだ子供だったり大人ではなかったころあこがれていた、本当に好きだったアイドルがいると思うんです。いつしか、そんなアイドル達の年齢が自分よりも下になって、仕事や日常の現実の内に彼らや彼女達の存在が薄れて来て。そんな今の生活にそれなりに満足している自分がいて。そんな時に、この作品に出会いました。

 里さんの作品で最初に接したのは、「りびんぐゲーム」でした。まず絵柄に対する抵抗感がまったくありませんでした。いい意味での小学館的らしさが感じられたのを覚えています。
ストーリーやキャラクタにもすんなりと入れて、いっぺんで星里さんのファンになってしまいました。その後、「ハーフな分だけ」や「結婚しようよ」などでも星里さんらしい(とボクが思っている)ところがよく出ていて、繰り返し読んでも飽きない貴重な作家となりました。

 して、そんな星里さんの作品の中でも一番好きなのが、「夢かもしんない」です。ちょうどこの作品を読んだころ、作品中の「加勢」くんと同年代だったボクにとって、ストーリーや彼の心の推移がとてもよくわかって、とても共鳴したのです。
ちょっと、加勢くんがカッコ良過ぎるところはありますが、まんがという表現媒体としてのデフォルメであり、外見的にただのおじさんであったら、こんな好きにはならなかったような気がします。でも、加勢くんの後任者のテルくんはちょっとカワイソすぎだけど…。(^^;

 みれちゃんって、本当に加勢くんが好きだったんだなって思いました。加勢くんの存在は、自分の生き方に疑問を感じ始めてしまった彼女にとって、大切な支えだったのでしょうね。そしてたぶん、このお話は彼女の成長のストーリーなんだなぁと思うようになっています。加勢くんが、「つまらない大人」になってしまったために、彼女が現われたことは事実?ではありますが、それだけでは無いような気がするのです。
うまく言えませんがこの時、すみれちゃん自身に何か大きな分岐点が来ていたように思えます。そんな時、無意識の内に彼女は加勢くんを必要としたのではないでしょうか。類型的になってしまいますが、例えば彼女が転生の時を迎えていたとか…。

 ちろん、そんな面倒なことを考えなくても、この作品はじゅうぶんに楽しむことが出来ます。今、30代・40代で、アイドル全盛のころに多感な季節を送った人達がこの作品を見れば、きっと、あのころを思い出せるような気がします。

 の作品を読み返すたびに泣いてしまう個所があって、それは5巻のすみれちゃんが加勢くんに初めて助けを求めるシーンです。「一人にしないで」という言葉には、すみれちゃんの偽りの無い、本当の気持ちが込められていると思います。そしてラスト、すみれちゃんが消えてしまうシーンです。このとき、すみれちゃんは本当に自信を持てたんだと思います。別れはとても、とても悲しくてつらいけど、確実にすみれちゃんの心の成長がもたらした必然的な結果だったように思えます。その意味では、すみれちゃんは、メーテルとは、似ているけれども、実はまったく正反対のキャラクタなんですね。(イキナリすぎ?(^^ゞ)

 なみに、すみれちゃんのデビュー曲、「夢の翼へ」。めちゃくちゃ聴いてみたいけれど、実際そんな企画があったとしても、絶対聴きたくないです。もし聴いてしまったら、すごくがっかりするんじゃないかな。曲や歌手の如何に関わらずにね。ただ、ストーリーとして最後まですみれちゃんは、歌わなかったことが気に掛かります。ラストは、すみれちゃんの歌声と共にフェードアウトしても良かったのかなと思うのですが。だけど、最後にすみれちゃんが上げた手が、固い決心を物語っているのも事実で、そうするとやっぱりこのラストシーンはこれでいいなぁとも思ってしまうのでした。実は、この作品を「マンガ夜話」にリクエストしました(^^;。まだ、実現していないけど、星里さんの作品はまだ、取り上げられていないと思うので、ぜひやって欲しいなぁ。

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